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ラ王への道 新型感染症板の王

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/16(日) 11:47:38.43 ID:3iUkFlEP.net
だな

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/12/19(水) 18:21:32.28 ID:Wi3XtaUh.net
ラ王への道

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/05/20(月) 18:57:20.46 ID:w2btxE7n.net
ラ王への道 岩間 コンギョ ミシュランマン 韓国 北朝鮮
ラ王への道 キムチ クメールルージュ 共産党

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 16:43:12 ID:rMeIPN5B.net
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report from the P.C.S world
2-1

以下は10年後の未来からの警鐘である。この時点で人類の…96%はもう死んでいる。

前述したファーストユニバーサル・コロナカルマ(第一義的かつ普遍的なコロナの宿命、通称"fU・Ck")のグループから、我々人類にとって最終的な打撃となりうる、奇妙な症候群が発見された。
この不可解な症候群が、世界的な-もっとも今となっては「世界的」という表現は妥当しないのかもしれないが-物議を醸している。
初の臨床例は旧日本国リージョンの男性市民である。コードネームは"ABE"、以下「アベ」である。ポストコロナ体制(PCS)世界においても、fu-ck市民の最低限の私権は保護される。よってファーストネームは公表されていない。
このことから、人々が絶望のあまり "fU-Ck Abe!" と叫ぶ場合は、この不気味な症候群に対する最初の反応ということになる。以下に臨床例を示す。

まず、fu-ck- ICU(英,俗:Intensive Crazy Utopia)第90病棟において、このアべの皮膚についての不定愁訴が認められた。
具体的には、体が痒くて仕方がないということであった。この時点でバイタルサインは概ね正常値を示していた事から、アベに対する網羅的なメディカルスキャンが実行された。
結局、病的初見はほとんど皆無であった。初にして未知の症例ということで、初期段階が看過されてしまったのだ。

痒みの惹起から27.7時間後、秒にして10万秒であったが、痒みと掻破(そうは)行動の悪循環が、一瞬にしてアベの咽頭部から胸部にかけての皮膚の表面を破壊し皮下組織を露出させた。
急性糜爛(びらん)である。
分かりやすく言えば、アベは短時間で自らの喉と胸を痒さのあまりに手で引っ掻き、表層を壊してしまったのである。
この臨床的事象は、アベがfu-ckである事との関係性を直ちに示唆したが、その時点で発生機序は明らかではなかった。
とはいっても、対症的な処置として一時的な失血を軽減しなければならない。自動輸血システムが起動され、鮮血に塗れたアベの肉体に数本の輸血用チューブが挿入された。

数時間後、fMRI (functional Magnetic Resonance Imaging) によって、血流動態反応の監視を行っていたシーケンスが、我々に驚くべきアベの脳内データとイメージを提示した。
通常、Covid-19に感染・重症化した一般人は、「地獄の苦しみと死の恐怖」を味わう。
しかし、アベは、「天国の悦楽と不死の幸福」に浸っていたのだ。
不鮮明ではあるものの、高級なソファーに腰をかけ、中型犬を愛撫しながら、恍惚の表情を浮かべているアベが、モニターに映し出された。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 16:46:30 ID:rMeIPN5B.net
2-2

アベの奇怪な症状の正体については、我々の現在では判明している。一人の超越的な医師の業績だ。「エンドルフィン放出症候群」"Endorphin Release Syndrome"(ERS)である。
即時に発現する症候群。重症の病態を特に、ヤフーエンドルフィンストーム"Yahoo Endorphin Storm"(YES)という。
YESは、脳内麻薬として知られるβ-エンドルフィンを大量に脳内報酬系に放出することで、呼吸不全や肺の崩壊による「激しい痛み」を「快楽の嵐」に変え、「死の恐怖」を「至上の喜び」に変える。
苦痛の度合いが高ければ高いほど、または恐怖が強ければ強いほど、快感と幸福が増幅・強化されるのだ。
因みに、β-エンドルフィンは増加していく過程で「痒み」を増強させる。これはポストコロナ以前から判明している神経科学的事実である。臨床例が「痒み」から始まった真の理由は、「エンドルフィンの分泌」だったのだ。

話を戻す。アラートを受信した複数の医療従事者がアベの居る第90病棟に駆けつけ、雪崩れ込んでいった。だが、全ては遅すぎたと言わざるを得ない有様であった。
「あ…手が 手があ」
アベの両手が、左右第9及び第10肋骨、つまり最下部肋骨二本の裏側に潜り込んで行く。そして抉るのである。自己の肋骨を掴み全力で前方に押し出すように捲り上げるのだから、正気の沙汰ではない。
「開くううう」
刹那、ポキポキポキポキリという乾いた十六分音符を奏でながら、最下部の肋骨の箪笥が開いた。剥離した皮下脂肪が、ぼとりん ぼとりん ぐちゃん ぐちゃんと、床をドラミングした。
輸血装置は危機("Close to the edge")モードに移行している。惜しみなく血液を供給し、無機質な四分音符の警告エコーでセッションに参加しているのだ。
「肋骨がで、出てしまったーー!」
「でも何で?! 痛くない ああ ああ 気持ちいい 何で? 痛くない 気持ちいい ああああー」
どうやら、自己の肉体が破壊される現実的・理性的な認識による恐怖を抱きつつも、快楽と幸福感のレベルが圧倒的に優っていくようだ。
「なんだ この手はーー?!指が曲がっているぞ?!」
「しかも 次の骨もーー?!」
リズミカルな軋轢音とともに、アベは何本か指が捻れた骨折だらけの両手で、胸骨の中心までの肋骨を左右に体外へと開放した。
それより上部、第2肋骨まではトンカチで乱暴に叩くように固めた拳を用いて粉砕した。
アベの上半身が、大出血を伴う観音開きの構造になった。脈打つ心臓とやや黒みがかった肺が剥き出しである。これでは生きた理科の標本だ。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 16:49:13 ID:rMeIPN5B.net
2-3
「あはーーいい気持ちだー」
「まるみえだー おれのシンゾウ 働いてる おれのシンゾウ 負けちゃダメだ おれのシンゾウ」
「俺の 胸に 落ちてくーるー」「俺の 鼓動 早くなーるー」
あまりの快感と至福に、アベは血反吐を吐きながらハミングをしているのだ。まさに血みどろと骨肉の紅白歌合戦である。
「天国だぁーーーー!!」
炎症に侵された両肺が同時に破裂した。またもや、血肉の華が咲き乱れ、肺胞の花弁が舞い散ったのだ。
これが、fu-ckのステージ6「新血愁」"New blood Melancholy(NBM)"であることは、もはや言うまでもない。
だがアベの場合、究極の絶頂(Ultimate ecstasy)を伴うようだ。やはり、出自が一般庶民ではないという噂は本当なのかも知れない。
医療班全員に緊張が走る。みな固唾を飲んで耳を澄ましているのだ。

「ち に ゃ !!」

アベの肉体のあらゆる箇所が回転し、ねじ切れ、そして爆裂し完全崩壊したのだが、そんなこと(?)より…「ちにゃ!!」である。
居合わせた医師や看護師達の顔が青ざめていく。「ちにゃ」が未知の型であることに、医療従事者である我々は、気が付いている。ただ怖くて、口に出せないだけなのだ。
沈黙を破るように、あまりの血量に嘔吐を堪えきれなくなった心臓外科医が、血液の床下浸水と化した病棟に、胃の内容物を全てぶちまけた。
血中ヘモグロビンが酸化した鉄の匂いと、吐瀉物の混合悪臭に巻き込まれ、消化器内科医と臨床血液検査技師が、立て続けに嘔吐を惹き起こした。
臨床心理師は「でも 夢だったんだね 夢だったんだね 」と繰り返す詩を、何者かに捧げている。これはおそらく「認知不協和」であろう。
いつのまにか全裸になり、上半身の動きを固定したまま足をパラレルに動かす舞踏、「認知行動両歩」を実践しているのは、精神科医である。
泌尿器科医がパニックに陥り、不安と絶望と恐怖によって「機能性尿失禁」を惹起した。
言語聴覚士は眼前の現実を知覚しまいとして両耳を指で塞ぎ、閉眼(へいがん)している。
反応は様々である。
看護師はというと、へらへらと虚ろな目で嗤いながらアベの生首に止血を施し、包帯を巻きつけている。
"Choosing Silly"「愚かな選択」である。看護理論的に批評するならば、ターミナルケア及びQOL概念についての智慧が浅いと言わざるをえない看護行為だ。
「医者の不養生祭り」である。医学の世界は深い。
第90病棟内部で、瞬く間に「医療崩壊」が起こってしまった。
こうなったらもう…終わりだ、地獄なのだ。どうしようもない…本当に……皆が絶望しかけた、その時である。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 16:51:16 ID:rMeIPN5B.net
2-4

「おまえたちは 生きて この時代を 見届けねば ならぬのだ!!」

落ち着いていて優しく、それでいて強く芯のある威厳に満ちた声が、第90病棟に轟いた。
その声の主は、世界政府から「ポストコロナリカバリー賞」(PCR-P)を受賞した、「トキ」医師である。
あの忌まわしい熱核戦争「核の炎"Nuclear Flame"」の際、世界市民の子供達を地下シェルターに退避させる必要があった。
トキ医師は一人でも多くの子供達を救うため、自ら犠牲となって死の灰をあびて被曝し、致死量を遥かに超える放射線の障害によって白髪となり、23歳の顔には深い皺が刻まれた。
そしてあの「絶望の村」とまで呼ばれた村を「奇跡の村」に変えた後も、トキは同村に留まり、現在もなお超越的な治療活動を継続している。
そのトキが述べた。

「北 東 冠 状 病 毒 有 情 破 胸 所 見 !!」

「これが認められた者は死ぬまぎわ、天国を感じる。脳内麻薬の有情(うじょう)により、痛みを知らず、安らかに死んだのだ!」

百聞は一見にしかず、である。これがトキの瞬時に患者を見切る凄まじい診察力・超人的診断技なのだ。所見名にまで即座に言及できる医師は、今やおそらく、トキ以外には存在しないだろう。
坐禅を組んでいたトキから「オーラ」のような輝きを感じた。トキが両腕をクロスする。「はっ!」と両手を振り下ろした。
すると我々はみな、閃光のような暖かなエネルギーが身体をすり抜けていく感じを覚えた。
トキは、すっと浮かび上がるように立ち上がり、そして静かに我々に語りかけた。

今 アベの魂は 有情により天国に昇った

有情により 欲望の全てが消え去り 罪の全てが赦された

永遠の有情を抱いて 昇天していく高揚感

己が人生に一片の悔いのない(ような)感覚

旅の果てに 突然雷が落ちた如き 有情の悟り

(人の)痛みを知らず 悲鳴も聴かないまま

アベは 有情の天国へと 旅立って 逝った

(ケンによる福音・五章六七節)

トキの御言葉が、我々医療従事者一人一人の心に響き渡った。心が至福で満たされていくのが判った。
それに加え心地が良い、まるで天国に誘われたようだ。
混乱には秩序を、狂気には勇気が与えられた。我々は救われたのだ!これは奇跡に相違ない。
トキが「ポストコロナのイエス・キリスト」だとか「救世主」だとか、奇跡の村で信奉されていることにも、今は納得できる。
全ての者が、精神の正常な状態や愛を取り戻し、感極まって号泣している。
医療崩壊はトキにより食い止められたのだ。安堵と感謝の涙に病棟が包まれている。
だがしかし、ここで告白しなければならない。
落涙しながらも、この時…筆者である俺の心の中に以下のような思いがまったくなかったであろうか…
(これってもしかして普通に死ぬより無情なんじゃないか?)

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 17:00:04 ID:rMeIPN5B.net
2-5

[参考資料]
以下は、現在インターネット上の「地球掲示板」"E-channel"(えちゃん)にコピペ連投が繰り返されている、95箇条からなるトキへの論題である。
これが一部で議論を呼んでいることは、冒頭で述べた。
文責は、モヒカン組の救世主と呼ばれている、「ジャギ」である。医師免許はまだない。
ジャギの論題は些か感情的ではあるものの、筆者にとって一抹の真実を内包しているように思えてならない。
以下に一部を抜粋することで本レポートの締めくくりとする。


『95連発の携帯式超小型戦術核ロケット』

・たった一つの臨床事象で医療崩壊を起こしてんじゃねぇーか!こえーよ!?
・トラウマを負う医療従事者が気の毒だとは思わねえのかよ!
・俺には分かる!すべてはトキの人体実験!!これは医学を装った悪魔の飽食だっ!!!
・「ちにゃ!!」じゃねえ、「アベ死(あべし)」だ!トキよ、事実を隠蔽するな!!
・日本には「東北の県」出身者はいても「北東の県出身」はいねえっ!北東の県はハイチにあるのだ!!ウソをつくなエセジャップ野郎が!!!
・いくら勉強して賢くなっても誰もジャギのことを愛してくれない
・コロナに愛なんてねぇ!どこにもねぇじゃねえか!
・トキをカサンドラの丘で磔刑に処せ!!!!



…通信終了
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9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/04/23(木) 18:06:56 ID:rMeIPN5B.net
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1-0(追加資料として前章再掲 *原→ハラと修正)

7年後の終わってしまった未来から来た。人類の90%はもう死んでいる。

時はまさに世紀末。以下は警告となる。

先刻、友人のハラが目の前で倒れた。突然の呼吸困難である。仰向けになり、ゼイゼイとゴボゴボが混じったような、独特の過呼吸。血中酸素濃度の低下により、みるみるうちにチアノーゼが現れ、顔面が青ざめていくのだ。
俺はもう、ファーストユニバーサル・コロナカルマ(第一義的かつ普遍的なコロナの宿命、通称"fU・Ck")にグルーピングされている。
あの時、7年前に罹患してしまったということである。多くの若者が-自分もそうであったが-予後がまるで未知のウイルスに対して、「老人が死ぬだけ」あるいは「市民の多数が集団免疫を獲得すれば善い」などと、認識を完全に誤ってしまった。
したがって俺は、今更ステージ6の「新血愁」"New blood Melancholy(NBM)"に慄いても仕方がないことは理解し、受け容れている。覚悟は完了しているつもりだ。だから俺は、ハラのシャツを躊躇なく脱がした。
案の定、ハラの胸部はドス紫に腫れ上がり、皮膚及び皮下組織の崩壊が驚異的な速さで進行していた。表面組織が異臭を放ちながら溶解・液状化し床に広がると、露骨に肋骨が浮かび上がった。

「い、いやだ たすけてくれ…なぜ おれが こんな目に!!」「うわ〜!!」

ハラの両肺がいっぺんに炸裂した。
極限的苦痛のショックにより激しく痙攣するハラの顔面と顎の下に、血肉の華が咲き乱れ、肺胞の花弁が舞い散った。
「憎き肉片」と呼ばれる突発性終末期である。
ハラの断末魔が俺の耳を貫いた。

「う わ ら ば」

ハラは、「アミバ型」であった……
fu-ckの本当の恐怖は、最終段階・終末期においてしか分類することができない、いくつかの未解明な「型」の提示が、罹患者の「発声」により行われることにあるのだ。
「ハート型」、「マッド型」、「ジャッカル型」などが有名であるが、ハラが…まさかの「アミバ型」だったとは…
アミバ型は呼吸不全や肺の崩壊による苦痛に加え、「高所から転落して無限に落下していく様」な、絶望的な身体感覚の恐怖を伴うという。およそこの世で、最も無残な死に様の一つであろう。
混乱し、疲弊しきった俺の思考力では、ハラの最期が現実なのか、それともアニメや漫画の世界なのか、そんなことすら判然としないのだ。
それでも俺の主張はたった一つである。
ハラの転帰を知って少しでも恐れを感じるなら…

「今、絶対に無意味に外に出てはならない、コロナに罹ったお前はもう………」

ということだ。家に居るべきである。どうかそそれだけわわわ、おおおおねががががいししし し た ら ば


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10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/16(土) 20:57:39.11 ID:UGX1Z0mi.net
ラ王うまい

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