【金スマ殉愛】たかじん嫁さくら【百田尚樹】★453

可愛い奥様

>>645続き
裁判官「1億円工作といわれている部分についての質問ですけど､遺言書の中での隆仁さんの遺志と
いうのは、娘さんに関しては一切やらないと、遣留分も行使してほしくないということでいいんですね」
原「はい」
裁判官「先ほどの話で、遺留分を行使しないことを吉村弁護士が交渉したので､そこも問題だと思
っていたということがあったと思うんですけど、隆仁さんの遺志には沿っているということではな
いんですか」
原「そうですが、生前から、主人と御嬢様の関係に、私が口をだすことではないから､うまくいっ
ていないのは分かっていましたし、彼が御嬢様からのメッセージが来たときに怒ってしまったりと
か全く会話をしていないのも知っていましたから､そういう意思を私のほうからは伝えていました。
御嬢様に何か残さなくていいのかと､そういうふうにしなくていいのかっていうことは、遺言を作

尋問調書⑨
る前から何度も伝えていたので、実際に遺言書がそうなってしまっていたので、主人の遺志かも
しれないけれども、それでいいんだろうかって不安はありました」
裁判官「今のお話だと隆仁さんの遺志としては、娘さんに残さない、遺留分も行使しないでほしい
ということだけれども、あなたの御判断として、それではよくないのではないかと思ったというこ
とですか」
原「はい」
裁判官「そうするとあなたとしては、娯さんの遺留分についての、吉村弁護士がやってたような
交渉は、どうあるべきだと思っていたんですか」
原「あのときは、どうあるべきとか、何が正しいっていう判断がつかなくて､そういうものなんだと
。遺言を作ったこともないですし、遺言をもらったり、渡したりしたこともないので、吉村さんが
おっしゃることが、そういうものなんだと思っていました」
裁判官「でも、あなたとしては、そこに問題を感じていたということですね」
原「はい」
裁判官「あなたとしては、娘さんが遺留分を行使したときに、寄付がどうなるかというのは、当時
、分かっていなかったことになるんですか」