ウメハラ総合スレ30828

俺より強い名無しに会いにいく

「アイイイイイ！！浜村っちあなたさぁ！！さすがに好き勝手やりすぎでしょァじで！！」
「プレイヤーへのリスペクトとかないわけ？まぁじありえないんだけど！！俺が聞いた話だと～～」

「いやね大貫さん、それはこうこうこうで...」

「そうなんだよね、でもさぁ～」

「だから前提としてこういう法律があって、まずその問題をクリアしなきゃいけない」

「クリアしたらどうなんのって聞いてんの！」

「企業は“安心”して仕事を依頼できるようになるので、選手達にお願いできる仕事も増えます」

「みんなが得するってことじゃんねぇ」

「そうなんです。その部分を多くの方が誤解されているんです。さすが大貫さんです」

「優勝するけどライセンスは貰いませんって、どう考えたらそうなるの？っていうw」

「eスポーツ選手をサポートしたい、ただそれだけなんです。誠意の証として、大貫さんにもライセンスを受け取って頂きたい。年会費は五千円です」

「ポイポイ！ももちにも教えてあげなきゃ！」

そう叫ぶと大貫は外へ勢いよく飛び出した。

穴に吸い込まれるように追いかける喧騒とフラッシュの群れはやがて消え去り、絶望と無念の静寂だけが残った。
SNSでは既にJeSU容認の世論が出来上がりつつあり、インテリを気取った匿名アカウントがRT稼ぎに奔走していた。
頭を抱える多くの格ゲーマー達の中で、谷口は一人無表情で分厚い茶封筒の中身を数えていた――――