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レス数が1000を超えているけど、まだ書けるかも知れないよ。

≡≡ 面白いエンジンの話−13 ≡≡

346 :こちらもどうぞ:2015/02/12(木) 12:24:16.00 ID:ALOVUQB5.net
ロータリーエンジンの燃焼改善に挑み、地獄の淵を見る  課長として40人の部下を持った「第5回」
日野 三十四
 1984年4月、私は同期のトップを切って課長に昇進し、
ロータリーエンジン(RE)の実験をする「第5エンジン実験課」の40人の部下を持つ身になった。

あらためて自分がほれたREの燃焼改善への挑戦にした。REの構造的問題を知った上で、
第1回で述べた初級社員時代に仕入れた先人のすべての実験結果と考察を思い起こして、
燃焼改善にトコトン取り組むことにした。
その計画を「RE四十七士」の一人であったエンジン実験部長に報告したところ、
「地獄の淵を見るぞ」と忠告された。

私はまだ見ていなかったので部長の忠告を無視した。

かつてREは、ガソリン直噴や副燃焼室付きガソリン噴射も試み、燃費率は15%ぐらい改善されたが
高回転馬力が15%ぐらい低下する弊害が出て、結局扁平な燃焼室の限界を打ち破れなかった。
ディーゼルREは、圧縮空気がどこかへスカーッと漏れるREではそもそも成り立たなかった。

ついに私はREの地獄の淵を見た。

そして「REに未来はない。非力で燃費が悪く、汚い排ガスは構造的問題。
エンジン本体はコンパクトだが、吸気系、排気系、冷却系、潤滑系、電気系などの周辺装置を含めた
エンジンシステム全体では重量が重く、高コストだ。地球資源を大事にする21世紀には
存在してはならないエンジン」との審判を下した。

以後、私は社内ではRE開発の課長でありながらREをやめるべきだと叫ぶ変な男になった。

唯一REを実用化したマツダも今や「マツダミュージアム」に飾ってあるだけという事実は、
結局はマツダも実用化できなかったということだ。
「貴重なお金をどぶに捨てるな!」と言い続けることが
REの本質を知る私の責務だと考えている。

ttp://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140805/369137/?ST=DandM&P=1

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