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きみたちのじつりきを見せてよ

1 :名無しちゃん…電波届いた?:2008/08/30(土) 17:37:37 .net
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46 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 17:01:45.51 .net
女性記者の名前は片岡美里といった。年齢は26歳で大学卒業後に大手出版社の一つである飛騨新報社に入社。
営業部門を経て現在の編集職に落ち着いたものらしい。本人の証言によれば元々は政治ジャーナリズムを目指していたという。
そういう話を則和はベッドの中で聞いた。則和の傍らには美里がいた。もちろん則和も美里も裸のままだ。
美里をバスタオルで包んで屋敷に連れ戻った則和はそのまま美里を西棟二階客間のバスルームに連れ込んだ。
先ほどバスタブに湯を張っていたので既に入浴の用意はできあがっていた。
もちろん美里も初めから裸である。だから西棟二階の客間に入るとその足で二人はバスルームへと入っていった。
「さてどうしようか」と則和はつぶやいた。女と二人で浴室に入ったことは何度もあるが、女性を入浴させるために入ったことなど一度も無い。
つい先日も由香里とラブホテルに入り、そこで入浴しながら二人で乳繰り合ったばかりである。
ちなみに則和は出所後初めての射精をそのラブホテルのバスルームで行った。由香里の手と口が則和を導いてくれたのだ。
他にも則和は船橋のソープランドや一時期滞在していた堀の内でのソープランドに幾度も赴いたことがある。
則和は大きく溜め息をついた。正直言えば則和はかなり興奮していた。なにせ抜群の美女と浴室で二人きりなのだ。
しかもその美女は全裸で全くの無抵抗。これで平静でいられるほうがどうかしている。もっとも英彦や宏和なら違うのだろうが。
則和は彼女をまず椅子に座らせた。そしてバスタブの湯に手をつけてその水温を手で確認していた。
そのときだった。彼女が突然口を開いた。「あの。あなたは瀬内則和さんですね?」
則和はバスタブの湯をかき混ぜる動きを止めた。唐突に自分の名前を呼ばれたからだ。
おどろいて則和は振り返った。すると則和の目と鼻の先に彼女の顔が突然現れた。則和は思わず「うわっ!」と声を上げてしまった。
「あなたは瀬内則和。つい3日前まで結城刑務所で長期受刑囚として収監されていた殺人犯。元木更津エンジェルマスター。
だけれども船橋でのケンカ沙汰で相手を殺めてしまい逮捕される。泥酔状態で心神耗弱を主張したものの裁判で認められず。
エンジェルマスターの称号は剥奪され刑務所に収監。控訴はしなかったので一審の殺人罪懲役7年執行猶予無しの判決が確定。
まず尾山台刑務所に収監されその後に結城刑務所に移送。そこで模範囚として刑期短縮が認められ五年の刑期を終えて出所。
現在は村上英彦の個人秘書を勤める。父母既になく兄弟もいない。現在はかつて交際していた田島由香里という女性と復縁」
則和のまさに目の前で彼女は次から次へと則和のことを話し始めた。だが彼女の口調は抑揚がなく単調だった。
まるで機械が自動で文字を読み上げているような声色だった。それにやたらと早口だった。
また彼女は全くの無表情だった。喜怒哀楽の表情はまるで無く見開いた目だけが妙に不自然に力がこもっていた。
瞳は何故か爛々と輝いていた。それは無機質な光だった。生き生きとした感じは微塵も感じられなかった。

47 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 17:02:56.41 .net
彼女は裸のまま則和の方へ身を乗り出してくる。則和が驚いて後ずさりをすれば彼女はその分だけ前へと進んでくる。
則和の背中にバスタブのへりが当たった。同時にバスタブから溢れた湯が則和の背中を濡らす。もう逃げ場は無かった。
溢れた湯は床のタイルの上を流れ則和の尻を濡らす。則和はその濡れた感触を尻で感じながら彼女を見返した。
正確に言えば目を背けることができなかった。則和は鼻先に彼女の吐息を感じた。それはとても甘い吐息だった。
若い女の匂いに混じって恐らくあの果実らしきすっぱい匂いが混じっているのが感じ取れた。
それは腐敗臭とは違う独特の毒気のようなものに思えた。もはや彼女の目は則和の目の数センチ先にまで迫っていた。
彼女の鼻先は則和の鼻の先にほとんど触れていた。そして唇は則和の唇の上をかすっていた。
それはまるでキスを迫っているようだった。少なくとも則和にはそう思えた。則和はというとペニスは既に勃起していた。
彼女を浴室に連れ込む時点で則和は充分に欲情を感じていた。だが今彼女にこのように迫られ欲情は抑えられなくなっていた。
則和の胸に彼女の乳房が当たる。シャツの生地越しに彼女の乳首の硬さを感じ取れた。
そして彼女はそれをゆっくりと則和の胸に押し付けてきた。則和は思わず「うっ」と唸った。
その瞬間彼女は則和の唇に自分の唇を重ねた。さらに彼女は全体重を則和に預け倒れこんだ。
則和は体重を支えきれずにあお向けにタイルの上に押し倒された。すると彼女の太ももが則和の両足を割って入ってきた。
その太ももは則和の勃起したペニスに押し付けられた。女のモモの肉の柔らかさが則和を更に興奮させた。
彼女はキスをしながら則和のシャツを破った。唇が離れても何度も則和の唇を求めてきた。もう則和も限界に達していた。
則和は彼女を抱きかかえると今度は自分が上になった。もう構うことは無いと思った。確かに則和は現在仮釈放中である。
だが今のこの行動は強制わいせつ罪ではないはずだ。彼女はここまで激しく求めているのだから問題はないはずである。
則和はスーツのズボンを脱ぎ始めた。それは既に充分に濡れていてベルトを外した後も肌にまとわりつき脱ぎにくかった。
すると則和の下になった彼女が突然手を伸ばしズボンの生地を掴むと力いっぱいそれを破った。
則和は彼女のその細い腕のどこにそんな力があるのだろうかと驚いた。だがそのころには彼女は則和のボクサーショーツを破っていた。
すると則和のペニスが弾けるように飛び出た。それは既に充分に勃起していてもはや爆発寸前であった。
長い懲役の間に溜まった欲情は由香里と一晩過ごしただけでは処理しきれていなかったのだ。
彼女は仰向けのまま則和のペニスを握った。その感触で則和は果てそうになってしまう。だがそれを堪える。
彼女は則和のペニスを握り締めながら「早く来てお願い。もう我慢ができない!」と吼えるように言った。
その点については則和も完全に意見が一致した。則和ももう耐えられなかった。
そして意を決した則和はそのまま彼女のヴァギナに自分のペニスを突き入れた。

48 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 17:17:08.44 .net
それからどれだけの時間が経っただろうか。窓の外は夜となっていた。半分だけ欠けた月が中天に昇っていた。
則和はベッドの中にいた。則和の下には美里がいた。すでに彼女は自分の素性を話していた。
則和は幾度も美里の体に挑み、美里はその全てを受け入れた。そして今も二人は激しく交わっていた。
広いダブルベッドは二人の激しい交わりで軋む。美里のあえぎが広い寝室いっぱいに響き渡っている。
その美里のあえぎの中に時折則和の唸り声が混じる。そして今夜何度目かのフィニッシュを迎えた。
今回もまた二人同時のフィニッシュだった。則和は驚いた。美里とのセックスの相性が抜群によかったのだ。
由香里とのセックスも相性がよいものだと思っていたのだが、美里とのセックスの方が格段に上だった。
則和は大量に解き放った。その全ては美里の中に流し込まれた。美里の中は痙攣していた。
則和は全てを出し終えると美里の体の上に崩れ落ちた。体中がバラバラになりそうだった。
則和はしばらくそのままの姿勢で快楽の余韻に浸っていた。美里もまた則和にすがりついたままそうしていた。
ようやく則和が萎え始めてきたので則和は美里から抜き出た。ドロリとした感触が感じ取れた。
そのまま則和は美里の横に仰向けになった。ベッドの脇にあるワゴンにはすっかり冷め切った夕食が置いてあった。
二人が浴室で交わっている間に宏和が運んできたものらしい。則和は空腹感を感じてはいたものの食欲はなかった。
ワゴンの上にはタバコが置いてあった。それとライターもあった。則和は手を伸ばすとそのタバコを取り、ライターで火をつけた。
刑務所内ではタバコを吸えなかったために、このタバコはおそらく五年ぶりとなるはずだ。
由香里はタバコを嫌っていたので先日ひさびさに再会したときもタバコを控えていたのだ。
煙を吸うとまるでニコチンが全身の細胞ひとつひとつに染み渡っていくような感じがした。
吐き出した煙はゆっくりと天井にむかって立ち上っていった。天井といっても高さはおそらく4メートルはある。
則和はふとこの天井を掃除するときは一体どうするんだろうかとどうでもいいことを思った。
すると「ねえ、私にも吸わせてくれる?」と美里が言ってきた。
則和が新しいタバコを取り出そうとすると美里は則和の口にくわえていたタバコをぱっと取った。
美里は笑いながら「これでいいわ」と言った。そしてそのタバコを口にくわえるとおいしそうにすい始めた。

49 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 17:50:12.62 .net
「なあ美里。聞かせてくれないか?」則和は美里に尋ねた。美里はタバコを吸いながら「何を?」と尋ね返してくる。
何をといわれても聞きたいことは山ほどあるのだ。そもそも美里の様子は何から何までおかしかった。
記者として英彦にインタビューをしていたときの美里は、とりすましたクールなキャリアウーマン風の美女だった。
だが菜園で英彦に果実を食べさせられたときの美里は、殆ど獣と言っても良いほどに理性を失っていた。
そして今則和と交わった美里は、たとえようもなく可愛らしい愛嬌たっぷりの女に変貌していた。
一体どれが美里という女の本当の姿なのだろうか?則和にはわからなかった。
とりあえず則和は聞いてみた。「どうして俺の名前や経歴を知っていたんだ?」
すると美里は一度大きくタバコを吸って吐き出すとこう答えた。
「雑誌の企画で村上英彦のインタビューを載せることになったの。だけど村上英彦は滅多に取材を受けないことで有名でしょ。
だから今まで幾度も村上英彦のマネージャーに取材依頼をしてきたんだけど、毎回却下されてたの。
だけどつい先日ようやく村上英彦がインタビューに応じると言ってきたんだけど、その際に色々な資料が送られてきたのね。
村上英彦のプロフィールをまとめた書類とか、村上英彦の活動紹介とか、そういうのに混じってあなたの資料があったの。
そこに全部書いてあったわ。あなたの生まれから学歴や職歴とか、エンジェルマスターの一員だったこととか全部」
どういうことなのだろうか?なぜ自分の履歴の資料がそのような形で雑誌の編集室に送られたのだろうか?
「なあ、それは殺人事件の話とかも書かれていたのか?」則和は聞いてみた。
「ええ。あなたが船橋で起こした殺人事件の詳細も書いてあったわ。つまらないことで人を殺しちゃったのね」
そういうと美里はクスクスと笑った。則和はちょっと不謹慎だなと思って顔を顰めたが、彼女はそれに気付かなかったようだ。
「それよりもね、あなたがエンジェルマスターだったということにちょっと驚いたわ。
あれになるには相当厳しい競争を勝ち抜かなければならないでしょ?」
美里がタバコを吸い終えたので則和はワゴンにあった灰皿を差し出す。美里あ小さくありがとと言い、その灰皿の上でタバコをもみ消した。
「俺の経歴なんかが送られてきたことを不思議に思わなかったのか?」
「ちょっとはね。でもあなたは英彦の新規採用スタッフなんだと記されていたの。だから別に深くは考えていなかったわ」
新規採用スタッフとはどういうことなのだろうか?少なくとも則和は出所以前英彦とは一切面識もない。
刑務所の中で英彦の名の書かれた新聞記事を読んだことがあるものの、別に興味を持って読んでたわけではない。
刑務所の中はとにかく退屈なのだ。活字であれば六法全書だろうとサンスクリット語の辞典だろうと楽しく読めるくらいだ。
「あなた面白いこというのね」と美里は言った。そしてクスクスと笑い出した。
「でもマネージャーの有田宏和氏とは昔なじみなんでしょ?有田さんから聞いたわ」
確かに宏和とは昔からの知り合いだ。だが事件の前から少し疎遠になっていた。
刑期を終えるころになって突然宏和からの手紙が舞い込み、さらに話があるとわざわざ面会にきたのだ。
そこで今回のこの仕事を紹介されたのだ。村上英彦という人物を知っているか?彼の個人秘書の仕事を紹介したいと。
出所後行くあての無かった俺はその話に直ぐに飛びついた。月給45万円なんて前科持ちが堅気の仕事しようとしてもまず無いだろう。
だが今改めて思えば、一体なぜ宏和は俺にこんな仕事を紹介したのだろうか?未だに宏和のたくらみがわからないのだ。

50 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 18:11:53.21 .net
「なあ、色々と話が食い違っているんだが、美里は不思議に思わないのか?昼のことも」
「昼のこと?昼のことって何?」美里はあっけらかんと聞いてきた。
昼のことといえばそれはあの英彦の庭園の中にある菜園での出来事にきまっているではないか。
あれを憶えていないというわけでもあるまいに。則和は「ほら、英彦に変な実を食べさせられたことだよ」と聞く。
すると美里は「ああ。憶えているわ。あれでね私、何か本当の自分に出会えたの。」と言った。
どういうことだ?と則和は尋ねようとした。だが美里はそんな則和の様子などお構いなしにしゃべり始めた。
「女性の自立と自己の探求という現代フェミニズムの命題を自らに課していた私は、それに従っておのれの道を選択し
自らの意思でその道を進み社会的にも経済的にも精神的にも自立的な自己を作り上げようと邁進してきたのだけれど
それを形作るための哲学は未だ不明のままなうえに自らを自己と認識して表現する手段も結局のところメディアに喧伝された消費財を
消費動向に従って消費するだけのことでしかなくて一見多様性に満ちていると思われていた個人の自己表現や自己実現の価値も
しょせんはただの組み合わせの所作でしかなくそれは自己の存在の証明にはならずただ単に活動と消費のパターンを随意に選択する
単純な装置でしかない自分しか見出せなかったわけね。それは自分と自分以外の明確な差異にもならずそこに他人との境界など
見出すことが出来ずただひたすら漠然とした流れの中で相対的な自分の居場所を見つけてそこに暫定的に留まることしかできず
その居場所もまたすぐに揺らいでしまうほどにもろく結局私の自己を支える根拠にはならず迷いながら漂流する日々は終わらず
そうやって過ごす毎日の中で自己の境界に対する認識はどんどん鈍化しただ肉体を持ち呼吸をして食べ物を食べて排泄して
組織体の企業の生産単位として活動し給与を得てそれで何かを買い消費して捨てて時折交わりそうやって人生は終わっていくことを悟り
そういう人生に絶望しながらもただ漠然と生きていく自分に嫌悪感を抱きそれでも何となく今日も生きているのね」
美里はそこで息をついた。ここまで一気に喋りまくったのだ。このときの美里の声は先ほどシャワールームで則和のプロフィールを
しゃべり始めたときと同じく抑揚がなく感情もない無機質な声だった。まるでロボットのようだ。
正直則和は彼女の語った今の話のほぼ全てがわからなかった。殆どお経にしか聞こえなかった。
おそらくここに美里の持っていた悩みが満ちていたのだろう。それは美里をここまで追い込むほどに深い悩みだったのだろう。
しかし地方国立大学を中退してエンジェルマスターになった程度の則和の頭では美里のこのような悩みは理解不能だった。

51 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 18:30:20.93 .net
美里は一息つくと則和に目も向けずに再び話し始めた。
「そんなことを思いながら私は今年で26歳になって今日もまた再び繰り返しの生活が始まって私は朝起きて朝食を食べ
排泄してシャワーを浴びて着替えと化粧をして家を出て編集部に行って編集長とミーティングをして今日の午後ここに来て
ついにアポイントメントの取れた村上英彦のインタビューを始めてもちろん村上英彦に会ったところで自分の中の何かが
変わるなんて思ってもいなかったしそもそもそんなことで変わる自己なんてものが存在するとも思っていなくってそれ以前に
私はここに仕事で来ているのであって村上英彦に接するのに一般人やファンと同じ気持ちであってはならないと思っていて
そうやってここで村上英彦と会って話して話していても特に感銘を受けることなくいつもどおりインタビュー記事をまとめて
それを原稿に起こしてレイアウトなどを考えて編集長にお伺いを立てて多分村上英彦くらいの人物のインタビューなら
よほどのことが無い限り没になることもないと思っててそれでもインタビューの構成や記事の内容について考えながら
村上英彦に質問し村上英彦もそこで私の質問に対してとても原稿にしやすいような受け答えをしてくれて
これは記事にしやすいななんて思ったりしながらでも村上英彦もこういうインタビューに慣れていて質問にどう答えるべきか
そういう対応方法をすでに持っていてそれに従って記者にも自分にも都合のいいように答えを作って答えてるんじゃないかと
思ったりそういうのは結局は欺瞞でしかないななんて思ったんだけれども自分が村上英彦に質問していることもありきたりのことで
そういう質問もまた欺瞞でしかなくて誰もそういうのに疑問を持たずただルーチンワークとして企画が立てられ予算が組まれ
それが誰かに割り振られ当たり前のようにそれが処理されて終わってゆくのだなと軽い絶望感を憶えたの」
美里は再びそこで言葉を切った。則和は彼女の今の話の半分以上は理解してはいなかった。
だが則和もインタビューのあった部屋にいてそばで聞いていたので美里がインタビューのときにこんなことを考えていたのかと驚いた。
インタビューをしていたときの美里は凛として冷静で、とても知的な女に見えた。
確信に満ちた表情を浮かべた美里が英彦に向かって堂々と質問していた姿がとても印象的だったのだ。
美里の語る欺瞞とはもしかしたらああした姿だったのだろうか?
あの端正な佇まいの全てが美里にとっては欺瞞でしかなかったというのだろうか?

52 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 18:50:07.44 .net
すると突然美里は体を起こした。そして仰向けの則和の腹の上に跨ってきた。
則和の腹に美里の恥毛のちくちくした感触が伝わる。また美里の秘部の湿り気も感じ取ることができた。
美里は則和を見下ろしていた。その目はまるで睨んでいるようだった。則和は少し怖いと思った。
睨んだその瞳はまるで機械のように無機質だった。表情ではなく何かセンサーのようなもので則和を分析しているように思える。
則和は美里の目を見上げた。目線を逸らすことができなかった。恐怖を感じながらも同時に美里に愛おしさを感じていた。
美里は無言だった。だが則和の腹の上に触れている美里の股間がじっとりと濡れてきているのが感じ取れた。
その熱い湿り気はとても淫靡だった。このような美しい女が濡れてゆくのを肌で感じて欲情しない男などいないであろう。
もっとも英彦や宏和のようなタイプの男は別なのだろうが。則和は再び勃起し始めた。
すると美里は再び話し始めた。
「私は私を守るために武装をしてきたの。ジェンダーフリーやフェミニズムの理論で武装して偏差値と学歴社会の中で戦うために
勉学を身に着けてより高いレベルの大学を目指して自立した女として男社会の中で生き抜くために必要な自分のキャラクターを作って
そのために化粧や服装や物腰、それに言葉遣いや表情の作り方まで一つ一つ注意しながら作り上げていって今の私になったの。」
そこで美里は言葉を切った。美里は相変らず上から則和を見下ろしていた。則和を睨みながら美里はじっと黙った。
途端に寝室は静寂が支配した。遠くから空調の作動する音がかすかに聞こえた。それ以外は物音一つしなかった。
空気はピンと張り詰めて緊張していた。則和は額に汗が浮かんでくるのを感じ取った。ふと美里の体臭を嗅ぎ取った気がした。
それは若い女の汗の匂いだった。甘酸っぱいような匂いに肌の脂の匂いが入り混じった匂いだった。
その匂いが則和をさらに欲情させた。どんどん膨張してゆく則和のペニスの先端が美里の尻の肉に当たった。
「そして気付いたの。私が守ろうとしてたものなど何も無かったんだってことに。今日。あの菜園で」
そう言うと美里はゆっくりと体をかがめた。馬乗りの状態から美里は則和の上にのしかかり則和の胸に乳房を押し付けた。
すでに美里の乳頭は堅くなっていた。さらに美里の形の良い乳房が則和の胸板の上で押しつぶされてゆく。
「あなたよ。瀬内則和。あなたに私の取り乱した姿を見られた瞬間に私の築き上げた城壁が完全に崩れ去ったの」
美里は明らかに興奮していた。則和の腹に触れている彼女の性器は熱く濡れ、ますますぐしょぐしょになっていく。
美里の鼻息も荒くなっていた。ぽってりとした唇は僅かに開かれてそこから白い歯と舌の先端が見えた。
その舌は則和の喉を舐め、さらにキスを繰り返しながら頬を舐めた。則和はされるがままになっていた。

53 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 19:03:29.67 .net
「あなたに私の理性が崩された姿を見られたときに私の中の何かが弾けたの。
そして私は英彦に差し出された果実を齧りながら幾度も絶頂感を感じ取っていて、何度絶頂してもどんどん濡れてくるのがわかって
それでも私は自分を抑えることが出来なくなっていてひたすらあの果実を食べたの。あの果実は見た目からは信じられないくらいに
甘くて美味しくてでもあなたが服やタオルをとりに行くためにいなくなったら途端に私はどうしていいのかわからなくなって
それで次から次へと果物を食べて身体の奥から湧き上がる自分の激しい性欲をコントロールできずに悶えていたのね。
早く私を抱いてほしいとあなたの名前を叫びながら私はあなたを待っていて英彦とマネージャーがもう少ししたらあなたが戻ってくると
何度も言ってようやく戻ってきたときには私は完全に生まれ変わったの。」
そう言いながら美里は則和にキスをし、愛撫を始めた。一方則和は激しく勃起していたにもかかわらず呆然としたままだ。
正直言えば「そんな馬鹿な!」という気持ちだった。ある日突然自分の目の前に美女が現れその美女が自分に一方的に惚れて
セックスを求めてくるなんてこと普通はありえない。そんなのは安物のポルノでしかないではないか。
だが美里は簡単にセックスに流されてしまった。美里は今日の午後から今までずっと則和の腕に抱かれてセックスに溺れていたのだ。
美里の身体の反応は素晴らしかった。まるで則和とぴったり合うようにしつらえたかのように彼女の身体は見事だった。
だがそれでも、これは不自然ではないのか?そう思いながらも則和のペニスは勃起し、まもなく美里はその上に跨った。
ペニスは充分に濡れた美里の中に押し込まれ美里が腰をグラインドするたびに中の粘膜にこすり付けられる。
美里はそのままの姿勢で幾度も上り詰めようやく則和がフィニッシュを迎えるころには快感で白目を剥いていた。
則和は顔を顰めながら美里の中に解き放ちそのまま眠りに落ちた。


54 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 19:23:10.88 .net
「英彦さま。一体どういうことなんですか?」則和は朝食を食べながら英彦に聞いた。
英彦は新聞を読んでいた。宏和は昨晩おそくに帰ったらしく今朝はこの席にいない。
英彦は新聞紙面から目を離さずに聞き返してきた。「どういうこととは、何の話だ?」
「何の話とかではないですよ。片岡美里のことです。英彦さまは彼女を一体どうしたんですか?」
則和は今ここで英彦から昨晩美里からも聞けなかった疑問を聞きたかった。
なぜああも理知的な美女が初対面の出所間もない男とのセックスに溺れてしまったのか、それを明らかにしたかった。
「彼女はその、良かっただろう?則和」英彦はそう言うとサンドウィッチの一つをつまんで口に運んだ。
則和は即座に「そういうことではありません英彦さま。なぜ彼女はあんな風になってしまったんですか?」
「あんな風とはおかしな話だな。あれは彼女の本当の姿だよ。彼女にそう聞かなかったのかい?」
美里の話は確かに聞いていた。だが則和にとっては美里の話など殆ど電波じみた独白にしか思えなかった。
「いいか則和。彼女は目覚めただけなんだよ。僕はだな、そのきっかけを与えただけなんだよ」
英彦は二つ目のサンドウィッチを掴むと、それを少しずつ齧り始めた。則和は英彦の言葉を待ったが英彦はそれ以上何も言わない。
「英彦さま。彼女は何に目覚めたのですか?それときっかけとは一体何のことなんですか?
まさかあの庭の菜園の果実には特殊な薬でも仕込まれていて彼女はそれでスイッチでも入ってしまったんですか?
それとも英彦さまが何か彼女に催眠術をかけたか洗脳を施したかして彼女を狂わせたんですか?」
則和は一気にまくし立てた。この仕事について四日目だ。確かにわからない事だらけではある。
だがここは明らかにおかしい。常識では理解できないことだらけだ。すると英彦が読んでいた新聞を折りたたんだ。
そして大きく溜め息をつきながらコーヒーを一口飲んで、言った。
「催眠術とか洗脳なんてものはわからないが、もし彼女にそういうのをかけたとするならそれは君がやったんだよ。
もちろん君は自覚が無いだろうけど彼女を目覚めさせてしまったのは則和、きみなんだよ。僕と宏和はちょっと後押しをしただけだ。
殻にこもった彼女を外に出してやるためにちょっとだけ殻にヒビを入れたことは認めるよ。
だけど殻そのものを突き破ったのは彼女自身だよ。彼女自身が目覚めて殻を打ち破り君を求めて外に出たんだ。」
もうわかっただろうという感じに英彦は言うと、再び新聞を取り上げて記事を読み始めた。
則和は呆気にとられてしまった。自分が彼女を変えた?そんなバカなことがあるか!そもそも比喩表現だらけで意味が解らない。
自分は一体なんのためにここにいるのか?もう自分がここにいることが仕組まれたことだということは理解している。じゃあなんのために?
「あとな則和。彼女のような人がこれからもここに来るはずだ。何人もね。そうした人たちを導くのが君の仕事なんだよ。
本来ならばそれは僕がやることなんだけれど、例えば昨日の片岡美里のような場合は僕には対処できないんだ。
なぜだかわかるだろう。そういう場合には君に出てもらうしかない。君はそれができるから僕に雇われたんだよ」

55 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/29(木) 19:38:59.97 .net
則和には意味がわからなかった。今の話を理解するならば、則和は性的欲求不満の女を満足させるための
セックスマシーンということになるはずだ。確かに片岡美里のような美女とセックスをやれるのは悪くはない。
だがそういう問題ではないのだ。自分はただの秘書なのではなかったか?
「何だ則和、まだ何か?」英彦は言った。英彦の顔は笑っていた。おそらく見透かされているのだろう。
「それと則和。毎回美女とセックスができると思っちゃ大間違いだからな。今回はまさに役得だったが。
普段はこんな風にはゆかないからその辺を覚悟しておいてもらわなくちゃならない」
一体英彦は自分に何をやらせようというのだろうか?それに宏和は何故自分をこのようなことに巻き込んだのだろうか?
おそらくだが英彦や宏和から見て則和にはこれをやる適性があるのだと見込んだのだろう。
もっともそれが何の適性なのか、それに何の仕事をやるのかについては相変らずさっぱりわからないままだが。
「あの、では片岡美里はどうしたらよろしいのですか?」何を聞いてよいのかわからなかったので、則和はとりあえず沿う聞いた。
英彦は「時が来るまで好きにすればいいさ」とつぶやくように答え、席を立った。
まもなく宏和が英彦を迎えに来る。則和は今日は非番とされた。昨日の疲労を癒すためだそうだ。
そういえば美里はまだ寝室に寝ていた。則和は朝食の幾つかをトレーに乗せて西棟二階の客間へと向かった。
昨晩あれほど熱く交わったのでノックなしに部屋に入ると、美里はベッドの中ですやすやと寝ていた。
おそらく自分以上に疲労しているのだろうなと則和は思い、朝食の入ったトレーをベッド脇のテーブルに置いた。
そして軽く頬にキスをすると則和はそのままそっと部屋から出て行った。


56 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/30(金) 15:49:41.02 .net
第三参院議員宿舎の第24号館にたどり着いたのは、予定時間の20分以上前であった。
則和は英彦を全日空ホテルの催事場で降ろしてそのまま車を走らせ新赤坂にある参院議員宿舎に直行したためだった。
正門の前で警備員に名前とアポイントの用件を告げると警備員はPDAを巧みに操作してそれを確認する。
確認後、駐車カードを取り出して「お車は地下駐車場B3FのDU−24と書かれている場所に止めてください」と支持した。
則和は警備員に一礼して車を発進させた。参院議員宿舎の敷地内はかなり広大だった。則和は税金の無駄づかいだなと思った。
だが敷地内のあちらこちらに小銃を下げたフル装備の警備兵たちが散在しているを見た。
ここ最近都内の方々で都市型のテロ事件が発生し要人の何人もが殺害されている。
則和はおそらくこの厳戒態勢もそうしたテロ対策なのだろうと思った。
よく見れば警備兵たちは則和の車に注意を向けていた。その目は明らかに警戒の色を浮かべている。
自分はテロリストではないのに何故か緊張してしまう。だが則和はつい先日まで結城刑務所で五年間服役していた身である。
おそらく則和がここに来るとアポイントメントを入れた時点で警備担当者は自分のプロフィールの全てを把握していたに違いない。
もちろん則和が英彦の私設秘書であることや元エンジェルマスターであったことなども警備兵たちにとっては警戒すべき要因であろう。
則和は路面に書かれた来賓者用駐車場への案内に従い車を走らせる。まもなく巨大な近代的ビルのふもとにたどりついた。
そこには地下に向かって大きく入り口が開いていた。入り口の脇には警備員の詰め所があった。
そこの警備員が則和の車にむかって地下に入るように手で合図をする。則和は車内で軽く右手を上げて応じ車を地下へと入れた。
則和は都心にこれほどまでの巨大な施設があることに驚いた。それに地下駐車場の広さも半端なかった。
ここを無料開放したら都心の自動車事情も大きく変わるんじゃないかと思えるほどだ。則和は早めにここに到着しておいて良かったと思った。
則和は自動車を止めて議員宿舎にエレベーターに向かう。駐車場内のあちこちに監視カメラがあるのがわかる。
おそらくどこかに警備室があってそこで則和の一挙手一動足をくまなく監視しているのだろう。則和は緊張しながらエレベーターに乗りこんだ。
指定されたのは議員宿舎第24号館31階3121号室。そこは千葉県白浜小選挙区選出の社会国家民主連盟党議員・山室浩一郎の宿舎である。
ただ現在は山室は選挙区に帰ってるためそこにはいない。則和も山室に会いに行くのではなく、山室の第一秘書、熊野陽平に会いに行くのだ。

57 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/30(金) 15:51:05.17 .net
則和は31階でエレベーターを降りた。するとそこはまるで最高級ホテルのように立派な絨毯が敷き詰められた廊下が広がっていた。
廊下が広がっていたという表現は少し可笑しいかもしれないがその表現は間違っていない。廊下の幅が広いのだ。
おそらくダンプカーがすれ違えるほどの広さがある。則和は再び税金の無駄づかいだなと思った。
3121号室は直ぐにわかった。案内表示が廊下の壁に掲示されていたからだ。
どうやらここは主に与党系の議員の宿舎であるらしく山室議員のほかにも幾人か則和も知っている名前が掲示されていた。
則和は緊張し恐縮しながら廊下を進む。なにせ則和はつい数日前まで囚人服を着て雑居房で雑魚寝をしていた身なのだ。
国権の最高機関を担う国会議員たちの宿舎とあの結城刑務所の重犯罪者用雑居房とでは天国と地獄ほどの違いがあるだろう。
則和は3121号室の扉の前に立った。材質は良くわからないがとても高級そうな木材に見えた。おそらくその通り高級なのだろう。
則和はドアの脇にあるブザーを押そうとして、扉の上方に目立たないように監視カメラがあるのに気付いた。
元受刑者であるせいか則和は監視カメラや監視の目といったものにものすごく敏感になってしまっている。
それはまだ則和が仮釈放中の身であるからかもしれない。何か悪いことが起きれば直ちに刑務所に戻されてしまう身なのだ。
則和はブザーを押した。するとインターフォンから若い女性の声がする。「どちらさまでしょうか?」
この声の主は誰なのだろうと則和は思った。議員宿舎というからてっきり議員のプライベートな生活の場だと思っていた。
もしかしたら山室議員の夫人なのかもしれない。山室議員はまだ40歳を僅かに過ぎただけの若手議員なのだ。
若い夫人がいても別に不思議ではない年齢だ。則和は一呼吸を置き、インターフォンのマイクに向かって言った。
「どうも失礼します。こちらは村上英彦の私設秘書を務めております瀬内則和といいます。
本日の午後二時に熊野さんと面会する予定のものです。」
則和がそう言って二秒ほど間があり、扉のところからカチリとこもったような音がした。
そしてインターフォンから「どうぞお入りください」という女性の声がした。則和はドアを開き部屋に入っていった。

58 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/30(金) 17:37:06.16 .net
部屋はまず秘書室があった。広さは大体十畳ほどだろうか。則和が収監されていた結城刑務所の重犯罪者専用雑居房よりも広い。
調度品は少なく戸棚の上に黒塗りの花瓶に淡い色の菖蒲が一本活けてあるだけであった。
応接セットとしてベージュ色のソファのセットと黒檀のテーブルのセットが置かれている。
シガーボックスと卓上ライター、それに白磁の大きな灰皿がそこに置かれていた。
本棚には様々な書類のファイルが実に丁寧に整理されて保管されているのがわかる。
則和が入ってきた扉の斜め前ほどにデスクがあり、そこに黒いビジネススーツを着たボブカットの女性がいた。
彼女はパソコンのキーボードを操作する手を止めてデスクから立ち上がり則和に一礼した。
「山室の秘書を勤めております滝田真奈美と申します。瀬内則和さまですね。どうぞこちらへ」
先ほどのインターフォンの声だった。あっさり目の化粧に洗練されたスーツ姿はなかなか素敵だった。
則和は「あの、瀬内則和です。どうもお構いなく」とぎこちなく答えるのが精一杯であった。
中々の美人であった。滝田真奈美は則和をソファーの方へ誘い「こちらでお待ちください」と言った。
則和は滝田真奈美の間近にたち、仄かな香水の香りを感じ取った。
匂いの種類はわからないがあっさりとした上品な香りだった。
一昨日中則和は美里と交わり続け女の肌の香りには少々飽いてたはずであった。
だがこの滝田真奈美には美里には無い独特の上品さがあった。
滝田真奈美のうなじから漂う香水の香りにもそういった品位が感じられた。
「実は瀬内さま、大変申し訳ないのですが現在熊野は外出しておりまして戻るのは午後二時前になると申しております。
できればこちらでお待ちになっていただけないかと熊野から言付かっておりますが、瀬内さまは何かご予定はおありですか?」
滝田真奈美はそう言って則和に頭を下げる。ふと壁にかけられた時計を見るとちょうど午後一時をさしていた。
あと一時間ばかり待ちぼうけということになる。はてどうしたものかと則和は思った。
「今日の午後の予定は空いてますので大丈夫です。熊野さんとのミーティングもそれほど時間をとらないはずですし。
よければここで待たせていただきたいのですが」と則和は言った。すると滝田真奈美は「わかりました。ではごゆっくり」と言った。
則和はソファーの上に座った。クッションの分厚いすわり心地の良いソファーだった。
滝田真奈美はデスクには戻らず秘書室の奥の給湯室に向かった。
給湯室には扉がないため則和は何となく滝田真奈美の姿を目線で追った。
滝田真奈美はコーヒーメーカーのスイッチを入れ、カップとトレイと砂糖、それに冷蔵庫からミルクポットを取り出した。
その姿を則和は横目で何となく見続ける。見続けながら則和はやはり美人は何をやっても絵になるなと思った。
すると給湯室の方から「瀬内さま。よろしければテレビをご覧になっててください」と少し大きめの声で滝田真奈美が言ってきた。
則和はもしかした彼女は自分の視線に気付いていたのかもしれないと思い少し恥ずかしくなった。
テーブルの上にはテレビのリモコンが置いてあったので則和はそれを取り上げて電源をオンにした。

59 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/30(金) 20:21:34.75 .net
テレビでは二日前に起きた第三東横線爆破テロ事件の報道特番が流れていた。
多数の通勤客を載せた第三東横線の上り車両が反政府テロ組織によって爆破されたのだという。
死者24名で重軽傷者は300人超。画面には上空のヘリから撮影されたと思しき爆破された車両の映像が映し出されていた。
車両は車両内に仕掛けられた荷物で爆破されたらしく壁や天井の一部が吹き飛び窓が割れている。
爆弾が仕掛けられたのは全10両の車両のうち三つであるという。そのため殆ど無傷の車両もあるということだ。
「痛ましい事件ですよね。これ」滝田真奈美はテーブルにコーヒーを置きながらそう言った。
トレーからコーヒーカップを置くカチャリという音が涼しげに響く。上質の豆を使っているのか香ばしい香りがとてもいい。
「ええ、そうですね。」則和はそう答えた。則和は画面を見ながらもコーヒーを用意する滝田真奈美の衣擦れの音を楽しんでいた。
すると則和の携帯電話が突然鳴り出した。則和は慌てて携帯を取り出す。
則和の携帯の番号を知っているのは殆どいない。英彦と宏和、それに片岡美里の三人だけだ。
由香里には携帯の番号を教えてはだめだと英彦に言われた。
私的な携帯電話を別に持ちその番号を由香里に教えるのは構わないが仕事用の携帯の電話はダメだという。
それはいいのだが美里にこの携帯の番号を教えることについては別に文句は言われなかった。
一応確認したのだが「彼女なら構わないよ」と英彦は言った。美里も何か仕事に関係しているのだろうか?
則和は着信画面を確認した。電話をかけてきたのは宏和だった。則和は電話に出た。
「やあ則和。そろそろ君は山室議員の宿舎にいるころだと思うんだが、違うかい?」
宏和はそう言った。則和にはその宏和の声が何だか楽しそうに聞こえた。
「確かに。今は山室議員の宿舎にいるが。何で知っているんだ?」
「そりゃそうだろ則和。俺は英彦のマネージャーなんだぞ。ところでそこに秘書の滝田真奈美はいるだろ」
則和は滝田真奈美の方を見た。彼女は既にデスクに戻り事務仕事を始めていた。
すると彼女は則和の視線に気付いたのか此方をちらりと見て軽く微笑んでくれた。
則和も彼女に微笑み返し自然な振る舞いで彼女から目線をそらした。
「ああ、ここに」いるよ、と則和が言おうとした。すると宏和はその言葉にかぶせるように言った。
「今そこで滝田真奈美を抱いてしまえ。タイムリミットは午後六時までだ」

60 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/30(金) 20:22:19.14 .net
則和は硬直した。宏和が言ったことが現実とは思えなかったからだ。
則和が無言であるので宏和は続けて言った。「熊野陽平は午後二時には戻らない。何せ今熊野は俺と一緒にいるんだ。
熊野がそこに戻るのは早くて午後六時。それより前には戻らない。午後一時にアポイントメントを取ったがそんなのはフェイクだ。
つまりお前には午後一時から午後六時までの5時間の時間がある。その5時間の間は密室の中でお前と彼女は二人きりだ。
しかもそこは参院議員宿舎だ。完全武装の兵士たちに囲まれ誰の邪魔も入らない。後はお前次第だ」
則和は一体宏和が何を言っているのか解らなかった。則和は「宏和お前は一体何を」言っているんだと言おうとした。
すると宏和はそれにかぶせるように言った。「今日の午後六時までに滝田真奈美をお前の女にできなきゃお前はクビだ。」
クビということばに則和は頬をひっぱたかれたような気がした。そんな則和に畳み掛けるように宏和は言う。
「それだけではないぞ則和。仮釈放も取り消しだ。できなきゃお前は結城刑務所ではなく棚橋刑務所に送られる。
その女をファックできなきゃ今度は棚橋刑務所の特別重犯罪者のマッチョな連中にお前のケツの穴がファックされる。
俺みたいなホモにはちょっとうらやましい話だがね。」そう言うと宏和は楽しそうに笑った。
則和は「おい、ちょっと待て!」と言った。声が少し大きくなったのか滝田真奈美がこっちを向いたのがわかった。
則和は声を抑えながら「どうして俺の仮釈放が取り消しなんだ?英彦は何と言ってるんだ?」と聞く。
すると宏和は「全部英彦も知っていることだよ。英彦が手を回せばお前の仮釈放など即取り消しだよ」と突き放すように言った。
則和が言い返そうとしたが宏和が「ではがんばれ。六時には熊野と一緒に俺もそっちに行くから」と言って電話を切った。



それから四十分ほど後、則和は滝田真奈美とキスをしていた。
ソファーの上で滝田真奈美を抱き寄せビジネススーツの裾から手を差し入れ、事の他大きい滝田真奈美の乳房を手のひらで包み込んだ。
「熊野さんが戻ってきてしまう」と滝田真奈美は言う。そして則和の腕の中で軽く抵抗する。だがその抵抗は本気ではないのがわかる。
則和はもう一度滝田真奈美と唇を重ねた。真奈美をソファーの背凭れに押し倒すようにキスをした。
先ほど乳房をやさしく包んだ手を抜き去り則和は滝田真奈美のスカートの裾の中に滑り込ませた。
則和は真奈美の固く閉ざされた両足の間に差し込む。そこでのストッキングの手触りがとても卑猥だった。
真奈美はスカートの上から則和の手を押さえようとする。だが則和は遠慮せずに真奈美の奥へと手を伸ばしてゆく。

61 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 00:21:42.32 .net
>>60は無効
則和は硬直した。宏和が言ったことが現実とは思えなかったからだ。
則和が無言であるので宏和は続けて言った。「熊野陽平は午後二時には戻らない。何せ今熊野は俺と一緒にいるんだ。
熊野がそこに戻るのは早くて午後六時。それより前には戻らない。午後一時にアポイントメントを取ったがそんなのはフェイクだ。
つまりお前には午後一時から午後六時までの5時間の時間がある。その5時間の間は密室の中でお前と彼女は二人きりだ。
しかもそこは参院議員宿舎だ。完全武装の兵士たちに囲まれ誰の邪魔も入らない。後はお前次第だ」
則和は一体宏和が何を言っているのか解らなかった。則和は「宏和お前は一体何を」言っているんだと言おうとした。
すると宏和はそれにかぶせるように言った。「今日の午後六時までに滝田真奈美をお前の女にできなきゃお前はクビだ。」
クビということばに則和は頬をひっぱたかれたような気がした。そんな則和に畳み掛けるように宏和は言う。
「それだけではないぞ則和。仮釈放も取り消しだ。できなきゃお前は結城刑務所ではなく棚橋刑務所に送られる。
その女をファックできなきゃ今度は棚橋刑務所の特別重犯罪者のマッチョな連中にお前のケツの穴がファックされる。
俺みたいなホモにはちょっとうらやましい話だがね。」そう言うと宏和は楽しそうに笑った。
則和は「おい、ちょっと待て!」と言った。声が少し大きくなったのか滝田真奈美がこっちを向いたのがわかった。
則和は声を抑えながら「どうして俺の仮釈放が取り消しなんだ?英彦は何と言ってるんだ?」と聞く。
すると宏和は「全部英彦も知っていることだよ。英彦が手を回せばお前の仮釈放など即取り消しだよ」と突き放すように言った。
則和が言い返そうとしたが宏和が「ではがんばれ。六時には熊野と一緒に俺もそっちに行くから」と言って電話を切った。
切られた電話を手にしたまま則和は硬直した。一体宏和は何を言っているのか?英彦は本当に承知なのか?
それよりも一体英彦や宏和は自分に何をさせたいのか?則和の頭にはそうした疑問が次々と浮かぶ。
すると「どうしました?」と則和に呼びかける声がした。それは滝田真奈美だった。
滝田真奈美はデスクのところから此方を見ている。滝田真奈美の顔には僅かだが心配の表情が浮かんでいた。
則和は真奈美の方を見た。真奈美は確かに綺麗な女性だった。表情も佇まいも上品だ。刑務所上がりの自分とは別世界の女性に思えた。
「いえ、なんでもないですよ。こちらの話です」そう則和は返した。手にしていた携帯電話の電源を切り上着のポケットに放り込む。
そうしながら則和は「すいません声が大きくて。ご迷惑でしたか?」と真奈美に聞く。

62 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 00:22:22.02 .net
すると真奈美は「いえそんなことありませんよ」と優しく微笑んだ。その真奈美の微笑はとてもかわいらしかった。
則和はこんな素敵な女性を無理矢理奪うなんてことはとてもできないと思った。何かとても大事なものを踏みにじってしまうような気がした。
だが則和には宏和の話は恐らく本当だと思えた。英彦ほどの力があれば自分のような仮釈放中の人間など簡単に刑務所に戻せるだろう。
第一自分は英彦の手元にいるのだから。それに英彦と宏和の異常な関係を見ても彼らに常識を求められるとは思えなかった。
すると真奈美は「村上英彦さんの秘書って大変そうですよね?」と聞いてきた。もちろん真奈美の表情には抜群の笑顔が浮かんでいる。
則和は何をどうしてよいかわからなかった。そしてあまりよく考えずに返答した。「いえ実はまだ村上英彦の秘書になって間もないんですよ」
「え、そうなんですか?」と真奈美が聞いてくる。真奈美は村上英彦に興味があるのだろうか?則和はならばそこを衝こうと思った。
もう破れかぶれだった。「滝田さんは村上英彦のことを何かご存知ですか?」そう言っている則和自身英彦のことなど殆ど知らなかった。
せいぜい英彦がホモでありその相手がマネージャーの宏和だということくらいだ。もちろんそれは世間に公表するわけにはゆかない。
「いえ、それほど知っているわけではないんです。お名前だけは前々から知っておりましたが」
真奈美がそう言っているのを見て則和は思った。彼女を抱こう。だが無理矢理犯すようなやり方は絶対にしない。
あくまで彼女を口説き落としてこの場で彼女と肉体的関係を持とうと思った。それで失敗しても構わない。
自分は仮釈放取り消しになって悪名高い棚橋刑務所に送られることになっても仕方が無い。
なぜ彼女をこの場で抱き自分の女にしなければならないのかそんなことはわからない。
確かに滝田真奈美は大変魅力的な女性だ。彼女に対して情欲を持つのは男としては当然かもしれない。
だがその情欲を満たすために、また英彦や宏和の謎の目論見のために彼女の人格を踏みにじるわけにはゆかない。
「滝田さん。どうせならこちらでお話しませんか?山室先生や熊野さんのことを色々と聞かせてほしいんですが?」
則和は言った。則和は心の中で「勝負開始だ」と自らに言い聞かせた。ふと時計を見た。現在は午後1時22分だった。
残り時間は4時間38分。これまでに真奈美を口説き落とし肉体関係を結べなければ自分は棚橋刑務所の重犯罪者の肉便器になるだろう。

63 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 00:43:41.16 .net
それから二時間ほど後、則和は滝田真奈美とキスをしていた。
ソファーの上で滝田真奈美を抱き寄せビジネススーツの裾から手を差し入れ、事の他大きい滝田真奈美の乳房を手のひらで包み込んだ。
「熊野さんが戻ってきてしまう」と滝田真奈美は言う。そして則和の腕の中で軽く抵抗する。だがその抵抗は本気ではないのがわかる。
則和はもう一度滝田真奈美と唇を重ねた。真奈美をソファーの背凭れに押し倒すようにキスをした。
先ほど乳房をやさしく包んだ手を抜き去り則和は滝田真奈美のスカートの裾の中に滑り込ませた。
則和は真奈美の固く閉ざされた両足の間に差し込む。そこでのストッキングの手触りがとても卑猥だった。
真奈美はスカートの上から則和の手を押さえようとする。だが則和は遠慮せずに真奈美の奥へと手を伸ばしてゆく。
「真奈美さん、すごく綺麗ですよ」と則和は真奈美の耳元で囁いた。そう囁いた瞬間に真奈美の体が反応したのがわかった。
ここまで持ち込むのに則和はほとんど人間一生分の労力を使っていた。
何せついさきほど初対面だった真面目な女性を完全に口説き落としたのだから。
真奈美は外務事務官の娘として生まれ幼少のころにはスペインやオランダで過ごしていたという。
海外ではアメリカンスクールに通っていたために英語はネイティヴのレベルで使える。
帰国後はある名門女子大付属の女子高に通いそこでバスケットボール部とESS部に入部し部長だったという。
だが意外なことにその後はその女子大には進学せずに国立の女子大学の英文科に進んだ。
当時は英語の教員を目指していたという。その後英文科の大学院に進学しアメリカに二年間留学。
帰国後は山室議員の下で秘書兼通訳として仕事をしている。それが滝田真奈美の大まかなプロフィールだ。
則和は隙らしい隙が全く見当たらないと思った。途中これはもうダメだろうと何度も思った。
だがその時ちょうど熊野から「帰りがおそくなるので瀬内君にそう伝えてくれ」とメールが入り、そこから流れが逆転していった。
則和は全身全霊をかけて彼女を篭絡した。真由美をついに則和の隣に座らせそばで囁きあうようになったあたりで脈があると思った。
それでもあくまで冷静に真由美を口説いた。少しずつ少しずつ褒める。小さなところで冷やかし愛嬌たっぷりな表情であやまる。
則和は別にレディキラーではなかった。女性経験も決して多いほうではない。だがその経験値全てを費やして彼女を口説きに掛かった。
そしてついに彼女とキスを交わした。彼女にとっては初めてのキスであったらしく彼女は少し目を潤ませていた。
則和にはそれは初体験に対しての憂いなのか彼女の中に眠る情欲の現れなのかはわからなかった。
だがこのころ既に則和の方は充分に勃起をしていた。それでもなお彼女を完全に口説き落として抱こうという決意は揺らがなかった。
正直言ってしまえば、則和はもう真奈美に恋をしていた。それは本気の恋だった。だからこそ口説き文句も全て真実の言葉そのものだった。
そしてついに真奈美は則和の腕の中に身を委ねた。則和がスカートの中に伸ばした指が彼女の下着に触れた。
そこは既にうっすらと濡れていた。真奈美は恥ずかしさのあまり足を閉じようとした。また則和から顔を背けようとした。
だが則和はそれを許さず真奈美に強くキスをした。舌の先で彼女の唇を割った。それと同時に指先で彼女の秘部の上をさすった。
うっすらと濡れたそこはもう充分に熱くなっていた。真奈美の目から涙が溢れ出していた。

64 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 01:12:04.05 .net
則和は真奈美を貫くまで充分に時間をかけた。一枚一枚丁寧に彼女の服を脱がせた。
キスをしながら乳房を揉んだ。耳元で素敵だよと囁きながら真奈美の秘部を優しく弄った。
則和は彼女を醒めさせないように必死だった。真奈美は男を受け入れるのが初めてだった。
真奈美を全て剥いて体の隅々までキスをした。最後に真奈美の秘部にキスをした。そのまま唇と舌で秘部を愛撫した。
その時真奈美は大きくあえいだ。真奈美の太ももが痙攣した。真奈美の秘部の奥から生暖かいものが流れてきた。
ついに貫く瞬間が来たとき「俺は真奈美を他の誰にも渡さない。俺が全部奪ってやる」と言った。
後で思い出すたびに赤面してしまうようなセリフだった。だがこの時は本気だった。
そうして則和はゆっくりと真奈美の中に分け入った。熱く濡れた柔らかな肉が則和をきつく包み込んだ。
どれくらい時間がたっただろうか?則和はソファーの上で真奈美を抱いていた。
初めて貫いたときの血でベージュのソファーが汚れてしまっていた。
真奈美は先ほどそれに気付いたが則和はそんなの関係はないよと囁きさらに真奈美を抱いた。
則和はもう三度も解き放っていた。真奈美も則和が二度目に解き放ったころに生まれて初めて絶頂に達した。
真奈美はとても痛いといったがそれ以上に則和のことを好きと言った。何度もそう言いながら則和を受け入れた。
そして則和が四度目を解き放ったとき同時に真奈美も達し、二人はつながったままソファーに倒れこんだ。
則和はしばらく真奈美の中に留まっていた。全てを真奈美の中に解き放ちゆっくりと萎えてゆくのが感じられた。
数分してから則和は真奈美から抜けだした。そしてテーブルの上にあったコーヒーを一口飲んだ。コーヒーは完全に冷めていた。
するとソファーに横たわったままの真奈美が「私にも一口飲ませてくれる?」と聞いてきた。則和はカップを渡そうとした。
だが真奈美は「あなたの口移しでしてくれる?」と言う。つい先ほどまでおぼこだった女が妖艶な笑顔を浮かべていた。
則和はこの真奈美の変化に思わずペニスが疼いた。そしてコーヒーを口に入れると真奈美にキスをしゆっくり真奈美の口に移した。
コーヒーはおそらく半分くらいこぼれて真奈美の生白い肌の上をサッと流れた。真奈美は口の中のものを満足そうに呑み込んだ。
則和はタバコに火をつけながら時計を確認した。時計はもう午後五時半になっていた。確かに窓の外の風景は薄暗くなっている。
あと30分ほどで宏和は来てしまうことになる。確か熊野も一緒だと宏和は言っていた。則和はそろそろ準備しなければと思った。
則和はタバコを吸いながらボクサーショーツとYシャツに手を伸ばした。すると真奈美が声を掛けてきた。
「ねえ則和さん。私たちもう付き合ってるんでしょ?」そう言って上体を起こした。そして則和の肩の上に頬を乗せて寄りかかった。
則和は手で真奈美の肩を掴んだ。そして則和は自分に身を寄せる真奈美を見た。真奈美は裸のままで自分の恥毛の部分を手で隠していた。
この後に及んでもまだ恥じらいはあるのだ。則和は無言で真奈美の恥毛のところに手を伸ばした。真奈美の恥毛は意外に濃い。
「ねえくすぐったいよ。則和さん」そう言って真奈美は笑った。真奈美の桃色の乳頭が蛍光灯の光を受けて眩しく光った。
則和は真奈美を引き寄せ「もちろん俺たちはもう付き合ってるよ。もう君は俺だけの女だ」と囁いた。
囁いた瞬間に真奈美の体が軽くこわばったのがわかった。則和の言葉に真奈美は思わず疼いてしまったのだ。
だがもう時間がない。則和は「そろそろ熊野さんとか戻ってくるぞ。」と言って真奈美にスカートとブラウスを渡した。
真奈美はちょっと拗ねてみせた。則和は「週末にまた会おうよ。連絡先は名刺に書いてあるから」と名刺を渡した。
「本当に直ぐに会えるの?」と言うので、「もちろん。君ともっとたくさんの時間を過ごしたい」と答えた。
ベージュのソファーの染みについては「コーヒーをこぼしたことにすればいい」と言ってその問題を片付けた。

65 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 02:10:26.21 .net
則和は車で参院議員宿舎を出るとそのまま直進しまもなく新赤坂7号線に合流する交差点を曲がった。
新赤坂7号線は片側四車線の道路だ。有事の際には朱雀門町にある第一連隊本部の戦車舞台が展開するために作られたと聞く。
現在首都は第三東横線での爆破テロのせいで警戒レベルが引き上げられ方々に検問がしかれている。
則和の場合は英彦から通行許可書をあらかじめもらっていたので殆どフリーパスで通行できるのだが。
新赤坂7号線の方々に装甲車と機動隊が駐在している。陸軍と首都警察本部の合同で警戒網が敷かれていると宏和は言った。
「で、則和。どうだった?」後部座席にいる宏和は手帳で何かを書き込みながら聞いてきた。
則和は運転しながらバックミラーを覗き込む。バックミラーに映る宏和は手元の手帳に目を落としており此方をみていない。
「どうって何のことだ?宏和」則和は少し不機嫌にそう聞き返した。則和は疲れていた。今も運転していて注意が散漫になりそうだった。
宏和は手帳に何かを書き込みながら「どうって答えるまでもないだろ。滝田真奈美とのことだよ」と言った。
「ああ、彼女とは寝たよ。秘書室でね」則和はぶっきらぼうに言った。前方の信号が赤に変わりそうだが無理に突っ切る。
宏和はあまり飛ばすなよといいながら「で、彼女とは何発やった?いい体してたか?」と言った。
則和はイラついた。宏和に何か踏みにじられているような感じがした。それに真奈美を侮辱しているように聞かれた。
則和は何も答えずアクセルを踏み込む。これで宏和にも充分自分の不機嫌が伝わるだろう。
すると後部座席から宏和がクスクスと笑う声が聞こえた。則和はこの場で車を止めて宏和を引きずり出して殴ってやろうかと思った。
だがそれを必死に抑えた。「それで一体何が目的なんだ?俺は滝田真奈美と寝たよ。だが無理矢理襲ったわけじゃない。
ちゃんと熱心に口説き同意の上で寝た。だがそうさせたのはお前だろ。一体何のつもりなんだよ!」
則和は声を荒げた。すると宏和は「おいおい、あんな良い女とセックスできてなんでそんなに不機嫌なんだ?」という。
それともお前も俺や英彦と同じ性癖に目覚めたのか?なんて冗談めかしたことも言った。
それからしばらく無言だった。とにかく則和は今から全日空ホテルまで英彦を迎えに行かねばならないのだ。
それにしても宏和はなぜこんなところにいるのだろうか?英彦のマネージャーならば英彦と一緒にいるべきではないのか?
「目的は何かと聞いたな則和」宏和はようやく口を開いた。「ああ、目的は何なんだよ。答えろよ」
「目的は今のところまだはっきりとは分からないさ。実は俺にも良く分かってはいない。そのうちわかるんだが」
宏和は珍しく真面目な口調で言った。だが則和には納得が行かなかった。目的なしに女を弄ぶことの意味が。
すると宏和は後部座席から前へと身を乗り出した。「いいか則和。これだけは言っておく。俺も英彦も遊んでいるわけじゃないんだ。
それはお前も同じだ。ここ数日で二人の女とお前は寝たが、いや由香里というのを含めれば三人か。まあいい。
とにかく片岡美里も滝田真奈美もきっちりとつなげておくんだ。お前とその女たちの関係はただの痴情ではない。」
宏和はそういった。だが則和には全く意味が分からなかった。
ただ宏和が則和が繋げた二人の女を何かに利用しようとしている節が感じられた。
「真奈美と美里。彼女たちを何に利用するつもりだ?」則和は聞いた。
そういえば美里とセックスをした翌朝、英彦が言っていたことを思い出した。
時が来るまで好きにしてればいいさと英彦は言った。つまりいつか何かの時が来るのだ。
それに色々な人間が則和の前に現れるとも言っていた。セックスだけではないと。それらを導くのが仕事だとも。
じゃあ自分は美里と真奈美を何に導いたというのだ?セックスの絶頂感へか?それじゃただの男娼でしかない。
「おい、そろそろ着くぞ。英彦にはもう携帯で報告したから聞かれない限りなにも答えるな。」
宏和はそう言うと後部座席の背凭れにドカリと身を投げ出した。

66 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 02:51:14.68 .net
英彦は家に戻ると直ぐに則和を呼び出した。則和は即座に英彦の執務室に向かった。
則和が部屋に入るなり英彦は棚にあったブランデーのボトルを取り出し、テーブルの上のグラスに注ぐ。
二つのグラスのうち一つを則和に差出しソファーに座るよう手で合図した。
則和はグラスを手にしたままソファーに座る。グラスからはブランデーの芳醇な香りが立ち上ってくる。
英彦もまたソファーに座った。どうやら英彦も疲れているようだった。
果たして英彦は則和が滝田真奈美と抱き合ってる間中何をしていたのだろうか?
英彦はブランデーグラスを少し傾け香りを楽しみながら一口口に含んだ。
お前もやってみろと英彦は則和に促す。則和は見よう見まねでブランデーグラスを傾け一口飲んだ。
少し強めのアルコールが口の中を刺激した。だがその香りはとても心地よいものだった。
こんな素晴らしい酒があるのかと則和は少し感動した。則和が懲役を喰らう以前に飲んでいた酒は殆ど安酒だったのだ。
英彦はグラスを手にしながら「すまないが今日のことを聞かせてほしい。どうだった?」と聞いてきた。
則和は答えた。「話は宏和から伺っているんじゃないですか?」宏和は報告しているといったのだ。
「一応成功したという話は宏和から聞いているが。滝田真奈美はどうだったかと聞いているんだ」
則和は少しあきれた。男と女の密会の話を聞きたいなんて何と愚劣なんだと思った。
それに英彦はホモのはずだ。ホモである英彦が男女の交わりの詳細をしりたいというのは変な話だ。
「私が真奈美とどうセックスしたかを詳しく聞きたいのですか?」則和は聞き返した。皮肉のつもりで。
すると英彦は少しだまり、手のひらの中のブランデーグラスをゆらゆらと揺らした。
数秒ほどそうした後、英彦はこちらを見てニヤリと笑った。どうやら則和の皮肉を理解したらしい。
「覗き見趣味のつもりではないんだ。宏和の話だと則和は滝田真奈美を強引に犯したんじゃなくて篭絡したということだったんでね」
そう言ってグラスをあおった。そして英彦は口の中でブランデーを転がしてゆっくりと呑み込んだ。
「合格だ則和。君は期待以上の人材だ。それでだ。しばらく君は秘書の仕事から離れてもらうことにする」
英彦は言った。だが則和には分からなかった。自分は一体何に合格したのだろうか?
「秘書の仕事を離れるというのは、クビということですか?」
「いや違うよ則和。君の肩書きはこれからも僕の秘書ってことでいい。そのほうが色々と都合がいいからな。
そうではなくてしばらく則和は僕のスケジュール管理やら書類整理やら来客の応対なんかの雑務をしなくていいということだ。
そういうのは宏和がやる。宏和のほうが色々と要領がいいのでどっちにせよ都合がいい。」
「では英彦さま。私は何をやればいいのですか?」
すると英彦はブランデーグラスをテーブルに置いた。そしてソファーから立ち上がると執務デスクのところへゆき、引き出しを開けた。
引き出しの中からなにやら書類の束や革の手帳らしきものを掴むとこちらに戻ってきた。
英彦はこちらに戻るとソファーに座りながらそれらをテーブルの上に置いた。

67 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 03:10:12.72 .net
「とりあえず、だ」そう言いながら英彦は書類やファイルをめくる。何かを探しているようだ。
ようやく探り当てたのだろうか、一つの封書を取り出すとそれをペーパーナイフで開封し中身を取り出した。
中から出てきたのは数枚のクレジットカードだ。いずれもアメックスのブラックカード。英彦はそれを則和に手渡して言った。
「これを自由に使え則和。ケチることは無い。派手に使われたところでこっちも別に困らないから」
さらに英彦はカードキーを手渡し「これは代官山のマンションのキー。で、これが四谷のマンションと事務所のキー」
続けざまに「これらのキーは車のキーだ。高級外車からランドクルーザーまで七台ほど既に用意してある」
英彦は次から次へと説明しはじめた。則和は唖然とした。いきなり何をし始めたのかわからなかった。
すると則和はふとおかしなことに気付いた。ブラックカードの名義は全て則和の名前ではない別人の名前だった。
さらにマンションの権利書類や自動車関係の書類も全て色々な別の名前で書かれている。
「ちょっと待ってください英彦さま。色々と分からないことだらけなんですが。まずこの名前は何ですか?」
則和は聞いた。すると英彦は手を止めて則和の方に向き直った。
「ああ。それは全部君の名前だよ。君の別名。君は瀬内則和でもあり」そう言ってカードの一枚を取り上げた。
「ここにある山崎勇太でもあり、ここにある中根武弘でもあり、まあそういうことだ。」
「その、全く意味が分からないのですが」則和は尋ねる。すると英彦は「これらの名前全部住民登録もされてるよ。
それにパスポートもある。写真は君の刑務所時代の写真を失敬して画像を加工したものだ。
もちろんパスポート自体は外務省発行の正真正銘の本物だ。偽なのは君の偽名だけだ。
それにほら、これはアメリカ合衆国のパスポートでこっちはルクセンブルグのパスポートだ」
則和は固まってしまった。出所してまだ一週間も経過していないというのに、これは一体なんなのだろうか?
それよりも背筋が寒くなった。すでに自分が何かしらの権力に巻き込まれてしまっていることを知った。
そしてもう逃げられないということも。英彦ほどの権力があれば仮釈放取り消しなんて余裕なのだ。
もしかしたら片岡美里や滝田真奈美をあてがわれたのは自分を巻き込むための餌だったのかもしれない。
すると英彦は顔をこちらに向けてにやりと笑った。どうやら則和の気持ちの動転を察したようだ。
「則和。そんなに不安そうな顔をするな。大丈夫だよお前は僕の仲間なんだよ」
英彦のその言葉に返すべき返事が思いつかなかった。
そして則和は自分がもう自由な人間ではなくなったということを骨の髄まで理解した。
すると英彦は則和の前でこれらの書類を整理し、ソファーの脇にあった新品のブリーフケースに入れた。
そしてそれらを則和に渡していった。
「俺か宏和から連絡あるまではしばらく遊んでこい。もちろん片岡美里や滝田真奈美とのデートもちゃんとしとけ。
女は男に放っておかれると直ぐに拗ねるからな。とにかく金のことは心配しなくていい。」
そして最後に付け加えた。「時がきたらお前にもちゃんと仕事をしてもらうからな」

68 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 19:16:13.24 .net
袖島街道という街道は古来より伊佐山系地域を抜け西水道までを貫く交通の大動脈であった。
ここ新都から月烏川沿いに走る袖島街道は伊佐山山麓にたどり着くまでは広大な古淵平野の中を走る。
この古淵平野は伊佐山山系や祝詞山脈から由来する複数の水系により形成された大地であり古くから穀倉地帯として知られている。
とkに月烏川は古淵平野を北西から南東に向かってゆるやかに流れる一級河川であり、新都の水源として重要な役割を負っている。
袖島街道は正式には主要国道第3598線という名称である。もっともそんな面倒な名前を一々使うのは交通省の役人ぐらいであろう。
則和は今この袖島街道を北に向かって車を走らせている。車はワンボックスで業務用のハイエースだった。
車体の横には「長塚クリーニングサービス」という文字が書かれている。もちろんそんな会社は存在しないのだが。
車を運転している則和の格好もとりあえず清掃作業員らしい作業服を着ている。もちろん則和は清掃作業に向かうわけではない。
いや、正確に言えば「清掃作業に向かっている」といえるのかもしれない。後ろには大量の清掃道具が積まれているのだ。
車を運転している則和の表情はこわばっていた。それは間違いなく恐怖から来る緊張だった。
最もそれも無理は無いだろう。これから則和は大量に人を殺しにゆくのだ。しかも武装している相手を。
袖島街道は昼下がりで車の数も多かった。もっとも渋滞しているわけではなく車は適度に流れている。
則和もその車の流れに乗りながらふとここまでのことに思いを馳せた。
逗子の海岸沿いにある高級リゾートマンションで真奈美と過ごしていたときに突然携帯電話がなった。
ベッドの上で真奈美を翻弄していた則和は真奈美の中から抜き去り携帯電話を取るため立ち上がった。
則和に幾度も攻め立てられて真奈美は既に朦朧としていたがそれでも真奈美は離れようとする則和に追いすがる。
もっと愛してほしいと甘えた声で則和に訴えるが則和は真奈美を抱き寄せると思い切り熱いキスをした。
互いの唾液が交じり合いクチュクチュと音を立てる。則和はキスを5秒間ほど続けて唇を離した。
すると則和と真奈美の唇の間で交じり合った唾液が糸を引いた。
則和は真奈美に向かって「電話を済ませたら続きをしてやるから、おとなしくまっているんだぞ」と諭す。
真奈美は潤んだ瞳で則和をジッと見つめながらコクンと可愛らしくうなずいた。
則和は立ち上がりサマースーツの胸ポケットにある携帯電話を取り出した。着信画面を見るとそこには宏和の名前が出ていた。
則和はそういえばここ二ヶ月ほど英彦や宏和から連絡がなかったなと思い出した。
だが則和はあまり深く考え込まなかった。この電話が今回の出来事の始まりだったのだが。

69 :名無しちゃん…電波届いた?:2011/12/31(土) 19:18:44.36 .net
「宏和か?」則和はそう言って電話にでた。すると「お楽しみ中だったかな則和。悪いな」と宏和が言った。
何故分かったんだ?と思ったがそんなのを聞くのは愚問だと悟った。英彦や宏和が自分の情報を得ることなどたやすいはずだ。
則和は「まあな。ところで何の」用だと聞こうとした。するとその言葉にかぶせるように宏和が「どっちの女だ?それとも新しい女か?」と聞く。
則和は宏和を相変らず下司な男だなと思った。それともこういうタイプのホモは詮索がましいのだろうか?
「どっちでもいいだろそんなこと。それより何の用だ?」則和の声は苛立った。すると宏和は今までとは打って変って
「明日の午前十時に第十二大隈埠頭の13番倉庫西口のところまで来い。遅れるなよ」と極めて冷徹な声で命令をした。
則和は突然の宏和の変化に虚を衝かれてしまった。直ぐには返す言葉が浮かばなかった。
すると宏和は「今夜ももう滝口真奈美とのセックスもほどほどにしとけ則和。明日来たときに疲労困憊だと大変だぞ」
「おい、ちょっと待てよ」則和はそう言いかけた途端、宏和は電話を切った。則和は電話を耳に当てたままツーツーという音を聞いていた。
「ねえ則和。どうしたの?」背後から真奈美が声を掛けてくる。則和は答えなかった。ゆっくりと電話を耳から離し電源を切った。
目を横に向けると湘南の海が見えた。マンションから眺める海面が月明かりでキラキラと輝いていた。
「則和?大丈夫?」後ろで真奈美がベッドから降りてくる気配を感じた。則和は立ちすくんだままだった。
真奈美はゆっくりと近づいてきた。そのまま則和の背中にもたれかかってきた。
「もしかして、英彦のお仕事?」真奈美は聞く。おそらく真奈美も察しているのだろう。
則和は窓の外に眼を向けながら「ああ。そうらしい」と答えた。眼下に広かる湘南の海は綺麗だった。
その綺麗さが則和にはとても残酷に見えた。ものすごくはかないもののように思えた。

70 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/01(日) 20:14:10.94 .net
真奈美は昨晩の激しい情事で完全に疲労していて眠ったままだった。だが眠ったままの真奈美の顔は何処か満足そうだった。
則和はそんな真奈美を起こさないように静かにベッドから抜け出すとまずシャワーを浴びた。
ここ数日のセックスの匂いを全て洗い流すように体中にボディーソープをつけて丁寧に洗った。
最近の真奈美は則和の性調教のおかげでますます性的に成熟してきていた。
遅咲きであったせいか真奈美の女は乱れ咲いている。それは則和の征服欲を刺激した。
シャワーを浴びているにもかかわらず則和のペニスが少し充血してきてしまう。則和はやれやれと溜め息をつく。
仕事を終えたらまた真奈美を抱けばよいのだ。どんな仕事かは知らないが早く済ませてしまおう。
そして則和は片岡美里のことを思い出した。美里は半月ほど前に3日ほど自由が丘のマンションで過ごしていた。
真奈美とちがい性的には成熟している美里とのセックスは則和と相性がいい。
確かあの時は浴室でソープランドっぽいプレイにチャレンジをした。しかもそれを言い出したのは美里だった。
美里が以前に見たというアダルトビデオがソープランドものだったそうでそれを試してみたいということだった。
「則和はソープに行った事あるの?」と美里が聞くので「刑務所に入る前に何度かあるな」と答えた。
すると美里は「だったらそれ試してみようよ!」と目を輝かせた。どうやら興味津々らしい。
則和が「美里はまさかソープ嬢になりたいのか?」と冗談めかして聞いた。
すると美里は「私がソープ嬢になったら則和はちゃんと通って指名してくれる?」と笑った。
「ああもちろんだよ。毎日でも通うかもしれないな」と則和が答えると、美里は突然則和の前でしゃがみこんだ。
美里は則和のズボンのファスナーを開けるとその中に手を入れボクサーショーツの下の則和自身を探った。
則和自身はまだエレクチオンしていなかったが美里はそれを手の平でもみだす。中々気持ちが良い。
「ねえ則和。私以外にも女がいるんでしょ?」美里は則和のズボンを脱がせながら聞いてきた。
則和は少しギョッとして美里を見下ろすが髪の毛が邪魔で美里の表情が見れない。
美里は黙ったまま則和自身をつまむとそれに頬ずりをはじめた。美里の頬の感触がとても気持ちよかった。
「あら?答えられないの則和?」美里の声は少し笑っているように思えた。だけれども則和は少し怖いと思った。
則和は言った。「美里以外の別の女性と最近セックスをしたのは認める。性的な欲求は抑えられないんだ。
特に俺のような業の強い人間だと。だけど美里のことを軽んじたつもりはないんだ。すまない」
そう言っている間美里は則和のものを頬ずりしたりキスしたり時折口に含んで舐めたりしていた。
則和自身のそれはだんだん硬くなっていった。美里は言った。「説明くさいのね。男って」

71 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/01(日) 20:15:02.24 .net
その美里の言葉は少し寂しそうだった。とたんに則和は美里のことが愛おしくなった。
「あの美里。」と則和は声を掛ける。だが美里は無言だった。美里は無言のまま則和を口に含んだ。
美里の舌はとても巧みだった。則和は快感で思わず「うっ」と唸ってしまった。
美里は唾液をたくさん分泌させクチュクチュと高い音を立てはじめた。
始まって二分も経っていないのに則和は終わってしまいそうだった。
すると美里は一旦口から則和を抜き「則和。口の中に出していいよ」と言った。そして再びくわえこんだ。
美里の舌が則和自身を包む。少しざらついた暖かい感触がとても気持ちよかった。
そして則和はまもなく終わった。大きく腰を震えさせると美里の口の中に大量に雫を解放した。
美里は目をつぶっていた。すこし眉をひそめていた。そして美里は頬をすぼめて則和を絞る。
則和はその気持ちよさに少し声を上げてしまった。美里は則和の雫をごくりと全て飲み干した。
しばらく美里は則和を口に含んでいた。解放して二分くらいしてようやく則和を放した。
則和はバスルームのチェアの上に腰をかけた。美里はシャワーを手にしてシャワーの水を飲んだ。
口をすすいでいるらしい。そして美里はシャワーをフックにかけると則和の方に向き直った。
「私は気にしないわ則和。あなたがよその女と寝ても全然構わない。」美里はそういった。美里の目は真剣だった。
則和は美里のその表情を見て恐怖を覚えた。初めて美里と寝たときのあの無表情が今また美里の顔に浮かんでいる。
美里は女性の自立や女性の強さというものと取っ組み合いもがいてきた女であることを思い出した。
美里の精神はさまざまなものや情報の中でもがいてきたのだ。美里は傷つき疲れ果てそれでも必死に自分を守ってきたのだ。
おそらく則和の知らないところで何度も泣いていたに違いない。そういう傷を抱えて美里はそれでも前に進んできた女だ。
真奈美とは全く異なる女なのだ。美里は言った。「何人の女と寝ても構わない。でも私を捨てるのは許さないからね。則和」
美里はそう言って則和の目の前で立ち上がった。美里の裸体は大理石の彫像に名工によって彫られたビーナス像のように美しかった。
則和も立ち上がった。そして美里を抱きしめると美里と唇を重ねた。つい先ほど解き放ったにも関わらず則和はもう復活していた。
そんなことがあったのは今から半月ほど前だった。美里はその後ギリシャへ取材旅行に行き一月後に戻るといって日本を発った。

72 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/01(日) 20:36:33.51 .net
すると突然浴室のドアが開いた。則和が振り向くとそこには寝ていたはずの真奈美が立っていた。
真奈美は裸だった。そして胸と秘部を手で隠しながら浴室に入ってきた。則和は「やあ、起きたのかい?」と聞いた。
真奈美は少し恥ずかしそうに「おはよう。則和さん」と答えた。そして則和のものが隆々とそそり立っているのを目にした。
則和はそれを隠そうともしなかった。だが少しやましい気持ちが芽生えた。この硬直は美里との情事を思い出してのものだったからだ。
だが真奈美はそうとは気づいていない。則和自身を見た後こんどは則和の目を見上げた。真奈美の目はもう潤んでいた。
そして真奈美は少しうつむくとゆっくりと則和に歩み寄った。そして驚くことに真奈美は則和の前に跪いた。
「あの、私がして差し上げます。まだあまり上手くないかもしれないけど」と消え入りそうな声で言った。
則和は少し唖然とした。確かに真奈美にオーラルテクを教え始めた。だが真奈美のような真面目な性格の女がこうも大胆になるとは。
則和が見下ろすと真奈美は則和のものに手を伸ばした。そして触れた。真奈美の手が触れた瞬間則和のものは思わずビクンとはじけた。
真奈美の手が則和のものの先端を包む。そして真奈美は目をつぶりながら則和のものにキスをした。
やわらかな唇の感触が気持ちよかった。則和は「真奈美。ゆっくりとでいいよ」と言った。真奈美はちいさくうなずいた。
そして真奈美の口が則和を包んでいった。則和が果てるのに二分も掛からなかった。
浴室から出たときはもう時刻は朝八時を回っていた。あれから則和は再び真奈美を浴室で抱き真奈美を満足させたのだ。
そろそろ出発しなければ宏和の指定した時刻に間に合わなくなってしまう。
則和は冷蔵庫から昨晩の残りのチキンソテーを手早く食べ、オレンジジュースをごくごくと飲んだ。
そして着替えながら「仕事が終わったら直ぐに連絡する。そしたら続きをしよう」と真奈美に声を掛けた。
真奈美は微笑むと「お待ちしています。お仕事頑張ってください」と言った。とてもキュートな笑顔だった。
則和は出発の準備を終えると鉄砲玉のようにマンションから飛び出した。駐車場に止めてあるBMW6に乗り込むと直ぐにスタートした。

73 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 17:15:14.95 .net
§数日後・ワンボックスカーの運転席

則和「また渋滞かよ! 全然進まないじゃないかよ」

少女A「……まあまあおちつきなされ。どう?お茶でも」

則和「……わっ! 何だお前は! いつの間に現れたんだ?」

少女A「わらわか? わらわはここから四行前(※改行空白分を含む)に登場したのだが、何か?」

則和「何かじゃねえ! 俺は今一人で車を運転してたんだよ」

少女A「いや違うな則和。今はわらわと二人じゃ。旅のお供にわらわのような美少女がいるのも悪くなかろう?」

(少女A、助手席で足を組みかえる。少女Aの制服のスカートは極端に短い)

少女A「おや則和。きさま今わらわの美脚をじっとりとながめおったろう? このドスケベ」

則和「見てねえよ!!」

少女A「いや見ただろう。わらわはこの太ももの絶対領域のあたりに則和のスケベな視線をヒリヒリと感じたぞ」

則和「見てねえって言ってんだろう!!!!」

少女A「則和はわらわとしたいか? 上で滝田真奈美とか片岡美里とかいうおなごとしてたみたいに?(にやり)」

則和「知るか!」

少女A「どうやら興奮してきたようだな、則和」

(少女A、短いスカートの裾をさらに上げる。雪のように白い生肌がどんどんあらわになる)

則和「おい止めろ! 人が見たら誤解するだろ!」

少女A「何を言っているんだ? ここはワンボックスカーの車内だぞ? 人の目なんてどこにもないだろ?」

則和「となり走ってるダンプの運ちゃんが見てるだろうが!」

(少女A、則和が指をさした方をみる。ダンプカーの運転台から則和の車を覗き込んでいる運転手を確認)

少女A「あいつ危ないやつだな。前を見て運転すべきだな。……なあ則和。あの運転手のわらわと則和の愛を見せ付けてやらないか?」

(少女A、則和の方に乗り出す。)

則和「わっ! 馬鹿! 止めろ! こっちも運転中だ! 高速道路で時速150キロだ! 死んじゃうぞ!」

少女A「それは死ぬほど気持ちいいことなのか?」

則和「そうじゃねえよ! つーかお前誰だよ! 何でいきなり現れたんだよ!」

少女A「なぜ? なぜとは愚問だな。則和は日々そんな哲学的なことを考えながら生きているのか? 我々はなぜ生まれたのか?
我々はなぜ生きているのか? 我々はなぜご飯を食べるのか? 我々はなぜ排泄をするのか? 則和はなぜいい女とセックスばかりしているのか?
則和はなぜああも簡単にいい女をいかせまくるのか? 則和はなぜわらわのような抜群の美少女がすぐ隣にいるというのに手をだそうとしないのか?
則和はなぜ……」

則和「うっせーそれよりも運転中に腕によりかかるな! おいやめろ! 運転中だぞ! 何でベルトのバックルに手を掛けるんだ! この痴女め!」

少女A「お前のようなエロしかできない男に痴女よばわりされるとは不愉快だな。わらわは乙女ぞ。男のケガレをしらぬ可憐な美少女だぞ?」

74 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 17:21:24.48 .net
少女Q「ちょっと待ったあああ!」

少女A(……ちっ!)

少女Q「そこで止めなさい少女A! あなたの目論見はわかっているのよ!」

則和「な、何だあ? 何だお前は!」

少女Q「「お前」とは失礼な言い方ね!私は少女Q。あなたを助けに来たというのに!」

則和「助けるって何だよ! 何の話だよ! つーかお前ら何者だよ! 何で俺の前に現れたんだよ!」

(少女A、少女Q、しばらく無言。二人は並んで則和を見つめる)

則和「何だ? 何やってんだお前ら?」

少女Q「……則和って、無駄にいい男ね」

少女A「おぬしもそう思うだろ? 今わらわも則和に初斬をお願いしたのだが、則和は運転中だと言って断ったのじゃ」

少女Q「則和はね、年増の女が好きなのよ。片岡美里も滝口真奈美も四捨五入したら三十路だし。
則和ってあんなおばちゃんが好みなの? マジで信じられないんだけど?
ぴちぴちの美少女二人が超絶ミニスカートでいるっていうのにね。
あたしたちみたいなミドルティーンの美少女はお気に召さないみたいね。なんかくやしくない?」

少女A「やはりそうか。則和は羊水が半分腐ったような女が好みなのか。わらわもおぬしもまだぴちぴちだしのう。
則和がキモオタっぽい男だったなら、わらわたち二人はもうザーメン塗れだったはずなのにのう。惜しいのう……」

則和「おいお前ら!!! 何を勝手なこと言ってんだよ!」

少女A「お? 則和はわらわを女にしてくれる気になってくれたのか?」

則和「馬鹿言ってんじゃねーよ! 話が全然進まないじゃないかよ! お前ら出てけよ!」

少女Q「いや、そういうわけにはゆかないわ。もう私は則和の旅のお供なんだし」

少女A「わらわの方が先だぞ少女Q」

少女Q「順番なんて関係ないでしょ? どっちが則和を早く振り向かせるか勝負よ!」

少女A「おぬしはわらわに勝てるのか? ツンツンしているだけでは男はよってこないぞ?」

少女Q「あんただってまだオボコでしょ! 決めるのは則和よ!」

少女A「それよりもわらわたちはあの片岡美里とか滝口真奈美とかいうおばさんをなんとかせねばなるまいな」

少女Q「……そうね。そこは同意できるわ。」

75 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 17:22:39.64 .net
少女A「なにゆえ則和があんな年増とオールドミスにぞっこんなのか不明なのじゃ。
世間からみればあんなおばさんよりもわらわたちのようなミドルティーンの方が魅力的なはずじゃがの」

少女Q「でも私たちくらいの年齢の少女が好きなのはロリって話よ。則和はロリじゃないみたいだから困るのよ」

少女A「いや、ロリというのはローティーンの娘たちを対象としている変態だろ?」

少女Q「年齢一桁の小娘を好きになるようなガチの変態もいるらしいわ。ちょっと気持ち悪いよね」

少女A「ということは、わらわたちもその変態ロリからすると行き過ぎているのかの?」

少女Q「そうねえ。もう月のものもあるし、生えるものも生えちゃってるしね」

少女A「ちゃんと処理はしているのだが。やはりパイパンくらいにしなきゃだめなのかの?」

少女Q「……それよりも、まさか幼児ポルノ条例のせいかしら? 則和が18歳未満の私たちに手を出そうとしないのは?」

少女A「まさかの。だが則和は殺人事件を引き起こして懲役刑を喰らってるくらいの無法者ぞ?
幼児ポルノ条例の規制くらいで怯むような男ではあるまい」

則和「……お前らさっきから何を勝手なことを言ってるんだ?」

少女Q「あ、則和。私と少女A、どっちを選ぶ?」

少女A「無論わらわだろ? 則和」

(則和、無言でワンボックスカーを路肩に寄せる)

少女Q「何のつもり? 則和」

(則和、路肩でワンボックスカーを停車させる)

少女A「トイレ休憩ならあと十キロほど先にサービスエリアがあるぞ?」

少女Q「それにここ高速道路よ、則和。駐停車は原則禁止って教習所で習わなかった?」

則和「……降りろ」

少女Q「降りろ? 降りろとな何よ。私たちをこんな場所に放置するって言うの?」

少女A「外は凄く寒いぞ則和。わらわたちは風邪を召してしまうではないか」

則和「つべこべ言うな降りろ! 第一お前ら何なんだよ! 突然勝手に出現しやがって!
それに見ろ! 構成とか全部変わっちゃったじゃんかよ! セリフと適当な説明しかなくなっただろ!
お前らのせいだろこれ! いい加減にしやがれ、とっとと二人とも消えうせろ!」

76 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 17:25:04.40 .net
少女Q「何よ! 私たちみたいな美少女が二人ともやる気まんまんだっていうのに怯んじゃって!
則和はそれでも男なの? この臆病者!」

則和「……は? 一体何を……」

少女A「それにだ則和。こんな場所にわらわたちのような素晴らしい美少女が二人放置されたら、
どんな狼たちに狙われるかわかったものじゃないぞ?いいのか則和。
わらわたちが見知らぬ男たちの欲情の捌け口にされて、散々ひどい目に遭わされても?」

少女Q「そうよ! こんな場所に私たちを放り出すなんて人間の所業とは思えないわ! 最低よ則和!
そんなにあんなおばん二人の方がいいって言うの!」

少女A「わらわはここに捨てられたらすぐにお巡りさんに連絡して、則和に誘拐されたと証言するぞ?
則和がわらわと少女Qの二人を拉致して車内に監禁していろいろといやらしいことをやったと証言するぞ?」

少女Q「……そうね、それいいアイデアだわ。中々凄いこと考えるじゃない少女A」

少女A「おぬしほどではないわ」

少女Q「則和、わたしも少女Aのアイデアに乗ったわ。
私もすぐに警察に連絡して則和に強引にさらわれて、それで犯されたと言ってやるから。
車の中で押し倒されて服を引き裂かれて裸にされて抵抗しても許して貰えず、
則和に肉体を弄ばれて汚されたと思いっきり言いふらしてやるから。」

少女A「そうだぞ則和。おぬしはまずいのではないのか?
確かおぬしはつい数日前まで結城刑務所の重犯罪者監房に収監されていたはずだ?
今だって仮釈放中の身であったはずだ。つまり仮釈放中に何か起きればすぐに収監されるはず」

則和「……き、貴様ら。どこまで汚いんだ」

少女Q「私たちが汚い? お生憎さま、私も少女Aもまだ全く穢れの無い乙女よ。だってついさっき生み出されたばかりだし。
それにね則和。仮釈放中に二人の未成年の美少女を拉致して強制的にわいせつ行為を働いたとなったら、
もう懲役5年とかじゃすまないでしょ? おそらく今度は悪名高い棚橋刑務所で懲役十年……」

少女A「いや懲役三十年。下手すれば終身刑。しかも仮釈放なしの」

少女Q「そう、それくらいの重い罰を受けることになるわよ。いいの則和?
そうなったら則和は棚橋刑務所にいるスーパー極悪人のホモ囚人たちに肛門が破壊されるほど犯されるわよ。
二度とお尻からうんちができなくなるくらいにね。則和みたいな女好きにはたまらない世界でしょうね」

少女A「そうなるころには則和もホモに目覚めてるだろう。あの英彦とか宏和とかいう変態と同類になってるだろうな」

(則和、呆気に取られてしまう。)

少女A「ようやくわかってくれたか則和。わらわはうれしいぞ。なにせ則和は将来のわらわの婿どのだからの」

少女Q「あら? 何をおっしゃっているの? 則和は私の許嫁ですよ? あなたのような悪知恵ばかりの性悪女に渡すものですか」

少女A「何を言うのじゃ少女Q。おぬしのような単純直情で強情な女子は則和の好みじゃないはず」

少女Q「は? 私のどこが? ……それよりも今はあの片岡美里と滝口真奈美を何とかしないとダメだわ」

少女A「そこはわらわも同意じゃ。あのおばさん二人は年の功で則和をだまくらかしているに違いないのだから
あの二人の中年女、伊達に歳くってるわけじゃないようじゃの。」

77 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 17:26:04.78 .net
(するとワンボックスカーの扉がかちゃりと開けられた)

少女Z「――あの、瀬内則和さんはこちらにいらっしゃいますよね?」

少女A&少女Q(……チッ!)

少女Z「――やっと出会えましたぁ。(少女Z、涙ぐむ) こちらの世界に来たとたん、迷っちゃって」

(そう言いながら少女Zは車に乗り込んでくる。少女Aと少女Qはそれを邪魔しようとするが失敗する)

少女Z「ようやく則和さんに会えて、本当にうれしいです。だって則和さんは私の未来の夫ですもの」

少女A「……おぬしは何を言っておるのじゃ?」

少女Q「あんた何しにきたのよ? それに来ていきなり何を勝手なことをほざいているのよ」

(少女Z、おびえた表情を浮かべながら少女Aと少女Qを見る)

少女Z「――あの、則和さん。こ、この二人は何なんですか?」

(則和、呆気にとられて何も答えられない。三人の娘たちを驚愕の表情で見ている)

少女Z「――ま、まさか則和さん。この二人に既にお手をつけてしまったんですか?そんな……(少女Z、涙ぐむ)」

(則和、急に我にかえる)

則和「んなわけないだろ! つかお前誰だよ! 何で高速道路の路肩に突然現れるんだよ!
俺がこんなとこに車止めるってあらかじめ分かってたんか! 
てか、お前ら二人(少女Aと少女Qを指差す)もどうやってここに来たんだ?」

少女A「……おぬし、この状況でわらわたちにそんな馬鹿げた質問をするのか?」

少女Q「どうやってここに来たかですって? 愚問だわ。
則和ったら何も分かってないのね。色ボケしすぎてるんじゃないの?」

(少女Z、きょとんとした表情を浮かべる。そうしつつも荷物を積み込むとドアを閉める)

則和「おい、待て! 何勝手に乗り込んでいるんだよ!」

少女Z「――(顔を赤らめながら)ふつつかものですがどうかよろしくお願いいたします」

少女A「ほれ則和。そろそろ出発したほうがよいぞ?」

少女Q「そうね。もたもたしてたら誰かが警察に通報しちゃうかもしれないでしょ?」

少女A「まあそうだな。超ミニの制服姿の娘はそれだけでエロいのにな。それが三人もいるのだからな。」

少女Q「制服モノのAVの撮影とか思われるんじゃないかな?」

少女A「半分正解だな。何せわらわはこれから則和に抱いてもらって一人前のおなごになるのだからな」

少女Z「――あの、則和さんは私の未来の夫ですので。その……」

少女Q「……その話はあとでじっくりしましょう。それよりも則和。そろそろ出発しなければまずいんじゃないの?」

則和「お前らで勝手に話を進めるんじゃねえよ!」

少女A「何を言っているのだ則和。最初から話は何も進んでおらんぞ」

少女Q「まあそうよね。長々と書いてるけど、それって私たちが則和の車に乗り込んできた場面を描写しただけだしね」

少女Z「――わたくしも揃いましたし、そろそろ物語をスタートするころだと思うのですけど……」

少女A「よし出発じゃな。ほら則和、早く車を発進させるのじゃ。こんな辺鄙なところでボーっとしててもしょうがあるまい」

78 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 18:29:38.55 .net
(すると突然、則和の携帯が鳴った)

少女Q「則和。電話が鳴ってるわよ」

少女A「宏和からだろうな。あの男はホモで、多分則和のことを狙っているんだろうな」

少女Z「――則和さん、大丈夫なんですか? 宏和みたいな汚らわしい男に狙われて大丈夫ですか?」

則和「お前らうるさいんだよ! 黙ってろ!」

少女A「則和は亭主関白なのだろうな。則和がそう望むならわらわも夫唱婦随でゆくつもりだぞ」

少女Q「あら? あなたみたいな底意地の悪い女がそんなのできるの? 私じゃなきゃ無理よ」

少女Z「――私はその則和さんの命令ならどんなことでも出来ます。宏和を殺せといわれればすぐにでも……」

則和「黙れ! 電話に出れないだろが!」

少女A&少女Q&少女Z「…………」

則和「……ったく、何だってんだよ。(携帯を取り出して)もしもし?」

滝口真奈美「あの、則和さんですか?」

(途端に、後部座席に押し込んでおいた三人娘から凄まじい殺気が沸き立つ)

則和「……ん、ああ俺だよ。どうしたんだい?」

滝口真奈美「その、今お時間ありますか?」

(則和、後部座席の殺気を背中に感じ、冷や汗が出る)

則和「ちょっとだけなら。で、どうしたの?」

滝口真奈美「その、則和さんから頼まれてた公安諜報部の資料が手に入りました」

(則和、ちょっと驚く。その資料を頼んだのはたった二日前だったからだ)

則和「本当なのか? よくそんなに早く入手できたね。凄いよ真奈美」

(真奈美が電話の向こうで息を飲む気配がした。おそらく感じてしまったと思われる)

滝口真奈美「いえ、大したことはなかったです。山室先生の顔があれば色々なことができるんです」

則和「ありがとう真奈美。こっちの仕事を終えたらすぐに(ブチッ! と音がして電話が切れた)」


則和「わっ! 何だ!」

少女A「則和。その女と会うのか?」

少女Q「出張から帰ったらそのおばさんとアバンチュール? そんな年増の行かず後家と? 信じられないわ!」

少女Z「――(無言。目には涙が溢れている)」

(三人娘から沸き立つ殺気に気圧される則和。冷や汗を流しながら思わず苦笑いを浮かべる)

少女Q「笑って誤魔化す気なの? 則和。私という許嫁がいながらよくも……」

少女A「則和。おぬしの女好きや浮気癖は分かっているが、最後にはちゃんとわらわを娶って責任を……」

少女Z「――(殺気に満ちた目で携帯を睨みつけ) その女、私は許すことはできませ……」

則和「ちょっと待てえええ!」

79 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 18:31:01.32 .net

(三人娘、疑惑と嫉妬に満ちた目で則和を睨みつける。則和はその視線に怯むが、何とか踏みとどまる)

則和「お前ら何だよ、俺が真奈美と寝ようが美里と寝ようがどうでもいいだろうが! お前らには関係ないこ……」

少女A「いや関係あるぞ。わらわの婿の女性関係なのだからな」

少女Q「男ってなんでそんなにスケベでエッチなの? そんなにあちこちの女としたいわけ? しかもあんなおばんと」

少女Z「――浮気なら私にばれないようにしていただかないと困ります。ばれてしまったら私はもう怒りを抑えることが……」

則和「俺の話を遮るな! 勝手に結婚の話なんか進めるな!」

少女A「いや、初めから全くといってもいいほど話は進んでいないのだが……」

則和「それもこれも全部お前らのせいだろ! せっかく順調にドライブしてたってのに……」

(再び則和の携帯が鳴りだした。三人娘の殺気モードが先ほど比三倍増。則和は緊張する)

少女Z「――まさか、またあの女ですか?(それと同時に氷のような殺気が立つ)」

ヒソヒソ話:少女A→少女Q
「……なあ、あの娘が一番やばいと思わぬか?」
「……そうね。おとなしそうな顔してるけど、あの娘、心の中にとんでもない鬼がいるみたいね」

(則和、緊張しながら電話を取る)

則和「もしもし?真奈美か?」

有田宏和「……残念だったな。俺だ」

則和「何だ、宏和か」

(途端に後部座席の三人娘の殺気モードがさらに三倍増。当初比9倍に。則和は「え、何で? これ宏和だぞ?」と驚く)

宏和「ん? どうしたんだ則和。何かあったのか?」

則和「あ、いや。何も無いよ宏和。大丈夫だ。とにかく今新潟に向かっているから大丈夫だ。
多分到着は午後の五時か六時くらいになると思……」

(則和が言っている途中で宏和がそれを遮る)

宏和「いや中止だ則和。やつらに見つかった。今すぐ引き返せ。危険だ」

少女Z「――あの、ところであそこに見えるのは、何なんでしょうか?」

80 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/02(月) 20:43:30.62 .net
少女Q「どうしたの? あなたって大人しそうに見えるけどそうとうやばい娘よね。……え、あれ?」

少女A「……あれは、一体なんじゃ?」

(三人娘はフロントガラスの向こうを見ていた。そこは真っ直ぐ走る高速道路がある。
道路の脇は山で、高速道路のすぐ脇まで森林が茂っている。その道路わきの森林に無数の黒い影が蠢いていた)

則和「……見つかったってどういうことだ? 既に群馬に入るところまで来てるんだぞ?」

宏和「やつらはお前の居場所も把握している。とにかくすぐに逃げろ、殺されるぞ。
俺も英彦もお前を助けるために動いてるとこだが、おそらくもう間に合わない。……死ぬな則和。無事を祈る」

(そういって宏和の電話が切れた)

則和「おい宏和! 応答しろ宏和!」

少女A「……則和。まずいぞ(則和の袖をくいくい引っ張りながら)」

則和「うるさい! 今いそがしいんだよ! もしもし宏和! くそっ! リダイヤルだ」

少女Z「――あの、則和さん。早く車の外に逃げないと……その……」

少女Q「……来るぞ!」

則和「あっ? 何が来るんだよ! くそっ、つながらねえな!」

少女A「則和っ! 伏せろっ!」

(少女Aがそう叫んだ瞬間、則和は三人娘たちに後部座席に引っ張り込まれ、床に押し倒された)

則和「な、何をする!」

(則和が三人娘を押しのけようとした瞬間、ワンボックスカーのフロントガラスが爆発で吹き飛んだ。
さらに車の周囲でも何度も爆発音が響く。則和は床の上を何度も転がり、三人娘ともみくちゃになった)

則和「うぐっ! な、何事だあ!(則和は体を起こそうとする)」

少女A「敵襲だ、則和。……それよりも則和。ついにわらわを奪ってくれる気になったか?」
(則和の顔は少女Aの太ももの間にあり、目と鼻の先に少女Aの純白のショーツがあった)

少女Q「先に言ってくれればいくらでもオッケーだったんだけど、いきなりだな」
(則和の右手は少女Qの制服の襟から進入し、少女Qの貧乳にじかに触れていた)

少女Z「――あの則和さん、私初めてですから、やさしくしてくださいね……」
(則和の左手は少女Zのスカートの中にあり、少女Zのショーツの中に入り最も恥ずかしい部分に届いていた)

則和「うおっ! す、すまんっ! (そう言いながら則和は慌てて三人娘から離れる)」

少女Q「何言ってんのよ則和。あなたこういうの触りなれてるくせに」

少女Z「――則和さん、私、なんかとても変な気持ちになっちゃいました。」

少女A「こんな状況で三人の乙女を抱こうなんて、さすが則和、わが婿どの」

則和「そうじゃねえ! そんなことよりお前ら、とっとと車の外に出ろ!」

81 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/03(火) 00:06:38.16 .net
少女A「……今は車から出るのはよしたほうがいいぞ?」

則和「はあ? 何言ってるんだよ。こんなとこにいたらまずいだろ。それよりそこの箱を引っ張り出せ」

少女Q「私の下のこれか? 結構重いぞこれ」

則和「どら、そこのいて。うんせっ!」

少女Z「――あの、お手伝いいたしましょうか?」

則和「いやいらん。それよりちょっと邪魔だから後ろに下がって」

(長さ一メートルほどある重く大きな箱だった。則和はそれを開ける)

少女A「……おお、これは火器ではないか。則和おぬしはこれで人をあやめるつもりだったのか?」

少女Q「殺人で5年も刑務所に入れられて反省してないのね。
というか仮釈放中の身でこんな小銃だとか榴散弾とか持ち歩いてて大丈夫なの?
見つかったら一発で刑務所へ逆戻りでしょ。しかも懲役伸びて」

則和「おまえらうるさい。命狙われてるのは俺だけなんだから、お前ら三人は早く逃げろよ。
つか邪魔だし。ここでさよならだ。じゃあな!」

少女Z「――私は則和さんと死なばもろともです。離れるつもりはありません」

少女A「則和、おぬしは冷たいの。わらわのような美しい乙女に想われてるというのにこのつれない態度」

少女Q「つか、出てけって言われて出てくくらいなら、最初からここにこないでしょ」

(則和は三人を軽やかに無視して小火器を組み立て、ベルトにマガジンと手榴弾を装備する)

少女A「そんな火器で打開できるとは思えんのだが」

則和「余計なおせわだ。そんじゃな」

(そう言うと則和はドアを開け、勢いよく外へと飛び出した。その瞬間、則和のそばで爆発が起きる)

則和「うわっ! (さらにドカドカと弾丸が打ち込まれる。
一体どこから打ち込んでいるか確認しようとするが硝煙が漂っていて見えない)」

(高速道路を走っている車に弾が当たったらしく、爆発炎上して中央分離帯に突っ込んでいくのが見えた。
そのまま十台以上の車が玉突き衝突を起こし、現場は大混乱になる)

則和「山の嶺の木立から撃ち込んできてるな。マズルフラッシュさえ見えれば……お、あそこだな!」

(高速道路にかかる木立の中から幾つかのマズルフラッシュを確認し、打ち込む。
だが当たったかどうかはわからない。則和は走る。玉突き衝突で横転した大型車の陰に滑り込む)

82 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/03(火) 00:08:25.42 .net
則和「(目の前に機銃弾を打ち込まれ、なおかつ少し前のセダンが爆発炎上した)うわっ!」

(すると高速道路の路上に黒い人影らしきものが数体確認できた。黒煙が巻き上がり、正体を判別できなかった。
だが則和は反射的に小銃を連射し、そのうち二体ほど打ち倒す。だがすぐに反撃され目の前の大型車も爆破。
則和は吹き飛ばされ思い切り地面にたたきつけられる)

則和「くそ、こんな見通しのいいところでは狙い撃ちされる。何とかあの中央分離帯か横断陸橋の柱のところまで……」

(その時、則和は先ほど自分が打ち倒した敵の死体を見た。そしておどろいた。それはどう見ても人間ではなかったからだ)

則和「……なんだあれは!」

(目の前のアスファルトがチュンチュン!と音を爆ぜた。
そして則和のすぐそばにいた事故車両から出てきた人が一瞬にしてミンチになる)

則和「この弾丸の威力。炸薬弾か!(瞬間、則和は視界の隅で敵の動きを察知した、すぐさま応射)」

(則和によって連射されたフルオートの7.62ミリNATO弾は、
垂直のコンクリートの壁をよじ登っていた体長二メートルを越す人間ではない何かを真っ二つに引き裂いた。
その謎のバケモノは信じられないほど甲高い声を上げて落下し、緑色の血を撒き散らしながら大暴れ)

(次の瞬間、空気を切り裂くような音がした。それと同時に空気が一気に沸騰したように熱くなる。
二秒ほどしてあたりがいきなり爆発した。則和は横断陸橋の柱の陰に飛び込み九死に一生を得る)

(炎の壁の中に反対車線を走る車が次々と突っ込んでゆく。突っ込んだ瞬間に車はすぐに燃え上がる。
燃え上がって2〜3秒するとガソリンや軽油に引火し、次々と爆発する。
その破片がとびちり、則和の目の前に落ちる。その破片の中に人間の引きちぎれた腕や足が混じっていた。
それを見て則和は小さく悲鳴を上げる)

(炎の中で逃げ惑う人たちがいる。その逃げ惑う人たちを次々と襲ういくつもの黒い影が見えた。
それらは先ほど則和は撃ち斃したあのバケモノの姿だった。
バケモノたちは信じられない跳躍で人に飛びかかると、巨大な口で人間を頭からばりばり食べ始める)

則和「くそっ! あの野郎!(そう叫びながら則和は小銃をぶっ放す。宏和がいうには強化炸薬が装備されているとか。
小銃自体バレルや機構全てが特注で強化されているらしい。そのため反動が凄く、おまけに重い)」

(則和の放った弾丸は時折バケモノに命中する。命中率は大体40パーセントほど。
実はこれ、戦場ではかなり高い命中率なのである。だが則和は無駄弾が多いと感じ、少々苛立つ)

(次から次へと車が突っ込んでくる。突っ込むとただちに燃え上がり、燃料に引火して爆発する。
炎に包まれながら逃げる人々がたくさん出てくる。
そういう人たちもさらに突っ込んでくる車に引かれたり、爆発に巻き込まれて吹き飛ぶ)

83 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/01/03(火) 00:28:28.64 .net
則和「……(転がりながら位置を変え、そのたびに小銃を撃ち込みながら)俺一人を殺すために何でここまでするんだ?」

(突然、則和の背後で激しく爆発が起きた。
則和は再び数メートルほど吹き飛ばされ頭からアスファルトにたたきつけられる。
一瞬意識が飛ぶが、何とか立ち上がる。
立ち上がった瞬間、則和に向かって大型バスが炎上しながら突っ込んできた。
則和は何かを叫びながら無我夢中で転がりよける。
そのとき地面に顔をたたきつけられて、思わずげふっ! と声を出す。
そして則和が体を起こすと、目の前にあのバケモノがいた)

則和「……しまった。(体中の血が一気に十度以上冷えたような気がした)」


84 :名無しちゃん…電波届いた?:2012/10/05(金) 12:45:16.34 .net
       ∧,,∧ 
      (・ ェ ・ ) 
   __と___つ___
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85 :名無しちゃん…電波届いた?:2013/11/01(金) 13:50:55.75 .net
いいかげんとぼけた真似でごまかし続けないで直轄権よこせ。
とりあえず内政は建て直してやる。

86 :名無しちゃん…電波届いた?:2015/02/10(火) 06:04:02.83 .net
(目の前のバケモノと目が合う。バケモノの目はまるでガラスでできているかのように無機質だった。
その無機質な輝きを放つ瞳が、確実に則和を見据えた。その瞬間、バケモノは大きく口を開ける。
口の中にはまるでナイフの刃のような牙がずらりと並んでいる。
バケモノは次の瞬間、大きく跳躍し、則和の上へと圧し掛かった。
則和は狙撃銃を盾にして、何とか食いつかれるのを防いだ。だが力の差は歴然としている。
さらに周囲には別のバケモノたちが近寄り、則和の周囲を取り囲む)

則和「クソッ!」

(その瞬間、則和の目の前でバケモノの頭が切り落とされた)

則和「・・・な、何だ?」

少女A「わらわの未来の婿殿ともあろうお方が、このような場所で命を落としてはかなわんからの」

(すると周囲の別のバケモノたち数匹が、突然激しい炎に包まれ燃え上がった。)

少女Q「まったく、則和もだらしがないわね。行かず後家の年増女とばかりいちゃついてるから、肝心な時にそんな無様なことになるのよ」

(さらに襲い掛かってきた残りのバケモノたちが、一瞬で爆発し、破裂した)

少女Z「・・・あ、あの、則和さんの命を狙うような不埒者は、私は許せません」

(立ち上る爆炎や煙の中から、三人の娘たちが現れる。則和は唖然として彼女たちを見つめる)

則和「・・・お、お前らは一体、何者なんだ?」

(則和は立ち上がろうとするがよろめく。ふと目の前の三人の娘を見る。
彼女たちは一様に武装をしていた。少女Aの手には物干し竿のように長く巨大な日本刀。
少女Qの手には、装飾が施された杖。少女Zの両手には、ハンマーのように巨大なハンドガンが二丁)

少女Q「お前ら? お前らとは失礼ね。今まで散々説明したでしょ」

則和「・・・は?」

少女A「あのな則和、わらわはそなたの婚約者なのだ・・・」

少女Q「・・・ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

少女Z「あ、あの、則和さんのためなら、私はどんなことでも・・・」

87 :名無しちゃん…電波届いた?:2015/02/10(火) 06:05:48.60 .net
則和「んなこと聞いてんじゃねえよ! だからお前らは一体、何者なんだよ! その、手にしてる変な銃とか刀とか・・・」

少女A「変なとは失礼だな則和。これは日本刀ってやつだ。」

則和「それくらいみればわかるわ!」

少女Q「あのね則和。私たちだってわかんないのよ。だってついさっき生まれたばっかなんだし」

少女Z「あ、あの、その・・・まだ、私、名前すら決まってないんです」

則和「・・・?」

少女A「つまりな、則和。わらわたちはつい先ごろ、突然この世界に産み落とされたのだよ。
生まれ落ちて最初にわらわが自覚したのは、則和、そなたへの愛情と、それと・・・」

少女Q「それと、則和のことを守るってこと。則和とともに戦うってことかな」

少女Z「則和さんが死ぬ、なんてことは、絶対に許しません」

則和「(ポカンと口を開けて三人を見る。ついさっき生まれた?名前が決まってない?俺を守る?
それら全てが全く意味不明であり、何を口にすべきか皆目見当がつかない」

少女A「それとな則和。今はやばいんじゃないのか? おぬしは何か任務を帯びてここまで来たのであろう?」

少女Q「ここもこんなに破壊されてるし、人が何人も殺されてるし、早く現場を離れた方が良くない?則和」

少女Z「で、できれば警察が来る前に、その・・・」

(則和はハッと気づく。確かにやばい。任務遂行が失敗に終わった以上、この場を速やかに離脱しなければならない。
この三人娘の異常な力で敵を殲滅できたものの、次もまた襲撃される恐れがある。
則和は立ち上がり、自分の車のところまでよろめきながら歩いた。車は破壊され、原型をとどめていない。
その車の中からトランクケースを引っ張り出す。ひしゃげたドアを強引に押し広げながら、何とか車外へ持ち出した)

少女A「則和、そのトランクケースには何が入ってるのだ?」

則和「・・・悪いが教えられない」

少女Q「当然、超ヤバいものでしょ? 警察に見つかったら棚橋重犯罪者刑務所送り間違いなしの」

少女Z「(離れた場所から)あ、あの、この車は、何とか無事みたいなので、その・・・」

(そういいつつ、少女Zは車のドアのキーに向かって小型のリボルバーを撃ち込んでドアを引き開け、
運転席にいた失神しているドライバーの首根っこを引っ掴み、車外へ放り出す。
さらに大型のマグナム銃を取りだして進路の邪魔になりそうな車に二発ほど打ち込む。
撃ち込まれた車は吹き飛んで転がり、進路が確保される。則和、少女A、少女Qはそれを驚愕の表情で見つめる)

88 :名無しちゃん…電波届いた?:2015/02/10(火) 06:06:51.52 .net
少女Z「の、則和さん。は、早くこれに乗って逃げましょう。」

(則和はトランクケースを担ぐと、その車へ向かって歩き出す)

少女A「すまぬが、わらわも車に乗せてもらうぞ少女Z。構わぬな?」

少女Q「まさか、則和だけ乗せて私等を置いてけぼりにするとか、そんなこと考えてなかった?」

少女Z「(ハッとした表情を浮かべ)い、いえ、そんなことは無い・・・です(と、少し落胆の表情を浮かべる)」

則和「そんなことはどうでもいい。とっとと離脱するから乗るなら早く乗れ!」

少女Q「則和、それが命の恩人に対して言う言い方?」

少女A「そうだぞ則和。いくらおぬしがわらわのフィアンセだというても、親しき仲にも礼儀というものが・・・」

少女Z「あ、あの、私は構いません。則和さんが望むなら、夫唱婦随で・・・」

(則和、それらの全てを聞き流し、イグニッションを回してエンジンをかけると、すばやく車を発進させた)

89 :名無しちゃん…電波届いた?:2015/02/11(水) 02:19:10.09 .net
こりゃ無理だわ

90 :名無しちゃん…電波届いた?:2017/07/27(木) 12:43:08.86.net
「基本給20万2100円(月間127時間分の深夜みなし手当3万円、営業手当1万円含む)」
これがリクナビに掲載されているワタミの初任給の内訳

まずは時給を求めてみよう
年間所定休日は107日なので、年間の所定労働日は258日
「1日実働8時間」をかけて、年間の所定労働時間は2064時間
これを12カ月で割った172時間が月の所定労働時間

この172時間を月の給与で割れば、時給を割り出せる
基本給20万2100円には、深夜みなし手当が3万円、営業手当が1万円含まれている

この2つを差し引いた、16万2100円で計算すると、時給は942.4円
全国でもっとも高い東京都の最低賃金932円をクリアする

検算のため、時給943円(小数点第1位を切り上げ)に0.25(深夜割増)をかけ
127時間分にすると、約2万9940円となり、ワタミの深夜みなし手当3万円とほぼ一致する

しかし社員の時給が943円とは 渋すぎる会社です

91 : 【だん吉】 !omikuji !omikuji !omikuji !omikuji:2019/11/27(水) 00:25:54 .net
はは

92 :チンコカットマン:2020/02/29(土) 13:49:49.29 .net
🤷

93 :名無しちゃん…電波届いた?:2020/02/29(土) 14:02:35.31 .net
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94 :名無しちゃん…電波届いた?:2021/11/17(水) 11:57:02.36 .net
うホー

95 :名無しちゃん…電波届いた?:2023/08/03(木) 18:58:01.53 .net
てすてす

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