雑談独り言　俺にレスしないでください　これで最後です

689 ：（-＿-）さん：2014/11/11(火) 15:04:02.82 ID:1jHvNvi/0.net

ねり…ねり…

男が不審な物音で目を覚ます。

……なんだ？

暗闇の中、時計を手にとり、時間を確認する。もうすぐ
深夜1時を廻ろうというところか、物音は尚も聞こえてくる……

ねり…ねり…ねり…

どうやら家の中からではないらしい。

外か？それにしちゃ近いな……

男は耳をすませながら、静かに、這うようにして
部屋の窓に近寄り、外を覗き見た。
うっすらと月明かりに照らされた寂しい庭の真ん中だろうか、
そこになにやら動めくものがある、男は思わず「あっ」と声を上げた。

ねり…

音がやみ、その怪しい影がくるりとこちらを向いた。小学五、六年ほどの
男の子だろうか、少年は男のほうをじっとみつめながら、こう言った。

1時か…


妖怪ねりおである。　　　〜引雑妖怪奇憚〜