2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

未だ続くX68Kはコピーユーザーだらけのレッテル貼り

1 :ナイコンさん:2021/05/03(月) 04:49:11.75 .net
自分の知る限り同時期に複数の雑誌にそういう論調の記事が載っていた(サード側から記事にして欲しいという要請があったのかも知れん)。

まぁ、PC-98の方でも違法コピーは蔓延してたと思うが、
X68Kユーザーの方がユーザー間の交流が非常に盛んだったこともあり、どっちがそういうユーザーが多いかと問われればX68Kに軍配が上がる気がする。
メーカー関係者からすると勝手移植がばら撒かれたりしたのも印象が悪いだろうな。

633 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 18:23:20 .net
>>632
PCエンジンは32×64ドットやで

634 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 18:31:38 .net
ほら見た

635 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 21:06:19 .net
X68はTOWNS以下っすからねw

636 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 22:10:19.32 .net
>>630
2万5千円でCD-ROM機購入でたら、
PCエンジンの一人勝ちで、Hudsonもあんな事になってない。

637 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 23:28:54 .net
16x16って一文字分やんw
ショボすぎて涙でるわw

638 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 23:33:16 .net
参考 スプライトテスト 1フレーム(60分の1秒)あたりの32x32ドットスプライト表示枚数

 spec..       | OS       | middle ware | API....  | display | moving | Loss    | Actual display time
             |           |             |         | score . | score. | coefficient | per moving 1 sprite
. 5600X+6600XT  | LinuxMint.     | AGKstudio.  | Vulkan... | 141,875 |. 60,037 | 57.6832 % | . ,277.612 ns
. 5600X+6600XT  | LinuxMint.     | AGKclassic   | OpenGL...| 137,812 |. 44,045 | 68.0398 % | . ,378.408 ns
*iPad mini 6    | iPad OS     | AGKmobile.... | Metal   | . 78,189 |. 40,250 | 48.5222 % | . ,414.079 ns * iPad OS 低電力モード: OFF
*M1 Mac mini   | iOS emulation | AGKmobile.... | Metal   | . 68,062 |. 38,150 | 43.9482 % | . ,436.88 . ns
*iPod touch G7   | iOS.       | AGKmobile.... | Metal   | . 10,125 |. 10,125 | . 0.0 . . . % | . ,505.061 ns *CPU usage rate 30%
*M1 Mac mini   | MacOS     | AGKstudio.  | Vulkan... | . 41,096 |. 28,000 | 31.8668 % | . ,595.249 ns
*M1 Mac mini   | MacOS     | AGKclassic   | OpenGL...| . 33,867 |. 25,750 | 23.9673 % | . ,647.262 ns
*iPad mini 6    | iPad OS     | AGKmobile.... | Metal   | . 40,878 |. 23,795 | 41.7902 % | . ,700.427 ns * iPad OS 低電力モード: ON
. 5600X+6600XT  | Windows10    | AGKstudio.  | Vulkan... | . 63,728 |. 23,550 | 63.0461 % | . ,707.728 ns
. 5600X+6600XT  | Windows10    | AGKclassic   | OpenGL...| . 59,824 |. 21,800 | 63.5598 % | . ,764.541 ns
*FireHD 10 11th.....| FireOS.      | AGKmobile.... | OpenGL...| . 10,006 |. . 5,120 | 48.8307 % | 3,255.273 ns
*Fire7 9th       .| FireOS.      | AGKmobile.... | OpenGL...| . . 2,900 |. . 1,880 | 35.1724 % | 8,865.248 ns

* iPad OS 低電力モード、AGKmobile側は低電力モードはOFF、低電力モードはiPad OS側とAGKmobile側と2系統あり

639 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 23:39:13 .net
128枚と14万枚、どっち?

640 :ナイコンさん:2022/04/24(日) 23:41:15 .net
X68ナントカがどうしたって?

641 :ナイコンさん:2022/04/25(月) 01:00:29 .net
ほら見たw

642 :ナイコンさん:2022/04/25(月) 01:26:30 .net
>>638
mini6はM1 Macより速いの?

643 :ナイコンさん:2022/04/25(月) 01:28:05 .net
おそらくMacOSのオーバーヘッドが影響してると考えていいw

644 :ナイコンさん:2022/04/25(月) 01:29:33 .net
進化の過程で何が起こるか分からない世界w

645 :ナイコンさん:2022/04/26(火) 00:31:27 .net
8ビットのゲーム機と比べられて(そして負ける)パーソナルワークステーションX68000


646 :ナイコンさん:2022/04/27(水) 12:37:08 .net
X68ユーザの民度が最低すぎるからピーコ蔓延するのも当然の結果だったな。

647 :ナイコンさん:2022/04/28(木) 00:14:58.43 .net
X68ユーザーはピーコしまくって国産ソフトメーカー潰すのが目的だったんだろうな

648 :ナイコンさん:2022/04/28(木) 22:57:36.21 .net
X68にソフト出したメーカーは大手以外は軒並み倒産しちゃったね

649 :ナイコンさん:2022/04/29(金) 09:47:02.84 .net
アートディンクなんかは今でも残ってるメーカーだけどX68版を出したソフトは数作品しかなかったからそれほど被害を受けずに済んだな
X68版の被害はPC-98版の売り上げでカバーしてたんだろうなw

650 :ナイコンさん:2022/04/29(金) 10:59:42.02 .net
ザインソフトが倒産したのはX68ユーザーせい

651 :ナイコンさん:2022/04/29(金) 13:57:13 .net
コピーコピー言ってるけど
豆で遊ぶROMを死ぬほど所持してるだろ?
お前も

652 :ナイコンさん:2022/04/29(金) 14:58:35 .net
などとピーコが当たり前だと思ってるX68ユーザーが言っております

653 :ナイコンさん:2022/04/29(金) 15:45:37 .net
>>650
社長が犯罪犯したせいだよ

654 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:05:01 .net
やる気ある若きクリエイター達をピーコによって壊滅させたx68ユーザーの罪は重い

655 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:09:06 .net
きょうもはってみる


赤井孝美 1961年、鳥取県米子市生まれ。ガイナックス取締役。イラスト、造形、特撮、ゲーム、アニメーション原作と、多方面に才能を発揮する才人。
大阪芸術大学在学中に庵野秀明氏、山賀博之氏と出会い、第20回日本SF大会、通称「DAICON3」に参加。1985年には自身が監督を務めた自主制作特撮作品「八岐之大蛇の逆襲』を完成させ、上京。
すでに制作の始まっていた「王立宇宙軍オネアミスの翼』('87)合流し助監督を担当する。
1991年にはガイナックスの持つヴィジュアルと演出の技術をゲームの世界に導入した作品「プリンセスメーカー」を発表した。

ヴィジュアル表現のあらゆる分野で

赤井孝美氏は、ガイナックスの起源となった3人のクリエーターのうちのひとりであり、とても明晰なアイディアとそれを語る言葉、優れたヴィジュアル表現の技術を持った人である。
赤井氏は、DAICON3のオープニングアニメーションでキャラクターデザインを担当しているが、この伝説的なアニメーションを観たお客さんの大喝采が、その後の活動の原点となったと語っている。
DAICON3以降、赤井氏は精力的に映画自主制作活動を行い『愛國戦隊大日本』、『DAICONFILM版帰ってきたウルトラマン』などの作品で監督や特撮を担当。
そして1985年にはDAICONFILMの活動の総決算となる『八岐之大蛇の逆襲』を発表する。米子市に大怪獣が出現、浮かれる防衛隊の大佐や、テンションの高い戦車部隊の隊長、
オロチ研究で脚光を浴びようとする大学教授などを描いたこの作品は、ミニチュアなどを用いた巧緻かつ大迫力の特撮と高度な演出センスで、自主制作映画として驚くほどスケールの大きい作品となった。
「オロチ」の後、上京。すでに制作の始まっていた『王立宇宙軍オネアミスの翼』の現場に助監督として合流、ガイナックスに参加した。

文:堀田純司 ガイナックスインタビューズ p390より

656 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:09:41 .net
p400- 赤井孝美

Q:学生だった赤井さん、庵野秀明さん、山賀博之さんらは、当時SFファン活動を行っていた岡田斗司夫さんや武田さんと出会ってアニメーションの自主制作に取り組んだわけですが、
それ以前から3人は個人的にもお友達だったのでしょうか。

赤井:いや、僕らは学生の頃にやっていた活動も、お金がもらえないだけでプロ活動だと考えていたので、そういう意味では個人的というより、きわめて、仕事で結びついた感じの関係でした。
授業で課題とかを強制的につくらなきゃいけなかったんですけど、つくっているうちに「なんかコイツいけそうだな」と目をつけて、お互いにくっついていったんです。
山賀君は、庵野君がアニメをつくっているのと、僕がミニチュアをつくっているのを見て、「こいつらを逃がさないようにしよう」と感じたらしいんです。
部屋にミニチュアセットをつくっているヤツもどうかと思いますけど(笑)。
僕は僕でね、そのとき山賀君はZC1000という伝説のすごく高い8ミリカメラを持っていたので、「まず山賀君を仲間に誘わなきゃ」と考えていました。
山賀君は山賀君で「俺を誘わなきゃ、これは使えないぜ」とそこはちゃんと計算していたはずですけど。

657 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:09:54 .net
Q:赤井さん、そのセットはどのような心境で組んでいたのでしょうか。本能的な快楽を求めて、感性の赴くままにでしょうか。

赤井:いやいや。ジオラマが好きで、特撮が好きな自分がですね、大阪まで来て映画の大学まで行ってなにをやるかというと、「ミニチュアで特撮やらなきゃあ」となるわけですよ。
そのために、とにかく自分でやれる範囲のことをやるしかないじゃないですか。あの頃は下宿の自分の部屋という自由にできる空間に、そこにおさまるNゲージみたいなスケールのセットを、
自分がつくりこめる範囲でつくって、それがリアルに見えるか見えないかの実験をしていました。
理屈の上ではスケールに関係なく、限りなく精密につくっていけば10分の1でも1000分の1の模型でも同じはずですよね。しかし実際に撮ってみてなんとなくわかるのは、やはり大きいもののほうが迫力がある。
しかし大きいものをつくるのには限度があるので小さくてもその分、量をそろえて密度を上げていかなくちゃ、とやっていたら、すごくたくさんつくってしまっていたわけです。
快楽というか、ほとんど研究ですね。理系の人が、実験を繰り返しているような感じです。

658 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:10:12 .net
マニア世界の推力、メカと美少女が

Q:庵野さんは、自分が手を引いた後に赤井さんが完成させた『DAICONFILM版帰ってきたウルトラマン」を観て、大感謝したと語っていました。

赤井:庵野君は、そういう意味では友情の世界に住んでいるとこがありますからね。まあ僕にしてみれば、仕事なんだからそりゃあ完成させなきゃいかんでしょうと。
やっぱりそうしないと参加してくれた人や期待してくれた人に顔向けできないし、それに、干される。といいますか、僕らの活動自体もそこで途絶えてしまうかもしれないじゃないですか。
「だいたい「赤井が完成させてくれた、ありがとう」というのも庵野君の自己チューのなせる感想であって、最初の企画とコンテは庵野君ですけど、実際の現場に入ってからは僕がカメラを回して、
照明のセッティングなども僕がやっているわけです。それに給料ももらわないで手伝ったスタッフや、出演した武田さんたちを含めて「みんなの作品だ」と考えるのが、普通のアマチュアの発想だと思うんですけど(笑)、
彼は完全に自分の作品だと考えているから「すまないねー、なんか僕の作品に巻き込んじゃってー」みたいな感想が出てくるんでしょう。庵野君のいいところは、そんな究極の自己チューが、まるで善人に見えるという。
そこが彼の人徳なわけですが。でも本来、そういう自己チューの発想でものをつくるのが、作家なんですよね。多感な時期にそんな面白い人たちに出会って、自分のものの見方の幅は広がりました。
「こんなヤツもいるのかー、すごいなあ」と(笑)。
僕らの場合、純粋に友達としては、そんなに気が合うわけではないと思うんですよ。趣味を語り合う友達としては。「庵野、趣味悪いなあ」と思いますからね。「キカイダーのどこがカッコいいんだ?」と(笑)。
ただ、やはり仕事や作品のあり方について、一致するところがあって、主にそんな話ばかりをずっとしてきました。友達としての時間も、僕たち的には、仕事の話ばっかりしていた感じでした。
仕事熱心だったんですよね。なんの根拠もないけど、「自分たちはプロだ」と考えていました。だから時々ね、ぜんぜん仕事と関係ない人に「趣味はなんですか」と聞かれるとちょっと困るんですよね。
なんか、まるで無趣味な働きバチのようで(笑)。

659 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:17:05 .net
スプライトサイズがウンコすぎるw

660 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 10:35:34 .net
68ユーザがMAMEに流れたんだろ

661 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 13:36:27.52 .net
アーケードが好きな人は多いよね

662 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 14:19:53.40 .net
MAMEあればX68エミュもいらないからな
本物があればまがい物は必要ないし

663 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 15:04:23.01 .net
68でしか出てないゲームがあれば存在意義はある
サンバブルンとかファンタジーゾーンのスペハリ面とか

664 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 15:05:37.51 .net
mameの出現でアーケードの移植がしやすいPCの存在意義が無くなったよな

665 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:43:34 .net
PC系のエミュで一番要らないのがX68
アーケードの劣化移植しか無いし

666 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:54:20 .net
Q:赤井さんはDAICONの自主制作アニメでは、主人公の女の子のキャラクターデザインを手がけていますが、もともと好きだったミリタリーや怪獣の世界から、
どこで美少女キャラクターの世界に親しんだのでしょうか。

赤井:いや、美少女に関しては、昔は描く人がそうはいなかったんですよ。だから最初は「描けばウケるから描いていた」というところがあるんです。それがそのうちに仕事がそればっかりになった。
自分としては実はあんまり、美少女は得意じゃないんですよね。_DAICON3のときも、意識としてはマーケティングのようなところから入った部分があると思います。
「SF大会で見せる」というのが大前提でしたけど、自分自身がSFファンではなかったので、SF大会に集まってくる人がなにを求めてくるのかわからなかった。
参加しているスタッフの好みもわからないし、それにアニメファン、今のオタクワールドのようなものも確立されていたわけじゃなかったので、
よくわからないところからリサーチしながらつくっていったんです。
あの時代のファン活動の通行手形として「美少女」っていうものが出てきていました。当時を大航海時代だとすれば、それを支えた推力は、内燃機関なのかどうかわからないですけど、
メカと美少女でした。メカは庵野が描ける。もう庵野が描くパワードスーツを出せばお客さん的にはOKだろう。
そして80年代の初めに美少女といえば、吾妻ひでおさんの絵とクラリスが2大トレンドでした。主人公の女の子については、それをそのままやりました、という感じです。
あとオープニングアニメの場合、自分で描ける枚数の問題と、全部素人がハンドトレースでセルにするという事情もあったので、画を極力単純化しています。
単純じゃなかったら、細かい線のニュアンスがつぶれるという予想があったので、それでつくった画なんですよ。後にゼネプロで描いた自分の絵とはまた別なんです。

667 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:54:39 .net
Q:そうリサーチしながら進めるとは、恐るべき大学生ですね。

赤井:いえいえいえ。そういう受け身のアプローチじゃないと入っていけなかったんですよ。
DAICON3の場合は、吾妻さんの画とクラリスでしたけど、DAICON4では、さらに『風の谷のナウシカ』のナウシカが加わりました(笑)。DAICONの場合はネタモノというか、企画モノでしたから、
企画性の枠で発想したんです。DAICON3ではランドセルを背負った女の子を出したから、4では意表をついて「バニーガールだっ」とか。今では定番ですけど、その頃は意外だったんです。
しかもそれが剣に乗っているというね。
そうした企画性を抜きに、「単体で自分が考えるすごい美少女を描け」と言われても、僕の場合は描けないと思います。それに僕の描く女の子は今の基準でいくと、
それほどオタク受けはしないと感じるんですよ。男の子のロマンがあまり詰まっていないですから。僕の場合、子供の頃からままごとをやっていたりとか、
わりと少女漫画も読んでいたという体験があって、そこから女の子のファンタジーの世界に入っていって考えたり、自分を女性に置き換えて演技する、という発想でキャラクターをつくっているんです。
しかし男のロマンの対象としての美少女には、それほどこだわりがあるわけじゃないんですよね。たぶん僕は見たことのないものは、描けない。
でも、すごい美少女、って普通見たことないでしょ(笑)。僕の知っている「あの人かわいかったな」という女の子をトレースして描くことはできるけど、それ以上は描けない。
僕の描く美少女のファンタジー度合いは、せいぜい特撮で表現できる範囲ですね。ミニチュアで表現できるくらいのリアリティが必要で、そういうしばりはあります。
物理現象を無視しては、描けないです。

668 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:55:06 .net
Q:しかしDAICON3の美少女は、なかなかの美少女でございました。

赤井:美少女の伝統は現代まで連綿と続いていますが、メカは旗色が悪いですね。こういうものは急に思春期になって好きになるものでもなくて、子供の頃から好きになるわけでしょう。
今の子供はもうメカに惹かれないのかな。子供っていうのは、たぶん自分が生きていくために必要なものに、魅力を感じるんだと思うんですよ。
ライオンの子供がじゃれあって遊ぶのは将来の狩りの練習をしているわけで、同じように人間の子供もたとえば軍国時代には、戦争ごっこをして遊んでいた。
今、子供がメカに昔ほど惹かれないとしたら、大人がわかっていない時代の変化が、子供には見えているんでしょうね。

(中略)

僕は特撮で食っていけるということにリアリティを感じていなかったんだと思います。僕にとっては特撮は、趣味の世界でした。
「こう撮ったら、こんな画面ができるんだ」とか、いろいろ試したくてしようがなかった。研究室から出てこない学者みたいな感じで、没頭していたんです。
それに対してアニメは......、好きでしたよ。好きでしたけど、アニメの入り口は、プロ意識を持って引き受けたDAICONのオープニングアニメでしたから、特撮とは意識が違いましたね。
それにアニメがちょうど産業としてあらたな局面に立っていた時期ですから、その世界で食べていくことにも、ある種のリアリティがあった。
DAICON3のアニメがお客さんにウケて、4がもっとウケて、世の中に大人の感覚として取り組んでいけるのは、こっちだなと感じていました。

669 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:55:24 .net
Q:「電脳学園」の後、アニメのヴィジュアル、キャラクター設定や世界観を盛り込んだ育成シミュレーションゲーム『プリンセスメーカー』を発表し、当時、ガイナックスを知らない人でも
「プリメ」は知っている、というヒットになりました。「ゲームにアニメの技術を」という企画性と、しかもそれを狙って成功させた結果で、赤井さんには軍師といいますかプロの仕事師といいますか、
ファンの間にはそういう印象があるように感じます。

赤井:そうですかね。ただ僕の「いろいろやってみました」という時期が、けっこうガイナックスが目立ってきた時期でもあったので、そういう印象があるのかもしれませんよね。
ただまあ、いわゆる軍師的なタイプというのは、今のガイナックスには必要ないと思います。アドバイザーみたいなのはね、「そこまで言うなら、おまえがやれ」って話ですから。
昔、岡田さんが社長だった頃には、アドバイザーが必要だった時期もあるんです。岡田さんていうのは基本的には自分がユーザー、消費者の立場でものを発想する。
なんで社長をやっているかというと「自分がいちばん初めに作品を観ることができるから」っていうような人なんで、そういうスタンスだと、やっぱりアドバイザーが必要ですから。
今、自分がお客さん代表というタイプは、うちでは佐藤君ぐらいですかね。

Q:誰もまだやっていないフィールドを見つけて、そこで一番乗りする。そういう発想はガイナックスの体質でもあると、赤井さんは以前に指摘していますね。

赤井:でも、それは今はやっていない。むしろ人がいっぱいいるところに行って、それに合わせているようなやり方が多いですよ。もちろんそこで面白いものをつくることに価値があるんですけど、
ただそれは、どんなに面白いものをつくっても、ガイナックスがガイナックスらしさをなくしていくことでもあるんじゃないのかな。
すごくつまらなくても、程度の低いものであっても、「俺たちは人の意表をついたところに現れるべきなんじゃないか」という思いは常にあるんですけど。
その一方で明らかに腰が重くなっている自分たちがいる。
そのあせりというか恐怖というのが、今ガイナックスをじわーっと覆っているのかな。覆っていると感じているのは俺だけか。いや、そんなことないか。

670 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:56:26 .net
思いついたら飛び込んでみる

Q:赤井さんはゲームやアニメのヴィジュアルを手がける一方で、オリジナル創作系同人誌イベント、コミティアにも参加していますが、多彩な活動ですね。

赤井:コミティアはたまにですけど。思いついたら違う世界に飛び込んでみる自分が好き、というところがありまして、興味を持ったものには、とりあえず首を突っ込んでみたいんです。
「なんかこれはイケルかも」と思ったらすぐやってしまうので、それだけにヤケドも多いんですけどね。

Q:赤井さん、山賀さん、庵野さんといった皆さんは、創作者のみならず組織の運営者としての目配りもしてこなくてはならなかったように感じるのですが。

赤井:そうですね。それは常に目を配っていなくちゃいけないと思います。そういう意味では僕らは生粋の芸術家ではないし、といって純粋な経営者でもないし、
そのふたつの領域をバランスをとりつつ成り立たせていくこと自体がある種のアートだと考えていた。「収支がきちんと成り立ったことを確認するまでが作品ですよ」という。
家に帰るまでが遠足ですよ、みたいな(笑)。庵野君にしても山賀君にしても僕にしても、「純粋に作品だけつくって収支のことは考えなくてもいいよ」と言われると、
たぶん作品を発想するのが難しくなると思います。
しかし、うまくいっているときというのは、自分が面白いと思うものをつくっていくことと、会社の経営をちゃんと成り立たせていくということが、わりと一体になってるんですよね。
ですから経営と作品づくりを分けて考えてしまうようになっている状況は、それはちょっと難しい時期に入っているんだと感じます。

671 :ナイコンさん:2022/04/30(土) 18:56:44 .net
Q:経営か創作のどちらかに傾斜せずに、全体に目を配るのが四番打者の任務というわけですか。

赤井:いや、それはちょっと違います。そういう意味でいうと、この世界で本当の四番というのはたぶん純粋なクリエーターであったり、もっと豪腕な経営者であったりすると思うんですよ。
僕のように、普段はいろんなところに足場を置いていて「こっちが沈みそうなら、こっち」と飛び回っているやり方は七番、八番バッターの方法論ですよ。なんでもできる、
ということはある意味なにもできない、ということなので、常にいろんなことをやってないといけない。
最近、僕が行き詰まりを感じるのは、本来そうしたユーティリティ・プレイヤーのはずなのに、たとえば最近は守備ばっかりやっているところです。
それだと本当の守備専門の達人には負けてしまうだろうと。「いろんなことをすごいスピードでやって、あたかも同時にやっているように見せる」というのが僕の特徴であって、
そういう意味では逃げをうたないのではなくて、いつも逃げ回っているわけです(笑)。いくつかのアジトがあって、すごい速度で逃げ回って尻尾がつかめないので、
壮大なスケールで活動しているように見える。だから1ヵ所にとどまるのは得策ではないんですよね。
組織の責任を負う立場と、本来は自己中心的な創作者の立場を、両立させ続けるのは難しいでしょうね。それなら脇でアイディアを出しているほうがいいやとすら感じます。

672 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 01:09:29 .net
実機でもX68は要らないな。
あんな劣化が激しいアケゲーしかないんじゃ買う意味がない。

673 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 08:10:04 .net
高級MSX2にしては高すぎた

674 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 16:47:58 .net
MSX2のほうがバランス良かったまである。

675 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 16:54:16 .net
馬鹿が見~るブタのケ~ツ

676 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 17:11:19 .net
バカ=X68ユーザー
豚のケツ=X68000

677 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 20:56:06 .net
昔学校でx68と98ユーザー数人で話してたら
友達でもないキモデブtownsユーザー1人が割り込んできてx68と98を散々馬鹿にしてきたな
ゲームもビジネスもできるtownsだけが残ってx68も98も滅びるとか喚いてた
みんな無視してたけど

678 :ナイコンさん:2022/05/01(日) 21:21:55.49 .net
という脳内友人がいたんだね…

679 :ナイコンさん:2022/05/02(月) 00:03:21.93 .net
X0は最近調子乗り過ぎだな。

680 :ナイコンさん:2022/05/02(月) 18:36:41 .net
タウンズはOASYSもLOTUSも使えたから
X68はシューティングゲーだけでコスパの悪いゲーム専用機

681 :ナイコンさん:2022/05/02(月) 20:18:12 .net
CZとMZで事業部間で競合起こしてたシャープじゃX68ではビジネス方面期待できないでしょ

682 :ナイコンさん:2022/05/02(月) 20:20:51 .net
シャープ、X系のパソコンは商売も下手だけど技術力もなかったしな。

683 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 06:56:34.22 .net
87年あたりだと、ワープロ専用機ですら表計算できたんだけどな。
X68にはまともな表計算ソフトもない状態だった。

684 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 07:12:01.64 .net
X68000はゴミ。
X68ユーザーはクズ。

685 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 09:26:48 .net
という妄想ですねw

686 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 10:08:04 .net
という事にしたい屑人間なX68ユーザであったw

X68が性能的が劣っていたという事実を今頃知って狂ったようにスレ荒らし、スレ立て荒らしするような屑なんだよな、68ユーザは。

687 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 14:41:10 .net
表計算ならAPPLEⅡでもMSXでも動く
ゲーム専用機だから作られなかっただけ

688 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 15:17:45.46 .net
表計算ソフトはPC-8001にもある
68にも一応あるらしいw

689 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 15:52:28.99 .net
X68000 ys とgoogleの検索欄に入力すると・・・

x68000 ys download
x68000 ys rom

が候補トップに表示されますw

690 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 22:26:03 .net
きょうもはってみる

Q:赤井さんは今後、個人と組織のどちらに足場を置いて活動していこうと考えているのでしょうか。

赤井:うーん。ま、足場は個人ですね。でないと僕自身が機能しないところはあると思うんで。そこで僕の機能をうまく会社にも利用してもらうってことになりますけど。
昔は無自覚にやっていたことを、もうちょっと自覚してやっていこうと思います。つまり「ガイナックスらしい」というのはどういうことなのか。
昔は単に「とにかく面白いことをやろう」と考えていましたけど、でも面白いことっていっぱいあるわけじゃないですか。たとえば「バイオハザード」をやって面白いから、
「じゃあバイオハザードみたいなゲームをつくるのか」というと違うでしょう。キャバクラに行って面白かったからといってキャバクラ開店するかというとそれはさすがに違う。
それはちょっと、自分たちのスキルとして無理だろうというのはありますよね。自分たちは、なにゆえに自分たちらしいのか。それをもっと考えたい。
実は手札は外から見えるほど多くはないし、あと余命も残り少ない。これは本当にそうです。今ガイナックス設立20周年とか言ってますけど、じゃああと20年経ったらみんな60歳代だよ。
60代ばっかりの会社になったら、もう終わっていると思うよね。それを考えると、もっと誇りにできる仕事をどこかでやりたいと感じます。どうしても昔話ばかりが出てくるっていうのは、
今やっている仕事が特にすごくないってことですから、僕としては不本意ですし。自分たちが誇れる仕事があったときと今は、なにが違うのか。
ガイナックスの悩みは、長いことオタク業界にどっぷりとハマっていて、いつの間にかそれに慣れすぎちゃっていることだと思います。しかも一方でオタクの世界自体が変わってきている。
オタクはもう油断しているんでしょう。オタクであることが許されはじめた世界。そうするとオタクであること自体が、スリリングでなくなってしまう。それだと僕は、オタク的なもの、
たとえば美少女キャラクターだとかメカだとかっていうものに、それほど値打ちがあると感じないんですよ。自分は好きだと思っているけど、世の中が認めていないものに携わることを、
スリリングに感じる。そこにある種のカッコよさがあったと思うんです。

691 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 22:26:25 .net
といってもね。じゃあ脱オタクするといってもね、「今僕らにオタク以外のものがあるか」という弱みがあってですね。僕自身、美少女キャラクターにそんなに思い入れがないからといっても、
「赤井さん、明日からネイチャーやりますか」と、急にキタキツネを描くことを要求されたら、窮地に立ってしまうわけです(笑)。まあ描けはしますけど、やっぱりその道の人には勝てないでしょう。
「アニメがすごいという状況に、実態はない」と言いましたけど、確かにアニメを観る人の数は増えている。しかしそういう人たちをつかまえることに僕らはまだ成功していない。
みんながアニメーションを観ることに抵抗がなくなってきて、アニメが大きな果実になろうとしている時期に、僕らだけでなく業界の大半はまだ、80年代から続いている、
「いわゆるアニメファン」に作品を送る体制しかない。今、大きくアニメ作品を展開しようとすると、宣伝媒体にアニメ業界が使われなくなっているという事実があります。アニメ誌に載り、
アニメショップで扱われることが、かえってイメージとして不利になるから。今までずっとアニメを支え続けてきたはずのアニメオタクが、アニメがヒットする上でのマイナス要因になるんです。
端的にいうと社会全体では「アニメはよくても、オタクは嫌です」という空気がある。そこをどう整合性をとっていくか。
たとえば宮崎駿さんは、アニメ界の大ベテランであるけれども、基本的には一貫してオタクというものと一線を画してきたので、オタクには見えない。押井守さんは、
一時オタク文化の寵児だったところもあるけれども、海外での評価もあって、いわゆる洋行帰りのムードがあって、オタク的なイメージを払拭しています。
一方、アキバ系ど真ん中を標榜しているところは、いいものも悪いものも含めてみんな苦戦している。
その中で僕らが生き残るためにはどうしたらいいんだろう?僕らは僕らで新しい方法論を見つけなきゃいけない。アキバ系では厳しいからといって、じゃあ今までの歴史をリセットして、
オシャレなアニメカルチャーと競争する資格はもちろんない。僕らが今更オタクがなかったことなんかにできないから。みんなと一緒に生き残るにはどうするか。そういうところを命題にしています。

692 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 22:26:45 .net
Q:確かに。しかし「世界に誇る日本のアニメ」という点だけに、アニメの真実があるのではない気もしますし、アキバ系ど真ん中のものにも、なにかの真実はある。
そう考えると、どこかになにか、まだ誰も足を踏み入れていない領域に解答がある気がしますね。

赤井:僕もあると思うんですよ。根拠はいい加減なんですけど、そのひとつは学生時代からずっと観てきた宮崎さんが今、こんなにメジャーになっていること。まさか『未来少年コナン』の人が、
21世紀に入って邦画興行成績のベスト3を占めているなんて、どう考えてもトンデモ歴史じゃないですか。こういう転身もあり得ると感じます。価値のあるものをつくっていれば、
生き残っていくことは可能なんですね。もうひとつは僕はしばらくアニメの世界にいなかったので、今のアニメの現場がはまっている泥沼に足を踏み入れていない有利さがあるなと。
いや、僕はちょっと足をとられている人間ですけど。
なんかできそうな気がしなくもない。それはまだ僕個人としてもガイナックスとしても答えを見つけてはいないですけど。ただ水面下ではいろいろ推理をして、なにかを仕掛けようとはしていますよ。
自分たちのやれることはあるのか、ないのか。あると信じてやっています。断片的なイメージは素材として並んでいま
す。料理番組でいえば食材はもう並んでいて、これから料理をつくるぞ、というところです。
そういう意味では今は、まだ世に出る前の、アマチュアの時代に「プロになるにはどうしたらいいか」と考えていた時期と同じ感じですね。僕は会社ごと浪人中みたいな状況だと認識しているんですけど。
そんなこと言ったら、今現在一所懸命仕事している人に悪いですけど。でもそうだと思うんですよ。受験の浪人ではなくて、昔の浪人。仕官する口を探して、みんなで傘を貼って一所懸命内職しながら、
世間をあっと驚かせるにはどうしたらいいか考えている。どうしたらいいか、そればっかり語り合いながらですね(笑)。

693 :ナイコンさん:2022/05/03(火) 22:27:37 .net
Q:そこからどんなものが出てくるか、面白い時期ですね。

赤井:いや、すごく面白いですよ。すごく面白いですけど、ただ「難しいなあ」とも感じます(笑)。課題、クイズとしては難易度が高いですよ。たとえば、僕らがゲームを始めた当時とか、もっと昔、
自主制作でアニメや映画をつくっていたころは、行動して本当につくってしまうこと自体が、回答だった。「これはまだ誰もやってないでしょう」という状況も、わかりやすかった。
それにあの時代は要するに、まだこの世界に人材がそれほど集まっていなかったんですよ。今は、ものすごくレベルが高いですからね。
これは年を取ったから言うのではなくて、やっぱりね、『巨人の星』や『あしたのジョー』を尊いと思うのは『巨人の星』を観て、野球をやって、きつい練習を耐えて本当にプロになった人って
いると思うんですよ。同じように「俺はジョーになる」と言って、不良がボクサーになった事例もいっぱいあったはずです。でも後年出てきたものには、一見同じように努力しているように見えて、
実は「主人公が最初から異質な天才だったから強かったんだ」というのも多いと思う。スーパーサイヤ人みないなね(笑)。僕はこうした作品は子供向けとしては違反だと思うんです。
地球の危ないときに、宇宙人の前に立ちはだかるのは普通の僕らではない。誰かが立って、僕らは岩陰から見ている。なんか今、世の中的にもそうじゃないですか。なにかをやるのは、誰か別な人。
上から下まで失敗をおそれて、失敗したヤツをバカにするボキャブラリーだけは非常に豊富。少なくとも子供に向けてつくるからにはある程度責任があると思うんですよ。だから主人公に共感して、
主人公のように生きたいと思うものをつくりたいと、それは常に感じています。

|2004年9月ガイナックスにて取材

694 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 01:08:49 .net
>>689
こんな屈辱的なスレが残っている理由であり、
過去のユーザーが反省していない証拠でもある。

695 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 05:02:40 .net
X68000 ys とgoogleの検索欄に入力すると・・・

x68000 ys download
x68000 ys rom

が候補トップに表示されますw

クソワロタ

696 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 05:30:53 .net
バカ

697 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 07:52:06 .net
ピーコ厨のX68ユーザーらしいな

698 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 08:29:26.35 .net
きょうもはってみる

山賀博之1962年、新潟県生まれ。
大阪芸術大学映像計画学科在学中に、同級生であった赤井孝美氏、庵野秀明氏らと出会い、ともに1981年に公開された第20回日本SF大会のオープニングアニメ制作に参加。
その後テレビシリーズ『超時空要塞マクロス』('82)のスタッフとしてプロの世界に身を投じる。1984年より劇場用映画『王立宇宙軍オネアミスの翼』の企画を開始。
同年、制作会社としてガイナックスを設立する。またOVA『トップをねらえ!』('88)、『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』('89)などの脚本も担当している。

岩穴をひたすら掘り続けて、一生かけて貫通させるような人

クリエーター集団・ガイナックスが設立されたそもそものきっかけは、山賀氏の監督作品、「王立宇宙軍オネアミスの翼」の制作だった。ガイナックスはこの作品を制作するために設立された。
山賀氏が直接制作に携わった作品は、多いとはいえない。監督としては「王立」のほかに『まほろまてぃっく』と、第6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作である
『アベノ橋魔法☆商店街』の2作。また脚本家としてはOVA『トップをねらえ!』、『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』、『おたくのビデオ』、映画『ワンダフルデイズ』
の日本語版脚本を手がけている(「王立」も山賀氏が原案・脚本を担当している)。
存外といっては失礼だが、処女作から突如発揮したこの脚本執筆方面への評価も高い。しかし寡作の創作者といえる。でありながら山賀氏がアニメーション界を代表する才能のひとりと
見なされている理由は、それらの作品がそれぞれに強い個性を放ち、中でも「王立」は映像史において「無名の若者たちが大作映画をつくった」というファンタジーをファンにもたらした、
特別な作品であるためだろう。

699 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 08:29:45.21 .net
映画監督になる、という目標に対して人脈や機会をフルに利用し、虎視眈々と飛躍のチャンスを狙った結果なのだろう。
この強烈な実績のために山賀氏は「言葉がブレない人」として知られる。最初は「この人はなにを言っているのだろう」と感じられる発言でも、山賀氏がそれを言い続けているうちに、
何年も経ってから周囲はその意味を理解するようになることがあるという。こうした山賀氏のたたずまいを評して赤井孝美氏は、大人物、と語っている。
大物、という意味ではなく岩穴をひたすら掘り続けて、一生かけて貫通させるような人(「SFジャパン」2002Vol.05、徳間書店)と。山賀氏、そしてプロデューサーであった岡田斗司夫氏が用意した
「王立」の企画書にはこう記されている。

「もちろんこれは今までつくられてきた、現実には極力抵抗しない『カッコいい』絵空事のアニメとは正反対のものです。が、その世界を厳然たるリアリティをもって描くこと、
感情移入しやすい主人公と一緒にその世界を体験し行動すること、しかもその上で『宇宙旅行』という夢をもった出来事を描き、その努力や行動を肯定的に描くことによって、
現代の若者が根源的にもっている欲求を癒し、彼等の圧倒的な支持によって受け入れられることと信じます」

また、公開当時のパンフレットでこう語っている。「この作品はオネアミスという架空の世界を舞台にしていますが、それは現実を写す鏡として異世界を使っているわけで、
そこで暮らしている人達はあくまで現実なんです」

文:堀田純司 ガイナックスインタビューズ p452-p453より

700 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 08:30:16.67 .net
p454-p456 山賀博之

「王立」が入り口で「エヴァ」が出ロ

Q:山賀さんは1987年に、いきなり劇場版映画『王立宇宙軍オネアミスの翼』の監督としてデビューしました。その際に「王立」の制作にあたった集団、ガイナックスは、
1995年にテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を制作することになります。この両作品を比べてすごく作品の構造が似ていると驚きました。「王立宇宙軍」には、
無目的な日々を過ごしていた若者が少女と出会うことで目的を見つけさまざまな障害を排除しながら宇宙へ上がる、という縦軸が存在しますが、これは山賀さんにとって大切なものだったのでしょうか?

山賀:縦軸とは、ストーリーですか?

Q:はい、ストーリーです。

山賀:当時はまだ、映像作品に対してお客さんがあまり自由ではない時代だったので、なにか起承転結を持ったストーリーが必要だったんですよ。一般的にみんなストーリーで観ているところがあった。
今ならば、ウォン・カーウァイにしろいろんなことをやっている人たちがいるために、あまりきちんとしたストーリーがなくてもお客さんはわりとついてきてくれるようになりましたが。
その意味では自由になりましたね。

Q:作品の縦軸が、描きたいものを載せるキャリアでしかないというつくり方、たとえば主人公の戦う目的や敵の勢力に関してはもう図式的に読者の頭の中に入っているので、
特に設定しなくていいというつくり方などは、「エヴァンゲリオン」が登場した1990年代中盤に入って目立つようになってきたように感じます。
「王立」の縦軸も、それを描きたい目的ではなかったのであれば、そうした流れの先駆けだった。庵野秀明さんが「王立」に参加したことについて「とても参考になった」
と発言しているのももっともだなと思います。

山賀:「王立」が入り口で「エヴァ」が出口、というところがありますね。「王立」の場合は、当時はまだアニメで映画をつくるときに「この映画はこんなストーリーだ」
と一言で言える話がないとまずかった。
それを描くのが目的でなくても、描きたいものを載せるために、特に当時の映画の文法に載せるために、起承転結のあるストーリーがないとまずかったんです。それはまあ、必要なものだったんです。

701 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 08:31:04.43 .net
Q:現在でもやはりみんな、50字ぐらいで語られるストーリーをインデックスにして、作品を流通させていきますね。「王立」の受け止め方というと、ひとつはその主人公シロツグの、
人が宇宙に上がる物語。もうひとつは細部までつくり込まれた世界観。このふたつのキーワードを焦点にして受け入れられたように感じます。

山賀:しかし「オネアミスの翼」を観た人に「すごい描き込みですね」と言われることがありますけど、いや全然描き込んでいないんですよ。あの後につくられた「AKIRA」(1988年)なんて
めちゃくちゃ描き込まれていて、あちらに比べると「王立」は10分の1しか描いていないんじゃないかな。そう言っても「いや、描き込んでますよ」と言われるんですけど、
人がそう感じる理由は簡単なんです。たとえば、ガラスのコップがぽんとあったとしても、よほどそれに曇りとか細部をきっちり描き込まないと目がいくことはない。
しかし変な形のガラスのコップを描いていると、それだけで目がいく。その結果「あ、ガラスのコップまでもあんなふうに描いている」って、みんな思うわけですが、それは錯覚なんです。
「エヴァンゲリオン」でもそうですよ。「道路標識の文字まできっちり描き込んである」って評価する人がいるけど、いやいやあれは道路標識の文字しか描いていない。
あとはなにも描いてなかったりするんです。

Q:空を飛びたいというテーマは、人によっては特別な思い入れのある主題だと思うのですが、これは山賀さんにとって尊いものだったのですか。

山賀:いや、それはないです。僕の部屋にも飛行機の模型とかもないですし、鳥を見ても「いいなあ、鳥は自由に空を飛べて」なんて思ったことないですから。
だって鳥だって外敵がいなきゃ飛ばなくなりますしね。飛ぶっていうのはしんどいものなんじゃないですか。

702 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 08:31:32.43 .net
Q:そうすると「王立」で山賀さんが描きたかったものはどこにあったのでしょうか。

山賀:なにかというと、気分ですね。あのときにやっていたことは「俺たちはこんな気分だ」という、気分重視です。

Q:「王立」制作時は「そもそも人が架空の娯楽物を楽しむとは、どういうことか」というところから考えはじめたそうですね。

山賀:映画館という真っ暗なところにね、2時間座って、あの頃はまだ入場料1500円だったけど、1500円払って出てきて誰も怒らない。いや怒る人はいるけど、一応はおとなしく出てくる。
僕はどっちかと言ったら、映画を観て「人生変わりました」なんて言われると「それはまずいんじゃないの」と思っちゃうほうなんですけど。でも映画って必要なものなんですよ。絶対に。
当時考えていたのは「なぜ映画館は町の一等地にあるのか。もっとも地代の高い場所にあるのか」。今は郊外にできるようになりましたけど、あのころはまだ過渡期で、
とにかく町のいちばん偉そうなところに映画館は建っている。「それはなぜだろう。なぜ映画館は、そんなに重要な機関なのか」というところから考えていました。
そんなことから考え始めたのは、僕自身が映画ファンでもなんでもなかったのが大きいと思うんですよ。僕の場合、熱狂的に映画が好きな人がいると、
「よくそんなもんに熱狂できるな」とか感じていたわけです。「そんなに熱狂しているのはどういうことだろう」という探りの中からつくっていました。

703 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 09:50:19 .net
こんな長文荒らしするようなX68ユーザがピーコしまくっていた、と言われれば誰もが納得するよね。
常識も良識も無いのがまるわかりだもの。

704 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 10:52:29 .net
x6はys romを探しまくってんのかw

705 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 16:38:17 .net
> X68000 ys とgoogleの検索欄に入力すると・・・
>
> x68000 ys download
> x68000 ys rom
>
> が候補トップに表示されますw
>

オッサンになってもピーコ欲してるのかよw
そのくらいの金稼いでこいやX68ユーザーの犯罪者どもw

706 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 17:19:17 .net
勝手に移植版の事。
beep版の事ではない。

707 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 23:23:06 .net
んなわけないだろw

708 :ナイコンさん:2022/05/04(水) 23:23:42 .net
勝手に移植も犯罪だよね

709 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 00:05:19 .net
https://the-eye.eu/dmca.mp4

710 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 00:48:08 .net
そもそもジャップの製品に価値は無いだろ
特にX68000をはじめとするシャープ製品は金を貰えるとしても欲しくないね
今も昔もシャープは製品情報に虚偽しか書かないし、当たり前のように詐欺をやる
世間では大企業って言われてるけど、まともな会社じゃない

711 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 03:06:18 .net
犯罪者の話をしてるんですがw

712 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 05:36:03 .net
ジャップを皆殺しにしろ

713 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 05:47:17 .net
などとX68ユーザーが言っております

714 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:50:40 .net
きょうもはってみる

p459

山賀:高校2年の終わりでしたね。いろんなところで話したことですけど、別に映画監督になりたかったわけではなかったのですが、淀川長治さんが「同じ映画を10回観たら映画監督になれる」
と書いていたのを読んで「それならできるなあ」と考えたんです。10回なんて非常識ですけど、とりあえず10回観てみようって。そのころは映画のことなんて全然知らないから近所の映画館で
『がんばれ!ベアーズ特訓中』を観ました。

Q:その選択には、こんなの観てるオレという、ウケ狙いの目線はなかったんですか。

山賀:まったくないです。その時点では本当に映画監督になるなんてかけらも思ってなかったですし。10回観るっていうことが面白いイベントだと考えていただけなんですよ。
でも本当に淀川さんが書いていたとおりでしたね。10回観たら見えてくるものがある。10回観なきゃ見えてこないものが、見えてくるわけですよ。

Q:なんとそうでしたか。正直、「2回観たら」という話は、精神論の類かと思っていました。

山賀:いや、つまんない映画であろうがなんだろうが「10回観る」ということは「10回楽しむ」ということではないですから。10回も観ると映画制作の裏が見えてくるんです。
それは映画の撮影テクニックとかそういうものではなくて、なにをどうしたいのか、そしてそれがどう成功して、どう失敗しているのかが見えてくる。単純に仕事として、
どんな人がいかに働いているのかが見えてくるんですよ。そうなると、その作品をつくった人より、自分が上手につくれるかどうかが重要になってきます。

Q:それで山賀さんは映画をつくる大学を選んで、庵野さんや赤井さんと出会い、後に若くして監督になってしまったわけですか。

山賀:そうです。だから別に、映画監督になりたいという夢を抱いていたわけではないんです。これなら俺でもできるな、と思ったからなったんです。

715 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:51:19 .net
p461-p463

独裁者は大変なわけですよ

Q:山賀さんが仕事として映画をつくる際の倫理というと、まず自分の作品の世界がそこにあると信じられるくらいイマジネーションを高めてつくっていくことではないかと、
想像していたのですが。

山賀:それがいちばん、効率がいいんですよ。っていうのは、お客さんは「この世界がある」と思えるからお金を払うじゃないですか。あると思えば思うほど、もっとお金を払うでしょう。
じゃあ、自分が真っ先にその世界の中に入っていったほうが楽でしょう。それをなんか、「金のために俺はおまえらを操作してるんだ」って高いところに立ったら、むしろ大変ですよ。
独裁者は大変なわけですよ。独裁者だったら、まだ原始共産制で世界の中に入って「みんながんばろうぜ」でつくったほうが効率がいい。お客さんをだますなら、まず自分をだます。
それが仕事として効率がいいんです。

Q:お金のためにビジネスとして割り切って、自分が信じてもいない世界を構築して大成功した例は、アニメや漫画のようなジャンルでは実はなかったように思います。

山賀:いや、あるのかもしれないですよ。つくっている人がどういうつもりでつくっているのかわからないけれども、理論的には全然可能なことだと思いますよ。

Q:理論的には可能ですが、実際そんな大変なことをやってのけた例は、ないんじゃないかと思うんですよ。

山賀:それはそうですね。もし世界を信じてつくらないとしたら、たとえば部屋の植木鉢の色まですべての設定をマーケティングで探らなきゃいけない。しかしある空間に僕が入り込んで、
ウソでもいいからこの部屋の持ち主は自分だという気分になれれば、その鉢は茶色だろうと決まってくるわけです。

716 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:52:20 .net
自分の生きている世界の延長線上に、また別の世界があるような気分にさせる

Q:先ほど「この世界があると思えばお客さんはお金を払ってくれる」とおっしゃいましたが、それが、山賀さんが「王立」のときに考えた映画が必要である理由、「喫茶店の鏡理論」ですか。

山賀:一人が経験できる世界って限られていると思うんですよ。結局、人が経験できるのは自分が直接暮らす世界の範囲内でしかない。たとえば世界中を旅してまわる人がいたとして、
一方で一生高円寺で暮らす人がいたとしても、世界を旅している人のほうが多くの世界を経験しているわけではない。なぜってその人は旅をしている間、高円寺での時間を経験できないわけでしょう。
冷静に考えてみると、高円寺の10年間と海外での10年間は、経験としては差はないと思うんですよ。海外の経験がない人が、謙遜として「いや僕は経験不足でして」というのはありだとは思いますけど、
人が直接体験できる範囲の外には、いろんな世界がいっぱいあるわけですよ。そうした、経験の外にある世界に触れた気分にさせるのが、映画の機能だと思うんです。その機能はテレビドラマであったり、
小説であったり、実は新聞やニュースも同じだと感じるんですよ。
フランスに行ったことがあると、フランスについてすべてを知っているような気分になっちゃうでしょう。でも実際はそんなことないし(笑)。架空のファンタジーの世界に連れていくという意味ではなくて、
なんとなく作品の世界があるような気分にさせる。「王立」のときに考えたのが、「喫茶店の鏡が映す情報は、情報として質の高いものでない」と。自分自身が映ってしまっていますからね。
しかし鏡がなかったら10畳の部屋は10畳にしか見えない。それが鏡があるだけで20畳の部屋にいるような気分になれる。単に10畳の部屋が、20畳に見えるのはいいことじゃないですか。
喫茶店のなかでは、座っているだけでうろうろ動きまわりませんから鏡でいいんです。

717 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:53:58 .net
映画の機能ってみんな、その鏡なんじゃないかなと思っているんですけどね。この間「コラテラル」という映画を観ましたけど、ロサンゼルスの町で僕も知っている場所も出てくるんです。
「ああっ、あそこだ」と思って観ていると、なんか今そこに行けばトム・クルーズの殺し屋がいるような気が、いやいないのは知っているんですけど、いるような気分になるのは、
なにか楽しいじゃないですか。映画ってそういうもの。喫茶店の鏡みたいに、自分の生きている世界の延長線上に、また別の世界があるような気分にさせればいいんだろうなと考えていたんです。
気分重視といったのは、そうした気分の重視なんですよ。

Q:なるほど確かに。人が新聞を見たり、小説を読んだり、人に話を聞いたりする行為は、自分で直接経験できない世界を経験しようとしている。と表現できますね。

山賀:だからその理論でいくと、いちばん確実な方法は実はドキュメンタリーです。ドキュメンタリーのほうが「自分の暮らしている世界の延長線上にこんな世界がある」
と感じさせる方法としてはとっつきやすいと思うんですけど、それをあえてアニメでやるのが面白いかなと考えていました。本来その機能については、アニメがもっとも遠いじゃないですか。
アニメの画だと、どんなにこっちがウソをついても「こんなヤツっているよな」とは観ているほうも思わないですから。でも、いるような気分にだけでもさせることができれば面白い。
今「ファルージャでこんな戦闘が行われています」という情報は、実写で見せればそちらのほうがもちろん説得力がある。それは簡単だろうと。
だったらアニメで「こんな星があってこんな戦闘があります」と描いて、それが実際のファルージャの戦闘と同じか、もっと価値のあるものとして観てもらいたい。
それを本当にやれれば、ゲームとしてかなり面白い。「王立」ではそう考えていたんです。

718 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:54:52 .net
Q:「あっ、なるほど、よくわかります。だからこそ、ものすごくリアルな絵柄で現実の世界をそのまま写し取るのではなく、架空でありながらその世界なりのリアリズムを持った世界観を
別に構築したわけですね。

山賀:ウソだから、っていうご破算が1回あって、そこから世界に入ってきてもらったほうが素直に入れるじゃないですか。それが世界観をつくった目的だったんです。

Q:しかしそこまで考えてつくるアニメーション監督でありながら、結局世間は「金のためにやっている」を誤読してというか、文字どおりにとり続けるかもしれませんよ。

山賀:会社の中で自分が企画を立てて、「こういう企画だ」って説明しても誰もわかんないですから。なかなか理解されないんです。「王立」のときだってそうですよ。初号試写が終わったとたんに、
ずっといっしょにやってきた仲間にですよ「こういうのがつくりたかったのなら最初に言ってくれればいいのに」って言われたんです。けっこうそういう意見が多かったですよ。
「わけわかんないでつくってたら、初号試写を観てやっとわかった」って。
まあね、理解されないのは子供の頃から続いてるんで、根底のところは理解されないと思いますよ。それには慣れっこなんですよ。

719 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:55:24 .net
p463-p465

監督は変わらないといけないんです。

Q:山賀さんは「作品世界がそこにある、と信じてつくるほうが効率が良い」と指摘しましたが、「世界がある」と信じられる領域までイマジネーションを高めるのも、簡単な作業ではないと感じます。
ストーリーも魅力があってキャラクターも良い、しかし作者の世界を構築する力がおよばないために、回を重ねるごとに作品世界がぼろぼろと崩れてしまっているような作品も時折見かけますが。

山賀:それは実際につくり始める前に費やす時間が、足りないんじゃないかと思うんですよ。アニメ業界全体の作画力は10年前と比べてずっとアップしています。今のアニメーターは、みんなものすごく上手いし、
いろんな演出のテクニックや編集についてもずいぶんと進歩しています。言うことないんですけど、でもつくられる作品はつまんなくなってる。なんか世界がないなと感じるんですが、
たぶんそれは企画に時間がさけていないからだと思います。最近のアニメは本数が多いじゃないですか。
作画にかかる時間は昔と変わらないはずですが、本数が増えた分「宇宙にこういう星がありまして」と企画書を書く時間が足りなくなっている。「こういう星があって」と企画書に書くことは簡単だけど、
本当に、宇宙にその星があると自分が信じ込むためには、たとえば1年の時間がかかるわけですよ。しかし現実には企画書を書いた次の月には、もう画コンテ作業に入っていたり、脚本作業に入っていたりする。
それじゃあ世界を信じ込むための、自分に暗示をかけるための期間が短すぎるんじゃないかと思います。そうすると出てくるものも、前に自分が観た作品のつぎはぎになっちゃうか、単に好みでつくるか、
「いやこっちのほうが売れるんだよね」っていうマーケティングに頼るか、どれかになってしまう。そこが作品世界が崩壊してしまう、
つくり手として気持ちの段階から崩壊するいちばん大きな理由だと思いますけど。

720 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:55:53 .net
Q:「世界がここにある」と感じていれば、その世界そのものを起点にして、「ここではこうなんだ」と決めていけるようになるのでしょうが。

山賀:マーケティングでものがつくれる、そうするほうが正しいと考えている人は、実はすごく多いと思うんですけど、それで成功した作品は少ないはずですよ。一見、マーケティングで成功しているように見えていても、
うまくいった作品は、やっぱり中心部分は世界に入り込んでつくって、なんというか情緒的なものとして扱って、やっとできあがっている。
そこにマーケティングがからんで、うまく走りだすというようなものだと思いますけどね。

Q:山賀さんが世界をつくっていく過程とは、まずスタッフのみなさんに種となるものを提示して、各スタッフの脳内で育ったイメージを積み重ねてつくっていくのでしょうか。
それともある程度自分の脳内で世界をつくりあげて、スタッフに提示するのでしょうか。

山賀:ああ、ある程度つくってみんなに見せるのは宮崎駿さん方式ですね。それは僕にはできませんよ。なぜなら絵描きじゃないから。たとえば「この画の中の植木鉢は赤がいいか、青がいいか」を、
全体的な色のバランスのなかで決めるなんてことは僕にはできないわけですよ。デザイナーに頼むしかない。「どうやったらカッコいいかなあ」と。僕としては「カッコいいほうに賛成」としか言えないわけで。

721 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:56:27 .net
Q:そういう作業のときは、抽象的なイメージだけ伝えて、「これを形にするのはあなた。ヨロシク!」と依頼するわけですか。

山賀:いや、方法論はつぎはぎで一貫していないです。アイディアがまったくなにもないときは、「ここはなにもアイディアがないんだけど、なんかないかな」と正直に言っちゃいますよ。
しかしはっきりイメージがあるときは、「最終的にはそのとおりにしなくてもいいんだけど、僕としてはこのイメージから離れられない」っていうことを発表して、
反対されても自分のイメージでいきたいという場合もあります。
あたかも漫画家が自分の作品をつくるように、「動く漫画」としてアニメーションをつくっているようなタイプの人には、最初のイメージスケッチの段階で、すでにラストの絵まである程度は見えているのかもしれません。
しかし僕のような絵を描かない、いわゆる職業演出家タイプでやっている人は、最初にあるのは絵や音のイメージではなくて、条件なんです。たとえばここは暖かい感じとか、ブルーな感じとか。
だからその結果出てきたものが、僕の考えるブルーをちゃんと表現している絵であれば、どんな絵でもいいわけですよ。その幅はかなり不確実で、しかも段階ごとに出てくるものに従って変化していく。
変わらないといけないんですよ。「作画と打ち合わせをしているときは、上がってきた絵を見て「ああ、ブルーな感じが出てきたな」と考えるけど、その後、声が入ると「ここはブルーだと思っていたけど、
ウソだよな。白だ、白でいこう」とか。もしメイキングとして僕に密着して作品をつくる過程を追跡していくと、スタート時点から完成までの間に、言っていることがころころ変わっていくわけです。
またそうならないといけないんですよ。なにせ材料は後から後からやってくるのですから、それに合わせて変えていかなくちゃいけないんです。
ただ先ほど言ったような、最初からバシッと決めてやっていく人は違うでしょう。でもそれはアニメーター出身の人の方法だと思います。

722 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:57:03 .net
Q:長らくやっているうちに、たとえばアニメ業界外の人からアニメを軽く見られると腹が立つなどの形で愛情が湧いてきたりはしませんか。

山賀:そういう意味での愛はありますよ、もちろん。なんせ門前の小僧も二十数年続けていると、アニソンぐらいなんだって歌っちゃって、観たことのないアニメのオープニングやエンディングでも歌えるようになります。
やっぱりアニメは僕にとって重要なものですから、愛はもちろんありますね。アニメは、自分の世界を広げてくれる、要するに僕が行きたくなかった学校を壊してくれた巨大ロボットみたいなものですから。
僕の力を極限まで高めてくれてね。いや、だってアニメをつくっていない僕がいても、そこに何億円なんてお金を出してくれる話が持ちかけられることはないわけですよ。アニメに携わっているからこそ、
大きなお金に触れることができるし、たくさんの人が僕の仕事で動くわけですよ。それは僕にとって、たとえばパワードスーツという言葉ではまだ足りない。文字どおり、巨大ロボットですよ。
なにがいちばん、アニメに愛情を感じるかっていうと、人にバカにされているところです。実写はまだ芸術っぽいじゃないですか。その点ウチは、いきなりロボットですからね。
いきなりなんか銀河の彼方まで飛んでいきますから。これは、大人がまともにやる仕事じゃないですよ。そこがいい。そこに愛を感じます。居場所として心地いいといいますかね。愛着が持てます。
だって人間って、「芸術をつくっている」と威張る立場より、その情けなさのほうが、生きている実感として気持ちいいですから。そういう意味ではこれは僕の、ちょっとゆがんではいますけど、
芸術的な嗜好かもしれないです。なんといいますかパフォーマンス・アートに近い。アニメ作品が即、芸術品ではなくて、つくっている人間の姿を含めて芸術品であるという感覚はありますね。
僕は「ガンダム」ってそんなに好きじゃなかったんです。しかし唯一好きなのが富野由悠季さんが監督した「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」。富野さんはあの作品の当時、もう40代でした。
あの作品には、40代になっても仕事としてロボットアニメをつくり続けていかなくちゃならない大人の情けなさってのが、作品の登場人物たちにきれいに載せられているのが、すごくいいなと思います。
最高の芸術作品だなと感じますね。

723 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:57:46 .net
Q:山賀さんは、庵野秀明さんとの対談でも、「逆襲のシャア」は富野さんが「真面目にこの世界がある」と思ってつくっていると語っていますね。

山賀:僕はアニメ業界に入る前に富野さんが書いたエッセイ『だから僕は―』を読んでいたんです。あれを読んで、職業としてアニメをやることの感触を得ていたので、
僕の中でアニメをつくるイメージはやはり富野由悠季なんですよ。そのイメージを「逆襲のシャア」で、再び「ああ、やっぱり」と確認したんです。
あの本では、まだ厳然とアニメが子供のものであった時代に、アニメの職業演出家として生きる富野さんの心境が書かれていました。
「しょせんナントカ、されどナントカ」という言い回しがありますけど、その「されど」がない「しょせんアニメ」。それが気持ちいいんですよ、アニメは。ちょっと恥ずかしいながらも。
たとえばアニメをあまり知らない女性に、「どんなアニメをつくっているんですか」と質問されて、たとえば『まほろまてぃっく』をつくっている最中だったら、「ひとり暮らしの中学生の男の子の家に、
メイド服を着たアンドロイドがやってきて、いっしょにお風呂はいったりするんですよ」と説明することになるでしょう。それは普通、真面目に退かれちゃいます。
「東京国際映画祭で『ワンダフルデイズ』が上映されるから」ってみんなに宣伝しちゃったのに、東京国際映画祭のホームページを開いても『ワンダフルデイズ』が出てこなかったんですよ。
その他、をクリックすると、東京アニメ映画祭という付属イベントがあって、その中でやっていた(笑)。レストランでいえばトイレの前の席ですね。どんなにアニメがもてはやされていても、
映画祭だからアニメは入れませんという態度、「偉いぞ」と思いますね。ファイトが湧いてきます。
露悪趣味ではないんですけど、そんなところでファイトを燃やすことができるところで、アニメに愛着を感じるんですよ。
バカなことをやって、「それを一所懸命やってお金をもらってなんとか暮らしてます」っていうのが、自分の身の丈に合うんですよ。

724 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:58:28 .net
Q:しかし山賀さんが出会った仲間には、アニメに対して愛がある人もいたわけですよね。

山賀:もちろん庵野には愛があったし、赤井には赤井なりの愛があったでしょう。でも、絵描きは絵を描くでしょう。音楽家は音楽をつくる。しかし、僕にはなーんにもなかったんですよ。
僕がアニメを仕事としていくうえで、いちばん無視できない事実は、自分が絵を描けないことなんですよ。アニメは、最終的にはどうやったって僕のものにならないんです。
実写は実写で映画はまた俳優のものだっていう見方もありますけど、アニメは、それ以上にアニメーターの持っている権限が大きい。
これは功名心とか、そういうことではなくて、アニメには、実感として「自分がつくっているわけではない」という感情があるんです。不思議なんですけど、今まで自分が監督としてやってきたアニメよりも、
日本語吹替版のディレクターでしかなかった『ワンダフルデイズ』のほうが、俺がつくったんだという実感があるんですよ。それは生の役者に対してリアルタイムに収録の演出をやったからでしょうね。
実感の問題だけですけど。実写の仕事はあまりやったことがないけれども、自分にとってアニメっていうものは、実は苦手科目に入っているのかな、という気はします。
最近、昔話でよく話すんですけど、学生時代、なにもできることがなかった僕とじゃあなんで庵野や赤井がつきあう必要があったかというと、僕がZC1000という高い8ミリカメラを持っていたから。
その機材を使うためには、山賀とつきあうほうがいいわけです。

725 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 08:59:01 .net
Q:とことん戦略的に買ったわけですね。

山賀:素直にそれも庵野に勧められて買ったんですけどね。「それっていいの?」って聞いたら、庵野が「すっごい、いい」って言うから、じゃあ買う。「買うから、おまえはアニメを描け」(笑)。
まずはなにも気にせず作画しろ。カメラは俺が買うからと。そこに「俺のために」という意図があるかどうかはともかく、僕にはカメラを買う以外、なんの能力もないですからね。

Q:アマチュアの時期に、監督という目に見える技術のない分野で能力を認められるのは厳しいでしょうね。

山賀:あの時代にそんな分野はなかったですね。だから僕は大学で庵野とはじめて出会ったときに「あ、俺こいつと離れなければ一生食いっぱぐれはないな」と考えたのは、本当に正直なところです。
で、「こいつは離さないっ」と思っていたら、庵野が「新しい友達ができたよ、赤井君っていうんだけど」と赤井を連れてきた。会ってみたら「おおっ、もう1匹釣れた!」と。
本当に彼らの才能はハンパじゃなかった。庵野の作画や赤井の部屋にあった怪獣の特撮セットを見て、学生時代にびっくりしましたもん。庵野に続いて赤井君が現れて、
「これで、食いっぱぐれないどころか、ちょっとお金が儲けられるかもしれない」と思いました。そうしたらさらに赤井の紹介で前田真宏に出会って。
彼もメチャメチャ絵が上手いのに、しかもそのとき同時に貞本義行まで連れてきた。そうすると「この4人を手にしたら世界制覇できるんじゃないか」と真面目に考えるじゃないですか。
あの連中は、誰が見てもわかる天才でした。「いったい、どういう人間だ」と感じていたほどでした。前田真宏の描いたスケッチブックを見せられたときは、
「こんなに絵が上手い大学生がいるんだ」と本当に驚きましたよ。逆にその才能がわからないヤツがいると、なんでわからないんだろうと不思議に思ったくらいですね。
庵野はなんか、ライターの火をじっと見つめて「4枚のリピートでいける」とかブツブツ言ってたりして、単に気持ちの悪いヤツだと見られていたところもあったんですが。
でも僕は「なんでこの天才がわからん、気持ちは悪いが天才だぞ」と思っていました

726 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 10:39:33.58 .net
このキモさ丸出しな長文コピペ荒らしはX68ユーザなんですよねぇw

727 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 11:27:24.92 .net
電脳倶楽部好き過ぎて
PDD化しちゃいました

728 :ナイコンさん:2022/05/05(木) 23:30:19 .net
> X68000 ys とgoogleの検索欄に入力すると・・・
>
> x68000 ys download
> x68000 ys rom
>
> が候補トップに表示されますw
>

これ書かれたら困るの?w

729 :ナイコンさん:2022/05/06(金) 00:22:40 .net
ソフトウェアライブラリ - X68000 LIBRARY - RetroPC.NET
"True-Ys 画面周りのパッチ" だけ配布されてるから、皆さん検索するの。

beep版が発売される前から
そういう状況だから

730 :ナイコンさん:2022/05/06(金) 00:50:51 .net
そんなわけねーだろw
パッチ探すのにromなんてワード入れねえよw

731 :ナイコンさん:2022/05/06(金) 07:27:38 .net
きょうもはってみる(長いです)

p470-p472

25歳までに監督になるために

Q:山賀さんが果たしていたのはプロデューサー的な役割ですね。「カメラを持っているから俺とつきあう理由がある」というのは、案外、プロ的な発想で、たとえば漫画の分野では、
「毎回、花を買って持っていく」とか「毎回ケーキを買って持っていく」も作家との関係を築くうえで立派な編集業務のひとつですし。

山賀:昔の庵野は、約束の時間に起きなかったんです。だから僕は庵野を起こすために、わざわざパンケーキを焼いて、ちゃんとレギュラーコーヒーをいれて、庵野の枕元まで持っていきました。
だって大事な食いぶちですから。友達を利用しているというとすごく悪く聞こえるかもしれないけど大切にしているわけです。彼の仕事を乱すヤツがいると「俺の庵野になにをする」みたいに思っていました(笑)。
友達とは比べものにならないくらい大切にしてたんですから。友情なんてそんな軽いもんじゃない。「これは商売なんだぞ」と。
だから、あのころはプライベートでいくら仲が良くても、自分らの中で商売に結びつかない人とはサヨウナラになってました。あのとき大阪芸大映像計画学科のクラスには150人くらいいたんですけど、
見渡して僕がごはんを食べるためにつきあわなくちゃいけない人って、庵野と赤井ぐらいしかいなかったんですよ。まあ中には今、ボンズの社長として大成功している南雅彦もいたんですけど、
彼とは役職的に「バッティングするかも」っていう可能性もあったし。いちばん初めにデビューしたのは漫画家の島本和彦。しかし漫画家ってそいつについていっても、かすめる部分が少なそうじゃないですか。
だから、特に仲良くしなかった。

732 :ナイコンさん:2022/05/06(金) 07:28:00 .net
Q:しかし山賀さんは途中で大学をやめて、単身上京して『超時空要塞マクロス』に参加しました。これは彼らと対峙できるだけの演出家としての技能を身につけようと考えていたからではなかったのでしょうか。

山賀:うーん、それはやっぱり同じで、天才クラスの連中と張り合ってもしようがないところなんですよ。演出の技能なんて見えないでしょ、どっちみち。それにあんな最低の現場で、
「俺はマクロスの演出やってんだ」なんて威張れるわけはないじゃないですか。「マクロス」に参加した理由はそういうのではなくて、あの頃はもっと危機感があったんです。
卒業したら親の仕送りに頼るわけにはいかないから、あと数年でプロに、お金が稼げるプロにならなきゃいけないでしょう。そんなときに「マクロス」の監督の石黒昇さんに「東京に来ないか」と誘われたのは、
またとないチャンスなわけですよ。
でも庵野や赤井は、せっかくのチャンスなのに「学校があるし」とか言ってた。DAICON3のときも、そうだったんですよね。庵野は「SF大会とかいってもよくわかんないし」とか言ってるし、
赤井はもっと否定的だった。「これはまずい、俺だけでも行かなくちゃ」と思って「行きます」と手を挙げたんです。向こうにしてみれば庵野や赤井に来てほしかったんでしょうけど。
僕が行ってもしようがないですからね。どうでもいいヤツが来たと思ったのか、まあいいやと思ったのかは知りませんけど、「いちばん欲しいふたりが来なくて、
いちばんいらないヤツが来た」と思っていたんじゃないでしょうか。こちらにしてみれば就職、っていう言葉とは違うんだけど、仕事にしていく路線としてはなんでも利用できるものは利用したいので、
どんなにひどい現場でもよかった。むしろひどい現場のほうがキャリアが積めるわけですよ。
このキャリアは、仲間たちに対してではなくて、世間に向けてのキャリアです。それをとりあえず取りにいっただけです。

総レス数 1001
222 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200