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ジカ熱総合スレ★1

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/18(金) 22:02:37.49 ID:b0zarW71.net
【そこが聞きたい2/2】ジカ熱の流行 防蚊対策の徹底を 感染症専門医・忽那賢志氏

蚊の媒介だけでなく輸血や性交渉でも2次感染するのですか。

性交渉による感染が疑われる最初の事例は、11年に米国で報告されています。
しかし、非常に珍しいケースのため、私はさほど脅威にはならないと考えています。
今回の流行では、輸血による感染もブラジルで確認されていますが、決して多くはありません。
米食品医薬品局(FDA)は今月、感染の可能性のある人に対し、最低4週間の献血自粛を要請しました。
発症してウイルスが消えるまで約2週間かかるので、余裕をみて安全なラインを示しています。
実際は蚊による感染がほとんどです。蚊の対策を取ることが最優先でしょう。

日本での流行を防ぐために重要な備えは。

大事な点が三つあります。まず蚊を減らすこと。
日本も春先になると、ウイルスを運ぶヒトスジシマカが活動を始めます。
成虫の駆除だけでなく、同じく蚊が媒介する一昨年に流行した「デング熱」の対策と同様に、蚊が卵を産む水たまりをなくしたり薬をまいたりして、成虫にしない対策が求められます。

次に、流行地域に渡航する一人一人が蚊に刺されない対策を徹底する必要があります。
長袖の服を着用し、肌が露出した部分には虫よけ剤を塗りましょう。
ディートという有効成分が20%以上入った虫よけ剤が望ましいですが、日本では最大12%の製品しか販売されていないため、2時間ごとに塗り直さないと効果が続きません。
帰国して発疹などがあれば、すぐ医療機関を受診してください。

最後に、医療従事者が早期診断することが重要です。
ジカ熱はデング熱と症状が似ていますが、違う点もあります。
「ジカ熱」と言っても必ず発熱があるとは限らず、目の充血はよく見られます。
こうした病態や特徴をしっかりと把握し、患者を見逃さないことが流行防止の鍵になるでしょう。

聞いて一言

「正しく恐れよう」。
目新しい感染症が流行すると、こんな言葉をよく耳にする。でも「正しくって?」と戸惑う人も多いのではないか。
報道する側も時に悩む。恐怖をあおっていないか。逆に過小評価ではないか。
事実と推測をしっかり分け、専門用語はかみ砕けているかと。
「インフルエンザなど感染症の流行はメディアの報道で拡大ペースが鈍化する」。
今年1月、理論生物学の学術誌に中国でのこんな論文が出ていた。
日本もそうあることを願いつつ、人々の冷静な判断材料を伝えたい。

■ことば

1 ジカ熱
正式にはジカウイルス感染症。
1947年にアフリカ・ウガンダのジカ森で見つかったことに由来する「ジカウイルス」を持つ蚊に刺されると感染する。
12日以内の潜伏期間後に発症し、発疹や発熱、関節痛などが1週間程度続く。大半は重症化せず数日で回復する。
ワクチンや特効薬はない。日本では過去、海外での感染者が3例確認された。

2 小頭症
同じ世代や性別の子と比べ頭部が小さい症状。
胎児の時点で異常がある先天性と、出生後に頭蓋骨(ずがいこつ)が成長しない後天性があり、先天性の場合は脳の発達の遅れを伴う。
原因として感染症のほか遺伝子異常やアルコールの影響が考えられる。


■人物略歴
くつな・さとし
1978年生まれ。
2012年から国立国際医療研究センター国際感染症センター医師。
日本感染症学会感染症専門医としてエボラ出血熱の疑似症例など診断。
東京都蚊媒介感染症対策会議委員。

(毎日新聞-聞き手・千葉紀和)
http://mainichi.jp/articles/20160224/org/00m/100/003000c

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