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ちょっとした不思議な話や霊感の話 その104

351 :可愛い奥様@\(^o^)/:2017/04/10(月) 03:08:58.02 ID:Qw2XX3lT0.net
これは母から聞いた話です

私の家は小さな貸家を持っていました
しかし私が高校生になる頃には
老朽化で賃貸をあきらめ
鍵をかけたまま放置していました
いわゆる開かずの間状態ですね

ある日の昼下がり母は換気の為に
勝手口の鍵を開けて貸家の中に入りました
その日は快晴だったので室内も明るく
蛍光灯を点ける必要もありませんでした

次に玄関を開けようと思いその途中にある
居間を通り抜けようとしました
そして二三歩進んだ時
突然目の前で何者かがすくっと立ち上がり
トントントンと足音をたてながら
母とすれ違うようにして
今開けたばかりの勝手口から出ていったそうです
目には何も映らなかったのですが母の耳元を
生身の人間の息づかいが通り過ぎました
あまりの出来事に母はその場で呆然と立ち尽くしていました

しばらくして我に返えると母の頭の中にある女性の顔が浮かびました
一番最後にその家を借りていた方で
賃貸中に病を得て入院しそのまま亡くなりました
その人は座布団を居間のある決まった場所に敷き
その上にちょこんと座ってテレビを見るのが日課でした
母が訪ねていくといつも「私はこの場所が一番好きだ」と言って笑っていたそうです

母はお化けとか幽霊のたぐいの話は全くしないのですが
ある日突然声を震わせながらこの出来事を話してくれました
よほど怖かったんでしょうね

ちなみにこの出来事は一度っきりで二度とは起こりませんでした

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