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【怪奇】山の怖い話【超常現象】その弐 [無断転載禁止]©2ch.net

162 :底名無し沼さん:2016/12/22(木) 20:04:49.22 ID:Gk7PcpjU.net
山で場違いな人間に会うと怖いという話があるが、
これもその一つ。
こんな話もある。
ずいぶん昔の話なので場所を書く。高月山
千メートルちょっとの山なのだが、きれいな渓谷があって
おもしろい。友人と一緒に2つの峰の登頂を目指した。
メインの山道を離れて登っていくと小雨が降り始めた。
樹木にタープシートというのもいやだな、と思っていると
岩のシェルターが見えたのでそこに向かった。
先客がいた。おばあちゃん。
ふつうの、どこにでもいるようなおばあちゃん。
どうしてこんなところに?
彼女は、小奇麗な格好をしているが、とても登山のための
服とは思えない。ちいさな黄色いリュックサック
(子供が使うようなもの)を持っていた。
「やまをのぼりよさるんかな?あめでなんぎよな」
おれたちは挨拶をして彼女の隣に座り込んだ。
「おひとりで山登りですか?どなたかご一緒の方は?」
彼女はそれには答えず、「ぬくいもんでものみんさいや」
リュックから魔法瓶を出してくれた。俺達は金属マグを
だして、そこからお茶をもらった。美味しかった。
「ここらはさるがおるけんな、ものとられんようにきをつけんと
いけんで」彼女は始終にこやかっだった。
雨が小ぶりになったのでそこで別れた。
「よければ下までお送りしましょうか?」
彼女は丁寧に礼を良い、その申し出を断った。
登っていく途中、利発な友人が言った。「あのおばあさん、
なんのために登ってきたんだ?こんなところまで?」
「山菜とりじゃないよな。季節外れだし。」俺
俺達は予定通り2つの峰に登ったが、そのおばあさんのこと
が気になって、何度も話題にした。

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