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裏 メ ニ ュ ー 教 え て く だ さ い

1 :食いだおれさん:2010/10/17(日) 19:52:25 .net
ファストフードのとかが良い

32 :食いだおれさん:2011/09/10(土) 04:22:24.98 .net
あの日は親父の77歳の誕生日、俺は久しぶりに親父を外食に誘った。
行き先は、昔からよく行ってた馴染みの本格的な中華料理屋だった。
俺も親父も定番の、宮保鶏丁(鶏の激辛炒め)定食を頼んだ。
「昔からここ、美味いんだよなぁ〜」って、親父は柄にもなく顔にシワ寄せて笑ってたんだ。

宮保鶏丁定食が来ると、俺も親父も夢中で鶏肉と唐辛子を掻き込んだ。
あまりにも親父がニコニコしながら食べるもんだから、俺もつられて笑っちまったよ。

しばらく経って、宮保鶏丁定食を食い終わった俺は、ふと親父の方を見たんだ。
主菜の器に残った唐辛子が一切れ、二切れ、三切れ・・。その唐辛子とともに、辣油もまだなみなみと残ってた。
親父は俺の目を申し訳なさそうに見詰めて、「ごめんな、父さんもう年だから。ごめんな」と繰り返してた。

「親父まだヤングでナウいぜ!んなもんファイト一発じゃん!」と励ますと、親父は「確かに!」って言って生気を取り戻して、
器に残った唐辛子と辣油をおもむろに飯に掛け、豪快に貪り食った。
そういやガキの頃、よく辛すぎてなかなか食べられなくて、結局ギブアップして親父に食ってもらってたっけ。
それがいつの間にか、立場も逆転。あんなに若かった親父の顔も今じゃシワだらけで、背丈も頭一個分違う。
そのシワの数程、今まで散々迷惑掛けたんだよなって思うと、悔しさと不甲斐なさで涙が出てきた。

そんな感慨に浸ってたら、なんか親父の様子がおかしい。
器に頭をうなだれてるじゃないか…辣油をじかに啜ってるのか?
と思ったら、ほどなく床に崩れ落ちた。(ケンシロウのように)
俺は急いで店員呼んで、速攻で救急車で運ばれていったよ。
恐るべき宮保鶏丁。親父を逝かせちまったよ。

親父、こんな俺を今まで育ててくれてありがとう。

33 :食いだおれさん:2011/09/10(土) 04:56:47.45 .net
いまいちキレが足りない。
登場人物の関係は良く書けているが、料理や店内の雰囲気など情景が読者に伝わらない。また、あらすじもありきたりという感が否めない。
平凡なストーリーを淡々と語るという意図であるならば情景描写で読者の心を掴む筆力が求められ、
またストーリー自体で読者を惹きつけるのが主眼であるならば、構成や展開に工夫が必要とされるだろう。
とはいえこの分量で、親子の絆と時の流れが親子関係に及ぼした変化を綺麗に描けている。
親子関係の軸ともいえる部分に定食を持ってきたのも面白い。
オチが弱いという意見もみられそうだが、評者としてはこの地味な話を魅せるよう、筆力を高め、構成展開に留意することで格段に良くなる小品と評し、次回作に期待したい。

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