2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【エボラ】海外のニュース・論文等を和訳するスレ

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/25(木) 23:28:25.73 ID:H61RxO17.net
エボラ出血熱が西アフリカで猛威をふるっています。
しかし日本国内ではメディアがエボラ熱関連のニュースをあまり取り上げず、
英語の苦手な日本人は事実上、エボラ熱の現在の状況を知るのが困難な状況に置かれています。
そこでこのスレでは外国語のエボラ関連のニュース、論文等を日本語に翻訳することで、
英語の苦手な方に対しても情報の周知を行おうと思います。

・英語のスキルに関わらず、翻訳への参加を心から歓迎します。
(機械翻訳の結果をそのまま貼り付けるのはご遠慮ください)
・ニュース記事や論文の翻訳の依頼もこのスレにお願いします。
・エボラ熱そのものに関する話題は関連スレのエボラ本スレにてお願いします。

【関連スレ】
エボラの流行 2014年 アフリカ PART4
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/infection/1410022785/l50

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/25(木) 23:31:19.06 ID:H61RxO17.net
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/su63e0923.pdf
リベリア・シエラレオネにおいて、将来のエボラ熱の症例を推定する

アブストラクト
今回の西アフリカにおけるエボラウイルス病の流行では最初に、2014年3月22日にギニアで49症例が報告されました。
同年の8月31日までに西アフリカでは3685症例がエボラ熱又はエボラ熱の疑いありと報告されています。
追加的にエボラ熱をコントロールする計画を立てることを援助するため、又将来のエボラ熱の感染者数の推定を提供するため、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は”EbolaResponse ”と呼ばれるモデリングツールを構築しました。
仮に効果的なエボラ熱の対策が拡大されずに流行が続いた場合、9月30日までにリベリアとシエラレオネではおおよそ8000件のエボラの症例が報告されるでしょう。
報告済の症例の2.5倍の症例が潜在している可能性も求められました。(直訳:2.5倍の過少報告される補正係数がある可能性も求められました)
この補正係数を用いることで、”EbolaResponse ”は9月30日までにリベリアとシエラレオネではおおよそ21000件のエボラの症例が現れると推測しています。
報告されるエボラの症例はリベリアでは15-20日で、シエラレオネでは30-40日ごとに倍増しています。
”EbolaResponse ”はエボラ熱をコントロールする試みどのように、エピデミックの拡大を遅らせ、最終的に停止させるか――を推測することにも着手しました。
仮定のシナリオでは、エボラ熱の感染者のおおよそ七割が、医療施設又はエボラ治療施設(ETU)又は(これらの施設が満員である場合は)エボラ感染のリスクを低減させる非ETU施設――必要ならば安全な埋葬を含む――に収容することで、
エボラ熱のエピデミックは拡大が遅れ、最終的には停止します。
その他の仮定のシナリオでは、ETU等に収容される感染者の割合が七割に達するのが30日遅れるごとに、エピデミックのピークにおける感染者数はおおよそ三倍になっていました。(しかしながら流行は結局、終わっています)

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/25(木) 23:31:48.10 ID:H61RxO17.net
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/su63e0923.pdf
リベリア・シエラレオネにおいて、将来のエボラ熱の症例を推定する

アブストラクト
今回の西アフリカにおけるエボラウイルス病の流行では最初に、2014年3月22日にギニアで49症例が報告されました。
同年の8月31日までに西アフリカでは3685症例がエボラ熱又はエボラ熱の疑いありと報告されています。
追加的にエボラ熱をコントロールする計画を立てることを援助するため、又将来のエボラ熱の感染者数の推定を提供するため、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は”EbolaResponse ”と呼ばれるモデリングツールを構築しました。
仮に効果的なエボラ熱の対策が拡大されずに流行が続いた場合、9月30日までにリベリアとシエラレオネではおおよそ8000件のエボラの症例が報告されるでしょう。
報告済の症例の2.5倍の症例が潜在している可能性も求められました。(直訳:2.5倍の過少報告される補正係数がある可能性も求められました)
この補正係数を用いることで、”EbolaResponse ”は9月30日までにリベリアとシエラレオネではおおよそ21000件のエボラの症例が現れると推測しています。
報告されるエボラの症例はリベリアでは15-20日で、シエラレオネでは30-40日ごとに倍増しています。
”EbolaResponse ”はエボラ熱をコントロールする試みどのように、エピデミックの拡大を遅らせ、最終的に停止させるか――を推測することにも着手しました。
仮定のシナリオでは、エボラ熱の感染者のおおよそ七割が、医療施設又はエボラ治療施設(ETU)又は(これらの施設が満員である場合は)エボラ感染のリスクを低減させる非ETU施設――必要ならば安全な埋葬を含む――に収容することで、
エボラ熱のエピデミックは拡大が遅れ、最終的には停止します。
その他の仮定のシナリオでは、ETU等に収容される感染者の割合が七割に達するのが30日遅れるごとに、エピデミックのピークにおける感染者数はおおよそ三倍になっていました。(しかしながら流行は結局、終わっています)

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/25(木) 23:33:02.34 ID:H61RxO17.net
ワシントンポスト:幸運がエボラからアメリカを遠ざけていた。しかし状況は変わりそうだ。(上半分)
http://www.washingtonpost.com/news/storyline/wp/2014/09/24/luck-has-kept-ebola-out-of-the-united-states-but-thats-going-to-change/

Kent Brantly氏がエボラ熱に罹ったとき、ちょっとした偶然のおかげで、彼はテキサス州にいなかった。
Brantly氏――はじめてエボラに罹ったアメリカ合衆国の医師――はリベリアのキリスト教系病院で働いていた七月下旬に感染した。
しかし彼はすぐには自分が病気であることに気が付かなかった。
エボラ熱のトリックのひとつに、ウイルスは感染から発症までに三週間ほど潜伏することができるけれども、(エボラ熱特有の)深刻な病徴は(発症から)10日以内に現れる点が挙げられる。
しかしこの期間はエボラの(未発症の)感染者が飛行機に乗り、世界中に行くには十分である。

そして、7月20日に彼の妻と子供たちが結婚式に出席するためにリベリアからテキサスに飛んだとき、Brantly氏はエボラに感染していたけれども、まだ発症してはいなかったし、このように伝染性も持っていなかった。
この医師は一週間後に彼らとテキサスで会う予定を立てていた。が、彼はその飛行機に乗ることはなかったのだった。
彼は三日後に病気になった。エボラだと診断された。
彼はすぐにアトランタのEmory大学病院に高セキュリティの医療避難を行い、最終的には回復した。

しかしBrantly氏はあやうくアメリカにエボラウイルスを伴って帰国するところだった。
医者として、彼は他人が病気になるのを防ぐよう用心した。しかしながら結果として起こったパニック――テキサスでエボラが!――まで抑えることは不可能であった。

ちょっとしたツキに恵まれていたのだ。
その上、史上最悪のエボラの流行に至る六か月間、ツキは落ちていなかったのだった。

エボラが西アフリカの大流行から、アメリカ合衆国やヨーロッパ、又はアジアやオーストラリアに飛び火したケースはひとつも報告されていないが、
ただ二か国――セネガルとナイジェリアはリベリア、シエラレオネ、ギニアを中心とするエボラウイルスのホットゾーンから漏れ出してきた症例が報告されている。

(しかし)アウトブレイクが指数関数的に拡大するにつれて、幸運な流れを維持するのは更に難しく、間もなく不可能になるだろう。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/25(木) 23:33:48.40 ID:H61RxO17.net
ワシントンポスト:幸運がエボラからアメリカを遠ざけていた。しかし状況は変わりそうだ。(下半分)
http://www.washingtonpost.com/news/storyline/wp/2014/09/24/luck-has-kept-ebola-out-of-the-united-states-but-thats-going-to-change/

「わたしたちがこんなに幸運だとは思ってもいませんでした」
エボラ熱の拡大のモデリングプロジェクトを遂行しているNortheastern大学のAlessandro Vespignani教授は言います。
来週、エボラウイルスの感染者がアメリカ国内に入ってくる可能性は10パーセントほどある。
「10月には、わたしたちはもっと大きなエボラ流入の可能性にさらされるでしょう」

もしも、エピデミックが140万件――最悪の予想の四か月後の数字に近づいたら、アメリカ国内でエボラの症例が現れるのはほぼ確実になります。
これは必ずしもアウトブレイクを意味しませんが、少なくとも一件以上ではあります。

エボラの拡大する確率の計算は複雑です。
それは少しの当て推量とたくさんのビッグデータ、たとえばエボラの感染地を通過する国際フライトの数や、それらのジェット機の座席の数、エボラが未検出の人がそのシートに座る可能性などを含んでいます。
この可能性は(公的機関などの)政策の選択も反映します。その選択は可能性を劇的に変化させうるでしょう。

今週末に雨が降る可能性(を予想すること)よりも難しいと教授は言います。
「(しかし)わたしたちはエボラの拡大する可能性に影響を及ぼすことができます」

そこで、あなた(の国)は国境を閉ざし、国際線のフライトを取消し、入国前の発熱者のスクリーニングを強化することができます。発熱はエボラ熱の早期の病徴なのです。
これらの全ての施策はさまざまなレベルで試みられてきました。
WHOは各国にフライトを維持し、国境を閉鎖せず、しかしスクリーニングは行うよう勧めています。
これまでのところ、これらの取り組みは効果的であったとWHOの代表者は言っています。
最高の防御はおそらく、前に進むことでしょう。(意訳:おそらく進撃こそが最高の防御でしょう)

「(あなたの国は)世界に封鎖を強いることはできないのです」と教授は言います。
全てのアクセスを絶ってしまうことは、救援がアウトブレイクの渦中の人々に届かないことを意味します。
医者はいません。外科医もいません。生物防護服もありません。そしてウイルスはさらに早く拡大していきます。
このことはエボラウイルスが蔓延地以外に逃げ出す可能性を押し上げるでしょう。
「これらの行為は(逆に)ウイルスを後押しします」

別のエボラ熱のモデルがベルリンのロバート・コッホ研究所のDirk Brockmann氏によって動かされています。
彼のチームはエボラ熱の感染者がシエラレオネのフリータウンで飛行機に乗り、イギリスのロンドンに着く可能性が7パーセント、アメリカに着く可能性が1.5パーセントであることを発見しました。
これらの可能性は高いように聞こえるかもしれませんが、Brockmann氏によると、エボラがアメリカに到達するためには67人の感染者が飛行機に乗らなければならないことを意味しているそうです。
「これは実際、小さい確率なのです」とBrockmann氏は言います。

問題は(エボラがアメリカへ流入しない)確率が小さくなっていることです。
もしもエピデミックがコントロール下に置かれなければ、幸運な流れは長続きしません。
Brantly氏がエボラに感染したとき、そこにはたったの1000件しかエボラの症例がありませんでした。それでも彼はテキサスに行きかけたのです。
今では、たった二か月しか経っていないのに、5900人近くの感染者が現れています。
11月の上旬までに4倍の20000人に達すると防疫係官たちは言っています。
「(エボラが流入する)確率は毎週、増加し続けているのです」と、教授は言っています。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/26(金) 16:57:32.97 ID:pp4CSLrZ.net
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/ebola/11118816/Why-Im-going-to-Africa-to-tackle-Ebola.html
テレグラフ紙:わたしがエボラと戦うためにアフリカへ行く理由

NHS(イギリス国民保険サービス)の医師が、彼女が破滅的な病気との闘いの最前線に献身する理由を語った。

昨日、NHSで働いている400名のスタッフがシエラレオネでエボラ熱と闘おうとのアピールに応えたと報道された。
わたしもそのひとりだった。

昨年の12月に始まったアウトブレイクはすでに2600名以上の人命を奪っていった。
火曜日、WHO(世界保健機関)はエボラ熱の症例は一月までに数十万件に達しうると警告した。
アメリカ合衆国のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、最悪の場合、エボラ熱は2015年の年始までにアフリカで140万件の規模のエンデミックになり得ると主張している。

この状況の切迫こそが、世界中の健康管理の専門家が、彼らの知識と経験を痛々しいほどに必要としている西アフリカのコミュ二ティをサポートするために一体となっている理由である。
イギリスはエボラ熱に対する世界的な対応のほんの一部分でしかない。しかし一個の国家として、わたしたちは前に進めた人々を誇りに思える。

イギリスのアピールは"the UK International Emergency Medical Response Register"を主催する"Save the Children"や"the Departments for Health and International Development""the charity UK-Med"
等の組織によって管理され、それによってNHSの労働者たちがボランティアに供給されている。
イギリス軍はすでにエボラ蔓延地域におり、エボラ治療ユニットを構築している。
求めに応じた人々は年齢、能力ともにさまざまで、一部は海外に派遣されたことがあるだろうが、多くはこれが初めての経験(海外派遣)だろう。
わたしは34歳で、救命救急センターの医師だ。プリマスのDerriford病院でパートタイムで働き、マンチェスター大学の"Humanitarian and Conflict Response institute"で非常時の対応(援助)の臨床講義の講師をしている。
わたしは過去六年間、人道主義的な活動をしてきた。わたしは活動が提供するチャレンジや、異なるコミュニティ(意訳:海外の文化圏?)と共調する魅力を好いていた。

あなたが災害地域で働くことを決意したとき、あなたの愛する人々には辛い思いをさせることになる。
わたしの両親は退職していて、彼らにとっては、仮にわたしのこれらの仕事への熱意を理解していたとしても、(わたしが災害地域で働くことは)理解しがたかった。
もっとも、わたしの個人的な状況が変わって、結婚するか子供をもうけたら、物事も変わるかもしれない。

イギリスと、シエラレオネでの広範囲にわたる訓練を終えたら、わたしたちは向こう数か月にわたって現地に展開されるだろう。
どのボランティアも完全防護のスーツ――ジッパー式のフード、ゴーグルかフェイスシールド、マスク、二重のグローブ、エプロン、靴のカバーを着用することになる。
このスーツは実地では非常に暑く、また非常に厳しいものになるだろう。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/26(金) 16:59:07.90 ID:pp4CSLrZ.net
もちろんわたしたちは不安を感じるだろうし、現地の惨状を初めて目の当りにするときはショックにちがいない。
エボラウイルスの拡散は破滅的で、WHOは今週、エボラ熱の死亡率を50パーセントから70パーセントに改定した――
(そして)アウトブレイクが起きているコミュニティを包み込む恐怖にも拍車をかけたのだった。

わたしたちは自国で見たこともないような光景にさらされるだろう。
去年、わたしは台風ハイヤンの復興作業の一環として、フィリピンで二週間ほど働いた。
その前にはMédecins Sans Frontièresでの活動でスリランカで七か月、過ごしていた。
わたしがこれらの活動から学んだことは、物事を管理するのを助けるために、自分の回復力のレベルをどのようにして向上させるかだった。

わたしがスリランカにいたころ、わたしは自分宛てに、自分自身の経験に関するメールをたくさん書いた。(日記みたいな使い方をしていたと推測される)
書くことは――わたしは気づいたのだった――素晴らしいほどに感情を浄化させる。
わたしはそれらを戻って読むことはなかったのだが、西アフリカに行く前には目を通すことになるだろう。
わたし自身に、わたしが直面するかもしれないチャレンジを思い出させるためにも。

(感情を)処理する別のやり方は同じ状況を経験している人々と話すことだ。
ボランティアたちが遭遇する最も大きなチャレンジのひとつは家に帰り、家族や友人たちに彼らが(現地で)見て、行ったことを説明することだ。
帰還したボランティアたちにとって効果的なデ・ブリーフィングがあるのを保証することは、彼らにとって極めて大切である。

西アフリカでは、わたしたちは(エボラ熱との戦いの)前線に立つことになるが、実地の厳しい医学的なプロトコルによって伝染のリスクを低減させる方法は良く訓練されている。
すでに現地入りしている地元や世界中のチームと働き、協力するうえで、エボラウイルスやコミュニティのインフラ、文化、前後の状況を理解することこそが全てだ。

NHSのスタッフには(現地に)貢献したいという本当の熱意がある。海外に派遣されななった人々も自国で(海外に派遣された人々の)シフトを埋めている。

わたしはWilliam Pooley氏――英国の看護師で、エボラ熱から回復し、今週は他の医師の命を救うためアメリカに血液を提供しに行った人物――の無私の精神から勇気をもらっている。
どちらの医師もシエラレオネで働いているときにエボラ熱にかかったのだ。Pooley氏の血液の抗体がアメリカの患者がウイルスを克服する助けになることを願っている。

これは、西アフリカにおける恐ろしい病気の拡大を停止させようという国際社会の団結の精神のようなものだ。
ボランティアとして、わたしたちはわたしたちができることはすべてするつもりだ。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/26(金) 18:24:36.98 ID:66C+9/hC.net
これも和訳してください

エボラゾンビ出現で大パニック @リベリア
ttp://au.ibtimes.com/articles/567752/20140926/nimba-county-ebola-virus-walking-dead-outbreak.htm#.VCURTtIcSoM

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/26(金) 18:42:46.92 ID:buEic0Io.net
これは良スレ

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/09/26(金) 21:20:15.32 ID:pp4CSLrZ.net
http://edition.cnn.com/2014/09/25/health/ebola-fatu-family/
CNN:一人の女性が三人の肉親をエボラから救う――たったひとりの病院

インフルエンザに罹り、厄介な症状の出た子供を看病することは、おそらく非常に疲れることだろう。
そこで想像してもらいたい。22歳のFatu Kekulaさんが、エボラ熱に罹った彼女の家族全員を看病しているとき、どのように感じたのか――を。

彼女の父、母、姉、いとこ。
彼女は彼ら全員の面倒を見、食物を食べさせ、身体を洗い、薬を与えた。
そして彼女は目覚ましい成功を収めた。四人の親族のうち三人が命を取り留めたのだ。
死亡率は二十五パーセントで、推測されるエボラ熱の死亡率の七十パーセントよりもずっと良い。

(そして)Fatuさんは今も健康なままだ。
300人以上のヘルスワーカーたちがエボラ熱に感染していることや、彼女が個人防護具――エボラ治療施設で使われる白い宇宙服(のようなスーツ)やゴーグルを持っていなかったことを考えると、
このことは注目に値する。

看護学校の最終年度に所属していたFatuさんは、正式な防護具の代わりに自我流の防護具を発明した。
世界中のエイドワーカー(援助活動家)がFatuさんの"trash bag method(ゴミ袋法)"を聞きつけ、今では病院に入院できないか、自分の防護具を入手できない西アフリカの人々にそれを教えている。

二週間の間、毎日、一日に何度も、Fatuさんはゴミ袋を自分の靴下の上にかぶせ、ふくらはぎの上で結んだ。
それから彼女はゴム長靴を履き、もう一セットのゴミ袋で長靴全体を覆った。

彼女は髪をストッキングで覆い、更にその上からゴミ袋を被せた。
それから彼女はレインコートを着て、手に四ペアの手袋を履き、マスクを付けた。
これは困難で時間のかかるプロセスだった。しかしFatuさんはそれを宗教的なまでに遵守し、決して手を抜かなかった。

UNICEF(国際連合児童基金)のスポークスマン、Sarah Crowe氏は、 Fatuさんは驚くべき人物だと言った。
「本質的には、これは、どのようにしてコミュニティがエボラ熱から身を守るかという(教条的な)物語なのです。
わたしたちの(エボラ熱問題に対する?)アプローチは、コミュニティの話を聞き、コミュニティと共に働き、彼らが彼らの持っているものを使ってベストを尽くすのを助けることです」

もちろんFatuさんは、エボラ熱の患者は(正式な)防護具を身に着けた医者と看護師のいる病院で治療を受けるに越したことはないことは強調していた。
しかしながら多くの西アフリカ人にとって、そのことは望むべくもないのだ。
Fatuさんほどそのことを良く知っている人はいない。

彼女のエボラ熱の悪夢は7月27日にはじまった。
父親のMosesさんが血圧が急に上がったのだ。彼女は父親を彼らが住んでいるKakataの病院に連れて行った。
ベッドは空いていた。というのも、そのベッドの患者がちょうど亡くなったばかりだったからだ。
その時点では誰も、件の患者がエボラ熱で命を落としたとは気が付いていなかった。
52歳のMosesさんは(やがて)熱を出し、嘔吐と下痢の症状も現れた。
それから病院は閉鎖に追い込まれた。看護師たちがエボラ熱で亡くなりはじめたためだ。

総レス数 155
197 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★