2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

室町幕府の存在意義

46 :山野野衾 ◆CXSSL1llHI :2007/09/19(水) 07:48:07 .net
>>45
面倒くさいというか、騎乗者(ということは高位)同士で行われる騎射戦が
よく描かれている『平家物語』でよく言われているように、顔面や大鎧の隙
間と並んで、天辺穴を射られる場合がありました。
烏帽子越しに頭のてっぺんなど射られたら、洒落になりません。

南北朝時代以降、ゲリラ戦や下馬後の集団戦闘が行われ(つまり高位の人物
が下位の人物に混ざるようになった)、鎧も大鎧からそれまでは従者用だっ
た胴丸・腹巻への移行が見られましたが、兜もその中で変化していったので
はないかと。
掟破りの行動が増えたことは、すでに『平家物語』の時点で見え、騎射戦と
いっても、13世紀までには相手の馬を射て落馬させてから射るようなこと
が行われていたようですが、騎射戦自体は16世紀まで続く(戦国期はまず
ない)ものの、南北朝時代以降は減少し、それに伴って個人同士が向き合っ
て天辺穴を狙って射る云々の表現も消えていますね。
しかし、相手の弱点を容赦なく突く傾向はこの後も続き、騎乗者でもない下
位の人物に殺される例も(新田義貞などは好例でしょう)出てきていますか
ら、防御性には気がつかわれたことでしょう。

以上、多分に私の憶測が混じっていますが、兜の天辺穴の変化と、烏帽子を
兜の下に着用しなくなっていったことは、事実です。

32 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★