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【HO】 アメリカ型鉄道模型スレ 【O】

842 :名無しさん@線路いっぱい:2014/02/04(火) 21:42:39.00 ID:kVPqqWty.net
最近ようやく「ロシアンアイアンブルー」の謎が解けてきた。色調のバラつきが大き過ぎて、本当の色が判らないという奴の謎。

19世紀、ロシア製の鉄板が世界でも最高品質で、アメリカは輸入に甘んじざるを得なかった。
これはウラル地方に極めて純度の高い鉄鉱山があったことと、シベリアの豊富な木材資源から製鉄に木炭を多用していたことによる。
原始的な製法だったが理想的な炭素成分だったんだろうな。原始的のおまけに圧延の仕上げにハンマーで叩きまくったので表面に独特の風合いの酸化被膜ができた。
これをアメリカではロシアンアイアンブルーと呼び、高級鋼板の代名詞となった。
よんよんれいの時代にはボイラージャケットをロシアンアイアンブルーに指定する鉄道会社が増えた。
これは耐熱性の良い塗料がまだ無かったことによる。油で磨くしか営繕方法が無いボイラージャケットは、鉄の地肌が美しいロシアンアイアンが最適という訳だ。

で、アメリカの工業力がぐんぐん成長を続ける。
20世紀に入ると耐熱塗料が開発され始めた。そして製鉄業界でも技術革新が進み、北米で産出する低品位鉱でもロシア製に匹敵する高性能鋼材が生産可能になった。
この二つの要因でロシア製の鋼板の輸入が激減した。でもロシアンアイアンの高級というイメージが残った。
そこで鉄道会社と機関車メーカーは「ロシアンアイアンっぽい耐熱塗料をアメリカ製の鋼板で造ったボイラージャケットに塗る」やり方を編み出した。安上がりで良い感じ。
もともとタダの酸化被膜。経年や手入れにより色調の変化の激しい色だったのが災いし?各社のイメージする「高級っぽいロシアンアイアンブルー」がバラバラに別れた。
各鉄道会社に大きく色調の異なる「ロシアンアイアンブルー色のボイラージャケット」を装着した機関車が行き渡り・・・数十年して元の色が判らなくなった!

つまり、「ロシアンアイアンブルー」でもロシアの製鉄所で製造されたての新品の鋼板の色調と、20世紀に入ってからアメリカの鉄道会社で採用された色調は全くの別物という訳。

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