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日本秘湯を守る会スレ2

411 :A新聞東北版より:2012/10/11(木) 23:52:26.39 ID:+94WoJ700.net
私の転機  大丸あすなろ荘社長 佐藤好億さん(67)

 福島県天栄村で1千年以上続く旧家の三男に生まれました。実家は二岐温泉にある
旅館。湯治客を泊める、かやぶきで作られた古い建物でした。
 一橋大の大学院で経済学を研究していた時、大雪でその建物がつぶれてしまいました。
実家に帰り、岩の下からわき出る源泉を見て「これを絶やしてはいけない。絶対に続け
よう」と思ったのです。
 父の代わりに私が再建することを決めました。金融機関から1350万円を借りて開業
したのが大丸あすなろ荘です。
 当初、営業のため旅行会社を回ると、「旅館とは呼べない」と言われて宿泊者の紹介
を断られることもありました。部屋数が16室と小規模で、宴会場もなかったからでしょう。
当時はまだ、大型の宿泊施設にバスで乗り付け、大宴会をするパターンの旅行がはや
っていました。
 それでも、何もない田舎を楽しむ都会の方を中心に少しずつお客様は来て下さいました。
現在も宿泊者の9割以上が県外の方。何もない静かな空間こそ大事だと思い、現在も24
室とあまり大きくせず、カラオケなどは置いていません。
 75年に全国の旅館33軒で「日本秘湯を守る会」を設立しました。山中の温泉で過ごす
時間は、日本の山の文化そのものです。温泉宿の廃業は文化の破壊だという危機感が
ありました。
 共通の意識を持つ経営者の宿に絞って会員を増やし、現在31都道県に188軒の仲間
がいます。会員の宿に10軒泊まると1回無料になるスタンプも好評です。
 複数の旅行会社が同様の組織を作りましたが、続きませんでした。単なる集客の道具
にせず、温泉文化を守る、という意識が大事なのだと思います。

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