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【怪奇】山の怖い話【超常現象】その参
- 102 :底名無し沼さん:2017/10/11(水) 00:45:23.10 ID:buNs+4bt.net
- >>101
(つづき)
そして、いきなり遺書が書いてあった。自分の。
自分の両親、兄、友人や恩師に当てた遺書がそのノートには鉛筆で
書き込んであった。
「おかあさん、すみません・・・」
「兄貴、おやじをよろしくな。体調がわるいようだが・・・」
「XXさん、好きでした。山は気をつけてね・・・」
「ZZ(利発な友人の名前)、そちらにいくから・・・」
などなど。
そして、くどくどと泣き言が書いてあった。
「あの地点で道を外れた・・・」
「2回もコースを間違えてしまった・・・」
「あそこから引き返せばよかったのだ・・・」
「ここから戻ることが出来たら、もう登山はやめる・・・」
「寒い、ガスで周りがよく見渡せない・・・」
「無線機などもって来ることを考えなかったが、いまでは・・・」
(オレはアマチュア無線をやっていた)
などなど
そして、それよりあとのページは空白。ずっと空白。
遺書の部分のページには泥と植物の葉っぱの破片がこびりついていた。
こんな自分の遺書には、ぜんぜん覚えがない。書いたこともない。
その山に登った記憶もない。
とうぜん遭難したこともない。
しかし、文字は自分のものだ。その頃の字はちょっと角ばっている
のですぐにわかった。同じ頃書いた文章と比べても自分の文字だった。
あれから二十年以上もたったが、オレは生きているんだろうな?
https://i.imgur.com/FGB5ftp.jpg
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