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山茶花

1 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 08:32:23.48 .net
山茶花の垣根に囲まれた裏庭にゆるりと車を止めた
屋敷沿いに灌木がアーチする苔むした小道を歩くと
玄関前の延段につづく飛び石が見えてくる。

さほど広くない庭のあちこちに睡蓮鉢が置いてある
藤のしなった枝は呉須柄の大鉢にとどかんとするまで
垂れ下がり、苔庭に鉢の青が抜けるように映えていた。

その脇を通り抜け、
しばらく無人にした山の家の玄関を開けると、
ふわっと懐かしくもどこかカビくさい匂いが漂ってきた。

ここはそんなスレ

2 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 08:43:44.27 .net
今日は911メモリアル

邦訳が素晴らしい「Amazing Grace 」
by Leann Rimes
http://www.youtube.com/watch?v=PabjHCzmHDc

3 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 16:09:30.43 .net
日暮しの鳴き声もしない板
夏蝶の羽音すら聞こえないスレ
2001年11月のスレが残ってるのも頷ける

2001年頃は何してたかなー
2ちゃんはもちろん
仕事も2足の草鞋でもやってたし
この前後20年くらいは最も充実してたかも

4 :!ninja三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 16:20:32.47 .net
いま気が付いた
この板はID出ないんだね
忍法帖は?

5 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 16:22:25.86 .net
入ってないや
ちょっと新鮮だったりして
自演はやりたい放題らしいけど
その前に超過疎でやる人はいないw

それもよろし

6 :日本昔名無し:2012/09/11(火) 20:05:59.13 .net
私、なんとなく好きかも

三無さんって、地中海の近くで男が死ぬ話とか好き?

異邦人とか気狂いピエロとか

なんか、そういう陸と海の中間点、的な物

7 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 22:59:43.37 .net
>>6
そういやあんまり洋物は読まんなぁ
カミュははサガンがブームだったころにかじった程度、
「気狂いピエロ」は映画の題名で聞いたことある

陸なら山のてっぺんに
海なら深海の底ふかく

わりとなんでもイケちゃうタイプ
今は池波正太郎「剣客商売」シリーズ読んでる

8 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 23:20:10.30 .net
「剣客商売」はCSで再放送のTVドラマを見て
「秋山小兵衛」に惹かれて原作が読みたくなった
全シリーズ16冊+別冊3の計19冊ある

明日で読了する(たぶん)
19冊読むのに一週間かからない
気に入った本を読むときはこんな感じ

(仕事以外で)小説を読めなくなって久しい
シリアスな小説はいまだに読む気はしないが
時代劇やミステリーはいけるようになった

9 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/11(火) 23:26:25.78 .net
読めないと云っても
古典〜近代・外国作家の小説は読む
2000年以降くらいの日本の現代小説がNG

2002年の直木賞「王妃の離婚」や「柔らかな頬」は
なんとか読んだし書評も書いたから、
それ以降の小説やラノベもどきの小説が読めない

ひとつには
江頭淳氏の自死「形骸を断ず」に影響を受けたこと、
それに寄せた石原慎太郎氏のエッセイの最後の一文
「諸君よ!これを諒とせられよ」に納得したせいもある

山に魅せられた者、文学の深淵を覗く者
高みを目指す者は死を求めるがごとく逝く
これって切ないね
片目をつむればいいのにな....

10 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2012/09/12(水) 21:20:54.97 .net
三無さん、なんか凄そうな人ですね。

>ひとつには江頭淳氏の自死「形骸を断ず」に影響を受けたこと、
それに寄せた石原慎太郎氏のエッセイの最後の一文
「諸君よ!これを諒とせられよ」に納得したせいもある

実は私は訪問看護の仕事をしています。
もちろん中学生の時から社会的、道義的な信条を持って働いています。

ほとんどが高齢の寝たきりの患者さんと毎日接しています。
診療室と違って、患者さんの家へ入ります。その患者さんの生活に入ります。
まるで「家族八景」のような、それぞれの家に、それぞれの生活があります。
寝たきりで、もう喋れない、体動が出来ない人も少なく在りません。
私たちは患者さんが生きる事へ最大限の努力をします。
でも、患者さんは喋れない、体動等の記号を表出する事もありません。
私は、全裁量権を持つ医師の治療計画に従順に参画するだけです。

私が良く見かける室内は、若い家族の優しさからでしょうか?
ベッドの周りに沢山の写真が置いてあります。
患者さんが若い頃、卒業写真、結婚式の写真、赤ちゃんを抱いている写真
お孫さんと遊園地で撮った写真
古希を祝う会の写真(多くの家族や親族がおばあちゃんを囲んで皆微笑んでいる)

コレは完全に私の主観ですが、それらの写真という時系列的記号のプロットを
私の脳内で繋げて
曲線を描きます(積分します)

歳をとっても、若い頃の事を覚えているのは
不幸でしょうか?
幸福でしょうか?

うまく書けなくて、ごめんなさい。、

11 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/12(水) 21:39:52.76 .net
>>10
ふつうのおっさんですよw

今週の土曜日は父の十三回忌、
自分にとって身内の死は父の看取りが最初の体験だった
もうあれから十三年が経つ。

そのころの日記を見直すと、
逡巡と後悔ばかりが先に立ち目を覆うような有様だが
身内の死を知ることで背骨に一本スジが通ったような気がする。

父が病を得てから実家は玄関に鍵をかけるようになった。
例年なら熱帯夜が続く真夏は網戸で寝ていたのに、
その年はエアコンを入れ雨戸まで閉めきって床についている。
オヤジは「わしの身体がいうこときかんから・・・」が口癖になり、
目でモノを云うようになった。

気骨ばりばりの火の玉のようなオヤジが家を守れない。
風に立つライオンも、老いさばらえ、朽ち果てる、
見つめる私もせつないが、誰もが必ず、通る道。

実家のすぐ近くで自殺があった。
知らない人ではないだけに痛ましい。
鬱病のその前兆はあったらしく、未明から地元の人たちが行方を探していた。
山側の排水が落ちるコンクリートの滝壷で息絶えていた。

死にたい人あらば、強く、生きたいと願う人あり。

12 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/12(水) 21:44:36.13 .net
>歳をとっても、若い頃の事を覚えているのは
>不幸でしょうか?
>幸福でしょうか?

これについては、おいおい書いていきますね
すくなくとも、不幸でないことだけは確かです。

13 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/15(土) 08:20:20.30 .net
麻疹(はしか)
ぼくが麻疹にかかったのは3歳の夏だと母が云っていた
3歳の記憶がアテになるのかどうか解らないが
断片的に憶えていることがある

今は湖の底に眠るぼくの生家は奥深い里山のふもとにあった
4つの部屋の真ん中を貫く大黒柱の奥の部屋から縁側まで、
敷き布団のはじを持ってよいしょと引きずる母の姿、
布団の中には麻疹の赤いポツポツと熱に喘いでいるぼくがいた
扇風機もエアコンもない時代だった

幼児の時の記憶っていつ頃まで遡れるんだろね?

14 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2012/09/15(土) 09:02:30.57 .net
5歳の頃の友だちとの喧嘩はハッキリ覚えています。

と、書いちゃった、言っちゃった。

本当に自分の過去の客観的事実だったのでしょうか?
生きているうちに、自分の記憶を無意識のうちに
書き換えてしまう無意識が働くかもしれませんね。

今の私は、5歳の頃の髪を持っていません
爪を持っていません。
多くの体細胞も入れ替わってしまいました。
物理的に私は5歳と頃の私とは別物になっているハズです。

でも、今「5歳の頃の私は、、、、」と言えるのでしょうか?

側頭葉に保存された記憶のみが、「私」という主体なのでしょうか?
それも、どこかで自分が書き換えてしまっているかも知れないのに。

時々、こんな事を考えてしまいます。

だから、人間は文学や演劇を作り出せたのでしょうね。





15 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/15(土) 09:20:08.78 .net
母は布団ガワを前にひとり言を云っていた
「佐藤さんとこの布団は花柄がいいけど
うちには縞柄しかないわ。
こんどのおまえの布団は五尺にしようかねぇ」

ひとしきり反物を眺めると諦めがつくのか
茶色の唐桟縞の反物を広間いっぱいに広げていく
柄の合わせ目にマチ針を打ち
木の三尺サシを器用にあやつりながら
大きな断ちバサミですいすいと布を裁つ

布団ガワを縫う夜なべが何日か続き、
打ち直しに出された布団綿は茶紙に包まれ、
ふわふわになって家に戻ってきた
座敷積み上げられた布団綿はマシュマロの積み木
よじ登っては崩し、茶紙を破いて叱られた。

人はみな
上書きをしながら生を営むと思いますよ
有り難いことですw

16 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2012/09/16(日) 00:06:47.87 .net
>>15
>
>人はみな
>上書きをしながら生を営むと思いますよ
>有り難いことですw

元々、存在論や認識論で考えてしまってはダメなのかも知れませんね。

一つの舞台からの退場は、新たな舞台への登場となる。

役者と舞台装置と観客
Show Must Go On !
というところでしょうか?

17 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/16(日) 06:09:40.43 .net
>>16
2ちゃんで概論を語る気はないし、
それは訳知り顔の爺ぃになってからでいいとおも
シナリオ的比喩も好きじゃないし、
レスのしようがなくて困ってる(笑)

18 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2012/09/16(日) 23:45:53.91 .net
>>17
>レスのしようがなくて困ってる(笑)

ごめんなさい。私の若さ故、馬鹿さ故 まとまりの無い書き込みをしてしまいました。

他者がポロッと出した言葉(その方の人生の文脈は見え無いけれども)

私の心の中に入ると、何かが発動します。何か楽しいです。

最近「俳句」や「俳諧」に興味を持ち始めました。

けれども、こういう話が出来る同年代の友だちは一人もいません。

三無さんの、お言葉は今の私にとって非常に快く響きます。




19 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/09/17(月) 03:50:14.59 .net
山頭火(さんとうか)
1982/12/03〜1940/10/11 山口県防府市生まれ 姓名は種田正一
明治37年早稲田大学中退、大正2年荻原井泉水に師事、「層雲」に初出句、
明治14年に出家、昭和15年5月一代句集「草木塔」刊行。

粗末を通り越したぼろぼろの僧衣を身にまとい、行乞と喜捨と借金で生活の糧を得、
安住の地をもたず放浪と漂泊の旅に生きる。
自ら修羅を求める流浪と貧窮に安心(アンジン)を模索し心の平安を「句」に求めた。
    
  文は人なり、句は魂なり、魂を磨かないで、どうして句が光らう、
  句のかゞやき、それは魂のかゞやき、人の光である。
  (山頭火「松山日記」より抜粋引用) 
 
乞食坊主と蔑まれながらも、山頭火の句を愛する善意ある人々の施しを受け、
山頭火はその「句」を生きぬいた。
凡人には遠く理解を超えたところで「句」をまっとうした山頭火に激しく魅せられる。
同じく句歌をやるものとして、道元禅の信奉者として山頭火は避けて通れない
危険なハードルでもある。
ここが「素人歌人」には危険といわれる山頭火の真骨頂かもしれない・・・。

20 :日本昔名無し:2012/09/29(土) 13:58:35.37 .net
おお

21 :三無 ◆jJQoC.JmIA :2012/11/10(土) 05:28:27.17 .net
酉合ってるかな

22 :三無 ◆jJQoC.JmIA :2012/11/10(土) 05:28:43.59 .net
あれ?

23 :三無 ◆jJQoC.JmIA :2012/11/10(土) 05:29:10.89 .net
これでどうだ

24 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/11/10(土) 05:30:28.96 .net
合ってるのに合ってない
これいかに

25 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2012/12/25(火) 09:54:40.07 .net
久しぶりに書き込みます。
内容は無いです。
でも、これが内容です。

「大賀蓮」とか「古代蓮」とか言うのが在りましたね。

フランシス・ベーコンの
「人間は目の前に起っている事が何なのか、を理解するのは難しいけれど」
「そこに動きさえ有れば、目の前に何かが起っている事だけは認識出来る」
という言葉が大好きです。

26 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/12/27(木) 06:49:04.52 .net
薬師寺公園の大賀ハス
http://imepic.jp/20121227/243690
http://imepic.jp/20121227/244010

27 :三無 ◆KZSrtpudYM :2012/12/28(金) 01:57:40.61 .net
つつじが咲き誇る山の中腹に先祖代々の墓地があった
ある年、祖先の墓は移転となり、菩提寺の住職や親戚たち、
地下足袋のおじさん達が墓前に揃った。

戒名の文字も消えかかり風雨に傷んだ墓石が取り外された
そこだけ色の違う地面がスコップで掘り起こされて行く
50cm〜1m掘ってもまだ出ない。緊張した面持ちで見守るなか、
「グズッ」というくぐもった音が聞こえた。

腐ったお棺を突き崩す音は記憶に残る音
土にまみれ朽ち果てた「骨」は一塊の「土くれ」のようだった
愛する人の「白い骨」には頬ずりも辞さないが、
「土くれ」にはとうてい、できそうもないと思った。

「時が経つ」とは・・そういうことか
「土に還る」とは・・こういうことか

傍らに、灰色が混じったもしゃもしゃの「髪」がまとめてある
髪の中で見知らぬ「虫」が蠢いていた。
墓人の不屈の意思をも虫はすべてを喰い尽くし
不浄も清浄もない魂魄冥界へといざなうごとく。

28 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2013/01/02(水) 00:40:30.17 .net
私は今訪問治療の仕事をしていて
いわゆる居宅の寝たきり高齢者の治療なんですけど
大正生まれの方とかいて、呼吸器、胃瘻やタンの吸入器が家庭に常備されていて
他パルスオキシメーターとか、、、、

患者さんの多くは言葉も喋れず体も動かせません
うつも虚空を見つめています
しかし、先生が治療を始めると子供の様に拒絶します。

治療が終われば車に乗って音楽やらファッション、映画等の話を
スタッフ通しでしています。

まだ、自分が死ぬという事がハッキリ判りません。
もしかしたら、自分は永遠に死なないのじゃないかとさえ思います。

映画「ローゼングランツとギルデンスターは死んだ」をご覧になった事はありますでしょうか?
自己実現とか死生観とか言うのでしょうか?
人間には、どこかに非常脱出口があるんじゃ無いだろうか?なんて最近思っています。

29 :三無 ◆KZSrtpudYM :2013/01/02(水) 13:29:04.49 .net
愛と思い出の積層
父が病を得てから、実家は玄関に鍵をかけるようになった。
例年なら熱帯夜が続く真夏は網戸で寝ていたのに、
その年はエアコンを入れ雨戸まで閉めきって床についている。
オヤジは「わしの身体がいうこときかんから」が口癖になり、
目でモノを云うようになった。

あの気骨バリバリ火の玉のようなオヤジが家を守れない
その不甲斐なさに忸怩たる思いが伝わって胸が熱い。
風に立つライオンも、老いさばらえ、朽ち果てる、
見つめる私もせつないが誰もが必ず通る道。

父の左腕にある深い疵は、私がつけた。
痩せ細った二の腕に刺さる点滴針のすぐ横にある。

30 :三無 ◆KZSrtpudYM :2013/01/02(水) 13:29:22.71 .net
家族だけが釜の前に立つ
重い戸が開き係員の白い手袋が
ストレッチャーのハンドルをつかみ
手前に引いた
レールをすべる軽い金属音と
胸のきしみが
耳の奥でごうごうと鳴った。

人の形と分かるそのままで
骨は横たわっていた
白くて太い偉丈夫な骨だ

白血病の黒斑が浮き出た
ガサガサの皮膚や
鳥の足みたいに痩せ細った手足が
業火に焼き尽くされ
白くもろく美しい骨になった。

骨壷に納められたオヤジの骨は
今、菩提寺に眠る
だがこれとて歴史のはざまに露と消え、
誰の骨とも分からないまま路傍の石となる
カタチあるものは何も残らない。

31 :six ◆ZLYS75j5/wxO :2013/04/09(火) 21:35:54.12 .net
ここ数日は患者さんの家や施設に行くと
寝たきりの方は手鏡で顔を見ています。

と、おもったら全然違いました。
外に咲いている桜を鏡越しで見ていたのです。

32 :日本昔名無し:2015/08/03(月) 10:35:48.20 .net
庭木に初めて蕾がついた

なんとなく三無さんを思い出した

33 :日本昔名無し:2017/06/07(水) 11:15:14.36 .net
急な出費などで、今月の生活費?家賃が足りなくてお困りの方。

ヤミ金でお困りの方。

保証人、担保不要です。

詳しくはHPをご覧下さい。

会社にお勤めの方、自営業、フリーター、風俗・水商売など業種にかかわらずお気軽にご相談ください。


エヌピーオー法人 sta

34 :日本昔名無し:2017/06/07(水) 11:17:14.07 .net
急な出費などで、今月の生活費?家賃が足りなくてお困りの方。

ヤミ金でお困りの方。

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詳しくはHPをご覧下さい。

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