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【小説版】男子のハイソックス

193 :名無しさん@3周年:2022/06/19(日) 09:47:15 ID:0.net
>>192
中学生日誌の続き No.173

ヒロキ「ユウジ、お前が学年トップの成績で優秀なのは認める。でも、もうちょっと周りに優しくならなきゃな」ユウジは打ちのめされた悔しさで、顔を背けたまま何も言わずにヒロキの話しを聞いていた。ヒロキは強引にユウジのバックを取り、手足を絡めて寝転んだ。
ユウジ「何だよ、てめえ離せよ!俺はお前が大嫌いなんだ!どっか行けよ!」ユウジは涙声混じりで叫んだ。
ヒロキ「なあ、お前はこうやってお前に歯向かう何人もの奴を泣かせて来たんだろ?こうして泣かされた気分はどうだ?奴等の痛みが分かったか?ユウジ、格闘技ってのは、相手を痛め付けて楽しむもんじゃねえんだよ。相手に敬意を持って戦うんだよ。お前が俺を嫌いなのは構わない。嫌いで結構だと思ってる。でも俺は総合格闘技部に入る。そうすると俺とお前は嫌でも顔を合わせるんだ。俺は、相手を敬わない奴は許さねえ。そういう部にしようと思ってる。ちなみに、俺はお前が嫌いじゃないぞ。戦ってみて、案外いい奴だと分かったから。こうして会うまでは大嫌いだったけど。だから、誘ってくれてありがとな」
ヒロキはユウジの耳元で、ゆっくりと染み入るようにユウジに話し掛けた。
ユウジ「なあ、暫くこのままで。ヒロキ、ありがと。俺、こんなだけど宜しくな」
二人は絡み合ったまま、両手で握手した。
ユウジは涙が溢れたが、それは悔し涙から嬉し涙に変わっていた。

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