病弱な美少女、座椀膳、森沢優、エセルドレーダ…

高彦大先生

ちょっと前の「君の名は。」の話題で名前を伏せてはいたけど多分僕のことだと思うのでちょいと補足をば（勘違いだったら恥ずかしい）。

作品自体の気に入り度としては70点くらいで、恋愛面に限って言うと佳作くらいで他の新海誠作品に比べると一段落ちます。
ビタースイートな結末が好きなので、今作は自分にはちょっと前向き過ぎました。
秒速や言の葉の庭のような鬱々とした気持ちに共感していた自分としては、今回の主人公に対して共感はせず、終始傍観者のような立場で映画を観ていたように思います。
けれど、それゆえに今作の持つ“本来僕が苦手とする輝かしさ”と前向きな結末に、片思いしている自分は励まされたのかもしれません。
公開初日の感想は、従来作品の影を求めて自分を納得させていましたが、自分でも気づかない内に今作の中にある光を希求していたのかも。
だからこそ折りに触れ「君の名は。」を話題に出し、気に入っているように映ったのかもしれません。

これが従来通りのビタースイートな結末だったら、大好きな作品にはなっただろうけど、ただ鬱々とした気持ちを抱いて映画と一緒に沈んでいくという消費の仕方で終わっていたかもです。