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星野よしおと亀田川についてのある推論

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/24(木) 11:10:38.01 ID:zoiWcTlb.net
水。
人間のみならず、ほぼすべての生物にとって、その生命を維持する上で必要とするもの。
無論、魚にとってもだ。
北海道の厳しい冬を生き抜き、次の世代へと生命をつなぐ渓魚がいる。
気温が摂氏0度をはるかに下回る中、川の中でじっと身を潜めている。
川の水は動くことで固体化することを拒み、摂氏4℃のとき、液体としてその体積を最も大きくする。その中で、渓魚はじっと身を潜める。
そして水は地表に姿を現したときから、わずかでも低い方へ低い方へと流れ行く運命にあるのだ。
その川に潜む渓魚を星野よしおが狙う。
いつもの流れに対峙したとき、星野よしおは思うことがある。
「オレはこの川とともにあるんだな。この川がなければ、オレ星野よしおは存在しないに等しいんだ。」
しかし私には、星野よしおが “川とともにある” と感じることが、
 “星野よしお自身が亀田川であり、亀田川が星野よしおそのものである”  のではないかと感じる。
星野よしおにとっての亀田川が、他の人にとってのその川と大きく違うのはそこだ。
これは少々難解で、哲学、あるいは宗教と言ってもいい分野の話になってくるのだが、
事実私にはそう思えて仕方がないのだ。
もちろん星野よしおがこの世に生を受けるずっと前から亀田川はそこにあり、星野よしおが死んだ後も流れることをやめることはないだろうことはわかっている。
ほら、川底にじっと身を潜め、川もをドリフトする蜻蛉を見つめる渓魚のうちの一匹は、星野よしおかもしれない。

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