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鉈 ナタ 山刀 11本目

189 :日本語怪しいの台湾元兵隊:2015/02/16(月) 21:02:41.25 ID:5WH0lhGo.net
>>184
そのタイプの台湾原住民山刀は刃渡り30〜40cmくらい。台湾の台制長さ単位は日本の尺貫法と同じなので、日本の尺で言えば一尺〜一尺三寸だな。

基本的に東北マタギのナガサ、タテと同じ、道を開くための大型の鉈型、と槍にも成れるの小型のシースナイフ型の二種類に分ける。
小型の物まだ「山豬金票 (ひょう)」と呼ばれる、冷鉄社(Cold Steel)のブッシュマン(Bushman)ナイフは小型のものに近い。

http://i750.photobucket.com/albums/xx145/upload71864/Taiwan_Aborigine_Boar_Knife_and_Cold_Steel_Bushman_Knife_Spears.jpg
台湾山豬ひょうとコールドスチールブッシュマンナイフの槍

軍隊で言えばマチェテと銃剣の関係で、昔読んだ南米ジャングル戦学校の文章もジャングルではマチェテ、銃剣/シースナイフ、あとポケットアーミーナイフ/マルチツールの一人三刀の組み合わせを勧める。

ポケットナイフは日本の伝統でいえば小柄/マキリ/肥後守の立ち位置だが、アーミーナイフ/マルチツールの多機能性は何より便利だ、特にノコギリ付きの物は森で有用性が高い。


台湾では藪漕ぎで道を開くための鉈を「開山刀(かい-さん-とう)」と呼ぶ、個人の体力によって刃渡り30〜45cm/一尺〜一尺五寸の物が多い。(日本ではこの長さは法的に使いにくいことは把握済み)

台湾の鉈事情は大分け四つの種類がある。

日式角鉈は「柴刀」と呼ばれる(台湾では竜宮レナの愛称は「柴刀女」)、日本の物と同じ、少し短い。日帰りの山仕事、農民、園芸をする人、女性(多分外見が安全のため)が使うことが多い。
ただ日本と違って、鉄管共柄の物も多い。中華包丁と同然の外見でこれを嫌うの人もいる。

米式マチェテはアメリカ軍から台湾軍に伝わる、そしてまだ特殊戦系退役軍人から民間に伝わる、若い人には人気。直刀は癖が無い、工場製量産型の物も安いので、山の新米向きでもある。

原住民山刀は当然原住民たちが使う物で、工芸品と山プロが使う物という二面性がある。

鉄管共柄の物は耐久性が優れた上で柄と組み合わせば長柄刀にも成れるで便利だが、手持ち感が硬いと見栄が悪いため実用向き。木柄の物は手持ち感がいいと鑑賞向き、漢人と観光客にも人気だ。

http://image.u-outdoor.com/articleimage_45870.jpg
木柄の台湾原住民山刀

鎌は漢人の山プロが使う物、外見が地味、鞘が自作しかない、癖がある使いにくいもあるので、若い人たちに人気が薄い。
しかし自分のカッコいい米プラント刀より先輩のボロい野鍛冶製鎌が斬れるのは台湾の山事情(使い手の技量差もあるだが)。

ほかにはアメリカから伝わる、プラント品の工場製ククリ、パラング、ボロナイフなどは若い人中心に使い手もある。特ににクルガ兵伝説により中二心をくすぐるのククリナイフが多い。

鉈、特に米式マチェテは野球バットと同じ、DQNとギャングの武器になることも多いだが、台湾では原住民山刀の伝統もあるので、大型の鉈を規制する動きはない。

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