2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【単独犯?】三億円事件19【複数犯?】

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/13(土) 14:51:44.30 ID:???.net
昭和44年4月11日付サンケイ新聞朝刊
「犯人の行動範囲は100キロ 3億円捜査 団地−犯行現場−多磨農協 三地点しらみつぶし
 三億円強奪事件の東京・府中署捜査本部は、10日、小金井市内の都住宅供給公社の団地内で発見されたカローラの再検証の結
果、ガソリンの減り方からみて犯人の行動範囲は車を盗んだあと推定103キロであることを確認した。(中略)
 これとは別に捜査本部は発見されたカローラを再検証した結果、ガソリンタンクの燃料は26.4リットルで、満タン状態の38リッ
トルから11.6リットル減っていた。
 車の所有者の日野市多摩平団地63ノ105、会社員、葛西直矢さん(42)の話ではカローラが盗まれる前日の昨年12月4日、ガソ
リンを満タンに補給しているので犯人はその後給油せずに車を使ったとみられる。
 カローラのガソリン消費量はふつう1リットルあたり平均12キロで、ガソリン12リットルを使えば144キロも走れる計算。この
うち葛西さんの自宅と勤め先の往復分など約41キロを差し引くと犯人が車を盗んだあと団地に着くまで103キロしか走っておらず、
カローラの走行距離分析によると車を盗んでから乗り捨てるまでの総走行キロ124キロを下回った。(後略)」

 だが、この数字にも問題がある。逃走用カローラは第二現場でエンジンをかけたまま1時間以上待機しており、この間のガソリ
ン消費量が全く考慮されていないのである。したがってガソリンの消費量から算出するのであれば確実に103キロより短くなるは
ずである。犯人には偽装工作や捜査のかく乱を意図した様子が窺えないことを考えると、朝日の記事にあるトリップメーターの数
字を信用しても良いのではないか。すなわちトリップメーターの表示値74.2キロから、盗難までの走行距離約41キロを差し引いた
約33.2キロが盗難後の走行距離ということになる。ちなみに葛西氏の勤務先は日野自動車羽村工場である。

 逃走用カローラが確実に走ったと考えられるルートは、(1)多摩平団地63号棟〜カローラ保管現場、(2)カローラ保管現場
〜第二現場、(3)第二現場〜現金抜取り現場、(4)現金抜取り現場〜本町住宅 である。
 逃走用カローラの保管場所はすでに>>341で紹介したように、府中市晴見町の府中団地で間違いない。当時は日野バイパスがな
かったので、甲州街道経由で距離を算出すると(1)は約11.4キロ、(2)は府中街道経由で約2.3キロになる。現金抜取り現場は
>>261に示したように東恋ヶ窪三丁目の栗林が濃厚である。本多父子目撃後の逃走用カローラの走行ルートは不明だが、東元町三
丁目の交差点を左折し、国分寺駅西側の陸橋で中央線を越え、日立製作所中央研究所沿いに走るルートでまず間違いないだろう。
このルートであれば(3)は約3.1キロになる。(4)は栗林から東に向かい、東京学芸大の北側を通るルートだと約3.6キロ、以
上を合計すると約20.4キロになる。よほどの遠回りでも限り、別ルートを選んでも20キロを少し超える程度に収まるはずである。

 最も重要な第二現場から栗林までの区間は試走を行っているはずだが、試走を一度だけ行い保管場所に戻ると仮定すると、府中
団地〜第二現場〜栗林〜府中団地のルートでは約9.0キロ(栗林〜府中団地は府中街道経由で約3.6キロ)になる。第二現場〜栗林
をもう一往復すると9.0キロに(3)の3.1キロの2倍を加えて約15.2キロ。試走がない場合の20.4キロと合わせると約35.6キロにな
り、トリップメーターからの推定値33キロを超えてしまう。距離計算の誤差を考慮しても、逃走ルートの試走は多くても2回までと
推測することができる。試走を2回以下で済ませたということは、犯人は運転技術に自信があるだけではなく、細くて複雑な道を
熟知した地元の人間であることを強くうかがわせている。
 逃走用カローラを盗んだのが12月5日深夜以降で、この時点で犯人はまだオートバイの塗装に着手していないことを考えると、
時間的な余裕もなく、運転中に自動車窃盗容疑で捕まるリスクも避けたかったのだろう。

総レス数 1001
673 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200