不思議な体験や霊感のある奥様 2

トンネルのシャーマン3＠＼(^o^)／

トンネルに入った瞬間に、それだけの情報を息子は受け取ったそうな。
(…マジ、神様なのか…？ヤバいものだったりして？でも、きれいで強いし、やっぱり神様
なのかも。…あ、神様でらっしゃるのかも)と敬語に言い直して考える息子に
「敬語じゃなくていいよ。そういうので呼ばれたがる存在もいるけど、僕はもっと気楽で
フレンドリーなのが好き。にぎやかなのも好きだな。神楽なんかは別の神社に奉納されるのも
観にいくよ。結構みんなそうしてる。お祭りのお神楽の時は近在の土地神様が
集まってたりするよ」神様こぼれ話みたいなのを教えてもらう息子。
こんなふうに人間に話しかけるとその人間の知識を得られるとも教えてもらう。

「君が今まで読んだ漫画や小説も得た。映画やドラマもね。人間のお話は面白いね。
僕は歌や踊りも好きだけど、お神楽はお話と音楽と踊りがあるので本当に面白いんだ」
その土地神様は芸術系がお好きらしい。
そんなやりとりをしたあたりで息子は家に着いた。

その日はたまたま私の姪が遊びに来ていて、
土地神様はその姪にぜひ伝えたいことがあるとか。
姪は漫画を描いていてできればいつかそれでお金を稼げるようになれれば、と考えている。
「君は『呪詛してしまう人』を救う漫画を描くといいよ。つい世界や他人や自分自身を
呪詛してしまう人々がいるだろう？そういう人々が君の漫画を読んで、ほんの少しでもいいから
世界や自分自身を許せて、幸せを願えるような漫画を描いてほしい」と土地神様の
言葉を伝える息子に姪は「そうすると私に何かいいことがある？」。
「君が死んでその亡骸が葬られた土地は、その周辺の土地よりもほんの少し、千分の一か
万分の一くらい浄化された綺麗な土地になるだろうね」。