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クスクス クロダイ a.sori 世田谷一家スレ

3 :名無しちゃん…電波届いた?:2022/02/18(金) 18:43:23.00 ID:LgC2N6dw2
武士の隊列は、戦闘を前提とした戦列縦隊でもあった類例は海外の軍隊にも存在する。
インターネットで「戦列歩兵」を動画検索すれば、海外の戦列隊形がいくつも見られる。
大名行列の用兵思想もこれと通底するのである。

想像してみよう。海外の戦列歩兵と日本の大名行列が地平線から互いの姿を視認したときどうなるだろうか。
そして、彼らが敵同士だったとき、何が起きるだろうか──。

まず両者は、旗の先導と楽器のリズムに合わせて前進しながら、鉄炮隊が銃撃の?意をするだろう。
大名行列は、そのほとんどが最前列に火器を並べている。
彼らは、あまり命中精度の高くない銃撃を緩やかに繰り返し、前進する。
背後には次の段階に備えた味方の歩兵が迫っているので、前に進むほかにない。
上官(奉行)も逃亡者が出ないように、長刀(薙刀)などのポールウェポンを手にして、歩兵たちの進退を厳しく管理する。

鉄炮が繰り返し銃撃を続ければやがてむせるような白煙が視界を遮ってくる。
ここで武士古来のメインウェポンがあらわれる。鉄炮の背後に、命中精度の高い弓侍たちが控えているのだ。

海外の近世軍隊には弓隊の存在が希薄だが、
武士の軍隊には欠かせない主力兵科とされていた大名行列は実戦を念頭に置いた配置であるとともに、
武士のアイデンティティを誇示するものでもあった。

そして相方の顔が視認できるほど近づくと、海外の戦列は、鉄炮を刀槍のように身構えて突進を開始する。
いわゆる銃剣突撃である。海外ではそれで敵味方の優劣が定まり、勝敗が決したといわれている。

しかし日本の武士は違っていた。弓の次に控える長柄の鑓衆が穂先を並べ、
敵の前進を阻むことを目的として一斉に突進するのだ。織田信長の?柄鑓は6メートルほどもあった。
銃剣が勝つか、それとも長柄鑓がこれを押さえ込むか──。

中世の武士は野戦(遭遇戦)を「野合いの戦」と呼んでいる。
武士の移動は横列が好まれた海外の戦列歩兵と異なり、縦列が基本であった。
日本の国?は、71.8パーセントが?地と丘陵地に占められていて、平野の比率はとても小さい。
すると軍隊は広野ではなく、既存の道を使って進むことになる。

道先で敵勢を視認すれば、進退可能な広野に移動する。そこで先端同士が衝突することが多かった。
このため、日本では縦列の隊形が発達した。
「儀仗(形式)」の行列とみられている大名行列は、「兵仗(軍用)」の行列だったのだ。

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