■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
【怪奇】山の怖い話【超常現象】その弐 [無断転載禁止]©2ch.net
- 882 :底名無し沼さん:2017/08/11(金) 21:33:42.43 ID:iJ+3bgwH.net
- 俺はギョロリとした親父の目を見据えると小さく首を振った。
そしてこう言った。
「あの穴はお父さんの心の穴だろ。」
親父は歯をくいしばって唾をのんだ。
「お母さんを殺して埋めて、妹を殺して埋めて、俺を殺して埋めるための穴だ。親父を騙した人や利用した人を殺して埋めるための穴だ。知り合った人や、友人、みんなを殺して埋める穴だ」
親父はうなだれて眉間に皺をよせた。
「殺人衝動と戦い、そして打ち克った男が掘った穴だよ。」
親父は嗚咽して体を震わせた。
「病院で知り合って、重度の殺人衝動の苦しみから救ってくれたのはお母さんだったんだ。それか俺か。」
親父はお嗚咽が止まらない。
俺は親父の肩に手を置いた。
親父は肩に置いた俺の手を振り払って睨みつけると絞り出すような声で言った。
「お前だけはあの時殺しておけば良かった」
俺は冷たく笑った。
親父は続けて言った。
「穴を使ったな?」
俺は軽く答えた。
「まだ2つだよ。」
続けて俺は言った。
「今からもう1つ。」
総レス数 1007
287 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★