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【SS】狂気共和国の日常

1 :タカナシ:2017/05/21(日) 15:51:53.56 .net
小鳥遊 はやて(たかなし―)→中3、筆者、男。
趣味はアニメを見ること。

吉賀 稲生(きちがい なお)→中3、男。
趣味は火星探査。

久留井 美砂乃(くるい みさの)→中3、女。
趣味はダイヤモンド採掘など。

【1】始まりは3秒ルール

 暖かいこの冬、朝の目覚めは気持ちいいものである。
 小鳥遊は布団から飛び起き、朝ごはんを食べる。
 いつもと変わらない、こののんびりとした日常は大切なのかと思いつつ学校に到着、ここまで3秒。
 「おはよう小鳥遊、最近暑いな」
 同級生の吉賀が、機関銃を肩に掛けて挨拶をする。
 「まぁな、まぁ前よりは良いだろ」
 温度計は89℃を指している。地球温暖化もいいとこだ。
 近頃、南極の氷が全て溶け、海面が上昇、一部の島が水没した。
 日本の総理大臣も
 「誠に遺憾である」
と表明した。

つづく
 
 

2 :タカナシ:2017/05/21(日) 16:05:30.88 .net
「そうだ吉賀」
 「なんだ?」
 小鳥遊は吉賀に新型火星ロケット制作の進展を聞く。
 「火星探査機はもう試作3号機が完成してる。一応明日飛ばす予定だ、楽しみでしょうがない」
 吉賀はそう話すと、最近冥王星を素手で破壊した久留井を呼び出した。
 「吉賀がウチを呼ぶなんて珍しいな」
 「火星探査順調だから今度皆で行こうかと思うんだがどうだ?」
 全員が賛成した。
 火星探査機試作3号は、4人まで乗ることができるらしい。
 「そういえばこの前火星の真ん中辺りに都市があったよな」
 小鳥遊は吉賀から聞いた火星都市の話を思い出す。そこそこ大きな都市らしい。
 「言うの忘れてたけど、昨日飛ばした2号機が人口100万人程度の都市を発見した」
 全員がなぜ今まで見つからなかったと突っ込む。
 そして、試作3号機を使った火星旅行先は都市Xに決定した。

つづく

3 :タカナシ:2017/05/21(日) 19:57:48.78 .net
雪を押しのけて植えてあった桜が急成長して紅葉がひらひらと舞い降りてくる。もうすぐ水着を着て海水浴の季節だ。
 新学期が始まって早々、渾沌とした景色が広がる。季節感など知る由もない。
 そんな中、小鳥遊、吉賀、久留井は火星探査機試作3号改め『まーず号』に乗り込む。
 広々とした空間は居心地がいい。
 「まーず号発射、到着」
 吉賀が発射と言ってから到着するまで0.05秒だった。誰も驚かないことに驚きそうである。
 「到着したのは都市から離れた荒れ地か、着陸下手か」
 「うっせえなしょうがねぇだろ」
 久留井が文句を言うが、操作を一瞬でしなければならない至難の業をこなす吉賀はぶっきらぼうに言い返した。
 
つづく

4 :名無しちゃん…電波届いた?:2017/10/11(水) 08:50:35.78 .net
4にたいニカ?

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