砂皮専用スレPart3
- 1 :ひとし:2016/02/19(金) 16:29:38.81 ID:eW7pK9StU
- 砂皮くさすぎワロタwww
- 81 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:28:09.88 ID:IIqBLHF8M
- 【ある意味怖い】地獄のバス
※紳士淑女に向かないと思われる内容となっておりますので閲覧の際はご注意ください
※紳士淑女に向かないと思われる内容となっておりますので閲覧の際はご注意ください
小学校の修学旅行でのことだった。
我々は一路目的地をめざしてバスに乗り込んだ。
席も隣同士だった。少しテンションの高すぎる砂皮に閉口しながらも、
バスの旅は快調に進んで行った・・・。
しかし、バスに乗って1時間が過ぎた頃には、砂皮はさっきまでのテンションがウソだったかのように静かになり、何か神妙な顔つきになっていた。
「車酔いか?」
私は聞いてみた。
「うん、ちょっと酔ったみたい。」
「先生に言おうか?」
「いや、大丈夫、言わんといて」
「そうか、また気分悪くなったら言いや。」
「うん。」
まぁ砂皮が大丈夫だと言うのだから、それ以上のしようはない。
私も砂皮の車酔いにつきあって、せっかくの楽しい修学旅行をだいなしにするつもりは毛頭なく、彼を放って友人らとの会話を楽しんでいた。
- 82 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:28:38.13 ID:IIqBLHF8M
- 「先生、龍京が気分悪いって」
突然後方の女子らの席からゲロ警告が先生に報告された。
警告されたところで、先生にできるのは「大丈夫?」とのお決まりの
セリフとゲロ袋を装着したゲロバケツを渡すことぐらいだ。
特技が『貰いゲロ』の私としては、非常に忌々しき事態である。
隣の砂皮も加わって『連鎖ゲロ』という非常事態に突入する
危険性もはらんでいた。
しかし、龍京は車酔いに耐えてよく頑張った!私は感動した!
かくして非常事態は去ったかに思えた・・・・。
バスは予定通りに快調に進み、ハイウェイへと突入した。
ハイウェイはカーブも信号も無いので、酔いが悪化することは無い。
私は安堵し、また友人らとのバカ話に花を咲かせていた。
- 83 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:29:19.26 ID:IIqBLHF8M
- その時、私の隣の砂皮爆弾がポツリと火花をあげた
「・・・うんこしたい。」
・・・車酔いではなかったのだ。彼は一心不乱に、今にも括約筋の束縛を振り切って生まれ落ちんとする『うんこ』との熱いバトルを孤独に繰り広げていたのである。
しかし、そんなことを告白されても私にはどうしようもなかった。
勿論バスにはトイレは無かったし、ハイウェイに乗ったばかりで次のトイレ休憩はまだまだ先だったからだ。
「やばい?先生に言おうか?」
「いや、言わんといて。」
蚊の消え入るような声で彼はよわよわしく訴えた。
そうなのだ。小学生にとって『うんこ』という行為は、イスラム教徒が豚を食うに等しいタブーだったのだ。
しかし、砂皮の様子を見ていると、そんな事を言っている場合ではなさそうなのがわかった。
「このままでは『ウンコマン』が『おもらしマン』にクラスアップしていくだけだ!」
そう考えた私は、彼の抑止を振り切り、先生に「砂皮がうんこしたいって言ってます。」と伝えた。わざわざ先生に接近して、小声で伝えたのは私なりの彼の名誉への気遣いであった。
- 84 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:31:18.62 ID:IIqBLHF8M
- しかし、先生はそんな私の気遣いに気付かず
「砂皮、ガマンできそう?もう出ちゃいそう?」
とバス中に響き渡る大声で彼に問い掛けた。
砂皮の恨みがましい視線が私に突き刺さる。
一瞬で車内には静寂が訪れ、皆の注意は
『うんこがもれそうな砂皮』に集まった。
先生が砂皮の隣の席へと移動したので、
隣だった私は先生の席へと移動が出来だ。
「爆心地は避けれた!やった!」
不謹慎だが私のその時の素直な心境はそうだ。
最早私に出来ることは祈るだけだったが、
「砂皮がうんこをガマンできますように」
なんて祈ったら神様に怒られそうだったのでやめた。
大人しく事の成り行きを
見守ることにした。
先生は「ガマンできそう?」とまだ問うていた。
砂皮は半泣き状態で答えようとしない。
私は考えていた。
もし「もうガマンできません」と砂皮が答えたら
先生はどうするのだろうかと。
幼い私の出したベストの答えは
『バスを停車して道の端にうんこする』というものだ。
それ以外に考え付かなかったという事もあるが。
一休さんでもそう答えるであろうベストの回答を、
もしその時が来れば先生も選択するだろうと思っていた…。
- 85 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:31:56.82 ID:IIqBLHF8M
- Time is come---そして時は来たれり
先生の「ガマンできる?」の問いに遂に砂皮が首を『 横 』に振った。
『WARNING WARNING 爆発秒読み開始 乗組員はすみやかに退避せよ』
緊急コールが脳内に鳴り響く。
しかし我々には逃げ場は無かった。
モーゼにすがる民草のように我々は先生の決断を待った。
モーゼの口から決断の言葉が吐かれる
「砂皮は一番前の席へ、前の席の人達は後ろの座席へ下がって!」
意外なモーゼの言葉に私は呆然とした。席を移動して何の解決になるのだろうかと。しかしその疑問はモーゼの手にしたものによって一瞬で掻き消えた。
モーゼの手にあったもの・・・それは
『バケツ』
そう、『ゲロバケツ』として搭載されていたあのバケツである。
流石にモーゼがそのバケツを何に使用せんとしているかは理解できた。
モーゼは海を割る変わりに 『ゲロバケツ』 を 『うんこバケツ』
へと変身させようとしているのだと。
モーゼの導きにより、民族大移動は終了した。
しかし、それで終わりではない、いや、地獄はこれからなのだ。
皆が顔を見合わせる。何を喋ればいいのかわからない。
来るべき地獄の時を皆が、最大級の静寂という最悪の状況で
迎えようとしたいた。
- 86 :椎名イチゴ:2016/02/29(月) 16:33:39.65 ID:IIqBLHF8M
- 「ビブッ」
静寂の車内についにサタンが産声を上げた。悪魔の母は嗚咽をあげていた。
「ブピッ!ブパパパパパパ??」
ブシャッ?? ビッ! ピピブブッ??
プシャシャシャシャシャシャーーーーー ビッ??
サタンがあらん限りの雄たけびをあげた!!
雄たけびと共に、車内に地獄の臭気が蔓延する!!
この極限の状況に耐えられず、松谷が笑い声を上げはじめた!するとそれにつられてガマンしていた者達も一斉に大笑いを始めた。
「ブプビチチッ...(省略)」
サタンの雄たけびと臭気と子羊達の笑い声で車内は更なる地獄へと変わった。
その瘴気に当てられたのは、車に酔っていた龍京だった。
頼みの綱のゲロバケツは既にバス前方で砂皮の菊門錬金術によりうんこバケツへとクラスチェンジしていた。
耐え切れなくなった龍京の口から溶解液が勢いよく放たれた。
前門の狼、後門の虎とはよく言うが、『前門のビチグソ、後門のゲロ』
とは古代中国の文人も考えもしなかったであろう。
車内はクソの悪臭とゲロの悪臭が入り混じり、ビチグソの放たれる爆音と気の触れんばかりの爆笑がうずまき、泣き出す女や貰いゲロをする奴らも現れた。
「フゲロオエップ...(省略)」
脱糞、嘔吐、嗚咽、爆笑、激臭を乗せた地獄のバスは速度を緩めることなく目的地へと向かった。
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