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【連載中】北方謙三の作品を語る・第二巻【楊令伝】

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/09(金) 20:52:59.02 ID:VzwQeSdn0.net
闘いは終わったのか、
それともまだ続いているのか、
静まり返った広場には蘇hと侯真しかおらず、二人の荒い吐息がしばらく続いた

やがて侯真にいざなわれた蘇hはあたりに気を放ちながら村外れの小さな祠に向かった
闘いの直前、公孫勝が口を動かさずに侯真に耳打ちした場所だという

祠の中に入ると小さな祭壇があり、そこには公孫勝の言葉通り古ぼけた巻物が埃をかぶっていた
侯真が強く吹き払うと「よげんの書」という文字が現れた

「なんなのだ、それは」思わず蘇hが訊いた
「わかりません」

読み進めていくと岳飛に纏わる件りがあった

「岳飛の死の数年前、瓊英によって日宋貿易が始まり、
 岳飛の死から40年の後、平清盛が死去し平家が滅亡する
 岳飛の剛腕に感銘を受けた五郎が齢60にして帰朝、手ほどきした童が武蔵坊弁慶となった。
 そして弁慶が命をかけで大陸に逃した義経はジンギスカンと名のり、
 類まれな兵法で、宋を滅ぼす。
 清盛死して100年の後、義経の息子クビライが日の本を滅ぼそうとし失敗する・・・」

「なんなのだ、これは」
「わかりません」

2人は全く意味が解らないまま祠を後にした

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