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【怪奇】山の怖い話【超常現象】その弐 [無断転載禁止]©2ch.net

801 :底名無し沼さん:2017/07/25(火) 00:22:52.05 ID:TTdup9aT.net
こんな話もある。
もう30年以上も前のことだ
場所は、関東の有名な山

利発な友人、ガンマニア、オレの三人は頂上に到達した。
秋晴れだった。
休みながら周りの絶景を見渡していると、
頂上から少しおりたところに破れたビニール袋がピラピラしていた。
「こんなところにゴミか!なってないな!」と、若い時の似非正義感を発揮して、
それを乱暴に石からとりあげた
その袋に写真が入っていた。
やめればよかったとも思うが、オレは写真を取り出した。
その写真を見て泣いた
オレの手から写真をとったガンマニアも泣いた
利発な友人は青い顔をして涙を浮かべていた

写真は二枚
一枚は色あせたカラー写真
若い男性とご両親と思われる男性と女性が一緒に写っていた。
裏には、「加藤直也(仮名)、昭和x年x月、XX大学入学」
もう一枚目は白黒写真
登山装備で山で撮影したと思われる男性二名の写真。うち一名は直也君。
裏には、「友人、田中秀樹(仮名)とともに、昭和Y年」
そして
「やすらかに」

写真が引っかかっていた石、周りに散らばっている石は、その頂上付近の石とはまったく違った玉石だった。
遭難碑だ。
ご両親や本人の無念を思うと胸が詰まった。
持っていた新しいビニール袋でその写真を何重にも包んで、散らばっている石を積み上げてその中に写真を入れた。
もっていたお菓子を供えてこうべをたれた。そこでまた泣いた。
帰りは無言だった。皆おなじことを考えていたのではなかったか。
石積みを組み直したあと頂上で軽量三脚(スリックマスター)とセルフタイマーで撮影した写真の三人の顔は
皆悲しい。
いまでもたまに、色あせたそのカラー写真を見ながら夜、酒を飲む。
彼らとも、もう会えない。

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