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読書好きの奥様 106冊目
- 97 :可愛い奥様:2020/05/11(月) 12:45:01.91 ID:9IcFL/oZ0.net
- 『あちらにいる鬼』
初井上荒野。
奥さんと寂聴が交互に語る形。
作家の奥さんになるということ、作家と抜き差しならぬ関係になること、
すごみみたいなものがよく表れていると思う。
子どもが両親、そしてその愛人のことを書くのに乗り越えたであろうものに思いを馳せると切ない。
現実に寂聴さんが出家したのは私の子ども時代で、うっすら記憶があるけれど、
こんな修羅を抱えた末なのねと思う。
結末はなぜか泣けた。
好きな場面は、出家が決まった主人公が作家とお風呂に入って髪を洗ってもらうシーン。
ずいぶん前に観た『愛と悲しみの果て』でロバートレッドフォードがメリルストリープの髪を洗うシーンに重なった。
どっちが先か知らないけど。
ところで寂聴さんが井上光晴とのことを書いた作品で有名なのはどれでしょう?
寂聴は『かの子繚乱』しか読んだことがないので教えてください。
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