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/ ´,_ゝ`\初心者のための富士山登山入門139m (ワッチョイ無)

1 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:35:14.88 ID:qo8vccST.net
【アフィサイトへの転載・誘導禁止】
 
富士山は、夏の暑さと冬の寒さを一日で体感する過酷な環境です。
>>2〜のテンプレを参考に「余力を残して登頂・余裕を持って下山」でご安全に。


■ ご覧の皆様へ
登山キャンプ板にはブログ宣伝荒らしや業者が常駐しています。
http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1500267844/1
「wi1d28jp」(栗城ハンター)などの悪質スパムは踏まずにNG登録を。
踏んでしまった人は関連cookieを削除し、ネットショッピングは別ブラウザから。

■ 普段から対策を!
ブラウザにadblockやuBlock導入+国内フィルタ全部載せが推奨です。
スマホは広告ブロッカーも多いのでお好みのものを(フィルタ追加できるものが効果的)。
勝手な広告やスパイウェアをブロックして安全で快適なネットライフを♪
スマホ通信量の節約、時短にもなります。


※前スレ
138m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512907765/

2 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:35:53.48 ID:qo8vccST.net
 
※過去スレ
127m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1502426392/
128m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1504257381/
129m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1505654412/
130m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1505746304/
131m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1506049117/
132m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1511685239/
133m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512444556/
134m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512518697/
135m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512657195/
136m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512771980/
137m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512794828/
 

3 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:36:24.10 ID:qo8vccST.net
 
開山期間は山梨県側で7/1〜9/10。静岡県側で7/10〜9/10です。
初心者が登れるのは山小屋が営業する期間に限られます。

初冠雪(積雪)は例年10月初旬ですが、9月でも降雪の可能性があります。
10月以降、風雪と強風に磨かれカチカチに凍った急斜面は氷の滑り台のようになります。
毎年のように滑落事故があります、十分なご注意を。
 

4 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:36:53.80 ID:qo8vccST.net
 
高度が100m上がるごとに気温は0.6℃下がり、風速1m/sごとに体感温度は1℃下がります。
富士山では台風並みの強風が吹くこともあり、夜明け前の山頂は真冬のような寒さに、体感温度は氷点下になります。  
冷えた体を温めるために多くのエネルギーが消耗され、真夏でも低体温症や疲労凍死のリスクがあります。
万全の準備で臨みましょう。  
 

5 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:37:18.84 ID:qo8vccST.net
 
5ちゃんねるの書き込みは、釣りや冗談、初心者以下の知識で語る人や受け売りも多いので気をつけましょう。
また、各種業者のステマやアフィリエイト目的のブログ誘導などにも注意、まずは対策から>>1。   
「自分はこれで大丈夫だった」「他の人もこうしてる」という話は鵜呑みにせず、信頼できる情報源から総合して慎重に判断しましょう。
 

6 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:37:54.86 ID:qo8vccST.net
 
■リンク 
(公共性の高いものを抜粋。不適切サイト、推奨サイトお知らせください)

・富士登山オフィシャルサイト
ttp://www.fujisan-climb.jp/
・静岡県「世界遺産 富士山とことんガイド」
ttp://www.fujisan223.com
・環境省「富士箱根伊豆国立公園」
ttp://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/index.html
・富士山ガイド.com(富士吉田市)
ttp://www.fujisanguide.com/forms/top/top.aspx
・富士宮市「富士山」
ttp://www.city.fujinomiya.lg.jp/fujisan/index.html
・御殿場市「富士登山」
ttp://www.fujisan-climb.jp/hospitality/resource/link.html
・小山町「富士山」
ttp://www.fuji-oyama.jp/kankoubunka_mtfuji.html
・山梨県警察「富士登山情報」
ttp://www.pref.yamanashi.jp/police/p_tiiki/sangaku/fujitozan.html
・静岡県警察「夏の富士登山情報」
ttp://www.pref.shizuoka.jp/police/kurashi/sangaku/fujitozan/index.html
・富士山五合目観光協会
ttp://www.fujiyama5.jp
・フジヤマNAVI 
ttp://www.fujiyama-navi.jp/fujitozan/
 

7 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:38:29.08 ID:qo8vccST.net
 
■富士山の天気

・気象庁HP
ttp://www.jma.go.jp/jp/yoho/
・富士山の天気 - 日本気象協会 tenki.jp
ttp://www.tenki.jp/mountain/famous100/5/25/150.html
・snow-forecast.com
ttp://www.snow-forecast.com/resorts/Mount-Fuji/6day/top
・富士山山頂の天気 - てんきとくらす
ttp://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=19150004&;;amp;amp;amp;amp;;;type=15&;;amp;amp;amp;amp;ba=kk
 

8 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:38:55.32 ID:qo8vccST.net
 
■気象について
 
雨の日に登っても楽しくありません。天気が悪ければ延期する決断を。予報が晴れでも、夏は局地的な夕立や雷雨があります。
雨具や荷物の防水も忘れずに。降水確率と雨量は無関係です。確率が低くても大雨ということも。 
風の強さも確認を。天気概況で「大気の状態が不安定」「急変する恐れ」「雷を伴い」と予報されていたら、登山は中止してください。
冷たい風が吹き降ろしてきたら夕立の合図です。降り出す前に雨具を着用しましょう。
 

9 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:39:33.62 ID:qo8vccST.net
 
■装備 ◎必須○有効△状況しだい×余計な荷物

◎ザック....防寒着が嵩張るので、30〜35gが適当
○ザックカバー.雨のとき被せる防水カバー。砂埃除けにも
○スタッフバッグ ..小物をまとめ、パッキングが楽に。電子機器、着替えなどは防水袋へ
◎登山靴....防水のミドルカットが最適。ハイカットは必要ないが、スニーカーはNG
◎雨具.....予報にかかわらず必要。ポンチョ、100円雨合羽はNG。傘は不可。強風で雨が下から
吹き上げるので、上下セパレートタイプが必須。強風時はウィンドブレーカーとして使える
◎ヘッドランプ.日帰りでも下山遅れに備えて必ず必要。予備の電池も忘れずに

◎帽子.....風に飛ばされない対策を。ご来光待ち用にニット帽も
◎サングラス..目も日焼けする。安物はレンズに歪みがあるのでNG
◎手袋.....軍手と防水の手袋を別々に。転倒時に怪我をしないように、下りでは必ず着用
◎防寒着....夜明け前は真冬並みの寒さ。ダウンなど、脱ぎ着しやすいものを
◎長ズボン...伸縮性の物が良い。ジーンズは濡れると動き難くNG。半ズボン、短パンは、風が吹くと寒い
◎化繊の下着..必ず100%のものを。綿は濡れると乾きにくく、体温を奪う
◎中厚手の靴下.長時間歩行のクッションとして。柔らか過ぎず、網目が密でしっかりしたものを

◎日焼け止め..汗で落ちたら塗り直し、首筋、耳も忘れず
◎登山地図...下山時に道を間違う人が多い
◎飲み物....2〜3gが目安だが個人差がある。怪我や目に入った砂埃を洗う真水も必要
◎救急セット..下痢止め、バンドエイド(靴擦れ対策にも)、テーピングテープ、保険証のコピーなど
◎その他....飴や干し梅など行動食を定期的に摂ろう。タオルや日本手ぬぐい。ゴミ袋

×保冷水筒...重く嵩張るのでペットボトルが良い
○保温水筒...ご来光待ち用に。山小屋でお湯を売っていれば出発時に補給
△スパッツ...砂や小石が靴に入るのを防ぐ
○ストック、金剛杖.腕の力を活かし、足(特に下りの膝)の負担軽減に有効
△その他....マスク(下山時の砂埃対策)、ウェットティッシュ、カイロ
△頭痛薬....高山病の頭痛も和らげるが、症状を隠すので却って危険という意見も
×酸素缶....吸っている間しか効果ない
 

10 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:40:06.50 ID:qo8vccST.net
 
■登山の注意点
 
余計な荷物は体力を消耗するので無駄は省きましょう。
といって必要以上の軽装も本末転倒です。必要品は省かず、背負える体力をつけてから登りましょう。

登り始めは靴一足分の歩幅で、ゆっくりと登りましょう。追い抜かれても慌てずに。
オーバーペースではバテます。また高所は乾燥していますから、水分は少量をこまめに。

グループで登る方は、途中はぐれないように2人以上で組んで行動しましょう。
登山中は最も遅い人のペースに合わせ、また子供には単独行動をさせないようにしましょう。
初心者は列の中央、経験者が前後で目を配りましょう。

全員が地図のコピーを持ち、どのルートで登って来たかを覚えておきましょう。
はぐれた場合の待合せ場所、下山の分岐点についても事前に確認し共有しておきます。

万一の体調不良、ケガの時は全員での下山が原則です。
体調不良は高度障害の可能性もあり、休憩や小屋待機よりもすぐに下山した方が良いケースも。
分かれて登山を続行する場合でも傷病者には必ず誰か付き添い、下山をサポートしましょう。
スケジュールが決められたツアーでは自分のペースで登れず、無理をすると高山病にかかる場合もあります。

トイレは有料のため、100円玉を用意しておきましょう。順番待ちも多いので出来るときにお早めに。

下山時は重心を軽く前へ、歩幅は小さく一足分。滑りやすいところでは足を逆八の字に開きます。
富士宮ルートの平らな岩場では岩の角に靴底の溝を掛けると滑りません。  
爪先で踏ん張らず、力を抜いて足裏全体で接地するか、親指の付け根を意識します。
 

11 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:40:41.42 ID:qo8vccST.net
 
■高山病の予防と対策

高山病は体質に起因すると言われ、年齢や性別、体力やスポーツ経験もあまり関係ないようです。
自己の体力を過信せず、登り始めはゆっくりと時間を掛け、身体を慣らしながら登りましょう。

息を吸う事よりも吐く事を特に意識してください。有圧呼吸法も有効とされています。
大きく息を吸い込み、2秒ほど息を止めるとともに、胸に圧力をかけるように力を入れた後、口先を
すぼめてゆっくり吐き出す。これを5〜6回繰り返すと、血中の酸素濃度が上がり、楽になります。

水分を定期的に摂ることも大切です。行程の時間から逆算して必要量を算出し、計画的に摂取し
ましょう。1時間あたり、体重kg×5mlを4回ぐらいに分けて飲むのが良いそうです。(間隔や量は各自
調整してください)

・Yutaka Miura's home page:私の高山病の治療方針
ttp://www.med.nagoya-cu.ac.jp/igakf.dir/chyo_AMS.html

睡眠中は呼吸が浅くなるため、高山病になりやすいです。なるべく低い標高の山小屋を選択し、着い
てからすぐ横にならずに、しばらく身体を動かして高度に慣らしましょう。催眠成分を含有する頭痛薬
なども呼吸を浅くするため、高山病を誘発しやすいようです。

高山病になったら悪化する前に下山させるのが一番の解決策です。無理に動かしたり、引っ張って
登らせてはいけません。重篤な場合には、診療所・救護所へ助けを求めましょう。

初期症状は、頭痛、息切れ、むくみ、不眠症、食欲不振、脱力感、吐き気など。さらに、激しい頭痛、
嘔吐、空咳、 意識障害(支離滅裂なことを言う、問いかけに無反応など)になると、とても危険な状態
です。登山は諦めて付き添いの人と共にすぐに下山してください。高山病は最悪の場合死に至ります。
 

12 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:42:00.13 ID:qo8vccST.net
 
■ご覧の皆様へ

現在、前スレでは埋め立て荒らしが再発しています。
>>1の注意喚起とadblock周知を妨害しようとする者でしょうか。

ここが同様に荒らされた場合、さらに新スレを立て対処していきます。


・荒らしの状況
128m http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1504257381/639-n
129m http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1505654412/
130m http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1505746304/
131m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1506049117/126-n
132m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1511685239/130-n
133m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512444556/
134m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512518697/
135m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512657195/
136m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512771980/
137m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512794828/
138m http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/out/1512907765/
 

13 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:43:03.29 ID:qo8vccST.net
 
■ 異常者による荒らし予告

SN7P4m6n
http://hissi.org/read.php/out/20170917/U043UDRtNm4.html
YmBsHqVJ
http://hissi.org/read.php/out/20170918/WW1Cc0hxVko.html

■ 連投荒らしの抽出
(冒頭にアフィスレへ誘導しています)
55THIflI
http://hissi.org/read.php/out/20170917/NTVUSElmbEk.html
 

14 :底名無し沼さん:2017/12/10(日) 23:43:29.69 ID:qo8vccST.net
 
ちなみに異常者はIP表示スレは荒らせないようです。

こちら。
 ↓
/ ´,_ゝ`\初心者のための富士山登山入門131m
http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1505904686/
 

15 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:37:50.92 ID:zKs+yeG4.net
転載禁止と言いながら
自分が本スレからテンプレを転載してるキチガイの立てたスレはここですか?

16 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:40:28.23 ID:F1ZNKola.net
型・溶岩樹型・洞内の石祠、石造物群−40−B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神
社)・犬涼み溶岩流・溶岩洞穴・社叢(周辺の植生)・碑塔群・参道・建物跡・参
道跡・道跡・炭焼窯跡・井戸跡B15白糸ノ滝・古富士泥流堆積物・白糸溶岩流・
白糸の滝・音止の滝・鬢撫水・植物・富士講・白糸の滝の勝景・音止の勝景・富士
山の展望・富士の巻狩の伝承・歌碑・標識C三保松原・特別規制A地区・特別規制
B地区・第1種規制地区・第2種規制地区・第3種規制地区@

17 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:40:42.89 ID:W/kJ9k2l.net
た溶岩で、溶岩が急速に冷えて固まったため割れていた。高さが
15m程あったが、現在は崩壊してしまっている。古くから行者
の修行場として知られ、食行身禄がここで入定しようとしたが、
大宮浅間の社人からの許可が得られず、吉田口七合五勺の烏帽子
岩で入定したとされる。写真割石の写真・雷岩白山岳の西側にあ
る岩で、この方角から強い雷雲がくる事からこう呼ばれ

18 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:42:04.60 ID:Ewt9MkZR.net
在は「高根総鎮守」と呼ばれ、元村山集落の氏神社となっている。「明治十八年五
月十七日奉再建冨士大神社」と記された棟札が残されている。現在の社殿は、平成
15年に再建された。・石鳥居村山浅間神社へと登る石段の途中に、石鳥居が建て
られている。昭和28年(1953)に建立されたものである。・氏神社鳥居氏神
社(高嶺総鎮守社)へと登る参道の入口に、鳥居が建てられている。平成15年の
再建に合わせて建てられたものである。・手水舎(手水鉢)村山浅間神社へと続く
参道入口の左側に、手水舎が設置されている。明治16年(1883)に設置され
たものである。・石段(参道)段の入り口が、村山浅間神社へ続くものと、大日堂
へ続くものの2本が平行して造られている。・狛犬昭和5年に奉納された狛犬2体
が、参道脇に設置されている。B4須山浅間神社図以下に示す要素が点在している
平面図・社叢樹齢500年を超えるスギの巨木が22本あり、中には樹高37m、
目通りの太さが7mを超えるものも見られる。社叢全体が市指定天然記念物として
保護されている。・社殿大禰宜・渡邊対馬守安吉の社伝旧記によれば、天元4年(
961)に駿河国司・平兼盛が社殿を修理したとの記録がある。その後の記録とし
て社殿の存在が確認できるのは、大永4年(1524)と記された修築時の棟札に
よる。現在の社殿は、文政6年(1823)に再建されたとされている。写真社殿
の写真図社殿の図面・神輿殿須山浅間神社の例大祭で使用される神輿を納めた神輿
殿が、境内地西側に建てられている。・狛犬境内には、社殿前と石段手前の参道脇
に計二対の狛犬が設置されている。社殿前の一対は平成12年に、参道脇の一対は
平成13年に奉納されたものである。・灯籠参道の両脇に灯籠が建てられている。
登り口のものは平成13年に、階段を登ったところにあるものは、それぞれ寛保2
年(1742)、文政6年に奉納されたものである。・手水舎石段に至る参道の脇
と、社務所西側の2箇所に、手水舎が建てられている。社務所そばには、文政7−
56−年と刻まれた水盤も置かれている。・参道鳥居から10mほどは石畳が敷か

19 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:43:03.81 ID:E7K9GyE6.net
38年(1963)2月19日に静岡県の天然記念物に指定さ
れた。根回り約6m、目通り4m、樹高24.50m、枝張東
西28.10m、南北23.50m、樹齢約500年。北日本
の山地に多い落葉高木で、静岡県では極めて少なく当社以外の
小山町内では数本しか見当たらないが、境内には10本が生育
している。・エゾヤマザクラ昭和58年5月1日に小山町の天
然記念物に指定された。樹齢約130年で、根回り2.08m
、目通り1.75m、樹高約10m、枝張東西13.8m、南
北9.5m。別名をオオヤマザクラと称するヤマザクラの北方
型で、静岡県が南限である。県内ではまれな樹種である。・根
上がりモミ平成3年5月1日に小山町の天然記念物に指定され
た。樹齢約300年で、根回り4.61m、目通り3.07m
、樹高27m。この根上り群は約150年生のモミの根本にブ
ナ、イヌシデの種子が生え、宝永噴火の火山灰土が、降雨によ
り流亡しながらモミが成長したため、根が爪を立てた状態で生
育し、根上がりになったと考えられる。縁結びの木とも呼ばれ
ている。・社殿平成18年8月24日に小山町の文化財(建造
物)に指定された。宝永噴火により大きな損害を受けたが、享
保3年(1718)に再建された。その後蟻害や老朽化により
改修したものの、部材は享保年間(1716〜36)のものが
今なお使用されている。社殿は本殿・幣殿・拝殿が連結した権
現造である。拝殿は入母屋造で千鳥破風を据え、本殿は享保年
間の遺構を残した流造りとなっている。−57−構造は、拝殿
が桁行5間・梁間2間の入母屋造で、向拝1間、正面千鳥破風
付。幣殿が桁行3間・梁間2間の両下造。本殿が三間社流造、
向拝1間、屋根は全て銅板葺きとなっている。写真社殿の写真
図社殿の図面・楼門二階建ての随神門で、上層の周囲に高欄付
きの縁を巡らしている。北の櫛岩窓神、南の豊岩窓神が随神
して配神されている。宝永噴火により社殿とともに大破してお
り、現在のものは明和4年(1767)随神が寄贈された当時
に再建されたものと考えられる。楼門の構造は、三間一戸楼門
、茅葺型入母屋造、銅板葺き。軒廻りは二軒繁垂木に組物は出

20 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:48:04.50 ID:F1ZNKola.net
川など)・宝永山(宝永火口)・溶岩洞穴、樹型等富士山体・側火山からの噴出物
による地形・富士山原始林及び青木ヶ原樹海・国指定天然記念物(鳴沢溶岩樹型、
鳴沢氷穴、本栖風穴等)A森林、植栽樹木(山林を構成する森林、寺社・遺跡等の
植栽樹木など)・自然林、森林施業地、人工林・社叢林、境内林・富士山特定地理
等保護林・富士箱根伊豆国立公園富士山管理計画区B保存管理又は公開活用を目的
とした建造物(展示館、管理棟、解説板など)・総合案内標識、解説板C道路とそ
の他の人工物(生活用道路、電柱、看板など)顕著な普遍的価値を構成する諸要素
と密接に関わる諸要素・富士山測候所・NTT富士山頂分室・便益施設@自然的要
素(山並み、河川など)A歴史的要素(埋蔵文化財、社寺境内、伝承地など)成す
る諸要素周辺環境を構B人文的要素(農耕地、市街地、道路、その他人工物)上表
において分類した諸要素について、以下に提示する。(1)顕著な普遍的価値を構
成する諸要素@富士山山体及び登山道A富士山富士山体のうち、標高約1500m
以上の範囲である。この範囲は、周辺の浅間神社や展望地点から見た可視領域が重
なり合う範囲で、芸術・鑑賞の側面における比重が最も高い。各登山道における山
体の神聖性に関する境界の一つである「馬返」(乗馬登山が物理的にも、宗教的観
点からも不可能になる地点)の標高以上の範囲とほぼ一致している。地元住民が、
とりわけこの「馬返」より上を目指して「オヤマ」又は「オヤマサマ」と呼び、富
士山の範囲と見なす地域もあった。景観的には山体の傾斜角の変化率が大きくなり
「平野部」と「山体」の境界として認識され、稜線が優美な曲線を描き絵画などの
対象となることが多い範囲である。御中道巡りのルートには、現在も石碑が一部残
存している。ルートはほぼ森林限界に沿って、富士山体を一周する。15〜16世
紀ごろ富士講の祖とされる長谷川角行によって開かれたとされその後大沢崩れ−4
1−を通るため富士講信者により修行の道として利用された。写真標高約1500
m以上の写真A1山頂信仰遺跡図山頂信仰遺跡の分布図・富士

21 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:48:16.95 ID:W/kJ9k2l.net
る。また、文化年間の初め、岩より雷鳴がとどろいて雷獣が出現
し、8合目の石室に走り入った。これを石室に居合わせた人々が
生け捕りにしたとも伝えられる。・このしろが池三島岳の雪解け
水が窪地に溜まってできる季節的な池で、6月から7月に姿を現
し、雪解け水の供給が無くなると消えてしまう。・荒巻−44−
かつては勢至ヶ窪と呼ばれ、強い風が吹き付ける富士山頂の難所
として知られた。道の火口側には、火山礫を積み上げた石組みが
ある。・吉田須走拝所跡須走口登山道を登りきったところにあっ
たとされる。拝所は初穂打場とも呼ばれ、登山者たちが賽銭を噴
火口の大内院に投げ入れる、そこに鎮座する浅間大菩薩を拝む場
所であった。また、御来光を拝む場所でもあった。現在は、付近
に鳥居がなく痕跡も残っていないため、場所を特定することはで
きない。写真吉田須走拝所跡の写真・須山拝所跡銀明水の裏手の
火口を臨む位置にあったとされる。大正2年(1913)の登山
スタンプが押された写真では、銀明水裏手の火口の縁に立ってい
る鳥居が確認できる。現在その地点には、2つの目印の石が存在
している。写真須山拝所跡の写真・村山大宮拝所跡『隔掻録』は
、大日堂の裏手に建つ鳥居を「大宮拝所」としている。『富士山
明細図』は、このしろが池の裏手の鳥居を影拝所としている。こ
のしろが池から剣ヶ峰の登山道に沿って3体の大日如来があり、
それぞれ延徳2年(1490)、天文12年(1543)、寛永
元年(1624)の銘があったとされる。昭和初期の絵葉書にも
、剣ヶ峰の手前の火口を臨む位置に鳥居が建っている。写真村山
・大宮拝所跡の写真・三島ヶ岳経塚昭和4年(1929)、頂上
の神官が銅仏の破片と一石経を採集して下山、それを受けて昭和
5年に三島岳のふもとを調査したところ、経巻が詰まった経筒や
木槨、土器片などの遺物が出土した。富士山本宮浅間大社には、
現在10巻分の経巻が残っており、うち5巻は開かれていて内容
を確認できる。経巻のスタイルや計測値から平安時代後期までさ
かのぼる可能性が考えられる。写真出土遺物の写真・外浜道・内
浜道山頂を周回し八葉を巡る「お鉢巡り」を行う道である。剣ヶ
峰を下り西安河原の北側で道が二手に分かれるが、峰の

22 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:49:01.40 ID:Ewt9MkZR.net
れ、その後社殿の位置する高台へ登るためにコンクリート製の階段が続いている。
・鳥居参道入口には、朱塗りのコンクリート製の鳥居が建てられている。昭和41
年(1966)に奉納されたものである。・石碑鳥居の東側に、郷社として奉幣を
受けていたことを示す碑が建てられている。・古宮神社八坂大神、八幡大神、愛鷹
大神、子安大神、疱瘡守護神を祀る境内社である。覆屋の中にあり、旧本殿と推測
される建物である。B5冨士浅間神社図以下に示す要素が点在して

23 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:50:42.51 ID:E7K9GyE6.net
組で、腰組も二手先としている。・参道大鳥居参道入口には、
花崗岩の石鳥居が建てられている。春日造で、額束には「不二
山」と刻まれている。明治33年(1900)に奉納された。
・裏参道鳥居西側駐車場から本殿へ至る裏参道の入口に石鳥
が建てられている。・富士塚狛犬楼門前参道の両側に、富士塚
が築かれ、その上に狛犬が置かれている。・富士講講碑群明治
より昭和にかけて、各地の富士講より寄進された記念碑が多く
残されている。多くは、数多く富士登山が成就されたことを感

24 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:54:56.07 ID:Ewt9MkZR.net
叢(浅間の杜)社殿周囲と、参道の南側に社叢が広がっている。特に参道南側の部
分を浅間の杜と呼び、静岡県や小山町の天然記念物である大樹が生育している。・
ハルニレ昭和38年(1963)2月19日に静岡県の天然記念物に指定された。
根回り約6m、目通り4m、樹高24.50m、枝張東西28.10m、南北23
.50m、樹齢約500年。北日本の山地に多い落葉高木で、静岡県では極めて少
なく当社以外の小山町内では数本しか見当たらないが、境内には10本が生育して
いる。・エゾヤマザクラ昭和58年5月1日に小山町の天然記念物に指定された。
樹齢約130年で、根回り2.08m、目通り1.75m、樹高約10m、枝張東
西13.8m、南北9.5m。別名をオオヤマザクラと称するヤマザクラの北方型
で、静岡県が南限である。県内ではまれな樹種である。・根上がりモミ平成3年5
月1日に小山町の天然記念物に指定された。樹齢約300年で、根回り4.61m
、目通り3.07m、樹高27m。この根上り群は約150年生のモミの根本にブ
ナ、イヌシデの種子が生え、宝永噴火の火山灰土が、降雨により流亡しながらモミ
が成長したため、根が爪を立てた状態で生育し、根上がりになったと考えられる。
縁結びの木とも呼ばれている。・社殿平成18年8月24日に小山町の文化財(建
造物)に指定された。宝永噴火により大きな損害を受けたが、享保3年(1718
)に再建された。その後蟻害や老朽化により改修したものの、部材は享保年間(1
716〜36)のものが今なお使用されている。社殿は本殿・幣殿・拝殿が連結し
た権現造である。拝殿は入母屋造で千鳥破風を据え、本殿は享保年間の遺構を残し
た流造りとなっている。−57−構造は、拝殿が桁行5間・梁間2間の入母屋造で
、向拝1間、正面千鳥破風付。幣殿が桁行3間・梁間2間の両下造。本殿が三間社
流造、向拝1間、屋根は全て銅板葺きとなっている。写真社殿の写真図社殿の図面
・楼門二階建ての随神門で、上層の周囲に高欄付きの縁を巡らしている。北の櫛岩
窓神、南の豊岩窓神が随神として配神されている。宝永噴火により

25 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:54:58.87 ID:F1ZNKola.net
登山道頂上に位置し、7、8月の開山期にのみ開かれる。祭神は木花之佐久夜毘売
命である。『本朝世紀』には、久安5年(1149)「富士上人末代は、富士山に
数百度登り、山頂に仏閣を構え、大日寺と称し、写経を埋納下した」とある。江戸
時代には、村山三坊所有の大日堂があったが、明治7年(1874)、廃仏毀釈に
より山中の仏像を取り除き、大日堂跡へ奥宮を建立し、浅間大神を祭った。写真奥
宮の写真[奥宮周辺の石碑群](a)蹲虎の碑(高さ139×幅64×厚さ18p
)奥宮の裏手、浅間岳の麓に所在する。一方の面に漢文が、もう一方には虎の絵が
彫られている。天保年間(1830−34)に、岸岱が作ったとされる。(b)鎮
國之山(高さ146×幅61×厚さ31p)奥宮の前に所在する。碑面に「鎮國之
山」と彫られている。明治31年(1898)に書家の中林梧竹により建碑された
。後年、落雷により破壊されたが、昭和42年(1967)に再建された。・東北
奥宮(久須志神社)浅間大社奥宮の末社で、大名牟遅命、少彦名命を祀る。須走口
登山道、吉田口登山道の終点にある。室町時代以降、頂上の一つである久須志岳(
旧薬師ヶ嶽)に薬師堂があり、道者の登山切手を改めた。古くは山役銭の徴収場で
あった。薬師堂は奥宮の場合と同様に廃仏毀釈により破却され、久須志神社と改称
した。写真東北奥宮の写真・金明水雪解け水が湧く泉で、その湧き水は霊験あらた
かな「御霊水」として珍重された。大正期の写真をみると、井戸は石組みや木製の
柵で囲われ、旗や幟などもみられる。・銀明水金明水とおなじく、富士山頂の霊験
あらたかな湧き水として珍重された。『富士の歴史』によれば、「如何なる旱にも
水の涸れることはない」と記している。写真銀明水の写真[銀明水の石碑群](a
)石碑@(高さ112×幅62p)銘文には「明治三拾九年」と「大正五年」の2
つの年代が確認できる。富士講の人々が建碑したものと考えられる。(b)石碑A
(高さ162×下幅76×上幅63p)表面に龍が、裏面には文字が刻まれている
。(c)石碑B(未計測)「大正十三年八月」と刻してある。

26 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:55:04.72 ID:zKs+yeG4.net
謝し、先達や講名を高く掲げ信仰の証としたもので、境内地の
西側部分裏参道周辺に、多くの碑塔が建てられている。写真富
士講講碑群の写真図富士講講碑群の配置図B6河口浅間神社図
以下に示す要素が点在している平面図河口浅間神社は、864
〜866年に北麓で起こった噴火を契機に、北麓でも浅間神社
が建てられることになったが、その神社である可能性が高い。
現在も富士山と密接に結びついた宗教行事を行っており、歴史
的背景と相俟って、富士山信仰を語る上で欠かすことのできな
い資産である。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、富
士信仰の拠点でもある本殿などの建造物群や境内地などがある
。・社殿、鳥居河口浅間神社創建は、平安時代の865年に遡
る可能性がある。建立目的は富士山の噴火を鎮めるためであり
、当時の富士山及び噴火ということに対する当時の考え方を理
解することができる。鳥居は1697年に谷村藩主秋本喬知の
再建。銅製の扁額に記された「三国第一山」の書は輪王寺宮公
弁親王の筆とされる。写真社殿の写真図社殿の図面B7冨士御
室浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図−58−冨
士御室浅間神社は、8世紀初めに吉田口登山道二合目に祭場を
しつらえたのが最初とされ、富士山中に祀られた最初の神社で
あるとする文献もある。二合目本宮(もとみや)へは冬季の参
拝に苦渋するため、958年、河口湖畔に現在の里宮が建立さ
れたという。現在は二合目にあった社殿も里宮の広い境内に敷
地内に移設されている。修行や登拝といった様々な富士信仰の
拠点として位置づけられる二合目の本宮と、土地の産土神とし
ての里宮が一体となって機能してきた。顕著な普遍的価値を構
成する諸要素としては、信仰拠点である二合目や本殿などがあ
る。・吉田口二合目吉田口登山道二合目に御室浅間名字(本宮
)が鎮座した。御室浅間神社は木花開耶姫を祭神とし、創立年
代は詳らかでないが、社殿には和銅元年(708)に祭場をし
つらえたのが最初とされる。冨士山中最初の社という。なお、
平安末期には浅間神の信仰に修験道が習合して、富士山が霊験
所の一として広く知られていた。冨士修験の信

27 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:55:14.43 ID:W/kJ9k2l.net
雷岩、割石を経て白山岳に至る道が外浜道で、峰の内側を大内院
に沿って回り金明水に至る道が内浜道である。沿道には信仰に関
わる工作物や自然物が数多く存在する。外浜道は近年崩落が著し
く、現在は立入禁止となっている。A2大宮・村山口登山道図登
山道に要素が点在している平面図・札打場村山浅間神社の北東約
3.5q、天照教社の西南西約1qの地点(標高約830m)に
、東西約7m、南北約10mの平場がある。南側に1本の大きな
ケヤキの巨木があり、ここが札打場であった。札打とは、自分の
院号を記した札を打ちつけることである。村山で修験道が盛んで
あった頃、山伏が峰入修行に先立ち札打を行った。昭和30年(
1955)頃までは、木に打ちつけた札が見られたという写真札
打場の写真・中宮八幡堂跡(1号建物跡)村山口登山道跡と富士
山スカイラインが交差する地点から南西方向に約500mの地点
に位置する。標高は約1,280mである。東側を走る沢から一
段上がった平坦面に所在している。平坦面は2段あり、上−45
−段には小さな祠が建てられている。また下段には、南東から北
西方向に石列が伸びている。江戸時代には馬返しと呼ばれ、駒立
小屋があったとされる。また、ここからは女人は登山道を登るこ
とを許されず、駒立小屋は女人堂として使われた時期もあったと
考えられる。下段平坦面の南側には溝が東西方向に延び、西側の
森林に突き当たって痕跡をたどれなくなる。木馬道である可能性
が指摘される。写真中宮八幡堂の写真・八大龍王中宮八幡堂跡よ
り北東に約100mの地点に「八大龍王」と刻まれた石碑と水神
の祠が並んで建てられている。水神祠には「文化十三年寅年六月
日」、八大龍王には「文化七年七月十七日」との銘が刻まれてい
る。駿河国大宮町神田の横関家の主人が、天保14年(1843
)から文久3年(1863)にかけて記録した『袖日記』には、
安政7年(1860)5月11日の条に「中宮八幡堂の井戸を掘
ったので山が荒れた」との記述がある。この「中宮八幡堂の井戸
」とは、八大龍王前にある井戸跡を指すものと考えられている。
井戸跡は幅80p、深さ50pほどである。・5号建物跡4号建
物跡から登山道跡を登りしばらくすると一面の倒木帯と

28 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 07:55:57.44 ID:E7K9GyE6.net
謝し、先達や講名を高く掲げ信仰の証としたもので、境内地の
西側部分裏参道周辺に、多くの碑塔が建てられている。写真富
士講講碑群の写真図富士講講碑群の配置図B6河口浅間神社
以下に示す要素が点在している平面図河口浅間神社は、864
〜866年に北麓で起こった噴火を契機に、北麓でも浅間神社
が建てられることになったが、その神社である可能性が高い。
現在も富士山と密接に結びついた宗教行事を行っており、歴史
的背景と相俟って、富士山信仰を語る上で欠かすことのできな
い資産である。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、富
士信仰の拠点でもある本殿などの建造物群や境内地などがある
。・社殿、鳥居河口浅間神社創建は、平安時代の865年に遡
る可能性がある。建立目的は富士山の噴火を鎮めるためであり
、当時の富士山及び噴火ということに対する当時の考え方を理
解することができる。鳥居は1697年に谷村藩主秋本喬知の
再建。銅製の扁額に記された「三国第一山」の書は輪王寺宮公
弁親王の筆とされる。写真社殿の写真図社殿の図面B7冨士御
室浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図−58−冨
士御室浅間神社は、8世紀初めに吉田口登山道二合目に祭場を
しつらえたのが最初とされ、富士山中に祀られた最初の神社で
あるとする文献もある。二合目本宮(もとみや)へは冬季の参
拝に苦渋するため、958年、河口湖畔に現在の里宮が建立さ
れたという。現在は二合目にあった社殿も里宮の広い境内に敷
地内に移設されている。修行や登拝といった様々な富士信仰の
拠点として位置づけられる二合目の本宮と、土地の産土神とし
ての里宮が一体となって機能してきた。顕著な普遍的価値を構
成する諸要素としては、信仰拠点である二合目や本殿などがあ
る。・吉田口二合目吉田口登山道二合目に御室浅間名字(本宮
)が鎮座した。御室浅間神社は木花開耶姫を祭神とし、創
代は詳らかでないが、社殿には和銅元年(708)に祭場をし
つらえたのが最初とされる。冨士山中最初の社という。なお、
平安末期には浅間神の信仰に修験道が習合して、富士山が霊験
所の一として広く知られていた。冨士修験の信仰拠点は南口の

29 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:01:34.79 ID:E7K9GyE6.net
5白糸ノ滝図以下に示す要素が点在している平面図・古富士泥流
堆積物山体が崩壊した際に崩れた土砂が堆積した地層であり、古
富士火山の一部を形成するものである。この地層は、塊状礫岩と
平行層理を持つ砂岩が不規則に互層しているものである。写真写
真・白糸溶岩流新富士火山の土台となっている溶岩流のひとつで
あり、白糸ノ滝付近0.3平方キロメートル程度にある。白糸溶
岩流は4枚の溶岩流層からなると考えられており、白糸ノ滝では
2枚の溶岩流層が確認できる。溶岩流層の境目にはマグマの急冷
時に形成された粉砕部(クリンカー)が発達している。また、溶
岩流内部には、マグマが冷え固まった際の収縮により形成された
縦方向の割れ目(柱状節理)が存在する。白糸ノ滝は、地質の特
徴上、次のようなメカニズムで崩落を繰り返していると考えられ
ている。白糸の滝は、最近10年間の平均で日量約15.6万ト
ンの湧水量が見積もられており、この多量の水の落下は、白糸溶
岩流に比して軟弱な古富士泥流堆積物を次第に浸食する。やがて
、下部が抉り取られることで上部の溶岩流はオーバーハング状態
となり、自重に耐えられなくなった時点で自然崩落する。この作
用が繰り返され、崖線が後退し続けていると考えられる。また、
白糸溶岩流内の柱状節理は浸食に弱く、滝の後退を早める一因と
指摘されている。白糸ノ滝は、1年に約2センチメートルの割合
で北側に後退しているという計算もある。音止の滝も、白糸ノ滝
と同様の地質であり、同様のメカニズムで崩落−62−を繰り返
していると考えられている。写真溶岩流の写真図溶岩流の拡散図
・白糸ノ滝白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約120メー
トルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧出した水が、数多の
白い糸を垂らしたように流れ落ち、滝となったものである。白糸
ノ滝周辺の地質は、下部に不透水層である古富士泥流堆積物があ
り、上部に透水性のある白糸溶岩流があると考えられている。富
士山麓に降った雨水は、上部の溶岩流を透過し、下部の不透水層
との境目を流れ下っていると考えられている。白糸の滝は、両層
が崖面として露出しており、両層の境目や上部の溶岩流の間から
水が湧出している様子が確認できる。写真滝の写真(音止の滝

30 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:01:52.68 ID:Ewt9MkZR.net
破しており、現在のものは明和4年(1767)随神が寄贈された当時に再建され
たものと考えられる。楼門の構造は、三間一戸楼門、茅葺型入母屋造、銅板葺き。
軒廻りは二軒繁垂木に組物は出組で、腰組も二手先としている。・参道大鳥居参道
入口には、花崗岩の石鳥居が建てられている。春日造で、額束には「不二山」と刻
まれている。明治33年(1900)に奉納された。・裏参道鳥居西側駐車場から
本殿へ至る裏参道の入口に石鳥居が建てられている。・富士塚狛犬楼門前参道の両
側に、富士塚が築かれ、その上に狛犬が置かれている。・富士講講碑群明治より昭
和にかけて、各地の富士講より寄進された記念碑が多く残されている。多くは、数
多く富士登山が成就されたことを感謝し、先達や講名を高く掲げ信仰の証としたも
ので、境内地の西側部分裏参道周辺に、多くの碑塔が建てられている。写真富士講
講碑群の写真図富士講講碑群の配置図B6河口浅間神社図以下に示す要素が点在し
ている平面図河口浅間神社は、864〜866年に北麓で起こった噴火を契機に、
北麓でも浅間神社が建てられることになったが、その神社である可能性が高い。現
在も富士山と密接に結びついた宗教行事を行っており、歴史的背景と相俟って、富
士山信仰を語る上で欠かすことのできない資産である。顕著な普遍的価値を構成す
る諸要素として、富士信仰の拠点でもある本殿などの建造物群や境内地などがある
。・社殿、鳥居河口浅間神社創建は、平安時代の865年に遡る可能性がある。建
立目的は富士山の噴火を鎮めるためであり、当時の富士山及び噴火ということに対
する当時の考え方を理解することができる。鳥居は1697年に谷村藩主秋本喬知
の再建。銅製の扁額に記された「三国第一山」の書は輪王寺宮公弁親王の筆とされ
る。写真社殿の写真図社殿の図面B7冨士御室浅間神社図以下に示す要素が点在し
ている平面図−58−冨士御室浅間神社は、8世紀初めに吉田口登山道二合目に祭
場をしつらえたのが最初とされ、富士山中に祀られた最初の神社であるとする文献
もある。二合目本宮(もとみや)へは冬季の参拝に苦渋するため、

31 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:02:46.13 ID:W/kJ9k2l.net
の中に5号建物跡がある。標高は約1,865mである。平成5
年の富士宮市による調査では、平場の北側の斜面の縁に3体の石
像が発見されていたが、平成20年の静岡県埋蔵文化財調査する。東西
約8m、南北約5mの方形の区画が石組によって作られている。
東側には直径約90pの丸い穴が二つある。(同様の穴は他の建
物跡でも見られ、)便所跡と考えられる。−46−・鳥居登山道
跡の8合目上に、自然木により構築された鳥居が設置されている
。「昭和五十二年七月吉日」と刻まれており、個人が設

32 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:03:06.54 ID:F1ZNKola.net
の写真−42−・八葉(剣ヶ峰、白山岳、久須志岳、成就岳、伊豆岳、朝日岳、浅
間岳、駒ヶ岳、三島岳)山頂部の直径約800mの火口を囲座正面に「食行」「身禄」の文字が
確認できる。写真久須志岳の石造物の写真[成就岳(標高約3,734m)]かつ
ては大日岳とも呼ばれ、大小2つの鳥居が、噴火口の方角を向

33 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:04:02.78 ID:zKs+yeG4.net
村山であるが、北口の二合目、御室の地にも山内の信仰拠点と
して行者堂が設置されていた。・本殿本殿は、1612年に当
時の甲斐国都留郡領主であった鳥居土佐守成次によって桃山時
代建築様式の神社建物に再建されたことが棟札から明らかにさ
れている。大規模な入母屋造りの一間社で棟の高さは9.3m
、屋根は檜皮葺形の銅板葺である。蟇股屋は妻入り形式
の典型的な御師住宅であり、棟札から1768年に建設された
ものであることが判明している。また、主、板張りの
覆屋をかけてい−59−る。この住宅は、部分的な改変や増設
がみられるほか保存がよく、富士講御師の住宅としての形態を
、屋敷地も含めてそのまま残している。全国で

34 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:08:05.64 ID:E7K9GyE6.net
同時に掲載)・音止の滝音止の滝は、「音無の滝」とも呼ばれ、
白糸の滝と台地を隔てた東側に位置する。主瀑は落差約25メー
トルを流れ落ちる芝川の本流であり、轟音を轟かせている。崖面
では、白糸の滝同様の地層が観察され、湧水が見られるが、白糸
の滝に比して水量は少ない。・鬢撫水鬢撫水は、「お鬢水」とも
呼ばれ、白糸の滝の崖上にある。鬢撫水は、湧水が池となったも
のであり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。また
、ここには「駒繋石」、「弁当(行厨)石」、「杓子石」等の名
前のついた石があったとされるが、現在は不詳である。・植物白
糸の滝の両岸の崖上には樹木が生い茂っている。また指定地内に
は、メヤブソテツ、ユリワサビ等特色ある植物相がある。・富士
講「白糸ノ滝」には、江戸時代中期以降江戸で隆盛した富士講の
祖長谷川角行にまつわる伝承がある。角行は白糸の滝で垢離をと
り修行を行ったとされ、富士講の信者の中には白糸の滝を訪れる
者や、白糸の滝で修行を行う者がいたことが知られている。幕末
の資料には、白糸の滝で垢離をとり修行を行った富士講の信者の
記録がある。指定地内には富士講の信者が建てた石碑があり、「
仙元大神」と記されたもの(市道沿い)や、「食行身禄」と記さ
れたもの(白糸の滝滝つぼ右岸)等がある。・白糸の滝の勝景白
糸の滝の、数多の白い糸を垂らしたように落ちる優美な勝景があ
る。写真景勝の写真・音止の勝景音止の滝の、轟音をたてて落ち
る雄大な勝景がある。写真景勝の写真・富士山の展望指定地では
、白糸の滝と音止の滝の勝景とともに、見事な富士山が望まれる
。写真展望の写真・富士の巻狩の伝承「白糸ノ滝」には、建久4
年(1193)に源頼朝が行ったいわゆる富士の巻狩にまつわる
伝承がある。音止の滝の名前は、富士の巻狩に関係する曽我兄弟
の仇討ち伝承に由来するもので、兄弟が仇討ちの相−63−談を
している間は水音を止めたことから名づけられたという。また、
鬢撫水には、富士の巻狩の折に源頼朝がここで鬢のほつれを直し
たという伝承がある。・歌碑「白糸ノ滝」の勝景は古くから詩歌
に詠まれてきており、白糸の滝滝つぼ右岸には白糸の滝の勝景を
詠んだ歌碑がある。・標識名勝及び天然記念物であることを明

35 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:08:17.92 ID:F1ZNKola.net
。[伊豆岳(標高約3,748m)]かつては勢至ヶ嶽、観音嶽とも呼ばれた。『
浅間神社の歴史』には、「中腹より地中に熱気を感じ、下りて荒巻の険を越え、成
就岳にいたるまで、至る所に蒸気を噴出する」とある。頂上には鳥居は見られない
。[朝日岳(標高約3,733m)]伊豆岳と同様、かつては地中から蒸気を発し
ていたとされる。頂上に鳥居は存在しない。石積みがあるが時期は不明である。他
の峰々と比べ、文献の言及が乏しい。[浅間岳(標高約3,7

36 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:08:22.76 ID:Ewt9MkZR.net
湖畔に現在の里宮が建立されたという。現在は二合目にあった社殿も里宮の広い境
内に敷地内に移設されている。修行や登拝といった様々な富士信仰の拠点として位
置づけられる二合目の本宮と、土地の産土神としての里宮が一体となって機能して
きた。顕著な普遍的価値を構成する諸要素としては、信仰拠点である二合目や本殿
などがある。・吉田口二合目吉田口登山道二合目に御室浅間名字(本宮)が鎮座し
た。御室浅間神社は木花開耶姫を祭神とし、創立年代は詳らかでないが、社殿には
和銅元年(708)に祭場をしつらえたのが最初とされる。冨士山中最初の社とい
う。なお、平安末期には浅間神の信仰に修験道が習合して、富士山が霊験所の一と
して広く知られていた。冨士修験の信仰拠点は南口の村山であるが、北口の二合目
、御室の地にも山内の信仰拠点として行者堂が設置されていた。・本殿本殿は、1
612年に当時の甲斐国都留郡領主であった鳥居土佐守成次によって桃山時代建築
様式の神社建物に再建されたことが棟札から明らかにされている。大規模な入母屋
造りの一間社で棟の高さは9.3m、屋根は檜皮葺形の銅板葺である。蟇股や軒唐
破風妻などにも彫刻を飾るなど、桃山建築様式の特色が見られる。内部の色彩も当
初のものを良く残しており、建築年代の確実なこの時期の遺構としては大変貴重な
建造物である。写真本殿の写真図本殿の図面B8御師住宅図御師住宅の位置図御師
住宅は、富士講徒の案内をし、宿泊の世話や祈祷を行った御師の住宅兼宿坊である
。御師屋敷の多くは短冊状をなし、表通りに面して引き込み路を設け、敷地を流れ
る水路の奥に建物がある。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、最古の部類
に入る旧外川家住宅などがある。・旧外川家主屋、離座敷、中門主屋は妻入り形式
の典型的な御師住宅であり、棟札から1768年に建設されたものであることが判
明している。また、主屋は「平面座敷型」をとっており、近世になって御師住宅の
様式が確立される以前の御師住宅として最古の部類の建築物である。離座敷は、富
士講が盛んになるととともに主屋だけでは収容人数に限りがあるな

37 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:08:31.14 ID:W/kJ9k2l.net
のである。A3須山口登山道図登山道に要素が点在している平面
図・須山御胎内(溶岩洞穴)旧須山口登山道1合目(標高1,4
40m付近)にある全長10m余の溶岩洞穴である。洞穴の直径
は約1mで南東側と北西側に入口があり、内部を通り抜けること
ができる。登山者は、この洞穴を通って登山するのがならわしで
あった。かつて洞穴の延長は数10mあったが、関東大震災によ
り天井部分が崩落し、現在の長さになった。崩落した部分は、長
さ約30mのU字型の溝状の溶岩地形として須山御胎内

38 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:09:09.00 ID:zKs+yeG4.net
社家の一遺例として重要である。写真主屋外観写真図小佐野家
住宅現状平面図B9山中湖図以下に示す要素が点在している平
面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多くの富士
講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象と
して数えられている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作
品とゆかりが湖の写真B11忍野八海図以下に示す要素が
点在している平面図忍野八海は、富士山の伏流水による八つの
湧水地で、それぞれに八大竜王を祀る冨士信仰に関わる巡拝地
(霊場)であった。顕著無戸室(むつむ
ろ)に火を放ち、無事に御子を出産したという

39 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:14:35.30 ID:E7K9GyE6.net
する標識がある。B眺望C三保松原図以下に示す要素が点在して
いる平面図三保松原は、静岡市清水区南東部に位置する三保半島
にあり、半島の東岸真崎から海岸線に沿い、南北に約4キロメー
トルに及ぶ松林と内陸部に散在する松林が主体をなしている。真
崎から海岸線に沿う松林は、国有地又は市有地が大半を占めてい
るが、内陸部の松林と松林の景観を維持している背後地について
は、ほとんどが民有地となっている。松林には、300年を経た
老木から幼令木が約54,000本、幅広く分布している。図

40 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:14:38.83 ID:F1ZNKola.net
奥宮の裏手にあり、頂上に鳥居がある。現在は一般の立入が制限されている。[駒
ヶ岳(標高約3,718m)]聖徳太子が黒駒に乗って登山した際に、ここで休息
をとったという伝説のある峰である。山頂に鳥居が存在する。峰全体が岩石からで
きている。[三島岳(標高約3,734m)]−43−かつては文殊岳とも呼ばれ
た。頂上に木製の鳥居と、「三島岳」と刻まれた白い角材の木杭が立っている。三
島岳の石仏群として、三島岳のふもと、かつて経塚が発見された付近に、10体の
石像が安置されている。これらは原位置を留めておらず、周辺にあったものが集め
られたと考えられる。いずれも頭部を欠損している。・大内院山頂の火口中央に存
在する穴で、ここより雲が生じ、風が起きるとされた。大内院(噴火口)は中央に
ある大きな火口、小内院(阿弥陀ヶ窪)は雷岩の下の小さな火口を指す。神や仏の
居る所であると信じられ、登山者は各登山口に設けられた拝所あるいは初穂打場か
ら、噴火口に向けて賽銭を投げ入れた。現在、噴火口への立入は禁止されている。
写真大内院の写真・小内院西安河原から白山岳に向かう途中にある大きな窪地で、
大内院との対比で小内院と呼ばれる。かつては噴火口だったと考えられる。写真小
内院の写真・馬の背剣ヶ峰に通じる坂道で、火山礫と砂の急斜面である。お鉢巡り
の道中で最大の難所である。現在はブルドーザーが通れるよう整地されている。火
口に向けて傾斜しており、その険しさから道者たちの多くは剣ヶ峰に登らなかった
といわれる。・東安河原須山口拝所東側にあり、山頂部では稀な広い平坦部である
。かつては現世と来世の境である「賽の河原」になぞらえて、道者たちが溶岩礫を
積み上げ石塔を作った。また「初穂打場」とも呼ばれ、火口に向けて賽銭が投げ込
まれた場所とされる。・西安河原東安河原と対をなす、剣ヶ峰から北側に下りた付
近の平坦部である。火口の外壁を行く外浜道と内壁を行く内浜道との分岐点に位置
する。・虎岩(獅子岩)大内院の南岸に突き出た大岩で、形状が虎(獅子)のうず
くまる姿に似ていることから名付けられた。・割石かつては「

41 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:14:47.35 ID:W/kJ9k2l.net
に残っている。この付近の溶岩は須山胎内溶岩と呼ばれている。
年代測定では1030〜1230年という結果が出ており、永保
3年(1083)の噴火時に噴出した可能性がある。平成21年
に実施した測量調査では、須山胎内溶岩は須山口登山道脇の標高
1,485m付近から認められており、須山口登山道がこの溶岩
流に沿って形成されていることが判明した。写真須山御胎内の写
真・石像須山御胎内の洞穴内部に、「木花咲耶姫」の石像が安置
されている。地元在住の彫刻家、杉山拓氏の作品。須山口登山道
復興後の平成12年に作られたものである。・石燈篭須山御胎内
の南東側入口の両脇に、石燈篭が設置されている。・鳥居須山御
胎内の南東側入口前に高さ3m前後の木製の鳥居が建てられてい
る。・標柱鳥居脇に、「旧須山口登山道一合目(須山御胎内)」
と記された標柱が、富士山須山口登山道保存会によって設置され
ている。・祠須山御胎内から南東に続くU字状の溶岩地形脇に、
石造りの祠が設置されている。写真祠の写真A4須走口登山道図
登山道に要素が点在している平面図・古御岳神社冨士浅間神社の
境外末社で、5合目の登山道登り口にある。現在の社殿は、昭和
54年(1979)に建立され、間口九尺、奥行九尺の規模であ
る。その際、御室浅間神社を合祀した。神社の前には鳥居がある
。かつては3000坪の境内地を持ち、本殿、拝殿、庁舎を備え
ていたという。写真古御岳神社の写真・迎久須志之神社冨士浅間
神社の境外末社で、9合目(3,570m付近)に建てられてい
る。かつては向薬師、向ヒ薬師、手引薬師と呼ばれ、石室の中に
薬師如来が祀られ冨士浅間神社の神主が管理していた。元禄16
年(1703)−47−の文書「大宮司富士信安等返答下書」に
「前薬師之小屋」の記述があることから、江戸時代初期以降には
すでに祀られていたものと考えられる。道者はここで薬師に線香
を手向けたという。廃仏毀釈によって仏像は山を降ろされ迎久須
志神社と改められた。祭神は大己貴命と少彦名命である。以前は
登山道が建物の西側を通るルートであったが、現在は建物の東側
を通るようになっている。迎久須志神社の直下には、「日ノ見御
前」「日ノ御子」と呼ばれる日の出を遥拝する場所があ

42 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:14:52.50 ID:qaNJh0fj.net
屋の東側に増設されたとみられる。ただし、御神殿が上段・下段の続きの手前に配
置され、上吉田の一般的な御師住宅に比して独自の構成を有している。写真主屋等
の写真図旧外川家住宅現状平面図等・小佐野家主屋、蔵主屋は一部二階、切妻造、
妻入の居室及び座敷部の前面北寄りに台所部を背面南寄りに神殿部を付設した形式
になる。居室及び座敷部は間口11.8m、奥行き15.5m、正面南寄りに式台
、背面北寄りに庇、北側面には下屋を設ける。蔵は主屋台所の前方

43 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:15:01.19 ID:zKs+yeG4.net
を無戸室浅間神社と名付けた。−60−B13吉田胎内樹型図
以下に示す要素が点在している平面図吉田胎内樹型は、189
2年に富士道者によって整備された「お胎内」(溶岩樹型)で
ある。顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教的な意義
付けがされている地形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹
型吉田胎内樹型は、承平噴火(937)で流出した剣丸尾第1
溶岩流の東縁に所在する。本穴の側面では垂れ下がった溶岩が
肋骨のように見え、母の胎内に似ているため、

44 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:20:45.64 ID:E7K9GyE6.net
保松原の地区区分図表地区区分詳細表地区境界@特別規制A地区
真崎灯台の内海側の第2種規制地区との境界は、隣接する特別規
制B地区と第2種規制地区との境界(松が途切れる所)の延長線
上とする。A特別規制B地区特別規制A地区との境界は防潮堤外
側とし、その他の規制地区との境界は、羽衣参道は道路外側、そ
れ以外は平成元年4月1日現在において松原を形成している地区
、ただし、真崎先端の境界は真崎灯台と建設省財産、運輸省財産
及び民地側の境界を結んだ線とする。B第1種規制地区真崎付近
の第2種規制地区及び第3種規制地区との境界は、都市計画道路
の中心線とし、字広道の第2種規制地区との境界、字羽衣脇の三
保第一小学校を中心とする第2種規制地区との境界及び大字折戸
地区における第2種規制地区との境界は、隣接する道路の中心を
境界とする。ただし、羽衣参道西側の第2種規制地区との境界は
、羽衣参道中心より25mの位置とする。C第2種規制地区真崎
付近第3種規制地区との境界は、市道本村海岸58号線の中心の
延長を境界とする。その他の地区との境界は、@ABを参照。D
第3種規制地区各地区との境界はABCを参照。(2)顕著な普
遍的価値を構成する諸要素と密接に関わる諸要素@自然地形構成
資産の土地には、山並み、湧水や富士山及び側火山の噴火等の火
山活動によって形成された溶岩樹型などの自然地形が見られ、構
成資産を成立させる重要な要素となって存在しているものもある
。ア富士山山体及び登山道A富士山−64−・テフラ噴火の際、
山頂火口から粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返し多
量に噴出したため、山頂付近はテフラに覆われている。・大沢崩
れ「八百八沢」と呼ばれる多くの浸食谷の中で最も大きなもので
、富士山西斜面の山梨県との県境に位置する。山頂直下から標高
2,200m付近まで延長2.1q、最大幅約500m、最大深
さ約150mに渡る。崩壊は現在も進行中で年平均約15万?の
岩石・土砂を流出し、大沢川流域に扇状地を形成している。写真
大沢崩れの写真図大沢崩れの図面A1山頂信仰遺跡なしA2大宮
・村山口登山道・日沢(浸食谷)日沢は富士山の浸食谷の1つで
、村山口登山道跡とほぼ並行に山腹を南下していく。村山口登

45 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:21:03.01 ID:qaNJh0fj.net
りであるが、東西に庇を付けた切妻造、板張りの覆屋をかけてい−59−る。この
住宅は、部分的な改変や増設がみられるほか保存がよく、富士講御師の住宅として
の形態を、屋敷地も含めてそのまま残している。全国でも比較的少ない社家の一遺
例として重要である。写真主屋外観写真図小佐野家住宅現状平面図B9山中湖図以
下に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが
多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象として数え
られている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普
遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)などがある。写真山中湖の写
真B10河口湖図以下に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修
行する内八海巡りが多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡
拝の対象として数えられている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆか
りが深い。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)などがあ
る。写真河口湖の写真B11忍野八海図以下に示す要素が点在している平面図忍野
八海は、富士山の伏流水による八つの湧水地で、それぞれに八大竜王を祀る冨士信
仰に関わる巡拝地(霊場)であった。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、
自然地形(湧水)がある。B12船津胎内樹型図以下に示す要素が点在している平
面図船津胎内樹型は、1673年に富士講の指導者である村上光清により発見され
、富士講の開祖である長谷川角行が洞穴に祀った浅間明神が遷宮された溶岩樹型で
ある。顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教的な意義付けがされている地
形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹型船津胎内樹型は、承平噴火(937)
で流出した剣丸尾第1溶岩流の西縁に所在する。本穴自体も大小様々な樹型が複雑
に交叉して形作られている。本穴の側面では垂れ下がった溶岩が肋骨のように見え
、そのうえ溶岩は鉄分のため赤色を帯び、あたかも内臓を摘出したあとの胸控の如
く見える。胎内の名称はこれに基づくものであり、極めて貴重な形

46 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:21:09.73 ID:F1ZNKola.net
れた溶岩で、溶岩が急速に冷えて固まったため割れていた。高さが15m程あった
が、現在は崩壊してしまっている。古くから行者の修行場として知られ、食行身禄
がここで入定しようとしたが、大宮浅間の社人からの許可が得られず、吉田口七合
五勺の烏帽子岩で入定したとされる。写真割石の写真・雷岩白山岳の西側にある岩
で、この方角から強い雷雲がくる事からこう呼ばれたとされる。また、文化年間の
初め、岩より雷鳴がとどろいて雷獣が出現し、8合目の石室に走り入った。これを
石室に居合わせた人々が生け捕りにしたとも伝えられる。・このしろが池三島岳の
雪解け水が窪地に溜まってできる季節的な池で、6月から7月に姿を現し、雪解け
水の供給が無くなると消えてしまう。・荒巻−44−かつては勢至ヶ窪と呼ばれ、
強い風が吹き付ける富士山頂の難所として知られた。道の火口側には、火山礫を積
み上げた石組みがある。・吉田須走拝所跡須走口登山道を登りきったところにあっ
たとされる。拝所は初穂打場とも呼ばれ、登山者たちが賽銭を噴火口の大内院に投
げ入れる、そこに鎮座する浅間大菩薩を拝む場所であった。また、御来光を拝む場
所でもあった。現在は、付近に鳥居がなく痕跡も残っていないため、場所を特定す
ることはできない。写真吉田須走拝所跡の写真・須山拝所跡銀明水の裏手の火口を
臨む位置にあったとされる。大正2年(1913)の登山スタンプが押された写真
では、銀明水裏手の火口の縁に立っている鳥居が確認できる。現在その地点には、
2つの目印の石が存在している。写真須山拝所跡の写真・村山大宮拝所跡『隔掻録
』は、大日堂の裏手に建つ鳥居を「大宮拝所」としている。『富士山明細図』は、
このしろが池の裏手の鳥居を影拝所としている。このしろが池から剣ヶ峰の登山道
に沿って3体の大日如来があり、それぞれ延徳2年(1490)、天文12年(1
543)、寛永元年(1624)の銘があったとされる。昭和初期の絵葉書にも、
剣ヶ峰の手前の火口を臨む位置に鳥居が建っている。写真村山・大宮拝所跡の写真
・三島ヶ岳経塚昭和4年(1929)、頂上の神官が銅仏の破

47 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:21:11.67 ID:zKs+yeG4.net
花開耶姫)出世の御胎内として信仰の対象となった。・洞内の
石祠、石造物群吉田胎内の本穴の奥には、石祠があって富士講
にとっての富士山の祭神である木花開耶姫が祀られている。樹
型内に入ると横穴の正面には、食行身禄を祀る石祠がある。B
14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)図以下に示す要素が点在
している平面図・犬涼み溶岩流人穴付近は、新富士火山旧期溶
岩(約11,000年前から約5,000年前)に属する犬涼
み溶岩流の末端部近くに位置している。犬涼み溶岩流は、標高
1,206mの犬涼み山から噴出し、西方に約5q、標高差に
して約700mの扇状地をつくる溶岩流である。写真溶岩流の
写真図溶岩流の詳細図・溶岩洞穴人穴溶岩洞穴は、天正年間に
富士講の開祖、長谷川角行が千日の行を行ったとされる洞穴で
ある。犬涼み溶岩流の中に存在する19箇所の溶岩洞穴のうち
、西端部の最も低い位置にあり、溶岩が流れ下るとき溶岩表面
が冷やされて固化した後、内部の溶けた溶岩が抜けて空洞がで
きたものである。洞穴の南西の端が進入口となり、洞穴中央部
でくの字型に曲がっている。入口から約30mの屈曲部手前中
央には、直径約5mの溶岩柱がある。全体として幅広く、奥に
入ると広々として平坦な空間となっている。最奥部までは約8
0mで、そのまま閉塞していると考えられる。写真溶岩洞穴の
写真図洞穴の図面・社叢(周辺の植生)人穴集落では主に製炭
と農業を中心とした生活が営まれたため、薪炭材のコナラ・ク
ヌギ等を中心に育林していた。しかし、昭和30年代に薪炭の
消費が減少し、境内地とその周辺は建材としてのヒノキ・スギ
に改植された。御神木に相当する大樹等は存在しない。・碑塔
群人穴浅間神社の境内地には、富士講信者が建立した232基
の碑塔が存在する。そのうち碑塔に建立年が刻まれたもの89
基についてみると、一番古い碑塔は寛文4年(1664)建立
のものである。建立目的によって大きく分類すると、個人の戒
名や行名を記した墓碑・供養碑である「墓碑供養碑」、修行に
よる大願成就を祈願する「祈願奉納碑」、個人の富士登拝や講
の人穴参拝を記念する「顕彰記念碑」の3種と

48 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:21:23.23 ID:W/kJ9k2l.net
時代には「日ノ御子石」という富士山型の石が置かれていた。富
士講の講中が大きな平石の上で朝日を拝したという。現在「日ノ
御子石」はないが、祠と鳥居が建てられている。写真迎久須志之
神社の写真・鳥居登山道の浅間大社東北奥宮(久須志神社)前(
登山道終点)、9合目、本8合目、本7合目、7合目、本5合目
、古御嶽神社前に自然木などにより構築された鳥居が設置されて
いる。・狛犬登山道終点の鳥居前に狛犬2体が設置されている。
この場所は「鳥居御橋」(とりいおはし)と呼ばれていた。・石
碑7合目付近の登山道脇に富士講関連の石碑がある。以前はもっ
と標高の高い場所にあったが、雪崩によって流されて別の場所に
転がっていたものを山小屋関係者で運び、現在の場所に設置した
という。日付は「七月吉日」とあるのみで、上部が欠損している
。A5吉田口登山道図登山道に要素が点在している平面図・登山
道吉田口登山道は、北口本宮冨士浅間神社を起点とし、富士山頂
を目指す道である。18世紀後半以降は、最も多くの道者が吉田
口登山道を目指している。しかも、古道としては唯一徒歩で麓か
ら頂上まで登れる重要な道である。顕著な普遍的価値を構成する
要素として、現存する吉田口登山道や沿道の宗教施設や山小屋等
信仰の拠点などがある。・旧登山道・馬返ここから急坂となり馬
が使えなくなることからこの名がついた。この一体は草山から木
山への境でもあり、ここからが御山の聖地ということにもなる。
富士山有料道路が開通する以前の馬返の周辺は、本格的な登り勾
配の坂道が始まる直前の平地であり、登拝者たちがいったん休憩
を取る場所として賑わった。登山期間には4軒の茶屋が営業され
、登拝者の便に供された。写真馬返周辺の写真・五合目ここは木
山と焼山の境界でもあるこの地は天地境(てんちのさかい)とも
言われる場所である。役場、中宮の社、小屋等がおかれていた。
ここの役場は、古くは中宮三社の神供料として役銭を納めた場所
である。後年は登山切手改め所となった。小屋については、江戸
後期には4軒があったが、すでに武田信玄の1566年の文書に
「中宮之室」という名称があり、戦国時代からこの地に小屋が設
けられ−48−ていたことがわかる。最盛期には18軒

49 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:27:03.30 ID:qaNJh0fj.net
無戸室浅間神社・石造物群1673年、富士講道者村上光清により現船津胎内樹型
が発見され、開祖が祀った焼入の地の浅間明神が遷宮された。浅間明神誕生の地と
もいわれ、無戸室(むつむろ)に火を放ち、無事に御子を出産したという故事に倣
い社号を無戸室浅間神社と名付けた。−60−B13吉田胎内樹型図以下に示す要
素が点在している平面図吉田胎内樹型は、1892年に富士道者によって整備され
た「お胎内」(溶岩樹型)である。顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教
的な意義付けがされている地形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹型吉田胎内
樹型は、承平噴火(937)で流出した剣丸尾第1溶岩流の東縁に所在する。本穴
の側面では垂れ下がった溶岩が肋骨のように見え、母の胎内に似ているため、浅間
大菩薩(木花開耶姫)出世の御胎内として信仰の対象となった。・洞内の石祠、石
造物群吉田胎内の本穴の奥には、石祠があって富士講にとっての富士山の祭神であ
る木花開耶姫が祀られている。樹型内に入ると横穴の正面には、食行身禄を祀る石
祠がある。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)図以下に示す要素が点在してい
る平面図・犬涼み溶岩流人穴付近は、新富士火山旧期溶岩(約11,000年前か
ら約5,000年前)に属する犬涼み溶岩流の末端部近くに位置している。犬涼み
溶岩流は、標高1,206mの犬涼み山から噴出し、西方に約5q、標高差にして
約700mの扇状地をつくる溶岩流である。写真溶岩流の写真図溶岩流の詳細図・
溶岩洞穴人穴溶岩洞穴は、天正年間に富士講の開祖、長谷川角行が千日の行を行っ
たとされる洞穴である。犬涼み溶岩流の中に存在する19箇所の溶岩洞穴のうち、
西端部の最も低い位置にあり、溶岩が流れ下るとき溶岩表面が冷やされて固化した
後、内部の溶けた溶岩が抜けて空洞ができたものである。洞穴の南西の端が進入口
となり、洞穴中央部でくの字型に曲がっている。入口から約30mの屈曲部手前中
央には、直径約5mの溶岩柱がある。全体として幅広く、奥に入ると広々として平
坦な空間となっている。最奥部までは約80mで、そのまま閉塞し

50 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:27:12.17 ID:zKs+yeG4.net
される。「墓碑供養碑」が最も多い。−61−写真碑塔群の写
真図碑塔群の配置図・参道洞穴入口や浅間神社社殿のある平場
へ至る参道が、境内地内を南から北へ伸びている。現在はコン
クリートで覆われている。・建物跡大小2つの建物跡が人穴洞
穴直上の平場で検出されている。西側に規模の大きな1棟と、
その東側にやや小規模の1棟があり、大規模なものの方がより
古い遺構とみられる。また建物跡の周辺には石積みが施されて
いる。・参道跡建物跡へ向かう参道跡が、建物跡南側の平場か
ら斜面を下り、井戸跡の所在する平地まで約34m続いている
。溶岩角礫や露出している溶岩を利用して21段の石段が構築
されている。・道跡2本の道跡と思われる石列が参道跡の上り
口、石垣の西側に位置する。建物跡と洞穴や碑塔群などを結ぶ
機能を有していたと考えられる。・炭焼窯跡指定地の北側を通
る林道に沿って、5箇所の炭焼窯跡が検出されている。昭和初
期まで使用されていたものであるが、富士講に関わる遺構は検
出されていない。・井戸跡参道跡の南側に位置する。内部が溶
岩角礫や土砂によって埋没し、涸れ井戸となっている。B15
白糸ノ滝図以下に示す要素が点在している平面図・古富士泥流
堆積物山体が崩壊した際に崩れた土砂が堆積した地層であり、
古富士火山の一部を形成するものである。この地層は、塊状礫
岩と平行層理を持つ砂岩が不規則に互層しているものである。
写真写真・白糸溶岩流新富士火山の土台となっている溶岩流の
ひとつであり、白糸ノ滝付近0.3平方キロメートル程度にあ
る。白糸溶岩流は4枚の溶岩流層からなると考えられており、
白糸ノ滝では2枚の溶岩流層が確認できる。溶岩流層の境目に
はマグマの急冷時に形成された粉砕部(クリンカー)が発達し
ている。また、溶岩流内部には、マグマが冷え固まった際の収
縮により形成された縦方向の割れ目(柱状節理)が存在する。
白糸ノ滝は、地質の特徴上、次のようなメカニズムで崩落を繰
り返していると考えられている。白糸の滝は、最近10年間の
平均で日量約15.6万トンの湧水量が見積もられており、こ
の多量の水の落下は、白糸溶岩流に比して軟弱

51 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:34:49.33 ID:W/kJ9k2l.net
により現在地に移され西宮となった。本殿の形式は東宮と同じ一
間社流造であるが、両側面と背面は二間で一間の向拝をつける。
西宮本殿は、桃山時代の装飾的要素を多分に取り入れていて、や
がて豪華な本社本殿建築へと発展する過程を、両者並べて鑑賞で
きる貴重な建物である。−49−写真西宮本殿の写真図西宮本殿
の図・大塚山社誌では、日本武尊が富士山を遙拝した地

52 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:38:36.58 ID:E7K9GyE6.net
月上旬にかけていっせいに花を咲かせる。オンタデ、ムラサキモ
メンヅル、ミヤマオトコヨモギなどが見られる。A3須山口登山
道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須山御胎内(標高1,
440m付近)付近は夏緑樹林帯(ブナ・ミズナラ・カエデ類)
にあたり、林床にはササ類が密生している。幕岩上部(標高1,
680m付近)付近は、針葉樹のシラビソ・−67−オオシラ

53 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:38:53.08 ID:qaNJh0fj.net
成するものである。この地層は、塊状礫岩と平行層理を持つ砂岩が不規則に互層し
ているものである。写真写真・白糸溶岩流新富士火山の土台となっている溶岩流の
ひとつであり、白糸ノ滝付近0.3平方キロメートル程度にある。白糸溶岩流は4
枚の溶岩流層からなると考えられており、白糸ノ滝では2枚の溶岩流層が確認でき
る。溶岩流層の境目にはマグマの急冷時に形成された粉砕部(クリンカー)が発達
している。また、溶岩流内部には、マグマが冷え固まった際の収縮

54 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:39:01.85 ID:zKs+yeG4.net
士講の信者の中には白糸の滝を訪れる者や、白糸の滝で修行を
行う者がいたことが知られている。幕末の資料には、白糸の滝
で垢離をとり修行を行った富士講の信者の記録がある。指定地
内には富士講の信者が建てた石碑があり、「仙元大神」と記さ
れたもの(市道沿い)や、「食行身禄」と記されたもの(白糸
の滝滝つぼ右岸)等がある。・白糸の滝の勝景白糸の滝の、数
多の白い糸を垂らしたように落ちる優美な勝景がある。写真景
勝の写真・音止の勝景音止の滝の、轟音をたて

55 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:41:00.25 ID:F1ZNKola.net
跡4号建物跡から登山道跡を登りしばらくすると一面の倒木帯となり、その中に5
号建物跡がある。標高は約1,865mである。平成5年の富士宮市による調査で
は、平場の北側の斜面の縁に3体の石像が発見されていたが、平成20年の静岡県
埋蔵文化財調査研究所による調査では石像が4体見つかっている。木が倒れた際に
地面が掘り起こされ、地中にあった石像が地上に現われたと考えられる。うち1体
の不動明王像には、文化7年(1810)の銘がある。背面には「瀧本前」と刻ま
れており、ここが「富士山表口南面路次社堂室有来之次第絵図」でいう「瀧本・笹
垢離」跡であると推測できる。4体の石像には破壊された痕跡が確認できる。廃仏
毀釈によるものと考えられる。なお、明治末の登山案内では5号建物跡に該当する
施設の記載がなくなっている。・8号建物跡7号建物跡から北西に約220m(標
高約2,170m)の位置にある。中宮八幡堂跡より標高の高い位置に所在する建
物跡の中で最も大規模なものである。2つの平場により構成され、南西部の平場は
東西約25m、南北約10mである。入口に石段が残存しており、石段の東西には
石垣が組まれている。また平場中央部よりやや西に護摩壇と思われる石組も残存し
ている。もう一つの北東部の平場は北西から南東に傾斜する斜面上に、長軸約15
m、短軸約6mの三角形で、北西側斜面の縁と南側斜面の縁に石組が確認できる。
昭和時代の地図には「一ノ木戸」として載っており、「富士山表口南面路次社堂室
有来之次第絵図」に描かれた「室大日堂・木戸堂・茶屋堂」にあたると考えられる
。室大日堂は大日如来と役行者像が祀られていたとの記述が『駿河国新風土記』に
あり、また末代上人が建てた往生寺があったところだともいわれている。写真8号
建物跡の写真・12号建物跡村山口登山道跡に残る遺構のうちで、一番標高の高い
位置(約2,390m)にある。11号建物跡から北に50mの地点に所在する。
東西約8m、南北約5mの方形の区画が石組によって作られている。東側には直径
約90pの丸い穴が二つある。(同様の穴は他の建物跡でも見

56 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:41:15.17 ID:W/kJ9k2l.net
ここを浅間明神の創建にかかわる場所と位置づけている。さらに
、788年には新たに浅間明神を建て、この大塚山には、大塚社
として日本武尊を分祀したと伝えられる。現在この地は、流山状
の小高い丘をなしており、日本武尊を祀る祠が建てられている。
写真大塚山の写真図大塚山の図・御鞍石吉田火祭(鎮火祭)の際
の御輿行在所。吉田火祭の本日にこの御鞍石上に御輿が安置され
、神事が行われる。ここで読まれる祝詞の一節から、この地が諏
訪明神旧鎮座地とされる。写真御鞍石の写真図御鞍石の図A7西
湖図以下に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡っ
て修行する内八海巡りが多くの富士講徒によって行われたが、い
つの時代も変わらず巡拝の対象として数えられている。また、景
勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍的
価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)などがある。写
真西湖の写真A8精進湖図以下に示す要素が点在している平面図
富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多くの富士講徒に
よって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象として数え
られている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかり
が深い。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(
湖水)などがある。写真精進湖の写真A9本栖湖図以下に示す要
素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海
巡りが多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わら
ず巡拝の対象として数えられている。また、景勝の地でもあり、
多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍的価値を構成する諸
要素として、自然地形(湖水)や中ノ倉峠からの展望などがある
。写真本栖湖の写真A信仰に関わる周辺のものB1富士山本宮浅
間大社図以下に示す要素が点在している平面図・神立山本殿の北
側にある丘陵地一帯は神立山と称される。神立山及び富士山本宮
浅間大社の基盤を構成する地形は、新富士火山旧期溶岩流に分類
される富士宮溶岩流と、溶岩流直上に広がる扇状地堆積物の層で
−50−構成され、溶岩流の末端部にあたる。そのため指定地内
の一部では溶岩礫が露出し、縄状溶岩も散見される。また、当該
地区は風致地区・保安林にも指定され、渋沢堀沿いの散

57 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:44:35.47 ID:E7K9GyE6.net
ソ・コメツガなどが多くなるが、森林限界(標高1,700〜1
,750m)に近くなるにつれて樹高が低くまばらになる。宝永
噴火の際に噴出したスコリアが厚く堆積しているため、須山口登
山道付近の森林限界は、他の登山道よりもかなり低い。・焼山部
分の植物須山口登山道2合8勺(標高2,050m付近)から頂
上までは、植物の垂直分布で高山帯にあたる。オンタデ、イタド
リ、フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。A4
須走口登山道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須走口登山
道5合目(標高2,000m)付近は、亜高山針葉樹林帯でシラ
ビソ・オオシラビソ・コメツガなどが分布する。須走口登山道の
森林限界は約2,700mで、他の登山道よりも高い。・焼山部
分の植物森林限界を過ぎると高山帯となり、オンタデ、イタドリ
、フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。A5吉
田口登山道標高1600m付近より下方の区域は、山地帯に属す
る。自然林はごく少なく、ほとんどがアカマツ・カラマツなどの
植林地である。わずかに残る自然林では、ミズナラ・ウラジロモ
ミや自生のアカマツ等が生えている。天然記念物「躑躅原のレン
ゲツツジ及びフジザクラ群落」が存在するのもこの地域である。
標高1600mから2500m付近までの区域が亜高山帯にあた
り、コメツガ・シラベ・オオシラビソの森林を形成している。火
山礫の露出した日当たりの良いところには、ダケカンバが生えて
いる。・焼山部分の植物標高2500m付近から上の区域は高山
帯に当たり、森林は形成されない。植物はほとんどみられない地
域であることから、かつては「焼山」と呼ばれた。植物の遷移の
過程を見ることが出来る場所としても、学術的価値が高い。ここ
には、カラマツが匍匐状に生育し、乾燥に強いミヤマハンノキ・
オンタデ・メゲツソウ・フジアザミ・ムラサキモメンズルなどが
生育する。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本
栖湖水辺植物群、沈水植物群にそれぞれ特徴が挙げられる。イ信
仰B1富士山本宮浅間大社構成資産の土地には、丘陵を構成する
社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が
存在している。−68−B2山宮浅間神社構成資産の土地には

58 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:44:52.58 ID:qaNJh0fj.net
た縦方向の割れ目(柱状節理)が存在する。白糸ノ滝は、地質の特徴上、次のよう
なメカニズムで崩落を繰り返していると考えられている。白糸の滝は、最近10年
間の平均で日量約15.6万トンの湧水量が見積もられており、この多量の水の落
下は、白糸溶岩流に比して軟弱な古富士泥流堆積物を次第に浸食する。やがて、下
部が抉り取られることで上部の溶岩流はオーバーハング状態となり、自重に耐えら
れなくなった時点で自然崩落する。この作用が繰り返され、崖線が後退し続けてい
ると考えられる。また、白糸溶岩流内の柱状節理は浸食に弱く、滝の後退を早める
一因と指摘されている。白糸ノ滝は、1年に約2センチメートルの割合で北側に後
退しているという計算もある。音止の滝も、白糸ノ滝と同様の地質であり、同様の
メカニズムで崩落−62−を繰り返していると考えられている。写真溶岩流の写真
図溶岩流の拡散図・白糸ノ滝白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約120メー
トルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧出した水が、数多の白い糸を垂らした
ように流れ落ち、滝となったものである。白糸ノ滝周辺の地質は、下部に不透水層
である古富士泥流堆積物があり、上部に透水性のある白糸溶岩流があると考えられ
ている。富士山麓に降った雨水は、上部の溶岩流を透過し、下部の不透水層との境
目を流れ下っていると考えられている。白糸の滝は、両層が崖面として露出してお
り、両層の境目や上部の溶岩流の間から水が湧出している様子が確認できる。写真
滝の写真(音止の滝も同時に掲載)・音止の滝音止の滝は、「音無の滝」とも呼ば
れ、白糸の滝と台地を隔てた東側に位置する。主瀑は落差約25メートルを流れ落
ちる芝川の本流であり、轟音を轟かせている。崖面では、白糸の滝同様の地層が観
察され、湧水が見られるが、白糸の滝に比して水量は少ない。・鬢撫水鬢撫水は、
「お鬢水」とも呼ばれ、白糸の滝の崖上にある。鬢撫水は、湧水が池となったもの
であり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。また、ここには「駒繋石
」、「弁当(行厨)石」、「杓子石」等の名前のついた石があった

59 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:45:01.28 ID:zKs+yeG4.net
勝景がある。写真景勝の写真・富士山の展望指定地では、白糸
の滝と音止の滝の勝景とともに、見事な富士山が望まれる。写
真展望の写真・富士の巻狩の伝承「白糸ノ滝」には、建久4年
(1193)に源頼朝が行ったいわゆる富士の巻狩にまつわる
伝承がある。音止の滝の名前は、富士の巻狩に関係する曽我兄
弟の仇討ち伝承に由来するもので、兄弟が仇討ちの相−63−
談をしている間は水音を止めたことから名づけられたという。
また、鬢撫水には、富士の巻狩の折に源頼朝がここで鬢のほつ
れを直したという伝承がある。・歌碑「白糸ノ滝」の勝景は古
くから詩歌に詠まれてきており、白糸の滝滝つぼ右岸には白糸
の滝の勝景を詠んだ歌碑がある。・標識名勝及び天然記念物で
あることを明示する標識がある。B眺望C三保松原図以下に示
す要素が点在している平面図三保松原は、静岡市清水区南東部
に位置する三保半島にあり、半島の東岸真崎から海岸線に沿い
、南北に約4キロメートルに及ぶ松林と内陸部に散在する松林
が主体をなしている。真崎から海岸線に沿う松林は、国有地又
は市有地が大半を占めているが、内陸部の松林と松林の景観を
維持している背後地については、ほとんどが民有地となってい
る。松林には、300年を経た老木から幼令木が約54,00
0本、幅広く分布している。図三保松原の地区区分図表地区区
分詳細表地区境界@特別規制A地区真崎灯台の内海側の第2種
規制地区との境界は、隣接する特別規制B地区と第2種規制地
区との境界(松が途切れる所)の延長線上とする。A特別規制
B地区特別規制A地区との境界は防潮堤外側とし、その他の規
制地区との境界は、羽衣参道は道路外側、それ以外は平成元年
4月1日現在において松原を形成している地区、ただし、真崎
先端の境界は真崎灯台と建設省財産、運輸省財産及び民地側の
境界を結んだ線とする。B第1種規制地区真崎付近の第2種規
制地区及び第3種規制地区との境界は、都市計画道路の中心線
とし、字広道の第2種規制地区との境界、字羽衣脇の三保第一
小学校を中心とする第2種規制地区との境界及び大字折戸地区
における第2種規制地区との境界は、隣接する

60 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:47:26.49 ID:W/kJ9k2l.net
は立ち入りが禁止されている。寛文10年(1670)の浅間大
社境内絵図では神立山に信仰関連の様々な建築物が描かれ、発掘
調査で石畳や護摩堂跡が確認されている。写真神立山の写真・湧
玉池(上池、下池)本殿東側の「湧玉池」は、国指定特別天然記
念物となっている。湧玉池は、富士山に降った雨や雪が地下水と
なり、被圧によって富士宮溶岩流の溶岩層間を流れ、溶岩流末端
で湧出して池になったものである。禊所付近を境に上池と下池に
分かれ、以前は上池のみを湧玉池、下池から下流を御手洗川と呼
んだ。登山者や道者が湧玉池の水で心身を清めた後山中へ向かう
という、富士山信仰と関連の深い池であった。現在も富士山山開
きの7月1日には、湧玉池で禊神事が行われる。写真湧玉池の写
真図詳細平面図・社叢神立山表層部は約3万8千uにわたってス
ダジイ、ケヤキ等の樹木が生育しており、富士宮市保存樹林に指
定されている。また、野鳥の生息に適した環境でもあり、「野鳥
の森」碑が建てられている。・社殿(本殿・拝殿・幣殿・透塀・
楼門)浅間大社は、社伝によれば大同元年(806)に造営され
たという。かつての駿河国の一宮で、現在は全国1300余の浅
間神社の総本社として崇められている。現在の社殿は、慶長9〜
11年(1604〜06)に徳川家康が造営したものである。写
真社殿全体の写真図社殿平面図[本殿]本殿は国指定重要文化財
である。「浅間造」と称する棟高45尺の二重の楼閣造構造で他
に例を見ない。1階下層は桁行5間・梁間4間の寄棟造、2階上
層は桁行3間・梁間2間の三間社流造で共に桧皮葺である。明治
40年(1907)5月27日古社寺保存法により特別保護建造
物に指定され、以後、国指定重要文化財として保護されている。
写真本殿全体の写真(幣殿・拝殿含む)図本殿平面図(幣殿・拝
殿含む)[幣殿]本殿と拝殿をつなぐ部分で、桁行3間・梁間3
間の両下造、屋根は檜皮葺、寛文年間の古絵図には幣殿は描かれ
ていないが、現在幣殿として使われている部分に「作合三間四間
ひはだぶき」と書き込まれており、本殿の全景がよく見えるよう
に描かれたと推測される。県指定文化財として保護されている。
[拝殿]桁行5間・梁間3間で、床は幣殿より2段高く

61 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:47:44.70 ID:F1ZNKola.net
えられる。−46−・鳥居登山道跡の8合目上に、自然木により構築された鳥居が
設置されている。「昭和五十二年七月吉日」と刻まれており、個人が設置したもの
である。A3須山口登山道図登山道に要素が点在している平面図・須山御胎内(溶
岩洞穴)旧須山口登山道1合目(標高1,440m付近)にある全長10m余の溶
岩洞穴である。洞穴の直径は約1mで南東側と北西側に入口があり、内部を通り抜
けることができる。登山者は、この洞穴を通って登山するのがならわしであった。
かつて洞穴の延長は数10mあったが、関東大震災により天井部分が崩落し、現在
の長さになった。崩落した部分は、長さ約30mのU字型の溝状の溶岩地形として
須山御胎内の南東側に残っている。この付近の溶岩は須山胎内溶岩と呼ばれている
。年代測定では1030〜1230年という結果が出ており、永保3年(1083
)の噴火時に噴出した可能性がある。平成21年に実施した測量調査では、須山胎
内溶岩は須山口登山道脇の標高1,485m付近から認められており、須山口登山
道がこの溶岩流に沿って形成されていることが判明した。写真須山御胎内の写真・
石像須山御胎内の洞穴内部に、「木花咲耶姫」の石像が安置されている。地元在住
の彫刻家、杉山拓氏の作品。須山口登山道復興後の平成12年に作られたものであ
る。・石燈篭須山御胎内の南東側入口の両脇に、石燈篭が設置されている。・鳥居
須山御胎内の南東側入口前に高さ3m前後の木製の鳥居が建てられている。・標柱
鳥居脇に、「旧須山口登山道一合目(須山御胎内)」と記された標柱が、富士山須
山口登山道保存会によって設置されている。・祠須山御胎内から南東に続くU字状
の溶岩地形脇に、石造りの祠が設置されている。写真祠の写真A4須走口登山道図
登山道に要素が点在している平面図・古御岳神社冨士浅間神社の境外末社で、5合
目の登山道登り口にある。現在の社殿は、昭和54年(1979)に建立され、間
口九尺、奥行九尺の規模である。その際、御室浅間神社を合祀した。神社の前には
鳥居がある。かつては3000坪の境内地を持ち、本殿、拝殿、庁舎

62 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:52:25.81 ID:E7K9GyE6.net
丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽
された樹木等が存在している。B3村山浅間神社構成資産の土地
には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内におい

63 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:52:31.25 ID:qaNJh0fj.net
在は不詳である。・植物白糸の滝の両岸の崖上には樹木が生い茂っている。また指
定地内には、メヤブソテツ、ユリワサビ等特色ある植物相がある。・富士講「白糸
ノ滝」には、江戸時代中期以降江戸で隆盛した富士講の祖長谷川角行にまつわる伝
承がある。角行は白糸の滝で垢離をとり修行を行ったとされ、富士講の信

64 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:52:45.84 ID:zKs+yeG4.net
界とする。ただし、羽衣参道西側の第2種規制地区との境界は
、羽衣参道中心より25mの位置とする。C第2種規制地区真
崎付近第3種規制地区との境界は、市道本村海岸58号線の中
心の延長を境界とする。その他の地区との境界は、@ABを参
照。D第3種規制地区各地区との境界」と呼ばれる多くの浸食
谷の中で最も大きなに富んだ自
然地形をなし、粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返
し多量に噴出したため、テフラに覆われている。A4須走口登
山道起伏に富んだ自然地形をなし、粘性の小さい玄武岩質のテ
フラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、テフラに覆われて
いる。A5吉田口登山道二合目から三合目にかけて見られる古
富士火山からの泥流堆積物、二合目付近で見られる玄武岩溶岩

65 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:53:36.27 ID:F1ZNKola.net
という。写真古御岳神社の写真・迎久須志之神社冨士浅間神社の境外末社で、9合
目(3,570m付近)に建てられている。かつては向薬師、向ヒ薬師、手引薬師
と呼ばれ、石室の中に薬師如来が祀られ冨士浅間神社の神主が管理していた。元禄
16年(1703)−47−の文書「大宮司富士信安等返答下書」に「前薬師之小
屋」の記述があることから、江戸時代初期以降にはすでに祀られていたものと考え
られる。道者はここで薬師に線香を手向けたという。廃仏毀釈によって仏像は山を
降ろされ迎久須志神社と改められた。祭神は大己貴命と少彦名命である。以前は登
山道が建物の西側を通るルートであったが、現在は建物の東側を通るようになって
いる。迎久須志神社の直下には、「日ノ見御前」「日ノ御子」と呼ばれる日の出を
遥拝する場所があり、江戸時代には「日ノ御子石」という富士山型の石が置かれて
いた。富士講の講中が大きな平石の上で朝日を拝したという。現在「日ノ御子石」
はないが、祠と鳥居が建てられている。写真迎久須志之神社の写真・鳥居登山道の
浅間大社東北奥宮(久須志神社)前(登山道終点)、9合目、本8合目、本7合目
、7合目、本5合目、古御嶽神社前に自然木などにより構築された鳥居が設置され
ている。・狛犬登山道終点の鳥居前に狛犬2体が設置されている。この場所は「鳥
居御橋」(とりいおはし)と呼ばれていた。・石碑7合目付近の登山道脇に富士講
関連の石碑がある。以前はもっと標高の高い場所にあったが、雪崩によって流され
て別の場所に転がっていたものを山小屋関係者で運び、現在の場所に設置したとい
う。日付は「七月吉日」とあるのみで、上部が欠損している。A5吉田口登山道図
登山道に要素が点在している平面図・登山道吉田口登山道は、北口本宮冨士浅間神
社を起点とし、富士山頂を目指す道である。18世紀後半以降は、最も多くの道者
が吉田口登山道を目指している。しかも、古道としては唯一徒歩で麓から頂上まで
登れる重要な道である。顕著な普遍的価値を構成する要素として、現存する吉田口
登山道や沿道の宗教施設や山小屋等信仰の拠点などがある。・

66 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:53:50.45 ID:W/kJ9k2l.net
る。正面が入母屋造、背面が切妻造で、屋根は檜皮葺、正面に1
間の向拝が付いている。三方に縁を巡らせ、背面は幣殿に接続し
ている。県指定文化財として保護されている。[透塀]本殿周囲
を囲む1棟と、その外側、本殿横に並ぶ三之宮及び七之宮を含め
たより広い範囲を囲む1棟−51−の計2棟で、総延長は36間
に及ぶ。県指定文化財として保護されている。[楼門]三間一戸
、重層入母屋造で、屋根は檜皮葺、正面・左右脇に扉がついてい
る。楼門の左右には随身像が安置してある。静岡県指定文化財と
して保護されている。写真楼門全体の写真図楼門平面図・廻廊楼
門から東西に伸びる回廊は、昭和9年(1934)に付加された
ものである。・手水舎楼門の南西側に、参拝者が参拝前に身を清
めるために手や口をすすぐ、手水舎がある。・灯籠大小それぞれ
の灯籠が境内各所に設置されている。・石鳥居本殿へ続く参道に
石造りの鳥居が建てられている。昭和33年3月に寄進されたも
のである。・東鳥居・西鳥居桜の馬場の東端と西端にそれぞれ朱
塗りの鳥居が建てられている。・桜の馬場浅間大社流鏑馬式が執
り行われる馬場が約200mに渡って東西に伸びている。源頼朝
が富士の裾野で巻狩を行った際、流鏑馬を奉納したことに始まる
と言われ、室町時代の初期にはすでに神事が行われていたとの記
録が残っている。馬場に沿って両側に御神木の桜が植えられてい
る。・禊所湧玉池の上池と下池の境部分が禊所とされ、池に下り
るための石段が組まれている。・神幸橋(湧玉橋)湧玉池南側の
神田川への流出口に石造りの橋が架けられている。春秋の大祭に
はこの橋を通って山宮御神幸が出発したとされる。寛文10年(
1671)の絵図では橋に屋根が葺かれている。・輪橋(太鼓橋
)本殿へと向かう参道に、鏡池を渡る輪橋が架けられている。寛
文10年の絵図には既に描かれているが、大正4年(1915)
に石造りに改められた。写真輪橋の写真図輪橋の平面図絵図寛文
10年の絵図・護摩堂跡(推定)平成20年の発掘調査により、
護摩堂跡と考えられる溶岩礫で構成された石垣と建物跡が検出さ
れた。石垣は樵石積みで組まれ、平面形は正方形となっている。
また、石垣で正方形に囲繞された敷地内で建物跡の礎石

67 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:57:39.85 ID:qaNJh0fj.net
木が約54,000本、幅広く分布している。図三保松原の地区区分図表地区区分
詳細表地区境界@特別規制A地区真崎灯台の内海側の第2種規制地区との境界は、
隣接する特別規制B地区と第2種規制地区との境界(松が途切れる所)の延長線上
とする。A特別規制B地区特別規制A地区との境界は防潮堤外側とし、その他の規
制地区との境界は、羽衣参道は道路外側、それ以外は平成元年4月1日現在におい
て松原を形成している地区、ただし、真崎先端の境界は真崎灯台と建設省財産、運
輸省財産及び民地側の境界を結んだ線とする。B第1種規制地区真崎付近の第2種
規制地区及び第3種規制地区との境界は、都市計画道路の中心線とし、字広道の第
2種規制地区との境界、字羽衣脇の三保第一小学校を中心とする第2種規制地区と
の境界及び大字折戸地区における第2種規制地区との境界は、隣接する道路の中心
を境界とする。ただし、羽衣参道西側の第2種規制地区との境界は、羽衣参道中心
より25mの位置とする。C第2種規制地区真崎付近第3種規制地区との境界は、
市道本村海岸58号線の中心の延長を境界とする。その他の地区との境界は、@A
Bを参照。D第3種規制地区各地区との境界はABCを参照。(2)顕著な普遍的
価値を構成する諸要素と密接に関わる諸要素@自然地形構成資産の土地には、山並
み、湧水や富士山及び側火山の噴火等の火山活動によって形成された溶岩樹型など
の自然地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要素となって存在しているもの
もある。ア富士山山体及び登山道A富士山−64−・テフラ噴火の際、山頂火口か
ら粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、山頂付近
はテフラに覆われている。・大沢崩れ「八百八沢」と呼ばれる多くの浸食谷の中で
最も大きなもので、富士山西斜面の山梨県との県境に位置する。山頂直下から標高
2,200m付近まで延長2.1q、最大幅約500m、最大深さ約150mに渡
る。崩壊は現在も進行中で年平均約15万?の岩石・土砂を流出し、大沢川流域に
扇状地を形成している。写真大沢崩れの写真図大沢崩れの図面A1

68 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 08:57:47.34 ID:zKs+yeG4.net
の滑床及び縄状溶岩など様々な地質・地形が火

69 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:00:29.87 ID:F1ZNKola.net
から急坂となり馬が使えなくなることからこの名がついた。この一体は草山から木
山への境でもあり、ここからが御山の聖地ということにもなる。富士山有料道路が
開通する以前の馬返の周辺は、本格的な登り勾配の坂道が始まる直前の平地であり
、登拝者たちがいったん休憩を取る場所として賑わった。登山期間には4軒の茶屋
が営業され、登拝者の便に供された。写真馬返周辺の写真・五合目ここは木山と焼
山の境界でもあるこの地は天地境(てんちのさかい)とも言わ

70 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:00:44.59 ID:W/kJ9k2l.net
れた。桁行3間・梁間4間で、南側に入口を有していたと考えら
れる。発掘調査後に、江戸時代終わり頃の地誌でこの建物跡を「
本地堂」とする記載が確認されており、最終的に護摩堂から本地
堂へ造作し直された可能性がある。写真護摩堂の発掘調査時の完
掘写真(平面写真)図平面図・随身像慶長19年(1614)2
月に建立された。背銘には、左側の像は「甲州河内下山住番匠石
川清助作」、右−52−側の像は「大工山城國上原住櫻井三蔵作
」と記され、市指定有形文化財として保護されている。

71 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:03:43.50 ID:E7K9GyE6.net
金剛杖古神札納所西側に、大金剛杖が置かれている。開山祭に使
用されていた。・藤棚水屋神社の南側に、藤棚が設けられている
。・駐車場指定地の南西部分には、自動発券機(料金収受機)を
設置した第1駐車場が整備されている。B2山宮浅間神社・案内
板・説明板籠屋の南側に、案内板等が建てられている。山宮浅間
神社の由緒を記したもの、山宮浅間神社の概要と、市指定文化財
であることを記したもの、山宮浅間神社の概要と、富士宮市「歩
く博物館」のコースであることを示すものの3本である。・手

72 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:04:00.67 ID:qaNJh0fj.net
しA2大宮・村山口登山道・日沢(浸食谷)日沢は富士山の浸食谷の1つで、村山
口登山道跡とほぼ並行に山腹を南下していく。村山口登山道跡とは、中宮八幡堂跡
の東側(標高1,280m付近)及び、6号建物跡と7号建物跡の間(標高2,0
15m付近)で交差する。2,015m付近には、日沢の上に巨石があり、自然の
橋のような地形になっており、横渡と呼ばれる。登山道はここで日沢の左岸から右
岸に渡る。写真日沢の写真A3須山口登山道起伏に富んだ自然地形

73 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:04:09.35 ID:zKs+yeG4.net
る。B15白糸の滝構成資産の土地には丘陵や河川などの自然
地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要素となって存在
しているものがある。ウ眺望C三保松原なしA森林、植栽樹木
構成資産の土地には、富士山の景観を構成している天然林、富
士山原始林及び青木ヶ原樹海、人工林などからなる森林が存在
しているほか、社叢林・境内林などが存在している。ア富士山
山体及び登山道A富士山標高3,300m付近より上方の地域
にコケ類・地衣類が生育している。A1山頂信

74 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:07:19.41 ID:F1ZNKola.net
場、中宮の社、小屋等がおかれていた。ここの役場は、古くは中宮三社の神供料と
して役銭を納めた場所である。後年は登山切手改め所となった。小屋については、
江戸後期には4軒があったが、すでに武田信玄の1566年の文書に「中宮之室」
という名称があり、戦国時代からこの地に小屋が設けられ−48−ていたことがわ
かる。最盛期には18軒が所在したと伝えられている。写真五合目周辺の写真・烏
帽子岩七合五勺に烏帽子の形をした岩があり、これを烏帽子岩という。ここにて富
士講中興の祖と称される食行身禄が、1733年に31日間の断食修行を経て入定
した。「甲斐国志」にも「享保十八六月十三日富士行者身禄ガ入定ノ地ナリ小屋ア
リ身禄ノ木像ヲ安置ス流レヲ汲者年々此に登拝ス」とあり、江戸後期にはすでに身
禄の聖地として信者が登拝していたことがわかる。現在も富士講の聖地として重要
な地である。写真烏帽子岩の写真A6北口本宮冨士浅間神社図以下に示す要素が点
在している平面図北口本宮冨士浅間神社は、富士講とのつながりが強く1730年
代に富士講の指導者である村上光清の寄進によって境内の建造物群の修復工事が行
われ、現在にみる境内の景観の礎が形成された。社殿の背後には登山門があり、こ
の神社を起点として富士山頂まで吉田口登山道が延びている。富士講や吉田御師と
密接な関係を持ちながら発展した神社である。顕著な普遍的価値を構成する諸要素
として、富士信仰の拠点でもある本殿などの建造物群や境内地、吉田口登山道の起
点などがある。・本殿本殿は、1615年、都留郡の領主鳥居土佐守成次によって
建立された。桁行一間・梁間二間の規模で、入母屋造の建物を身舎としてその前面
に唐破風造の向拝一間をつけた形式をとり、独自な本殿形式が採用されている。各
部に漆塗り、極彩色をほどこし、彫刻・金具を配して豪華絢爛な装飾を展開し、桃
山式建築の装飾的技法の多様性を示すとともに、すぐれた意匠をみせる顕著な建物
である。写真本殿の写真図本殿の図・東宮本殿東宮本殿は、1223年北条義時の
創建とも伝えられるが、現社殿は1561年武田信玄が浅間本

75 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:07:34.40 ID:W/kJ9k2l.net
像全体の写真・狛犬参道の石鳥居両側に、狛犬が建てられている
。大正7年5月に奉献されたものである。・御神幸道首標の碑明
治以前に行われていた「山宮御神幸」における、御神幸道の首標
が、池畔に立てられている。造立年は元禄年(1691)未年十
一月とされ、「自当社山宮御神幸道五十丁証碑首也」と刻まれて
いる。昭和59年(1984)に浅間大社境内の土中から発見さ
れ、現在地に再建された。・三之宮本殿横西側に、淺間第三御子
神を祀る境内社「三之宮浅間神社」が建てられている。・七之宮
本殿横東側に、淺間第七御子神を祀る境内社「七之宮浅間神社」
が建てられている。・鉾立石楼門前の石段には、鉾立石が置かれ
ている。明治の初めまで行われていた山宮御神幸の際、神の宿っ
た鉾を立てて休めた自然石である。・欄干橋(神路橋、神路枚橋
)池畔と川中島を結ぶ橋が2本架けられている。島の西側が神路
橋、東側が神路枚橋であるが、寛文10年(1670)の絵図で
は西側にのみ架けられている。写真橋全体の写真絵図寛文10年
の絵図B2山宮浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図
・溶岩流地形山宮浅間神社の石鳥居から参道を経て参籠所に至る
までの区域は北山溶岩流上に展開している。また、遥拝所が位置
する小高い丘陵は青沢溶岩流の先端部である。さらに、涸れ沢の
西岸には、天母山(二子山)溶岩流、万野風穴溶岩流で構成され
る丘陵地が展開する。よって、山宮浅間神社周辺には、籠屋付近
の北山溶岩流を含め、4つの異なる溶岩流地形が広がっているこ
とになる。遥拝所の基盤となっている青沢溶岩流は、約2,00
0年前の噴火によって流出した比較的新しい溶岩流であるため、
この部分は他の区域と比べて植生の回復は遅れていたと考えられ
る。そのために、樹木等に遮られることなく富士山の山頂まで見
渡せていたため、この場所で山を遥拝する行為が行われたと考え
られる。写真溶岩流地形の写真図溶岩流の拡散している模式図・
社叢目通りの幹周が3mを超える巨木4本を含むスギ林が、約9
,780uの社叢を形成しており、富士宮市の保存樹林に指定さ
れている。・籠屋(参籠所)遥拝所へ登る手前の平坦な土地に籠
屋が建てられている。籠屋は、神の宿った御鉾が浅間大

76 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:10:26.94 ID:E7K9GyE6.net
り籠屋から遥拝所へ向かう石段の脇に、手すりが設置されている
。・鉄柱籠屋から遥拝所へ向かう参道と石段の両脇に、祭祀で利
用する鉄柱が設置されている。・トイレ籠屋西側に、水洗トイレ
が設置されている。・水道籠屋南側に、コンクリート製の水道施
設が設置されている。−71−・水飲み場水道施設の南側に、コ
ンクリート製の水飲み場が設置されている。・ベンチ休憩用のベ
ンチが設置されている。・鳥居駐車場横の参道に、コンクリート
製の鳥居が建てられている。・燈篭コンクリート製の鳥居から籠
屋へ至る参道の両側に氏子等が奉納した燈篭が並んで設置されて
いる。また、籠屋北側鉾立石の左右にも1基ずつ設置されている
。・駐車場乗用車3台程を駐車できる駐車場が、県道から入って
境内地を横切る道沿いに設けられている。・石碑山宮浅間神社の
由緒を記した石碑が、駐車場の北側に設置されている。・石造物
参道沿いには、道祖神、青面金剛、観音等の石造物が置かれてい
る。B3村山浅間神社・社務所境内西側に、社務所が建てられて
いる。・宝物殿社殿の南西側に、宝物殿が建てられている。・村
山公会堂社務所の西側には、元村山地区の住民が、会合等で利用
する公会堂が建てられている。・トイレ社務所北側に、トイレが
設置されている。・参道手すり氏神社へと登る参道脇には、アル
ミ製の手すりが設置されている。・御神木柵県指定天然記念物の
イチョウの周囲には、樹木保護のための柵が設置されている。・
御神木指定証県天然記念物に指定されているイチョウと大スギが
、御神木に指定された旨を示す札が、イチョウ周囲の柵と大スギ
の幹に掲げられている。・石柱村山浅間神社が、大正14年(1
925)に縣社に昇格したことを示す石柱が、参道入口左側に設
置されている。また、昭和62年(1987)に寄贈された「富
士根本宮村山浅間神社」と刻まれた石柱が、参道入口右側に設置
されている。・児童公園六道坂入り口付近に、すべり台等の遊具
を備え、またプールを併設した児童公園が整備されている。・駐
車場境内地西端に、参詣者用の駐車場が整備されている。−72
−・村山水道完成記念碑社務所裏側に、村山水道の完成を記念す
る碑が建てられている。昭和33年に建立された。・説明板(

77 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:10:44.46 ID:qaNJh0fj.net
小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、テフラに覆われて
いる。A4須走口登山道起伏に富んだ自然地形をなし、粘性の小さい玄武岩質のテ
フラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、テフラに覆われている。A5吉田口登
山道二合目から三合目にかけて見られる古富士火山からの泥流堆積物、二合目付近
で見られる玄武岩溶岩の滑床及び縄状溶岩など様々な地質・地形が火山活動により
形成されている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖地質学
的にみると湖の北側、西側、南側は御坂基盤層により構成されているが、東側新富
士火山の旧期の溶岩、さらにそれらを覆う形で青木ヶ原溶岩が分布している。この
溶岩流については水中に流入して形成された水底溶岩の可能性も指摘されている。
(久野久(1968)水中自破砕溶岩)また本栖湖畔のボーリング調査において4
3mより上位は新富士火山の特徴が示され、それより深いところは古富士火山の特
徴を示している。その時期は概ね30,000年前以降の溶岩主体の富士山起源の
火山活動が確認−65−されている。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・鏡池楼門前
の池で一名眼鏡池とも言われる。参道を挟んで両側に丸く池が広がっている。寛文
10年(1670)の絵図では、ここから流れる水が御手洗川に流れ込んでいる。
写真鏡池の写真B2山宮浅間神社構成資産の土地には丘陵や河川などの自然地形が
見られ、構成資産を成立させる重要な要素となって存在しているものがある。B3
村山浅間神社構成資産の土地には丘陵や河川などの自然地形が見られ、構成資産を
成立させる重要な要素となって存在しているものがある。B4須山浅間神社構成資
産の土地には丘陵や河川などの自然地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要
素となって存在しているものがある。B5須走浅間神社・信しげの滝(清めの滝)
境内地の池で汲み上げた水が、石鳥居南側の「信しげの滝」まで流れている。B6
河口浅間神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅中門をくぐると川(水路)が流れ
ており、かつては当家に宿泊する富士講の禊ぎの場となっていた。

78 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:10:52.99 ID:zKs+yeG4.net
大宮・村山口登山道・草山部分の植物村山浅間神社から中宮八
幡堂跡の下までにあたり、植物の垂直分布では、丘陵帯から山
地帯にあたる。戦後、スギ・ヒノキ・モミなどの植林が行われ
、道沿いはほとんどが人工林であるが、天照教社から富士山麓
山の村を経て中宮八幡堂跡に至る道沿いには、ブナ・ミズナラ
・カエデなどの落葉広葉樹の自然林が残っている。林の下には
ササ(スズタケ)が視界を遮るほど生い茂っている。・木山部
分の植物中宮八幡堂跡付近から新5合目の森林限界(2,40
0m付近)までにあたり、植物の垂直分布では、山地帯から亜
高山帯にあたる。高所に上がるにつれてブナ・カエデなどの広
葉樹からウラジロモミ・シラビソなどの針葉樹に変わり、標高
1,600m付近で落葉樹とササがなくなる。・焼山部分の植
物森林限界である標高2,400m付近から上で、植物の垂直
分布では高山帯にあたる。この付近の植物は7月下旬から9月
上旬にかけていっせいに花を咲かせる。オンタデ、ムラサキモ
メンヅル、ミヤマオトコヨモギなどが見られる。A3須山口登
山道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須山御胎内(標高
1,440m付近)付近は夏緑樹林帯(ブナ・ミズナラ・カエ
デ類)にあたり、林床にはササ類が密生している。幕岩上部(
標高1,680m付近)付近は、針葉樹のシラビソ・−67−
オオシラビソ・コメツガなどが多くなるが、森林限界(標高1
,700〜1,750m)に近くなるにつれて樹高が低くまば
らになる。宝永噴火の際に噴出したスコリアが厚く堆積してい
るため、須山口登山道付近の森林限界は、他の登山道よりもか
なり低い。・焼山部分の植物須山口登山道2合8勺(標高2,
050m付近)から頂上までは、植物の垂直分布で高山帯にあ
たる。オンタデ、イタドリ、フジハタザオ、フジアザミなどが
、まばらに分布する。A4須走口登山道・木山部分の植物植物
の垂直分布では、須走口登山道5合目(標高2,000m)付
近は、亜高山針葉樹林帯でシラビソ・オオシラビソ・コメツガ
などが分布する。須走口登山道の森林限界は約2,700mで
、他の登山道よりも高い。・焼山部分の植物森

79 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:13:53.85 ID:F1ZNKola.net
のである。本殿は身舎梁間一間、桁行一間で正面に一間の向拝をつける一間社流造
の形式である。東宮本殿は、本社本殿はもとより西宮本殿に比較してやや小規模で
あるが、構造形式や蟇股に挿入した彫刻などに室町時代の手法を示しており、三殿
中最も古い建物である。写真東宮本殿の写真図東宮本殿の図・西宮本殿西宮本殿は
、1594年谷村城主浅野左右衛門佐氏重により東宮に替わる本殿として建立され
たが、1615年、鳥居成次の本殿建立により現在地に移され西宮となった。本殿
の形式は東宮と同じ一間社流造であるが、両側面と背面は二間で一間の向拝をつけ
る。西宮本殿は、桃山時代の装飾的要素を多分に取り入れていて、やがて豪華な本
社本殿建築へと発展する過程を、両者並べて鑑賞できる貴重な建物である。−49
−写真西宮本殿の写真図西宮本殿の図・大塚山社誌では、日本武尊が富士山を遙拝
した地であり、ここを浅間明神の創建にかかわる場所と位置づけている。さらに、
788年には新たに浅間明神を建て、この大塚山には、大塚社として日本武尊を分
祀したと伝えられる。現在この地は、流山状の小高い丘をなしており、日本武尊を
祀る祠が建てられている。写真大塚山の写真図大塚山の図・御鞍石吉田火祭(鎮火
祭)の際の御輿行在所。吉田火祭の本日にこの御鞍石上に御輿が安置され、神事が
行われる。ここで読まれる祝詞の一節から、この地が諏訪明神旧鎮座地とされる。
写真御鞍石の写真図御鞍石の図A7西湖図以下に示す要素が点在している平面図富
士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多くの富士講徒によって行われたが、
いつの時代も変わらず巡拝の対象として数えられている。また、景勝の地でもあり
、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、自
然地形(湖水)などがある。写真西湖の写真A8精進湖図以下に示す要素が点在し
ている平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多くの富士講徒によっ
て行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象として数えられている。また、景
勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍

80 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:14:10.26 ID:W/kJ9k2l.net
浅間神社を往復する祭儀「山宮御神幸」において、これに同行し
た大宮司以下の諸職が一夜参籠した場所である。−53−・鉾立
石籠屋をくぐり遥拝所へ続く参道に、「山宮御神幸」で神の宿っ
た鉾を休めるための「鉾立石」が置かれている。石は火山弾であ
り、籠屋をくぐってすぐの位置に1つ、石段の手前に1つの計2
つが置かれている。・石段(参道)遥拝所が位置する丘陵へ登る
ための石段が組まれている。現在あるものは戦中もしくは戦後に
改築されたものと考えられる。・石塁遥拝所の周辺約45m四方
が石塁により方形に区切られている。青沢溶岩流の溶岩塊上に溶
岩礫を積み上げて構築され、部分的に遺物を含む土層上に構築さ
れている。石塁下から祭祀に用いられたと思われる土師器が出土
しているため、それらが用いられた12世紀から15世紀、もし
くは後の時代に築造されたものと推定される。写真石塁の写真図
石塁の平面図・断面図・玉垣遥拝所の周囲にはコンクリート製の
玉垣が設置されている。戦中もしくは戦後に設けられたものと考
えられる。また、遥拝所入口には鉄製の門扉が取り付けられてい
る。・遥拝所富士山を直接拝礼し、祭儀を行うことを目的として
築造されたと推定される施設である。南北約15.2m、東西約
7.6mの長方形で、30〜40p程度の溶岩を用いて石列等に
よって組まれている。富士山を拝む方向に祭壇が位置し、祭壇に
向かって左側に祭儀を行う際の大宮司席、公文・案主席、献饌所
が、向かって右側に別当・供僧席が設けられている。写真遥拝所
の写真図遥拝所の平面図・石鳥居境内地の南端に、石鳥居が建て
られている。昭和6年(1931)に建立されたものである。・
参道石鳥居から籠屋まで参道が続いている。B3村山浅間神社図
以下に示す要素が点在している平面図・元村山溶岩流村山浅間神
社は、新富士旧期溶岩の元村山溶岩流末端部付近にあたる。見付
の間は平地で、両見付から先は急傾斜地となっている。村山地区
は標高が高く、他の集落と急傾斜地で隔絶された一段高い場所に
位置する。・水源地(竜頭ヶ池)社叢東側に「竜頭ヶ池」と呼ば
れる湧水池があり、水垢離や生活用水として利用されてきた。ま
たこの湧水を水源とする村山沢は南流して渓谷を刻み神

81 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:17:21.54 ID:E7K9GyE6.net
士山表口真面之図)麓の吉原から山頂へ至る登山道と、途中のポ
イントとなる地名、集落を繋ぐ道等を示した地図が、村山公会堂
の北側に設置されている。B4須山浅間神社役から太
平洋戦争に至る間の、須走の戦没者24名が祀られている。B6
河口浅間神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅旧外川家住宅は
、主屋や離座敷などに旧外川家が有する民俗資料等を展示し、

82 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:17:35.27 ID:qaNJh0fj.net
0河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・構成岩石質、地質学的形状(平面的
、立体的)等B13吉田胎内樹型溶岩流の流出時の表面の状態がほぼ保たれている
。地域を覆う玄武岩溶岩流をはじめ、スコリアなどの火山活
道沿いはほとんどが人工林である
が、天照教社から富士山麓山の村を経て中宮八幡堂跡に至る道沿いには、ブナ・ミ
ズナラ・カエデなどの落葉広葉樹の自然林が残っている。林の下にはササ(スズタ
ケ)が視界を遮るほど生い茂っている。・木山部分の植物中宮八幡堂跡付近から新
5合目の森林限界(2,400m付近)までにあたり、植物の垂直分布では、山地
帯から亜高山帯にあたる。高所に上がるにつれてブナ・カエデなどの広葉樹からウ
ラジロモミ・シラビソなどの針葉樹に変わり、標高1,600m付近で落葉樹とサ
サがなくなる。・焼山部分の植物森林限界である標高2,400m付近から上で、
植物の垂直分布では高山帯にあたる。この付近の植物は7月下旬から9月上旬にか
けていっせいに花を咲かせる。オンタデ、ムラサキモメンヅル、ミヤマオトコヨモ
ギなどが見られる。A3須山口登山道・木山部分の植物植物の垂直

83 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:17:51.63 ID:zKs+yeG4.net
と高山帯となり、オンタデ、イタドリ、フジハタザオ、フジア
ザミなどが、まばらに分布する。A5吉田口登山道標高160
0m付近より下方の区域は、山地帯に属する。自然林はごく少
なく、ほとんどがアカマツ・カラマツなどの植林地である。わ
ずかに残る自然林では、ミズナラ・ウラジロモミや自生のアカ
マツ等が生えている。天然記念物「躑躅原のレンゲツツジ及び
フジザクラ群落」が存在するのもこの地域である。標高160
0mから2500m付近までの区域が亜高山帯にあたり、コメ

84 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:20:43.40 ID:F1ZNKola.net
要素として、自然地形(湖水)などがある。写真精進湖の写真A9本栖湖図以下に
示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多く
の富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象として数えられ
ている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍的
価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)や中ノ倉峠からの展望などがある
。写真本栖湖の写真A信仰に関わる周辺のものB1富士山本宮浅間大社図以下に示
す要素が点在している平面図・神立山本殿の北側にある丘陵地一帯は神立山と称さ
れる。神立山及び富士山本宮浅間大社の基盤を構成する地形は、新富士火山旧期溶
岩流に分類される富士宮溶岩流と、溶岩流直上に広がる扇状地堆積物の層で−50
−構成され、溶岩流の末端部にあたる。そのため指定地内の一部では溶岩礫が露出
し、縄状溶岩も散見される。また、当該地区は風致地区・保安林にも指定され、渋
沢堀沿いの散策路以外は立ち入りが禁止されている。寛文10年(1670)の浅
間大社境内絵図では神立山に信仰関連の様々な建築物が描かれ、発掘調査で石畳や
護摩堂跡が確認されている。写真神立山の写真・湧玉池(上池、下池)本殿東側の
「湧玉池」は、国指定特別天然記念物となっている。湧玉池は、富士山に降った雨
や雪が地下水となり、被圧によって富士宮溶岩流の溶岩層間を流れ、溶岩流末端で
湧出して池になったものである。禊所付近を境に上池と下池に分かれ、以前は上池
のみを湧玉池、下池から下流を御手洗川と呼んだ。登山者や道者が湧玉池の水で心
身を清めた後山中へ向かうという、富士山信仰と関連の深い池であった。現在も富
士山山開きの7月1日には、湧玉池で禊神事が行われる。写真湧玉池の写真図詳細
平面図・社叢神立山表層部は約3万8千uにわたってスダジイ、ケヤキ等の樹木が
生育しており、富士宮市保存樹林に指定されている。また、野鳥の生息に適した環
境でもあり、「野鳥の森」碑が建てられている。・社殿(本殿・拝殿・幣殿・透塀
・楼門)浅間大社は、社伝によれば大同元年(806)に造営

85 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:20:59.05 ID:W/kJ9k2l.net
ら大沢川となる。これらの水源は、村山の集落を成立させた要因
の一つである。・御神木(イチョウ、大スギ)[イチョウ]−5
4−昭和43年(1968)7月2日に県天然記念物に指定され
た。目通り8m、根回り9.15m、樹高26m、枝張り東西1
9m南北14mで、樹勢よく乳状下垂気根の発達も著しい。気根
が数多く垂下する。気根の先端に針を刺して祈願すると妊産婦の
乳の出がよくなると伝えられ、女性の信仰を集めていた。また以
前はウロの中に大日如来が祀られていたといわれ、現在でも祭祀
でしめ縄を張る。[大スギ]昭和31年5月24日に県天然記念
物に指定された。村山浅間神社の御神木と称される巨木である。
境内の多くのスギの中で最大のもので目通り9.9m、枝張り東
西17.5m、南北31m、樹高47mもある。中心部には高さ
8mに及ぶ空洞がある。案内板では約1,000年の樹齢とされ
るが、実際にはおよそ400〜600年と推定される。・社叢境
内には胸高直径0.7m以上のスギが39本ある。アカガシ3本
、スダジイ1本などの大樹も見られるが、裏山の大半は戦後植樹
されたヒノキやスギである。富士宮市の保存樹林に指定されてい
る。・浅間神社社殿村山浅間神社社殿は、神仏分離令によって境
内社富士浅間七社を相殿として造られ、中座に木花開耶姫命、左
座に大山祗命、彦火々出見命、瓊々杵命、右座に大日霊貴(天照
大神)・伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀っている。現在の社殿は大正2
年(1913)に改築されたものだが、幣殿と拝殿は老朽化した
ため、その後さらに鉄筋コンクリート一部木造に建替えられてい
る。写真社殿の写真図社殿の図面・大日堂(興法寺)鎌倉時代の
文保年間(1317〜1318)に、末代上人の流れをくむ頼尊
が村山に興法寺を開いたと伝えられている。その興法寺の建物と
して現存する唯一の堂で、富士山の本尊である大日如来を主尊と
する。現在の建物は、部材の状況や絵様彫刻の特徴などから江戸
時代末期の建造と考えられるが、外壁は波鉄板板張りに変えられ
ている。桁行5間・梁間7間、入母屋造、鉄板葺きで、南面に出
入り口を開き、前面と両側面に幅一間の回り縁を巡らしている。
写真社殿の写真図社殿の図面・水垢離場山伏修行者及び

86 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:22:26.39 ID:E7K9GyE6.net
期的に入れ替えながら御師や御師住宅、富士講などに関する理解
を深めるよう活用されている。B9山中湖B10河口湖B11忍
野八海B12船津胎内樹型船津胎内樹型の管理を行う施設として
河口湖フィールドセンターがある。溶岩樹型に関わる資料や自然
、生物等の展示施設をもち自然共生室という研究機関も兼ね備え
、洞穴や周辺環境の価値の普及、洞内環境の保護、入洞者の安全
確保に寄与している。B13吉田胎内樹型吉田胎内樹型に関する
解説板が山梨県・富士吉田市教育委員会により設置されている。
B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)・説明板、案内板洞穴の
入口に、人穴の由緒や市指定文化財であることを記した説明板、
碑塔群や洞穴内の危険に対して注意を促す旨の案内板が4本建て
られている。B15白糸ノ滝なしウ眺望C三保松原なしC道路と
その他人工物構成資産の土地には、日常生活を営む地域住民が使
用する生活道路や、富士スバルラインや富士山スカイラインなど
の観光道路をはじめてとして、電柱、看板、誘導標識などをはじ
めとする各種の建築物及び工作物が存在している−74−ア富士
山山体及び登山道A富士山・救急搬送・荷物搬送区域救急用・緊
急避難道としての役割を持つ道路等の施設である。搬送には、ブ
ルドーザーが使われる。歩道との交差部には、進入禁止柵・注意
表示板が設置されている。A1山頂信仰遺跡なしA2大宮・村山
口登山道6合目以上では、登山者の安全確保のため、登山道に沿
って鉄杭、ロープ等が設置されている。A3須山口登山道須山御
胎内から幕岩までの登山道脇に、須山口登山道及び須山御胎内を
示す標識が設置されている。木製と金属製のものがある。御殿場
口との合流点より上部については、茶色と緑色の地に白い文字で
統一された登山道案内標識が設置されている。この標識は富士山
における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一されて
いる。A4須走口登山道登山者の安全確保のため、登山道に沿っ
て鉄杭、ロープ等が設置されている。須走口登山道は、茶色地に
赤色の帯が入り、白い文字で統一された登山道案内標識が設置さ
れている。この標識は富士山における標識類総合ガイドラインに
沿ったデザインで統一されている。吉田口登山道が合流する八

87 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:22:43.84 ID:qaNJh0fj.net
御胎内(標高1,440m付近)付近は夏緑樹林帯(ブナ・ミズナラ・カエデ類)
にあたり、林床にはササ類が密生している。幕岩上部(標高1,680m付近)付
近は、針葉樹のシラビソ・−67−オオシラビソ・コメツガなどが多くなるが、森
林限界(標高1,700〜1,750m)に近くなるにつれて樹高が低くまばらに
なる。宝永噴火の際に噴出したスコリアが厚く堆積しているため、須山口登山道付
近の森林限界は、他の登山道よりもかなり低い。・焼山部分の植物須山口登山道2
合8勺(標高2,050m付近)から頂上までは、植物の垂直分布で高山帯にあた
る。オンタデ、イタドリ、フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。
A4須走口登山道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須走口登山道5合目(標
高2,000m)付近は、亜高山針葉樹林帯でシラビソ・オオシラビソ・コメツガ
などが分布する。須走口登山道の森林限界は約2,700mで、他の登山道よりも
高い。・焼山部分の植物森林限界を過ぎると高山帯となり、オンタデ、イタドリ、
フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。A5吉田口登山道標高16
00m付近より下方の区域は、山地帯に属する。自然林はごく少なく、ほとんどが
アカマツ・カラマツなどの植林地である。わずかに残る自然林では、ミズナラ・ウ
ラジロモミや自生のアカマツ等が生えている。天然記念物「躑躅原のレンゲツツジ
及びフジザクラ群落」が存在するのもこの地域である。標高1600mから250
0m付近までの区域が亜高山帯にあたり、コメツガ・シラベ・オオシラビソの森林
を形成している。火山礫の露出した日当たりの良いところには、ダケカンバが生え
ている。・焼山部分の植物標高2500m付近から上の区域は高山帯に当たり、森
林は形成されない。植物はほとんどみられない地域であることから、かつては「焼
山」と呼ばれた。植物の遷移の過程を見ることが出来る場所としても、学術的価値
が高い。ここには、カラマツが匍匐状に生育し、乾燥に強いミヤマハンノキ・オン
タデ・メゲツソウ・フジアザミ・ムラサキモメンズルなどが生育す

88 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:22:52.71 ID:zKs+yeG4.net
浅間神社)構成資産の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内
林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が存在してい
る。B15白糸の滝イロハカエデ、ヤブツバキ等の自然林や植
栽等の植物がある。ウ眺望C三保松原松の生立木が植栽及び自
然植生している。B保存管理又は公開活用を目的とした建造物
構成資産の土地には、保存管理、公開活用のための各種展示施
設・管理棟・防災施設のほか、解説板・誘導案内板等が存在し
ている。ア富士山山体及び登山道A富士山−69−富士山にお
ける標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された案
内標識等の整備が進められている。A1山頂信仰遺跡富士山に
おける標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された
案内標識等の整備が進められている。A2大宮・村山口登山道
富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統
一された案内標識等の整備が進められている。A3須山口登山
道なしA4須走口登山道富士山における標識類総合ガイドライ
ンに沿ったデザインで統一された案内標識等の整備が進められ
ている。A5吉田口登山道富士山における標識類総合ガイドラ
インに沿ったデザインで統一された案内標識等の整備が進めら
れている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9
本栖湖・2006年3月22日より、自然環境や適切な利用環
境の保全を図るため、本栖湖水面は動力船の乗り入れ禁止区域
に指定された。こうした規制内容を説明するための説明板や水
上バイク等動力船乗り入れ禁止看板が湖畔の川尻地区などに設
置されている。・中之倉トンネル脇の山腹は旧五千円札(現千
円札)の裏面に使用されている富士山と本栖湖のイラストのモ
デルとなった岡田紅陽の写真の撮影地である。国道300号線
沿いの中之倉トンネル脇には四阿を有する展望地がある。自然
公園法の第2種特別地域として、観光施設等も景観に配慮され
ている。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・渋沢用水(横溝川)
神立山の北側部を流れる渋沢用水(横溝川)は、淀師地区渋沢
の湧水地に源を発し、神立山の北半部を蛇行しながら南東方向
へ流れ、富士宮市中心部を灌漑する用水路であ

89 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:28:23.39 ID:E7K9GyE6.net
目より上部は、さらに黄色の帯が加わる。A5吉田口登山道富士
山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一され
た案内標識等の整備が進められている。A6北口本宮冨士浅間神
社A7西湖A8精進湖A9本栖湖湖西側に位置する水力発電用取
水口は、(株)日本軽金属蒲原製造所の工場群に電力を供給する
自家用水力発電所の一つ、本栖発電所のものである。イ信仰B

90 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:28:40.39 ID:qaNJh0fj.net
宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖水辺植物群、沈水植物群にそれぞれ
特徴が挙げられる。イ信仰B1富士山本宮浅間大社構成資産の土地には、丘陵を構
成する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が存在してい
る。−68−B2山宮浅間神社構成資産の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内
林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が存在している。B3村山浅間神
社構成資産の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか

91 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:28:49.22 ID:zKs+yeG4.net
不明であるが水田開発を目的として開削されたと考えられ、開
発が進むにつれ生活用水や防火用水として使われるようになっ
た。現在は水質悪化により生活用水としては利用されなくなっ
ている。・社務所−70−楼門から続く東廻廊の東側に、神社
を管理し神社の社務を取り扱う社務所が建てられている。・祈
祷殿楼門から続く西廻廊の西側に、各種祈祷や御祓いを行うた
めの祈祷殿が建てられている。・浅間大社参集所現在の参集所
は昭和53年(1978)に建てられたもので

92 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:34:24.74 ID:E7K9GyE6.net
富士山本宮浅間大社指定地の南西部分には、自動発券機(料金収
受機)を設置した第1駐車場が整備されている。B2山宮浅間神
社乗用車3台程を駐車できる駐車場が、県道から入って境内地を
横切る道沿いに設けられている。−75−B3村山浅間神社境内
地西端に、参詣者用の駐車場が整備されている。B4須山浅間神
社裾野市と須山振興会によって、須山口からの登山道の案内図が
設置されている。B5須走浅間神社社務所東側には、参拝者用の
駐車場乗用車6台分が設けられている。B6河口浅間神社B7冨
士御室浅間神社B8御師住宅国道139号に面した敷地入口には
、御師住宅(旧外川家住宅、小佐野家住宅)の内容を示す解説板
が設置されている。B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B1
2船津胎内樹型河口湖フィールドセンターの開設に伴い整備され
たトレイル(遊歩道)が設けられている。遊歩道には石造物の分
布が確認でき、自然散策路としての要素以外に歴史散策路的要素
も兼ね備えている。B13吉田胎内樹型・参詣道吉田口登山道の
「中ノ茶屋」から、吉田胎内本穴に向かうものである。古くから
富士講の信者等に利用され、「甲斐国誌」には「胎内道」として
記述されている。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)2本の
道跡と思われる石列が参道跡の上り口、石垣の西側に位置する。
建物跡と洞穴や碑塔群などを結ぶ機能を有していたと考えられる
。B15白糸ノ滝市道・私道等の道路、階段、曽我橋、滝見橋等
がある。また、それらの付属施設がある。危険を伴う区域には、
護岸や落石防護ネットが整備され、また、立入禁止の札が立てら
れている。県道沿い及び芝川本流左岸等には駐車場があり、管理
小屋等の付帯施設がある。また、県道沿いの駐車場には公衆トイ
レがある。ウ眺望C三保松原−76−なし(3)周辺環境を構成
する諸要素@自然的要素構成資産の周辺には、山並み、河川をは
じめとする各種自然地形が存在している。また、統一感のある山
並み景観を構成している天然林及び施業林からなる森林が存在し
ている。ア富士山山体及び登山道A富士山・宝永火口静岡県側か
らの富士山の景観を特色付ける噴火口で山頂信仰遺跡の南東側に
ある。宝永4年(1707)に発生したテフラの爆発的噴火に

93 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:34:42.16 ID:qaNJh0fj.net
て植栽された樹木等が存在している。B4須山浅間神社構成資産の土地には、丘陵
を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が存在し
ている。B5須走浅間神社構成資産の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内林な
どのほか、敷地内において植栽された樹木等が存在している。B6河口浅間神社B
7冨士御室浅間神社B8御師住宅B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B12船
津胎内樹型B13吉田胎内樹型B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)構成資産の
土地には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された
樹木等が存在している。B15白糸の滝イロハカエデ、ヤブツバキ等の自然林や植
栽等の植物がある。ウ眺望C三保松原松の生立木が植栽及び自然植生している。B
保存管理又は公開活用を目的とした建造物構成資産の土地には、保存管理、公開活
用のための各種展示施設・管理棟・防災施設のほか、解説板・誘導案内板等が存在
している。ア富士山山体及び登山道A富士山−69−富士山における標識類総合ガ
イドラインに沿ったデザインで統一された案内標識等の整備が進められている。A
1山頂信仰遺跡富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一さ
れた案内標識等の整備が進められている。A2大宮・村山口登山道富士山における
標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された案内標識等の整備が進めら
れている。A3須山口登山道なしA4須走口登山道富士山における標識類総合ガイ
ドラインに沿ったデザインで統一された案内標識等の整備が進められている。A5
吉田口登山道富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一され
た案内標識等の整備が進められている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精
進湖A9本栖湖・2006年3月22日より、自然環境や適切な利用環境の保全を
図るため、本栖湖水面は動力船の乗り入れ禁止区域に指定された。こうした規制内
容を説明するための説明板や水上バイク等動力船乗り入れ禁止看板が湖畔の川尻地
区などに設置されている。・中之倉トンネル脇の山腹は旧五千円札

94 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:34:51.06 ID:zKs+yeG4.net
合に利用されている。・神田川ふれあい広場施設昭和39年に
富士宮市が浅間大社境内地の一部を児童公園として整備され、
さらに平成6年から7年にかけて親水広場を備えた「神田川ふ
れあい広場」として再整備された。現在は、同時期に改修され
た神田川護岸も含め、中心市街地の親水空間として市民の憩い
の場となっている。広場内には、トイレ、各種遊具、ベンチ、
時計、水飲み場等の施設・設備が設置されている。・御手洗橋
神田川ふれあい広場の南東側には、長さ7.3m、幅11.5
mの御手洗橋が架けられている。『大宮町誌』には、明治26
年(1893)に架けられたとの記述がある。・弓道場第1駐
車場西側に、弓道場が整備されている。・消防団詰所鉄骨2階
立ての富士宮市消防団第1方面隊第3分団の詰所が、神立山南
西の端に建てられている。・案内板・説明板本殿や湧玉池など
が、文化財に指定されていることを案内・説明する高札が建て
られている。・古神札納所拝殿東側に、古い神札を納めるため
の屋根付きの箱が置かれている。・大金剛杖古神札納所西側に
、大金剛杖が置かれている。開山祭に使用されていた。・藤棚
水屋神社の南側に、藤棚が設けられている。・駐車場指定地の
南西部分には、自動発券機(料金収受機)を設置した第1駐車
場が整備されている。B2山宮浅間神社・案内板・説明板籠屋
の南側に、案内板等が建てられている。山宮浅間神社の由緒を
記したもの、山宮浅間神社の概要と、市指定文化財であること
を記したもの、山宮浅間神社の概要と、富士宮市「歩く博物館
」のコースであることを示すものの3本である。・手すり籠屋
から遥拝所へ向かう石段の脇に、手すりが設置されている。・
鉄柱籠屋から遥拝所へ向かう参道と石段の両脇に、祭祀で利用
する鉄柱が設置されている。・トイレ籠屋西側に、水洗トイレ
が設置されている。・水道籠屋南側に、コンクリート製の水道
施設が設置されている。−71−・水飲み場水道施設の南側に
、コンクリート製の水飲み場が設置されている。・ベンチ休憩
用のベンチが設置されている。・鳥居駐車場横の参道に、コン
クリート製の鳥居が建てられている。・燈篭コ

95 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:36:28.70 ID:W/kJ9k2l.net
離場の写真・護摩壇大日堂東側にあり、正面には不動明王の石像
が祀られている。護摩壇は、四囲を石で囲んだ一辺5.3mの丸
い石組となっている。丸い石組の前に置かれた葛石には、「干時
安政四年九月」と刻まれ、安政4年(1857)造立と考えられ
る。周囲の正方形の石組みと中央の丸い石組みは石材に違いが見
られ、造成時期が異なっているものと思われる。写真護摩壇の写
真・氏神社(高嶺総鎮守社)−55−護摩壇裏手の一段高くなっ
たところに末代上人を祀る大棟梁権現社があったとされる。しか
し、神仏分離令により廃され、代わりに村山浅間神社社殿と大日
堂の間から裏山に登ったところに大棟梁権現社を遷し「富士大神
社(祭神大己貴命)」として祀られた。現在は「高根総鎮守」と
呼ばれ、元村山集落の氏神社となっている。「明治十八年五月十
七日奉再建冨士大神社」と記された棟札が残されている。現在の
社殿は、平成15年に再建された。・石鳥居村山浅間神社へと登
る石段の途中に、石鳥居が建てられている。昭和28年(195
3)に建立されたものである。・氏神社鳥居氏神社(高嶺総鎮守
社)へと登る参道の入口に、鳥居が建てられている。平成15年
の再建に合わせて建てられたものである。・手水舎(手水鉢)村
山浅間神社へと続く参道入口の左側に、手水舎が設置されている
。明治16年(1883)に設置されたものである。・石段(参
道)段の入り口が、村山浅間神社へ続くものと、大日堂へ続くも
のの2本が平行して造られている。・狛犬昭和5年に奉納された
狛犬2体が、参道脇に設置されている。B4須山浅間神社図以下
に示す要素が点在している平面図・社叢樹齢500年を超えるス
ギの巨木が22本あり、中には樹高37m、目通りの太さが7m
を超えるものも見られる。社叢全体が市指定天然記念物として保
護されている。・社殿大禰宜・渡邊対馬守安吉の社伝旧記によれ
ば、天元4年(961)に駿河国司・平兼盛が社殿を修理したと
の記録がある。その後の記録として社殿の存在が確認できるのは
、大永4年(1524)と記された修築時の棟札による。現在の
社殿は、文政6年(1823)に再建されたとされている。写真
社殿の写真図社殿の図面・神輿殿須山浅間神社の例大祭sage

96 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:39:35.56 ID:F1ZNKola.net
離場の写真・護摩壇大日堂東側にあり、正面には不動明王の石像
が祀られている。護摩壇は、四囲を石で囲んだ一辺5.3mの丸
い石組となっている。丸い石組の前に置かれた葛石には、「干時
安政四年九月」と刻まれ、安政4年(1857)造立と考えられ
る。周囲の正方形の石組みと中央の丸い石組みは石材に違いが見
られ、造成時期が異なっているものと思われる。写真護摩壇の写
真・氏神社(高嶺総鎮守社)−55−護摩壇裏手の一段高くなっ
たところに末代上人を祀る大棟梁権現社があったとされる。しか
し、神仏分離令により廃され、代わりに村山浅間神社社殿と大日
堂の間から裏山に登ったところに大棟梁権現社を遷し「富士大神
社(祭神大己貴命)」として祀られた。現在は「高根総鎮守」と
呼ばれ、元村山集落の氏神社となっている。「明治十八年五月十
七日奉再建冨士大神社」と記された棟札が残されている。現在の
社殿は、平成15年に再建された。・石鳥居村山浅間神社へと登
る石段の途中に、石鳥居が建てられている。昭和28年(195
3)に建立されたものである。・氏神社鳥居氏神社(高嶺総鎮守
社)へと登る参道の入口に、鳥居が建てられている。平成15年
の再建に合わせて建てられたものである。・手水舎(手水鉢)村
山浅間神社へと続く参道入口の左側に、手水舎が設置されている
。明治16年(1883)に設置されたものである。・石段(参
道)段の入り口が、村山浅間神社へ続くものと、大日堂へ続くも
のの2本が平行して造られている。・狛犬昭和5年に奉納された
狛犬2体が、参道脇に設置されている。B4須山浅間神社図以下
に示す要素が点在している平面図・社叢樹齢500年を超えるス
ギの巨木が22本あり、中には樹高37m、目通りの太さが7m
を超えるものも見られる。社叢全体が市指定天然記念物として保
護されている。・社殿大禰宜・渡邊対馬守安吉の社伝旧記によれ
ば、天元4年(961)に駿河国司・平兼盛が社殿を修理したと
の記録がある。その後の記録として社殿の存在が確認できるのは
、大永4年(1524)と記された修築時の棟札による。現在の
社殿は、文政6年(1823)に再建されたとされている。写真
社殿の写真図社殿の図面・神輿殿須山浅間神

97 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:41:05.21 ID:E7K9GyE6.net
り、白い灰のデイサイト質軽石・黒曜石(烏石)・凝灰石など新
第三紀の基盤岩類、斑レイ岩、黒い玄武岩質スコリアなどを降ら
せた。記録によれば約100q離れた江戸にまで火山灰が到達し
たが、溶岩の流下はなかった。活火山であり、今後も噴火活動の
可能性がある。・富士山特定地理等保護林8合目から標高約2,
400m付近にかけて展開する約927haの保護林である。富
士山の国有林においては第3次国有林野施業実施計画、自然環境
の維持、動植物の保護が図られ、あわせて遺伝資源の保存を図る
ことを目的として設定されている。富士山独特の地形・地質を持
つ区域の植生として貴重な区域である。・富士箱根伊豆国立公園
富士山管理計画区自然公園法の特別保護地区あたる概ね5合目以
上の火山高原を主体とした山頂部までの区域である。富士山の火
山景観の核心部を呈する区域であり、富士山の秀麗な山容、植物
の遷移過程等が保全の対象となっている。A1山頂信仰遺跡なし
A2大宮・村山口登山道・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約
160種である。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山
域には、6目14科35種程の陸生哺乳類が生息する。その中に
は、特別天然記念物に指定されているニホンカモシカや天然記念
物に指定されているヤマネが含まれる。また、ツキノワグマも生
息するが、落葉広葉樹林が少なく、生息できる環境が限られ、生
息数は少ない。A3須山口登山道・幕岩登山道の東側50m、標
高1,650m付近にあり、新富士火山の中期溶岩の切り立った
岩壁で、比高は15mを超える。岩肌には樹木が生い茂り、崖の
下には直径1〜2cmのスコリアが一面に堆積している。その存
在は宝永噴火前の古絵図にも記録されている。古絵図には「まこ
岩」「孫岩」の名で記述されることもある。役行者が7世紀後半
に伊豆に流された折、この地で修行したという言い伝えが残って
いる−77−(日本霊異記)。登山道から幕岩の直下に降りる道
がある。・側火山登山道沿いには宝永山(標高2,698m)、
二ツ塚(標高1,926m、1,804m)、アザミ塚(1,6
26m)などの側火山が見られる。宝永4年(1707)の宝永
の噴火により須山口旧登山道は崩壊し、その後、宝永山を東に

98 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:41:22.07 ID:qaNJh0fj.net
裏面に使用されている富士山と本栖湖のイラストのモデルとなった岡田紅陽の写真
の撮影地である。国道300号線沿いの中之倉トンネル脇には四阿を有する展望地
がある。自然公園法の第2種特別地域として、観光施設等も景観に配慮されている
。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・渋沢用水(横溝川)神立山の北側部を流れる渋
沢用水(横溝川)は、淀師地区渋沢の湧水地に源を発し、神立山の北半部を蛇行し
ながら南東方向へ流れ、富士宮市中心部を灌漑する用水路である。開削時期は不明
であるが水田開発を目的として開削されたと考えられ、開発が進むにつれ生活用水
や防火用水として使われるようになった。現在は水質悪化により生活用水としては
利用されなくなっている。・社務所−70−楼門から続く東廻廊の東側に、神社を
管理し神社の社務を取り扱う社務所が建てられている。・祈祷殿楼門から続く西廻
廊の西側に、各種祈祷や御祓いを行うための祈祷殿が建てられている。・浅間大社
参集所現在の参集所は昭和53年(1978)に建てられたもので、直会や各種会
合に利用されている。・神田川ふれあい広場施設昭和39年に富士宮市が浅間大社
境内地の一部を児童公園として整備され、さらに平成6年から7年にかけて親水広
場を備えた「神田川ふれあい広場」として再整備された。現在は、同時期に改修さ
れた神田川護岸も含め、中心市街地の親水空間として市民の憩いの場となっている
。広場内には、トイレ、各種遊具、ベンチ、時計、水飲み場等の施設・設備が設置
されている。・御手洗橋神田川ふれあい広場の南東側には、長さ7.3m、幅11
.5mの御手洗橋が架けられている。『大宮町誌』には、明治26年(1893)
に架けられたとの記述がある。・弓道場第1駐車場西側に、弓道場が整備されてい
る。・消防団詰所鉄骨2階立ての富士宮市消防団第1方面隊第3分団の詰所が、神
立山南西の端に建てられている。・案内板・説明板本殿や湧玉池などが、文化財に
指定されていることを案内・説明する高札が建てられている。・古神札納所拝殿東
側に、古い神札を納めるための屋根付きの箱が置かれている。・大

99 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:48:28.60 ID:zKs+yeG4.net
梯子が架けられている。・ベンチ・テーブル須山御胎内から登
山道を80mほど進んだ場所に、木製のベンチ2脚とテーブル
1台が設置されている。・蝋燭台須山御胎内の南東側入口に、
木製の蝋燭台が設けられている。・標識須山御胎内から幕岩ま
での登山道脇に、須山口登山道及び須山御胎内を示す標識が設
置されている。木製と金属製のものがある。御殿場口との合流
点より上部については、茶色と緑色の地に白い文字で統一され
た登山道案内標識が設置されている。この標識は富士山におけ
る標識類総合ガイドライン(仮称)に沿ったデザイン案で統一
されている。B5須走浅間神社・神馬舎楼門の西側に神馬舎が
建てられている。・神輿庫恵比寿大黒社の東側には、例大祭で
使用される神輿の格納庫が建てられている。・あずまや祖霊社
の北側には、あずま屋が建てられている。・神橋(太鼓橋)県
道138号線から
を行う施設として河口湖フィールドセンターがある。溶岩樹型
に関わる資料や自然、生物等の展示施設をもち自然共生室とい
う研究機関も兼ね備え、洞穴や周辺環境の価値の普及、洞内環

100 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:48:50.60 ID:qaNJh0fj.net
所西側に、大金剛杖が置かれている。開山祭に使用されていた。・藤棚水屋神社の
南側に、藤棚が設けられ内地を横切る道沿いに
設けられている。・石碑山宮浅間神社の由緒を記した石碑が、駐車場の北側に設置
されている。・石造物参道沿いには、道祖神、青面金剛、観音等の石造物が置かれ
ている。B3村山浅間神社・社務所境内西側に、社務所が建てられている。・宝物
殿社殿の南西側に、宝物殿が建てられている。・村山公会堂社務所の西側には、元
村山地区の住民が、れている。・御神木柵県指定天然記念物のイチョウの周囲には
、樹木保護のための柵が設置されている。・御神木指定証県天然記念物に指定され
ているイチョウと大スギが、御神木に指定された旨を示す札が、イ

101 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:48:58.39 ID:E7K9GyE6.net
回する形で復興した。・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約1
60種である。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山域
には、6目14科35種程の陸生哺乳類が生息する。その中
。また南側には標高1485mの竜ヶ岳が位置している。イ信仰
B1富士山本宮浅間大社・神田川−78−湧玉池の湧水を水源と
する神田川が、約1,000mを流れ潤井川に注いでいる。かつ
ては禊所より下流(下池)の部分も含めて御手洗川と呼ばれて

102 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:49:39.68 ID:qQYYl/+x.net
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103 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:54:31.72 ID:E7K9GyE6.net
た。現在、護岸の一部は、神田川ふれあい広場から下りる親水護
岸として整備されている。B2山宮浅間神社なしB3村山浅間神
社なしB4須山浅間神社なしB5須走浅間神社なしB6河口浅間
神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅なしB9山中湖B10河
口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・溶岩洞穴等の主体とな
る地形・溶岩洞穴等を構成する地質(剣丸尾溶岩流と火砕物によ
り構成)B13吉田胎内樹型・溶岩洞穴等の主体となる地形・溶
岩洞穴等を構成する地質(剣丸尾溶岩流と火砕物により構成)

104 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 09:54:57.64 ID:zKs+yeG4.net
境の保護、入洞者の安全確保に寄与している。B13吉田胎内
樹型吉田胎内樹型に関する解説板が山梨県・富士吉田市教育委
員会により設置されている。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間
神社)・説明板、案内板洞穴の入口に、人穴の由緒や市指定文
化財であることを記した説明板、碑塔群や洞穴内の危険に対し
て注意を促す旨の案内板が4本建てられている。B15白糸ノ
滝なしウ眺望C三保松原なしC道路とその他人工物構成資産の
土地には、日常生活を営む地域住民が使用する

105 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:01:15.23 ID:E7K9GyE6.net
14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)なしB15白糸ノ滝なしウ
眺望C三保松原なしA歴史的要素構成資産の周辺地域の地下には
、関連の遺構、遺物が良好に残されている区域があり、それらは
文化財保護法に基づき埋蔵文化財包蔵地として周知されている。
また、かつて登山者に利用された御師の家並みなど、文献史料に
記載された多数の伝承地や名所等が存在している。ア富士山山体
及び登山道−79−A富士山なしA1山頂信仰遺跡なしA2大宮
・村山口登山道・馬頭観音1村山浅間神社脇の舗装された道を登
って南西から北東に進んでいくと、舗装道が大きく北西方向にそ
れていく。村山口登山道跡はここを北西に行かずに、直進し北東
方向へ進む。その交差点に馬頭観音の碑が建っている(標高約5
90m)。昭和8年(1933)に上原伸郎によって建てられた
ものである。・馬頭観音2静岡県立富士山麓山の村を抜けた場所
にある。ここはやや道幅が広い、比較的直伸している経路と、屈
曲した経路の2つが存在する。前者については明治以降に木材の
切り出し・運搬に使われた木馬道であると推測される。ここで以
前に馬が死んだので、供養のために馬頭観音を建てたと伝えられ
ている。・2号建物跡平成5年の富士宮市の調査では、中宮八幡
堂跡手前で日沢を渡り、50mほど登ったところに2号建物跡が
あるとされる。『富士山村山口登山道遺跡調査報告書』では、「
道の南側に12m×8mの平坦面があり、道の北側にも平らな場
所がある」と報告している。平成20年の調査では平場らしき地
形を確認したが、平成5年当時の景観と著しく異なっており、両
者が同一のものか判断できない。写真建物跡の写真図建物跡の図
面・3号建物跡登山道跡と県道富士宮富士公園線が交差する地点
から約60m南に下りた位置にある。周囲はなだらかな傾斜の天
然林で、地面は落葉に覆われている。むき出しになった岩石には
一面に苔がむしている。東西4m弱・南北6m弱の方形の石列が
あり、その北東側に小さなくぼみを確認した。『富士山村山口登
山道遺跡調査報告書』は、このくぼみを便所跡としている。写真
建物跡の写真図建物跡の図面・4号建物跡富士山スカイラインと
村山登山道が交差する地点から北北東の方角に約600mの位

106 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:01:32.27 ID:qaNJh0fj.net
側に、村山水道の完成を記念する碑が建てられている。昭和33年に建立された。
・説明板(富士山表口真面之図)麓の吉原から山頂へ至る登山道と、途中のポイン
トとなる地名、集落を繋ぐ道等を示した地図が、村山公会堂の北側に設置されてい
る。B4須山浅間神社・御胎内説明板須山口御胎内の由緒等についての説明版が、
富士山須山口登山道保存会により、鳥居脇に設置されている。・洞窟内説明板「須
山胎内」と書かれた金属板が、洞穴内部壁面に設置されている。・梯子須山御胎内
の北西側入口に、ジュラルミン製の梯子が架けられている。・ベンチ・テーブル須
山御胎内から登山道を80mほど進んだ場所に、木製のベンチ2脚とテーブル1台
が設置されている。・蝋燭台須山御胎内の南東側入口に、木製の蝋燭台が設けられ
ている。・標識須山御胎内から幕岩までの登山道脇に、須山口登山道及び須山御胎
内を示す標識が設置されている。木製と金属製のものがある。御殿場口との合流点
より上部については、茶色と緑色の地に白い文字で統一された登山道案内標識が設
置されている。この標識は富士山における標識類総合ガイドライン(仮称)に沿っ
たデザイン案で統一されている。B5須走浅間神社・神馬舎楼門の西側に神馬舎が
建てられている。・神輿庫恵比寿大黒社の東側には、例大祭で使用される神輿の格
納庫が建てられている。・あずまや祖霊社の北側には、あずま屋が建てられている
。・神橋(太鼓橋)県道138号線から、川を渡って参道へと通じる橋が架けられ
ている。・説明板・案内板浅間神社の由緒、天然記念物の樹木の概要等を記した説
明板、参拝路を表示した案内板等が立てられている。・駐車場社務所東側には、参
拝者用の駐車場乗用車6台分が設けられている。・トイレ神輿庫の東側には、参拝
者用のトイレが建てられている。・ベンチ−73−浅間の杜内には、散策する際に
休憩するためのベンチが、6基置かれている。・社務所・記念資料館参道入口脇に
、神社を管理し社務を取り扱う社務所と、冨士浅間神社や須走地区の歴史的な資料
を保管する記念資料館が併設されている。・須走護国神社西南の役

107 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:01:40.97 ID:zKs+yeG4.net
士スバルラインや富士山スカイラインなどの観光道路をはじめ
てとして、電柱、看板、誘導標識などをはじめとする各種の建
築物及び工作物が存在している−74−ア富士山山体及び登山
道A富士山・救急搬送・荷物搬送区域救急用・緊急避難道とし
ての役割を持つ道路等の施設である。搬送には、ブルドーザー
が使われる。歩道との交差部には、進入禁止柵・注意表示板が
設置されている。A1山頂信仰遺跡なしA2大宮・村山口登山
道6合目以上では、登山者の安全確保のため、登山道に沿って
鉄杭、ロープ等が設置されている。A3須山口登山道須山御胎
内から幕岩までの登山道脇に、須山口登山道及び須山御胎内を
示す標識が設置されている。木製と金属製のものがある。御殿
場口との合流点より上部については、茶色と緑色の地に白い文
字で統一された登山道案内標識が設置されている。この標識は
富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統
一されている。A4須走口登山道登山者の安全確保のため、登
山道に沿って鉄杭、ロープ等が設置されている。須走口登山道
は、茶色地に赤色の帯が入り、白い文字で統一された登山道案
内標識が設置されている。この標識は富士山における標識類総
合ガイドラインに沿ったデザインで統一されている。吉田口登
山道が合流する八合目より上部は、さらに黄色の帯が加わる。
A5吉田口登山道富士山における標識類総合ガイドラインに沿
ったデザインで統一された案内標識等の整備が進められている
。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖湖
西側に位置する水力発電用取水口は、(株)日本軽金属蒲原製
造所の工場群に電力を供給する自家用水力発電所の一つ、本栖
発電所のものである。イ信仰B1富士山本宮浅間大社指定地の
南西部分には、自動発券機(料金収受機)を設置した第1駐車
場が整備されている。B2山宮浅間神社乗用車3台程を駐車で
きる駐車場が、県道から入って境内地を横切る道沿いに設けら
れている。−75−B3村山浅間神社境内地西端に、参詣者用
の駐車場が整備されている。B4須山浅間神社裾野市と須山振
興会によって、須山口からの登山道の案内図が

108 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:01:42.64 ID:W/kJ9k2l.net
れる神輿を納めた神輿殿が、境内地西側に建てられている。・狛
犬境内には、社殿前と石段手前の参道脇に計二対の狛犬が設置さ
れている。社殿前の一対は平成12年に、参道脇の一対は平成1
3年に奉納されたものである。・灯籠参道の両脇に灯籠が建てら
れている。登り口のものは平成13年に、階段を登ったところに
あるものは、それぞれ寛保2年(1742)、文政6年に奉納さ
れたものである。・手水舎石段に至る参道の脇と、社務所西側の
2箇所に、手水舎が建てられている。社務所そばには、文政7−
56−年と刻まれた水盤も置かれている。・参道鳥居から10m
ほどは石畳が敷かれ、その後社殿の位置する高台へ登るためにコ
ンクリート製の階段が続いている。・鳥居参道入口には、朱塗り
のコンクリート製の鳥居が建てられている。昭和41年(196
6)に奉納されたものである。・石碑鳥居の東側に、郷社として
奉幣を受けていたことを示す碑が建てられている。・古宮神社八
坂大神、八幡大神、愛鷹大神、子安大神、疱瘡守護神を祀る境内
社である。覆屋の中にあり、旧本殿と推測される建物である。B
5冨士浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図・社叢(
浅間の杜)社殿周囲と、参道の南側に社叢が広がっている。特に
参道南側の部分を浅間の杜と呼び、静岡県や小山町の天然記念物
である大樹が生育している。・ハルニレ昭和38年(1963)
2月19日に静岡県の天然記念物に指定された。根回り約6m、
目通り4m、樹高24.50m、枝張東西28.10m、南北2
3.50m、樹齢約500年。北日本の山地に多い落葉高木で、
静岡県では極めて少なく当社以外の小山町内では数本しか見当た
らないが、境内には10本が生育している。・エゾヤマザクラ昭
和58年5月1日に小山町の天然記念物に指定された。樹齢約1
30年で、根回り2.08m、目通り1.75m、樹高約10m
、枝張東西13.8m、南北9.5m。別名をオオヤマザクラと
称するヤマザクラの北方型で、静岡県が南限である。県内ではま
れな樹種である。・根上がりモミ平成3年5月1日に小山町の天
然記念物に指定された。樹齢約300年で、根回り4.61m、
目通り3.07m、樹高27m。この根上り群は

109 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:02:12.62 ID:F1ZNKola.net
れる神輿を納めた神輿殿が、境内地西側に建てられている。・狛
犬境内には、社殿前と石段手前の参道脇に計二対の狛犬が設置さ
れている。社殿前の一対は平成12年に、参道脇の一対は平成1
3年に奉納されたものである。・灯籠参道の両脇に灯籠が建てら
れている。登り口のものは平成13年に、階段を登ったところに
あるものは、それぞれ寛保2年(1742)、文政6年に奉納さ
れたものである。・手水舎石段に至る参道の脇と、社務所西側の
2箇所に、手水舎が建てられている。社務所そばには、文政7−
56−年と刻まれた水盤も置かれている。・参道鳥居から10m
ほどは石畳が敷かれ、その後社殿の位置する高台へ登るためにコ
ンクリート製の階段が続いている。・鳥居参道入口には、朱塗り
のコンクリート製の鳥居が建てられている。昭和41年(196
6)に奉納されたものである。・石碑鳥居の東側に、郷社として
奉幣を受けていたことを示す碑が建てられている。・古宮神社八
坂大神、八幡大神、愛鷹大神、子安大神、疱瘡守護神を祀る境内
社である。覆屋の中にあり、旧本殿と推測される建物である。B
5冨士浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図・社叢(
浅間の杜)社殿周囲と、参道の南側に社叢が広がっている。特に
参道南側の部分を浅間の杜と呼び、静岡県や小山町の天然記念物
である大樹が生育している。・ハルニレ昭和38年(1963)
2月19日に静岡県の天然記念物に指定された。根回り約6m、
目通り4m、樹高24.50m、枝張東西28.10m、南北2
3.50m、樹齢約500年。北日本の山地に多い落葉高木で、
静岡県では極めて少なく当社以外の小山町内では数本しか見当た
らないが、境内には10本が生育している。・エゾヤマザクラ昭
和58年5月1日に小山町の天然記念物に指定された。樹齢約1
30年で、根回り2.08m、目通り1.75m、樹高約10m
、枝張東西13.8m、南北9.5m。別名をオオヤマザクラと
称するヤマザクラの北方型で、静岡県が南限である。県内ではま
然記念物に指定された。樹齢約300年で、根回り4.61m、
目通り3.07m、樹高27m。この根上り群は約150年生の

110 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:07:31.93 ID:E7K9GyE6.net
にある。登山道の西側には日沢が南北に走っており、北側と東側
には斜面が迫る。周辺は天然林で、下草にスズタケが生い茂って
いる。平場は東西約8m、南北は約6mで、南側の縁には一部石
組が確認された。南側中央部には石段が確認された。『富士山村
山口登山道遺跡調査報告書』はここを「矢立・新小屋」にあたる
としているが、後世まで木の切り出しなどの休憩小屋として使わ
れていた可能性をも指摘している。・6号建物跡5号建物跡から
北北東に約450mの位置(標高約1,985m)にある。周囲
は西向きに傾斜するやや急な斜面である。登山道の西側は、日沢
に向けて急激に落ち込んでいる。登山道の東側には、東西約12
m、南北約10mの平場がある。平場の南縁には石組が見られ、
登山道を挟んで東西12mにわたって延びている。平場の北側の
斜面にも石組が確認できる。・岩屋不動岩屋不動は、役行者から
の伝法で村山三坊が毎年年番で行っていた札打ちや勤行等を行う
富士峯修行の修行所の1つであった。江戸時代の絵図には、高所
にある洞穴と、その脇を流れる滝の情景で描かれ−80−ること
が多い。洞穴内には不動明王が安置されていたという。慶長7年
(1602)に書かれた「富士山持場之事」に記述があるが、宝
永4年(1707)の宝永噴火で堂室が消失したと言われている
。また、文化13年(1816)〜天保5年(1834)に執筆
された『修訂駿河国新風土記』には、岩屋不動に、家のような板
葺きの建物があり、登山者の休憩所であったことが記されている
が、嘉永7年(1854)の「富士山室小屋建立古帳面写」では
「堂室無之」と記載され、この時点では再び堂室が消失している
と推測される。その後、岩屋不動の所在は不明となっていたが、
平成19年に候補地たりうる洞穴の存在を確認した。不動沢を標
高約1,820mの地点まで登りつめ、地上から7mほどの高さ
の場所にある。洞穴の内部は、高さ2m、幅6.4m(最奥)、
奥行9mを測る。洞穴内は人が立つことのできる程度の高さがあ
り、内壁は全体的に赤みがかっている。中央部向かって右側から
入口付近に向けて崩落した大岩が多く転がり、入口は半ば塞がれ
たような状態である。最奥の向かって左側については人工的に

111 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:07:45.18 ID:F1ZNKola.net
が神路枚橋であるが、寛文10年(1670)の絵図では西側にのみ架けられてい
る。写真橋全体の写真絵図寛文10年の絵図B2山宮浅間神社図以下に示す要素が
点在している平面図・溶岩流地形山宮浅間神社の石鳥居から参道を経て参籠所に至
るまでの区域は北山溶岩流上に展開している。また、遥拝所が位置する小高い丘陵
は青沢溶岩流の先端部である。さらに、涸れ沢の西岸には、天母山(二子山)溶岩
流、万野風穴溶岩流で構成される丘陵地が展開する。よって、山宮浅間神社周辺に
は、籠屋付近の北山溶岩流を含め、4つの異なる溶岩流地形が広がっていることに
なる。遥拝所の基盤となっている青沢溶岩流は、約2,000年前の噴火によって
流出した比較的新しい溶岩流であるため、この部分は他の区域と比べて植生の回復
は遅れていたと考えられる。そのために、樹木等に遮られることなく富士山の山頂
まで見渡せていたため、この場所で山を遥拝する行為が行われたと考えられる。写
真溶岩流地形の写真図溶岩流の拡散している模式図・社叢目通りの幹周が3mを超
える巨木4本を含むスギ林が、約9,780uの社叢を形成しており、富士宮市の
保存樹林に指定されている。・籠屋(参籠所)遥拝所へ登る手前の平坦な土地に籠
屋が建てられている。籠屋は、神の宿った御鉾が浅間大社と山宮浅間神社を往復す
る祭儀「山宮御神幸」において、これに同行した大宮司以下の諸職が一夜参籠した
場所である。−53−・鉾立石籠屋をくぐり遥拝所へ続く参道に、「山宮御神幸」
で神の宿った鉾を休めるための「鉾立石」が置かれている。石は火山弾であり、籠
屋をくぐってすぐの位置に1つ、石段の手前に1つの計2つが置かれている。・石
段(参道)遥拝所が位置する丘陵へ登るための石段が組まれている。現在あるもの
は戦中もしくは戦後に改築されたものと考えられる。・石塁遥拝所の周辺約45m
四方が石塁により方形に区切られている。青沢溶岩流の溶岩塊上に溶岩礫を積み上
げて構築され、部分的に遺物を含む土層上に構築されている。石塁下から祭祀に用
いられたと思われる土師器が出土しているため、それらが

112 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:08:20.11 ID:qaNJh0fj.net
に至る間の、須走の戦没者24名が祀られている。B6河口浅間神社B7冨士御室
浅間神社B8御師住宅旧外川家住宅は属製のものがある。御
殿場口との合流点より上部については、茶色と緑色の地に白い文字で統一された登
山道案内標識が設置されている。この標識は富士山における標識類総合ガイドライ
ンに沿ったデザインで統一されている。A4須走口登山道登山者の

113 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:08:37.56 ID:zKs+yeG4.net
。B5須走浅間神社社務所東側には、参拝者用の駐車場乗用車
6台分が設けられている。B6河口浅間神社B7冨士御室浅間
神社B8御師住宅国道139号に面した敷地入口には、御師住
宅(旧外川家住宅、小佐野家住宅)の内容を示す解説板が設置
されている。B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B12船
津胎内樹型河口湖フィー「甲斐国誌」には「胎内道
」として記述されている。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神
社)2本の道跡と思われる石列が参道跡の上り口、石垣の西側
に位置する。建物跡と洞穴や碑塔群などを結ぶ機能を有してい
たと考えられる。B15白糸ノ滝市道・私

114 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:09:06.79 ID:W/kJ9k2l.net
モミの根本にブナ、イヌシデの種子が生え、宝永噴火の火山灰土
が、降雨により流亡しながらモミが成長したため今なお使用られて
いる。春日造で、額束には「不二山」と刻まれている。明治33
年(1900)に奉納された。・裏参道鳥居西側駐車場から本殿
へ至る裏参道の入口に石鳥居が建てられている。・富士塚狛犬楼
門前参道の両側に、富士塚が築かれ、その上に狛犬が置かれてい
る。・富士講講碑群明治より昭和にかけて、各地の富士講より寄
進された記念碑が多く残されている。多くは、数多く富士登山が
成就されたことを感謝し、先達や講名を高く掲げ信仰の証とした
もので、境内地の西側部分裏参道周辺に、多くの碑塔が建てられ
ている。写真富士講講碑群の写真図富士講講碑群の配置図B6河
口浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図河口浅間神社
は、864〜866年に北麓で起こった噴火を契機に、北麓でも
浅間神社が建てられることになったが、その神社

115 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:13:29.08 ID:F1ZNKola.net
15世紀、もしくは後の時代に築造されたものと推定される。写真石塁の写真図石
塁の平面図・断面図・玉垣遥拝所の周囲にはコンクリート製の玉垣が設置されてい
る。戦中もしくは戦後に設けられたものと考えられる。また、遥拝所入口には鉄製
の門扉が取り付けられている。・遥拝所富士山を直接拝礼し、祭儀を行うことを目
的として築造されたと推定される施設である。南北約15.2m、東西約7.6m
の長方形で、30〜40p程度の溶岩を用いて石列等によ

116 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:13:37.01 ID:E7K9GyE6.net
削された可能性が残る。写真岩屋不動の写真図岩屋不動の図面A
3須山口登山道なしA4須走口登山道・御室浅間神社跡ふじあざ
みライン沿いの標高1,830m付近にある。冨士浅間神社の末
社で、かつては中宮小室社と呼ばれた。女人禁制の時代には、須
走口登山道で女性が登山できるのはこの場所までであった。祭神
は瓊々杵命と木花開耶姫命である。昭和54年に古御岳神社に合
祀された。国土地理院の地形図に記載があるものの、社殿は昭和
50年代に倒壊し、廃屋となっている。鳥居、灯籠等、神社に関
連する工作物はなく、かつては石仏が多くあったが、現在は1体
も残っていない。写真神社跡の写真・大日堂(野中神社)冨士浅
間神社の末社で、富士あざみラインから南側の脇道を入った自衛
隊東富士演習場内の標高1050m付近にある。演習場内のため
、許可なく立ち入ることはできない。明治7年に野中神社と改名
されたが、それ以前は大日堂と呼ばれ、水源地に祀られているこ
とから雨乞いの神として地元の信仰を集めた。元禄3年(169
0)の冨士浅間神社の古文書に記述が見られ、成立年代は江戸時
代前期まで遡る。宝永4年(1707)の噴火によって被害を受
けたが、宝暦14年(1764)に再建された。祭神は大日要命
(大日如来)で、建物は本殿・拝殿合わせて間口二間、奥行き二
間三尺、それに四間と二間の籠舎が付いていたとされる。古絵図
(小山町史)では、須走口登山道から脇道にそれた場所に描かれ
ている。江戸時代には、大日堂に立ち寄ってから山頂を目指した
とされる。建物は現存しないが、二重の石組みに囲まれた建物跡
に一対の灯篭(江戸時代)と不動明王像が置かれ、敷地脇には地
蔵菩薩像と石碑がある。昭和58年(1979)に石の祠が建て
られ、毎年9月に祭礼が行われている。写真神社跡の写真・下山
道(砂走り)登山道の南側に、下山道(砂走り)がある。須走口
では江戸時代から登山道と下山道が別々に存在していた。下山道
は標高約2,900mの7合目付近で登山道と分岐し、登山道南
側の砂礫地を直線的に降りる。御殿場口(須山口)の「大砂走り
」と区別して、「砂走り」と呼ばれる。−81−A5吉田口登山
道北口本宮冨士浅間神社を起点とする登山道で、本8合目で須

117 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:14:02.32 ID:zKs+yeG4.net
付近にかけて展開する約927haの保護林である。富士山の
国有林においては第3次国有林野施業実施計画、自然環境の維
持、動植物の保護が図られ、あわせて遺伝資源の保存を図るこ
とを目的として設定されている。富士山独特の地形・地質を持
つ区域の植生として貴重な区域である。・富士箱根伊豆国立公
園富士山管理計画区自然公園法の特別保護地区あたる概ね5合
目以上の火山高原を主体とした山頂部までの区域である。富士
山の火山景観の核心部を呈する区域であり、富士山の秀麗な山
容、植物の遷移過程等が保全の対象となっている。A1山頂信
仰遺跡なしA2大宮・村山口登山道・鳥類相富士山域で観察さ
れた鳥類は約160種である。固有種は存在しない。・陸生哺
乳類富士山の山域には、6目14科35種程の陸生哺乳類が生
息する。その中には、特別天然記念物に指定されているニホン
カモシカや天然記念物に指定されているヤマネが含まれる。ま
た、ツキノワグマも生息するが、落葉広葉樹林が少なく、生息
できる環境が限られ、生息数は少ない。A3須山口登山道・幕
岩登山道の東側50m、標高1,650m付近にあり、新富士
火山の中期溶岩の切り立った岩壁で、比高は15mを超える。
岩肌には樹木が生い茂り、崖の下には直径1〜2cmのスコリ
アが一面に堆積している。その存在は宝永噴火前の古絵図にも
記録されている。古絵図には「まこ岩」「孫岩」の名で記述さ
れることもある。役行者が7世紀後半に伊豆に流された折、こ
の地で修行したという言い伝えが残っている−77−(日本霊
異記)。登山道から幕岩の直下に降りる道がある。・側火山登
山道沿いには宝永山(標高2,698m)、二ツ塚(標高1,
926m、1,804m)、アザミ塚(1,626m)などの
側火山が見られる。宝永4年(1707)の宝永の噴火により
須山口旧登山道は崩壊し、その後、宝永山を東に迂回する形で
復興した。・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約160種で
ある。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山域には、
6目14科35種程の陸生哺乳類が生息する。その中には、特
別天然記念物に指定されているニホンカモシカ

118 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:14:26.86 ID:qaNJh0fj.net
付近にかけて展開する約927haの保護林である。富士山の
国有林においては第3次国有林野施業実施計画、自然環境の維
持、動植物の保護が図られ、あわせて遺伝資源の保存を図るこ
とを目的として設定されている。富士山独特の地形・地質を持
つ区域の植生として貴重な区域である。・富士箱根伊豆国立公
園富士山管理計画区自然公園法の特別保護地区あたる概ね5合
目以上の火山高原を主体とした山頂部までの区域である。富士
山の火山景観の核心部を呈する区域であり、富士山の秀麗な山
容、植物の遷移過程等が保全の対象となっている。A1山頂信
仰遺跡なしA2大宮・村山口登山道・鳥類相富士山域で観察さ
れた鳥類は約160種である。固有種は存在しない。・陸生哺
乳類富士山の山域には、6目14科35種程の陸生哺乳類が生
息する。その中には、特別天然記念物に指定されているニホン
カモシカや天然記念物に指定されているヤマネが含まれる。ま
た、ツキノワグマも生息するが、落葉広葉樹林が少なく、生息
できる環境が限られ、生息数は少ない。A3須山口登山道・幕
岩登山道の東側50m、標高1,650m付近にあり、新富士
火山の中期溶岩の切り立った岩壁で、比高は15mを超える。
岩肌には樹木が生い茂り、崖の下には直径1〜2cmのスコリ
アが一面に堆積している。その存在は宝永噴火前の古絵図にも
記録されている。古絵図には「まこ岩」「孫岩」の名で記述さ
れることもある。役行者が7世紀後半に伊豆に流された折、こ
の地で修行したという言い伝えが残っている−77−(日本霊
異記)。登山道から幕岩の直下に降りる道がある。・側火山登
山道沿いには宝永山(標高2,698m)、二ツ塚(標高1,
926m、1,804m)、アザミ塚(1,626m)などの
側火山が見られる。宝永4年(1707)の宝永の噴火により
須山口旧登山道は崩壊し、その後、宝永山を東に迂回する形で
復興した。・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約160種で
ある。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山域には、
6目14科35種程の陸生哺乳類が生息する。その中には、特
別天然記念物に指定されているニホンカモシカや天然記念物に

119 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:19:04.19 ID:F1ZNKola.net
山を拝む方向に祭壇が位置し、祭壇に向かって左側に祭儀を行う際の大宮司席、公
文・案主席、献饌所が、向かって右側に別当・供僧席が設けられている。写真遥拝
所の写真図遥拝所の平面図・石鳥居境内地の南端に、石鳥居が建てられている。昭
和6年(1931)に建立されたものである。・参道石鳥居から籠屋まで参道が続
いている。B3村山浅間神社図以下に示す要素が点在している平面図・元村山溶岩
流村山浅間神社は、新富士旧期溶岩の元村山溶岩流末端部付近にあたる。見付の間
は平地で、両見付から先は急傾斜地となっている。村山地区は標高が高く、他の集
落と急傾斜地で隔絶された一段高い場所に位置する。・水源地(竜頭ヶ池)社叢東
側に「竜頭ヶ池」と呼ばれる湧水池があり、水垢離や生活用水として利用されてき
た。またこの湧水を水源とする村山沢は南流して渓谷を刻み神社西側から大沢川と
なる。これらの水源は、村山の集落を成立させた要因の一つである。・御神木(イ
チョウ、大スギ)[イチョウ]−54−昭和43年(1968)7月2日に県天然
記念物に指定された。目通り8m、根回り9.15m、樹高26m、枝張り東西1
9m南北14mで、樹勢よく乳状下垂気根の発達も著しい。気根が数多く垂下する
。気根の先端に針を刺して祈願すると妊産婦の乳の出がよくなると伝えられ、女性
の信仰を集めていた。また以前はウロの中に大日如来が祀られていたといわれ、現
在でも祭祀でしめ縄を張る。[大スギ]昭和31年5月24日に県天然記念物に指
定された。村山浅間神社の御神木と称される巨木である。境内の多くのスギの中で
最大のもので目通り9.9m、枝張り東西17.5m、南北31m、樹高47mも
ある。中心部には高さ8mに及ぶ空洞がある。案内板では約1,000年の樹齢と
されるが、実際にはおよそ400〜600年と推定される。・社叢境内には胸高直
径0.7m以上のスギが39本ある。アカガシ3本、スダジイ1本などの大樹も見
られるが、裏山の大半は戦後植樹されたヒノキやスギである。富士宮市の保存樹林
に指定されている。・浅間神社社殿村山浅間神社社殿は、

120 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:19:17.03 ID:W/kJ9k2l.net
の扁額に記された「三国第一山」の書は輪王寺宮公弁親王の筆と
される。写真社殿の写真図社殿の図面B7冨士御室浅間神社図以
下に示す要素が点在している平面図−58−冨士御室浅間神社は
、8世紀初めに吉田口登山道二合目に祭場をしつらえたのが最初
とされ、富士山中に祀られた最初の神社であるとする文献もある
。二合目本宮(もとみや)へは冬季の参拝に苦渋するため、95
8年、河口湖畔に現在の里宮が建立されたという。現在は二合目
にあった社殿も里宮の広い境内に敷地内に移設されている。修行
や登拝といった様々な富士信仰の拠点として位置づけられる二合
目の本宮と、土地の産土神としての里宮が一体となって機能して
きた。顕著な普遍的価値を構成する諸要素としては、信仰拠点で
ある二合目や本殿などがある。・吉田口二合目吉田口登山道二合
目に御室浅間名字(本宮)が鎮座した。御室浅間神社は木花開耶
姫を祭神とし、創立年代は詳らかでないが、社殿には和銅元年(
708)に祭場をしつらえたのが最初とされる。冨士山中最初の
社という。なお、平安末期には浅間神の信仰に修験道が習合して
、富士山が霊験所の一として広く知られていた。冨士修験の信仰
拠点は南口の村山であるが、北口の二合目、御室の地にも山内の
信仰拠点として行者堂が設置されていた。・本殿本殿は、161
2年に当時の甲斐国都留郡領主であった鳥居土佐守成次によって
桃山時代建築様式の神社建物に再建されたことが棟札から明らか
にされている。大規模な入母屋造りの一間社で棟の高さは9.3
m、屋根は檜皮葺形の銅板葺である。蟇股や軒唐破風妻などにも
彫刻を飾るなど、桃山建築様式の特色が見られる。内部の色彩も
当初のものを良く残しており、建築年代の確実なこの時期の遺構
としては大変貴重な建造物である。写真本殿の写真図本殿の図面
B8御師住宅図御師住宅の位置図御師住宅は、富士講徒の案内を
し、宿泊の世話や祈祷を行った御師の住宅兼宿坊である。御師屋
敷の多くは短冊状をなし、表通りに面して引き込み路を設け、敷
地を流れる水路の奥に建物がある。顕著な普遍的価値を構成する
諸要素として、最古の部類に入る旧外川家住宅などがある。・旧
外川家主屋、離座敷、中門主屋は妻入り形式の典

121 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:19:44.35 ID:E7K9GyE6.net
口登山道に合流する。合流地点は古くから「大行合」と呼ばれた
。ここから上は頂上奥宮の神域で、小屋を建てることが許されな
かったことから、登山道最後の小屋場として多くの小屋が建てら
れていた。写真小屋の写真A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A
8精進湖A9本栖湖・中道往還と関連遺跡中道往還は甲斐と駿河
との交通路のうち、若彦路と河内路の中間に発達したので「中

122 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:20:01.12 ID:qaNJh0fj.net
私道等の道路、階段、曽我橋、滝見橋等がある。また、それらの付属施設がある。
危険を伴う区域には、護岸や落石防護ネットが整備され、また、立入禁止の札が立
てられている。県道沿い及び芝川本流左岸等には駐車場があり、管理小屋等の付帯
施設がある。また、県道沿いの駐車場には公衆トイレがある。ウ眺望C三保松原−
76−なし(3)周辺環境を構成する諸要素@自然的要素構成資産の周辺には、山
並み、河川をはじめとする各種自然地形が存在している。また、統

123 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:20:10.01 ID:zKs+yeG4.net
指定されているヤマネが含まれる。また、ツキノワグマも生息
するが、落葉広葉樹林が少なく、生息できる環境が限られ、生
息数は少ない。A4須走口登山道・御胎内(溶岩洞穴)須走口
登山道6合目の北側(標高2,630m付近)にある溶岩洞穴
。開口部は腰をかがめなければ進めないほど狭いが、内部は数
名が立つことのできる空間が広がっている。・小富士標高1,
959mの側火山で、須走口登山道5合目からほぼ北に600
mほど離れた場所にある。延暦19年(800

124 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:25:47.48 ID:F1ZNKola.net
社富士浅間七社を相殿として造られ、中座に木花開耶姫命、左座に大山祗命、彦火
々出見命、瓊々杵命、右座に大日霊貴(天照大神)・伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀って
いる。現在の社殿は大正2年(1913)に改築されたものだが、幣殿と拝殿は老
朽化したため、その後さらに鉄筋コンクリート一部木造に建替えられている。写真
社殿の写真図社殿の図面・大日堂(興法寺)鎌倉時代の文保年間(1317〜13
18)に、末代上人の流れをくむ頼尊が村山に興法寺を開いたと伝えられている。
その興法寺の建物として現存する唯一の堂で、富士山の本尊である大日如来を主尊
とする。現在の建物は、部材の状況や絵様彫刻の特徴などから江戸時代末期の建造
と考えられるが、外壁は波鉄板板張りに変えられている。桁行5間・梁間7間、入
母屋造、鉄板葺きで、南面に出入り口を開き、前面と両側面に幅一間の回り縁を巡
らしている。写真社殿の写真図社殿の図面・水垢離場山伏修行者及び修験者が、富
士登拝の道者が垢離をとって身を浄めた場所で、間口約6.5m、奥行き約4mの
長方形で、深さ約0.6mに掘り込み、底に石を敷きつめ周囲は石積みとなってい
る。造成年代は不明。水垢離場へは社叢裏手の沢に湧く龍頭池湧水を引き、上の段
から樋で落とし垢離を取るようにしてある。水の落ち口には山伏修行のときの主尊
とされる不動明王の石像が安置されている。写真水垢離場の写真・護摩壇大日堂東
側にあり、正面には不動明王の石像が祀られている。護摩壇は、四囲を石で囲んだ
一辺5.3mの丸い石組となっている。丸い石組の前に置かれた葛石には、「干時
安政四年九月」と刻まれ、安政4年(1857)造立と考えられる。周囲の正方形
の石組みと中央の丸い石組みは石材に違いが見られ、造成時期が異なっているもの
と思われる。写真護摩壇の写真・氏神社(高嶺総鎮守社)−55−護摩壇裏手の一
段高くなったところに末代上人を祀る大棟梁権現社があったとされる。しかし、神
仏分離令により廃され、代わりに村山浅間神社社殿と大日堂の間から裏山に登った
ところに大棟梁権現社を遷し「富士大神社(祭神大己貴命

125 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:26:00.70 ID:W/kJ9k2l.net
であり、棟札から1768年に建設されたものであることが判明
している。また、主屋は「平面座敷型」をとっており、近世にな
って御師住宅の様式が確立される以前の御師住宅として最古の部
類の建築物である。離座敷は、富士講が盛んになるととともに主
屋だけでは収容人数に限りがあるなどの理由から主屋の東側に増
設されたとみられる。ただし、御神殿が上段・下段の続きの手前
に配置され、上吉田の一般的な御師住宅に比して独自の構成を有
している。写真主屋等の写真図旧外川家住宅現状平面図等・小佐
野家主屋、蔵主屋は一部二階、切妻造、妻入の居室及び座敷部の
前面北寄りに台所部を背面南寄りに神殿部を付設した形式になる
。居室及び座敷部は間口11.8m、奥行き15.5m、正面南
寄りに式台、背面北寄りに庇、北側面には下屋を設ける。蔵は主
屋台所の前方に建つ。土蔵造りであるが、東西に庇を付けた切妻
造、板張りの覆屋をかけてい−59−る。この住宅は、部分的な
改変や増設がみられるほか保存がよく、富士講御師の住宅として
の形態を、屋敷地も含めてそのまま残している。全国でも比較的
少ない社家の一遺例として重要である。写真主屋外観写真図小佐
野家住宅現状平面図B9山中湖図以下に示す要素が点在している
平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが多くの富士
講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象とし
て数えられている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品と
ゆかりが深い。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、自然
地形(湖水)などがある。写真山中湖の写真B10河口湖図以下
に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修行す
る内八海巡りが多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代
も変わらず巡拝の対象として数えられている。また、景勝の地で
もあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普遍的価値を構
成する諸要素として、自然地形(湖水)などがある。写真河口湖
の写真B11忍野八海図以下に示す要素が点在している平面図忍
野八海は、富士山の伏流水による八つの湧水地で、それぞれに八
大竜王を祀る冨士信仰に関わる巡拝地(霊場)であった。顕著な
普遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(

126 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:26:38.51 ID:E7K9GyE6.net
」と呼ばた。甲府市から国道358号線を経て精進湖赤池交差点
より国道139号に入り、静岡県の富士宮市・富士市に至る道で
ある。こうした交通の要地であることから本栖湖周辺には中道往
還に関連する遺跡が複数確認できる。イ信仰B1富士山本宮浅間
大社・浅間大社遺跡(埋蔵文化財包蔵地)浅間大社周辺の南北5
00m・東西200mの範囲は、縄文時代から近世にかけての複
合遺跡として埋蔵文化財包蔵地となっており、遺構や遺物等が発
見されている。写真出土遺物の写真・大宮城跡浅間神社大宮司の
居館としての大宮城が、現在の県道富士宮富士公園線の東側に位
置していた。・神田宮第2駐車場から100mほど南にある水田
を備えた神社である。五穀豊穣を祈願して米を作り奉納する「御
田植祭」が毎年7月7日に行われる。・大鳥居昭和30年(19
55)に寄進された大鳥居が、第2駐車場に設置されている。・
大灯籠昭和35年(1960)に奉納された大灯籠2基が、第2
駐車場南側入口に設置されている。B2山宮浅間神社なしB3村
山浅間神社なしB4須山浅間神社なしB5須走浅間神社・須走護
国神社−82−西南の役から太平洋戦争に至る期間の、須走地区
の戦没者24名が祀られている。・鎌倉往還指定地南側には、相
模から駿河、甲斐への連絡路であった鎌倉往還が通っていた。中
世の幕府所在地鎌倉から放射状に存在した複数のルートの一つで
、当時の御家人らが鎌倉と自領との往還に利用した道である。ま
た、生活必需品を運ぶ商人や各国々に旅する人も多く、須走地区
が、古くから富士北麓地域と静岡県駿東部を結ぶ交通の要衝とし
て利用されていたことがわかる。写真鎌倉往還の写真B6河口浅
間神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅なしB9山中湖B10
河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・社寺等溶岩洞穴等に
ついては、洞穴本体あるいは富士山の関連として信仰の対象と位
置づけられたものが多く見られ、周辺には社寺等の宗教的施設が
みられ、船津胎内樹型に伴う無戸室浅間神社などの設置形態は、
洞穴と一体になって信仰が行われている事例である。・信仰的意
味を付された地形・空間B13吉田胎内樹型・参詣道吉田口登山
道の「中ノ茶屋」から、吉田胎内本穴に向かうものである。古

127 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:26:55.64 ID:qaNJh0fj.net
み景観を構成している天然林及び施業林からなる森林が存在している。ア富士山山
体及び登山道A富士山・宝永火口静岡県側からの富士山の景観を特色付ける噴火口
で山頂信仰遺跡の南東側にある。宝永4年(1707)に発生したテフラの爆発的
噴火により、白い灰のデイサイト質軽石・黒曜石(烏石)・凝灰石など新第三紀の
基盤岩類、斑レイ岩、黒い玄武岩質スコリアなどを降らせた。記録によれば約10
0q離れた江戸にまで火山灰が到達したが、溶岩の流下はなかった。活火山であり
、今後も噴火活動の可能性がある。・富士山特定地理等保護林8合目から標高約2
,400m付近にかけて展開する約927haの保護林である。富士山の国有林に
おいては第3次国有林野施業実施計画、自然環境の維持、動植物の保護が図られ、
あわせて遺伝資源の保存を図ることを目的として設定されている。富士山独特の地
形・地質を持つ区域の植生として貴重な区域である。・富士箱根伊豆国立公園富士
山管理計画区自然公園法の特別保護地区あたる概ね5合目以上の火山高原を主体と
した山頂部までの区域である。富士山の火山景観の核心部を呈する区域であり、富
士山の秀麗な山容、植物の遷移過程等が保全の対象となっている。A1山頂信仰遺
跡なしA2大宮・村山口登山道・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約160種で
ある。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山域には、6目14科35種程
の陸生哺乳類が生息する。その中には、特別天然記念物に指定されているニホンカ
モシカや天然記念物に指定されているヤマネが含まれる。また、ツキノワグマも生
息するが、落葉広葉樹林が少なく、生息できる環境が限られ、生息数は少ない。A
3須山口登山道・幕岩登山道の東側50m、標高1,650m付近にあり、新富士
火山の中期溶岩の切り立った岩壁で、比高は15mを超える。岩肌には樹木が生い
茂り、崖の下には直径1〜2cmのスコリアが一面に堆積している。その存在は宝
永噴火前の古絵図にも記録されている。古絵図には「まこ岩」「孫岩」の名で記述
されることもある。役行者が7世紀後半に伊豆に流された折、この

128 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:27:04.32 ID:zKs+yeG4.net
噴火により形成されたとされている。須走口5合目から高低差
の少ない小富士遊歩道が整備され、気軽に訪れることができる
。周辺は針葉樹林(シラビソ・コメツガ・トウヒ)に覆われて
いるが、頂上部分はスコリアに覆われて樹木がなく、山中湖・
箱根など東の眺望が楽しめる。小山町観光協会によるコンクリ
ート製の標識と、大正13年(1924)に扶桑教によって建
立された祠がある。祠内部に仏像が三体あったというが、現在
は残っていない。・鳥類相富士山域で観察された鳥類は約16
0種である。固有種は存在しない。・陸生哺乳類富士山の山域
には、6目14科35種程の陸生哺乳類が生息する。その中に
は、特別天然記念物に指定されているニホンカモシカや天然記
念物に指定されているヤマネが含まれる。また、ツキノワグマ
も生息するが、落葉広葉樹林が少なく、生息できる環境が限ら
れ、生息数は少ない。A5吉田口登山道A6北口本宮冨士浅間
神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖北側・西側・南側の山は御
坂層基盤により構成されている。北側から西側にかけては、標
高1100m〜1300m前後の山が連なっている。また南側
には標高1485mの竜ヶ岳が位置している。イ信仰B1富士
山本宮浅間大社・神田川−78−湧玉池の湧水を水源とする神
田川が、約1,000mを流れ潤井川に注いでいる。かつては
禊所より下流(下池)の部分も含めて御手洗川と呼ばれていた
。現在、護岸の一部は、神田川ふれあい広場から下りる親水護
岸として整備されている。B2山宮浅間神社なしB3村山浅間
神社なしB4須山浅間神社なしB5須走浅間神社なしB6河口
浅間神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅なしB9山中湖B
10河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・溶岩洞穴等の
主体となる地形・溶岩洞穴等を構成する地質(剣丸尾溶岩流と
火砕物により構成)B13吉田胎内樹型・溶岩洞穴等の主体と
なる地形・溶岩洞穴等を構成する地質(剣丸尾溶岩流と火砕物
により構成)B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)なしB1
5白糸ノ滝なしウ眺望C三保松原なしA歴史的要素構成資産の
周辺地域の地下には、関連の遺構、遺物が良好

129 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:31:23.51 ID:F1ZNKola.net
在は「高根総鎮守」と呼ばれ、元村山集落の氏神社となっている。「明治十八年五
月十七日奉再建冨士大神社」と記された棟札が残されている。現在の社殿は、平成
15年に再建された。・石鳥居村山浅間神社へと登る石段の途中に、石鳥居が建て
られている。昭和28年(1953)に建立されたものである。・氏神社鳥居氏神
社(高嶺総鎮守社)へと登る参道の入口に、鳥居が建てられている。平成15年の
再建に合わせて建てられたものである。・手水舎(手水鉢)村山浅間神社へと続く
参道入口の左側に、手水舎が設置されている。明治16年(1883)に設置され
たものである。・石段(参道)段の入り口が、村山浅間神社へ続くものと、大日堂
へ続くものの2本が平行して造られている。・狛犬昭和5年に奉納された狛犬2体
が、参道脇に設置されている。B4須山浅間神社図以下に示す要素が点在している
平面図・社叢樹齢500年を超えるスギの巨木が22本あり、中には樹高37m、
目通りの太さが7mを超えるものも見られる。社叢全体が市指定天然記念物として
保護されている。・社殿大禰宜・渡邊対馬守安吉の社伝旧記によれば、天元4年(
961)に駿河国司・平兼盛が社殿を修理したとの記録がある。その後の記録とし
て社殿の存在が確認できるのは、大永4年(1524)と記された修築時の棟札に
よる。現在の社殿は、文政6年(1823)に再建されたとされている。写真社殿
の写真図社殿の図面・神輿殿須山浅間神社の例大祭で使用される神輿を納めた神輿
殿が、境内地西側に建てられている。・狛犬境内には、社殿前と石段手前の参道脇
に計二対の狛犬が設置されている。社殿前の一対は平成12年に、参道脇の一対は
平成13年に奉納されたものである。・灯籠参道の両脇に灯籠が建てられている。
登り口のものは平成13年に、階段を登ったところにあるものは、それぞれ寛保2
年(1742)、文政6年に奉納されたものである。・手水舎石段に至る参道の脇
と、社務所西側の2箇所に、手水舎が建てられている。社務所そばには、文政7−
56−年と刻まれた水盤も置かれている。・参道鳥居から

130 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:31:35.62 ID:W/kJ9k2l.net
B12船津胎内樹型図以下に示す要素が点在している平面図船津
胎内樹型は、1673年に富士講の指導者である村上光清により
発見され、富士講の開祖である長谷川角行が洞穴に祀った浅間明
神が遷宮された溶岩樹型である。顕著な普遍的価値を構成する諸
要素には、宗教的な意義付けがされている地形空間(溶岩樹型)
などがある。・胎内樹型船津胎内樹型は、承平噴火(937)で
流出した剣丸尾第1溶岩流の西縁に所在する。本穴自体も大小様
々な樹型が複雑に交叉して形作られている。本穴の側面では垂れ
下がった溶岩が肋骨のように見え、そのうえ溶岩は鉄分のため赤
色を帯び、あたかも内臓を摘出したあとの胸控の如く見える。胎
内の名称はこれに基づくものであり、極めて貴重な形態と言える
。・無戸室浅間神社・石造物群1673年、富士講道者村上光清
により現船津胎内樹型が発見され、開祖が祀った焼入の地の浅間
明神が遷宮された。浅間明神誕生の地ともいわれ、無戸室(むつ
むろ)に火を放ち、無事に御子を出産したという故事に倣い社号
を無戸室浅間神社と名付けた。−60−B13吉田胎内樹型図以
下に示す要素が点在している平面図吉田胎内樹型は、1892年
に富士道者によって整備された「お胎内」(溶岩樹型)である。
顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教的な意義付けがさ
れている地形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹型吉田胎内
樹型は、承平噴火(937)で流出した剣丸尾第1溶岩流の東縁
に所在する。本穴の側面では垂れ下がった溶岩が肋骨のように見
え、母の胎内に似ているため、浅間大菩薩(木花開耶姫)出世の
御胎内として信仰の対象となった。・洞内の石祠、石造物群吉田
胎内の本穴の奥には、石祠があって富士講にとっての富士山の祭
神である木花開耶姫が祀られている。樹型内に入ると横穴の正面
には、食行身禄を祀る石祠がある。B14人穴富士講遺跡(人穴
浅間神社)図以下に示す要素が点在している平面図・犬涼み溶岩
流人穴付近は、新富士火山旧期溶岩(約11,000年前から約
5,000年前)に属する犬涼み溶岩流の末端部近くに位置して
いる。犬涼み溶岩流は、標高1,206mの犬涼み山から噴出し
、西方に約5q、標高差にして約700mの扇状

131 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:37:27.13 ID:F1ZNKola.net
れ、その後社殿の位置する高台へ登るためにコンクリート製の階段が続いている。
・鳥居参道入口には、朱塗りのコンクリート製の鳥居が建てられている。昭和41
年(1966)に奉納されたものである。・石碑鳥居の東側に、郷社として奉幣を
受けていたことを示す碑が建てられている。・古宮神社八坂大神、八幡大神、愛鷹
大神、子安大神、疱瘡守護神を祀る境内社である。覆屋の中にあり、旧本殿と推測
される建物である。B5冨士浅間神社図以下に示す要素が

132 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:37:40.37 ID:W/kJ9k2l.net
流である。写真溶岩流の写真図溶岩流の詳細図・溶岩洞穴人穴溶
岩洞穴は、天正年間に富士講の開祖、長谷川角行が千日の行を行
ったとされる洞穴である。犬涼み溶岩流の中に存在する19箇所
の溶岩洞穴のうち、西端部の最も低い位置にあり、溶岩が流れ下
るとき溶岩表面が冷やされて固化した後、内部の溶けた溶岩が抜
けて空洞ができたものである。洞穴の南西の端が

133 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:39:29.57 ID:E7K9GyE6.net
ザーが使われる。歩道との交差部には、進入禁止柵・注意看板等
が設置されている。・県道180号線富士宮富士公園線浅間大社
前交差点を起点とする「県道180号富士宮富士公園線」が、村
山口登山道跡と2箇所で交差している。交差する地点は、西臼塚
駐車場から山頂方面へ約1.5q進んだ地点と、高鉢山駐車場か
ら約700m下った地点であるが、道路沿いには特別な表示等は
ない。また、この道路は富士山スカイライン、富士宮口登山道を
経て6合目から旧村山口登山道と合流し、富士山山頂まで続いて
いる。・宝永遊歩道富士宮口新5合目駐車場の東端から宝永第二
火口の西縁までほぼ等高線に沿って東西に通じる遊歩道で、旧村
山口登山道と11号建物付近で交差する。写真遊歩道の写真−8
4−・駐車場・附属施設450台収容の駐車場が5合目に設置さ
れている。付属施設として、レストハウス、宿舎、トイレ、バス
乗車券販売所、登山シーズンの夏季のみ在番の交番がある。工作
物としての広告物、広告旗、バス停留所などがある。・林道富士
山麓には多くの林道があり、そのうち、大渕林道・吉原林道が、
旧村山口登山道と交差する。A3須山口登山道・山小屋登山道沿
いに、山小屋が建てられている。標高の高い地点から順に、赤岩
八合館(7合9勺)、砂走館(7合5勺)、わらじ館(7合4勺
)、日ノ出館(7合目)、(※休館:見晴館(8合目)6合目小
屋)がある。山小屋周辺にはトイレ、自動販売機、ベンチ、椅子
等が設置されている。・避難小屋登山道沿いの2箇所(7合8勺
、2合8勺)に、気象庁の避難小屋が建てられている。富士山頂
測候所に勤務する職員用の施設であったが、測候所廃止に伴い現
在は使用されていない。・救急搬送・荷物搬送区域登山道の南西
側に、救急用・緊急用避難道としての役割を持つ道路等の施設が
設けられている。搬送にはブルドーザーが使われる。歩道との交
差部には、進入禁止柵・注意看板等が設置されている。・下山道
(大砂走)登山道の南西側に、下山道(大砂走り)がある。標高
約3,000mの日の出館(7合目)付近で登山道と分岐する。
宝永山脇のスコリアで覆われた斜面を一気に下り、御殿場口新5
合目(標高1,450m付近)に至る。写真下山道の写真・御

134 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:39:45.96 ID:qaNJh0fj.net
神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖北側・西側・南側の山は御坂層基盤により構成
されている。北側から西側にかけては、標高1100m〜1300m前後の山が連
なっている。また南側には標高1485mの竜ヶ岳が位置している。イ信仰B1富
士山本宮浅間大社・神田川−78−湧玉池の湧水を水源とする神田川が、約1,0
00mを流れ潤井川に注いでいる。かつては禊所より下流(下池)の部分も含めて
御手洗川と呼ばれていた。現在、護岸の一部は、神田川ふれあい広場から下りる親
水護岸として整備されている。B2山宮浅間神社なしB3村山浅間神社なしB4須
山浅間神社なしB5須走浅間神社なしB6河口浅間神社B7冨士御室浅間神社B8
御師住宅なしB9山中湖B10河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・溶岩洞
穴等の主体となる地形・溶岩洞穴等を構成する地質(剣丸尾溶岩流と火砕物により
構成)B13吉田胎内樹型・溶岩洞穴等の主体となる地形・溶岩洞穴等を構成する
地質(剣丸尾溶岩流と火砕物により構成)B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)
なしB15白糸ノ滝なしウ眺望C三保松原なしA歴史的要素構成資産の周辺地域の
地下には、関連の遺構、遺物が良好に残されている区域があり、それらは文化財保
護法に基づき埋蔵文化財包蔵地として周知されている。また、かつて登山者に利用
された御師の家並みなど、文献史料に記載された多数の伝承地や名所等が存在して
いる。ア富士山山体及び登山道−79−A富士山なしA1山頂信仰遺跡なしA2大
宮・村山口登山道・馬頭観音1村山浅間神社脇の舗装された道を登って南西から北
東に進んでいくと、舗装道が大きく北西方向にそれていく。村山口登山道跡はここ
を北西に行かずに、直進し北東方向へ進む。その交差点に馬頭観音の碑が建ってい
る(標高約590m)。昭和8年(1933)に上原伸郎によって建てられたもの
である。・馬頭観音2静岡県立富士山麓山の村を抜けた場所にある。ここはやや道
幅が広い、比較的直伸している経路と、屈曲した経路の2つが存在する。前者につ
いては明治以降に木材の切り出し・運搬に使われた木馬道であると

135 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:39:54.63 ID:zKs+yeG4.net
下草にスズタケが生い茂っている。平場は東西約8m、南北は
約6mで、南側の縁には一部石組が確認された。南側中央部に
は石段が確認された。『富士山村山口登山道遺跡調査報告書』
はここを「矢立・新小屋」にあたるとしているが、後世まで木
の切り出しなどの休憩小屋として使われていた可能性をも指摘
している。・6号建物跡5号建物跡から北北東に約450mの
位置(標高約1,985m)にある。周囲は西向きに傾斜する
やや急な斜面である。登山道の西側は、日沢に向けて急激に落
ち込んでいる。登山道の東側には、東西約12m、南北約10
mの平場がある。平場の南縁には石組が見られ、登山道を挟ん
で東西12mにわたって延びている。平場の北側の斜面にも石
組が確認できる。・岩屋不動岩屋不動は、役行者からの伝法で
村山三坊が毎年年番で行っていた札打ちや勤行等を行う富士峯
修行の修行所の1つであった。江戸時代の絵図には、高所にあ
る洞穴と、その脇を流れる滝の情景で描かれ−80−ることが
多い。洞穴内には不動明王が安置されていたという。慶長7年
(1602)に書かれた「富士山持場之事」に記述があるが、
宝永4年(1707)の宝永噴火で堂室が消失したと言われて
いる。また、文化13年(1816)〜天保5年(1834)
に執筆された『修訂駿河国新風土記』には、岩屋不動に、家の
ような板葺きの建物があり、登山者の休憩所であったことが記
されているが、嘉永7年(1854)の「富士山室小屋建立古
帳面写」では「堂室無之」と記載され、この時点では再び堂室
が消失していると推測される。その後、岩屋不動の所在は不明
となっていたが、平成19年に候補地たりうる洞穴の存在を確
認した。不動沢を標高約1,820mの地点まで登りつめ、地
上から7mほどの高さの場所にある。洞穴の内部は、高さ2m
、幅6.4m(最奥)、奥行9mを測る。洞穴内は人が立つこ
とのできる程度の高さがあり、内壁は全体的に赤みがかってい
る。中央部向かって右側から入口付近に向けて崩落した大岩が
多く転がり、入口は半ば塞がれたような状態である。最奥の向
かって左側については人工的に開削された可能

136 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:43:39.48 ID:F1ZNKola.net
叢(浅間の杜)社殿周囲と、参道の南側に社叢が広がっている。特に参道南側の部
分を浅間の杜と呼び、静岡県や小山町の天然記念物である大樹が生育している。・
ハルニレ昭和38年(1963)2月19日に静岡県の天然記念物に指定された。
根回り約6m、目通り4m、樹高24.50m、枝張東西28.10m、南北23
.50m、樹齢約500年。北日本の山地に多い落葉高木で、静岡県では極めて少
なく当社以外の小山町内では数本しか見当たらないが、境内には10本が生育して
いる。・エゾヤマザクラ昭和58年5月1日に小山町の天然記念物に指定された。
樹齢約130年で、根回り2.08m、目通り1.75m、樹高約10m、枝張東
西13.8m、南北9.5m。別名をオオヤマザクラと称するヤマザクラの北方型
で、静岡県が南限である。県内ではまれな樹種である。・根上がりモミ平成3年5
月1日に小山町の天然記念物に指定された。樹齢約300年で、根回り4.61m
、目通り3.07m、樹高27m。この根上り群は約150年生のモミの根本にブ
ナ、イヌシデの種子が生え、宝永噴火の火山灰土が、降雨により流亡しながらモミ
が成長したため、根が爪を立てた状態で生育し、根上がりになったと考えられる。
縁結びの木とも呼ばれている。・社殿平成18年8月24日に小山町の文化財(建
造物)に指定された。宝永噴火により大きな損害を受けたが、享保3年(1718
)に再建された。その後蟻害や老朽化により改修したものの、部材は享保年間(1
716〜36)のものが今なお使用されている。社殿は本殿・幣殿・拝殿が連結し
た権現造である。拝殿は入母屋造で千鳥破風を据え、本殿は享保年間の遺構を残し
た流造りとなっている。−57−構造は、拝殿が桁行5間・梁間2間の入母屋造で
、向拝1間、正面千鳥破風付。幣殿が桁行3間・梁間2間の両下造。本殿が三間社
流造、向拝1間、屋根は全て銅板葺きとなっている。写真社殿の写真図社殿の図面
・楼門二階建ての随神門で、上層の周囲に高欄付きの縁を巡らしている。北の櫛岩
窓神、南の豊岩窓神が随神として配神されている。宝永噴

137 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:43:53.12 ID:W/kJ9k2l.net
洞穴中央部でくの字型に曲がっている。入口から約30mの屈曲
部手前中央には、直径約5mの溶岩柱がある。全体として幅広く
、奥に入ると広々として平坦な空間となっている。最奥部までは
約80mで、そのまま閉塞していると考えられる。写真溶岩洞穴
の写真図洞穴の図面・社叢(周辺の植生)人穴集落では主に製炭
と農業を中心とした生活が営まれたため、薪炭材のコナラ・クヌ
ギ等を中心に育林していた。しかし、昭和30年代に薪炭の消費
が減少し、境内地とその周辺は建材としてのヒノキ・スギに改植
された。御神木に相当する大樹等は存在しない。・碑塔群人穴浅
間神社の境内地には、富士講信者が建立した232基の碑塔が存
在する。そのうち碑塔に建立年が刻まれたもの89基についてみ
ると、一番古い碑塔は寛文4年(1664)建立のものである。
建立目的によって大きく分類すると、個人の戒名や行名を記した
墓碑・供養碑である「墓碑供養碑」、修行による大願成就を祈願
する「祈願奉納碑」、個人の富士登拝や講の人穴参拝を記念する
「顕彰記念碑」の3種とそれ以外に整理される。「墓碑供養碑」
が最も多い。−61−写真碑塔群の写真図碑塔群の配置図・参道
洞穴入口や浅間神社社殿のある平場へ至る参道が、境内地内を南
から北へ伸びている。現在はコンクリートで覆われている。・建
物跡大小2つの建物跡が人穴洞穴直上の平場で検出されている。
西側に規模の大きな1棟と、その東側にやや小規模の1棟があり
、大規模なものの方がより古い遺構とみられる。また建物跡の周
辺には石積みが施されている。・参道跡建物跡へ向かう参道跡が
、建物跡南側の平場から斜面を下り、井戸跡の所在する平地まで
約34m続いている。溶岩角礫や露出している溶岩を利用して2
1段の石段が構築されている。・道跡2本の道跡と思われる石列
が参道跡の上り口、石垣の西側に位置する。建物跡と洞穴や碑塔
群などを結ぶ機能を有していたと考えられる。・炭焼窯跡指定地
の北側を通る林道に沿って、5箇所の炭焼窯跡が検出されている
。昭和初期まで使用されていたものであるが、富士講に関わる遺
構は検出されていない。・井戸跡参道跡の南側に位置する。内部
が溶岩角礫や土砂によって埋没し、涸れ井戸とな

138 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:46:23.28 ID:E7K9GyE6.net
場口登山道明治5年(1872)に女性の富士登山が許可された
後、手軽に登れる登山道をめざし、御殿場在住の伴野佐吉らが中
心となって明治16年(1883)に完成した。同地の浅間神社
から滝ヶ原、馬返、太郎坊を経て、須山口登山道2合8勺に接続
する経路であった。明治22年、東海道線(現JR御殿場線)が
開通し御殿場駅が設置されたことにより、登山道が富士山東表口
新道本社浅間神社を通る現在の経路に変更された。御殿場口登山
道は須山口よりも距離が短い上に道も良く、関東方面からの登

139 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:46:40.17 ID:qaNJh0fj.net
こで以前に馬が死んだので、供養のために馬頭観音を建てたと伝えられている。・
2号建物跡平成5年の富士宮市の調査では、中宮八幡堂跡手前で日沢を渡り、50
mほど登ったところに2号建物跡があるとされる。『富士山村山口登山道遺跡調査
報告書』では、「道の南側に12m×8mの平坦面があり、道の北側にも平らな場
所がある」と報告している。平成20年の調査では平場らしき地形を確認したが、
平成5年当時の景観と著しく異なっており、両者が同一のものか判

140 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:46:49.03 ID:zKs+yeG4.net
岩屋不動の写真図岩屋不動の図面A3須山口登山道なしA4須
走口登山道・御室浅間神社跡ふじあざみライン沿いの標高1,
830m付近にある。冨士浅間神社の末社で、かつては中宮小
室社と呼ばれた。女人禁制の時代には、須走口登山道で女性が
登山できるのはこの場所までであった。祭神は瓊々杵命と木花
開耶姫命である。昭和54年に古御岳神社に合祀された。国土
地理院の地形図に記載があるものの、社殿は昭和50年代に倒
壊し、廃屋となっている。鳥居、灯籠等、神社

141 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:50:20.55 ID:F1ZNKola.net
破しており、現在のものは明和4年(1767)随神が寄贈された当時に再建され
たものと考えられる。楼門の構造は、三間一戸楼門、茅葺型入母屋造、銅板葺き。
軒廻りは二軒繁垂木に組物は出組で、腰組も二手先としている。・参道大鳥居参道
入口には、花崗岩の石鳥居が建てられている。春日造で、額束には「不二山」と刻
まれている。明治33年(1900)に奉納された。・裏参道鳥居西側駐車場から
本殿へ至る裏参道の入口に石鳥居が建てられている。・富士塚狛犬楼門前参道の両
側に、富士塚が築かれ、その上に狛犬が置かれている。・富士講講碑群明治より昭
和にかけて、各地の富士講より寄進された記念碑が多く残されている。多くは、数
多く富士登山が成就されたことを感謝し、先達や講名を高く掲げ信仰の証としたも
ので、境内地の西側部分裏参道周辺に、多くの碑塔が建てられている。写真富士講
講碑群の写真図富士講講碑群の配置図B6河口浅間神社図以下に示す要素が点在し
ている平面図河口浅間神社は、864〜866年に北麓で起こった噴火を契機に、
北麓でも浅間神社が建てられることになったが、その神社である可能性が高い。現
在も富士山と密接に結びついた宗教行事を行っており、歴史的背景と相俟って、富
士山信仰を語る上で欠かすことのできない資産である。顕著な普遍的価値を構成す
る諸要素として、富士信仰の拠点でもある本殿などの建造物群や境内地などがある
。・社殿、鳥居河口浅間神社創建は、平安時代の865年に遡る可能性がある。建
立目的は富士山の噴火を鎮めるためであり、当時の富士山及び噴火ということに対
する当時の考え方を理解することができる。鳥居は1697年に谷村藩主秋本喬知
の再建。銅製の扁額に記された「三国第一山」の書は輪王寺宮公弁親王の筆とされ
る。写真社殿の写真図社殿の図面B7冨士御室浅間神社図以下に示す要素が点在し
ている平面図−58−冨士御室浅間神社は、8世紀初めに吉田口登山道二合目に祭
場をしつらえたのが最初とされ、富士山中に祀られた最初の神社であるとする文献
もある。二合目本宮(もとみや)へは冬季の参拝に苦渋す

142 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:50:33.99 ID:W/kJ9k2l.net
5白糸ノ滝図以下に示す要素が点在している平面図・古富士泥流
堆積物山体が崩壊した際に崩れた土砂が堆積した地層であり、古
富士火山の一部を形成するものである。この地層は、塊状礫岩と
平行層理を持つ砂岩が不規則に互層しているものである。写真写
真・白糸溶岩流新富士火山の土台となっている溶岩流のひとつで
あり、白糸ノ滝付近0.3平方キロメートル程度にある。白糸溶
岩流は4枚の溶岩流層からなると考えられており、白糸ノ滝では
2枚の溶岩流層が確認できる。溶岩流層の境目にはマグマの急冷
時に形成された粉砕部(クリンカー)が発達している。また、溶
岩流内部には、マグマが冷え固まった際の収縮により形成された
縦方向の割れ目(柱状節理)が存在する。白糸ノ滝は、地質の特
徴上、次のようなメカニズムで崩落を繰り返していると考えられ
ている。白糸の滝は、最近10年間の平均で日量約15.6万ト
ンの湧水量が見積もられており、この多量の水の落下は、白糸溶
岩流に比して軟弱な古富士泥流堆積物を次第に浸食する。やがて
、下部が抉り取られることで上部の溶岩流はオーバーハング状態
となり、自重に耐えられなくなった時点で自然崩落する。この作
用が繰り返され、崖線が後退し続けていると考えられる。また、
白糸溶岩流内の柱状節理は浸食に弱く、滝の後退を早める一因と
指摘されている。白糸ノ滝は、1年に約2センチメートルの割合
で北側に後退しているという計算もある。音止の滝も、白糸ノ滝
と同様の地質であり、同様のメカニズムで崩落−62−を繰り返
していると考えられている。写真溶岩流の写真図溶岩流の拡散図
・白糸ノ滝白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約120メー
トルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧出した水が、数多の
白い糸を垂らしたように流れ落ち、滝となったものである。白糸
ノ滝周辺の地質は、下部に不透水層である古富士泥流堆積物があ
り、上部に透水性のある白糸溶岩流があると考えられている。富
士山麓に降った雨水は、上部の溶岩流を透過し、下部の不透水層
との境目を流れ下っていると考えられている。白糸の滝は、両層
が崖面として露出しており、両層の境目や上部の溶岩流の間から
水が湧出している様子が確認できる。写真滝の写

143 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:52:28.71 ID:E7K9GyE6.net
客の多くが同登山道を利用し、須山口登山道衰退の契機となった
。現在は、須山口登山道と接続する2合8勺から頂上までの部分
も、御殿場口登山道と呼ばれている。写真御殿場口登山道の写真
・須山口登山歩道須山浅間神社を起点とし、弁当場、水ヶ塚水源
地、水ヶ塚駐車場、御殿庭を通り、宝永火口の西側火口壁を抜け
て富士宮口登山道六合目に通じる登山道である。平成9年に富士
山須山口登山歩道保存会が中心となって復興した。道筋の一部は
裾野市と御殿場市の市境に沿っている。宝永噴火後から明治時代
までの須山口登山道とはルートが異なるため、区別する意味で須
山口登山歩道と呼ばれる。・須山口下山歩道須山口2合8勺から
二ツ塚の西側を下り、四辻分岐、幕岩上部、須山御胎内上部を通
り、水ヶ塚駐車場に至る道で、平成11年に富士山須山口登山歩
道保存会が中心となって復興した。道筋の一部(幕岩上部〜須山
御胎内上部)は宝永噴火後〜明治時代の須山口登山道と一致する
。−85−写真須山口登山歩道の写真A4須走口登山道・山小屋
とその関連施設登山道沿いに、山小屋が建てられている。上から
順に、御来光館(8合5勺)、胸突江戸屋(本8合目)、江戸屋
(8合目)、見晴館(本7合目)、大陽館(7合目)、瀬戸館(
本6合目)、長田山荘(6合目)、東富士山荘(5合目)、菊屋
(5合目)、吉野屋(砂払い5合目)がある。山小屋周辺にはト
イレ、自動販売機、ベンチ、テーブル等が設置されている。山小
屋周辺にはバイオトイレ、自動販売機、ベンチ、テーブル等が設
置されている。・避難小屋下山道からブルドーザー道に入った2
,120m付近に地元山岳会による避難小屋が設けられている。
・救急搬送・荷物搬送区域登山道とほぼ並行して、救急用・緊急
用避難道としての役割を持つ道路等の施設が設けられている。昭
和40年(1965)の開通で、搬送にはブルドーザーが使われ
る。歩道との交差部には、進入禁止柵・注意看板等が設置されて
いる。須走口登山道は、特に吉田口登山道と合流する8合目から
上部の混雑が激しいため、頂上部から8合目までのブルドーザー
道が下山道として利用されている。写真ブルドーザー道の写真・
駐車場・附属施設200台収容の駐車場が5合目に設けられて

144 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:52:46.11 ID:qaNJh0fj.net
真建物跡の写真図建物跡の図面・3号建物跡登山道跡と県道富士宮富士公園線が交
差する地点から約60m南に下りた位置にある。周囲はなだらかな傾斜の天然林で
、地面は落葉に覆われている。むき出しになった岩石には一面に苔がむしている。
東西4m弱・南北6m弱の方形の石列があり、その北東側に小さなくぼみを確認し
た。『富士山村山口登山道遺跡調査報告書』は、このくぼみを便所跡としている。
写真建物跡の写真図建物跡の図面・4号建物跡富士山スカイラインと村山登山道が
交差する地点から北北東の方角に約600mの位置にある。登山道の西側には日沢
が南北に走っており、北側と東側には斜面が迫る。周辺は天然林で、下草にスズタ
ケが生い茂っている。平場は東西約8m、南北は約6mで、南側の縁には一部石組
が確認された。南側中央部には石段が確認された。『富士山村山口登山道遺跡調査
報告書』はここを「矢立・新小屋」にあたるとしているが、後世まで木の切り出し
などの休憩小屋として使われていた可能性をも指摘している。・6号建物跡5号建
物跡から北北東に約450mの位置(標高約1,985m)にある。周囲は西向き
に傾斜するやや急な斜面である。登山道の西側は、日沢に向けて急激に落ち込んで
いる。登山道の東側には、東西約12m、南北約10mの平場がある。平場の南縁
には石組が見られ、登山道を挟んで東西12mにわたって延びている。平場の北側
の斜面にも石組が確認できる。・岩屋不動岩屋不動は、役行者からの伝法で村山三
坊が毎年年番で行っていた札打ちや勤行等を行う富士峯修行の修行所の1つであっ
た。江戸時代の絵図には、高所にある洞穴と、その脇を流れる滝の情景で描かれ−
80−ることが多い。洞穴内には不動明王が安置されていたという。慶長7年(1
602)に書かれた「富士山持場之事」に記述があるが、宝永4年(1707)の
宝永噴火で堂室が消失したと言われている。また、文化13年(1816)〜天保
5年(1834)に執筆された『修訂駿河国新風土記』には、岩屋不動に、家のよ
うな板葺きの建物があり、登山者の休憩所であったことが記されて

145 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:52:54.53 ID:zKs+yeG4.net
物はなく、かつては石仏が多くあったが、現在は1体も残って
いない。写真神社跡の写真・大日堂(野中神社)冨士浅間神社
の末社で、富士あざみラインから南側の脇道を入った自衛隊東
富士演習場内の標高1050m付近にある。演習場内のため、
許可なく立ち入ることはできない。明治7年に野中神社と改名
されたが、それ以前は大日堂と呼ばれ、水源地に祀られている
ことから雨乞いの神として地元の信仰を集めた。元禄3年(1
690)の冨士浅間神社の古文書に記述が見られ、成立年代は
江戸時代前期まで遡る。宝永4年(1707)の噴火によって
被害を受けたが、宝暦14年(1764)に再建された。祭神
は大日要命(大日如来)で、建物は本殿・拝殿合わせて間口二
間、奥行き二間三尺、それに四間と二間の籠舎が付いていたと
される。古絵図(小山町史)では、須走口登山道から脇道にそ
れた場所に描かれている。江戸時代には、大日堂に立ち寄って
から山頂を目指したとされる。建物は現存しないが、二重の石
組みに囲まれた建物跡に一対の灯篭(江戸時代)と不動明王像
が置かれ、敷地脇には地蔵菩薩像と石碑がある。昭和58年(
1979)に石の祠が建てられ、毎年9月に祭礼が行われてい
る。写真神社跡の写真・下山道(砂走り)登山道の南側に、下
山道(砂走り)がある。須走口では江戸時代から登山道と下山
道が別々に存在していた。下山道は標高約2,900mの7合
目付近で登山道と分岐し、登山道南側の砂礫地を直線的に降り
る。御殿場口(須山口)の「大砂走り」と区別して、「砂走り
」と呼ばれる。−81−A5吉田口登山道北口本宮冨士浅間神
社を起点とする登山道で、本8合目で須走口登山道に合流する
。合流地点は古くから「大行合」と呼ばれた。ここから上は頂
上奥宮の神域で、小屋を建てることが許されなかったことから
、登山道最後の小屋場として多くの小屋が建てられていた。写
真小屋の写真A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A
9本栖湖・中道往還と関連遺跡中道往還は甲斐と駿河との交通
路のうち、若彦路と河内路の中間に発達したので「中道」と呼
ばた。甲府市から国道358号線を経て精進湖

146 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:56:45.33 ID:F1ZNKola.net
湖畔に現在の里宮が建立されたという。現在は二合目にあった社殿も里宮の広い境
内に敷地内に移設されている。修行や登拝といった様々な富士信仰の拠点として位
置づけられる二合目の本宮と、土地の産土神としての里宮が一体となって機能して
きた。顕著な普遍的価値を構成する諸要素としては、信仰拠点である二合目や本殿
などがある。・吉田口二合目吉田口登山道二合目に御室浅間名字(本宮)が鎮座し
た。御室浅間神社は木花開耶姫を祭神とし、創立年代は詳らかでないが、社殿には
和銅元年(708)に祭場をしつらえたのが最初とされる。冨士山中最初の社とい
う。なお、平安末期には浅間神の信仰に修験道が習合して、富士山が霊験所の一と
して広く知られていた。冨士修験の信仰拠点は南口の村山であるが、北口の二合目
、御室の地にも山内の信仰拠点として行者堂が設置されていた。・本殿本殿は、1
612年に当時の甲斐国都留郡領主であった鳥居土佐守成次によって桃山時代建築
様式の神社建物に再建されたことが棟札から明らかにされている。大規模な入母屋
造りの一間社で棟の高さは9.3m、屋根は檜皮葺形の銅板葺である。蟇股や軒唐
破風妻などにも彫刻を飾るなど、桃山建築様式の特色が見られる。内部の色彩も当
初のものを良く残しており、建築年代の確実なこの時期の遺構としては大変貴重な
建造物である。写真本殿の写真図本殿の図面B8御師住宅図御師住宅の位置図御師
住宅は、富士講徒の案内をし、宿泊の世話や祈祷を行った御師の住宅兼宿坊である
。御師屋敷の多くは短冊状をなし、表通りに面して引き込み路を設け、敷地を流れ
る水路の奥に建物がある。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、最古の部類
に入る旧外川家住宅などがある。・旧外川家主屋、離座敷、中門主屋は妻入り形式
の典型的な御師住宅であり、棟札から1768年に建設されたものであることが判
明している。また、主屋は「平面座敷型」をとっており、近世になって御師住宅の
様式が確立される以前の御師住宅として最古の部類の建築物である。離座敷は、富
士講が盛んになるととともに主屋だけでは収容人数に限り

147 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 10:56:59.75 ID:W/kJ9k2l.net
同時に掲載)・音止の滝音止の滝は、「音無の滝」とも呼ばれ、
白糸の滝と台地を隔てた東側に位置する。主瀑は落差約25メー
トルを流れ落ちる芝川の本流であり、轟音を轟かせている。崖面
では、白糸の滝同様の地層が観察され、湧水が見られるが、白糸
の滝に比して水量は少ない。・鬢撫水鬢撫水は、「お鬢水」とも
呼ばれ、白糸の滝の崖上にある。鬢撫水は、湧水が池となったも
のであり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。また
、ここには「駒繋石」、「弁当(行厨)石」、「杓子石」等の名
前のついた石があったとされるが、現在は不詳である。・植物白
糸の滝の両岸の崖上には樹木が生い茂っている。また指定地内に
は、メヤブソテツ、ユリワサビ等特色ある植物相がある。・富士
講「白糸ノ滝」には、江戸時代中期以降江戸で隆盛した富士講の
祖長谷川角行にまつわる伝承がある。角行は白糸の滝で垢離をと
り修行を行ったとされ、富士講の信者の中には白糸の滝を訪れる
者や、白糸の滝で修行を行う者がいたことが知られている。幕末
の資料には、白糸の滝で垢離をとり修行を行った富士講の信者の
記録がある。指定地内には富士講の信者が建てた石碑があり、「
仙元大神」と記されたもの(市道沿い)や、「食行身禄」と記さ
れたもの(白糸の滝滝つぼ右岸)等がある。・白糸の滝の勝景白
糸の滝の、数多の白い糸を垂らしたように落ちる優美な勝景があ
る。写真景勝の写真・音止の勝景音止の滝の、轟音をたてて落ち
る雄大な勝景がある。写真景勝の写真・富士山の展望指定地では
、白糸の滝と音止の滝の勝景とともに、見事な富士山が望まれる
。写真展望の写真・富士の巻狩の伝承「白糸ノ滝」には、建久4
年(1193)に源頼朝が行ったいわゆる富士の巻狩にまつわる
伝承がある。音止の滝の名前は、富士の巻狩に関係する曽我兄弟
の仇討ち伝承に由来するもので、兄弟が仇討ちの相−63−談を
している間は水音を止めたことから名づけられたという。また、
鬢撫水には、富士の巻狩の折に源頼朝がここで鬢のほつれを直し
たという伝承がある。・歌碑「白糸ノ滝」の勝景は古くから詩歌
に詠まれてきており、白糸の滝滝つぼ右岸には白糸の滝の勝景を
詠んだ歌碑がある。・標識名勝及び天然記念物で

148 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:02:50.03 ID:F1ZNKola.net
屋の東側に増設されたとみられる。ただし、御神殿が上段・下段の続きの手前に配
置され、上吉田の一般的な御師住宅に比して独自の構成を有している。写真主屋等
の写真図旧外川家住宅現状平面図等・小佐野家主屋、蔵主屋は一部二階、切妻造、
妻入の居室及び座敷部の前面北寄りに台所部を背面南寄りに神殿部を付設した形式
になる。居室及び座敷部は間口11.8m、奥行き15.5m、正面南寄りに式台
、背面北寄りに庇、北側面には下屋を設ける。蔵は主屋台

149 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:03:03.45 ID:W/kJ9k2l.net
する標識がある。B眺望C三保松原図以下に示す要素が点在して
いる平面図三保松原は、静岡市清水区南東部に位置する三保半島
にあり、半島の東岸真崎から海岸線に沿い、南北に約4キロメー
トルに及ぶ松林と内陸部に散在する松林が主体をなしている。真
崎から海岸線に沿う松林は、国有地又は市有地が大半を占めてい
るが、内陸部の松林と松林の景観を維持している背後地について
は、ほとんどが民有地となっている。松林には、300年を経た
老木から幼令木が約54,000本、幅広く分布

150 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:04:47.71 ID:E7K9GyE6.net
当時の道はところどころ途絶え、正確にたどる事はできない。・
御神幸道標石御神幸道沿いに、一丁(約109m)毎に標石が建
てられていた。現在ではそのほとんどが失われたが、山宮浅間神
社周辺には四十七丁目石、四十九丁目石が残っている。写真道標
石の写真・東山宮二区区民館山宮二区の住民が、会合等で利用す
る区民館が建てられている。・県道180号富士宮富士公園線山
宮浅間神社東南側には、浅間大社前交差点を起点とし、富士山山
頂が終点の「県道180号富士宮富士公園線」が通っている。B
3村山浅間神社・宿坊跡(大鏡坊、池西坊、辻之坊)江戸時代に
は、村山三坊のうち「辻之坊」は東屋敷跡が現在の児童公園付近
に、西屋敷跡が北西に300m離れた酪農用牛舎付近に、「大鏡
坊」は辻之坊東屋敷のさらに西側に、「池西坊」は現在の児童公
園の南側にあったとされる。児童公園から西へ道沿いに宿坊跡の
ものとされる石垣が残り、大鏡坊の入口跡と考えられる痕跡を見
ることができる。写真宿坊跡の写真・見付跡(東見付、西見付)
集落の出入り口となる東西のはずれに「東見付」「西見付」と呼
ばれる、村山に入る不審者を取り締まる関所があった。−87−
西見付跡は村山浅間神社門前から西へ約550m、東見付跡は神
社門前より南に約200mのところにある。B4須山浅間神社・
浅間橋朱塗りの欄干を持つ橋が境内地の南側に架けられている。
B5冨士浅間神社・駐車場(トイレ)境内地の南西側、裏参道を
出たところに、参拝者用の駐車場が設けられている。また駐車場
東端には、トイレも建てられている。・国道138号線及び県道
150号線足柄停車場富士公園線境内地の西側には、国道138
号線が、また東側には県道150号線足柄停車場富士公園線が通
っている。県道の終点は富士山頂となっている。B6河口浅間神
社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅来訪者のための駐車場とし
て、また緊急時や災害時の緊急車両の配置ができるよう駐車場敷
地が整備されている。B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B
12船津胎内樹型・産業関連施設・その他の人工物B13吉田胎
内樹型富士スバルライン料金所付近から、吉田胎内本穴方面に向
かう、林業施業のための物資搬出路がある。B14人穴富士講

151 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:05:12.73 ID:zKs+yeG4.net
くから富士講の信者等に利用され、「甲斐国誌」には「胎内道
」として記述されている。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神
社)・中道往還かつて甲斐と駿河を結んだ街道のひとつである
。富士講信者は、富士参詣に合わせて人穴参拝をする習慣があ
り、富士山北口の吉田と人穴を結ぶ巡礼道として中道往還を通
っていた。写真中道往還の写真・赤池家跡境内地から南へ下っ
たところに、人穴で修行する行者の食事や宿泊の世話、洞穴や
周辺の碑塔の建立や管理等を代々行ってきた赤池家の跡地があ
る。・石鳥居県道脇の参道への入口に石鳥居が建てられている
。額束には「富士人穴」と刻まれている。・参道参道は、県道
清水富士宮線から石鳥居をくぐって進み、浄土門と刻まれた石
碑を右折して、境内地内の参道へ続いている。石碑から階段ま
での参道はかつての中道往還と重複する。−83−B15白糸
ノ滝なしウ眺望C三保松原なしB人文的要素富士山山体におい
ては、登山道沿いに登下山者の緊急避難や遭難者の救助、応急
処置の機能を兼ね備えた山小屋が立地している。富士山麓にお
ける構成資産の周辺については、山林、農耕地のほか市街地と
なっており、日常生活に関連する各種施設等をはじめとして、
道路、橋、線路、電柱、看板等の各種人工物が存在している。
また、構成資産の公開活用を目的した資料館等の施設が存在し
ている。ア富士山山体及び登山道A富士山なしA1山頂信仰遺
跡なしA2大宮・村山口登山道・岩屋不動山小屋とその関連施
設標高の低い地点から順に、表富士宮5合目、雲海荘(6合目
)、宝永山荘(6合目)、御来光山荘(新7合目)、山口山荘
(元祖7合目)、池田館(8合目)、万年雪山荘(9合目)、
胸突山荘(9合5勺)がある。山小屋周辺にはバイオトイレ、
自動販売機、ベンチ、テーブル等が設置されている。・緊急・
救急施設富士山は、高山であり気候も急変することから、登山
客の安全確保を目的として、富士山登山指導センター(山頂、
富士宮口登山道新5合目)と富士山衛生センター(富士宮口登
山道8合目)が設けられている。写真救急施設の写真・救急搬
送・荷物搬送区域登山道にほぼ並行して、救急

152 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:05:14.33 ID:qaNJh0fj.net
場所に描かれている。江戸時代には、大日堂に立ち寄ってから山頂を目指したとさ
れる。建物は現存しないが、二重の石組みに囲まれた建物跡に一対の灯篭(江戸時
代)と不動明王像が置かれ、敷地脇には地蔵菩薩像と石碑がある。昭和58年(1
979)に石の祠が建てられ、毎年9月に祭礼が行われている。写真神社跡の写真
・下山道(砂走り)登山道の南側に、下山道(砂走り)がある。須走口では江戸時
代から登山道と下山道が別々に存在していた。下山道は標高約2,900mの7合
目付近で登山道と分岐し、登山道南側の砂礫地を直線的に降りる。御殿場口(須山
口)の「大砂走り」と区別して、「砂走り」と呼ばれる。−81−A5吉田口登山
道北口本宮冨士浅間神社を起点とする登山道で、本8合目で須走口登山道に合流す
る。合流地点は古くから「大行合」と呼ばれた。ここから上は頂上奥宮の神域で、
小屋を建てることが許されなかったことから、登山道最後の小屋場として多くの小
屋が建てられていた。写真小屋の写真A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進
湖A9本栖湖・中道往還と関連遺跡中道往還は甲斐と駿河との交通路のうち、若彦
路と河内路の中間に発達したので「中道」と呼ばた。甲府市から国道358号線を
経て精進湖赤池交差点より国道139号に入り、静岡県の富士宮市・富士市に至る
道である。こうした交通の要地であることから本栖湖周辺には中道往還に関連する
遺跡が複数確認できる。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・浅間大社遺跡(埋蔵文化
財包蔵地)浅間大社周辺の南北500m・東西200mの範囲は、縄文時代から近
世にかけての複合遺跡として埋蔵文化財包蔵地となっており、遺構や遺物等が発見
されている。写真出土遺物の写真・大宮城跡浅間神社大宮司の居館としての大宮城
が、現在の県道富士宮富士公園線の東側に位置していた。・神田宮第2駐車場から
100mほど南にある水田を備えた神社である。五穀豊穣を祈願して米を作り奉納
する「御田植祭」が毎年7月7日に行われる。・大鳥居昭和30年(1955)に
寄進された大鳥居が、第2駐車場に設置されている。・大灯籠昭和

153 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:08:49.39 ID:F1ZNKola.net
りであるが、東西に庇を付けた切妻造、板張りの覆屋をかけてい−59−る。この
住宅は、部分的な改変や増設がみられるほか保存がよく、富士講御師の住宅として
の形態を、屋敷地も含めてそのまま残している。全国でも比較的少ない社家の一遺
例として重要である。写真主屋外観写真図小佐野家住宅現状平面図B9山中湖図以
下に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修行する内八海巡りが
多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡拝の対象として数え
られている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆかりが深い。顕著な普
遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)などがある。写真山中湖の写
真B10河口湖図以下に示す要素が点在している平面図富士山周辺の湖を巡って修
行する内八海巡りが多くの富士講徒によって行われたが、いつの時代も変わらず巡
拝の対象として数えられている。また、景勝の地でもあり、多くの芸術作品とゆか
りが深い。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、自然地形(湖水)などがあ
る。写真河口湖の写真B11忍野八海図以下に示す要素が点在している平面図忍野
八海は、富士山の伏流水による八つの湧水地で、それぞれに八大竜王を祀る冨士信
仰に関わる巡拝地(霊場)であった。顕著な普遍的価値を構成する諸要素として、
自然地形(湧水)がある。B12船津胎内樹型図以下に示す要素が点在している平
面図船津胎内樹型は、1673年に富士講の指導者である村上光清により発見され
、富士講の開祖である長谷川角行が洞穴に祀った浅間明神が遷宮された溶岩樹型で
ある。顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教的な意義付けがされている地
形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹型船津胎内樹型は、承平噴火(937)
で流出した剣丸尾第1溶岩流の西縁に所在する。本穴自体も大小様々な樹型が複雑
に交叉して形作られている。本穴の側面では垂れ下がった溶岩が肋骨のように見え
、そのうえ溶岩は鉄分のため赤色を帯び、あたかも内臓を摘出したあとの胸控の如
く見える。胎内の名称はこれに基づくものであり、極めて

154 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:08:53.97 ID:W/kJ9k2l.net
保松原の地区区分図表地区区分詳細表地区境界@特別規制A地区
真崎灯台の内海側の第2種規制地区との境界は、隣接する特別規
制B地区と第2種規制地区との境界(松が途切れる所)の延長線
上とする。A特別規制B地区特別規制A地区との境界は防潮堤外
側とし、その他の規制地区との境界は、羽衣参道は道路外側、そ
れ以外は平成元年4月1日現在において松原を形成している地区
、ただし、真崎先端の境界は真崎灯台と建設省財産、運輸省財産
及び民地側の境界を結んだ線とする。B第1種規制地区真崎付近
の第2種規制地区及び第3種規制地区との境界は、都市計画道路
の中心線とし、字広道の第2種規制地区との境界、字羽衣脇の三
保第一小学校を中心とする第2種規制地区との境界及び大字折戸
地区における第2種規制地区との境界は、隣接する道路の中心を
境界とする。ただし、羽衣参道西側の第2種規制地区との境界は
、羽衣参道中心より25mの位置とする。C第2種規制地区真崎
付近第3種規制地区との境界は、市道本村海岸58号線の中心の
延長を境界とする。その他の地区との境界は、@ABを参照。D
第3種規制地区各地区との境界はABCを参照。(2)顕著な普
遍的価値を構成する諸要素と密接に関わる諸要素@自然地形構成
資産の土地には、山並み、湧水や富士山及び側火山の噴火等の火
山活動によって形成された溶岩樹型などの自然地形が見られ、構
成資産を成立させる重要な要素となって存在しているものもある
。ア富士山山体及び登山道A富士山−64−・テフラ噴火の際、
山頂火口から粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返し多
量に噴出したため、山頂付近はテフラに覆われている。・大沢崩
れ「八百八沢」と呼ばれる多くの浸食谷の中で最も大きなもので
、富士山西斜面の山梨県との県境に位置する。山頂直下から標高
2,200m付近まで延長2.1q、最大幅約500m、最大深
さ約150mに渡る。崩壊は現在も進行中で年平均約15万?の
岩石・土砂を流出し、大沢川流域に扇状地を形成している。写真
大沢崩れの写真図大沢崩れの図面A1山頂信仰遺跡なしA2大宮
・村山口登山道・日沢(浸食谷)日沢は富士山の浸食谷の1つで
、村山口登山道跡とほぼ並行に山腹を南下してい

155 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:10:38.12 ID:E7K9GyE6.net
跡(人穴浅間神社)・県道75号清水富士宮線指定地に隣接する
西側に、県道75号線清水富士宮線が通っている。B15白糸ノ
滝なしウ眺望C三保松原なし2保存管理計画の基本方針−88−
山梨県・静岡県に分布する構成資産について、将来にわたり確実
に保存管理していくために、各構成資産の保存管理計画の調整事
項や、資産全体として考慮すべき周辺環境保全のあり方など、

156 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:10:55.11 ID:qaNJh0fj.net
0)に奉納された大灯籠2基が、第2駐車場南側入口に設置されている。B2山宮
浅間神社なしB3村山浅間神社なしB4須山浅間神社なしB5須走浅間神社・須走
護国神社−82−西南の役から太平洋戦争に至る期間の、須走地区の戦没者24名
が祀られている。・鎌倉往還指定地南側には、相模から駿河、甲斐への連絡路であ
った鎌倉往還が通っていた。中世の幕府所在地鎌倉から放射状に存在した複数のル
ートの一つで、当時の御家人らが鎌倉と自領との往還に利用した道

157 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:11:03.76 ID:zKs+yeG4.net
道としての役割を持つ道路等の施設が設けられている。搬送に
はブルドーザーが使われる。歩道との交差部には、進入禁止柵
・注意看板等が設置されている。・県道180号線富士宮富士
公園線浅間大社前交差点を起点とする「県道180号富士宮富
士公園線」が、村山口登山道跡と2箇所で交差している。交差
する地点は、西臼塚駐車場から山頂方面へ約1.5q進んだ地
点と、高鉢山駐車場から約700m下った地点であるが、道路
沿いには特別な表示等はない。また、この道路

158 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:15:03.61 ID:F1ZNKola.net
無戸室浅間神社・石造物群1673年、富士講道者村上光清により現船津胎内樹型
が発見され、開祖が祀った焼入の地の浅間明神が遷宮された。浅間明神誕生の地と
もいわれ、無戸室(むつむろ)に火を放ち、無事に御子を出産したという故事に倣
い社号を無戸室浅間神社と名付けた。−60−B13吉田胎内樹型図以下に示す要
素が点在している平面図吉田胎内樹型は、1892年に富士道者によって整備され
た「お胎内」(溶岩樹型)である。顕著な普遍的価値を構成する諸要素には、宗教
的な意義付けがされている地形空間(溶岩樹型)などがある。・胎内樹型吉田胎内
樹型は、承平噴火(937)で流出した剣丸尾第1溶岩流の東縁に所在する。本穴
の側面では垂れ下がった溶岩が肋骨のように見え、母の胎内に似ているため、浅間
大菩薩(木花開耶姫)出世の御胎内として信仰の対象となった。・洞内の石祠、石
造物群吉田胎内の本穴の奥には、石祠があって富士講にとっての富士山の祭神であ
る木花開耶姫が祀られている。樹型内に入ると横穴の正面には、食行身禄を祀る石
祠がある。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)図以下に示す要素が点在してい
る平面図・犬涼み溶岩流人穴付近は、新富士火山旧期溶岩(約11,000年前か
ら約5,000年前)に属する犬涼み溶岩流の末端部近くに位置している。犬涼み
溶岩流は、標高1,206mの犬涼み山から噴出し、西方に約5q、標高差にして
約700mの扇状地をつくる溶岩流である。写真溶岩流の写真図溶岩流の詳細図・
溶岩洞穴人穴溶岩洞穴は、天正年間に富士講の開祖、長谷川角行が千日の行を行っ
たとされる洞穴である。犬涼み溶岩流の中に存在する19箇所の溶岩洞穴のうち、
西端部の最も低い位置にあり、溶岩が流れ下るとき溶岩表面が冷やされて固化した
後、内部の溶けた溶岩が抜けて空洞ができたものである。洞穴の南西の端が進入口
となり、洞穴中央部でくの字型に曲がっている。入口から約30mの屈曲部手前中
央には、直径約5mの溶岩柱がある。全体として幅広く、奥に入ると広々として平
坦な空間となっている。最奥部までは約80mで、そのま

159 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:15:18.01 ID:W/kJ9k2l.net
道跡とは、中宮八幡堂跡の東側(標高1,280m付近)及び、
6号建物跡と7号建物跡の間(標高2,015m付近)で交差す
る。2,015m付近には、日沢の上に巨石があり、自然の橋の
ような地形になっており、横渡と呼ばれる。登山道はここで日沢
の左岸から右岸に渡る。写真日沢の写真A3須山口登山道起伏に
富んだ自然地形をなし、粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を
繰り返し多量に噴出したため、テフラに覆われている。A4須走
口登山道起伏に富んだ自然地形をなし、粘性の小さい玄武岩質の
テフラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、テフラに覆われて
いる。A5吉田口登山道二合目から三合目にかけて見られる古富
士火山からの泥流堆積物、二合目付近で見られる玄武岩溶岩の滑
床及び縄状溶岩など様々な地質・地形が火山活動により形成され
ている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖
湖地質学的にみると湖の北側、西側、南側は御坂基盤層により構
成されているが、東側新富士火山の旧期の溶岩、さらにそれらを
覆う形で青木ヶ原溶岩が分布している。この溶岩流については水
中に流入して形成された水底溶岩の可能性も指摘されている。(
久野久(1968)水中自破砕溶岩)また本栖湖畔のボーリング
調査において43mより上位は新富士火山の特徴が示され、それ
より深いところは古富士火山の特徴を示している。その時期は概
ね30,000年前以降の溶岩主体の富士山起源の火山活動が確
認−65−されている。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・鏡池楼
門前の池で一名眼鏡池とも言われる。参道を挟んで両側に丸く池
が広がっている。寛文10年(1670)の絵図では、ここから
流れる水が御手洗川に流れ込んでいる。写真鏡池の写真B2山宮
浅間神社構成資産の土地には丘陵や河川などの自然地形が見られ
、構成資産を成立させる重要な要素となって存在しているものが
ある。B3村山浅間神社構成資産の土地には丘陵や河川などの自
然地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要素となって存在
しているものがある。B4須山浅間神社構成資産の土地には丘陵
や河川などの自然地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要
素となって存在しているものがある。B5須走浅

160 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:16:49.35 ID:E7K9GyE6.net
存管理の目標を踏まえ、保存管理計画の基本方針を以下の5項目
とする。(1)構成資産の適切な保存管理各構成資産が、現在も
人々と関わり続けている点や、構成資産総体が、生きた文化的伝
統の物証であり、人間と自然との良好で継続的な関係を示す景観
の傑出した類型であることに十分配慮し、山梨県・静岡県に分布
する具体的な構成要素の規模・性質・立地条件等に応じて、以下
の視点により適切な保存管理をおこなう。@各構成要素の歴史的
・文化的価値の継承と自然的要素の維持A構成資産により形成さ
れる文化的景観の保全B地域住民の生活、生業への配慮C登山客
、観光客等の来訪者への配慮D防災面における安全確保への配慮
(2)緩衝地帯等の適切な保存管理構成資産保護のための適切な
範囲の緩衝地帯等(保全管理区域)を定めるとともに、その保全
の方策を講ずる。緩衝地帯等(保全管理区域)に存在する諸要素
の規模・性質・立地条件などを把握し保存管理の基礎とする。(
3)経過観察の実施顕著な普遍的価値に対して与える負の影響の
可能性について、様々な角度から検討を行い、その原因となる可
能性のある諸要素について確実に把握するとともに、それらに対
する監視及び適切な対応を行う。(4)整備・公開・活用推進資
産の顕著な普遍的価値を確実に保存するとともに、総合的な理解
を深めることができるよう、適切な整備・公開・活用の施策を推
進する。@多様な構成資産からなる富士山総体としての価値の理
解が深められるように、山梨県・静岡県の関係市町村が一体とな
った適切な整備活用をおこなう。a富士山の価値の持続的な利用
b適切な公開範囲の設定A都市計画、観光計画、防災計画等との
調整を図り、資産の価値の保存と来訪者の安全に配慮した施策を
推進する。B適切な整備活用を推進する。(5)保存管理体制の
整備と運営確実な保存管理を推進するために、各々の構成資産を
管理する山梨県・静岡県や関係市町村、所有者や環境省、林野庁
、国道交通省などの関係諸機関を中心として組織体制を整備する
。その際には、地域住民が資産の資産の適切な保存管理と整備活
用の施策に積極的に参加できるよう配慮するとともに、関係諸機
関との連携を強化し保存管理の運営に関する方法・体制の整備

161 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:17:06.69 ID:qaNJh0fj.net
生活必需品を運ぶ商人や各国々に旅する人も多く、須走地区が、古くから富士北麓
地域と静岡県駿東部を結ぶ交通の要衝として利用されていたことがわかる。写真鎌
倉往還の写真B6河口浅間神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅なしB9山中湖
B10河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・社寺等溶岩洞穴等については、
洞穴本体あるいは富士山の関連として信仰の対象と位置づけられたものが多く見ら
れ、周辺には社寺等の宗教的施設がみられ、船津胎内樹型に伴う無戸室浅間神社な
どの設置形態は、洞穴と一体になって信仰が行われている事例である。・信仰的意
味を付された地形・空間B13吉田胎内樹型・参詣道吉田口登山道の「中ノ茶屋」
から、吉田胎内本穴に向かうものである。古くから富士講の信者等に利用され、「
甲斐国誌」には「胎内道」として記述されている。B14人穴富士講遺跡(人穴浅
間神社)・中道往還かつて甲斐と駿河を結んだ街道のひとつである。富士講信者は
、富士参詣に合わせて人穴参拝をする習慣があり、富士山北口の吉田と人穴を結ぶ
巡礼道として中道往還を通っていた。写真中道往還の写真・赤池家跡境内地から南
へ下ったところに、人穴で修行する行者の食事や宿泊の世話、洞穴や周辺の碑塔の
建立や管理等を代々行ってきた赤池家の跡地がある。・石鳥居県道脇の参道への入
口に石鳥居が建てられている。額束には「富士人穴」と刻まれている。・参道参道
は、県道清水富士宮線から石鳥居をくぐって進み、浄土門と刻まれた石碑を右折し
て、境内地内の参道へ続いている。石碑から階段までの参道はかつての中道往還と
重複する。−83−B15白糸ノ滝なしウ眺望C三保松原なしB人文的要素富士山
山体においては、登山道沿いに登下山者の緊急避難や遭難者の救助、応急処置の機
能を兼ね備えた山小屋が立地している。富士山麓における構成資産の周辺について
は、山林、農耕地のほか市街地となっており、日常生活に関連する各種施設等をは
じめとして、道路、橋、線路、電柱、看板等の各種人工物が存在している。また、
構成資産の公開活用を目的した資料館等の施設が存在している。ア

162 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:17:14.99 ID:zKs+yeG4.net
ライン、富士宮口登山道を経て6合目から旧村山口登山道と合
流し、富士山山頂まで続いている。・宝永遊歩道富士宮口新5
合目駐車場の東端から宝永第二火口の西縁までほぼ等高線に沿
って東西に通じる遊歩道で、旧村山口登山道と11号建物付近
で交差する。写真遊歩道の写真−84−・駐車場・附属施設4
50台収容の駐車場が5合目に設置されている。付属施設とし
て、レストハウス、宿舎、トイレ、バス乗車券販売所、登山シ
ーズンの夏季のみ在番の交番がある。工作物としての広告物、
広告旗、バス停留所などがある。・林道富士山麓には多くの林
道があり、そのうち、大渕林道・吉原林道が、旧村山口登山道
と交差する。A3須山口登山道・山小屋登山道沿いに、山小屋
が建てられている。標高の高い地点から順に、赤岩八合館(7
合9勺)、砂走館(7合5勺)、わらじ館(7合4勺)、日ノ
出館(7合目)、(※休館:見晴館(8合目)6合目小屋)が
ある。山小屋周辺にはトイレ、自動販売機、ベンチ、椅子等が
設置されている。・避難小屋登山道沿いの2箇所(7合8勺、
2合8勺)に、気象庁の避難小屋が建てられている。富士山頂
測候所に勤務する職員用の施設であったが、測候所廃止に伴い
現在は使用されていない。・救急搬送・荷物搬送区域登山道の
南西側に、救急用・緊急用避難道としての役割を持つ道路等の
施設が設けられている。搬送にはブルドーザーが使われる。歩
道との交差部には、進入禁止柵・注意看板等が設置されている
。・下山道(大砂走)登山道の南西側に、下山道(大砂走り)
がある。標高約3,000mの日の出館(7合目)付近で登山
道と分岐する。宝永山脇のスコリアで覆われた斜面を一気に下
り、御殿場口新5合目(標高1,450m付近)に至る。写真
下山道の写真・御殿場口登山道明治5年(1872)に女性の
富士登山が許可された後、手軽に登れる登山道をめざし、御殿
場在住の伴野佐吉らが中心となって明治16年(1883)に
完成した。同地の浅間神社から滝ヶ原、馬返、太郎坊を経て、
須山口登山道2合8勺に接続する経路であった。明治22年、
東海道線(現JR御殿場線)が開通し御殿場駅

163 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:21:24.19 ID:F1ZNKola.net
れる。写真溶岩洞穴の写真図洞穴の図面・社叢(周辺の植生)人穴集落では主に製
炭と農業を中心とした生活が営まれたため、薪炭材のコナラ・クヌギ等を中心に育
林していた。しかし、昭和30年代に薪炭の消費が減少し、境内地とその周辺は建
材としてのヒノキ・スギに改植された。御神木に相当する大樹等は存在しない。・
碑塔群人穴浅間神社の境内地には、富士講信者が建立した232基の碑塔が存在す
る。そのうち碑塔に建立年が刻まれたもの89基についてみると、一番古い碑塔は
寛文4年(1664)建立のものである。建立目的によって大きく分類すると、個
人の戒名や行名を記した墓碑・供養碑である「墓碑供養碑」、修行による大願成就
を祈願する「祈願奉納碑」、個人の富士登拝や講の人穴参拝を記念する「顕彰記念
碑」の3種とそれ以外に整理される。「墓碑供養碑」が最も多い。−61−写真碑
塔群の写真図碑塔群の配置図・参道洞穴入口や浅間神社社殿のある平場へ至る参道
が、境内地内を南から北へ伸びている。現在はコンクリートで覆われている。・建
物跡大小2つの建物跡が人穴洞穴直上の平場で検出されている。西側に規模の大き
な1棟と、その東側にやや小規模の1棟があり、大規模なものの方がより古い遺構
とみられる。また建物跡の周辺には石積みが施されている。・参道跡建物跡へ向か
う参道跡が、建物跡南側の平場から斜面を下り、井戸跡の所在する平地まで約34
m続いている。溶岩角礫や露出している溶岩を利用して21段の石段が構築されて
いる。・道跡2本の道跡と思われる石列が参道跡の上り口、石垣の西側に位置する
。建物跡と洞穴や碑塔群などを結ぶ機能を有していたと考えられる。・炭焼窯跡指
定地の北側を通る林道に沿って、5箇所の炭焼窯跡が検出されている。昭和初期ま
で使用されていたものであるが、富士講に関わる遺構は検出されていない。・井戸
跡参道跡の南側に位置する。内部が溶岩角礫や土砂によって埋没し、涸れ井戸とな
っている。B15白糸ノ滝図以下に示す要素が点在している平面図・古富士泥流堆
積物山体が崩壊した際に崩れた土砂が堆積した地層であり

164 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:21:32.67 ID:W/kJ9k2l.net
の滝(清めの滝)境内地の池で汲み上げた水が、石鳥居南側の「
信しげの滝」まで流れている。B6河口浅間神社B7冨士御室浅
間神社B8御師住宅中門をくぐると川(水路)が流れており、か
つては当家に宿泊する富士講の禊ぎの場となっていた。B9山中
湖B10河口湖B11忍野八海B12船津胎内樹型・構成岩石質
、地質学的形状(平面的、立体的)等B13吉田胎内樹型溶岩流
の流出時の表面の状態がほぼ保たれている。地域を覆う玄武岩溶
岩流をはじめ、スコリアなどの火山活動に伴う噴出物が顕著に見
られる。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)−66−構成資
産の土地には丘陵や河川などの自然地形が見られ、構成資産を成
立させる重要な要素となって存在しているものがある。B15白
糸の滝構成資産の土地には丘陵や河川などの自然地形が見られ、
構成資産を成立させる重要な要素となって存在しているものがあ
る。ウ眺望C三保松原なしA森林、植栽樹木構成資産の土地には
、富士山の景観を構成している天然林、富士山原始林及び青木ヶ
原樹海、人工林などからなる森林が存在しているほか、社叢林・
境内林などが存在している。ア富士山山体及び登山道A富士山標
高3,300m付近より上方の地域にコケ類・地衣類が生育して
いる。A1山頂信仰遺跡なしA2大宮・村山口登山道・草山部分
の植物村山浅間神社から中宮八幡堂跡の下までにあたり、植物の
垂直分布では、丘陵帯から山地帯にあたる。戦後、スギ・ヒノキ
・モミなどの植林が行われ、道沿いはほとんどが人工林であるが
、天照教社から富士山麓山の村を経て中宮八幡堂跡に至る道沿い
には、ブナ・ミズナラ・カエデなどの落葉広葉樹の自然林が残っ
ている。林の下にはササ(スズタケ)が視界を遮るほど生い茂っ
ている。・木山部分の植物中宮八幡堂跡付近から新5合目の森林
限界(2,400m付近)までにあたり、植物の垂直分布では、
山地帯から亜高山帯にあたる。高所に上がるにつれてブナ・カエ
デなどの広葉樹からウラジロモミ・シラビソなどの針葉樹に変わ
り、標高1,600m付近で落葉樹とササがなくなる。・焼山部
分の植物森林限界である標高2,400m付近から上で、植物の
垂直分布では高山帯にあたる。この付近の植物は

165 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:27:17.72 ID:F1ZNKola.net
成するものである。この地層は、塊状礫岩と平行層理を持つ砂岩が不規則に互層し
ているものである。写真写真・白糸溶岩流新富士火山の土台となっている溶岩流の
ひとつであり、白糸ノ滝付近0.3平方キロメートル程度にある。白糸溶岩流は4
枚の溶岩流層からなると考えられており、白糸ノ滝では2枚の溶岩流層が確認でき
る。溶岩流層の境目にはマグマの急冷時に形成された粉砕部(クリンカー)が発達
している。また、溶岩流内部には、マグマが冷え固まった

166 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:27:32.32 ID:W/kJ9k2l.net
月上旬にかけていっせいに花を咲かせる。オンタデ、ムラサキモ
メンヅル、ミヤマオトコヨモギなどが見られる。A3須山口登山
道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須山御胎内(標高1,
440m付近)付近は夏緑樹林帯(ブナ・ミズナラ・カエデ類)
にあたり、林床にはササ類が密生している。幕岩上部(標高1,
680m付近)付近は、針葉樹のシラビソ・−6

167 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:29:56.25 ID:E7K9GyE6.net
る。A4須走口登山道現時点における保全状態は良好である。−
90−A5吉田口登山道登山道は、土砂崩れによる浸食などによ
り登山道の一部に変更がみられるものの、人為による現状の変更
には厳しい制限がかけられている。また、道路管理者である山梨
県により日常的に維持管理が行われており、保全状態は良好であ
る。A6北口本宮冨士浅間神社定期的な維持修理等が行われてお
り、現時点における保全状態は良好である。ただし、拝殿・幣殿
については、建物全体に歪みが生じていて、今後、修復・修繕の
検討が必要であると想定される。祈願のため多くの参詣者が訪れ
るとともに、宗教行事が行われている。A7西湖文化財保護法(
名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に保護されており
、現時点における保全状態は良好である。A8精進湖文化財保護
法(名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に保護されて
おり、現時点における保全状態は良好である。A9本栖湖文化財
保護法(名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に保護さ
れており、現時点における保全状態は良好である。(2)信仰B
1富士山本宮浅間大社定期的な維持修理が行われており、現時点
における保全状態は良好である。湧玉池に関しては、全般的には
良好な状態であるが、「上池」「下池」の二つの池の内「上池」
では、湧水量が減少し、藻類が繁殖しているため、「湧玉池保全
再生会議」が設置され、対策が検討されている。B2山宮浅間神
社現時点における保全状態は良好である。地元からは参道・遥拝
所等の整備が今後必要であるとの要望が出されている。B3村山
浅間神社現時点における歴史的価値を示す建造物の保全状態は良
好である。今後、トタン作りの大日堂覆堂の修理が必要とされて
いる。また、地元からは参道・遥拝所等の整備が今後必要との要
望が出されている。B4須山浅間神社現時点における保全状態は
良好である。B5冨士浅間神社現時点における保全状態は良好で
ある。−91−B6河口浅間神社現時点における保全状態は良好
である。B7冨士御室浅間神社現時点における保全状態は良好で
ある。ただし、近年、向拝柱、登高欄及び木階の漆塗装の摩耗退
色が著しく、木目が露出している場所がある。脇障子版におい

168 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:30:21.16 ID:zKs+yeG4.net
特に吉田口登山道と合流する8合目から上部の混雑が激しいた
め、頂上部から8合目までのブルドーザー道が下山道として利
用されている。写真ブルドーザー道の写真・駐車場・附属施設
200台収容の駐車場が5合目に設けられている。付属施設と
して、登山シーズンの夏季のみ在番の交番と観光案内所、小山
町により設置・管理されている公衆トイレがある。写真駐車場
(交番・観光案内所)の写真A5吉田口登山道A6北口本宮冨
士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖・建築物及び工作物
本栖地区集落の人口は156人(2008年4月1日現在)国
道139号線と300号線が分岐する本栖交差点周辺を中心に
集落が形成されている。その他湖畔にキャンプ場などの観光施
設及び管理施設が存在する。自然公園法第2種特別地域に指定
されていることから、建築物等の高さ規制を受けているので、
景観上良好な状況が保たれている。湖南東側にある本栖青少年
スポーツセンターやキャンプ場などの管理施設等も同様である
。その他の工作物として、電柱やアンテナなどが存在する。イ
信仰B1富士山本宮浅間大社・駐車場神田川ふれあい広場の南
側には第2駐車場が整備されている。南北に仕切られ、北側が
普通車用、南側がバス専用となっている。トイレも併設されて
いる。・宮町交番−86−第2駐車場バス専用入口の東側に宮
町交番が建てられている。・売店協同組合富士山特産品振興会
」が、第2駐車場内に、富士宮の特産品を取り扱う販売所「こ
こずらよ」を設置し営業している。・富士山せせらぎ広場第2
駐車場から200mほど南に富士山せせらぎ広場がある。入口
には大鳥居が建てられており、神田川に沿って散策できる遊歩
道をはじめ、トイレ、無料駐車場などの施設が整備されている
。写真広場の写真・道路神田川東側には、浅間大社前交差点を
起点とし神田川に沿って北へ向かう県道180号富士宮富士公
園線が通っている。この道路は富士山スカイライン、富士宮口
登山道を経て富士山山頂まで続いている。また、湧玉橋から約
130m北上する区間が、山宮御神幸の経路である「御神幸道
」と重複している。第2駐車場南側には、県道

169 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:30:27.89 ID:qaNJh0fj.net
、砂走館(7合5勺)、わらじ館(7合4勺)、日ノ出館(7合目)、(※休館:
見晴館(8合目)6合目小屋)がある。山小屋周辺にはトイレ、自動販売機、ベン
チ、椅子等が設置されている。・避難小屋登山道沿いの2箇所(7合8勺、2合8
勺)に、気象庁の避難小屋が建てられている。富士山頂測候所に勤務する職員用の
施設であったが、測候所廃止に伴い現在は使用されていない。・救急搬送・荷物搬
送区域登山道の南西側に、救急用・緊急用避難道としての役割を持つ道路等の施設
が設けられている。搬送にはブルドーザーが使われる。歩道との交差部には、進入
禁止柵・注意看板等が設置されている。・下山道(大砂走)登山道の南西側に、下
山道(大砂走り)がある。標高約3,000mの日の出館(7合目)付近で登山道
と分岐する。宝永山脇のスコリアで覆われた斜面を一気に下り、御殿場口新5合目
(標高1,450m付近)に至る。写真下山道の写真・御殿場口登山道明治5年(
1872)に女性の富士登山が許可された後、手軽に登れる登山道をめざし、御殿
場在住の伴野佐吉らが中心となって明治16年(1883)に完成した。同地の浅
間神社から滝ヶ原、馬返、太郎坊を経て、須山口登山道2合8勺に接続する経路で
あった。明治22年、東海道線(現JR御殿場線)が開通し御殿場駅が設置された
ことにより、登山道が富士山東表口新道本社浅間神社を通る現在の経路に変更され
た。御殿場口登山道は須山口よりも距離が短い上に道も良く、関東方面からの登山
客の多くが同登山道を利用し、須山口登山道衰退の契機となった。現在は、須山口
登山道と接続する2合8勺から頂上までの部分も、御殿場口登山道と呼ばれている
。写真御殿場口登山道の写真・須山口登山歩道須山浅間神社を起点とし、弁当場、
水ヶ塚水源地、水ヶ塚駐車場、御殿庭を通り、宝永火口の西側火口壁を抜けて富士
宮口登山道六合目に通じる登山道である。平成9年に富士山須山口登山歩道保存会
が中心となって復興した。道筋の一部は裾野市と御殿場市の市境に沿っている。宝
永噴火後から明治時代までの須山口登山道とはルートが異なるため

170 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:33:12.65 ID:F1ZNKola.net
た縦方向の割れ目(柱状節理)が存在する。白糸ノ滝は、地質の特徴上、次のよう
なメカニズムで崩落を繰り返していると考えられている。白糸の滝は、最近10年
間の平均で日量約15.6万トンの湧水量が見積もられており、この多量の水の落
下は、白糸溶岩流に比して軟弱な古富士泥流堆積物を次第に浸食する。やがて、下
部が抉り取られることで上部の溶岩流はオーバーハング状態となり、自重に耐えら
れなくなった時点で自然崩落する。この作用が繰り返され、崖線が後退し続けてい
ると考えられる。また、白糸溶岩流内の柱状節理は浸食に弱く、滝の後退を早める
一因と指摘されている。白糸ノ滝は、1年に約2センチメートルの割合で北側に後
退しているという計算もある。音止の滝も、白糸ノ滝と同様の地質であり、同様の
メカニズムで崩落−62−を繰り返していると考えられている。写真溶岩流の写真
図溶岩流の拡散図・白糸ノ滝白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約120メー
トルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧出した水が、数多の白い糸を垂らした
ように流れ落ち、滝となったものである。白糸ノ滝周辺の地質は、下部に不透水層
である古富士泥流堆積物があり、上部に透水性のある白糸溶岩流があると考えられ
ている。富士山麓に降った雨水は、上部の溶岩流を透過し、下部の不透水層との境
目を流れ下っていると考えられている。白糸の滝は、両層が崖面として露出してお
り、両層の境目や上部の溶岩流の間から水が湧出している様子が確認できる。写真
滝の写真(音止の滝も同時に掲載)・音止の滝音止の滝は、「音無の滝」とも呼ば
れ、白糸の滝と台地を隔てた東側に位置する。主瀑は落差約25メートルを流れ落
ちる芝川の本流であり、轟音を轟かせている。崖面では、白糸の滝同様の地層が観
察され、湧水が見られるが、白糸の滝に比して水量は少ない。・鬢撫水鬢撫水は、
「お鬢水」とも呼ばれ、白糸の滝の崖上にある。鬢撫水は、湧水が池となったもの
であり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。また、ここには「駒繋石
」、「弁当(行厨)石」、「杓子石」等の名前のついた石

171 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:33:26.28 ID:W/kJ9k2l.net
ソ・コメツガなどが多くなるが、森林限界(標高1,700〜1
,750m)に近くなるにつれて樹高が低くまばらになる。宝永
噴火の際に噴出したスコリアが厚く堆積しているため、須山口登
山道付近の森林限界は、他の登山道よりもかなり低い。・焼山部
分の植物須山口登山道2合8勺(標高2,050m付近)から頂
上までは、植物の垂直分布で高山帯にあたる。オンタデ、イタド
リ、フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。A4
須走口登山道・木山部分の植物植物の垂直分布では、須走口登山
道5合目(標高2,000m)付近は、亜高山針葉樹林帯でシラ
ビソ・オオシラビソ・コメツガなどが分布する。須走口登山道の
森林限界は約2,700mで、他の登山道よりも高い。・焼山部
分の植物森林限界を過ぎると高山帯となり、オンタデ、イタドリ
、フジハタザオ、フジアザミなどが、まばらに分布する。A5吉
田口登山道標高1600m付近より下方の区域は、山地帯に属す
る。自然林はごく少なく、ほとんどがアカマツ・カラマツなどの
植林地である。わずかに残る自然林では、ミズナラ・ウラジロモ
ミや自生のアカマツ等が生えている。天然記念物「躑躅原のレン
ゲツツジ及びフジザクラ群落」が存在するのもこの地域である。
標高1600mから2500m付近までの区域が亜高山帯にあた
り、コメツガ・シラベ・オオシラビソの森林を形成している。火
山礫の露出した日当たりの良いところには、ダケカンバが生えて
いる。・焼山部分の植物標高2500m付近から上の区域は高山
帯に当たり、森林は形成されない。植物はほとんどみられない地
域であることから、かつては「焼山」と呼ばれた。植物の遷移の
過程を見ることが出来る場所としても、学術的価値が高い。ここ
には、カラマツが匍匐状に生育し、乾燥に強いミヤマハンノキ・
オンタデ・メゲツソウ・フジアザミ・ムラサキモメンズルなどが
生育する。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本
栖湖水辺植物群、沈水植物群にそれぞれ特徴が挙げられる。イ信
仰B1富士山本宮浅間大社構成資産の土地には、丘陵を構成する
社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された樹木等が
存在している。−68−B2山宮浅間神社構成資

172 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:36:14.82 ID:E7K9GyE6.net
は富士山二合目本宮所在時に毀損にあっており、今後、修復・修
繕の検討が想定される。B8御師住宅旧外川家住宅は、2007
年〜2008年にかけて所有者である富士吉田市が大規模な保全
修理を行ったため、現時点における保全状態は良好である。現在
、富士吉田市歴史民俗博物館の附属施設として、2008年4月
から敷地及び主屋内部を一般公開しており、外川家協力会員が交
代で勤務し、来場者に直接解説を行っている。小佐野住宅は、所
有者らによって日常的な維持管理が行われているほか、補助事

173 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:36:31.65 ID:qaNJh0fj.net
で須山口登山歩道と呼ばれる。・須山口下山歩道須山口2合8勺から二ツ塚の西側
を下り、四辻分岐、幕岩上部、須山御胎内上部を通り、水ヶ塚駐車場に至る道で、
平成11年に富士山須山口登山歩道保存会が中心となって復興した。道筋の一部(
幕岩上部〜須山御胎内上部)は宝永噴火後〜明治時代の須山口登山道と一致する。
−85−写真須山口登山歩道の写真A4須走口登山道・山小屋とその関連施設登山
道沿いに、山小屋が建てられている。上から順に、御来光館(8合

174 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:36:40.56 ID:zKs+yeG4.net
宮由比線が東西に伸びている。この道路はかつて「甲州街道(
中道往還)」と呼ばれ、駿河と甲斐を結ぶ主要街道であった。
B2山宮浅間神社・御神幸道御神幸道は、祭儀「山宮御神幸」
で浅間大社と山宮浅間神社を往来した道である。石鳥居から南
方向へと伸びていたが、区画整理や道の付け替えのため当時の
道はところどころ途絶え、正確にたどる事はできない。・御神
幸道標石御神幸道沿いに、一丁(約109m)毎に標石が建て
られていた。現在ではそのほとんどが失われた

175 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:39:05.94 ID:F1ZNKola.net
在は不詳である。・植物白糸の滝の両岸の崖上には樹木が生い茂っている。また指
定地内には、メヤブソテツ、ユリワサビ等特色ある植物相がある。・富士講「白糸
ノ滝」には、江戸時代中期以降江戸で隆盛した富士講の祖長谷川角行にまつわる伝
承がある。角行は白糸の滝で垢離をとり修行を行ったとされ、富士講の信者の中に
は白糸の滝を訪れる者や、白糸の滝で修行を行う者がいたことが知られている。幕
末の資料には、白糸の滝で垢離をとり修行を行った富士講の信者の記録がある。指
定地内には富士講の信者が建てた石碑があり、「仙元大神」と記されたもの(市道
沿い)や、「食行身禄」と記されたもの(白糸の滝滝つぼ右岸)等がある。・白糸
の滝の勝景白糸の滝の、数多の白い糸を垂らしたように落ちる優美な勝景がある。
写真景勝の写真・音止の勝景音止の滝の、轟音をたてて落ちる雄大な勝景がある。
写真景勝の写真・富士山の展望指定地では、白糸の滝と音止の滝の勝景とともに、
見事な富士山が望まれる。写真展望の写真・富士の巻狩の伝承「白糸ノ滝」には、
建久4年(1193)に源頼朝が行ったいわゆる富士の巻狩にまつわる伝承がある
。音止の滝の名前は、富士の巻狩に関係する曽我兄弟の仇討ち伝承に由来するもの
で、兄弟が仇討ちの相−63−談をしている間は水音を止めたことから名づけられ
たという。また、鬢撫水には、富士の巻狩の折に源頼朝がここで鬢のほつれを直し
たという伝承がある。・歌碑「白糸ノ滝」の勝景は古くから詩歌に詠まれてきてお
り、白糸の滝滝つぼ右岸には白糸の滝の勝景を詠んだ歌碑がある。・標識名勝及び
天然記念物であることを明示する標識がある。B眺望C三保松原図以下に示す要素
が点在している平面図三保松原は、静岡市清水区南東部に位置する三保半島にあり
、半島の東岸真崎から海岸線に沿い、南北に約4キロメートルに及ぶ松林と内陸部
に散在する松林が主体をなしている。真崎から海岸線に沿う松林は、国有地又は市
有地が大半を占めているが、内陸部の松林と松林の景観を維持している背後地につ
いては、ほとんどが民有地となっている。松林には、30

176 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:39:19.49 ID:W/kJ9k2l.net
丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽
された樹木等が存在している。B3村山浅間神社構成資産の土地
には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内におい
て植栽された樹木等が存在している。B4須山浅間神社構成資産
の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、敷地内
において植栽された樹木等が存在している。B5須走浅間神社構
成資産の土地には、丘陵を構成する社叢林・境内林などのほか、
敷地内において植栽された樹木等が存在している。B6河口浅間
神社B7冨士御室浅間神社B8御師住宅B9山中湖B10河口湖
B11忍野八海B12船津胎内樹型B13吉田胎内樹型B14人
穴富士講遺跡(人穴浅間神社)構成資産の土地には、丘陵を構成
する社叢林・境内林などのほか、敷地内において植栽された樹木
等が存在している。B15白糸の滝イロハカエデ、ヤブツバキ等
の自然林や植栽等の植物がある。ウ眺望C三保松原松の生立木が
植栽及び自然植生している。B保存管理又は公開活用を目的とし
た建造物構成資産の土地には、保存管理、公開活用のための各種
展示施設・管理棟・防災施設のほか、解説板・誘導案内板等が存
在している。ア富士山山体及び登山道A富士山−69−富士山に
おける標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された案
内標識等の整備が進められている。A1山頂信仰遺跡富士山にお
ける標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された案内
標識等の整備が進められている。A2大宮・村山口登山道富士山
における標識類総合ガイドラインに沿ったデザインで統一された
案内標識等の整備が進められている。A3須山口登山道なしA4
須走口登山道富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデ
ザインで統一された案内標識等の整備が進められている。A5吉
田口登山道富士山における標識類総合ガイドラインに沿ったデザ
インで統一された案内標識等の整備が進められている。A6北口
本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖・2006年3
月22日より、自然環境や適切な利用環境の保全を図るため、本
栖湖水面は動力船の乗り入れ禁止区域に指定された。こうした規
制内容を説明するための説明板や水上バイク等動

177 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:42:50.21 ID:E7K9GyE6.net
などによって文化財としての保護に必要な修繕や設備の整備が行
われており、現時点における保全状態は良好である。ただし、建
物に関する専門的な調査はほとんど行われたことがないため、基
礎や構造物の状況など現状把握を早急に行う必要がある。現在、
居住の用に供しており、敷地内部及び建物は一般公開されていな
い。B9山中湖文化財保護法(名勝)及び自然公園法(特別地域
)により適切に保護されており、現時点における保全状態は良好
である。B10河口湖文化財保護法(名勝)及び自然公園法(特
別地域)により適切に保護されており、現時点における保全状態
は良好である。B11忍野八海天然記念物として指定されている
範囲は水面に限られており、私有地が隣接しているため、周辺環
境を含めた保全状態に課題がある。しかし、忍野村が景観計画を
策定し、周辺環境を含めた保全を行っている。また、水位が低下
して、文化財指定当時の状態を維持していない池があり、今後の
調査によって原因の究明が求められる。忍野村では、平成20年
(2008年)に地下水資源保全対策基礎調査を実施している。
B12船津胎内樹型富士河口湖町により、日常的な維持管理が行
われており、現時点における保全状態は良好である。船津胎内樹
型はその狭小な断面形状の特性から、入洞の順路が設定されてお
り、入洞口と出洞口が分化している。入洞口には無戸室浅間神社
の社殿(拝殿)が建てられており、神社と入洞口が一体化してい
る。B13吉田胎内樹型−92−富士吉田市及び冨士山北口御師
団により、日常的な維持管理が行われており、現時点における保
全状況は良好である。内部の溶岩の盗掘や人の進入による破壊を
防ぐため吉田胎内本穴入口には、扉が設置され、施錠されている
。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)碑塔群はおおむね良好
な状態であるが、一部の碑塔に修理が必要とされる。B15白糸
の滝現状では、滝つぼ周辺に売店があるなど景観面において課題
がある。このため、富士宮市が中心となり保存管理計画の改訂お
よび整備計画の策定を行い、今後適切な整備がなされる予定であ
る。(3)眺望C1三保松原現状では1960〜80年代に進行
した海岸浸食の影響からの回復を図るため、資産内及び周辺に

178 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:43:07.08 ID:qaNJh0fj.net
戸屋(本8合目)、江戸屋(8合目)、見晴館(本7合目)、大陽館(7合目)、
瀬戸館(本6合目)、長田山荘(6合目)、東富士山荘(5合目)、菊屋(5合目
)、吉野屋(砂払い5合目)がある。山小屋周辺にはトイレ、自動販売機、ベンチ
、テーブル等が設置されている。山小屋周辺にはバイオトイレ、自動販売機、ベン
チ、テーブル等が設置されている。・避難小屋下山道からブルドーザー道に入った
2,120m付近に地元山岳会による避難小屋が設けられている。・救急搬送・荷
物搬送区域登山道とほぼ並行して、救急用・緊急用避難道としての役割を持つ道路
等の施設が設けられている。昭和40年(1965)の開通で、搬送にはブルドー
ザーが使われる。歩道との交差部には、進入禁止柵・注意看板等が設置されている
。須走口登山道は、特に吉田口登山道と合流する8合目から上部の混雑が激しいた
め、頂上部から8合目までのブルドーザー道が下山道として利用されている。写真
ブルドーザー道の写真・駐車場・附属施設200台収容の駐車場が5合目に設けら
れている。付属施設として、登山シーズンの夏季のみ在番の交番と観光案内所、小
山町により設置・管理されている公衆トイレがある。写真駐車場(交番・観光案内
所)の写真A5吉田口登山道A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本
栖湖・建築物及び工作物本栖地区集落の人口は156人(2008年4月1日現在
)国道139号線と300号線が分岐する本栖交差点周辺を中心に集落が形成され
ている。その他湖畔にキャンプ場などの観光施設及び管理施設が存在する。自然公
園法第2種特別地域に指定されていることから、建築物等の高さ規制を受けている
ので、景観上良好な状況が保たれている。湖南東側にある本栖青少年スポーツセン
ターやキャンプ場などの管理施設等も同様である。その他の工作物として、電柱や
アンテナなどが存在する。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・駐車場神田川ふれあい
広場の南側には第2駐車場が整備されている。南北に仕切られ、北側が普通車用、
南側がバス専用となっている。トイレも併設されている。・宮町交

179 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:43:15.78 ID:zKs+yeG4.net
社周辺には四十七丁目石、四十九丁目石が残っている。写真道
標石の写真・東山宮二区区民館山宮二区の住民が、会合等で利
用する区民館が建てられている。・県道180号富士宮富士公
園線山宮浅間神社東南側には、浅間大社前交差点を起点とし、
富士山山頂が終点の「県道180号富士宮富士公園線」が通っ
ている。B3村山浅間神社・宿坊跡(大鏡坊、池西坊、辻之坊
)江戸時代には、村山三坊のうち「辻之坊」は東屋敷跡が現在
の児童公園付近に、西屋敷跡が北西に300m離れた酪農用牛
舎付近に、「大鏡坊」は辻之坊東屋敷のさらに西側に、「池西
坊」は現在の児童公園の南側にあったとされる。児童公園から
西へ道沿いに宿坊跡のものとされる石垣が残り、大鏡坊の入口
跡と考えられる痕跡を見ることができる。写真宿坊跡の写真・
見付跡(東見付、西見付)集落の出入り口となる東西のはずれ
に「東見付」「西見付」と呼ばれる、村山に入る不審者を取り
締まる関所があった。−87−西見付跡は村山浅間神社門前か
ら西へ約550m、東見付跡は神社門前より南に約200mの
ところにある。B4須山浅間神社・浅間橋朱塗りの欄干を持つ
橋が境内地の南側に架けられている。B5冨士浅間神社・駐車
場(トイレ)境内地の南西側、裏参道を出たところに、参拝者
用の駐車場が設けられている。また駐車場東端には、トイレも
建てられている。・国道138号線及び県道150号線足柄停
車場富士公園線境内地の西側には、国道138号線が、また東
側には県道150号線足柄停車場富士公園線が通っている。県
道の終点は富士山頂となっている。B6河口浅間神社B7冨士
御室浅間神社B8御師住宅来訪者のための駐車場として、また
緊急時や災害時の緊急車両の配置ができるよう駐車場敷地が整
備されている。B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B12
船津胎内樹型・産業関連施設・その他の人工物B13吉田胎内
樹型富士スバルライン料金所付近から、吉田胎内本穴方面に向
かう、林業施業のための物資搬出路がある。B14人穴富士講
遺跡(人穴浅間神社)・県道75号清水富士宮線指定地に隣接
する西側に、県道75号線清水富士宮線が通っ

180 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:46:13.23 ID:F1ZNKola.net
木が約54,000本、幅広く分布している。図三保松原の地区区分図表地区区分
詳細表地区境界@特別規制A地区真崎灯台の内海側の第2種規制地区との境界は、
隣接する特別規制B地区と第2種規制地区との境界(松が途切れる所)の延長線上
とする。A特別規制B地区特別規制A地区との境界は防潮堤外側とし、その他の規
制地区との境界は、羽衣参道は道路外側、それ以外は平成元年4月1日現在におい
て松原を形成している地区、ただし、真崎先端の境界は真崎灯台と建設省財産、運
輸省財産及び民地側の境界を結んだ線とする。B第1種規制地区真崎付近の第2種
規制地区及び第3種規制地区との境界は、都市計画道路の中心線とし、字広道の第
2種規制地区との境界、字羽衣脇の三保第一小学校を中心とする第2種規制地区と
の境界及び大字折戸地区における第2種規制地区との境界は、隣接する道路の中心
を境界とする。ただし、羽衣参道西側の第2種規制地区との境界は、羽衣参道中心
より25mの位置とする。C第2種規制地区真崎付近第3種規制地区との境界は、
市道本村海岸58号線の中心の延長を境界とする。その他の地区との境界は、@A
Bを参照。D第3種規制地区各地区との境界はABCを参照。(2)顕著な普遍的
価値を構成する諸要素と密接に関わる諸要素@自然地形構成資産の土地には、山並
み、湧水や富士山及び側火山の噴火等の火山活動によって形成された溶岩樹型など
の自然地形が見られ、構成資産を成立させる重要な要素となって存在しているもの
もある。ア富士山山体及び登山道A富士山−64−・テフラ噴火の際、山頂火口か
ら粘性の小さい玄武岩質のテフラと溶岩を繰り返し多量に噴出したため、山頂付近
はテフラに覆われている。・大沢崩れ「八百八沢」と呼ばれる多くの浸食谷の中で
最も大きなもので、富士山西斜面の山梨県との県境に位置する。山頂直下から標高
2,200m付近まで延長2.1q、最大幅約500m、最大深さ約150mに渡
る。崩壊は現在も進行中で年平均約15万?の岩石・土砂を流出し、大沢川流域に
扇状地を形成している。写真大沢崩れの写真図大沢崩れの

181 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:46:41.24 ID:W/kJ9k2l.net
止看板が湖畔の川尻地区などに設置されている。・中之倉トンネ
ル脇の山腹は旧五千円札(現千円札)の裏面に使用されている富
士山と本栖湖のイラストのモデルとなった岡田紅陽の写真の撮影
地である。国道300号線沿いの中之倉トンネル脇には四阿を有
する展望地がある。自然公園法の第2種特別地域として、観光施
設等も景観に配慮されている。イ信仰B1富士山本宮浅間大社・
渋沢用水(横溝川)神立山の北側部を流れる渋沢用水(横溝川)
は、淀師地区渋沢の湧水地に源を発し、神立山の北半部を蛇行し
ながら南東方向へ流れ、富士宮市中心部を灌漑する用水路である
。開削時期は不明であるが水田開発を目的として開削されたと考
えられ、開発が進むにつれ生活用水や防火用水として使われるよ
うになった。現在は水質悪化により生活用水としては利用されな
くなっている。・社務所−70−楼門から続く東廻廊の東側に、
神社を管理し神社の社務を取り扱う社務所が建てられている。・
祈祷殿楼門から続く西廻廊の西側に、各種祈祷や御祓いを行うた
めの祈祷殿が建てられている。・浅間大社参集所現在の参集所は
昭和53年(1978)に建てられたもので、直会や各種会合に
利用されている。・神田川ふれあい広場施設昭和39年に富士宮
市が浅間大社境内地の一部を児童公園として整備され、さらに平
成6年から7年にかけて親水広場を備えた「神田川ふれあい広場
」として再整備された。現在は、同時期に改修された神田川護岸
も含め、中心市街地の親水空間として市民の憩いの場となってい
る。広場内には、トイレ、各種遊具、ベンチ、時計、水飲み場等
の施設・設備が設置されている。・御手洗橋神田川ふれあい広場
の南東側には、長さ7.3m、幅11.5mの御手洗橋が架けら
れている。『大宮町誌』には、明治26年(1893)に架けら
れたとの記述がある。・弓道場第1駐車場西側に、弓道場が整備
されている。・消防団詰所鉄骨2階立ての富士宮市消防団第1方
面隊第3分団の詰所が、神立山南西の端に建てられている。・案
内板・説明板本殿や湧玉池などが、文化財に指定されていること
を案内・説明する高札が建てられている。・古神札納所拝殿東側
に、古い神札を納めるための屋根付きの箱が置かれている。

182 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:55:50.56 ID:W/kJ9k2l.net
金剛杖古神札納所西側に、大金剛杖が置かれている。開山祭に使
用されていた。・藤棚水屋神社の南側に、藤棚が設けられている
。・駐車場指定地の南西部分には、自動発券機(料金収受機)を
設置した第1駐車場が整備されている。B2山宮浅間神社・案内
板・説明板籠屋の南側に、案内板等が建てられている。山宮浅間
神社の由緒を記したもの、山宮浅間神社の概要と、市指定文化財
であることを記したもの、山宮浅間神社の概要と、富士宮市「歩
く博物館」のコースであることを示すものの3本であsage

183 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 11:56:07.13 ID:zKs+yeG4.net
の構成資産を管理する山梨県・静岡県や関係市町村、所有者や
環境省、林野庁、国道交通省などの関係諸機関を中心として組
織体制を整備する。その際には、地域住民が資産の資産の適切
な保存管理と整備活用の施策に積極的に参加できるよう配慮す
るとともに、関係諸機関との連携を強化し保存管理の運営に関
する方法・体制の整備を図る。−89−第4章構成資産の保存
管理1現状の把握(1)富士山山体及び登山道A富士山登録範
囲における自然的環境については、おおむね良好な状態である
。資産範囲の上部は文化財保護法(特別名勝)及び自然公園法
(特別保護地区及び第1種〜2種特別地域)により厳密に保全
され、下部(標高1600〜2000m以下、特別名勝範囲外
)は自然公園法(特別保護地区、第1〜3種特別地域、普通地
域)及び森林法(保安林)、山梨県及び静岡県有林管理計画に
より重層的に保護されているため、資産に影響を及ぼす行為は
基本的に発生しない。ただし、山体西側には山頂部付近から標
高2200m付近までを源頭部とする土砂崩れが約1000年
前より継続して発生し、これは「大沢崩れ」と呼称されている
。この土砂崩れのため山体西側の一部でかつての信仰に関わる
道である「御中道」の通行等が禁止されている区域がある。山
頂部付近では登山者に起因する廃棄物・し尿が発生するが、山
小屋組合などによりバイオトイレが設置され、適切に管理・除
去されている。一部過去の廃棄物が堆積している箇所があるが
、将来的に撤去が予定されている。なお、山腹において、急病
人の搬送や山小屋の維持・廃棄物の撤去のために必要最小限使
用されるブルドーザーが通行する道路がある。アお鉢巡り八葉
及び大内院の現時点における保全状況は良好である。ただし、
降雪・強風等に常時さらされ、年々増加する登山者の影響によ
り、土砂の崩落が一部で認められる。また、トイレやゴミの問
題なども年々改善されているが、一部有識者にさらなる改善を
指摘されている。イ御中道巡り御中道は大沢崩れ部分の通行止
めの他に、通行量の減少と表土の流失に伴い道の存在が不明に
なった箇所があるが、その他の保全状況は良好

184 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:01:50.01 ID:E7K9GyE6.net
1−4地区2−1地区2−2地区2−3地区2−4地区特別名勝
御中道下500m〜頂上まで富士山有料道路五合目終点施設習合
区域以外富士山有料道路五合目終点施設習合区域A富士山(富士
山体)(御中道含む)天然記念物青木ヶ原樹海地区精進口登山道
地区道路地区大室山周辺概ね標高2000m以上富士山原始林及
び青木ヶ原樹海周辺富士五湖周辺地域概ね1500m以上その

185 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:02:14.90 ID:zKs+yeG4.net
頂信仰遺跡現時点における保全状態は良好である。その他の山
頂信仰遺跡の現時点における保全状態は良好である。A2大宮
・村山口登山道現在登山道として利用されていない大宮・村山
口の一部については、国有林の範囲であり林業関係者以外の立
ち入りは許可制となっていることにより、現状維持の観点から
の現時点における保全状態は良好である。A3須山口登山道現
時点における保全状態は良好である。A4須走口登山道現時点
における保全状態は良好である。−90−A5

186 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:02:21.53 ID:qaNJh0fj.net
をおこなう。@各構成要素の歴史的・文化的価値の継承と自然的要素の維持A構成
資産により形成される文化的景観の保全B地域住民の生活、生業への配慮C登山客
、観光客等の来訪者への配慮D防災面における安全確保への配慮(2)緩衝地帯等
の適切な保存管理構成資産保護のための適切な範囲の緩衝地帯等(保全管理区域)
を定めるとともに、その保全の方策を講ずる。緩衝地帯等(保全管理区域)に存在
する諸要素の規模・性質・立地条件などを把握し保存管理の基礎と

187 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:02:38.89 ID:W/kJ9k2l.net
り籠屋から遥拝所へ向かう石段の脇に、手すりが設置されている
。・鉄柱籠屋から遥拝所へ向かう参道と石段の両脇に、祭祀で利
用する鉄柱が設置されている。・トイレ籠屋西側に、水洗トイレ
が設置されている。・水道籠屋南側に、コンクリート製の水道施
設が設置されている。−71−・水飲み場水道施設の南側に、コ
ンクリート製の水飲み場が設置されている。・ベンチ休憩用のベ
ンチが設置されている。・鳥居駐車場横の参道に、コンクリート
製の鳥居が建てられている。・燈篭コンクリート製の鳥居から籠
屋へ至る参道の両側に氏子等が奉納した燈篭が並んで設置されて
いる。また、籠屋北側鉾立石の左右にも1基ずつ設置されている
。・駐車場乗用車3台程を駐車できる駐車場が、県道から入って
境内地を横切る道沿いに設けられている。・石碑山宮浅間神社の
由緒を記した石碑が、駐車場の北側に設置されている。・石造物
参道沿いには、道祖神、青面金剛、観音等の石造物が置かれてい
る。B3村山浅間神社・社務所境内西側に、社務所が建てられて
いる。・宝物殿社殿の南西側に、宝物殿が建てられている。・村
山公会堂社務所の西側には、元村山地区の住民が、会合等で利用
する公会堂が建てられている。・トイレ社務所北側に、トイレが
設置されている。・参道手すり氏神社へと登る参道脇には、アル
ミ製の手すりが設置されている。・御神木柵県指定天然記念物の
イチョウの周囲には、樹木保護のための柵が設置されている。・
御神木指定証県天然記念物に指定されているイチョウと大スギが
、御神木に指定された旨を示す札が、イチョウ周囲の柵と大スギ
の幹に掲げられている。・石柱村山浅間神社が、大正14年(1
925)に縣社に昇格したことを示す石柱が、参道入口左側に設
置されている。また、昭和62年(1987)に寄贈された「富
士根本宮村山浅間神社」と刻まれた石柱が、参道入口右側に設置
されている。・児童公園六道坂入り口付近に、すべり台等の遊具
を備え、またプールを併設した児童公園が整備されている。・駐
車場境内地西端に、参詣者用の駐車場が整備されている。−72
−・村山水道完成記念碑社務所裏側に、村山水道の完成を記念す
る碑が建てられている。昭和33年に建立された

188 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:08:26.62 ID:E7K9GyE6.net
地域A1山頂信仰遺跡(奥宮、お鉢巡り含む)八合目以上全域特
別名勝一合目から御中道下500m国有林諏訪の森地内登山道の
起点から一合目までA5吉田口登山道史跡中ノ茶屋から山頂まで
の範囲建造物文化財建造物の雨落までの敷地文化財建造物の雨落
までの敷地以外の敷地A6北口本宮冨士浅間神社史跡境内地全域
A7西湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路内
側、文化財指定範囲を除くA8精進湖湖水面周回道路内側、文化
財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除く−95−
A9本栖湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路
内側、文化財指定範囲を除くB6河口浅間神社境内地全域建造物
重要文化財の軒下までの敷地中門、翼廊及び囲壁によって区画さ
れる範囲B7冨士御室浅間神社史跡境内地全域B8御師住宅文化
財建造物の雨落までの敷地文化財建造物の雨落までの敷地以外の
敷地B9山中湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回
道路内側、文化財指定範囲を除くB10河口湖湖水面周回道路内
側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除く
B11忍野八海湧水面B12船津胎内樹型洞内と開口部天然記念
物指定範囲の地表面指定範囲内の町道5107号線の道路敷B1
3吉田胎内樹型吉田胎内本穴の洞内及び開口部吉田胎内本穴の洞
外及び地表面※地区区分は仮案・今後変更有−96−表保存管理
のための地区区分(富士山南側)第1種保護地区第2種保護地区
(周辺地区)A富士山山体8合目以上全域標高約2000m〜約
2300mの範囲緩衝地帯・保全管理区域・演習場A1山頂信仰
遺跡8合目以上全域─8合目未満A2村山口登山道跡(登山道)
・富士宮口八合目から山頂までの山頂信仰遺跡に含まれる範囲・
8号建物跡から12号建物跡までの範囲・横渡から7号建物跡ま
での範囲(遺構・建物跡)札打場、中宮八幡堂跡、八大龍王、5
号、8号、12号建物跡富士宮口6合目から8合目までの範囲国
有林A3須山口登山道(登山道)・須山口(御殿場口)8合目か
ら山頂までの山頂信仰遺跡に含まれる範囲・須山胎内から幕岩上
部までの範囲(遺構)須山御胎内須山口(御殿場口)2合8勺か
ら8合目までの範囲国有林A4須走口登山道(登山道)須走口

189 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:08:52.58 ID:zKs+yeG4.net
山道は、土砂崩れによる浸食などにより登山道の一部に変更が
みられるものの、人為による現状の変更には厳しい制限がかけ
られている。また、道路管理者である山梨県により日常的に維
持管理が行われており、保全状態は良好である。A6北口本宮
冨士浅間神社定期的な維持修理等が行われており、現時点にお
ける保全状態は良好である。ただし、拝殿・幣殿については、
建物全体に歪みが生じていて、今後、修復・修繕の検討が必要
であると想定される。祈願のため多くの参詣者が訪れるととも
に、宗教行事が行われている。A7西湖文化財保護法(名勝)
及び自然公園法(特別地域)により適切に保護されており、現
時点における保全状態は良好である。A8精進湖文化財保護法
(名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に保護されて
おり、現時点における保全状態は良好である。A9本栖湖文化
財保護法(名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に保
護されており、現時点における保全状態は良好である。(2)
信仰B1富士山本宮浅間大社定期的な維持修理が行われており
、現時点における保全状態は良好である。湧玉池に関しては、
全般的には良好な状態であるが、「上池」「下池」の二つの池
の内「上池」では、湧水量が減少し、藻類が繁殖しているため
、「湧玉池保全再生会議」が設置され、対策が検討されている
。B2山宮浅間神社現時点における保全状態は良好である。地
元からは参道・遥拝所等の整備が今後必要であるとの要望が出
されている。B3村山浅間神社現時点における歴史的価値を示
す建造物の保全状態は良好である。今後、トタン作りの大日堂
覆堂の修理が必要とされている。また、地元からは参道・遥拝
所等の整備が今後必要との要望が出されている。B4須山浅間
神社現時点における保全状態は良好である。B5冨士浅間神社
現時点における保全状態は良好である。−91−B6河口浅間
神社現時点における保全状態は良好である。B7冨士御室浅間
神社現時点における保全状態は良好である。ただし、近年、向
拝柱、登高欄及び木階の漆塗装の摩耗退色が著しく、木目が露
出している場所がある。脇障子版においては富

190 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:09:06.30 ID:Ewt9MkZR.net
過観察の実施顕著な普遍的価値に対して与える負の影響の可能性について、様々な
角度から検討を行い、その原因となる可能性のある諸要素について確実に把握する
とともに、それらに対する監視及び適切な対応を行う。(4)整備・公開・活用推
進資産の顕著な普遍的価値を確実に保存するとともに、総合的な理解を深めること
ができるよう、適切な整備・公開・活用の施策を推進する。@多様な構成資産から
なる富士山総体としての価値の理解が深められるように、山梨県・静岡県の関係市
町村が一体となった適切な整備活用をおこなう。a富士山の価値の持続的な利用b
適切な公開範囲の設定A都市計画、観光計画、防災計画等との調整を図り、資産の
価値の保存と来訪者の安全に配慮した施策を推進する。B適切な整備活用を推進す
る。(5)保存管理体制の整備と運営確実な保存管理を推進するために、各々の構
成資産を管理する山梨県・静岡県や関係市町村、所有者や環境省、林野庁、国道交
通省などの関係諸機関を中心として組織体制を整備する。その際には、地域住民が
資産の資産の適切な保存管理と整備活用の施策に積極的に参加できるよう配慮する
とともに、関係諸機関との連携を強化し保存管理の運営に関する方法・体制の整備
を図る。−89−第4章構成資産の保存管理1現状の把握(1)富士山山体及び登
山道A富士山登録範囲における自然的環境については、おおむね良好な状態である
。資産範囲の上部は文化財保護法(特別名勝)及び自然公園法(特別保護地区及び
第1種〜2種特別地域)により厳密に保全され、下部(標高1600〜2000m
以下、特別名勝範囲外)は自然公園法(特別保護地区、第1〜3種特別地域、普通
地域)及び森林法(保安林)、山梨県及び静岡県有林管理計画により重層的に保護
されているため、資産に影響を及ぼす行為は基本的に発生しない。ただし、山体西
側には山頂部付近から標高2200m付近までを源頭部とする土砂崩れが約100
0年前より継続して発生し、これは「大沢崩れ」と呼称されている。この土砂崩れ
のため山体西側の一部でかつての信仰に関わる道である「御中道」

191 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:15:22.14 ID:E7K9GyE6.net
合目から山頂までの山頂信仰遺跡に含まれる範囲(神社)古御岳
神社、迎久須志神社須走口5合目から8合目までの範囲国有林B
1富士山本宮浅間大社ふれあい広場と駐車場を除く境内地、神立
山(社叢?)神田川ふれあい広場、第2駐車場第1駐車場周辺市
街地B2山宮浅間神社籠屋から遥拝所までの境内地籠屋より下部
の神社境内地周辺住宅地、森林B3村山浅間神社六道坂以東の境
内地六道坂以西の境内地宿坊跡、見付跡周辺住宅地、森林−97
−B4須山浅間神社境内地全域境内地周辺の社叢周辺住宅地、森
林B5冨士浅間神社境内地全域─西側駐車場、周辺住宅街、西側
森林B14人穴富士講遺跡境内地全域、地下洞穴─森林B15白
糸ノ滝本体〜滝つぼ、両岸の崖音止の滝市街化調整区域C三保松
原特別規制A地区及び特別規制B地区第1種規制地区第2種規制
地区第3種規制地区@第1種保護地区この地区は、富士山の本質
的価値を構成する宗教的な建造物、信仰の対象となった自然物等
、史跡及び眺望地点として重要な要素を含む区域とする。登山道
においては、歴史上使用された登山道跡と断定できる道跡、及び
登山道跡に存在する石碑や建物跡等を含む区域である。神社等に
おいては、社殿・遺構・石碑等歴史的な価値のある要素が存在し
、指定地の中核を成す区域である。歴史的に価値のある社殿・石
碑・遺構等史跡として重要な要素が存在し、指定地の中核部をな
す地区であるため、特に厳格な保存管理を行う。そのため、本地
区では、土地の形状、建築物・工作物に関し現状の維持に努め、
それらがき損した場合には適切に復旧・整備する。また、建築物
・工作物等の更新等についても、遺構破壊及び景観阻害を防ぐた
め厳しく規制する。また、地面掘削を伴う場合には、必要に応じ
て発掘調査等を実施するなど、遺構・遺物の適切な保存・整備に
努めることとする。本質的価値を構成する要素ごとの考え方ア自
然的要素となるもの(ア)土地の形状・土壌の性質を変える行為
、及び植生に影響を与える行為については、安全確保の措置及び
学術研究を目的とするもの以外は厳しく規制する。(イ)土壌・
岩石の採取については、安全確保の措置及び学術研究を目的とす
るもの以外は厳しく規制する。(ウ)湧水や御神木、札打場等

192 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:15:38.97 ID:qaNJh0fj.net
されている区域がある。山頂部付近では登山者に起因する廃棄物・し尿が発生する
が、山小屋組合などによりバイオトイレが設置され、適切に管理・除去されている
。一部過去の廃棄物が堆積している箇所があるが、将来的に撤去が予定されている
。なお、山腹において、急病人の搬送や山小屋の維持・廃棄物の撤去のために必要
最小限使用されるブルドーザーが通行する道路がある。アお鉢巡り八葉及び大内院
の現時点における保全状況は良好である。ただし、降雪・強風等に常時さらされ、
年々増加する登山者の影響により、土砂の崩落が一部で認められる。また、トイレ
やゴミの問題なども年々改善されているが、一部有識者にさらなる改善を指摘され
ている。イ御中道巡り御中道は大沢崩れ部分の通行止めの他に、通行量の減少と表
土の流失に伴い道の存在が不明になった箇所があるが、その他の保全状況は良好で
ある。A1山頂信仰遺跡現時点における保全状態は良好である。その他の山頂信仰
遺跡の現時点における保全状態は良好である。A2大宮・村山口登山道現在登山道
として利用されていない大宮・村山口の一部については、国有林の範囲であり林業
関係者以外の立ち入りは許可制となっていることにより、現状維持の観点からの現
時点における保全状態は良好である。A3須山口登山道現時点における保全状態は
良好である。A4須走口登山道現時点における保全状態は良好である。−90−A
5吉田口登山道登山道は、土砂崩れによる浸食などにより登山道の一部に変更がみ
られるものの、人為による現状の変更には厳しい制限がかけられている。また、道
路管理者である山梨県により日常的に維持管理が行われており、保全状態は良好で
ある。A6北口本宮冨士浅間神社定期的な維持修理等が行われており、現時点にお
ける保全状態は良好である。ただし、拝殿・幣殿については、建物全体に歪みが生
じていて、今後、修復・修繕の検討が必要であると想定される。祈願のため多くの
参詣者が訪れるとともに、宗教行事が行われている。A7西湖文化財保護法(名勝
)及び自然公園法(特別地域)により適切に保護されており、現時

193 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:15:47.63 ID:zKs+yeG4.net
所在時に毀損にあっており、今後、修復・修繕の検討が想定さ
れる。B8御師住宅旧外川家住宅は、2007年〜2008年
にかけて所有者である富士吉田市が大規模な保全修理を行った
ため、現時点における保全状態は良好である。現在、富士吉田
市歴史民俗博物館の附属施設として、2008年4月から敷地
及び主屋内部を一般公開しており、外川家協力会員が交代で勤
務し、来場者に直接解説を行っている。小佐野住宅は、所有者
らによって日常的な維持管理が行われているほか、補助事業な
どによって文化財としての保護に必要な修繕や設備の整備が行
われており、現時点における保全状態は良好である。ただし、
建物に関する専門的な調査はほとんど行われたことがないため
、基礎や構造物の状況など現状把握を早急に行う必要がある。
現在、居住の用に供しており、敷地内部及び建物は一般公開さ
れていない。B9山中湖文化財保護法(名勝)及び自然公園法
(特別地域)により適切に保護されており、現時点における保
全状態は良好である。B10河口湖文化財保護法(名勝)及び
自然公園法(特別地域)により適切に保護されており、現時点
における保全状態は良好である。B11忍野八海天然記念物と
して指定されている範囲は水面に限られており、私有地が隣接
しているため、周辺環境を含めた保全状態に課題がある。しか
し、忍野村が景観計画を策定し、周辺環境を含めた保全を行っ
ている。また、水位が低下して、文化財指定当時の状態を維持
していない池があり、今後の調査によって原因の究明が求めら
れる。忍野村では、平成20年(2008年)に地下水資源保
全対策基礎調査を実施している。B12船津胎内樹型富士河口
湖町により、日常的な維持管理が行われており、現時点におけ
る保全状態は良好である。船津胎内樹型はその狭小な断面形状
の特性から、入洞の順路が設定されており、入洞口と出洞口が
分化している。入洞口には無戸室浅間神社の社殿(拝殿)が建
てられており、神社と入洞口が一体化している。B13吉田胎
内樹型−92−富士吉田市及び冨士山北口御師団により、日常
的な維持管理が行われており、現時点における

194 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:28:18.85 ID:E7K9GyE6.net
の規模の維持に努める。また、景観を阻害しているものについて
は、除却するか更新時に改良を行い、景観との調和に十分配慮す
る。(イ)安全確保等に関わる地形の形質変更、危険防止及び安
全管理のための工作物の設置に当たっては、景観との調和に十分
配慮する。(ウ)指導標の設置については富士山標識関係者連絡
協議会が策定する「富士山における標識類総合ガイドライン(仮
称)」に沿ったものとする。(エ)測候所等については、富士山
独特の自然を生かして設置された意義を持つ施設であることか

195 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:28:44.00 ID:zKs+yeG4.net
的価値に与える負の影響を考慮しつつ、その特質に応じた適切
な保存管理の考え方及び取扱の方針が必要となる。負の影響と
その対応の方法については、第6章に記載している。富士山の
構成資産については、文化財保護法の下、国指定文化財に指定
されている。これらの現状変更及び保存に影響を及ぼす行為(
以下、「現状変更」という。)については、同法の下に許可制
に基づき厳重に規制されている。なお、山体や富士五湖につい
ては文化財保護法により、確実な保存管理が行

196 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:28:45.19 ID:Ewt9MkZR.net
建物に関する専門的な調査はほとんど行われたことがないため、基礎や構造物の状
況など現状把握を早急に行う必要がある。現在、居住の用に供しており、敷地内部
及び建物は一般公開されていない。B9山中湖文化財保護法(名勝)及び自然公園
法(特別地域)により適切に保護されており、現時点における保全状態は良好であ
る。B10河口湖文化財保護法(名勝)及び自然公園法(特別地域)により適切に
保護されており、現時点における保全状態は良好である。B11忍

197 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:35:15.43 ID:E7K9GyE6.net
、その維持又は活用を前提に取り扱うこととする。(オ)登山者
の指導や安全確保の役割を担う富士山衛生センター(富士宮登山
道8合目)については、景観との調和を図りつつ、適切に整備す
る。(カ)8合目以上の下山道、救急搬送・荷物搬送区域につい
ては、現状の維持に努める。A第2種保護地区この地区は、第1
種保護地区に隣接し密接に関わる区域とする。登山道においては
、現在登山道として実際に利用されている範囲のうち、山頂信仰
遺跡に含まれる8合目以上を除く範囲である。−99−また神社
においては、境内地における公園等社会的な活用が進む区域や古
絵図に描かれている区域、社叢と連続する森林等の区域である。
民有林や市民生活の中で活用される区域等を含むが、境内地とし
て史跡の構成要素の一部が存在し、また社叢等の森林が境内地や
登山道の景観及び周辺の風致を考える上で重要な地区であるため
、厳格な保存管理を行うこととする。この地区では、土地の形状
、土壌の性質、建築物・工作物に関して現状の維持に努め、き損
した場合には適切に復旧・整備する。特に建築物・工作物等の更
新等に当たり、遺構破壊及び景観阻害が発生しないよう厳しく規
制する。また、地面の掘削を伴う施設の更新にあたっては、必要
に応じて発掘調査等を実施し、遺構・遺物の適切な保存・整理を
行う。本質的価値を構成する要素ごとの考え方ア自然的要素とな
るもの(ア)木竹の伐採・植栽以外の行為については、第1種保
護地区と同様に厳しく規制する。対象となるのは、土地の形状・
土壌の性質を変更する行為、土壌・岩石の採取、植生に影響を与
える行為、植物の採取、動物の捕獲の行為などである。(イ)木
竹の伐採・植栽については、安全確保の措置、学術研究、森林施
業に関わるもの以外は規制する。イ歴史的要素となるもの(ア)
鳥居や祠等の工作物については、現状の維持に努める。(イ)登
山道については、現状維持に努め、き損した場合には適切に復旧
・整備する。(ウ)建築物・工作物等の復旧・整備に地面掘削を
伴う場合には、必要な範囲内に応じて発掘調査等を実施し、遺構
・遺物の適切な保存・整理を行う。ウ社会的要素となるもの(ア
)登山道の各山小屋については、第1種保護地区と同じ考え方

198 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:35:32.57 ID:qaNJh0fj.net
物として指定されている範囲は水面に限られており、私有地が隣接しているため、
周辺環境を含めた保全状態に課題がある。しかし、忍野村が景観計画を策定し、周
辺環境を含めた保全を行っている。また、水位が低下して、文化財指定当時の状態
を維持していない池があり、今後の調査によって原因の究明が求められる。忍野村
では、平成20年(2008年)に地下水資源保全対策基礎調査を実施している。
B12船津胎内樹型富士河口湖町により、日常的な維持管理が行われており、現時
点における保全状態は良好である。船津胎内樹型はその狭小な断面形状の特性から
、入洞の順路が設定されており、入洞口と出洞口が分化している。入洞口には無戸
室浅間神社の社殿(拝殿)が建てられており、神社と入洞口が一体化している。B
13吉田胎内樹型−92−富士吉田市及び冨士山北口御師団により、日常的な維持
管理が行われており、現時点における保全状況は良好である。内部の溶岩の盗掘や
人の進入による破壊を防ぐため吉田胎内本穴入口には、扉が設置され、施錠されて
いる。B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)碑塔群はおおむね良好な状態である
が、一部の碑塔に修理が必要とされる。B15白糸の滝現状では、滝つぼ周辺に売
店があるなど景観面において課題がある。このため、富士宮市が中心となり保存管
理計画の改訂および整備計画の策定を行い、今後適切な整備がなされる予定である
。(3)眺望C1三保松原現状では1960〜80年代に進行した海岸浸食の影響
からの回復を図るため、資産内及び周辺にヘッドランドなどが仮設され、景観に影
響を与えている。また、松原においてもマツクイムシ(マツノザイセンチュウ)に
よる松枯れがみられるため、薬剤注入・散布による予防措置及び植林、枯れた松の
除去が実施されている。現在これらの対策により、資産の現状を保ち、将来におい
てはより良好な保全状態となることは確実である。また、保存管理計画についてが
静岡市がる改訂を行っている。管理団体である静岡市は、シロアリ防除・駆除・シ
ロアリ被害状況調査、松くい虫防除、松林の下草刈り、育苗、松苗

199 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:35:41.23 ID:zKs+yeG4.net
定された文化財保護法周辺においても、自然公園法と森林法及
びその他所法令により確実な保存管理が行われている。−93
−しかし、特に信仰に関する建造物については、酸性雨などの
気候変動、大雨などの自然災害及び観光客増加によるき損など
の影響を受けることが想定される。したがって、これら負の影
響について、具体的な指標を用いて監視する必要がある。また
、これらは木造建造物であることから、部材の交換などによる
修理によって全体の枠組みを維持しつつ、顕著な普遍的価値が
損なわれることのないよう、適切に保存管理する必要がある。
(1)現状変更の制限についての考え方本来、文化財保護法は
文化財を保存し、かつ、その活用を図り、もって国民の文化的
向上に資することを目的としたものであり、文化財の保存が適
切になされることを原則としている。また、自然保護法は、優
れた風景地を保護するとともに、その利用の増進を図り、もっ
て国民の保健、休養及び教化にしすることを目的としたもので
あり、風致景観が適切に管理されるとともに適切な利用を促進
することを原則としている。しかしながら、一方ではそこを所
有し生活している住民が存在することも事実であり、住民生活
もまた尊重されなければならない。したがって構成資産の諸要
素の現状に変更が生じる場合には、構成資産の保存と住民生活
との調整を図りつつ、適切に行われる必要がある。そのため、
構成資産のうち特別名勝地だけでなく、史跡や遺跡、眺望地点
などは文化財保護法や自然公園法、景観法などにより保護措置
を講じる必要がある。世界遺産としての地区区分として、「文
化財保護法を基本に保存管理する地域(第1種保護地区)」及
び「自然公園法を基本に保存管理する地域(第2種保護地区)
」という2つの地域に区分し、それぞれ現状変更の取扱いを定
め、住民生活との調整を図りつつ構成資産の保存管理を行って
いる。その概要については以下に示すとおりである。(2)地
区区分についての考え方各構成資産における保護に関する基本
的な考え方としての地域区分並びに想定される現状変更等の行
為とその具体的取扱方針の概要は、以下に示す

200 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:42:07.95 ID:E7K9GyE6.net
基づいて保存管理する。本質的価値を構成する諸要素と密接に関
わる要素ごとの考え方ア自然的要素となるもの第1種保護地区と
同じ考え方に基づいて保存管理する。対象となるのは、自然的要
素の維持に関し、危険防止及び安全管理のための工作物や計測機
器の設置、森林施業に係る行為、砂防工事、登山道(歩道)整備
等である。イ歴史的要素となるもの石碑等については、第1種保
護地区と同じ考え方に基づいて保存管理する。ウ社会的要素とな
るもの(ア)登山道における安全確保のために行う道路関連の工
作物の新設・更新については、周辺植生への影響、土壌の性質へ
の影響を精査し、景観との調和を図ることとする。(イ)登山者
向けの指導標の設置、危険防止及び安全管理のための工作物の設
置については、第1種保護地区と同じ考え方に基づくこととする
。(ウ)公園施設等における、建築物・工作物等の扱いについて
は、景観との調和を図りつつ、適切に維−100−持管理を行う
こととする。ウ周辺地区良好な自然景観が残される周辺区域現に
ある良好な景観を保全し、かつ良好な景観の形成に貢献するよう
、以下の方針に基づいて適切に保全を図ることが望ましい。ア建
築物・工作物の新設・更新については、眺望の著しい妨げになら
ない規模とし、また眺望に著しい支障を及ぼすものでないものと
する。イ建築物・工作物の新設・更新については、屋根及び壁面
の色彩並びに形態が指定地の景観と著しく不調和でないものとす
る。ウ建築物・工作物の撤去については、跡地の整地を適切に行
うこととする。エ登山道周辺の森林管理については、国有林野施
業実施計画に基づき適切に施業し、森林の適正な整備及び保全を
図る。開発の進んだ周辺区域ア富士山と一体となった良好な景観
や指定地の景観を阻害することのないよう、景観法や条例に基づ
く施策に沿って、周辺地域の景観の保全に努める。イ景観を阻害
している建築物・工作物等は、更新時に規模・形態・色彩・材質
等において改良し、周囲の景観の保全に努めることが望ましい。
B三保松原ア現状変更の制限文化財保護法に基づき、名勝「三保
松原」の海浜と松原の保護並びに景観の維持を図るため、特別規
制A地区、特別規制B地区、第1種規制地区、第2種規制地区

201 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:42:25.04 ID:qaNJh0fj.net
び充実対策を行っている。また、地元自治体、三保名勝保存会等とも連携し、官民
一体となって保全充実を積極的に推進している。静岡市教育委員会は、文化財を保
護・育成する立場を堅持し、予想される開発計画との適切な調整を図るため、文化
庁及び静岡県教育委員会と協議の上、『名勝「三保松原」保存管理計画書』及び『
名勝「三保松原」保存管理計画書解説』を平成元年4月15日に改訂し(解説:平
成4年10月29日一部改訂)、現状変更申請等に対応している。名勝三保松原地
内における文化財保護法以外の法令・条例による規制は、静岡県立自然公園条例、
静岡県風致地区条例等がある。2保存管理の基本的な考え方資産全体を適切に保存
管理していくための方向性としては、まず、顕著な普遍的価値を理解することが必
要であるとともに、地域住民及び行政など資産に直接的に関わる者がその知識を向
上させ、連携しつつ保護していくことが重要である。また、顕著な普遍的価値に与
える負の影響を考慮しつつ、その特質に応じた適切な保存管理の考え方及び取扱の
方針が必要となる。負の影響とその対応の方法については、第6章に記載している
。富士山の構成資産については、文化財保護法の下、国指定文化財に指定されてい
る。これらの現状変更及び保存に影響を及ぼす行為(以下、「現状変更」という。
)については、同法の下に許可制に基づき厳重に規制されている。なお、山体や富
士五湖については文化財保護法により、確実な保存管理が行われており、指定され
た文化財保護法周辺においても、自然公園法と森林法及びその他所法令により確実
な保存管理が行われている。−93−しかし、特に信仰に関する建造物については
、酸性雨などの気候変動、大雨などの自然災害及び観光客増加によるき損などの影
響を受けることが想定される。したがって、これら負の影響について、具体的な指
標を用いて監視する必要がある。また、これらは木造建造物であることから、部材
の交換などによる修理によって全体の枠組みを維持しつつ、顕著な普遍的価値が損
なわれることのないよう、適切に保存管理する必要がある。(1)

202 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:42:33.75 ID:zKs+yeG4.net
なお、構成資産ごとの詳細な情報は、個別の保存管理計画に示
している。図富士山地区区分図−94−表保存管理のための地
区区分(富士山北側)第1種保護地区第2種保護地区1−1地
区1−2地区1−3地区1−4地区2−1地区2−2地区2−
3地区2−4地区特別名勝御中道下500m〜頂上まで富士山
有料道路五合目終点施設習合区域以外富士山有料道路五合目終
点施設習合区域A富士山(富士山体)(御中道含む)天然記念
物青木ヶ原樹海地区精進口登山道地区道路地区大室山周辺概ね
標高2000m以上富士山原始林及び青木ヶ原樹海周辺富士五
湖周辺地域概ね1500m以上その他地域A1山頂信仰遺跡(
奥宮、お鉢巡り含む)八合目以上全域特別名勝一合目から御中
道下500m国有林諏訪の森地内登山道の起点から一合目まで
A5吉田口登山道史跡中ノ茶屋から山頂までの範囲建造物文化
財建造物の雨落までの敷地文化財建造物の雨落までの敷地以外
の敷地A6北口本宮冨士浅間神社史跡境内地全域A7西湖湖水
面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財
指定範囲を除くA8精進湖湖水面周回道路内側、文化財指定範
囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除く−95−A9本
栖湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路内側
、文化財指定範囲を除くB6河口浅間神社境内地全域建造物重
要文化財の軒下までの敷地中門、翼廊及び囲壁によって区画さ
れる範囲B7冨士御室浅間神社史跡境内地全域B8御師住宅文
化財建造物の雨落までの敷地文化財建造物の雨落までの敷地以
外の敷地B9山中湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除
く周回道路内側、文化財指定範囲を除くB10河口湖湖水面周
回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定
範囲を除くB11忍野八海湧水面B12船津胎内樹型洞内と開
口部天然記念物指定範囲の地表面指定範囲内の町道5107号
線の道路敷B13吉田胎内樹型吉田胎内本穴の洞内及び開口部
吉田胎内本穴の洞外及び地表面※地区区分は仮案・今後変更有
−96−表保存管理のための地区区分(富士山南側)第1種保
護地区第2種保護地区(周辺地区)A富士山山

203 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:48:18.94 ID:tVkhBbdF.net
(。-∀-) ニヒ

204 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:48:20.23 ID:E7K9GyE6.net
第3種規制地区の5ヶ所の規制地区と規制基準を設定し、保存管
理の適正化を推進する。また、各規制地区における現状変更又は
保存に影響を及ぼす行為については原則として認めない。しかし
、軽微な現状変更については、文化財保護法第条の規定による許
可及びその取消並びにその停止命令に係る文化庁長官の権限に関
する事務を静岡市教育委員会が行う。イ保護の基本的な考え方名
勝三保松原の海浜と松原の保護並びに景観の維持を図るため、指
定地域を特別規制A地区、特別規制B地区、第1種規制地区、第
2種規制地区及び第3種規制地区の5規制地区に分けて、管理の
ための基本方針を定め、管理するものとする。・特別規制A地区
防潮堤外側の国有浜地の海浜地区。松原の景観保護のため、将来
にわたって海浜を保護し、自然景観の維持を図るものとする。・
特別規制B地区松原のすぐれた景観を保ち、価値の極めて高い地
区。将来にわたって松原を保護し、自然景観の維持を図るととも
に、その回復にも努めるものとする。・第1種規制地区特別規制
地区に次ぐ、優れた三保松原の景観を形成しており、自然景観の
維持を図っていく地区。地−101−域経済社会の振興と発展に
配慮するものとする。・第2種規制地区三保松原の景観を形成し
ており、自然景観の維持に努めなければならない地区。住民の生
活の場であることに配慮するものとする。・第3種規制地区三保
半島の内海側で、主なる松原景観から離れている地区。三保半島
先端部の景観維持の上で重要な地区であり、無秩序な開発は避け
るものとする。(3)指定地に関わる諸法令について指定地内は
、文化財保護法以外にも他の法令による規制を受け、景観及び森
林等の保全措置が講じられてきた。また、指定地の自然的特性に
基づく自然災害が、周辺地域にまで及ぶため、指定地の周辺地域
を含めた安全の確保に関する法令もある。そのため、次の表に特
別名勝としての保存管理の方法と各法令との関係について整理し
た。表他の法令との関係他の法令文化財保護法との関係景観の保
全に関わる法令自然公園法この法律の目的は優れた自然の風景地
を保護することにあり、特別名勝の指定地全域に係る適切な保存
管理の方法と調和するものである。森林法森林計画・保安林そ

205 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:54:32.59 ID:E7K9GyE6.net
他の森林の基本事項を定めた法律であり、8合目以下における国
有林の森林管理・保全は特別名勝の保存管理の方法と調和するも
のである。鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律8合目以下
の国有林における鳥類又は哺乳類に属する野生動物の保護の観点
から、特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。絶滅の
おそれのある野生動植物の種の保存に関する法律指定地の全域

206 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:54:48.96 ID:qaNJh0fj.net
辺地域概ね1500m以上その他地域A1山頂信仰遺跡(奥宮、お鉢巡り含む)八
合目以上全域特別名勝一合目から御中道下500m国有林諏訪の森地内登山道の起
点から一合目までA5吉田口登山道史跡中ノ茶屋から山頂までの範囲建造物文化財
建造物の雨落までの敷地文化財建造物の雨落までの敷地以外の敷地A6北口本宮冨
士浅間神社史跡境内地全域A7西湖湖水面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周
回道路内側、文化財指定範囲を除くA8精進湖湖水面周回道路内側

207 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 12:54:57.63 ID:zKs+yeG4.net
存管理を行う。そのため、本地区では、土地の形状、建築物・
工作物に関し現状の維持に努め、それらがき損した場合には適
切に復旧・整備する。また、建築物・工作物等の更新等につい
ても、遺構破壊及び景観阻害を防ぐため厳しく規制する。また
、地面掘削を伴う場合には、必要に応じて発掘調査等を実施す
るなど、遺構・遺物の適切な保存・整備に努めることとする。
本質的価値を構成する要素ごとの考え方ア自然的要素となるも
の(ア)土地の形状・土壌の性質を変える行為

208 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:01:04.11 ID:E7K9GyE6.net
関わるが、希少野生動植物種等保護の観点から、特別名勝の保存
管理の方法と調和するものである。特定外来生物による生態系等
に係る被害の防止に関する法律この法律では、特定外来生物の施
設以外での繁殖・生育を禁止しており、指定地全域における在来
植生の維持の観点から、特別名勝の保存管理の方法と調和するも
のである。山梨県景観条例優れた景観の保全・創造を図ることを
目的にしており、大規模な工作物の新築・増改築等が規制されて
おり、包括的保存管理計画の方針と調和するものである。静岡県
森林と県民の共生に関する条例森林と県民が共生していくための
努力目標等を規定しており、特別名勝の保存管理の方法と調和す
るものである。山梨県環境基本条例静岡県環境基本条例自然と人
との共生を確保することを目指した理念等をまとめており、特別
名勝の保存管理の方法と調和するものである。−102−山梨県
屋外広告物条例静岡県屋外広告物条例登山道沿いに規制区域が定
められており、広告物のうち、著しく破損し老朽化しているもの
、倒壊又は落下のおそれがあるもの、信号機・道路標識等に類似
するものなどを規制している。安全確保を図ると伴に、優れた景
観の保全にも資するものであり、特別名勝の保存管理の方法と調
和するものでもある。指定地及び周辺地域の安全の確保に関する
法令砂防法大沢崩れ源頭部下方における国の直轄砂防地に関し、
砂防事業を推進し、潤井川流域等の安全確保を図っており、特別
名勝地の地形の維持にとって必要とされる事業を含んでいる。土
砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律
南・西斜面に規制地区が広がる。指定地内の沢地形等における土
砂災害を防止し、安全確保を図っている。以上のことを踏まえ、
特別名勝富士山を適切に保存管理する上で、現状変更等の取扱い
に係る共通事項を次のとおり定める。@必要最小限の内容であり
、富士山の保存管理上支障をきたすものでないものとする。A自
然公園法・森林法など関係する各法令との調整を図るものとする
。B原則として、外来生物による生態系等に対する被害の防止を
図るものとする。C建築物は、その外観(形態・材料・色彩)が
周囲の景観と調和したものとする。D屋外広告物等の工作物は

209 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:01:19.56 ID:qaNJh0fj.net
囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除く−95−A9本栖湖湖水面周回道路
内側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除くB6河口浅間神
社境内地全域建造物重要文化財の軒下までの敷地中門、翼廊及び囲壁によって区画
される範囲B7冨士御室浅間神社史跡境内地全域B8御師住宅文化財建造物の雨落
までの敷地文化財建造物の雨落までの敷地以外の敷地B9山中湖湖水面周回道路内
側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除くB10河口湖湖水
面周回道路内側、文化財指定範囲を除く周回道路内側、文化財指定範囲を除くB1
1忍野八海湧水面B12船津胎内樹型洞内と開口部天然記念物指定範囲の地表面指
定範囲内の町道5107号線の道路敷B13吉田胎内樹型吉田胎内本穴の洞内及び
開口部吉田胎内本穴の洞外及び地表面※地区区分は仮案・今後変更有−96−表保
存管理のための地区区分(富士山南側)第1種保護地区第2種保護地区(周辺地区
)A富士山山体8合目以上全域標高約2000m〜約2300mの範囲緩衝地帯・
保全管理区域・演習場A1山頂信仰遺跡8合目以上全域─8合目未満A2村山口登
山道跡(登山道)・富士宮口八合目から山頂までの山頂信仰遺跡に含まれる範囲・
8号建物跡から12号建物跡までの範囲・横渡から7号建物跡までの範囲(遺構・
建物跡)札打場、中宮八幡堂跡、八大龍王、5号、8号、12号建物跡富士宮口6
合目から8合目までの範囲国有林A3須山口登山道(登山道)・須山口(御殿場口
)8合目から山頂までの山頂信仰遺跡に含まれる範囲・須山胎内から幕岩上部まで
の範囲(遺構)須山御胎内須山口(御殿場口)2合8勺から8合目までの範囲国有
林A4須走口登山道(登山道)須走口8合目から山頂までの山頂信仰遺跡に含まれ
る範囲(神社)古御岳神社、迎久須志神社須走口5合目から8合目までの範囲国有
林B1富士山本宮浅間大社ふれあい広場と駐車場を除く境内地、神立山(社叢?)
神田川ふれあい広場、第2駐車場第1駐車場周辺市街地B2山宮浅間神社籠屋から
遥拝所までの境内地籠屋より下部の神社境内地周辺住宅地、森林B

210 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:01:28.03 ID:zKs+yeG4.net
響を与える行為については、安全確保の措置及び学術研究を目
的とするもの以外は厳しく規制する。(イ)土壌・岩石の採取
については、安全確保の措置及び学術研究を目的とするもの以
外は厳しく規制する。(ウ)湧水や御神木、札打場等宗教的な
意義が付与された自然物については、現状維持に努め、き損し
た場合には適切に復旧・整備する。(エ)境内地・社叢内の植
物の採取、動物の捕獲、木竹の伐採・植栽については、景観の
保全に関わるもの、安全確保の措置及び学術研究を目的とする
もの以外は厳しく規制する。イ歴史的要素となるもの(ア)社
殿等の建築物や鳥居・石碑等の工作物、遺構等については、現
状維持に努め、き損した場合には適切に復旧・整備する。(イ
)お鉢巡り、登山道については現状維持に努め、き損した場合
には適切に復旧・整備する。(ウ)建築物・工作物等の復旧・
整備に地面掘削を伴う場合には、必要に応じて発掘調査等を実
施し、遺構・遺物の適切な保存・整理に努める。−98−ウ社
会的要素となるもの(ア)山小屋等の建築物、橋等の工作物に
ついては、現状の規模の維持に努める。また、景観を現に阻害
しているものについては、除却するか更新時に改良を行い、景
観との調和に十分配慮することとする。(イ)安全確保等に関
わる地形の形質変更、建築物及び工作物の設置に当たっては、
景観との調和に十分配慮する。本質的価値を構成する諸要素と
密接に関わる要素ごとの考え方ア自然的要素となるもの(ア)
土地の形状・土壌の性質を変える行為、及び植生に影響を与え
る行為については、安全確保の措置及び学術研究を目的とする
もの以外は厳しく規制する。(イ)土壌・岩石の採取について
は、安全確保の措置及び学術研究を目的とするもの以外は厳し
く規制する。(ウ)歴史的な意義を持つ自然物については、現
状維持に努め、き損した場合には適切に復旧・整備する。(エ
)植物の採取、木竹の伐採・植栽については、景観の保全に関
わるもの、安全確保の措置及び学術研究を目的とするもの、森
林施業に関わるもの以外は厳しく規制する。イ歴史的要素とな
るもの(ア)境内社・末社等の建築物や鳥居・

211 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:02:54.30 ID:tVkhBbdF.net
(☆∀☆)

212 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:07:50.42 ID:E7K9GyE6.net
その形態・材料・色彩が周囲の景観と調和したものとする。E砂
防事業等の安全確保の措置に関しては、景観との調和にも十分配
慮しつつ進めるものとする。F8合目以上の区域における現状変
更等については、静岡県と山梨県の県境が確定していないため、
「県境未確定地(8合目以上)に係る事務処理の取扱い基準(関
係法令編に掲載)」に従い、事務処理を行うものとする。3具体
的な施策資産全体に関する保存管理計画の具体的な行動計画につ
いては、「現状変更の制限」が挙げられる。なお、その他の施策
については付章の事業計画一覧表に示している。『史跡富士山』
保存管理計画では、上表において、それぞれの保存管理の方法に
沿った、各地区の現状変更等の取扱基準を次のとおり定めている
。図第1種、第2種区分図(1)第1種保護地区@建築物の新築
・増築・改築及び除却ア建築物の新築・増築は、原則として許可
しない。ただし、次の各項については、個々の事案ごとに検討す
るものとする。(ア)かつて歴史的要素として存在しながら滅失
し現存しないものの復元整備または改変されてしまったものの原
状回復。−103−(イ)宗教活動に必要不可欠で、伝統的工法
・建築様式を用い景観に配慮したものの新築・増築。イ社殿等の
歴史的建築物の改築、又は災害によりき損・滅失した場合の復旧
・復元については、規模・形態・工法・色彩・材質等において、
現状を維持するものとする。ウ山小屋等既存の社会的建築物の改
築については、用途、構造、規模等を著しく変更せず、遺構等の
保存と景観の保全に努める。A工作物の設置・改修・除却ア工作
物の設置に関しては、周囲の景観にそぐわないものを許可しない
。景観を阻害する既存の工作物は、除却するか更新時に形状・色
彩・規模において改良し、周囲の景観の保全に努める。なお、工
作物については、以下の5種類に分類し、その取扱を以下のとお
りとする。(ア)鳥居や碑塔などの宗教的工作物a鳥居や碑塔な
どについては、規模・形態・色彩・材質等に関し現状を維持し、
新規の設置は許可しない。b老朽化に伴う改修や安全確保を図る
目的で強度等を向上させる場合には、現状の形態・色彩を踏襲す
るとともに、周囲の景観にも調和したものとするよう努める。

213 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:08:08.56 ID:qaNJh0fj.net
六道坂以東の境内地六道坂以西の境内地宿坊跡、見付跡周辺住宅地、森林−97−
B4須山浅間神社境内地全域境内地周辺の社叢周辺住宅地、森林B5冨士浅間神社
境内地全域─西側駐車場、周辺住宅街、西側森林B14人穴富士講遺跡境内地全域
、地下洞穴─森林B15白糸ノ滝本体〜滝つぼ、両岸の崖音止の滝市街化調整区域
C三保松原特別規制A地区及び特別規制B地区第1種規制地区第2種規制地区第3
種規制地区@第1種保護地区この地区は、富士山の本質的価値を構成する宗教的な
建造物、信仰の対象となった自然物等、史跡及び眺望地点として重要な要素を含む
区域とする。登山道においては、歴史上使用された登山道跡と断定できる道跡、及
び登山道跡に存在する石碑や建物跡等を含む区域である。神社等においては、社殿
・遺構・石碑等歴史的な価値のある要素が存在し、指定地の中核を成す区域である
。歴史的に価値のある社殿・石碑・遺構等史跡として重要な要素が存在し、指定地
の中核部をなす地区であるため、特に厳格な保存管理を行う。そのため、本地区で
は、土地の形状、建築物・工作物に関し現状の維持に努め、それらがき損した場合
には適切に復旧・整備する。また、建築物・工作物等の更新等についても、遺構破
壊及び景観阻害を防ぐため厳しく規制する。また、地面掘削を伴う場合には、必要
に応じて発掘調査等を実施するなど、遺構・遺物の適切な保存・整備に努めること
とする。本質的価値を構成する要素ごとの考え方ア自然的要素となるもの(ア)土
地の形状・土壌の性質を変える行為、及び植生に影響を与える行為については、安
全確保の措置及び学術研究を目的とするもの以外は厳しく規制する。(イ)土壌・
岩石の採取については、安全確保の措置及び学術研究を目的とするもの以外は厳し
く規制する。(ウ)湧水や御神木、札打場等宗教的な意義が付与された自然物につ
いては、現状維持に努め、き損した場合には適切に復旧・整備する。(エ)境内地
・社叢内の植物の採取、動物の捕獲、木竹の伐採・植栽については、景観の保全に
関わるもの、安全確保の措置及び学術研究を目的とするもの以外は

214 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:08:16.31 ID:zKs+yeG4.net
については、現状維持に努め、き損した場合には適切に復旧・
整備する。(イ)建築物・工作物等の復旧・整備に地面掘削を
伴う場合には、必要に応じて発掘調査等を実施し、遺構・遺物
の適切な保存・整理に努める。ウ社会的要素となるもの(ア)
社務所、公会堂等の建築物、案内板等の工作物については、現
状の規模の維持に努める。また、景観を阻害しているものにつ
いては、除却するか更新時に改良を行い、景観との調和に十分
配慮する。(イ)安全確保等に関わる地形の形質変更、危険防
止及び安全管理のための工作物の設置に当たっては、景観との
調和に十分配慮する。(ウ)指導標の設置については富士山標
識関係者連絡協議会が策定する「富士山における標識類総合ガ
イドライン(仮称)」に沿ったものとする。(エ)測候所等に
ついては、富士山独特の自然を生かして設置された意義を持つ
施設であることから、その維持又は活用を前提に取り扱うこと
とする。(オ)登山者の指導や安全確保の役割を担う富士山衛
生センター(富士宮登山道8合目)については、景観との調和
を図りつつ、適切に整備する。(カ)8合目以上の下山道、救
急搬送・荷物搬送区域については、現状の維持に努める。A第
2種保護地区この地区は、第1種保護地区に隣接し密接に関わ
る区域とする。登山道においては、現在登山道として実際に利
用されている範囲のうち、山頂信仰遺跡に含まれる8合目以上
を除く範囲である。−99−また神社においては、境内地にお
ける公園等社会的な活用が進む区域や古絵図に描かれている区
域、社叢と連続する森林等の区域である。民有林や市民生活の
中で活用される区域等を含むが、境内地として史跡の構成要素
の一部が存在し、また社叢等の森林が境内地や登山道の景観及
び周辺の風致を考える上で重要な地区であるため、厳格な保存
管理を行うこととする。この地区では、土地の形状、土壌の性
質、建築物・工作物に関して現状の維持に努め、き損した場合
には適切に復旧・整備する。特に建築物・工作物等の更新等に
当たり、遺構破壊及び景観阻害が発生しないよう厳しく規制す
る。また、地面の掘削を伴う施設の更新にあた

215 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:14:33.92 ID:E7K9GyE6.net
顕彰碑等については現状の維持とし、新規の設置を許可しない。
(イ)文化財の活用に資する工作物照明設備、文化財等の説明板
・地図等の案内板等については、規模・形態・色彩・材質等に関
し、周囲の景観に調和するものとする。(ウ)登山道の整備に必
要な工作物a安全確保を目的とする道路関連の工作物については
、周囲の景観に馴染む形態・色彩とする。b危険防止及び安全管
理のための工作物については、安全確保の機能を前提として、周
囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする。c指導標、屋外広告物等
については、富士山標識関係者連絡協議会が策定する「富士山に
おける標識類総合ガイドライン(仮称)」に沿ったものとする。
(エ)学術研究を目的として設置する工作物計測機器類について
は、規模・形態・色彩・材質等において、景観を阻害しないもの
とする。(オ)その他の工作物期限を限って設置する仮設の工作
物については、周囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする。イ既存
の工作物において、史跡としての本質的価値を有しないものまた
は史跡の保存・活用に資するものでないものについては、老朽化
または耐用年数経過等の時点をもって、除却する。B土地の形状
・土壌の性質の変更、土壌・岩石の採取ア土地の形状・土壌の性
質を変更する行為、土壌・岩石の採取は許可しない。ただし、安
全確保及び学術研究を目的とするものついては、この限りでない
。イ地面の掘削を伴う復旧・更新・整備に当たっては、必要に応
じて発掘調査等を実施し、その成果を十分踏まえて遺構・遺物の
保存・整備を行う。C動植物の捕獲・採取、木竹の伐採・植栽ア
動植物の捕獲・採取は許可しない。ただし、安全確保の措置及び
学術研究に基づくものについては、この限りでない。イ木竹の伐
採・植栽については許可しない。ただし、次の各項に該当するも
のについては、この限りでない。(ア)景観の保全に関わるもの
(イ)病害虫木の伐採及び危険木の伐採等の森林管理及び安全管
理に関わるもの。(ウ)崩壊地に対する植栽。ただし、(ウ)に
ついては、原則として周辺の在来植生と調和した植物とする。D
登山道・道路等の新設・維持現状の維持に努め、新設は許可しな
い。復旧・整備を行う場合には、景観との調和に努める。増設

216 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:21:27.36 ID:E7K9GyE6.net
改設については、災害復旧または公益上必要と認められる場合に
限り認めるものとする。ただし、安全確保の措置及び国有林野施
業実施計画に基づくもの、その他公益上必要と認められるものに
ついては、この限りでない。(2)第2種保護地区@建築物の新
築・増築・改築ア建築物の新築・増築は、原則として許可しない
。ただし、次の各項についてはこの限りでない。(ア)宗教活動
に必要不可欠で、伝統的工法・建築様式を用い景観に配慮したも
のの新・増・改築(イ)学術研究、防災、その他の公益上必要

217 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:21:43.87 ID:qaNJh0fj.net
全管理のための工作物の設置に当たっては、景観との調和に十分配慮する。(ウ)
指導標の設置については富士山標識関係者連絡協議会が策定する「富士山における
標識類総合ガイドライン(仮称)」に沿ったものとする。(エ)測候所等について
は、富士山独特の自然を生かして設置された意義を持つ施設であることから、その
維持又は活用を前提に取り扱うこととする。(オ)登山者の指導や安全確保の役割
を担う富士山衛生センター(富士宮登山道8合目)については、景

218 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:21:52.25 ID:zKs+yeG4.net
ア建築物・工作物の新設・更新については、眺望の著しい妨げ
にならない規模とし、また眺望に著しい支障を及ぼすものでな
いものとする。イ建築物・工作物の新設・更新については、屋
根及び壁面の色彩並びに形態が指定地の景観と著しく不調和で
ないものとする。ウ建築物・工作物の撤去については、跡地の
整地を適切に行うこととする。エ登山道周辺の森林管理につい
ては、国有林野施業実施計画に基づき適切に施業し、森林の適
正な整備及び保全を図る。開発の進んだ周辺区

219 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:28:09.88 ID:E7K9GyE6.net
認められるもので、当該地区以外ではその目的を達成することが
できないと認められるものの新・増・改築。(ウ)安全確保上必
要最小限の新・増・改築イ前述の(ア)から(ウ)の場合におけ
る外観意匠は、和風仕様を原則に以下のとおりとし、細部につい
てはその都度検討する。勾配屋根とし、材料に自然素材を用いる
か、色彩及び形態が既存の建築物または周囲の景観になじむもの
とする。屋根材料に自然素材を用いるか、色彩及び形態が既存の
建築物または周囲の景観になじむものとする。壁面ウトイレ等既
存の社会的建築物の改築については、用途、構造、規模等を著し
く変更せず、遺構等の保存と景観に配慮するものとする。A工作
物の設置・改修・除却ア工作物の設置に関しては、周囲の景観に
そぐわないものを許可しない。景観を阻害する既存の工作物は、
除却するか更新時に形状・色彩・規模において改良し、周囲の景
観の保全に努める。なお、工作物については、以下の5種類に分
類し、その取扱を以下のとおりとする。(ア)鳥居や碑塔などの
宗教的工作物a鳥居や碑塔などについては、規模・形態・色彩・
材質等に関し現状を維持する。b老朽化に伴う改修や安全確保を
図る目的で強度等を向上させる場合には、現状の形態・色彩を踏
襲するとともに、周囲の景観にも調和したものとするよう努める
。−104−−105−(イ)文化財の活用に資する工作物照明
設備、文化財等の説明板・地図等の案内板等については、規模・
形態・色彩・材質等に関し、周囲の景観に調和するものとする。
(ウ)登山道等の整備に必要な工作物a安全確保を目的とする道
路関連の工作物については、周囲の景観に馴染む形態・色彩とす
る。b危険防止及び安全管理のための工作物については、安全確
保の機能を前提として、周囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする
。c指導標、屋外広告物については、富士山標識関係者連絡協議
会が策定する「富士山における標識類総合ガイドライン(仮称)
」に沿ったものとする。(エ)学術研究を目的として設置する工
作物計測機器類については、規模・形態・色彩・材質等において
、景観を阻害しないものとする。(オ)その他の工作物公園施設
等における建築物・工作物、期限を限って設置する仮設の工作

220 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:28:26.78 ID:qaNJh0fj.net
りつつ、適切に整備する。(カ)8合目以上の下山道、救急搬送・荷物搬送区域に
ついては、現状の維持に努める。A第2種保護地区この地区は、第1種保護地区に
隣接し密接に関わる区域とする。登山道においては、現在登山道として実際に利用
されている範囲のうち、山頂信仰遺跡に含まれる8合目以上を除く範囲である。−
99−また神社においては、境内地における公園等社会的な活用が進む区域や古絵
図に描かれている区域、社叢と連続する森林等の区域である。民有林や市民生活の
中で活用される区域等を含むが、境内地として史跡の構成要素の一部が存在し、ま
た社叢等の森林が境内地や登山道の景観及び周辺の風致を考える上で重要な地区で
あるため、厳格な保存管理を行うこととする。この地区では、土地の形状、土壌の
性質、建築物・工作物に関して現状の維持に努め、き損した場合には適切に復旧・
整備する。特に建築物・工作物等の更新等に当たり、遺構破壊及び景観阻害が発生
しないよう厳しく規制する。また、地面の掘削を伴う施設の更新にあたっては、必
要に応じて発掘調査等を実施し、遺構・遺物の適切な保存・整理を行う。本質的価
値を構成する要素ごとの考え方ア自然的要素となるもの(ア)木竹の伐採・植栽以
外の行為については、第1種保護地区と同様に厳しく規制する。対象となるのは、
土地の形状・土壌の性質を変更する行為、土壌・岩石の採取、植生に影響を与える
行為、植物の採取、動物の捕獲の行為などである。(イ)木竹の伐採・植栽につい
ては、安全確保の措置、学術研究、森林施業に関わるもの以外は規制する。イ歴史
的要素となるもの(ア)鳥居や祠等の工作物については、現状の維持に努める。(
イ)登山道については、現状維持に努め、き損した場合には適切に復旧・整備する
。(ウ)建築物・工作物等の復旧・整備に地面掘削を伴う場合には、必要な範囲内
に応じて発掘調査等を実施し、遺構・遺物の適切な保存・整理を行う。ウ社会的要
素となるもの(ア)登山道の各山小屋については、第1種保護地区と同じ考え方に
基づいて保存管理する。本質的価値を構成する諸要素と密接に関わ

221 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:28:35.58 ID:zKs+yeG4.net
体となった良好な景観や指定地の景観を阻害することのないよ
う、景観法や条例に基づく施策に沿って、周辺地域の景観の保
全に努める。イ景観を阻害している建築物・工作物等は、更新
時に規模・形態・色彩・材質等において改良し、周囲の景観の
保全に努めることが望ましい。B三保松原ア現状変更の制限文
化財保護法に基づき、名勝「三保松原」の海浜と松原の保護並
びに景観の維持を図るため、特別規制A地区、特別規制B地区
、第1種規制地区、第2種規制地区、第3種規制地区の5ヶ所
の規制地区と規制基準を設定し、保存管理の適正化を推進する
。また、各規制地区における現状変更又は保存に影響を及ぼす
行為については原則として認めない。しかし、軽微な現状変更
については、文化財保護法第条の規定による許可及びその取消
並びにその停止命令に係る文化庁長官の権限に関する事務を静
岡市教育委員会が行う。イ保護の基本的な考え方名勝三保松原
の海浜と松原の保護並びに景観の維持を図るため、指定地域を
特別規制A地区、特別規制B地区、第1種規制地区、第2種規
制地区及び第3種規制地区の5規制地区に分けて、管理のため
の基本方針を定め、管理するものとする。・特別規制A地区防
潮堤外側の国有浜地の海浜地区。松原の景観保護のため、将来
にわたって海浜を保護し、自然景観の維持を図るものとする。
・特別規制B地区松原のすぐれた景観を保ち、価値の極めて高
い地区。将来にわたって松原を保護し、自然景観の維持を図る
とともに、その回復にも努めるものとする。・第1種規制地区
特別規制地区に次ぐ、優れた三保松原の景観を形成しており、
自然景観の維持を図っていく地区。地−101−域経済社会の
振興と発展に配慮するものとする。・第2種規制地区三保松原
の景観を形成しており、自然景観の維持に努めなければならな
い地区。住民の生活の場であることに配慮するものとする。・
第3種規制地区三保半島の内海側で、主なる松原景観から離れ
ている地区。三保半島先端部の景観維持の上で重要な地区であ
り、無秩序な開発は避けるものとする。(3)指定地に関わる
諸法令について指定地内は、文化財保護法以外

222 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:33:59.96 ID:tVkhBbdF.net
(o^^o)

223 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:34:25.20 ID:E7K9GyE6.net
については、周囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする。イ土地の
形状・土壌の性質の変更、土壌・岩石の採取第1種保護地区と同
様の取扱基準とする。ウ動植物の捕獲・採取、木竹の伐採・植栽
(ア)動植物の捕獲・採取については、第1種保護地区と同様の
取扱基準とする。(イ)木竹の伐採については許可しない。ただ
し、次の各項に関するものはこの限りでない。・病害虫木の伐採
及び危険木の伐採等森林管理及び安全管理に関わるもの。・国有
林野施業実施計画に基づくもの。(ウ)植栽については、原則と
して周辺の在来植生と調和した植物とする。エ登山道・道路等の
新設・維持第1種保護地区と同様の取扱基準とする。(3)三保
松原静岡市教育委員会は、文化財を保護・育成する立場を堅持し
、予想される開発計画との適切な調整を図るため、文化庁及び静
岡県教育委員会と協議の上、『名勝「三保松原」保存管理計画書
』及び『名勝「三保松原」保存管理計画書解説』を平成元年4月
15日に改訂し(解説:平成4年10月29日一部改訂)、現状
変更申請等に対応している。名勝三保松原地内における文化財保
護法以外の法令・条例による規制は、静岡県立自然公園条例、静
岡県風致地区条例等がある。さらに、指定地域を特別規制A地区
、特別規制B地区、第1種規制地区、第2種規制地区及び第3種
規制地区の5規制地区に分け、管理のための基本方針を定め、管
理している。また、『三保松原保存管理計画書』には、取扱基準
に関する解説が下記のとおり明示されている。詳細は『三保松原
保存管理計画書』を参照。@人命の安全を確保するためのもの−
106−A海岸保全上必要なもので、景観等に著しい影響を与え
ないもの。B既存の飛行場の各設備の整備C都市公園としての整
備D学校、体育施設等の25mを越えない照明及び旗柱類E松の
生立木に対する管理団体との協議F伐採に伴う植栽協力図5規制
地区区分図なお、現状変更については、下表の基準を適用する。
表地区施策内容特別規制A地区特別規制B地区(1)本地区に係
る現状変更等のうち、次のア又はイに該当するものを対象とする
。ア階数が2以下で、かつ、地階を有しない木造又は鉄骨造の建
築物であって、建築面積(増築又は改築にあっては、増築又は

224 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:34:50.95 ID:zKs+yeG4.net
よる規制を受け、景観及び森林等の保全措置が講じられてきた
。また、指定地の自然的特性に基づく自然災害が、周辺地域に
まで及ぶため、指定地の周辺地域を含めた安全の確保に関する
法令もある。そのため、次の表に特別名勝としての保存管理の
方法と各法令との関係について整理した。表他の法令との関係
他の法令文化財保護法との関係景観の保全に関わる法令自然公
園法この法律の目的は優れた自然の風景地を保護することにあ
り、特別名勝の指定地全域に係る適切な保存管理の方法と調和
するものである。森林法森林計画・保安林その他の森林の基本
事項を定めた法律であり、8合目以下における国有林の森林管
理・保全は特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律8合目以下の国有林
における鳥類又は哺乳類に属する野生動物の保護の観点から、
特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。絶滅のおそ
れのある野生動植物の種の保存に関する法律指定地の全域に関
わるが、希少野生動植物種等保護の観点から、特別名勝の保存
管理の方法と調和するものである。特定外来生物による生態系
等に係る被害の防止に関する法律この法律では、特定外来生物
の施設以外での繁殖・生育を禁止しており、指定地全域におけ
る在来植生の維持の観点から、特別名勝の保存管理の方法と調
和するものである。山梨県景観条例優れた景観の保全・創造を
図ることを目的にしており、大規模な工作物の新築・増改築等
が規制されており、包括的保存管理計画の方針と調和するもの
である。静岡県森林と県民の共生に関する条例森林と県民が共
生していくための努力目標等を規定しており、特別名勝の保存
管理の方法と調和するものである。山梨県環境基本条例静岡県
環境基本条例自然と人との共生を確保することを目指した理念
等をまとめており、特別名勝の保存管理の方法と調和するもの
である。−102−山梨県屋外広告物条例静岡県屋外広告物条
例登山道沿いに規制区域が定められており、広告物のうち、著
しく破損し老朽化しているもの、倒壊又は落下のおそれがある
もの、信号機・道路標識等に類似するものなど

225 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:35:14.61 ID:Ewt9MkZR.net
え方ア自然的要素となるもの第1種保護地区と同じ考え方に基づいて保存管理する
。対象となるのは、自然的要素の維持に関し、危険防止及び安全管理のための工作
物や計測機器の設置、森林施業に係る行為、砂防工事、登山道(歩道)整備等であ
る。イ歴史的要素となるもの石碑等については、第1種保護地区と同じ考え方に基
づいて保存管理する。ウ社会的要素となるもの(ア)登山道における安全確保のた
めに行う道路関連の工作物の新設・更新については、周辺植生への影響、土壌の性
質への影響を精査し、景観との調和を図ることとする。(イ)登山者向けの指導標
の設置、危険防止及び安全管理のための工作物の設置については、第1種保護地区
と同じ考え方に基づくこととする。(ウ)公園施設等における、建築物・工作物等
の扱いについては、景観との調和を図りつつ、適切に維−100−持管理を行うこ
ととする。ウ周辺地区良好な自然景観が残される周辺区域現にある良好な景観を保
全し、かつ良好な景観の形成に貢献するよう、以下の方針に基づいて適切に保全を
図ることが望ましい。ア建築物・工作物の新設・更新については、眺望の著しい妨
げにならない規模とし、また眺望に著しい支障を及ぼすものでないものとする。イ
建築物・工作物の新設・更新については、屋根及び壁面の色彩並びに形態が指定地
の景観と著しく不調和でないものとする。ウ建築物・工作物の撤去については、跡
地の整地を適切に行うこととする。エ登山道周辺の森林管理については、国有林野
施業実施計画に基づき適切に施業し、森林の適正な整備及び保全を図る。開発の進
んだ周辺区域ア富士山と一体となった良好な景観や指定地の景観を阻害することの
ないよう、景観法や条例に基づく施策に沿って、周辺地域の景観の保全に努める。
イ景観を阻害している建築物・工作物等は、更新時に規模・形態・色彩・材質等に
おいて改良し、周囲の景観の保全に努めることが望ましい。B三保松原ア現状変更
の制限文化財保護法に基づき、名勝「三保松原」の海浜と松原の保護並びに景観の
維持を図るため、特別規制A地区、特別規制B地区、第1種規制地

226 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:40:18.42 ID:E7K9GyE6.net
築後の建築面積)が120uを超え1,000u以下のもので3
月以内の期限を限って設置されるものの新築、増築又は除却イ道
路の設置、改修又は除却(当該道路の設置期間が1年以内のもの
に限る)(2)(1)の現状変更等についての許可の基準は、次
のとおりとする。ア(1)のアについては、当該建築物が公共性
の高いもの又は広く一般の利用に供されるものであって、景観等
に著しい影響を与えず、かつ、その設置期間終了後に原状に復さ
れることが確実な場合でなければ、原則として認めない。イ(1
)のイについては、当該道路が海岸保全のために必要な工事に伴
って設置されるものであって、その設置期間終了後に原状に復さ
れることが確実な場合でなければ、原則として認めない。第1種
規制地区(1)本地区に係る現状変更等については、その全部を
対象とする。(2)(1)の現状変更等についての許可の基準は
、次のとおりとする。本地区における次のアからカまでのいずれ
かに該当する現状変更等については、原則として認めない。ア高
さが17mを超える工作物(学校施設、体育施設その他の教育又
は文化に関する施設における照明灯、旗柱その他これに類するも
の(以下「施設内照明灯等」という。)にあっては、その高さが
25mを越えるもの)イ高さが17m以下の工作物の増築又は改
築であって、増築又は改築後の工作物の高さが17m(施設内照
明灯等にあっては、25m)を超える場合ウ高さが17mを超え
る工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高
さが増築又は改築前のもの(施設内照明灯等にあっては、25m
)を超える場合エ規模、形態、意匠又は色彩が景観を損なうおそ
れがあると認められる工作物の新築、増築、改築又は除却オ環境
を損なうおそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その
他こ−107−れに類するものの投棄又は埋立てカ松の生立木の
枝打ち又は伐採(所有者及び管理団体による同意のある場合を除
く。)第2種規制地区(1)本地区内の現状変更等については、
その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更等についての許
可の基準は、次のとおりとする。本地区における次のアからカま
でのいずれかに該当する現状変更等については、原則として認

227 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:40:35.44 ID:qaNJh0fj.net
地区、第3種規制地区の5ヶ所の規制地区と規制基準を設定し、保存管理の適正化
を推進する。また、各規制地区における現状変更又は保存に影響を及ぼす行為につ
いては原則として認めない。しかし、軽微な現状変更については、文化財保護法第
条の規定による許可及びその取消並びにその停止命令に係る文化庁長官の権限に関
する事務を静岡市教育委員会が行う。イ保護の基本的な考え方名勝三保松原の海浜
と松原の保護並びに景観の維持を図るため、指定地域を特別規制A地区、特別規制
B地区、第1種規制地区、第2種規制地区及び第3種規制地区の5規制地区に分け
て、管理のための基本方針を定め、管理するものとする。・特別規制A地区防潮堤
外側の国有浜地の海浜地区。松原の景観保護のため、将来にわたって海浜を保護し
、自然景観の維持を図るものとする。・特別規制B地区松原のすぐれた景観を保ち
、価値の極めて高い地区。将来にわたって松原を保護し、自然景観の維持を図ると
ともに、その回復にも努めるものとする。・第1種規制地区特別規制地区に次ぐ、
優れた三保松原の景観を形成しており、自然景観の維持を図っていく地区。地−1
01−域経済社会の振興と発展に配慮するものとする。・第2種規制地区三保松原
の景観を形成しており、自然景観の維持に努めなければならない地区。住民の生活
の場であることに配慮するものとする。・第3種規制地区三保半島の内海側で、主
なる松原景観から離れている地区。三保半島先端部の景観維持の上で重要な地区で
あり、無秩序な開発は避けるものとする。(3)指定地に関わる諸法令について指
定地内は、文化財保護法以外にも他の法令による規制を受け、景観及び森林等の保
全措置が講じられてきた。また、指定地の自然的特性に基づく自然災害が、周辺地
域にまで及ぶため、指定地の周辺地域を含めた安全の確保に関する法令もある。そ
のため、次の表に特別名勝としての保存管理の方法と各法令との関係について整理
した。表他の法令との関係他の法令文化財保護法との関係景観の保全に関わる法令
自然公園法この法律の目的は優れた自然の風景地を保護することに

228 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:40:44.23 ID:zKs+yeG4.net
。安全確保を図ると伴に、優れた景観の保全にも資するもので
あり、特別名勝の保存管理の方法と調和するものでもある。指
定地及び周辺地域の安全の確保に関する法令砂防法大沢崩れ源
頭部下方における国の直轄砂防地に関し、砂防事業を推進し、
潤井川流域等の安全確保を図っており、特別名勝地の地形の維
持にとって必要とされる事業を含んでいる。土砂災害警戒区域
等における土砂災害防止対策の推進に関する法律南・西斜面に
規制地区が広がる。指定地内の沢地形等における土砂災害を防
止し、安全確保を図っている。以上のことを踏まえ、特別名勝
富士山を適切に保存管理する上で、現状変更等の取扱いに係る
共通事項を次のとおり定める。@必要最小限の内容であり、富
士山の保存管理上支障をきたすものでないものとする。A自然
公園法・森林法など関係する各法令との調整を図るものとする
。B原則として、外来生物による生態系等に対する被害の防止
を図るものとする。C建築物は、その外観(形態・材料・色彩
)が周囲の景観と調和したものとする。D屋外広告物等の工作
物は、その形態・材料・色彩が周囲の景観と調和したものとす
る。E砂防事業等の安全確保の措置に関しては、景観との調和
にも十分配慮しつつ進めるものとする。F8合目以上の区域に
おける現状変更等については、静岡県と山梨県の県境が確定し
ていないため、「県境未確定地(8合目以上)に係る事務処理
の取扱い基準(関係法令編に掲載)」に従い、事務処理を行う
ものとする。3具体的な施策資産全体に関する保存管理計画の
具体的な行動計画については、「現状変更の制限」が挙げられ
る。なお、その他の施策については付章の事業計画一覧表に示
している。『史跡富士山』保存管理計画では、上表において、
それぞれの保存管理の方法に沿った、各地区の現状変更等の取
扱基準を次のとおり定めている。図第1種、第2種区分図(1
)第1種保護地区@建築物の新築・増築・改築及び除却ア建築
物の新築・増築は、原則として許可しない。ただし、次の各項
については、個々の事案ごとに検討するものとする。(ア)か
つて歴史的要素として存在しながら滅失し現存

229 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:46:39.74 ID:E7K9GyE6.net
ない。ア高さが21mを超える工作物(施設内照明灯等にあって
はその高さが25mを超えるもの)の新築イ高さが21m以下の
工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さ
が21m(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合ウ
高さが21mを越える工作物の増築又は改築であって、増築又は
改築後の工作物の高さが増築又は改築前のもの(施設内照明灯

230 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:46:56.83 ID:qaNJh0fj.net
の指定地全域に係る適切な保存管理の方法と調和するものである。森林法森林計画
・保安林その他の森林の基本事項を定めた法律であり、8合目以下における国有林
の森林管理・保全は特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。鳥獣の保護
及び狩猟の適正化に関する法律8合目以下の国有林における鳥類又は哺乳類に属す
る野生動物の保護の観点から、特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律指定地の全

231 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:47:05.67 ID:zKs+yeG4.net
元整備または改変されてしまったものの原状回復。−103−
(イ)宗教活動に必要不可欠で、伝統的工法・建築様式を用い
景観に配慮したものの新築・増築。イ社殿等の歴史的建築物の
改築、又は災害によりき損・滅失した場合の復旧・復元につい
ては、規模・形態・工法・色彩・材質等において、現状を維持
するものとする。ウ山小屋等既存の社会的建築物の改築につい
ては、用途、構造、規模等を著しく変更せず、遺構等の保存と
景観の保全に努める。A工作物の設置・改修・

232 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:52:47.21 ID:E7K9GyE6.net
にあっては、25m)を超える場合エ規模、形態、意匠又は色彩
が景観を損なうおそれがあると認められる工作物の新築、増築、
改築又は除却オ環境を損なうおそれがあると認められる塵芥、汚
泥、産業廃棄物その他これに類するものの投棄又は埋立てカ松の
生立木の枝打ち又は伐採(所有者及び管理団体による同意のある
場合を除く。)第3種規制地区(1)本地区内の現状変更等につ
いては、その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更等につ
いての許可の基準は、次のとおりとする。本地区における次のア
からウまでのいずれかに該当する現状変更等については、原則と
して認めない。ア規模、形態、意匠又は色彩が景観を損なうおそ
れがあると認められる工作物の新築、増築、改築又は除却イ環境
を損なうおそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その
他これに類するものの投棄又は埋立てウ松の生立木の枝打ち又は
伐採(所有者及び管理団体による同意のある場合を除く。)−1
08−第5章緩衝地帯の保存管理本章では、富士山の世界文化遺
産としての価値を将来にわたり適切に保存・管理するために緩衝
地帯を設け、その施策について記述する。富士山の効果的かつ確
実な保存管理を行うためには、地元関係者の協力・助言が不可欠
であることから、関係自治体・地域住民・観光関係者・神社関係
者で構成する「山梨県保存管理計画策定協力者会議」(第1章表
)を平成年月に、「静岡県保存管理計画協力者部会」(第1章表
)を平成年月にそれぞれ設置した。協力者部会の委員それぞれの
立場から、富士山を良好な状態で守っていくための課題や、今後
検討する必要があると考えられる事項等を幅広く提案している。
1現状の把握現在、富士山の緩衝地帯においては、自然公園法、
森林法、都市計画法及び山梨県、静岡県の各関係市町村が定める
条例、計画の下に、資産の周辺環境について万全な保護措置がと
られている。緩衝地帯の範囲については、行政界・自然地形・道
路等の明確な境界などを考慮しつつ、資産の保護に必要不可欠な
範囲を設定した。現在、緩衝地帯において構成資産の顕著な普遍
的価値を著しく低下させるような開発は計画されていないが、今
後計画、実施されるおそれも想定しなければならない。また、

233 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:53:04.32 ID:qaNJh0fj.net
希少野生動植物種等保護の観点から、特別名勝の保存管理の方法と調和するもので
ある。特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律この法律では、
特定外来生物の施設以外での繁殖・生育を禁止しており、指定地全域における在来
植生の維持の観点から、特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。山梨県
景観条例優れた景観の保全・創造を図ることを目的にしており、大規模な工作物の
新築・増改築等が規制されており、包括的保存管理計画の方針と調和するものであ
る。静岡県森林と県民の共生に関する条例森林と県民が共生していくための努力目
標等を規定しており、特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。山梨県環
境基本条例静岡県環境基本条例自然と人との共生を確保することを目指した理念等
をまとめており、特別名勝の保存管理の方法と調和するものである。−102−山
梨県屋外広告物条例静岡県屋外広告物条例登山道沿いに規制区域が定められており
、広告物のうち、著しく破損し老朽化しているもの、倒壊又は落下のおそれがある
もの、信号機・道路標識等に類似するものなどを規制している。安全確保を図ると
伴に、優れた景観の保全にも資するものであり、特別名勝の保存管理の方法と調和
するものでもある。指定地及び周辺地域の安全の確保に関する法令砂防法大沢崩れ
源頭部下方における国の直轄砂防地に関し、砂防事業を推進し、潤井川流域等の安
全確保を図っており、特別名勝地の地形の維持にとって必要とされる事業を含んで
いる。土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律南・西斜
面に規制地区が広がる。指定地内の沢地形等における土砂災害を防止し、安全確保
を図っている。以上のことを踏まえ、特別名勝富士山を適切に保存管理する上で、
現状変更等の取扱いに係る共通事項を次のとおり定める。@必要最小限の内容であ
り、富士山の保存管理上支障をきたすものでないものとする。A自然公園法・森林
法など関係する各法令との調整を図るものとする。B原則として、外来生物による
生態系等に対する被害の防止を図るものとする。C建築物は、その

234 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:53:12.99 ID:zKs+yeG4.net
設置に関しては、周囲の景観にそぐわないものを許可しない。
景観を阻害する既存の工作物は、除却するか更新時に形状・色
彩・規模において改良し、周囲の景観の保全に努める。なお、
工作物については、以下の5種類に分類し、その取扱を以下の
とおりとする。(ア)鳥居や碑塔などの宗教的工作物a鳥居や
碑塔などについては、規模・形態・色彩・材質等に関し現状を
維持し、新規の設置は許可しない。b老朽化に伴う改修や安全
確保を図る目的で強度等を向上させる場合には、現状の形態・
色彩を踏襲するとともに、周囲の景観にも調和したものとする
よう努める。c顕彰碑等については現状の維持とし、新規の設
置を許可しない。(イ)文化財の活用に資する工作物照明設備
、文化財等の説明板・地図等の案内板等については、規模・形
態・色彩・材質等に関し、周囲の景観に調和するものとする。
(ウ)登山道の整備に必要な工作物a安全確保を目的とする道
路関連の工作物については、周囲の景観に馴染む形態・色彩と
する。b危険防止及び安全管理のための工作物については、安
全確保の機能を前提として、周囲の景観に馴染んだ形態・色彩
とする。c指導標、屋外広告物等については、富士山標識関係
者連絡協議会が策定する「富士山における標識類総合ガイドラ
イン(仮称)」に沿ったものとする。(エ)学術研究を目的と
して設置する工作物計測機器類については、規模・形態・色彩
・材質等において、景観を阻害しないものとする。(オ)その
他の工作物期限を限って設置する仮設の工作物については、周
囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする。イ既存の工作物におい
て、史跡としての本質的価値を有しないものまたは史跡の保存
・活用に資するものでないものについては、老朽化または耐用
年数経過等の時点をもって、除却する。B土地の形状・土壌の
性質の変更、土壌・岩石の採取ア土地の形状・土壌の性質を変
更する行為、土壌・岩石の採取は許可しない。ただし、安全確
保及び学術研究を目的とするものついては、この限りでない。
イ地面の掘削を伴う復旧・更新・整備に当たっては、必要に応
じて発掘調査等を実施し、その成果を十分踏ま

235 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:59:25.72 ID:E7K9GyE6.net
然環境についても同様である。構成資産の所在地域における自然
災害については、台風・大雨・地震・洪水・噴火などが想定され
、それぞれについて綿密な防災対策が講じられている。保全管理
区域については、各々の構成資産間の関係を良好に保ち、富士山
の景観の一体性・連続性を保証するために、緩衝地帯を含め広く
設定した。設定については、富士山を周辺から展望した際、資産
範囲を含め良好な景観を形成する範囲を基準としている。図緩衝
地帯全体図以下にそれぞれの現状を記す。(1)富士山山体及び
登山道A富士山(御中道含む)標高約1,500m以上は構成資
産内に含まれている。A1山頂信仰遺跡(御鉢巡り含む)標高約
1,500m以上は構成資産内に含まれている。A2大宮・村山
口登山道標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。
A3須山口登山道標高約1,500m以上は構成資産内に含まれ
ている。A4須走口登山道標高約1,500m以上は構成資産内
に含まれている。標高約1,500m〜800mにおいては、保
全管理区域として保護されている。A5吉田口登山道全体が緩衝
地帯で保護されている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8
精進湖A9本栖湖(2)信仰B1富士山本宮浅間大社B2山宮浅
間神社B3村山浅間神社B4須山浅間神社B5冨士浅間神社全体
が緩衝地帯で保護されB6河口浅間神社ている。B7冨士御室浅
間神社B8御師住宅B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B1
2船津胎内樹型B13吉田胎内樹型B14人穴富士講遺跡(人穴
浅間神社)B15白糸の滝(3)眺望C1三保松原海浜に面した
南側のエリアが構成資産であり、水際線から50mの範囲につい
ては、海岸法により保護されている。北側エリアは緩衝地帯とし
て保護されている。2保全管理の基本的な考え方各構成資産の保
存計画の策定状況については、本推薦書の7.資料、e)参考文
献、3)保存管理計画書に示すとおりである。特に山梨県・静岡
県教育委員会は、文化庁及び関係各市町村の教育委員会との十分
な調整の下に『「富士山」包括的保存管理計画』を策定し、資産
の全体を視野に入れた総括的な保存管理を行っている。包括的保
存管理計画に定めた基本方針に基づき、管理団体である県・市

236 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:59:51.45 ID:zKs+yeG4.net
の保存・整備を行う。C動植物の捕獲・採取、木竹の伐採・植
栽ア動植物の捕獲・採取は許可しない。ただし、安全確保の措
置及び学術研究に基づくものについては、この限りでない。イ
木竹の伐採・植栽については許可しない。ただし、次の各項に
該当するものについては、この限りでない。(ア)景観の保全
に関わるもの(イ)病害虫木の伐採及び危険木の伐採等の森林
管理及び安全管理に関わるもの。(ウ)崩壊地に対する植栽。
ただし、(ウ)については、原則として周辺の在来植生と調和
した植物とする。D登山道・道路等の新設・維持現状の維持に
努め、新設は許可しない。復旧・整備を行う場合には、景観と
の調和に努める。増設・改設については、災害復旧または公益
上必要と認められる場合に限り認めるものとする。ただし、安
全確保の措置及び国有林野施業実施計画に基づくもの、その他
公益上必要と認められるものについては、この限りでない。(
2)第2種保護地区@建築物の新築・増築・改築ア建築物の新
築・増築は、原則として許可しない。ただし、次の各項につい
てはこの限りでない。(ア)宗教活動に必要不可欠で、伝統的
工法・建築様式を用い景観に配慮したものの新・増・改築(イ
)学術研究、防災、その他の公益上必要と認められるもので、
当該地区以外ではその目的を達成することができないと認めら
れるものの新・増・改築。(ウ)安全確保上必要最小限の新・
増・改築イ前述の(ア)から(ウ)の場合における外観意匠は
、和風仕様を原則に以下のとおりとし、細部についてはその都
度検討する。勾配屋根とし、材料に自然素材を用いるか、色彩
及び形態が既存の建築物または周囲の景観になじむものとする
。屋根材料に自然素材を用いるか、色彩及び形態が既存の建築
物または周囲の景観になじむものとする。壁面ウトイレ等既存
の社会的建築物の改築については、用途、構造、規模等を著し
く変更せず、遺構等の保存と景観に配慮するものとする。A工
作物の設置・改修・除却ア工作物の設置に関しては、周囲の景
観にそぐわないものを許可しない。景観を阻害する既存の工作
物は、除却するか更新時に形状・色彩・規模に

237 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 13:59:58.81 ID:Ewt9MkZR.net
料・色彩)が周囲の景観と調和したものとする。D屋外広告物等の工作物は、その
形態・材料・色彩が周囲の景観と調和したものとする。E砂防事業等の安全確保の
措置に関しては、景観との調和にも十分配慮しつつ進めるものとする。F8合目以
上の区域における現状変更等については、静岡県と山梨県の県境が確定していない
ため、「県境未確定地(8合目以上)に係る事務処理の取扱い基準(関係法令編に
掲載)」に従い、事務処理を行うものとする。3具体的な施策資産全体に関する保
存管理計画の具体的な行動計画については、「現状変更の制限」が挙げられる。な
お、その他の施策については付章の事業計画一覧表に示している。『史跡富士山』
保存管理計画では、上表において、それぞれの保存管理の方法に沿った、各地区の
現状変更等の取扱基準を次のとおり定めている。図第1種、第2種区分図(1)第
1種保護地区@建築物の新築・増築・改築及び除却ア建築物の新築・増築は、原則
として許可しない。ただし、次の各項については、個々の事案ごとに検討するもの
とする。(ア)かつて歴史的要素として存在しながら滅失し現存しないものの復元
整備または改変されてしまったものの原状回復。−103−(イ)宗教活動に必要
不可欠で、伝統的工法・建築様式を用い景観に配慮したものの新築・増築。イ社殿
等の歴史的建築物の改築、又は災害によりき損・滅失した場合の復旧・復元につい
ては、規模・形態・工法・色彩・材質等において、現状を維持するものとする。ウ
山小屋等既存の社会的建築物の改築については、用途、構造、規模等を著しく変更
せず、遺構等の保存と景観の保全に努める。A工作物の設置・改修・除却ア工作物
の設置に関しては、周囲の景観にそぐわないものを許可しない。景観を阻害する既
存の工作物は、除却するか更新時に形状・色彩・規模において改良し、周囲の景観
の保全に努める。なお、工作物については、以下の5種類に分類し、その取扱を以
下のとおりとする。(ア)鳥居や碑塔などの宗教的工作物a鳥居や碑塔などについ
ては、規模・形態・色彩・材質等に関し現状を維持し、新規の設置

238 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:06:18.21 ID:E7K9GyE6.net
村が個々の重要文化財、史跡、特別名勝又は名勝、特別天然記念
物又は天然記念物の保存管理計画を策定し、具体的で適切な保存
管理に当たっている。これらの保存管理計画を要約したものにつ
いては、付属資料に示すとおりである(別添参考資料)。「富士
山」を総体として保全するためには、構成資産のみならず緩衝地
帯をも含め、資産に影響を及ぼす人工物などを適切に制御してい
く必要がある。そのため、構成資産の本質的な価値に負の影響を
与える可能性のある人工物や開発については、たとえそれが緩衝
地帯におけるものであってもできる限り抑制することとし、やむ
を得ず設置する場合であっても、最小限の数量・規模とするとと
もに、色彩等の観点から景観にも十分配慮するよう関係者への理
解と協力を求めることとしている。−109−−110−なお、
既存の鉄柱・看板・広告塔など構成資産に影響を及ぼすものにつ
いては、撤去または修景に努め、公益上必要と考えられる施設に
ついては、現状の利用状況を尊重しつつ、将来的に撤去又は移転
等について検討するとともに、当面の間、資産に対する影響の軽
減を図ることとする。(1)緩衝地帯等の設定と行為規制緩衝地
帯等(保全管理区域)は、資産と密接に関連する丘陵・河川・樹
木などの自然的要素をはじめ、埋蔵文化財、歴史的な建築物、歴
史的な出来事に関する伝承地などの歴史的要素のほか、資産の活
用に関する施設、市街地を構成する建築物又は工作物、道路・鉄
道及びそれらの関連施設、その他の人工物などの人文的要素によ
り構成される。緩衝地帯等においては、資産の周辺に良好に残る
自然的要素及び歴史的要素を保全するとともに、人文的要素につ
いては資産を保護するための緩衝地帯の特質にふさわしいものと
なるよう適切に誘導することが必要である。したがって、そのた
めに緩衝地帯の範囲を適切に確保するとともに、自然公園法や山
梨県、静岡県関係各市町村が定める条例に基づき行為規制を行い
、緩衝地帯の保全対策を講ずることとしている。緩衝地帯等の範
囲については、地籍境界・行政界・道路等の明確な境界などを考
慮した上で、資産の顕著な普遍的価値を適切に保護することが可
能であることを前提として定めている。緩衝地帯において行わ

239 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:12:47.34 ID:E7K9GyE6.net
る建築物及び工作物の新築・増築・改築、土地の形質変更等に係
る行為、木竹の伐採については、許可制や届出制に基づく規制を
設けており、これらの行為に関する重要な事項については、特に
関係各市町村の景観審議会等による調査、審議に基づき、関係市
町村が事前に適切な指導や助言を行うこととしている。緩衝地帯
は大きく3つの方法により保護措置が講じられている。一番目は
自然公園法(山梨県のほぼ全域)、二番目は景観法に基づく各市
町村の景観条例及び景観計画(山梨県忍野村・静岡県富士市・

240 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:13:03.87 ID:qaNJh0fj.net
に関わるもの。(ウ)崩壊地に対する植栽。ただし、(ウ)については、原則とし
て周辺の在来植生と調和した植物とする。D登山道・道路等の新設・維持現状の維
持に努め、新設は許可しない。復旧・整備を行う場合には、景観との調和に努める
。増設・改設については、災害復旧または公益上必要と認められる場合に限り認め
るものとする。ただし、安全確保の措置及び国有林野施業実施計画に基づくもの、
その他公益上必要と認められるものについては、この限りでない。

241 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:13:12.25 ID:zKs+yeG4.net
、文化庁及び静岡県教育委員会と協議の上、『名勝「三保松原
」保存管理計画書』及び『名勝「三保松原」保存管理計画書解
説』を平成元年4月15日に改訂し(解説:平成4年10月2
9日一部改訂)、現状変更申請等に対応している。名勝三保松
原地内における文化財保護法以外の法令・条例による規制は、
静岡県立自然公園条例、静岡県風致地区条例等がある。さらに
、指定地域を特別規制A地区、特別規制B地区、第1種規制地
区、第2種規制地区及び第3種規制地区の5規

242 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:19:00.95 ID:E7K9GyE6.net
士宮市ほか)、三番目が各市町村独自の景観条例や土地利用事業
指導要綱(山梨県富士吉田市の一部・静岡県裾野市・御殿場市・
小山町)である。三番目の地域に関しては将来的に二番目の保護
措置に移行する予定である。なお、三保松原などいくつかの資産
においては、資産範囲が文化財としての登録範囲よりも狭く設定
されているため、緩衝地帯の一部は文化財保護法により保護され
ている。これらの地域では適用する法令等に違いはあるが、緩衝
地帯において行われる建築物・工作物の新築、増築、改築、土地
の形質変更等に係る行為については、許可制や届出制に基づく規
制が定められ、資産の周辺環境の万全な保護措置が講じられてい
る。保全管理区域については、富士山の信仰と緊密に関わる湖沼
・湧水、神社などの構成資産は、富士山の火山活動とも深く結び
ついており、富士山の火山噴出物(溶岩等)の到達範囲及びその
外縁部に立地するため、富士山の景観の一体性を保全するために
、火山噴出物(溶岩等)の到達範囲を基本とし、現在の土地利用
形態をも十分考慮した上で、演習場や緩衝地帯を含め広く設定し
た。保全管理区域は、条例や協定等により十分な保全の仕組みが
講じられている。(2)都市計画との調整資産とその緩衝地帯に
おいて、道路の整備や公共下水道の整備などの施設を整備する場
合には、資産の保護及び緩衝地帯の保全の観点から、関係機関の
間で相互に連携を図りつつ、調整を行うこととしている。現在、
資産と緩衝地帯は一部都市計画区域に含まれており、これらの区
域では引き続き山梨県・静岡県が定める「都市計画区域マスター
プラン(都市計画区域の整備、開発及び保全の方針)」や関係市
町−111−村が定める「市町村マスタープラン(市町村の都市
計画に関する基本的な方針)」に基づく様々なまちづくりの施策
を進めることとしている。これらのマスタープランにおいては、
都市計画区域の将来像が明示されており、これにより道路などの
都市施設の整備事業や市街地開発事業が行われる場合には、適切
な距離を考慮して緑地を配置し、自然的環境の整備又は保全の視
点との調和を図ることとしている。なお、資産とその緩衝地帯に
ついて、今後、都市計画区域の変更やマスタープランの見直し

243 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:19:18.32 ID:qaNJh0fj.net
護地区@建築物の新築・増築・改築ア建築物の新築・増築は、原則として許可しな
い。ただし、次の各項についてはこの限りでない。(ア)宗教活動に必要不可欠で
、伝統的工法・建築様式を用い景観に配慮したものの新・増・改築(イ)学術研究
、防災、その他の公益上必要と認められるもので、当該地区以外ではその目的を達
成することができないと認められるものの新・増・改築。(ウ)安全確保上必要最
小限の新・増・改築イ前述の(ア)から(ウ)の場合における外観意匠は、和風仕
様を原則に以下のとおりとし、細部についてはその都度検討する。勾配屋根とし、
材料に自然素材を用いるか、色彩及び形態が既存の建築物または周囲の景観になじ
むものとする。屋根材料に自然素材を用いるか、色彩及び形態が既存の建築物また
は周囲の景観になじむものとする。壁面ウトイレ等既存の社会的建築物の改築につ
いては、用途、構造、規模等を著しく変更せず、遺構等の保存と景観に配慮するも
のとする。A工作物の設置・改修・除却ア工作物の設置に関しては、周囲の景観に
そぐわないものを許可しない。景観を阻害する既存の工作物は、除却するか更新時
に形状・色彩・規模において改良し、周囲の景観の保全に努める。なお、工作物に
ついては、以下の5種類に分類し、その取扱を以下のとおりとする。(ア)鳥居や
碑塔などの宗教的工作物a鳥居や碑塔などについては、規模・形態・色彩・材質等
に関し現状を維持する。b老朽化に伴う改修や安全確保を図る目的で強度等を向上
させる場合には、現状の形態・色彩を踏襲するとともに、周囲の景観にも調和した
ものとするよう努める。−104−−105−(イ)文化財の活用に資する工作物
照明設備、文化財等の説明板・地図等の案内板等については、規模・形態・色彩・
材質等に関し、周囲の景観に調和するものとする。(ウ)登山道等の整備に必要な
工作物a安全確保を目的とする道路関連の工作物については、周囲の景観に馴染む
形態・色彩とする。b危険防止及び安全管理のための工作物については、安全確保
の機能を前提として、周囲の景観に馴染んだ形態・色彩とする。c

244 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:19:26.71 ID:zKs+yeG4.net
管理のための基本方針を定め、管理している。また、『三保松
原保存管理計画書』には、取扱基準に関する解説が下記のとお
り明示されている。詳細は『三保松原保存管理計画書』を参照
。@人命の安全を確保するためのもの−106−A海岸保全上
必要なもので、景観等に著しい影響を与えないもの。B既存の
飛行場の各設備の整備C都市公園としての整備D学校、体育施
設等の25mを越えない照明及び旗柱類E松の生立木に対する
管理団体との協議F伐採に伴う植栽協力図5規制地区区分図な
お、現状変更については、下表の基準を適用する。表地区施策
内容特別規制A地区特別規制B地区(1)本地区に係る現状変
更等のうち、次のア又はイに該当するものを対象とする。ア階
数が2以下で、かつ、地階を有しない木造又は鉄骨造の建築物
であって、建築面積(増築又は改築にあっては、増築又は改築
後の建築面積)が120uを超え1,000u以下のもので3
月以内の期限を限って設置されるものの新築、増築又は除却イ
道路の設置、改修又は除却(当該道路の設置期間が1年以内の
ものに限る)(2)(1)の現状変更等についての許可の基準
は、次のとおりとする。ア(1)のアについては、当該建築物
が公共性の高いもの又は広く一般の利用に供されるものであっ
て、景観等に著しい影響を与えず、かつ、その設置期間終了後
に原状に復されることが確実な場合でなければ、原則として認
めない。イ(1)のイについては、当該道路が海岸保全のため
に必要な工事に伴って設置されるものであって、その設置期間
終了後に原状に復されることが確実な場合でなければ、原則と
して認めない。第1種規制地区(1)本地区に係る現状変更等
については、その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更
等についての許可の基準は、次のとおりとする。本地区におけ
る次のアからカまでのいずれかに該当する現状変更等について
は、原則として認めない。ア高さが17mを超える工作物(学
校施設、体育施設その他の教育又は文化に関する施設における
照明灯、旗柱その他これに類するもの(以下「施設内照明灯等
」という。)にあっては、その高さが25mを

245 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:25:23.20 ID:E7K9GyE6.net
どを行う場合には、国が定めた「都市計画運用指針」に基づき、
地域住民の意見を聞くことはもとより、静岡県及び関係各市町の
文化財・環境・景観などの各部局の担当を含む関係行政機関とも
十分な連絡・調整を図ることとしている。資産とその緩衝地帯に
おいて、道路の整備や公共下水道の整備などの施設を整備する場
合には、資産の保護及び緩衝地帯の保全の観点から、関係機関の
間で相互に連携を図りつつ調整を行うこととする。以上のように
、資産とその緩衝地帯については、文化財保護法をはじめ関係法
令が適切に適用されるとともに、山梨県、静岡県及び関係市町村
が定める都市計画の下に資産の保存・整備と開発及び保全が一体
となって機能している。(3)住民生活との調和資産及びその周
辺に居住する住民の生活については、資産の保護を前提としつつ
、日常の住民生活を著しく妨げることの無いよう調和を図ってゆ
くことが必要である。そのためには地域住民に対し、資産の価値
を十分に伝えることはもとより、資産とともに生活するという認
識をいっそう深められるような施策を講ずる必要がある。上記の
視点に基づき、山梨県・静岡県及び地元市町村では地域住民に対
する説明会が必要に応じて実施されており、行政と住民との間に
おいて積極的な情報交換が行われている。また、各市町村担当課
の役所には地域住民からの問い合わせに迅速に対応するための体
制が整備されている。3具体的な施策鉄塔・看板・広告塔などの
景観に負の影響を与える人工物については、規模、色彩、素材等
の観点から、外観の調和に努める。構成資産の周囲において人工
物の設置計画がある場合には、構成資産に与える影響からそれら
の位置、規模等に関する十分な検討を行うとともに、設置をする
場合においても、条例及び関係法令に定める規模・色彩・素材等
の観点から景観に十分配慮するよう関係者への理解と協力を求め
る。既存の施設で、特に資産の顕著な普遍的価値に著しい負の影
響を及ぼす可能性のあるものについては、撤去・修景を含めた対
応により影響の軽減に努める。公益上必要な施設については、利
用状況を尊重しつつ、修景を行うことにより景観に対する影響の
軽減を図る。資産とその緩衝地帯において予定されている開発

246 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:25:40.24 ID:qaNJh0fj.net
告物については、富士山標識関係者連絡協議会が策定する「富士山における標識類
総合ガイドライン(仮称)」に沿ったものとする。(エ)学術研究を目的として設
置する工作物計測機器類については、規模・形態・色彩・材質等において、景観を
阻害しないものとする。(オ)その他の工作物公園施設等における建築物・工作物
、期限を限って設置する仮設の工作物については、周囲の景観に馴染んだ形態・色
彩とする。イ土地の形状・土壌の性質の変更、土壌・岩石の採取第1種保護地区と
同様の取扱基準とする。ウ動植物の捕獲・採取、木竹の伐採・植栽(ア)動植物の
捕獲・採取については、第1種保護地区と同様の取扱基準とする。(イ)木竹の伐
採については許可しない。ただし、次の各項に関するものはこの限りでない。・病
害虫木の伐採及び危険木の伐採等森林管理及び安全管理に関わるもの。・国有林野
施業実施計画に基づくもの。(ウ)植栽については、原則として周辺の在来植生と
調和した植物とする。エ登山道・道路等の新設・維持第1種保護地区と同様の取扱
基準とする。(3)三保松原静岡市教育委員会は、文化財を保護・育成する立場を
堅持し、予想される開発計画との適切な調整を図るため、文化庁及び静岡県教育委
員会と協議の上、『名勝「三保松原」保存管理計画書』及び『名勝「三保松原」保
存管理計画書解説』を平成元年4月15日に改訂し(解説:平成4年10月29日
一部改訂)、現状変更申請等に対応している。名勝三保松原地内における文化財保
護法以外の法令・条例による規制は、静岡県立自然公園条例、静岡県風致地区条例
等がある。さらに、指定地域を特別規制A地区、特別規制B地区、第1種規制地区
、第2種規制地区及び第3種規制地区の5規制地区に分け、管理のための基本方針
を定め、管理している。また、『三保松原保存管理計画書』には、取扱基準に関す
る解説が下記のとおり明示されている。詳細は『三保松原保存管理計画書』を参照
。@人命の安全を確保するためのもの−106−A海岸保全上必要なもので、景観
等に著しい影響を与えないもの。B既存の飛行場の各設備の整備C

247 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:25:49.07 ID:zKs+yeG4.net
高さが17m以下の工作物の増築又は改築であって、増築又は
改築後の工作物の高さが17m(施設内照明灯等にあっては、
25m)を超える場合ウ高さが17mを超える工作物の増築又
は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さが増築又は改
築前のもの(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場
合エ規模、形態、意匠又は色彩が景観を損なうおそれがあると
認められる工作物の新築、増築、改築又は除却オ環境を損なう
おそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他こ−
107−れに類するものの投棄又は埋立てカ松の生立木の枝打
ち又は伐採(所有者及び管理団体による同意のある場合を除く
。)第2種規制地区(1)本地区内の現状変更等については、
その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更等についての
許可の基準は、次のとおりとする。本地区における次のアから
カまでのいずれかに該当する現状変更等については、原則とし
て認めない。ア高さが21mを超える工作物(施設内照明灯等
にあってはその高さが25mを超えるもの)の新築イ高さが2
1m以下の工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の
工作物の高さが21m(施設内照明灯等にあっては、25m)
を超える場合ウ高さが21mを越える工作物の増築又は改築で
あって、増築又は改築後の工作物の高さが増築又は改築前のも
の(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合エ規模
、形態、意匠又は色彩が景観を損なうおそれがあると認められ
る工作物の新築、増築、改築又は除却オ環境を損なうおそれが
あると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他これに類する
ものの投棄又は埋立てカ松の生立木の枝打ち又は伐採(所有者
及び管理団体による同意のある場合を除く。)第3種規制地区
(1)本地区内の現状変更等については、その全部を対象とす
る。(2)(1)の現状変更等についての許可の基準は、次の
とおりとする。本地区における次のアからウまでのいずれかに
該当する現状変更等については、原則として認めない。ア規模
、形態、意匠又は色彩が景観を損なうおそれがあると認められ
る工作物の新築、増築、改築又は除却イ環境を

248 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:32:29.15 ID:qaNJh0fj.net
の整備D学校、体育施設等の25mを越えない照明及び旗柱類E松の生立木に対す
る管理団体との協議F伐採に伴う植栽協力図5規制地区区分図なお、現状変更につ
いては、下表の基準を適用する。表地区施策内容特別規制A地区特別規制B地区(
1)本地区に係る現状変更等のうち、次のア又はイに該当するものを対象とする。
ア階数が2以下で、かつ、地階を有しない木造又は鉄骨造の建築物であって、建築
面積(増築又は改築にあっては、増築又は改築後の建築面積)が120uを超え1
,000u以下のもので3月以内の期限を限って設置されるものの新築、増築又は
除却イ道路の設置、改修又は除却(当該道路の設置期間が1年以内のものに限る)
(2)(1)の現状変更等についての許可の基準は、次のとおりとする。ア(1)
のアについては、当該建築物が公共性の高いもの又は広く一般の利用に供されるも
のであって、景観等に著しい影響を与えず、かつ、その設置期間終了後に原状に復
されることが確実な場合でなければ、原則として認めない。イ(1)のイについて
は、当該道路が海岸保全のために必要な工事に伴って設置されるものであって、そ
の設置期間終了後に原状に復されることが確実な場合でなければ、原則として認め
ない。第1種規制地区(1)本地区に係る現状変更等については、その全部を対象
とする。(2)(1)の現状変更等についての許可の基準は、次のとおりとする。
本地区における次のアからカまでのいずれかに該当する現状変更等については、原
則として認めない。ア高さが17mを超える工作物(学校施設、体育施設その他の
教育又は文化に関する施設における照明灯、旗柱その他これに類するもの(以下「
施設内照明灯等」という。)にあっては、その高さが25mを越えるもの)イ高さ
が17m以下の工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さが
17m(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合ウ高さが17mを超え
る工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さが増築又は改築
前のもの(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合エ規

249 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:33:44.77 ID:zKs+yeG4.net
あると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他これに類する
ものの投棄又は埋立てウ松の生立木の枝打ち又は伐採(所有者
及び管理団体による同意のある場合を除く。)−108−第5
章緩衝地帯の保存管理本章な状態で守っていくための課題
や、今後検討する必要があると考えられる事項等を幅広く提案
している。1現状の把握め良好な景
観を形成する範囲を基準としている。図緩衝地帯全体図以下に
それぞれの現状を記す。(1)富士山山体及び登山道A富士山
(御中道含む)標高約1,500m以上は構成資産内に含まれ
ている。A1山頂信仰遺跡(御鉢巡り含む)標

250 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:37:58.19 ID:E7K9GyE6.net
は起こり得ない。「富士山世界遺産両県協議会」では、両県の知
事・市町村長を中心に、許認可・保存に関わる国機関も加わり、
開発の状況を把握し、コントロールのあり方について検討を行っ
ている。開発計画のうち、現在北麓(山梨県)においては都市計
画区域用途地域または都市計画区域外では5ha以上、都市計画
内(用途地域外)では10ha以上の計画については、山梨県

251 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:38:16.66 ID:Ewt9MkZR.net
又は色彩が景観を損なうおそれがあると認められる工作物の新築、増築、改築又は
除却オ環境を損なうおそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他こ−
107−れに類するものの投棄又は埋立てカ松の生立木の枝打ち又は伐採(所有者
及び管理団体による同意のある場合を除く。)第2種規制地区(1)本地区内の現
状変更等については、その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更等について
の許可の基準は、次のとおりとする。本地区における次のアからカ

252 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:39:32.22 ID:zKs+yeG4.net
m以上は構成資産内に含まれている。A2大宮・村山口登山道
標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。A3須
山口登山道標高約1,500m以上は構成資産内に含まれてい
る。A4須走口登山道標高約1,500m以上は構成資産内に
含まれている。標高約1,500m〜800mにおいては、保
全管理区域として保護されている。A5吉田口登山道全体が緩
衝地帯で保護されている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖
A8精進湖A9本栖湖(2)信仰B1富士山

253 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:44:19.62 ID:E7K9GyE6.net
の組織である「山梨県土地利用調整会議」に事前協議書が提出さ
れ、知事の同意が必要とされている。その同意を得た後で、個別
法令の許認可を担当する部署での手続きを行うことになっており
、一元化した組織かつ統一した基準での開発のコントロールが行
われている。こうした大規模開発を含む緩衝地帯内で行われる一
定規模以上の開発行為については、「富士山世界遺産両県協議会
」へ報告がなされ、必要に応じて助言等がなされる。現時点で、
緩衝地帯内に存在するゴルフ場・スキー場については改築の際な
どにより景観に配慮した形態にすることを個別に求めていく。ま
た、各市町村の景観計画の下に、各市町村は景観阻害要因の排除
に努めることとしているほか、世界遺産暫定一覧表に記載され、
世界遺産一覧表への記載の可能性のある文化資産に相応しい周辺
市街地を創出するために適切な景観の保全・改善の施策を実施す
ることとしている。なお、次に掲げる開発計画等の立案に当たっ
ては、いずれにおいても資産への影響を最小限に留めるよう関係
機関・団体と調整を行うことし、実施する場合にも事前に十分な
協議を行うこととしている。@観光開発(ホテル・ゴルフ場・ス
キー場)A廃棄物処分場又は清掃工場B工場又は工業団地C道路
整備(ブルドーザー道)また、資産の保全状況及び資産に与える
影響の概要については、推薦書本文において記述しているとおり
である。これらの影響などについて顕著な普遍的価値の適切な保
存管理という観点から、「資産の視覚的結び付き」、「資産の関
連性」、「個別資産の保護」の3つに分類し、影響の程度を観察
する指標を設定した。資産の顕著な普遍的価値を確実に保護する
ためには、資産に影響を与える要因について、監視の方策及び負
の影響が及ばない方策を検討する必要がある。その考え方の概要
については以下の表に示すとおりである。−114−表資産に負
の影響を与える要因とその考え方顕著な普遍的価値を構成する諸
要素資産に対する負の影響観察指標として考えられるもの富士山
の顕著な普遍的価値眺望・信仰知識の提供・普及活動等の停滞に
よる影響・資産の知覚的結び付き、関連性の未理解による影響気
候変動による影響・酸性雨による影響(建造物等の腐食)・温

254 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:44:44.16 ID:qaNJh0fj.net
に該当する現状変更等については、原則として認めない。ア高さが21mを超える
工作物(施設内照明灯等にあってはその高さが25mを超えるもの)の新築イ高さ
が21m以下の工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さが
21m(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合ウ高さが21mを越え
る工作物の増築又は改築であって、増築又は改築後の工作物の高さが増築又は改築
前のもの(施設内照明灯等にあっては、25m)を超える場合エ規模、形態、意匠
又は色彩が景観を損なうおそれがあると認められる工作物の新築、増築、改築又は
除却オ環境を損なうおそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他これ
に類するものの投棄又は埋立てカ松の生立木の枝打ち又は伐採(所有者及び管理団
体による同意のある場合を除く。)第3種規制地区(1)本地区内の現状変更等に
ついては、その全部を対象とする。(2)(1)の現状変更等についての許可の基
準は、次のとおりとする。本地区における次のアからウまでのいずれかに該当する
現状変更等については、原則として認めない。ア規模、形態、意匠又は色彩が景観
を損なうおそれがあると認められる工作物の新築、増築、改築又は除却イ環境を損
なうおそれがあると認められる塵芥、汚泥、産業廃棄物その他これに類するものの
投棄又は埋立てウ松の生立木の枝打ち又は伐採(所有者及び管理団体による同意の
ある場合を除く。)−108−第5章緩衝地帯の保存管理本章では、富士山の世界
文化遺産としての価値を将来にわたり適切に保存・管理するために緩衝地帯を設け
、その施策について記述する。富士山の効果的かつ確実な保存管理を行うためには
、地元関係者の協力・助言が不可欠であることから、関係自治体・地域住民・観光
関係者・神社関係者で構成する「山梨県保存管理計画策定協力者会議」(第1章表
)を平成年月に、「静岡県保存管理計画協力者部会」(第1章表)を平成年月にそ
れぞれ設置した。協力者部会の委員それぞれの立場から、富士山を良好な状態で守
っていくための課題や、今後検討する必要があると考えられる事項

255 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:44:45.66 ID:zKs+yeG4.net
山宮浅間神社B3村山浅間神社B4須山浅間神社B5冨士浅間
神社全体が緩衝地帯で保護されB6河口浅間神社ている。B7
冨士御室浅間神社B8御師住宅B9山中湖B10河口湖B11
忍野八海B12船津胎内樹型B13吉田胎内樹型B14人穴富
士講遺跡(人穴浅間神社)B15白糸の滝(3)眺望C1三保
松原海浜に面した南側のエリアが構成資産であり、水際線から
50mの範囲については、海岸法により保護されている。北側
エリアは緩衝地帯として保護されている。2保全管理の基本的
な考え方各構成資産の保存計画の策定状況については、本推薦
書の7.資料、e)参考文献、3)保存管理計画書に示すとお
りである。特に山梨県・静岡県教育委員会は、文化庁及び関係
各市町村の教育委員会との十分な調整の下に『「富士山」包括
的保存管理計画』を策定し、資産の全体を視野に入れた総括的
な保存管理を行っている。包括的保存管理計画に定めた基本方
針に基づき、管理団体である県・市町村が個々の重要文化財、
史跡、特別名勝又は名勝、特別天然記念物又は天然記念物の保
存管理計画を策定し、具体的で適切な保存管理に当たっている
。これらの保存管理計画を要約したものについては、付属資料
に示すとおりである(別添参考資料)。「富士山」を総体とし
て保全するためには、構成資産のみならず緩衝地帯をも含め、
資産に影響を及ぼす人工物などを適切に制御していく必要があ
る。そのため、構成資産の本質的な価値に負の影響を与える可
能性のある人工物や開発については、たとえそれが緩衝地帯に
おけるものであってもできる限り抑制することとし、やむを得
ず設置する場合であっても、最小限の数量・規模とするととも
に、色彩等の観点から景観にも十分配慮するよう関係者への理
解と協力を求めることとしている。−109−−110−なお
、既存の鉄柱・看板・広告塔など構成資産に影響を及ぼすもの
については、撤去または修景に努め、公益上必要と考えられる
施設については、現状の利用状況を尊重しつつ、将来的に撤去
又は移転等について検討するとともに、当面の間、資産に対す
る影響の軽減を図ることとする。(1)緩衝地

256 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:50:27.41 ID:E7K9GyE6.net
化による影響(植生への影響)自然災害による影響・大雨による
影響(遺跡、建造物のき損)・噴火(遺跡、建造物のき損)・虫
害、樹木の成長等による影響(遺跡、景観のき損)観光圧力によ
る影響・観光客増加による影響(遺跡、建造物のき損、周辺環境
の変化)開発圧力による影響・周辺地域の大規模開発による影響
(埋蔵部下材の消失、景観阻害要因の設置)・住民の多様な意識
による影響(統一性のない町並みデザイン)資産の視覚的結び付
きに関して・視点場における景観を阻害する要因の数・規制(景
観条例等)に適合しない要因の数資産の関連性に関して・知識の
提供、普及状況(整備の進捗、ガイダンス施設、研究報告、発掘
調査、パンフレット、HPなどによる各種情報提供、国内外専門
家による現地確認、各種研修会、セミナー等の開催)・観光客数
の動向(入込数、便益施設と収容能力など)個別資産の保護に関
して・酸性雨の状況(PHなど)・水系の状況(水質、水量、生
物など)・植生の状況(樹種とその割合など)・遺構の状況(礎
石の位置など)・現状変更数及び内容(2)環境の圧力資産の価
値を著しく低下させるような自然的環境の変化として、山体の形
状を変化させる噴火及びそれに伴う噴石、火砕流・火砕サージ、
溶岩流、融雪型火山泥流、降灰、降灰後の降雨による土石流など
による登山道及び周辺の資産の損傷が予測される。「大沢崩れ」
が約1000年前より始まり、現在その幅は年1.6mの割合で
拡大している(富士砂防・S45〜H20の38年間で約60m
・3400メートル地点・523万?・年13.8?の土砂が流
出)。ただし、噴火・地震等がなければ少なくとも200年後ま
では富士山の景観に大きな変化はないと予測されている(大沢崩
れと富士山の土石流・「富士火山」P407〜)。酸性雨を含む
大気汚染が引き起こす被害については、現段階では確認されてい
ない。白糸ノ滝については、年2cmの割合で後退しており、1
0年程度の間隔で自然崩壊が発生する。−115−砂嘴である三
保松原では20世紀後半に土砂供給源の川での土砂採取が活発に
なり、堆積活動が減少したことで海流による海岸浸食が進んでい
たが、現在は土砂採取の禁止等により、堆積活動が回復してい

257 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:50:47.90 ID:qaNJh0fj.net
している。1現状の把握現在、富士山の緩衝地帯においては、自然公園法、森林法
、都市計画法及び山梨県、静岡県の各関係市町村が定める条例、計画の下に、資産
の周辺環境について万全な保護措置がとられている。緩衝地帯の範囲については、
行政界・自然地形・道路等の明確な境界などを考慮しつつ、資産の保護に必要不可
欠な範囲を設定した。現在、緩衝地帯において構成資産の顕著な普遍的価値を著し
く低下させるような開発は計画されていないが、今後計画、実施されるおそれも想
定しなければならない。また、自然環境についても同様である。構成資産の所在地
域における自然災害については、台風・大雨・地震・洪水・噴火などが想定され、
それぞれについて綿密な防災対策が講じられている。保全管理区域については、各
々の構成資産間の関係を良好に保ち、富士山の景観の一体性・連続性を保証するた
めに、緩衝地帯を含め広く設定した。設定については、富士山を周辺から展望した
際、資産範囲を含め良好な景観を形成する範囲を基準としている。図緩衝地帯全体
図以下にそれぞれの現状を記す。(1)富士山山体及び登山道A富士山(御中道含
む)標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。A1山頂信仰遺跡(御
鉢巡り含む)標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。A2大宮・村
山口登山道標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。A3須山口登山
道標高約1,500m以上は構成資産内に含まれている。A4須走口登山道標高約
1,500m以上は構成資産内に含まれている。標高約1,500m〜800mに
おいては、保全管理区域として保護されている。A5吉田口登山道全体が緩衝地帯
で保護されている。A6北口本宮冨士浅間神社A7西湖A8精進湖A9本栖湖(2
)信仰B1富士山本宮浅間大社B2山宮浅間神社B3村山浅間神社B4須山浅間神
社B5冨士浅間神社全体が緩衝地帯で保護されB6河口浅間神社ている。B7冨士
御室浅間神社B8御師住宅B9山中湖B10河口湖B11忍野八海B12船津胎内
樹型B13吉田胎内樹型B14人穴富士講遺跡(人穴浅間神社)B

258 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:50:53.30 ID:zKs+yeG4.net
為規制緩衝地帯等(保全管理区域)は、資産と密接に関連する
丘陵・河川・樹木などの自然的要素をはじめ、埋蔵文化財、歴
史的な建築物、歴史的な出来事に関する伝承地などの歴史的要
素のほか、資産の活用に関する施設、市街地を構成する建築物
又は工作物、道路・鉄道及びそれらの関連施設、その他の人工
物などの人文的要素により構成される。緩衝地帯等においては
、資産の周辺に良好に残る自然的要素及び歴史的要素を保全す
るとともに、人文的要素については資産を保護するための緩衝
地帯の特質にふさわしいものとなるよう適切に誘導することが
必要である。したがって、そのために緩衝地帯の範囲を適切に
確保するとともに、自然公園法や山梨県、静岡県関係各市町村
が定める条例に基づき行為規制を行い、緩衝地帯の保全対策を
講ずることとしている。緩衝地帯等の範囲については、地籍境
界・行政界・道路等の明確な境界などを考慮した上で、資産の
顕著な普遍的価値を適切に保護することが可能であることを前
提として定めている。緩衝地帯において行われる建築物及び工
作物の新築・増築・改築、土地の形質変更等に係る行為、木竹
の伐採については、許可制や届出制に基づく規制を設けており
、これらの行為に関する重要な事項については、特に関係各市
町村の景観審議会等による調査、審議に基づき、関係市町村が
事前に適切な指導や助言を行うこととしている。緩衝地帯は大
きく3つの方法により保護措置が講じられている。一番目は自
然公園法(山梨県のほぼ全域)、二番目は景観法に基づく各市
町村の景観条例及び景観計画(山梨県忍野村・静岡県富士市・
富士宮市ほか)、三番目が各市町村独自の景観条例や土地利用
事業指導要綱(山梨県富士吉田市の一部・静岡県裾野市・御殿
場市・小山町)である。三番目の地域に関しては将来的に二番
目の保護措置に移行する予定である。なお、三保松原などいく
つかの資産においては、資産範囲が文化財としての登録範囲よ
りも狭く設定されているため、緩衝地帯の一部は文化財保護法
により保護されている。これらの地域では適用する法令等に違
いはあるが、緩衝地帯において行われる建築物

259 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 14:56:31.91 ID:E7K9GyE6.net
。また、三保松原における松にはマツクイムシ(マツノザイセン
チュウ)による被害が見られる。これに対しては、薬剤注入・散
布による予防措置及び植林、枯れた松の除去を資産の所在する静
岡市とNPO法人が行っており、被害の拡大を防止しており、将
来的に改善される見通しが付いている。(3)自然災害と危機管
理資産の所在地域における自然災害としては、第一に富士山特有
のものとして山体及び側火山からの噴火及びそれに伴う噴石、火
砕流・火砕サージ、溶岩流、融雪型火山泥流、降灰、降灰後の降
雨による土石流などが予想されるとともに、数年単位で発生する
山体における雪崩(特に大量の水分を含んだ雪が流動する雪泥流
)や大沢崩れ及びそれに伴う土石流、強風、雨水による浸食など
が考えられる。また、富士山を含む駿河湾沿いの地域はM8クラ
スの海洋プレート内地震の発生が予測されている。第二に日本列
島の太平洋側における一般的自然災害である台風・大雨・洪水並
びに火災等が予測されている。第三に三保松原に関しては海岸浸
食に伴う高潮などの被害がある。これらについてそれぞれ以下の
ような防災対策を講じている。噴火及びそれに伴う災害に対して
は、気象庁をはじめとする研究・防災機関が常時観測を行うと同
時に、国の富士山ハザードマップ検討委員会報告書(2004年
)に基づき県及び市町村において火山防災計画(ハザードマップ
・避難計画)などを策定している。雪崩については、吉田口登山
道では馬返より上の登山道に浸透桝を設け、雨水や雪崩による崩
壊を防いでいる。土砂崩れ・土石流(主に大沢崩れ)については
国が中心となり、源頭部における水分と土砂の分離、山麓におけ
る土石流災害防止を目的とした遊砂地の設置などを行っている。
また、登山道を管理する県では道流堤を設置し、落石の落下先を
コントロールしている。これらの災害は発生自体を防止すること
は困難であるため、その被害を最小限にとどめることを対策の骨
子としている。地震に関する対策としては、大規模地震対策特別
措置法(1978年)に基づき、予知を目的とした観測体制、予
知を前提とした非難・警戒体制、防災施設整備が行われるととも
に、東海地震対策大綱(2003)に基づき国・県・市町村の

260 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:02:40.14 ID:E7K9GyE6.net
災計画が策定されている。台風は1996年9月に富士山南側の
人工林地区(ヒノキ)に風倒の被害(標高1100〜1200m
中心、計1125ha、富士山では約935haうち国有林62
0ha)をもたらしたことがあるため、1997年より静岡県が
中心となり、被害地に対して自生種(ブナ・ミズナラ)の植栽(
のべ22・68ha)を実施している。また、風倒による被害を
防ぐため人工林における下刈を実施している。大雨・洪水に関し
ては堤防・遊水地・砂防堰堤の建設や河川の改修などにより、

261 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:02:56.28 ID:qaNJh0fj.net
びそれらの関連施設、その他の人工物などの人文的要素により構成される。緩衝地
帯等においては、資産の周辺に良好に残る自然的要素及び歴史的要素を保全すると
ともに、人文的要素については資産を保護するための緩衝地帯の特質にふさわしい
ものとなるよう適切に誘導することが必要である。したがって、そのために緩衝地
帯の範囲を適切に確保するとともに、自然公園法や山梨県、静岡県関係各市町村が
定める条例に基づき行為規制を行い、緩衝地帯の保全対策を講ずる

262 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:03:05.07 ID:zKs+yeG4.net
こととする。以上のように、資産とその緩衝地帯については、
文化財保護法をはじめ関係法令が適切に適用されるとともに、
山梨県、静岡県及び関係市町村が定める都市計画の下に資産の
保存・整備と開発及び保全が一体となって機能している。(3
)住民生活との調和資産及びその周辺に居住する住民の生活に
ついては、資産の保護を前提としつつ、日常の住民生活を著し
く妨げることの無いよう調和を図ってゆくことが必要である。
そのためには地域住民に対し、資産の価値を十

263 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:08:41.59 ID:E7K9GyE6.net
雨時の洪水に対する防止策を講じている。山火事に対しては、防
火帯を設けており、大規模な火災に対して最大限の対応を可能と
している。建造物の火災に対しては自動火災報知設備・ドレンチ
ャー設備・消火栓、放水銃などを設置しているほか、自主防火組
織も整備するなど、万全を期しているので問題ない。万一、上記
の災害が発生した場合においても、速やかに原状復旧の対策を講
じるための制度及び体制を完備しており、資産の価値が減じるこ
とはない。三保松原においては、安倍川(土砂供給源)下流部で
の砂利採取を1968年より海岸浸食の原因の一因と考え禁止す
るとともに、1989年より34年計画(2034年まで)でヘ
ッドランド・離岸堤の設置や養浜による海岸保全対策を行い、現
在、海岸と平行した方向に年250mの割合で砂浜の回復が進行
している。現在ヘッドランドの一部が景観に影響を与えているが
、砂浜の回復後に撤去する計画が進んでいる。−116−登山者
の安全に関しては、気候の急変に備え、「富士山登山指導センタ
ー(山頂と富士宮新五合目)」、「富士山安全指導センター(吉
田口五合目)」と「富士山衛生センター(富士宮口八合目)」が
設けられている。(4)来訪者及び観光の圧力富士山の構成資産
のうち私有財産である御師住宅(小佐野家住宅)を除いた資産は
すべて公開されている。ただし山体資産範囲については登山道及
び山頂部以外は土地所有者(国、県、富士山本宮浅間大社)の了
解が必要であり、安全上の観点からも県が登山道からの逸脱を好
ましくない行為として事実上立入を制限している。山体以外の資
産については、き損・悪戯・盗難等の被害から建造物等の構成資
産を護るために、防犯警備施設を設置するとともに巡視及び監視
の体制を整備し(山宮・村山・人穴等では防犯システムは採用さ
れていない)、来訪者によるゴミの増加等に対しても地域住民や
関係市町村が適切な管理を行っていることから、観光による圧力
が資産の価値を著しく低下させるようなことは起こり得ない。山
体に関しては、観光客によるごみ及びし尿及び自動車で訪れる来
訪者(富士山スカイラインでは4月〜11月の合計で年平均12
7,000台・1999〜2009年、富士スバルラインで年

264 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:08:58.56 ID:qaNJh0fj.net
。緩衝地帯等の範囲については、地籍境界・行政界・道路等の明確な境界などを考
慮した上で、資産の顕著な普遍的価値を適切に保護することが可能であることを前
提として定めている。緩衝地帯において行われる建築物及び工作物の新築・増築・
改築、土地の形質変更等に係る行為、木竹の伐採については、許可制や届出制に基
づく規制を設けており、これらの行為に関する重要な事項については、特に関係各
市町村の景観審議会等による調査、審議に基づき、関係市町村が事前に適切な指導
や助言を行うこととしている。緩衝地帯は大きく3つの方法により保護措置が講じ
られている。一番目は自然公園法(山梨県のほぼ全域)、二番目は景観法に基づく
各市町村の景観条例及び景観計画(山梨県忍野村・静岡県富士市・富士宮市ほか)
、三番目が各市町村独自の景観条例や土地利用事業指導要綱(山梨県富士吉田市の
一部・静岡県裾野市・御殿場市・小山町)である。三番目の地域に関しては将来的
に二番目の保護措置に移行する予定である。なお、三保松原などいくつかの資産に
おいては、資産範囲が文化財としての登録範囲よりも狭く設定されているため、緩
衝地帯の一部は文化財保護法により保護されている。これらの地域では適用する法
令等に違いはあるが、緩衝地帯において行われる建築物・工作物の新築、増築、改
築、土地の形質変更等に係る行為については、許可制や届出制に基づく規制が定め
られ、資産の周辺環境の万全な保護措置が講じられている。保全管理区域について
は、富士山の信仰と緊密に関わる湖沼・湧水、神社などの構成資産は、富士山の火
山活動とも深く結びついており、富士山の火山噴出物(溶岩等)の到達範囲及びそ
の外縁部に立地するため、富士山の景観の一体性を保全するために、火山噴出物(
溶岩等)の到達範囲を基本とし、現在の土地利用形態をも十分考慮した上で、演習
場や緩衝地帯を含め広く設定した。保全管理区域は、条例や協定等により十分な保
全の仕組みが講じられている。(2)都市計画との調整資産とその緩衝地帯におい
て、道路の整備や公共下水道の整備などの施設を整備する場合には

265 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:09:07.51 ID:zKs+yeG4.net
はもとより、資産とともに生活するという認識をいっそう深め
られるような施策を講ずる必要がある。上記の視点に基づき、
山梨県・静岡県及び地元市町村では地域住民に対する説明会が
必要に応じて実施されており、行政と住民との間において積極
的な情報交換が行われている。また、各市町村担当課の役所に
は地域住民からの問い合わせに迅速に対応するための体制が整
備されている。3具体的な施策鉄塔・看板・広告塔などの景観
に負の影響を与える人工物については、規模、色彩、素材等の
観点から、外観の調和に努める。構成資産の周囲において人工
物の設置計画がある場合には、構成資産に与える影響からそれ
らの位置、規模等に関する十分な検討を行うとともに、設置を
する場合においても、条例及び関係法令に定める規模・色彩・
素材等の観点から景観に十分配慮するよう関係者への理解と協
力を求める。既存の施設で、特に資産の顕著な普遍的価値に著
しい負の影響を及ぼす可能性のあるものについては、撤去・修
景を含めた対応により影響の軽減に努める。公益上必要な施設
については、利用状況を尊重しつつ、修景を行うことにより景
観に対する影響の軽減を図る。資産とその緩衝地帯において予
定されている開発計画で、顕著な普遍的価値に影響を与える可
能性があると判断されているものについては、あらかじめその
影響を最小限にとどめるような施工方法について検討し、事前
協議を行うよう関係機関との調整を図る。以上の取扱い内容の
詳細については、付章に事業計画一覧表として示している。ま
た富士山は、山頂から駿河湾の海浜に至るまでの広い裾野を有
している。そのため多様な植生がみられ、広範囲に湧水が分布
しており、周辺では古くから人々の生活が営まれ、市街地化や
企業の進出など開発が進んでいる。このような特性をふまえ、
富士山及び富士山周辺の環境を、良好な状態で一体的に保全す
るためには、以下の項目について施策を実施することが必要で
ある。−112−(1)ゴミ、不法投棄対策の取組マナーの啓
発や清掃活動を実施するとともに、あわせて不法投棄防止のた
めの監視体制を強化するなど、良好な環境を保

266 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:15:22.96 ID:E7K9GyE6.net
均410,000台・2006〜2008年)による環境への負
荷及び混雑の軽減を目的に以下の対策を行った。ごみに関しては
国・県及びNPO法人、ボランティアによる清掃作業が活発に実
施されるとともに(平成20年実績・92回、約64t、延べ参
加人数約7000名)、外国人も含め登山者に対してマナー向上
を呼びかけ、登山道周辺のごみは減少している。山頂部で発生す
るごみについては山小屋組合(富士吉田口環境保全推進協議会等
)により適切に管理・処理されている。し尿対策に関しては登山
道及び山小屋のトイレ48箇所を2006年までにバイオ処理式
等に改良し、環境への負荷を軽減した。自動車に関しては、土日
・休日を中心に各登山道の利用者数に応じて自家用車の利用を規
制し(利用者の多い富士スバルラインで最大12日間)、山麓の
臨時駐車場と五合目駐車場間のシャトルバスによる輸送を行って
いる。※オフロード車の進入等書くべきか※保存管理計画で車対
策を充実させなくて良いか(立ち枯れの問題を記述する場合特に
)2負の影響を与える要因の観察1で示した観察指標として考え
られるものについて、測定すべき内容、周期、記録組織の概要を
以下の表に示す。指標の具体的な測定内容等については、表に明
示している。表観察指標一覧表※斜字は富士山を守る指標から指
標周期記録組織(1)資産の視覚的結a)視点場における景観阻
害要因数毎年両県びつきの保護b)電線の地中化延長毎年両県a
)富士山環境教育開催数・参加者数毎年両県b)パンフレット・
HPによる情報提供数毎年両県c)主要地点での観光客の入込み
数毎年両県(2)資産の関連性の保護d)登山者数(5合目以上
)毎年市町村−117−e)登山者数(8合目以上)毎年環境省
f)森林伐採面積(森林の整備形態?)毎年両県a)文化財保護
法における現状変更の数毎年両県b)自然公園法における許可行
為の数毎年両県・環境省c)生活排水クリーン処理数毎年両県(
3)個別資産の保護d)富士山5合目以上のごみ収集量毎年両県
a)自然公園法における許可行為の数毎年両県・環境省b)ゴル
フ場面積毎年両県c)森林伐採面積(森林の整備形態?)毎年両
県(4)緩衝地帯の保護d)廃棄物の不法投棄量毎年両県−1

267 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:15:40.85 ID:qaNJh0fj.net
び緩衝地帯の保全の観点から、関係機関の間で相互に連携を図りつつ、調整を行う
こととしている。現在、資産と緩衝地帯は一部都市計画区域に含まれており、これ
らの区域では引き続き山梨県・静岡県が定める「都市計画区域マスタープラン(都
市計画区域の整備、開発及び保全の方針)」や関係市町−111−村が定める「市
町村マスタープラン(市町村の都市計画に関する基本的な方針)」に基づく様々な
まちづくりの施策を進めることとしている。これらのマスタープランにおいては、
都市計画区域の将来像が明示されており、これにより道路などの都市施設の整備事
業や市街地開発事業が行われる場合には、適切な距離を考慮して緑地を配置し、自
然的環境の整備又は保全の視点との調和を図ることとしている。なお、資産とその
緩衝地帯について、今後、都市計画区域の変更やマスタープランの見直しなどを行
う場合には、国が定めた「都市計画運用指針」に基づき、地域住民の意見を聞くこ
とはもとより、静岡県及び関係各市町の文化財・環境・景観などの各部局の担当を
含む関係行政機関とも十分な連絡・調整を図ることとしている。資産とその緩衝地
帯において、道路の整備や公共下水道の整備などの施設を整備する場合には、資産
の保護及び緩衝地帯の保全の観点から、関係機関の間で相互に連携を図りつつ調整
を行うこととする。以上のように、資産とその緩衝地帯については、文化財保護法
をはじめ関係法令が適切に適用されるとともに、山梨県、静岡県及び関係市町村が
定める都市計画の下に資産の保存・整備と開発及び保全が一体となって機能してい
る。(3)住民生活との調和資産及びその周辺に居住する住民の生活については、
資産の保護を前提としつつ、日常の住民生活を著しく妨げることの無いよう調和を
図ってゆくことが必要である。そのためには地域住民に対し、資産の価値を十分に
伝えることはもとより、資産とともに生活するという認識をいっそう深められるよ
うな施策を講ずる必要がある。上記の視点に基づき、山梨県・静岡県及び地元市町
村では地域住民に対する説明会が必要に応じて実施されており、行

268 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:15:48.87 ID:zKs+yeG4.net
策をより一層進める。(2)自然環境の保全富士山の自然的特
性に配慮し、自然環境を保全するための体制整備や、体制が実
施する取組の検討を早急に進め、検討を重ねて実施していく。
また、自生種の植樹・植栽を推進することにより、あわせて水
源涵養を図る。(3)景観の保全富士山の美しい景観を守るた
め、県や関係市町などが連携し景観計画を基本として、景観を
保全するための体制整備や、体制が実施する取組の検討を早急
に進め検討を重ねて実施していく。(4)登山環境の整備登山
者の安全に配慮するとともに、登山マナーの向上に努めるなど
、適切な登山環境の整備を推進する。また、マイカー規制の拡
大について研究を進める。−113−第6章経過観察の実施1
顕著な普遍的な価値に負の影響を与える要因(1)開発の圧力
資産及びその緩衝地帯において、建築物又は工作物の建設、土
地の形質変更、木竹の伐採等の等の行為を行う場合には、文化
財保護法、自然公園法、都市計画法、森林法、河川法、海岸法
及び関係市町村が定める条例(景観法に基づき策定された景観
条例および景観計画を含む)の下に、それらの規模、形態・構
造に関する規制(建築物又は工作物に関しては、それらの高さ
・色彩・意匠等の規制を含む)が行われるため、資産の価値を
著しく低下させるような開発は起こり得ない。「富士山世界遺
産両県協議会」では、両県の知事・市町村長を中心に、許認可
・保存に関わる国機関も加わり、開発の状況を把握し、コント
ロールのあり方について検討を行っている。開発計画のうち、
現在北麓(山梨県)においては都市計画区域用途地域または都
市計画区域外では5ha以上、都市計画内(用途地域外)では
10ha以上の計画については、山梨県内の組織である「山梨
県土地利用調整会議」に事前協議書が提出され、知事の同意が
必要とされている。その同意を得た後で、個別法令の許認可を
担当する部署での手続きを行うことになっており、一元化した
組織かつ統一した基準での開発のコントロールが行われている
。こうした大規模開発を含む緩衝地帯内で行われる一定規模以
上の開発行為については、「富士山世界遺産両

269 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:21:22.38 ID:E7K9GyE6.net
8−第7章整備・公開・活用1基本方針資産全体の保存管理を確
実に行うためには、適切な整備・公開・活用の方針を定め、それ
らを着実に実現していくことが必要である。資産の顕著な普遍的
価値を確実に保存するとともに、総合的な理解を深めることがで
きるよう、適切な整備・公開・活用の施策を推進する。(1)構
成資産の関連性を考慮した顕著な普遍的価値の伝達富士山は、一
連の歴史的背景と構成資産相互の関連性によって全体の顕著な普
遍的価値が構成されているという観点を踏まえる必要がある。そ
のため、各構成資産の修復及び整備に当たっては、構成資産相互
の関連性を考慮し、資産全体として有する顕著な普遍的価値を顕
在化させる整備計画を策定し、修復及び整備を進めることとする
。また、山梨県・静岡県及び構成資産所有の市町は、「(仮称)
富士山フォーラム」を始めとする資産の関連性を含めた富士山の
顕著な普遍的価値を理解するための講座及び研修会等を実施し、
情報の伝達を行うことについて配慮する。さらに、日常的な情報
提供の一環として、ガイドブック等の充実を図るほか、地域の児
童・生徒を対象とした学校教育及び地域住民を対象とした社会教
育活動との連携を図る。表資産の保存管理に要する経費単位:千
円項目2008年2009年2010年2011年文化財保護富
士山保護来訪者施設、普及啓発合計(2)歴史的事実に基づく真
実性の担保記念工作物や文化財の修復及び復元整備はその真実性
を担保するため、建造物の解体修理や発掘調査等の各種学術調査
の結果に基づき、高い精度により実施する。そのためには、歴史
学、考古学、建築史学、環境学、地質学等、構成資産に関する調
査研究を継続し、保存・活用上の諸課題について、研究成果の充
実を図っていく必要がある。そのため、山梨県では、2008年
より富士山の歴史、信仰、芸術などをはじめとする総合的な調査
・研究や、富士山関連資料の整備・把握を行う「山梨県富士山総
合学術調査委員会」を設置し、成果の充実に努めている。また、
静岡県では、資産の文化財調査を実施する「(仮称)富士山文化
財調査事務所」を静岡県内に設置するとともに、「(仮称)富士
山の総合的研究基本計画」を策定し、大学及び関係市町と調査

270 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:27:38.53 ID:E7K9GyE6.net
究活動の連携を図り、成果の充実に努めている。なお、両県の関
係部局及び関係市町村、学識経験者等を構成員とする「(仮)富
士山保存活用両県協議会」が定期的に開催され、専門的立場から
の助言を得ることで、資産の調査研究等についての客観性を確実
にしている。−119−(3)適切な公開・活用施設の設置公開
・活用施設の設置に当たっては、資産の持つ顕著な普遍的価値

271 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:27:54.62 ID:qaNJh0fj.net
進することにより、あわせて水源涵養を図る。(3)景観の保全富士山の美しい景
観を守るため、県や関係市町などが連携し景観計画を基本として、景観を保全する
ための体制整備や、体制が実施する取組の検討を早急に進め検討を重ねて実施して
いく。(4)登山環境の整備登山者の安全に配慮するとともに、登山マナーの向上
に努めるなど、適切な登山環境の整備を推進する。また、マイカー規制の拡大につ
いて研究を進める。−113−第6章経過観察の実施1顕著な普遍

272 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:28:03.57 ID:zKs+yeG4.net
(埋蔵部下材の消失、景観阻害要因の設置)・住民の多様な意
識による影響(統一性のない町並みデザイン)資産の視覚的結
び付きに関して・視点場における景観を阻害する要因の数・規
制(景観条例等)に適合しない要因の数資産の関連性に関して
・知識の提供、普及状況(整備の進捗、ガイダンス施設、研究
報告、発掘調査、パンフレット、HPなどによる各種情報提供
、国内外専門家による現地確認、各種研修会、セミナー等の開
催)・観光客数の動向(入込数、便益施設と収

273 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:33:32.83 ID:E7K9GyE6.net
伝達するために必要な質及び量を考慮する。そのため、現在「環
境省生物多様性センター」、「山梨県立富士ビジターセンター」
、「山梨県環境科学研究所」、「富士吉田市歴史民俗博物館」、
「河口湖フィールドセンター」などにおいて行っている、構成資
産の解説については、顕著な普遍的価値の観点から一層の充実を
図る。表資産の顕著な普遍的価値の伝達に関する公開・活用施設
一覧NO名称解説対象備考1環境省生物多様性センター自然2山
梨県富士ビジターセンター富士山全般大型映像施設あり3山梨県
環境科学研究所自然4富士吉田市歴史民俗博物館歴史5旧外川家
住宅歴史4の附属施設6富士吉田市世界遺産センター歴史7河口
湖フィールドセンター自然8富士市立博物館歴史9裾野市立富士
山資料館富士山全般(4)国内外からの観光客への対応富士山地
域は、優れた名所として知られており、広く国内外から多くの来
訪者を受け入れている国内有数の観光地となっているため、地域
住民に向けた公開・活用のみならず、資産の価値に対する理解促
進と普及啓発に向けた積極的な宣伝に努める。山梨県及び各市町
村では、景観や環境の保全にも十分配慮した観光計画を策定して
おり、その計画に基づき来訪者の受入れ態勢の整備などを進めて
いく。また、富士山山体においては、登山者の安全と利便を図る
ため、統一されたデザインによる4ヶ国語(英語・中国語、ハン
グル、日本語)の道標や解説板の整備を進めている。表富士山へ
の来訪者数の推移(7・8月推計)単位:人年吉田口富士宮口御
殿場口須走口合計※吉田口:富士吉田市富士山課で集計(六合目
安全指導センター調)※富士宮口、御殿場口、須走口:富士宮市
観光協会等の推計表主な構成資産の来訪者数の推移(推計等)単
位:人富士吉田・河口湖・三つ峠周辺本栖湖・精進湖・西湖周辺
山中湖・忍野八海周辺三保松原浅間大社白糸ノ滝※「山梨県観光
客動態調査」(山梨県)2整備と公開・活用富士山体及び富士山
周辺には、富士山の価値を示す多くの貴重な文化財が、広い範囲
に分布している。それらを確実に保存管理するためには、適切な
整備を進め、地域住民や来訪者に対し、効果的な情報提供を行う
ことが重要である。資産の整備及び活用は、資産の管理者であ

274 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:33:58.36 ID:zKs+yeG4.net
別資産の保護に関して・酸性雨の状況(PHなど)・水系の状
況(水質、水量、生物など)・植生の状況(樹種とその割合な
ど)・遺構の状況(礎石の位置など)・現状変更数及び内容(
2)環境の圧力資産の価値を著しく低下させるような自然的環
境の変化として、山体の形状を変化させる噴火及びそれに伴う
噴石、火砕流・火砕サージ、溶岩流、融雪型火山泥流、降灰、
降灰後の降雨による土石流などによる登山道及び周辺の資産の
損傷が予測される。「大沢崩れ」が約1000年前より始まり
、現在その幅は年1.6mの割合で拡大している(富士砂防・
S45〜H20の38年間で約60m・3400メートル地点
・523万?・年13.8?の土砂が流出)。ただし、噴火・
地震等がなければ少なくとも200年後までは富士山の景観に
大きな変化はないと予測されている(大沢崩れと富士山の土石
流・「富士火山」P407〜)。酸性雨を含む大気汚染が引き
起こす被害については、現段階では確認されていない。白糸ノ
滝については、年2cmの割合で後退しており、10年程度の
間隔で自然崩壊が発生する。−115−砂嘴である三保松原で
は20世紀後半に土砂供給源の川での土砂採取が活発になり、
堆積活動が減少したことで海流による海岸浸食が進んでいたが
、現在は土砂採取の禁止等により、堆積活動が回復している。
また、三保松原における松にはマツクイムシ(マツノザイセン
チュウ)による被害が見られる。これに対しては、薬剤注入・
散布による予防措置及び植林、枯れた松の除去を資産の所在す
る静岡市とNPO法人が行っており、被害の拡大を防止してお
り、将来的に改善される見通しが付いている。(3)自然災害
と危機管理資産の所在地域における自然災害としては、第一に
富士山特有のものとして山体及び側火山からの噴火及びそれに
伴う噴石、火砕流・火砕サージ、溶岩流、融雪型火山泥流、降
灰、降灰後の降雨による土石流などが予想されるとともに、数
年単位で発生する山体における雪崩(特に大量の水分を含んだ
雪が流動する雪泥流)や大沢崩れ及びそれに伴う土石流、強風
、雨水による浸食などが考えられる。また、富

275 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:33:58.46 ID:Ewt9MkZR.net
影響を与える要因(1)開発の圧力資産及びその緩衝地帯において、建築物又は工
作物の建設、土地の形質変更、木竹の伐採等の等の行為を行う場合には、文化財保
護法、自然公園法、都市計画法、森林法、河川法、海岸法及び関係市町村が定める
条例(景観法に基づき策定された景観条例および景観計画を含む)の下に、それら
の規模、形態・構造に関する規制(建築物又は工作物に関しては、それらの高さ・
色彩・意匠等の規制を含む)が行われるため、資産の価値を著しく低下させるよう
な開発は起こり得ない。「富士山世界遺産両県協議会」では、両県の知事・市町村
長を中心に、許認可・保存に関わる国機関も加わり、開発の状況を把握し、コント
ロールのあり方について検討を行っている。開発計画のうち、現在北麓(山梨県)
においては都市計画区域用途地域または都市計画区域外では5ha以上、都市計画
内(用途地域外)では10ha以上の計画については、山梨県内の組織である「山
梨県土地利用調整会議」に事前協議書が提出され、知事の同意が必要とされている
。その同意を得た後で、個別法令の許認可を担当する部署での手続きを行うことに
なっており、一元化した組織かつ統一した基準での開発のコントロールが行われて
いる。こうした大規模開発を含む緩衝地帯内で行われる一定規模以上の開発行為に
ついては、「富士山世界遺産両県協議会」へ報告がなされ、必要に応じて助言等が
なされる。現時点で、緩衝地帯内に存在するゴルフ場・スキー場については改築の
際などにより景観に配慮した形態にすることを個別に求めていく。また、各市町村
の景観計画の下に、各市町村は景観阻害要因の排除に努めることとしているほか、
世界遺産暫定一覧表に記載され、世界遺産一覧表への記載の可能性のある文化資産
に相応しい周辺市街地を創出するために適切な景観の保全・改善の施策を実施する
こととしている。なお、次に掲げる開発計画等の立案に当たっては、いずれにおい
ても資産への影響を最小限に留めるよう関係機関・団体と調整を行うことし、実施
する場合にも事前に十分な協議を行うこととしている。@観光開発

276 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:39:41.37 ID:E7K9GyE6.net
関係市町村及び個別資産の所有者が実施しており、文化財の適切
な整備と活用を進めるため、以下の点に留意することが必要であ
る。(1)文化財の保護富士山の価値を表す貴重な文化財を、確
実に保護するための適切な整備を進める。個別保存管理計画との
整合を図り、保護と活用の観点から、地域住民の生活や来訪者の
活動などとの調和を図る。(2)文化財及び周辺の整備富士山の
文化の特徴や様々な文化財の価値について、年齢国籍を問わず分
かりやすい資料の作成や案内板等の整備を検討する。また、訪問
者への対応や周辺環境の保全に配慮した整備計画の検討を進める
。計画は以下のとおりである。ア富士山山体及び登山道A(A1
〜A9共通)・誘導看板の設置・登山道及びブルドーザー道の整
備・破損した石造物の修復・土砂崩落防止柵の整備イ信仰B1〜
B15共通−120−−121−・継続的な文化財調査・社殿を
始めとする建造物や境内地の修復および保存・解説板、案内板等
の設置・良好な景観の維持・永続的に行われている習俗の継承、
保存ウ眺望C三保松原・継続的な植生及び海浜の調査・解説板、
案内板等の設置・良好な景観の維持・永続的に行われている習俗
の継承、保存・病害虫の駆除−122−第8章保存管理体制の整
備と運営1保存管理体制の整備と役割分担構成資産及び緩衝地帯
の確実な保存管理のためには、関係する行政機関、所有者、地域
住民、市民団体などが相互に意思を疎通し連携を図る組織や、運
営体制を整備することが重要である。効果的かつ確実な保存管理
の体制を整備するため、以下の4点に留意することが必要である
。(1)行政機関の連携国・県・市町の役割を明確にし、相互に
連携を図る協力体制を整備する。また、一元的な体制整備につい
ての検討も進めるとともに、関係市町村は、それぞれ保存管理に
必要な体制の整備を行っている。山梨県、静岡県においては、関
係市町村と緊密に情報交換を行い、資産の保存管理に関して行政
的な助言を行っている。また、山梨県、静岡県とその関連機関で
ある山梨県埋蔵文化財センター及び静岡県埋蔵文化財研究所では
、それぞれの組織内に文化財の高度な保存・管理技術を持つ専門
職員及び技術者を配置し、市町村が行う保存管理に対して適切

277 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:39:58.70 ID:qaNJh0fj.net
フ場・スキー場)A廃棄物処分場又は清掃工場B工場又は工業団地C道路整備(ブ
ルドーザー道)また、資産の保全状況及び資産に与える影響の概要については、推
薦書本文において記述しているとおりである。これらの影響などについて顕著な普
遍的価値の適切な保存管理という観点から、「資産の視覚的結び付き」、「資産の
関連性」、「個別資産の保護」の3つに分類し、影響の程度を観察する指標を設定
した。資産の顕著な普遍的価値を確実に保護するためには、資産に影響を与える要
因について、監視の方策及び負の影響が及ばない方策を検討する必要がある。その
考え方の概要については以下の表に示すとおりである。−114−表資産に負の影
響を与える要因とその考え方顕著な普遍的価値を構成する諸要素資産に対する負の
影響観察指標として考えられるもの富士山の顕著な普遍的価値眺望・信仰知識の提
供・普及活動等の停滞による影響・資産の知覚的結び付き、関連性の未理解による
影響気候変動による影響・酸性雨による影響(建造物等の腐食)・温暖化による影
響(植生への影響)自然災害による影響・大雨による影響(遺跡、建造物のき損)
・噴火(遺跡、建造物のき損)・虫害、樹木の成長等による影響(遺跡、景観のき
損)観光圧力による影響・観光客増加による影響(遺跡、建造物のき損、周辺環境
の変化)開発圧力による影響・周辺地域の大規模開発による影響(埋蔵部下材の消
失、景観阻害要因の設置)・住民の多様な意識による影響(統一性のない町並みデ
ザイン)資産の視覚的結び付きに関して・視点場における景観を阻害する要因の数
・規制(景観条例等)に適合しない要因の数資産の関連性に関して・知識の提供、
普及状況(整備の進捗、ガイダンス施設、研究報告、発掘調査、パンフレット、H
Pなどによる各種情報提供、国内外専門家による現地確認、各種研修会、セミナー
等の開催)・観光客数の動向(入込数、便益施設と収容能力など)個別資産の保護
に関して・酸性雨の状況(PHなど)・水系の状況(水質、水量、生物など)・植
生の状況(樹種とその割合など)・遺構の状況(礎石の位置など)

278 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:40:07.30 ID:zKs+yeG4.net
湾沿いの地域はM8クラスの海洋プレート内地震の発生が予測
されている。第二に日本列島の太平洋側における一般的自然災
害である台風・大雨・洪水並びに火災等が予測されている。第
三に三保松原に関しては海岸浸食に伴う高潮などの被害がある
。これらについてそれぞれ以下のような防災対策を講じている
。噴火及びそれに伴う災害に対しては、気象庁をはじめとする
研究・防災機関が常時観測を行うと同時に、国の富士山ハザー
ドマップ検討委員会報告書(2004年)に基づき県及び市町
村において火山防災計画(ハザードマップ・避難計画)などを
策定している。雪崩については、吉田口登山道では馬返より上
の登山道に浸透桝を設け、雨水や雪崩による崩壊を防いでいる
。土砂崩れ・土石流(主に大沢崩れ)については国が中心とな
り、源頭部における水分と土砂の分離、山麓における土石流災
害防止を目的とした遊砂地の設置などを行っている。また、登
山道を管理する県では道流堤を設置し、落石の落下先をコント
ロールしている。これらの災害は発生自体を防止することは困
難であるため、その被害を最小限にとどめることを対策の骨子
としている。地震に関する対策としては、大規模地震対策特別
措置法(1978年)に基づき、予知を目的とした観測体制、
予知を前提とした非難・警戒体制、防災施設整備が行われると
ともに、東海地震対策大綱(2003)に基づき国・県・市町
村の防災計画が策定されている。台風は1996年9月に富士
山南側の人工林地区(ヒノキ)に風倒の被害(標高1100〜
1200m中心、計1125ha、富士山では約935haう
ち国有林620ha)をもたらしたことがあるため、1997
年より静岡県が中心となり、被害地に対して自生種(ブナ・ミ
ズナラ)の植栽(のべ22・68ha)を実施している。また
、風倒による被害を防ぐため人工林における下刈を実施してい
る。大雨・洪水に関しては堤防・遊水地・砂防堰堤の建設や河
川の改修などにより、大雨時の洪水に対する防止策を講じてい
る。山火事に対しては、防火帯を設けており、大規模な火災に
対して最大限の対応を可能としている。建造物

279 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:46:35.90 ID:zKs+yeG4.net
は自動火災報知設備・ドレンチャー設備・消火栓、放水銃など
を設置しているほか、自主防火組織も整備するなど、万全を期
しているので問題ない。万一、上記の災害が発生した場合にお
いても、速やかに原状復旧の対策を講じるための制度及び体制
を完備しており、資産の価値が減じることはない。三保松原に
おいては、安倍川(土砂供給源)下流部での砂利採取を196
8年より海岸浸食の原因の一因と考え禁止するとともに、19
89年より34年計画(2034年まで)でヘッドランド・離
岸堤の設置や養浜による海岸保全対策を行い、現在、海岸と平
行した方向に年250mの割合で砂浜の回復が進行している。
現在ヘッドランドの一部が景観に影響を与えているが、砂浜の
回復後に撤去する計画が進んでいる。−116−登山者の安全
に関しては、気候の急変に備え、「富士山登山指導センター(
山頂と富士宮新五合目)」、「富士山安全指導センター(吉田
口五合目)」と「富士山衛生センター(富士宮口八合目)」が
設けられている。(4)来訪者及び観光の圧力富士山の構成資
産のうち私有財産である御師住宅(小佐野家住宅)を除いた資
産はすべて公開されている。ただし山体資産範囲については登
山道及び山頂部以外は土地所有者(国、県、富士山本宮浅間大
社)の了解が必要であり、安全上の観点からも県が登山道から
の逸脱を好ましくない行為として事実上立入を制限している。
山体以外の資産については、き損・悪戯・盗難等の被害から建
造物等の構成資産を護るために、防犯警備施設を設置するとと
もに巡視及び監視の体制を整備し(山宮・村山・人穴等では防
犯システムは採用されていない)、来訪者によるゴミの増加等
に対しても地域住民や関係市町村が適切な管理を行っているこ
とから、観光による圧力が資産の価値を著しく低下させるよう
なことは起こり得ない。山体に関しては、観光客によるごみ及
びし尿及び自動車で訪れる来訪者(富士山スカイラインでは4
月〜11月の合計で年平均127,000台・1999〜20
09年、富士スバルラインで年平均410,000台・200
6〜2008年)による環境への負荷及び混雑

280 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:46:54.25 ID:E7K9GyE6.net
技術的な支援を行っている。また、独立行政法人国立文化財機構
は、全国の史跡等における整備活用事業の円滑な推進と専門職員
及び技術者の技術や能力の向上のために、地方公共団体の専門職
員を対象として定期的に研修を開催しており、山梨県・静岡県を

281 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:47:24.50 ID:qaNJh0fj.net
び内容(2)環境の圧力資産の価値を著しく低下させるような自然的環境の変化と
して、山体の形状を変化させる噴火及びそれに伴う噴石、火砕流・火砕サージ、溶
岩流、融雪型火山泥流、降灰、降灰後の降雨による土石流などによる登山道及び周
給源の川での土砂採取が活発になり、堆積活動が減少した)や大沢崩れ及び
それに伴う土石流、強風、雨水による浸食などが考えられる。また、富士山を含む
駿河湾沿いの地域はM8クラスの海洋プレート内地震の発生が予測されている。第
二に日本列島の太平洋側における一般的自然災害である台風・大雨

282 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:51:55.60 ID:E7K9GyE6.net
連絡調整のための会議を年に複数回開催し、保存管理等の状況や
今後の管理運営についての情報交換を行うなど、さらなる連携の
強化に努めることとしている。−123−(3)広報関係保護・
保全に対する意識を高めるためには、世界遺産登録の意義を理解
することが重要であることから、地域住民をはじめ、来訪者への
広報や啓発活動を推進する。(4)(仮称)富士山世界遺産両県
協議会包括的保存管理計画に定めた上記の基本方針に基づき、静
岡県・山梨県と関係市町村は、広範囲にわたる富士山の構成資

283 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:52:21.10 ID:zKs+yeG4.net
以下の対策を行った。ごみに関しては国・県及びNPO法人、
ボランティアによる清掃作業が活発に実施されるとともに(平
成20年実績・92回、約64t、延べ参加人数約7000名
)、外国人も含め登山者に対してマナー向上を呼びかけ、登山
道周辺のごみは減少している。山頂部で発生するごみについて
は山小屋組合(富士吉田口環境保全推進協議会等)により適切
に管理・処理されている。し尿対策に関しては登山道及び山小
屋のトイレ48箇所を2006年までにバイオ

284 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:53:18.26 ID:Ewt9MkZR.net
災等が予測されている。第三に三保松原に関しては海岸浸食に伴う高潮などの被害
がある。これらについてそれぞれ以下のような防災対策を講じている。噴火及びそ
れに伴う災害に対しては、気象庁をはじめとする研究・防災機関が常時観測を行う
と同時に、国の富士山ハザードマップ検討委員会報告書(2004年)に基づき県
及び市町村において火山防災計画(ハザードマップ・避難計画)などを策定して
る。雪崩については、吉田口登山道では馬返より上の登山道に浸透

285 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:58:46.41 ID:E7K9GyE6.net
及び緩衝地帯を包括的保存管理計画に基づき統一的に管理するた
め「富士山世界遺産両県協議会」(以下「両県協議会」という。
)(図「富士山」に係る保存管理の組織体制図)及びその支部組
織である「静岡県世界遺産協議会」・「山梨県世界遺産協議会」
(以下両者をまとめて「各県協議会」という。)を設置し、各構
成資産を成す重要文化財、史跡、特別名勝又は名勝、特別天然記
念物又は天然記念物の保存管理計画を共通の基準に基づき確実に
実行する。両県協議会および各県委員会は、資産及びその周辺地
域において、国・静岡県・山梨県・関係市町村・民間団体等が実
施する予定の事業等についての情報を総合的に把握し、それぞれ
の事業が、資産の保存管理に負の影響を及ぼすことなく、適切に
実施されるように関係各機関の連絡・調整を行う。両県協議会・
各県協議会における調整結果に基づき、静岡県・山梨県及び関係
市町村は、民間事業者等に対して権限に基づく適切な指導や助言
を行うこととしている。また、両県協議会には国関係機関(文化
庁・環境省・国土交通省・防衛省・林野庁)、国内の大学及びイ
コモス会員等の研究者・専門家が助言者として参加し、学術的な
観点からの助言を行う。各県協議会の下には、実務担当者レベル
の調整組織として、山梨県(静岡県)庁内連絡会議を設置すると
ともに、各市町村担当者や民間業者などの代表者との調整組織と
して山梨県(静岡県)保存管理協力者会議を設置し、十分な連携
を図る。さらに、静岡県・山梨県文化財保護審議会をはじめ各市
町村文化財調査委員会は指定文化財及び文化財全体に関する事項
を審議し、それぞれ、静岡県・山梨県及び構成資産の管理を行う
各市町村教育委員会に対して建議を行っている。これらの組織の
運営は静岡県・山梨県の世界遺産推進課が行い、専門の職員名に
より業務が行われる。また、世界遺産推進係を設置した富士宮市
教育委員会や世界遺産推進室を設置した富士吉田市をはじめ、各
市町村教育委員会においても構成資産の保存管理を担当する専門
の職員を定めている。これらの組織体制については、さらなる充
実化に努めることとしている。なお、上記の体制については現在
登録準備のために設置され、実質的に機能している組織を改変

286 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:59:08.26 ID:qaNJh0fj.net
や雪崩による崩壊を防いでいる。土砂崩れ・土石流(主に大沢崩れ)については国
が中心となり、源頭部における水分と土砂の分離、山麓における土石流災害防止を
目的とした遊砂地の設置などを行っている。また、登山道を管理する県では道流堤
を設置し、落石の落下先をコントロールしている。これらの災害は発生自体を防止
することは困難であるため、その被害を最小限にとどめることを対策の骨子として
いる。地震に関する対策としては、大規模地震対策特別措置法(1978年)に基
づき、予知を目的とした観測体制、予知を前提とした非難・警戒体制、防災施設整
備が行われるとともに、東海地震対策大綱(2003)に基づき国・県・市町村の
防災計画が策定されている。台風は1996年9月に富士山南側の人工林地区(ヒ
ノキ)に風倒の被害(標高1100〜1200m中心、計1125ha、富士山で
は約935haうち国有林620ha)をもたらしたことがあるため、1997年
より静岡県が中心となり、被害地に対して自生種(ブナ・ミズナラ)の植栽(のべ
22・68ha)を実施している。また、風倒による被害を防ぐため人工林におけ
る下刈を実施している。大雨・洪水に関しては堤防・遊水地・砂防堰堤の建設や河
川の改修などにより、大雨時の洪水に対する防止策を講じている。山火事に対して
は、防火帯を設けており、大規模な火災に対して最大限の対応を可能としている。
建造物の火災に対しては自動火災報知設備・ドレンチャー設備・消火栓、放水銃な
どを設置しているほか、自主防火組織も整備するなど、万全を期しているので問題
ない。万一、上記の災害が発生した場合においても、速やかに原状復旧の対策を講
じるための制度及び体制を完備しており、資産の価値が減じることはない。三保松
原においては、安倍川(土砂供給源)下流部での砂利採取を1968年より海岸浸
食の原因の一因と考え禁止するとともに、1989年より34年計画(2034年
まで)でヘッドランド・離岸堤の設置や養浜による海岸保全対策を行い、現在、海
岸と平行した方向に年250mの割合で砂浜の回復が進行している

287 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 15:59:12.09 ID:zKs+yeG4.net
し、環境への負荷を軽減した。自動車に関しては、土日・休日
を中心に各登山道の利用者数に応じて自家用車の利用を規制し
(利用者の多い富士スバルラインで最大12日間)、山麓の臨
時駐車場と五合目駐車場間のシャトルバスによる輸送を行って
いる。※オフロード車の進入等書くべきか※保存管理計画で車
対策を充実させなくて良いか(立ち枯れの問題を記述する場合
特に)2負の影響を与える要因の観察1で示した観察指標とし
て考えられるものについて、測定すべき内容、周期、記録組織
の概要を以下の表に示す。指標の具体的な測定内容等について
は、表に明示している。表観察指標一覧表※斜字は富士山を守
る指標から指標周期記録組織(1)資産の視覚的結a)視点場
における景観阻害要因数毎年両県びつきの保護b)電線の地中
化延長毎年両県a)富士山環境教育開催数・参加者数毎年両県
b)パンフレット・HPによる情報提供数毎年両県c)主要地
点での観光客の入込み数毎年両県(2)資産の関連性の保護d
)登山者数(5合目以上)毎年市町村−117−e)登山者数
(8合目以上)毎年環境省f)森林伐採面積(森林の整備形態
?)毎年両県a)文化財保護法における現状変更の数毎年両県
b)自然公園法における許可行為の数毎年両県・環境省c)生
活排水クリーン処理数毎年両県(3)個別資産の保護d)富士
山5合目以上のごみ収集量毎年両県a)自然公園法における許
可行為の数毎年両県・環境省b)ゴルフ場面積毎年両県c)森
林伐採面積(森林の整備形態?)毎年両県(4)緩衝地帯の保
護d)廃棄物の不法投棄量毎年両県−118−第7章整備・公
開・活用1基本方針資産全体の保存管理を確実に行うためには
、適切な整備・公開・活用の方針を定め、それらを着実に実現
していくことが必要である。資産の顕著な普遍的価値を確実に
保存するとともに、総合的な理解を深めることができるよう、
適切な整備・公開・活用の施策を推進する。(1)構成資産の
関連性を考慮した顕著な普遍的価値の伝達富士山は、一連の歴
史的背景と構成資産相互の関連性によって全体の顕著な普遍的
価値が構成されているという観点を踏まえる必

288 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:04:54.51 ID:E7K9GyE6.net
名称変更・役割変更するものであり、その運営に関して問題は生
じない。(5)その他地元関係者の意見を考慮し、将来的な計画
を視野に入れた保存管理のあり方について検討を進める。2地域
住民等との連携・協働富士山の顕著な普遍的価値を適切に保護し
ていくためには、資産の物理的な保護はもとより、緩衝地帯を含
めた総合的な保存管理が求められる。これらを円滑に実現するた
めには、資産の周辺に居住する地域住民と行政との連携が不可欠
であることから、地域住民との連携・協働による各種事業を実施
している。−124−表地域住民と行政との連携による事業主な
実施事業事業主体頻度実施年度富士山一斉清掃各自治体各登山道
年1回毎年度富士山の美化活動財団法人富士山をきれいにする会
年2回程度1962年〜毎年度また、地域住民による資産の保存
管理を確実なものとするためには、住民の資産の価値に関する理
解を深め、保護に対する意識をより一層醸成する必要がある。そ
のため、山梨県及び関係市町村では、地域住民参加型の各種講演
会、研修会などの各種事業を主催している。表地域住民が参加す
る主な事業主な実施事業事業主体頻度実施年度富士山世界遺産出
前講座行政随時2007年〜毎年度富士山学習会行政外随時毎年
度富士吉田市世界遺産専門学校行政年1回2009年〜毎年度図
「富士山」に係る保存管理の組織体制図−125−富士山世界遺
産両県協議会(構成)静岡県、山梨県、関係市町村学識経験者等
国関係機関(文化庁、環境省、国土交通省、防衛省、林野庁)開
発事業者、地域住民、関係者静岡県世界遺産協議会山梨県世界遺
産協議会(委員)行政:静岡県、関係市町等(委員)行政:山梨
県、関係市町村等民間:観光協会、山小屋組合、民間:観光協会
、山小屋組合、神社関係者等静岡県保存管理協力者会議(委員)
関係市町(企画・都市計画・文化財担当)観光関係者、山小屋組
合、神社関係者等神社関係者等静岡県庁内連絡会議山梨県庁内連
絡会議(委員)関係課等(委員)関係課等山梨県保存管理協力者
会議(委員)関係市町村(企画、都市計画、文化財担当)観光関
係者、山小屋組合、神社関係者等−126−3持続的運営のため
の定期的確認包括的保存管理計画に定めた上記の基本方針に基

289 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:05:13.35 ID:qaNJh0fj.net
ンドの一部が景観に影響を与えているが、砂浜の回復後に撤去する計画が進んでい
る。−116−登山者の安全に関しては、気候の急変に備え、「富士山登山指導セ
ンター(山頂と富士宮新五合目)」、「富士山安全指導センター(吉田口五合目)
」と「富士山衛生センター(富士宮口八合目)」が設けられている。(4)来訪者
及び観光の圧力富士山の構成資産のうち私有財産である御師住宅(小佐野家住宅)
を除いた資産はすべて公開されている。ただし山体資産範囲については登山道及び
山頂部以外は土地所有者(国、県、富士山本宮浅間大社)の了解が必要であり、安
全上の観点からも県が登山道からの逸脱を好ましくない行為として事実上立入を制
限している。山体以外の資産については、き損・悪戯・盗難等の被害から建造物等
の構成資産を護るために、防犯警備施設を設置するとともに巡視及び監視の体制を
整備し(山宮・村山・人穴等では防犯システムは採用されていない)、来訪者によ
るゴミの増加等に対しても地域住民や関係市町村が適切な管理を行っていることか
ら、観光による圧力が資産の価値を著しく低下させるようなことは起こり得ない。
山体に関しては、観光客によるごみ及びし尿及び自動車で訪れる来訪者(富士山ス
カイラインでは4月〜11月の合計で年平均127,000台・1999〜200
9年、富士スバルラインで年平均410,000台・2006〜2008年)によ
る環境への負荷及び混雑の軽減を目的に以下の対策を行った。ごみに関しては国・
県及びNPO法人、ボランティアによる清掃作業が活発に実施されるとともに(平
成20年実績・92回、約64t、延べ参加人数約7000名)、外国人も含め登
山者に対してマナー向上を呼びかけ、登山道周辺のごみは減少している。山頂部で
発生するごみについては山小屋組合(富士吉田口環境保全推進協議会等)により適
切に管理・処理されている。し尿対策に関しては登山道及び山小屋のトイレ48箇
所を2006年までにバイオ処理式等に改良し、環境への負荷を軽減した。自動車
に関しては、土日・休日を中心に各登山道の利用者数に応じて自家

290 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:05:16.25 ID:zKs+yeG4.net
ため、各構成資産の修復及び整備に当たっては、構成資産相互
の関連性を考慮し、資産全体として有する顕著な普遍的価値を
顕在化させる整備計画を策定し、修復及び整備を進めることと
する。また、山梨県・静岡県及び構成資産所有の市町は、「(
仮称)富士山フォーラム」を始めとする資産の関連性を含めた
富士山の顕著な普遍的価値を理解するための講座及び研修会等
を実施し、情報の伝達を行うことについて配慮する。さらに、
日常的な情報提供の一環として、ガイドブック等の充実を図る
ほか、地域の児童・生徒を対象とした学校教育及び地域住民を
対象とした社会教育活動との連携を図る。表資産の保存管理に
要する経費単位:千円項目2008年2009年2010年2
011年文化財保護富士山保護来訪者施設、普及啓発合計(2
)歴史的事実に基づく真実性の担保記念工作物や文化財の修復
及び復元整備はその真実性を担保するため、建造物の解体修理
や発掘調査等の各種学術調査の結果に基づき、高い精度により
実施する。そのためには、歴史学、考古学、建築史学、環境学
、地質学等、構成資産に関する調査研究を継続し、保存・活用
上の諸課題について、研究成果の充実を図っていく必要がある
。そのため、山梨県では、2008年より富士山の歴史、信仰
、芸術などをはじめとする総合的な調査・研究や、富士山関連
資料の整備・把握を行う「山梨県富士山総合学術調査委員会」
を設置し、成果の充実に努めている。また、静岡県では、資産
の文化財調査を実施する「(仮称)富士山文化財調査事務所」
を静岡県内に設置するとともに、「(仮称)富士山の総合的研
究基本計画」を策定し、大学及び関係市町と調査研究活動の連
携を図り、成果の充実に努めている。なお、両県の関係部局及
び関係市町村、学識経験者等を構成員とする「(仮)富士山保
存活用両県協議会」が定期的に開催され、専門的立場からの助
言を得ることで、資産の調査研究等についての客観性を確実に
している。−119−(3)適切な公開・活用施設の設置公開
・活用施設の設置に当たっては、資産の持つ顕著な普遍的価値
を伝達するために必要な質及び量を考慮する。

291 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:11:29.81 ID:E7K9GyE6.net
き、山梨県・静岡県は、世界遺産の保存管理を専任とする職員の
組織を整備するとともに、連絡調整会議を設置して関係市町村の
教育委員会との十分な連携を図っている。山梨県・静岡県教育委
員会では、文化財・世界遺産担当の組織を設け、現在名の職員に
よって資産全体の保存管理に当たっている。富士宮市教育委員会
では世界遺産推進係を、富士吉田市では世界遺産推進室を設置し
、専任職員によって構成資産の保存管理に当たっている。また、
これ以外の市町村においても他の文化財とともに構成資産の保存
管理を担当する職員を定めている。これらの組織体制については
、さらなる充実化に努めることとしている。さらに、国・山梨県
・静岡県と関係市町村は、広範囲にわたる「富士山」の構成資産
及び緩衝地帯を包括的保存管理計画に基づき統一的に管理するた
め「(仮称)富士山世界遺産両県協議会」(以下「協議会」とい
う。)を設置し、各構成資産を成す重要文化財、史跡、特別名勝
又は名勝、特別天然記念物又は天然記念物の保存管理計画を共通
の基準に基づき確実に実行している。協議会では、資産及びその
周辺地域において、国・静岡県・山梨県・関係市町村・民間団体
等が実施する予定の事業等について、それぞれの事業が、資産の
保存管理に負の影響を及ぼすことなく、適切に実施されるように
連絡・調整及び各法令を管轄する行政機関に対する助言を行う権
限を有する。協議会における調査結果に基づき、静岡県・山梨県
及び関係市町村は、民間事業者等に対して権限に基づく適切な指
導や助言を行うこととしている。協議会には、国内の大学及びイ
コモス会員等の研究者・専門家が参加しており、協議会に対して
学術的な観点からの助言を行っている。さらに、静岡県・山梨県
文化財保護審議会をはじめ各市町村文化財調査委員会は指定文化
財及び文化財全体に関する事項を審議し、それぞれ、山梨県・静
岡県及び各市町村に対して建議を行っている。付章1保存管理に
関する事業計画一覧表富士山包括的保存管理計画を適切に実施し
ていくため、「(仮)富士山保存活用両県協議会」が毎年開催さ
れている。現状の把握及び保存管理の方向性については、その概
要を本文第4章1・2、第5章1・2に示している。また、実

292 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:17:35.89 ID:E7K9GyE6.net
される事業については本章に一覧表として示している。事業主体
実施機関二県山梨県静岡県市町村その他事業主体「その他」の内
容番号保存管理の方向性実施事業短期中長期〜〜2014年20
27年1顕著な普遍的価値の確実な保記念工作物に関する経過観
察の実施宗教法人護のための適切な監視「遺跡」に関する経過観
察の実施宗教法人2世界遺産講座等の開催専門家(国内外)会

293 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:17:54.54 ID:qaNJh0fj.net
る顕著な普遍的価値を顕在化させる整備計画を策定し、修復及び整備を進めること
とする。また、山梨県・静岡県及び構成資産所有の市町は、「(仮称)富士山フォ
ーラム」を始めとする資産の関連性を含めた富士山の顕著な普遍的価値を理解する
ための講座及び研修会等を実施し、情報の伝達を行うことについて配慮する。さら
に、日常的な情報提供の一環として、ガイドブック等の充実を図るほか、地域の児
童・生徒を対象とした学校教育及び地域住民を対象とした社会教育

294 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:18:01.33 ID:zKs+yeG4.net
理者である関係市町村及び個別資産の所有者が実施しており、
文化財の適切な整備と活用を進めるため、以下の点に留意する
ことが必要である。(1)文化財の保護富士山の価値を表す貴
重な文化財を、確実に保護するための適切な整備を進める。個
別保存管理計画との整合を図り、保護と活用の観点から、地域
住民の生活や来訪者の活動などとの調和を図る。(2)文化財
及び周辺の整備富士山の文化の特徴や様々な文化財の価値につ
いて、年齢国籍を問わず分かりやすい資料の作

295 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:23:34.60 ID:E7K9GyE6.net
の開催顕著な普遍的価値を理解するための方策史跡等調査整備計
画(暫定整備含む)相談窓口の設置及び事前相談の受付各分野の
専門家による現地指導会の開催宗教法人等3地域住民、行政によ
る資産に地域住民及び開発企業向け説明会の開催対する知識の向
上現状変更手続き等に関するパンフレット作成−127−及び配
布史跡等公有化計画の策定及び公有化の実施各分野の専門家によ
る現地指導会の開催宗教法人等史跡等見学会の実施民間団体等ガ
イダンス施設の整備各種サイン計画の実施史跡等環境の整備・管
理運営民間団体等史跡等の追加指定及び新規指定の推進4資産等
の巡視・監視体制の強化民間団体等関係者による連絡調整会議の
開催宗教法人等行政、地域の連携による資産の保護資産等を案内
するためのガイド養成5「鉄塔」の取扱いに関する関係事業者と
の協議「家庭用電柱」の取扱いに関する協議の実施各種人工物等
に対する適切な取扱い「違反広告物」の撤去景観法に基づく景観
計画による屋外広告物の規制違反広告物の掲出に関する地域住民
への予防的措置の実施負の要素の除去既存の「観光関連施設」等
に関する関係者との協議の実施6景観に配慮した「便益施設」の
計画的な整備景観に配慮したデザインの検討各種人工物等の景観
への配慮景観の既存の便益施設の撤去、修復−128−「樹木」
の保存宗教法人等既存及び新設の「公共施設」の景観への配慮向
上「高速道路」「鉄道」の修景の取扱いに関する関係事業者との
協議の実施「既存の建物」の景観への配慮道路・河川の景観形成
国景観阻害要因の撤去・修景民間団体等7開発行為への適切な対
応第三者機関による開発内容のチェック地方公共団体内部におけ
るチェック民間団体等資産等の巡視・監視体制の強化開発計画に
対する必要な勧告制度景観保全のためのルールづくり8観光圧力
に対する適切な対応モデルコースの設定・周知誘導看板の整備「
便益施設」の計画的な整備資産等の巡視・監視体制の強化民間団
体等ガイドの養成各種ガイドブック(富士山全体、構成資産、児
童生徒向け)作成9顕著な普遍的価値の伝達児童・生徒向けイベ
ントの開催富士山フォーラム、世界遺産に関する研修会、講座等
の開催−129−発掘、歴史、自然、民俗等の各種分野におけ

296 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:23:51.76 ID:qaNJh0fj.net
図る。表資産の保存管理に要する経費単位:千円項目2008年2009年201
0年2011年文化財保護富士山保護来訪者施設、普及啓発合計(2)歴史的事実
に基づく真実性の担保記念工作物や文化財の修復及び復元整備はその真実性を担保
するため、建造物の解体修理や発掘調査等の各種学術調査の結果に基づき、高い精
度により実施する。そのためには、歴史学、考古学、建築史学、環境学、地質学等
、構成資産に関する調査研究を継続し、保存・活用上の諸課題について、研究成果
の充実を図っていく必要がある。そのため、山梨県では、2008年より富士山の
歴史、信仰、芸術などをはじめとする総合的な調査・研究や、富士山関連資料の整
備・把握を行う「山梨県富士山総合学術調査委員会」を設置し、成果の充実に努め
ている。また、静岡県では、資産の文化財調査を実施する「(仮称)富士山文化財
調査事務所」を静岡県内に設置するとともに、「(仮称)富士山の総合的研究基本
計画」を策定し、大学及び関係市町と調査研究活動の連携を図り、成果の充実に努
めている。なお、両県の関係部局及び関係市町村、学識経験者等を構成員とする「
(仮)富士山保存活用両県協議会」が定期的に開催され、専門的立場からの助言を
得ることで、資産の調査研究等についての客観性を確実にしている。−119−(
3)適切な公開・活用施設の設置公開・活用施設の設置に当たっては、資産の持つ
顕著な普遍的価値を伝達するために必要な質及び量を考慮する。そのため、現在「
環境省生物多様性センター」、「山梨県立富士ビジターセンター」、「山梨県環境
科学研究所」、「富士吉田市歴史民俗博物館」、「河口湖フィールドセンター」な
どにおいて行っている、構成資産の解説については、顕著な普遍的価値の観点から
一層の充実を図る。表資産の顕著な普遍的価値の伝達に関する公開・活用施設一覧
NO名称解説対象備考1環境省生物多様性センター自然2山梨県富士ビジターセン
ター富士山全般大型映像施設あり3山梨県環境科学研究所自然4富士吉田市歴史民
俗博物館歴史5旧外川家住宅歴史4の附属施設6富士吉田市世界遺

297 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:24:00.58 ID:zKs+yeG4.net
整備を検討する。また、訪問者への対応や周辺環境の保全に配
慮した整備計画の検討を進める。計画は以下のとおりである。
ア富士山山体及び登山道A(A1〜A9共通)・誘導看板の設
置・登山道及びブルドーザー道の整備・破損した石造物の修復
・土砂崩落防止柵の整備イ信仰B1〜B15共通−120−−
121−・継続的な文化財調査・社殿を始めとする建造物や境
内地の修復および保存・解説板、案内板等の設置・良好な景観
の維持・永続的に行われている習俗の継承、保存ウ眺望C三保
松原・継続的な植生及び海浜の調査・解説板、案内板等の設置
・良好な景観の維持・永続的に行われている習俗の継承、保存
・病害虫の駆除−122−第8章保存管理体制の整備と運営1
保存管理体制の整備と役割分担構成資産及び緩衝地帯の確実な
保存管理のためには、関係する行政機関、所有者、地域住民、
市民団体などが相互に意思を疎通し連携を図る組織や、運営体
制を整備することが重要である。効果的かつ確実な保存管理の
体制を整備するため、以下の4点に留意することが必要である
。(1)行政機関の連携国・県・市町の役割を明確にし、相互
に連携を図る協力体制を整備する。また、一元的な体制整備に
ついての検討も進めるとともに、関係市町村は、それぞれ保存
管理に必要な体制の整備を行っている。山梨県、静岡県におい
ては、関係市町村と緊密に情報交換を行い、資産の保存管理に
関して行政的な助言を行っている。また、山梨県、静岡県とそ
の関連機関である山梨県埋蔵文化財センター及び静岡県埋蔵文
化財研究所では、それぞれの組織内に文化財の高度な保存・管
理技術を持つ専門職員及び技術者を配置し、市町村が行う保存
管理に対して適切な技術的な支援を行っている。また、独立行
政法人国立文化財機構は、全国の史跡等における整備活用事業
の円滑な推進と専門職員及び技術者の技術や能力の向上のため
に、地方公共団体の専門職員を対象として定期的に研修を開催
しており、山梨県・静岡県をはじめ関係各市町村の職員も当該
研修等に積極的に参加して、資産の整備活用の技術向上に努め
ている。また、構成資産の保護に関しては、必

298 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:29:25.24 ID:E7K9GyE6.net
調査推進・公開富士山及び構成資産の関連書籍のデータベース作
成10モデルコースの設定・周知誘導看板の整備富士山に関する
顕著な普遍的価値を考慮した公開・活用「便益施設」の計画的な
整備資産等の巡視・監視体制の強化民間団体等ガイドの養成11
神社関連施設及び遺跡の調査・整備宗教法人等神社関連施設及び
遺跡の公開・活用宗教法人等遺跡に関する顕著な普遍的価値を考
慮した公開・活用自然関連の情報収集・調査民間団体等富士山総
合研究の実施大学、行政、民間団体等12歴史的事実に基づく真
実性の担保富士山研究機関の設置民間団体等13適切な公開活用
施設の設置「(仮称)富士山センター」の充実各種ガイダンス施
設の整備・拡充14国内外からの観光客への対応外国人観光客の
受け入れ態勢の整備民間団体等資産の価値に対する理解促進に向
けた積極的な宣伝適切な経路の設定トイレ等の便益施設の設置シ
ャトルバス等の交通渋滞の緩和策の実施−130−−131−平
成22年度第1回静岡県学術委員会・第2回山梨県学術委員会参
考資料1顕著な普遍的価値の登録基準2005年2月版「世界遺
産条約履行のための作業指針」77項より(@)人間の創造的才
能を表す傑作である。(A)建築、科学技術、記念碑、都市計画
、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値
観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
(B)現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統
又はある文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくと
も希有な存在)である。(C)歴史上の重要な段階を物語る建築
物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕
著な見本である。(D)あるひとつの文化(または複数の文化)
を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利
用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれ
あいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりそ
の存在が危ぶまれているもの)(E)顕著な普遍的意義を有する
出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるい
は文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基
準とあわせて用いられることが望ましい)(F)最上級の自然

299 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:29:42.24 ID:qaNJh0fj.net
7河口湖フィールドセンター自然8富士市立博物館歴史9裾野市立富士山資料館富
士山全般(4)国内外からの観光客への対応富士山地域は、優れた名所として知ら
れており、広く国内外から多くの来訪者を受け入れている国内有数の観光地となっ
ているため、地域住民に向けた公開・活用のみならず、資産の価値に対する理解促
進と普及啓発に向けた積極的な宣伝に努める。山梨県及び各市町村では、景観や環
境の保全にも十分配慮した観光計画を策定しており、その計画に基づき来訪者の受
入れ態勢の整備などを進めていく。また、富士山山体においては、登山者の安全と
利便を図るため、統一されたデザインによる4ヶ国語(英語・中国語、ハングル、
日本語)の道標や解説板の整備を進めている。表富士山への来訪者数の推移(7・
8月推計)単位:人年吉田口富士宮口御殿場口須走口合計※吉田口:富士吉田市富
士山課で集計(六合目安全指導センター調)※富士宮口、御殿場口、須走口:富士
宮市観光協会等の推計表主な構成資産の来訪者数の推移(推計等)単位:人富士吉
田・河口湖・三つ峠周辺本栖湖・精進湖・西湖周辺山中湖・忍野八海周辺三保松原
浅間大社白糸ノ滝※「山梨県観光客動態調査」(山梨県)2整備と公開・活用富士
山体及び富士山周辺には、富士山の価値を示す多くの貴重な文化財が、広い範囲に
分布している。それらを確実に保存管理するためには、適切な整備を進め、地域住
民や来訪者に対し、効果的な情報提供を行うことが重要である。資産の整備及び活
用は、資産の管理者である関係市町村及び個別資産の所有者が実施しており、文化
財の適切な整備と活用を進めるため、以下の点に留意することが必要である。(1
)文化財の保護富士山の価値を表す貴重な文化財を、確実に保護するための適切な
整備を進める。個別保存管理計画との整合を図り、保護と活用の観点から、地域住
民の生活や来訪者の活動などとの調和を図る。(2)文化財及び周辺の整備富士山
の文化の特徴や様々な文化財の価値について、年齢国籍を問わず分かりやすい資料
の作成や案内板等の整備を検討する。また、訪問者への対応や周辺

300 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:29:51.02 ID:zKs+yeG4.net
財補助金制度等の財政的、技術的な支援を行うこととしている
。さらに、独立行政法人国立文化財機構(201年度より国内
の大学の研究者及びイコモス会員を含む富士山世界遺産両県協
議会の助言者及び両県協議会も含まれる)の助言・指導に基づ
いて行われている保存・管理技術は、高い水準を維持している
。重要文化財、史跡、特別名勝又は名勝、特別天然記念物又は
天然記念物を維持するための措置として簡単な修理又は復旧を
行う場合は、事前の届出に基づき、文化庁が適切な技術的指導
を行っているため、管理技術の水準はきわめて高く保たれてい
る。文化庁及び環境省においては、山梨県、静岡県及び関係市
町村との緊密な情報交換を基に、資産の保存管理全般に関して
行政的な助言を行うとともに、必要に応じて財政的・技術的な
支援を行うこととしている。同時に、国内の世界遺産の保存管
理に関する情報をはじめ、各国における世界遺産の保存管理状
況などに関する情報の収集及び周知に努めている。資産の見回
りや清掃等の日常的な維持管理については、静岡県・山梨県教
育委員会から嘱託された指導員のほか、地域住民・民間団体・
管理団体が協働して積極的に行っている。表技術者の資質向上
のために行われているおもな研修(2)民間との連携、住民参
加行政機関の連携を図るとともに、構成資産及び緩衝地帯の確
実な保護と活用のためには民間との連携が重要である。そのた
め、民間の団体や地域住民が積極的に参加できる組織や体制の
整備を進める。資産の所有者及び資産に関する権利者や地域住
民等の間で生ずる様々な課題に対し、山梨県、静岡県の関係市
町村及び資産の保存管理に関する諸団体等においては、日常的
な情報共有を行い、資産保護の連携を図っている。また、山梨
県、静岡県は、関係市町村と連絡調整のための会議を年に複数
回開催し、保存管理等の状況や今後の管理運営についての情報
交換を行うなど、さらなる連携の強化に努めることとしている
。−123−(3)広報関係保護・保全に対する意識を高める
ためには、世界遺産登録の意義を理解することが重要であるこ
とから、地域住民をはじめ、来訪者への広報や

301 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:36:08.19 ID:E7K9GyE6.net
象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(G)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質
学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といっ
た、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。(H
)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展
において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表
する顕著な見本である。(I)学術上又は保全上顕著な普遍的価
値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生
息域内保全にとって最も重要な自然の生息域を包含する。平成2
2年度第1回静岡県学術委員会・第2回山梨県学術委員会参考資
料2富士山世界文化遺産静岡県学術委員会設置要綱(趣旨)第1
条この要綱は、富士山世界文化遺産静岡県学術委員会(以下「委
員会」という。)の設置に関し必要な事項を定めるものとする。
(事業)第2条委員会は、富士山の世界文化遺産登録を目指し、
関係資料の整備、推薦資産の検討及び価値証明等を行う。(組織
)第3条委員は、学識経験のある者のうちから、富士山世界文化
遺産登録推進両県合同会議会長が委嘱する。(役員)第4条委員
会に次の役員を置く。(1)委員長1人(2)副委員長1人2委
員長及び副委員長は、委員の互選による。3委員長は、委員会を
代表し、会務を総理する。4副委員長は、委員長を補佐し、委員
長に事故があるときは、その職務を代理する。(任期)第5条委
員の任期は、1年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者
の残任期間とする。2委員は、再任されることができる。(会議
)第6条委員会の会議は、委員長が招集し、委員長がその議長と
なる。(事務局)第7条委員会の事務を処理するため、静岡県文
化・観光部世界遺産推進課に事務局を置く。2事務局に関し必要
な事項は、委員長が別に定める。(解散)第8条委員会は、富士
山が世界文化遺産に登録されたときに解散する。(補則)第9条
この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は
、委員長が別に定める。附則1この要綱は、平成18年5月23
日から施行する。2この要綱の施行後最初に選任される委員の任
期は、第5条第1項本文の規定にかかわらず、平成19年3月

302 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:37:28.68 ID:zKs+yeG4.net
する。(4)(仮称)富士山世界遺産両県協議会包括的保存管
理計画に定めた上記の基本方針に基づき、静岡県・山梨県と関
係市町村は、広範囲にわたる富士山の構成資産及び緩衝地帯を
包括的保存管理計画に基づき統一的に管理するため「富士山世
界遺産両県協議会」(以下把握し、そ
れぞれの事業が、資産の保存管理に負の影響を及ぼすことなく
、適切に実施されるように関係各機関の連絡・調整を行う。両
県協議会・各県協議会における調整結果り業務が行われる
。また、世界遺産推進係を設置した富士宮市教育委員会や世界
遺産推進室を設置した富士吉田市をはじめ、各

303 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:38:07.26 ID:qaNJh0fj.net
慮した整備計画の検討を進める。計画は以下のとおりである。ア富士山山体及び登
山道A(A1〜A9共通)・誘導看板の設置・の専門職員を対象として定期
的に研修を開催しており、山梨県・静岡県をはじめ関係各市町村の職員も当該研修
等に積極的に参加して、資産の整備活用の技術向上に努めている。また、構成資産
の保護に関しては、必要に応じて文化財補助金制度等の財政的、技

304 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:43:13.76 ID:qaNJh0fj.net
富士山(ふじさん、英語:Mount Fuji)は、静岡県(富士宮市、裾野市
、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)
に跨る活火山である。標高3776.12 m、日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で
、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。数多くの芸
術作品の題材とされ芸術面で大きな影響を与えただけではなく、気候や地層など地
質学的にも大きな影響を与えている。懸垂曲線の山容を有した玄

305 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:43:22.15 ID:zKs+yeG4.net
富士山(ふじさん、英語:Mount Fuji)は、静岡県
(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、
山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る活火山である。
標高3776.12 m、日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で、
その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られて
いる。数多くの芸術作品の題材とされ芸術面で大きな影響を与
えただけではなく、気候や地層など地質学的にも大きな影響を
与えている。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成
され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。古

306 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:43:39.94 ID:E7K9GyE6.net
象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(G)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質
学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といっ
た、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。(H
)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発
において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表
する顕著な見本である。(I)学術上又は保全上顕著な普遍的価
値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生
息域内保全にとって最も重要な自然の生息域を包含する。平成2
2年度第1回静岡県学術委員会・第2回山梨県学術委員会参考資
料2富士山世界文化遺産静岡県学術委員会設置要綱(趣旨)第1
条この要綱は、富士山世界文化遺産静岡県学術委員会(以下「委
員会」という。)の設置に関し必要な事項を定めるものとする。
(事業)第2条委員会は、富士山の世界文化遺産登録を目指し、
関係資料の整備、推薦資産の検討及び価値証明等を行う。(組織
)第3条委員は、学識経験のある者のうちから、富士山世界文化
遺産登録推進両県合同会議会長が委嘱する。(役員)第4条委員
会に次の役員を置く。(1)委員長1人(2)副委員長1人2委
員長及び副委員長は、委員の互選による。3委員長は、委員会を
代表し、会務を総理する。4副委員長は、委員長を補佐し、委員
長に事故があるときは、その職務を代理する。(任期)第5条委
員の任期は、1年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者
の残任期間とする。2委員は、再任されることができる。(会議
)第6条委員会の会議は、委員長が招集し、委員長がその議長と
なる。(事務局)第7条委員会の事務を処理するため、静岡県文
化・観光部世界遺産推進課に事務局を置く。2事務局に関し必要
な事項は、委員長が別に定める。(解散)第8条委員会は、富士
山が世界文化遺産に登録されたときに解散する。(補則)第9条
この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は
、委員長が別に定める。附則1この要綱は、平成18年5月23
日から施行する。2この要綱の施行後最初に選任される委員の任
期は、第5条第1項本文の規定にかかわらず、平成19年3月

307 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:45:52.51 ID:9MwkunXv.net
(o゚▽゚)o ニパッ

308 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:49:43.12 ID:E7K9GyE6.net
が鎮座するとされたため、神聖視された。噴火を沈静化するため
律令国家により浅間神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。ま
た、富士山修験道の開祖とされる富士上人により修験道の霊場と
しても認識されるようになり、登拝が行われるようになった。こ
れら富士信仰は時代により多様化し、村山修験や富士講といった
一派を形成するに至る。現在、富士山麓周辺には観光名所が多く
ある他、夏季シーズンには富士登山が盛んである。日本三名山(
三霊山)、日本百名山、日本の地質百選に選定されている。また
、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園に指定さ
れている。その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、20
11年(平成23年)に史跡、さらに2013年(平成25年)
6月22日には関連する文化財群とともに「富士山−信仰の対象
と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された。日本の文化遺
産としては13件目である。富士の山とは詠んだとしても、「ふ
じやま」という呼称は誤りであり、愛媛県大洲市柚木にある冨士
山(とみすやま)とは字も呼び方も異なる。富士山についての最
も古い記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であ
ると言われている。他にも多くの呼称が存在し、不二山もしくは
不尽山と表記する古文献もある。また、『竹取物語』における伝
説もある。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じ
て富士山と称されたという説もある。近代以降の語源説としては
、宣教師・バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味するアイ
ヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。しかし、
これは囲炉裏の中に鎮座する火の姥神を表す「アペフチカムイ」
からきた誤解であるとの反論がある。その他の語源説として、マ
レー語説・マオリ語説・原ポリネシア語説等がある。明確に「富
士山」と表記されるに至るにおいては駿河国富士郡に由来すると
するものがあり、記録としては都良香の『富士山記』に「山を富
士と名づくるは、郡の名に取れるなり」とある。富士山に因む命
名富士山が日本を代表する名峰であることから、日本の各地に「
富士」の付く地名が多数存在している。富士山の麓として静岡県
に富士市・富士宮市、富士郡、山梨県に富士吉田市・富士河

309 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:49:54.48 ID:qaNJh0fj.net
構成され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。古来霊峰とされ、特に山頂部は浅間
大神が鎮座するとされたため、神聖視された。噴火を沈静化するため律令国家によ
り浅間神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。また、富士山修験道の開祖とされ
る富士上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、登拝が行われるよ
うになった。これら富士信仰は時代により多様化し、村山修験や富士講といった一
派を形成するに至る。現在、富士山麓周辺には観光名所が多くある他、夏季シーズ
ンには富士登山が盛んである。日本三名山(三霊山)、日本百名山、日本の地質百
選に選定されている。また、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園
に指定されている。その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(
平成23年)に史跡、さらに2013年(平成25年)6月22日には関連する文
化財群とともに「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録さ
れた。日本の文化遺産としては13件目である。富士の山とは詠んだとしても、「
ふじやま」という呼称は誤りであり、愛媛県大洲市柚木にある冨士山(とみすやま
)とは字も呼び方も異なる。富士山についての最も古い記録は『常陸国風土記』に
おける「福慈岳」という語であると言われている。他にも多くの呼称が存在し、不
二山もしくは不尽山と表記する古文献もある。また、『竹取物語』における伝説も
ある。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じて富士山と称されたと
いう説もある。近代以降の語源説としては、宣教師・バチェラーは、名前は「火を
噴く山」を意味するアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。し
かし、これは囲炉裏の中に鎮座する火の姥神を表す「アペフチカムイ」からきた誤
解であるとの反論がある。その他の語源説として、マレー語説・マオリ語説・原ポ
リネシア語説等がある。明確に「富士山」と表記されるに至るにおいては駿河国富
士郡に由来するとするものがあり、記録としては都良香の『富士山記』に「山を富
士と名づくるは、郡の名に取れるなり」とある。富士山に因む命名富士山が日本を

310 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:50:09.02 ID:zKs+yeG4.net
に山頂部は浅間大神が鎮座するとされたため、神聖視された。
噴火を沈静化するため律令国家により浅間神社が祭祀され、浅
間信仰が確立された。また、富士山修験道の開祖とされる富士
上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、登拝
が行われるようになった。これら富士信仰は時代により多様化
し、村山修験や富士講といった一派を形成するに至る。現在、
富士山麓周辺には観光名所が多くある他、夏季シーズンには富
士登山が盛んである。日本三名山(三霊山)、日本百名山、日
本の地質百選に選定されている。また、1936年(昭和11
年)には富士箱根伊豆国立公園に指定されている。その後、1
952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(平成23年
)に史跡、さらに2013年(平成25年)6月22日には関
連する文化財群とともに「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」
の名で世界文化遺産に登録された。日本の文化遺産としては1
3件目である。富士の山とは詠んだとしても、「ふじやま」と
いう呼称は誤りであり、愛媛県大洲市柚木にある冨士山(とみ
すやま)とは字も呼び方も異なる。富士山についての最も古い
記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であると
言われている。他にも多くの呼称が存在し、不二山もしくは不
尽山と表記する古文献もある。また、『竹取物語』における伝
説もある。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転
じて富士山と称されたという説もある。近代以降の語源説とし
ては、宣教師・バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味す
るアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。
しかし、これは囲炉裏の中に鎮座する火の姥神を表す「アペフ
チカムイ」からきた誤解であるとの反論がある。その他の語源
説として、マレー語説・マオリ語説・原ポリネシア語説等があ
る。明確に「富士山」と表記されるに至るにおいては駿河国富
士郡に由来するとするものがあり、記録としては都良香の『富
士山記』に「山を富士と名づくるは、郡の名に取れるなり」と
ある。富士山に因む命名富士山が日本を代表する名峰であるこ
とから、日本の各地に「富士」の付く地名が

311 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:56:04.64 ID:E7K9GyE6.net
町・富士川町があるほか、よくあるものとして富士山が見える場
所を富士見と名づけたり(例:埼玉県富士見市)、富士山に似て
いる山(主に成層火山)に「富士」の名を冠する例(信濃富士な
ど)がある。日本国外に移住した日本人たちも、居住地付近の山
を「○○富士」と呼ぶことがある。詳細は「富士見」および「富
士街道」を参照また、全国各地には少なくとも、321座を超え
る数の富士と名の付く山があり、それらを郷土富士と呼ぶ。詳細
は「郷土富士」を参照なお、地名以外にも「富士」を冠した名称
は多く存在する。詳細は「フジ」を参照また、異名として芙蓉峰
とも言う。詳細は「芙蓉」を参照地質学上の富士山富士山周辺の
地形図富士山の構造図地質学上の富士山は典型的な成層火山であ
り、この種の火山特有の美しい稜線を持つ。現在の富士山の山体
は、大きく分けて下記の4段階の火山活動によって形成されたも
のだと考えられている。先小御岳(せんこみたけ)火山小御岳(
こみたけ)火山古富士(こふじ)火山新富士(しんふじ)火山こ
の中で先小御岳が最古であり、数十万年前の更新世にできた火山
である。東京大学地震研究所が2004年4月に行ったボーリン
グ調査によって、小御岳の下にさらに古い山体があることが判明
した。安山岩を主体とするこの第4の山体は「先小御岳」と名付
けられた。古富士は8万年前頃から1万5千年前頃まで噴火を続
け、噴出した火山灰が降り積もることで、標高3,000m弱ま
で成長した。山頂は宝永火口の北側1?2kmのところにあった
と考えられている。2009年10月に、GPSによる富士山の
観測で地殻変動が確認された。これは1996年4月の観測開始
以来初めてのことである。この地殻変動により最大2センチの変
化が現れ、富士宮市−富士吉田市間で約2cm伸びた。これはマ
グマが蓄積している(活火山である)現れとされている。プレー
トの観点からは、ユーラシアプレート外縁部で、北アメリカプレ
ート又はオホーツクプレートと接するフォッサマグナ(すぐ西に
糸魚川静岡構造線)に南からフィリピン海プレートが沈み込む位
置であり(ほぼ、相模トラフと駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マ
リアナ島弧を陸上に延長した交点)、3個のプレートの境界

312 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:56:21.62 ID:qaNJh0fj.net
代表する名峰であることから、日本の各地に「富士」の付く地名が多数存在してい
る。富士山の麓として静岡県に富士市・富士宮市、富士郡、山梨県に富士吉田市・
富士河口湖町・富士川町があるほか、よくあるものとして富士山が見える場所を富
士見と名づけたり(例:埼玉県富士見市)、富士山に似ている山(主に成層火山)
に「富士」の名を冠する例(信濃富士など)がある。日本国外に移住した日本人た
ちも、居住地付近の山を「○○富士」と呼ぶことがある。詳細は「富士見」および
「富士街道」を参照また、全国各地には少なくとも、321座を超える数の富士と
名の付く山があり、それらを郷土富士と呼ぶ。詳細は「郷土富士」を参照なお、地
名以外にも「富士」を冠した名称は多く存在する。詳細は「フジ」を参照また、異
名として芙蓉峰とも言う。詳細は「芙蓉」を参照地質学上の富士山富士山周辺の地
形図富士山の構造図地質学上の富士山は典型的な成層火山であり、この種の火山特
有の美しい稜線を持つ。現在の富士山の山体は、大きく分けて下記の4段階の火山
活動によって形成されたものだと考えられている。先小御岳(せんこみたけ)火山
小御岳(こみたけ)火山古富士(こふじ)火山新富士(しんふじ)火山この中で先
小御岳が最古であり、数十万年前の更新世にできた火山である。東京大学地震研究
所が2004年4月に行ったボーリング調査によって、小御岳の下にさらに古い山
体があることが判明した。安山岩を主体とするこの第4の山体は「先小御岳」と名
付けられた。古富士は8万年前頃から1万5千年前頃まで噴火を続け、噴出した火
山灰が降り積もることで、標高3,000m弱まで成長した。山頂は宝永火口の北
側1?2kmのところにあったと考えられている。2009年10月に、GPSに
よる富士山の観測で地殻変動が確認された。これは1996年4月の観測開始以来
初めてのことである。この地殻変動により最大2センチの変化が現れ、富士宮市−
富士吉田市間で約2cm伸びた。これはマグマが蓄積している(活火山である)現
れとされている。プレートの観点からは、ユーラシアプレート外

313 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 16:56:30.42 ID:zKs+yeG4.net
。富士山の麓として静岡県に富士市・富士宮市、富士郡、山梨
県に富士吉田市・富士河口湖町・富士川町があるほか、よくあ
るものとして富士山が見える場所を富士見と名づけたり(例:
埼玉県富士見市)、富士山に似ている山(主に成層火山)に「
富士」の名を冠する例(信濃富士など)がある。日本国外に移
住した日本人たちも、居住地付近の山を「○○富士」と呼ぶこ
とがある。詳細は「富士見」および「富士街道」を参照また、
全国各地には少なくとも、321座を超える数の富士と名の付
く山があり、それらを郷土富士と呼ぶ。詳細は「郷土富士」を
参照なお、地名以外にも「富士」を冠した名称は多く存在する
。詳細は「フジ」を参照また、異名として芙蓉峰とも言う。詳
細は「芙蓉」を参照地質学上の富士山富士山周辺の地形図富士
山の構造図地質学上の富士山は典型的な成層火山であり、この
種の火山特有の美しい稜線を持つ。現在の富士山の山体は、大
きく分けて下記の4段階の火山活動によって形成されたものだ
と考えられている。先小御岳(せんこみたけ)火山小御岳(こ
みたけ)火山古富士(こふじ)火山新富士(しんふじ)火山こ
の中で先小御岳が最古であり、数十万年前の更新世にできた火
山である。東京大学地震研究所が2004年4月に行ったボー
リング調査によって、小御岳の下にさらに古い山体があること
が判明した。安山岩を主体とするこの第4の山体は「先小御岳
」と名付けられた。古富士は8万年前頃から1万5千年前頃ま
で噴火を続け、噴出した火山灰が降り積もることで、標高3,
000m弱まで成長した。山頂は宝永火口の北側1?2kmの
ところにあったと考えられている。2009年10月に、GP
Sによる富士山の観測で地殻変動が確認された。これは199
6年4月の観測開始以来初めてのことである。この地殻変動に
より最大2センチの変化が現れ、富士宮市−富士吉田市間で約
2cm伸びた。これはマグマが蓄積している(活火山である)
現れとされている。プレートの観点からは、ユーラシアプレー
ト外縁部で、北アメリカプレート又はオホーツクプレートと接
するフォッサマグナ(すぐ西に糸魚川静岡構

314 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:02:21.81 ID:E7K9GyE6.net
富士山の麓として静岡県に富士市・富士宮市、富士郡、山梨
県に富士吉田市・富士河口湖町・富士川町があるほか、よくあ
るものとして富士山が見える場所を富士見と名づけたり(例:
埼玉県富士見市)、富士山に似ている山(主に成層火山)に「
富士」の名を冠する例(信濃富士など)がある。日本国外に移
住した日本人たちも、居住地付近の山を「○○富士」と呼ぶこ
とがある。詳細は「富士見」および「富士街道」を参照また、
全国各地には少なくとも、321座を超える数の富士と名の付
く山があり、それらを郷土富士と呼ぶ。詳細は「郷土富士」を
参照なお、地名以外にも「富士」を冠した名称は多く存在する
。詳細は「フジ」を参照また、異名として芙蓉峰とも言う。詳
細は「芙蓉」を参照地質学上の富士山富士山周辺の地形図富士
山の構造図地質学上の富士山は典型的な成層火山であり、この
種の火山特有の美しい稜線を持つ。現在の富士山の山体は、大
きく分けて下記の4段階の火山活動によって形成されたものだ
と考えられている。先小御岳(せんこみたけ)火山小御岳(こ
みたけ)火山古富士(こふじ)火山新富士(しんふじ)火山こ
の中で先小御岳が最古であり、数十万年前の更新世にできた火
山である。東京大学地震研究所が2004年4月に行ったボー
リング調査によって、小御岳の下にさらに古い山体があること
が判明した。安山岩を主体とするこの第4の山体は「先小御岳
」と名付けられた。古富士は8万年前頃から1万5千年前頃ま
で噴火を続け、噴出した火山灰が降り積もることで、標高3,
000m弱まで成長した。山頂は宝永火口の北側1?2kmの
ところにあったと考えられている。2009年10月に、GP
Sによる富士山の観測で地殻変動が確認された。これは199
6年4月の観測開始以来初めてのことである。この地殻変動に
より最大2センチの変化が現れ、富士宮市−富士吉田市間で約
2cm伸びた。これはマグマが蓄積している(活火山である)
現れとされている。プレートの観点からは、ユーラシアプレー
ト外縁部で、北アメリカプレート又はオホーツクプレートと接
するフォッサマグナ(すぐ西に糸魚川静

315 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:03:17.60 ID:zKs+yeG4.net
ィリピン海プレートが沈み込む位置であり(ほぼ、相模トラフ
と駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マリアナ島弧を陸上に延長し
た交点)、3個のプレートの境界域(三重会合点(英語版))
となっている。富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレー
トのさらに下に太平洋プレートが沈み込んでおり、富士山のマ
グマは、東日本にある島弧火山と同様に太平洋プレートに由来
するものである。富士山の火山上の特徴は、日本列島の陸上で
他にない均整のとれた山体4年4月1日改算)が
設置されている。火口の構造は、国土地理院によると、最深部
の標高が3538.7m、火口の深さは約237
なるよう変更された。宝永山宝永山と宝永噴火口宝永山(ほう
えいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した

316 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:03:47.49 ID:qaNJh0fj.net
カプレート又はオホーツクプレート013年10月から地図上の地点を指
定すると住所、緯度・経度、標高が表示される機能が加わったが、帰属未確定の地
点の場合には近くの帰属が確定している住所が表示されるという設定になっている
ため、富士山頂(剣が峰)を指定すると静岡県富士宮市として表示されることが山
梨県などから指摘され、これを受けて富士山頂の住所表示につい

317 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:04:05.98 ID:E7K9GyE6.net
町・富士川町があるほか、よくあるものとして富士山が見える場
所を富士見と名づけたり(例:埼玉県富士見市)、富士山に似て
いる山(主に成層火山)に「富士」の名を冠する例(信濃富士な西に
糸魚川静岡構造線)に南からフィリピン海プレートが沈み込む位
置であり(ほぼ、相模トラフと駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マ
リアナ島弧を陸上に延長した交点)、3個のプレートの境界

318 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:04:22.28 ID:E7K9GyE6.net
ィリピン海プレートが沈み込む位置であり(ほぼ、相模トラフ
と駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マリアナ島弧を陸上に延長し
た交点)、3個のプレートの境界域(三重会合点(英語版))
となっている。富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレー
トのさらに下に太平洋プレートが沈み込んでおり、富士山のマ
グマは、東日本にある島弧火山と同様に太平洋プレートに由来
するものである。富士山の火山上の特徴は、日本列島の陸上で
他にない均整のとれた山体であること、日本の火山のほとんど
が安山岩マグマを多く噴出しているのに対し、富士山は玄武岩
マグマを多く噴出すること、側火山が非常に多いことがある。
富士山頂山頂火口を上空より山頂火口山頂には火口(お鉢)が
ありこれを「大内院」と呼ぶ。これを囲むようにして8つの峰
がありこれを八神峰と呼ぶ。火口の南西側に最高点の剣ヶ峰が
あり二等三角点(点名は、富士山。標高3775.51m20
14年4月1日改算)、火口の北側には二等三角点(点名は、
富士白山。標高3756.23m2014年4月1日改算)が
設置されている。火口の構造は、国土地理院によると、最深部
の標高が3538.7m、火口の深さは約237m、山頂火口
の直径は780m、火口底の直径は130mとある。登山道を
除く8合目より上は、富士宮市にある富士山本宮浅間大社の私
有地であるが、県境と市町村境界は未確定である。2014年
1月の富士山世界文化遺産協議会後の記者会見でも静岡県知事
の川勝平太と山梨県知事の横内正明は県境を定めないことを明
言している。国土地理院がインターネット上で公開している地
形図では2013年10月から地図上の地点を指定すると住所
、緯度・経度、標高が表示される機能が加わったが、帰属未確
定の地点の場合には近くの帰属が確定している住所が表示され
るという設定になっているため、富士山頂(剣が峰)を指定す
ると静岡県富士宮市として表示されることが山梨県などから指
摘され、これを受けて富士山頂の住所表示については非表示に
なるよう変更された。宝永山宝永山と宝永噴火口宝永山(ほう
えいざん)

319 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:05:21.37 ID:E7K9GyE6.net
ィリピン海プレートが沈み込む位置であり(ほぼ、相模トラフ
と駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マリアナ島弧を陸上に延長し
た交点)、3個のプレートの境界域(三重会合点(英語版))
となっている。富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレー
トのさらに下に太平洋プレートが沈み込んでおり、富士山のマ
グマは、東日本にある島弧火山と同様に太平洋プレートに由来
するものである。富士山の火山上の特徴は、日本列島の陸上で
他にない均整のとれた山体であること、日本の火山のほとんど
が安山岩マグマを多く噴出しているのに対し、富士山は玄武岩
マグマを多く噴出すること、側火山が非常に多いことがある。
富士山頂山頂火口を上空より山頂火口山頂には火口(お鉢)が
ありこれを「大内院」と呼ぶ。これを囲むようにして8つの峰
がありこれを八神峰と呼ぶ。火口の南西側に最高点の剣ヶ峰が
あり二等三角点(点名は、富士山。標高3775.51m20
14年4月1日改算)、火口の北側には二等三角点(点名は、
富士白山。標高3756.23m2014年4月1日改算)が
設置されている。火口の構造は、国土地理院によると、最深部
の標高が3538.7m、火口の深さは約237m、山頂火口
の直径は780m、火口底の直径は130mとある。登山道を
除く8合目より上は、富士宮市にある富士山本宮浅間大社の私
有地であるが、県境と市町村境界は未確定である。2014年
1月の富士山世界文化遺産協議会後の記者会見でも静岡県知事
の川勝平太と山梨県知事の横内正明は県境を定めないことを明
言している。国土地理院がインターネット上で公開している地
形図では2013年10月から地図上の地点を指定すると住所
、緯度・経度、標高が表示される機能が加わったが、帰属未確
定の地点の場合には近くの帰属が確定している住所が表示され
るという設定になっているため、富士山頂(剣が峰)を指定す
ると静岡県富士宮市として表示されることが山梨県などから指
摘され、これを受けて富士山頂の住所表示に
なるよう変更された。宝永山宝永山と宝永噴火口宝永山(ほう
えいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した

320 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:08:26.03 ID:E7K9GyE6.net
ィリピン海プレートが沈み込む位置であり(ほぼ、相模トラフ
と駿河トラフ及び伊豆・小笠原・マリアナ島弧を陸上に延長し
た交点)、3個のプレートの境界域(三重会合点(英語版))
となっている。富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレー
トのさらに下に太平洋プレートが沈み込んでおり、富士山のマ
グマは、東日本にある島弧火山と同様に太平洋プレートに由来
するものである。富士山の火山上の特徴は、日本列島の陸上で
他にない均整のとれた山体であること、日本の火山のほとんど
が安山岩マグマを多く噴出しているのに対し、富士山は玄武岩
マグマを多く噴出すること、側火山が非常に多いことがある。
富士山頂山頂火口を上空より山頂火口山頂には火口(お鉢)が
ありこれを「大内院」と呼ぶ。これを囲むようにして8つの峰
がありこれを八神峰と呼ぶ。火口の南西側に最高点の剣ヶ峰が
あり二等三角点(点名は、富士山。標高3775.51m20
14年4月1日改算)、火口の北側には二等三角点(点名は、
富士白山。標高3756.23m2014年4月1日改算)が
設置されている。火口の構造は、国土地理院によると、最深部
の標高が3538.7m、火口の深さは約237m、山頂火口
の直径は780m、火口底の直径は130mとある。登山道を
除く8合目より上は、富士宮市にある富士山本宮浅間大社の私
有地であるが、県境と市町村境界は未確定である。2014年
1月の富士山世界文化遺産協議会後の記者会見でも静岡県知事
の川勝平太と山梨県知事の横内正明は県境を定めないことを明
言している。国土地理院がインターネット上で公開している地
形図では2013年10月から地図上の地点を指定すると住所
、緯度・経度、標高が表示される機能が加わったが、帰属未確
定の地点の場合には近くの帰属が確定している住所が表示され
るという設定になっているため、富士山頂(剣が峰)を指定す
ると静岡県富士宮市として表示されるこ山梨県などから指
摘され、これを受けて富士山頂の住所表示については非表示に
なるよう変更された。宝永山宝永山と宝永噴火口宝永山(ほう
えいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した

321 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:09:48.28 ID:E7K9GyE6.net
動富士山の噴火詳細は「富士山の噴火史」を参照最終氷期が終了
した約1万1千年前、古富士の山頂の西側で噴火が始まり、溶岩
を大量に噴出した。この溶岩によって、現在の富士山の山体であ
る新富士が形成された。その後、古富士の山頂が新富士の山頂の
東側に顔を出しているような状態となっていたと見られるが、約
2,500?2,800年前、風化が進んだ古富士の山頂部

322 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:10:05.27 ID:qaNJh0fj.net
よう変更された。宝永山宝永山と宝永噴火口宝永山(ほうえいざん)は宝永4年(
1707年)の宝永大噴火で誕生した側火山(寄生火山)である。富士山南東斜面
に位置し標高は2,693mである。宝永山の西側には巨大な噴火口が開いている
。これらを間近で見ることができる登山コースも整備されている。詳細は「宝永山
」を参照富士山と火山活動富士山の噴火詳細は「富士山の噴火史」を参照最終氷期
が終了した約1万1千年前、古富士の山頂の西側で噴火が始まり

323 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:10:13.95 ID:zKs+yeG4.net
側火山(寄生火山)である。富士山南東斜面に位置し標高は2
,693mである。宝永山の西側には巨大な噴火口が開いてい
る。これらを間近で見ることができる登山コースも整備されて
いる。詳細は「宝永山」を参照富士山と火山活動富士山の噴火
詳細は「富士山の噴火史」を参照最終氷期が終了した約1万1
千年前、古富士の山頂の西側で噴火が始まり、溶岩を大量に噴
出した。この溶岩によって、現在の富士山の山体である新富士
が形成された。その後、古富士の山頂が新富

324 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:16:16.18 ID:E7K9GyE6.net
規模な山体崩壊(「御殿場岩なだれ」)を起こして崩壊した。新
富士の山頂から溶岩が噴出していたのは、約1万1千年前?約8
,000年前の3,000年間と、約4,500年前?約3,2
00年前の1,300年間と考えられている。山頂部からの最後
の爆発的噴火は2300年前で、これ以降は山頂部からの噴火は
無いが、長尾山や宝永山などの側火山からの噴火が散発的に発生
している。延暦19年−21年(800年−802年)に延暦噴
火、貞観6年(864年)に青木が原溶岩を噴出した貞観大噴火
。最後に富士山が噴火したのは宝永4年(1707年)の宝永大
噴火で、噴煙は成層圏まで到達し、江戸では約4cmの火山灰が
降り積もった。また、宝永大噴火によって富士山の山体に宝永山
が形成された。その後も火山性の地震や噴気が観測されており、
今後も噴火の可能性が残されている。噴火の年代が考証できる最
も古い記録は、『続日本紀』に記述されている、天応元年(78
1年)に富士山より降灰があったくだりである。平安時代初期に
成立した『竹取物語』にも、富士山が作品成立の頃、活動期であ
ったことを窺わせる記述がある。平安時代の歴史書『日本三代実
録』には貞観大噴火の状況が迫力ある文体で記載され、平安時代
中期の『更級日記』には、富士山の噴気や火映現象を表した描写
がある。宝永大噴火についての記録は、新井白石による『折りた
く柴の記』をはじめとした文書、絵図等により多数残されている
。その後も、噴煙や鳴動の記録は多く残されているが、記述から
見て短期間かつ小規模な活動で終わったものと推測される。宝永
大噴火以来300年にわたって噴火を起こしていないこともあり
、1990年代まで小学校などでは富士山は休火山と教えられて
いた。しかし先述の通り富士山にはいまだ活発な活動が観測され
ており、また気象庁が休火山という区分を廃止したことも重なり
、現在は活火山に区分されている。2013年7月20日、産業
技術総合研究所は、1999年から約15年分の踏査データや地
質調査データをまとめ富士火山地質図第2版(Ver.1)とし
て発表し、2016年には修正加筆が終了した。同時に、溶岩が
流れ出す規模の噴火は過去2000年間に少なくとも43回

325 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:16:41.80 ID:zKs+yeG4.net
顔を出しているような状態となっていたと見られるが、約2,
500?2,800年前、風化が進んだ古富士の山頂部が大規
模な山体崩壊(「御殿場岩なだれ」)を起こして崩壊した。新
富士の山頂から溶岩が噴出していたのは、約1万1千年前?約
8,000年前の3,000年間と、約4,500年前?約3
,200年前の1,300年間と考えられている。山頂部から
の最後の爆発的噴火は2300年前で、これ以降は山頂部から
の噴火は無いが、長尾山や宝永山などの側火山からの噴火が散
発的に発生している。延暦19年−21年(800年−802
年)に延暦噴火、貞観6年(864年)に青木が原溶岩を噴出
した貞観大噴火。最後に富士山が噴火したのは宝永4年(17
07年)の宝永大噴火で、噴煙は成層圏まで到達し、江戸では
約4cmの火山灰が降り積もった。また、宝永大噴火によって
富士山の山体に宝永山が形成された。その後も火山性の地震や
噴気が観測されており、今後も噴火の可能性が残されている。
噴火の年代が考証できる最も古い記録は、『続日本紀』に記述
されている、天応元年(781年)に富士山より降灰があった
くだりである。平安時代初期に成立した『竹取物語』にも、富
士山が作品成立の頃、活動期であったことを窺わせる記述があ
る。平安時代の歴史書『日本三代実録』には貞観大噴火の状況
が迫力ある文体で記載され、平安時代中期の『更級日記』には
、富士山の噴気や火映現象を表した描写がある。宝永大噴火に
ついての記録は、新井白石による『折りたく柴の記』をはじめ
とした文書、絵図等により多数残されている。その後も、噴煙
や鳴動の記録は多く残されているが、記述から見て短期間かつ
小規模な活動で終わったものと推測される。宝永大噴火以来3
00年にわたって噴火を起こしていないこともあり、1990
年代まで小学校などでは富士山は休火山と教えられていた。し
かし先述の通り富士山にはいまだ活発な活動が観測されており
、また気象庁が休火山という区分を廃止したことも重なり、現
在は活火山に区分されている。2013年7月20日、産業技
術総合研究所は、1999年から約15年分

326 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:20:47.73 ID:9MwkunXv.net
/(。△。*)逆ニパッ

327 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:22:22.08 ID:E7K9GyE6.net
たとしている。山体崩壊の発生地震および噴火活動にともなう山
体崩壊(岩屑がんせつなだれ)が発生年代が不明確なものも含め
て南西側に5回、北東側に3回、東側に4回の計12回起きたと
されている。また、直下に存在が示唆されている活断層の活動に
よるマグニチュード7クラスの地震による崩壊も懸念されている
。主な発生歴約2900年前(御殿場泥流):東斜面で大規模(
約18億立方メートル)な山体崩壊が発生し、泥流が御殿場周辺
から東へは足柄平野へ、南へは三島周辺を通って駿河湾へ流下、
山体崩壊の発生原因は不明。1331年の元弘地震に伴い発生。
1891年濃尾地震に伴い発生。災害対策火山噴火予知連絡会(
気象庁)−富士山のみを限定するものではないが、日本の火山活
動についての検討を実施する。状況に応じて見解を発表するが、
噴火の日時を特定して発表することはない。定例会は年3回実施
されるが、噴火時には随時開催される。2000年10月に富士
山の低周波地震が増加した際は、ワーキンググループが設置され
、富士山に関する基礎データの収集・整理、監視体制の検討、火
山情報発信の方法などが集中的に検討された。富士山ハザードマ
ップ検討委員会(内閣府防災担当)−噴火時の広域避難のために
必要なハザードマップの作成が、検討委員会を通じて進められて
いる。富士直轄砂防事業(国土交通省)−大沢崩れを源にして発
生する大規模な土石流から、下流の保全対象を守る砂防事業を実
施中。山梨県は2015年6月11日、「富士山噴火時避難ルー
トマップ」を作成した。「静岡市市長の田辺信宏は2016年1
月22日の定例記者会見で、市消防航空隊が2013年、富士山
で滑落した登山者を救助中にヘリコプターから落下させ、この登
山者が死亡した事故を受け、再発防止策として、市消防局がヘリ
で救助できる山の高さに3200メートルと上限を設けたことを
明らかにした。」。地殻変動の観測国の機関(防災科学技術研究
所、気象庁、国土地理院、産業技術総合研究所)及び大学(東京
大学地震研究所)などにより観測が行われている。国土地理院:
地磁気観測点が、鹿野山測地観測所、水沢測地観測所および江刺
観測場に設置されている。また、山頂にはGPSの電子基準

328 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:22:38.51 ID:qaNJh0fj.net
ことも重なり、現在は活火山に区分されている。2013年7月20日、産業技術
総合研究所は、1999年から約15年分の踏査データや地質調査データをまとめ
富士火山地質図第2版(Ver.1)として発表し、2016年には修正加筆が終
了した。同時に、溶岩が流れ出す規模の噴火は過去2000年間に少なくとも43
回あったとしている。山体崩壊の発生地震および噴火活動にともなう山体崩壊(岩
屑がんせつなだれ)が発生年代が不明確なものも含めて南西側に5回、北東側に3
回、東側に4回の計12回起きたとされている。また、直下に存在が示唆されてい
る活断層の活動によるマグニチュード7クラスの地震による崩壊も懸念されている
。主な発生歴約2900年前(御殿場泥流):東斜面で大規模(約18億立方メー
トル)な山体崩壊が発生し、泥流が御殿場周辺から東へは足柄平野へ、南へは三島
周辺を通って駿河湾へ流下、山体崩壊の発生原因は不明。1331年の元弘地震に
伴い発生。1891年濃尾地震に伴い発生。災害対策火山噴火予知連絡会(気象庁
)−富士山のみを限定するものではないが、日本の火山活動についての検討を実施
する。状況に応じて見解を発表するが、噴火の日時を特定して発表することはない
。定例会は年3回実施されるが、噴火時には随時開催される。2000年10月に
富士山の低周波地震が増加した際は、ワーキンググループが設置され、富士山に関
する基礎データの収集・整理、監視体制の検討、火山情報発信の方法などが集中的
に検討された。富士山ハザードマップ検討委員会(内閣府防災担当)−噴火時の広
域避難のために必要なハザードマップの作成が、検討委員会を通じて進められてい
る。富士直轄砂防事業(国土交通省)−大沢崩れを源にして発生する大規模な土石
流から、下流の保全対象を守る砂防事業を実施中。山梨県は2015年6月11日
、「富士山噴火時避難ルートマップ」を作成した。「静岡市市長の田辺信宏は20
16年1月22日の定例記者会見で、市消防航空隊が2013年、富士山で滑落し
た登山者を救助中にヘリコプターから落下させ、この登山者が死

329 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:22:47.21 ID:zKs+yeG4.net
質調査データをまとめ富士火山地質図第2版(Ver.1)と
して発表し、2016年には修正加筆が終了した。同時に、溶
岩が流れ出す規模の噴火は過去2000年間に少なくとも43
回あったとしている。山体崩壊の発生地震および噴火活動にと
もなう山体崩壊(岩屑がんせつなだれ)が発生年代が不明確な
ものも含めて南西側に5回、北東側に3回、東側に4回の計1
2回起きたとされている。また、直下に存在が示唆されている
活断層の活動によるマグニチュード7クラスの地震による崩壊
も懸念されている。主な発生歴約2900年前(御殿場泥流)
:東斜面で大規模(約18億立方メートル)な山体崩壊が発生
し、泥流が御殿場周辺から東へは足柄平野へ、南へは三島周辺
を通って駿河湾へ流下、山体崩壊の発生原因は不明。1331
年の元弘地震に伴い発生。1891年濃尾地震に伴い発生。災
害対策火山噴火予知連絡会(気象庁)−富士山のみを限定する
ものではないが、日本の火山活動についての検討を実施する。
状況に応じて見解を発表するが、噴火の日時を特定して発表す
ることはない。定例会は年3回実施されるが、噴火時には随時
開催される。2000年10月に富士山の低周波地震が増加し
た際は、ワーキンググループが設置され、富士山に関する基礎
データの収集・整理、監視体制の検討、火山情報発信の方法な
どが集中的に検討された。富士山ハザードマップ検討委員会(
内閣府防災担当)−噴火時の広域避難のために必要なハザード
マップの作成が、検討委員会を通じて進められている。富士直
轄砂防事業(国土交通省)−大沢崩れを源にして発生する大規
模な土石流から、下流の保全対象を守る砂防事業を実施中。山
梨県は2015年6月11日、「富士山噴火時避難ルートマッ
プ」を作成した。「静岡市市長の田辺信宏は2016年1月2
2日の定例記者会見で、市消防航空隊が2013年、富士山で
滑落した登山者を救助中にヘリコプターから落下させ、この登
山者が死亡した事故を受け、再発防止策として、市消防局がヘ
リで救助できる山の高さに3200メートルと上限を設けたこ
とを明らかにした。」。地殻変動の観測国の

330 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:28:24.31 ID:E7K9GyE6.net
気象庁観測所:地震計(山頂、御殿場口8合目、吉田口6合目、
鳴沢塒塚東、太郎坊)、傾斜計(太郎坊)、空振計(太郎坊、上
井出)、GSP(太郎坊)、望遠カメラ(萩原)防災科学技術研
究所:火山活動可視情報化システム(VIsualizatio
nsystemforVolcanicActivity)噴出
物災害などへの対策国土交通省、富士砂防事務所:静岡県、山梨
県と連携し火砕流、溶岩流などの火山活動に伴う災害を防ぐため
の調査・検討を実施しハザードマップが作成されている。しかし
、山体崩壊を想定したハザードマップは2012年現在未作成で
ある。富士山と気象気候山頂は最暖月の8月でも平均気温が6℃
しかなく、ケッペンの気候区分では最暖月平均気温が0℃以上1
0℃未満のツンドラ気候に分類される。太平洋側の気候のため1
月や2月は乾燥し、3月、4月、5月、6月が最深積雪トップ1
0を占める。観測史上最低気温は−38.0℃で最高気温が−3
0℃未満の日も過去に数回観測されていて−30℃を上回ること
がない1日というのは北海道でも例がない。富士山での気象観測
かつて気象庁東京管区気象台が富士山頂剣ヶ峯に設置していた気
象官署が富士山測候所である。現在は富士山特別地域気象観測所
となっており、自動気象観測装置による気象観測を行っている。
詳細は「富士山測候所」を参照気象現象山体に強風が吹くと砂が
巻き上げられ、周辺の自治体に降ることがある。2010年12
月15日には、神奈川県の西部から南部にかけて黒い砂が積もり
、その状況から富士山の砂が巻き上げられ、西風に乗り降り積も
ったと考えられると報道された。富士山北麓の一部農地(現在の
山梨県富士吉田市など)では、富士山の標高2600m付近に現
れる農鳥(鳥の形に見える残雪)の出現する時期によって、農作
物が豊作になる・凶作となるという言い伝えがある。富士山では
山岳波が発生することもあり墜落事故も起きている(英国海外航
空機空中分解事故など)。富士山麓の自然環境富士山麓の天然記
念物として、「富士山原始林及び青木ヶ原樹海」(天然記念物:
1926年2月24日指定、2010年3月8日追加指定・名称
変更)、「富士風穴」(天然記念物:1929年12月17

331 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:34:23.14 ID:E7K9GyE6.net
定)などがある。伏流水白糸の滝(静岡県)富士山に降った雨や
雪は、長い年月をかけ伏流水として地下水脈を流れ湧き出てくる
。最も高い地点から湧き出す湧水として確認されている例は標高
1670m(富士宮口二合目付近)とされ、その他山麓を帯状に
分布している。富士山麓における湧水の総湧出量は1968年で
1日あたり154万立方メートル以上だという。しかし、近年湧
出量の減少が確認されている例がある。地域名称南東麓されてい
柿田川(日本三大清流)、小浜池南麓吉原湧泉群西麓湧がっ

332 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:34:39.70 ID:qaNJh0fj.net
梨県富士吉田市など)では、富士山の標高2600m付近に現れる農鳥(鳥の形に
見える残雪)の出現する時期によって、農作物が豊作になる・凶作となるという言
い伝えがある。富士山では山岳波が発生することもあり墜落事故も起きている(英
国海外航空機空中分解事故など)。富士山麓の自然環境富士山麓の天然記念物とし
て、「富士山原始林及び青木ヶ原樹海」(天然記念物:1926年2月24日指定
、2010年3月8日追加指定・名称変更)、「富士風穴」(天

333 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:34:48.43 ID:zKs+yeG4.net
。富士山では山岳波が発生することもあり墜落事故も起きてい
る(英国海外航空機空中分解事故など)。富士山麓の自然環境
富士山麓の天然記念物として、「富士山原始林及び青木ヶ原樹
海」(天然記念物:1926年2月24日指定、2010年3
月8日追加指定・名称変更)、「富士風穴」(天然記念物:1
929年12月17日指定)などがある。伏流水白糸の滝(静
岡県)富士山に降った雨や雪は、長い年月をかけ伏流水として
地下水脈を流れ湧き出てくる。最も高い地点

334 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:40:41.59 ID:E7K9GyE6.net
玉池(特別天然記念物)、白糸の滝(国指定の名勝及び天然記念
物)、猪之頭湧泉群北麓忍野八海(国指定の天然記念物)またの
、一部で駿河湾や富士五湖の西湖(水深25m付近)で湧出があ
るとされている。富士山を源とする伏流水を利用し、周辺地域で
製紙業や医薬関連の製造業などの工業が活発に行われている。ま
た、富士山の伏流水はバナジウムを豊富に含んでいるため、ミネ
ラルウォーターとして瓶詰めされ販売されている。溶岩洞窟西湖
コウモリ穴入口富士山麓周辺には大小100以上の溶岩洞窟が形
成されている。その中でも総延長2139mの三ツ池穴(静岡県
富士宮市)は溶岩洞窟として日本一の長さを誇る。また、山麓周
辺で最大規模の溶岩洞窟として西湖コウモリ穴(山梨県南都留郡
富士河口湖町)があり、国の天然記念物に指定されている。その
他、鳴沢氷穴(山梨県南都留郡鳴沢村)も国の天然記念物に指定
されている。植生富士山は標高は高いが、日本の他の高山に比較
すると高山植物などの植生に乏しい。これは富士山が最終氷期が
終了した後に山頂から大規模な噴火が繰り返したために山の生態
系が破壊され、また独立峰であるため、他の山系からの植物の進
入も遅れたためである。しかし、宝永山周辺ではいくらか高山植
物が見られる。山の上部ではタデ科オンタデ属のオンタデ(御蓼
)、山腹ではキク科アザミ属のフジアザミ(富士薊)が自生して
いる。中部山岳地帯の高山の森林限界の上にはハイマツ帯が広が
っているのが通例であるが、富士山にはハイマツ帯は欠如し、そ
の代替にカラマツ林が広がっている。人間史富士山本宮浅間大社
古代古代より富士山は山岳信仰の対象とされ、富士山を神体山と
して、また信仰の対象として考えることなどを指して富士信仰と
言われるようになった。特に富士山の神霊として考えられている
浅間大神とコノハナノサクヤビメを主祭神とするのが浅間神社で
あり全国に存在する。浅間神社の総本宮が麓の富士宮市にある富
士山本宮浅間大社(浅間大社)であり、富士宮市街にある「本宮
」と、富士山頂にある「奥宮」にて富士山の神を祭っている。詳
細は「富士信仰」を参照古代では富士山は駿河国のものであると
する考え方が普遍的であった。これらは「高く貴き駿河なる

335 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:40:59.37 ID:qaNJh0fj.net
9年12月17日指定)などがある。伏流水白糸の滝(静岡県)富士山に降った雨
や雪は、長い年月をかけ伏流水として地下水脈を流れ湧き出てくる。最も高い地点
から湧き出す湧水として確認されている例は標高1670m(富士宮口二合目付近
)とされ、その他山麓を帯状に分布している。富士山麓における湧水の総湧出量は
1968年で1日あたり154万立方メートル以上だという。しかし、近年湧出量
の減少が確認されている例がある。地域名称南東麓されてい柿田川(日本三大清流
)、小浜池南麓吉原湧泉群西麓湧がってい玉池(特別天然記念物)、白糸の滝(国
指定の名勝及び天然記念物)、猪之頭湧泉群北麓忍野八海(国指定の天然記念物)
またの、一部で駿河湾や富士五湖の西湖(水深25m付近)で湧出があるとされて
いる。富士山を源とする伏流水を利用し、周辺地域で製紙業や医薬関連の製造業な
どの工業が活発に行われている。また、富士山の伏流水はバナジウムを豊富に含ん
でいるため、ミネラルウォーターとして瓶詰めされ販売されている。溶岩洞窟西湖
コウモリ穴入口富士山麓周辺には大小100以上の溶岩洞窟が形成されている。そ
の中でも総延長2139mの三ツ池穴(静岡県富士宮市)は溶岩洞窟として日本一
の長さを誇る。また、山麓周辺で最大規模の溶岩洞窟として西湖コウモリ穴(山梨
県南都留郡富士河口湖町)があり、国の天然記念物に指定されている。その他、鳴
沢氷穴(山梨県南都留郡鳴沢村)も国の天然記念物に指定されている。植生富士山
は標高は高いが、日本の他の高山に比較すると高山植物などの植生に乏しい。これ
は富士山が最終氷期が終了した後に山頂から大規模な噴火が繰り返したために山の
生態系が破壊され、また独立峰であるため、他の山系からの植物の進入も遅れたた
めである。しかし、宝永山周辺ではいくらか高山植物が見られる。山の上部ではタ
デ科オンタデ属のオンタデ(御蓼)、山腹ではキク科アザミ属のフジアザミ(富士
薊)が自生している。中部山岳地帯の高山の森林限界の上にはハイマツ帯が広がっ
ているのが通例であるが、富士山にはハイマツ帯は欠如し、その

336 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:41:06.79 ID:zKs+yeG4.net
として確認されている例は標高1670m(富士宮口二合目付
近)とされ、その他山麓を帯状に分布している。富士山麓にお
ける湧水の総湧出量は1968年で1日あたり154万立方メ
ートル以上だという。しかし、近年湧出量の減少が確認されて
いる例がある。地域名称南東麓されてい柿田川(日本三大清流
)、小浜池南麓吉原湧泉群西麓湧がってい玉池(特別天然記念
物)、白糸の滝(国指定の名勝及び天然記念物)、猪之頭湧泉
群北麓忍野八海(国指定の天然記念物)またの、一部で駿河湾
や富士五湖の西湖(水深25m付近)で湧出があるとされてい
る。富士山を源とする伏流水を利用し、周辺地域で製紙業や医
薬関連の製造業などの工業が活発に行われている。また、富士
山の伏流水はバナジウムを豊富に含んでいるため、ミネラルウ
ォーターとして瓶詰めされ販売されている。溶岩洞窟西湖コウ
モリ穴入口富士山麓周辺には大小100以上の溶岩洞窟が形成
されている。その中でも総延長2139mの三ツ池穴(静岡県
富士宮市)は溶岩洞窟として日本一の長さを誇る。また、山麓
周辺で最大規模の溶岩洞窟として西湖コウモリ穴(山梨県南都
留郡富士河口湖町)があり、国の天然記念物に指定されている
。その他、鳴沢氷穴(山梨県南都留郡鳴沢村)も国の天然記念
物に指定されている。植生富士山は標高は高いが、日本の他の
高山に比較すると高山植物などの植生に乏しい。これは富士山
が最終氷期が終了した後に山頂から大規模な噴火が繰り返した
ために山の生態系が破壊され、また独立峰であるため、他の山
系からの植物の進入も遅れたためである。しかし、宝永山周辺
ではいくらか高山植物が見られる。山の上部ではタデ科オンタ
デ属のオンタデ(御蓼)、山腹ではキク科アザミ属のフジアザ
ミ(富士薊)が自生している。中部山岳地帯の高山の森林限界
の上にはハイマツ帯が広がっているのが通例であるが、富士山
にはハイマツ帯は欠如し、その代替にカラマツ林が広がってい
る。人間史富士山本宮浅間大社古代古代より富士山は山岳信仰
の対象とされ、富士山を神体山として、また信仰の対象として
考えることなどを指して富士信仰と言われる

337 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:47:00.34 ID:E7K9GyE6.net
の高嶺を」(山部赤人『万葉集』)や「富士山は、駿河国に在り
。」「富士山は駿河の国の山で(省略)まっ白な砂の山である」
(都良香『富士山記』)、「駿河の国にあるなる山なむ」(『竹
取物語』)など広く見られるものである。しかし「なまよみの甲
斐の国うち寄する駿河の国とこちごちの」(「高橋虫麻呂」『万
葉集』)のように駿河国・甲斐国両国を跨ぐ山であるという共有
の目線で記された貴重な例もある。それより後期の時代、イエズ
ス会のジョアン・ロドリゲスは自著『日本教会史』にて「富士山
は駿河国に帰属している」としているため、帰属は駿河国という
関係は継続されていたと考えられる。登山口は末代上人が開いた
登山道を起源とし、登山道が完成されたそれが最初の登山道と言
われる村山口である。これにより富士修験が成立したとされる。
次第に他の登山道も開削されてゆき、大宮・村山口、須山口、須
走口が存在してる。神仏習合は富士山も例外ではなかった。山頂
部は仏の世界と考えられるようになり、特別な意味を持つように
なった。遺例としては正嘉3年(1259年)の紀年銘である木
造坐像が古いとされ、これは大日堂(村山)の旧本尊であった。
鎌倉時代の書物である『吾妻鏡』には神仏習合による「富士大菩
薩」や「浅間大菩薩」という呼称が確認されている。富士山頂の
8つの峯(八神峰)を「八葉」と呼ぶことも神仏習合に由来し、
文永年間(1264年−1275年)の『万葉集註釈』には「い
ただきに八葉の嶺あり」とある。その他多くの書物で「八葉」の
記述が確認できる。江戸時代江戸時代になると、徳川家康による
庇護の下、本殿などの造営や内院散銭取得における優先権を得た
ことを基に江戸幕府より八合目以上を寄進された経緯で、現在富
士山の八合目より上の部分は登山道・富士山測候所を除き浅間大
社の境内となっている。登山の大衆化と共に村山修験や富士講な
どの一派が形成され、富士信仰を発展させていった。富士講の隆
盛が見られた18世紀後半以降、新興宗教として旧来の登山道で
は発展できなかったために吉田口を利用する道者が目立つように
なっていたと考えられ、18世紀後半以降では、他の登山口の合
計と同程度であったという。富士参詣の人々を「道(導)者

338 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:47:26.13 ID:zKs+yeG4.net
に富士山の神霊として考えられている浅間大神とコノハナノサ
クヤビメを主祭神とするのが浅間神社であり全国に存在する。
浅間神社の総本宮が麓の富士宮市にある富士山本宮浅間大社(
浅間大社)であり、富士宮市街にある「本宮」と、富士山頂に
ある「奥宮」にて富士山の神を祭っている。詳細は「富士信仰
」を参照古代では富士山は駿河国のものであるとする考え方が
普遍的であった。これらは「高く貴き駿河なる富士の高嶺を」
(山部赤人『万葉集』)や「富士山は、駿河国に在り。」「富
士山は駿河の国の山で(省略)まっ白な砂の山である」(都良
香『富士山記』)、「駿河の国にあるなる山なむ」(『竹取物
語』)など広く見られるものである。しかし「なまよみの甲斐
の国うち寄する駿河の国とこちごちの」(「高橋虫麻呂」『万
葉集』)のように駿河国・甲斐国両国を跨ぐ山であるという共
有の目線で記された貴重な例もある。それより後期の時代、イ
エズス会のジョアン・ロドリゲスは自著『日本教会史』にて「
富士山は駿河国に帰属している」としているため、帰属は駿河
国という関係は継続されていたと考えられる。登山口は末代上
人が開いた登山道を起源とし、登山道が完成されたそれが最初
の登山道と言われる村山口である。これにより富士修験が成立
したとされる。次第に他の登山道も開削されてゆき、大宮・村
山口、須山口、須走口が存在してる。神仏習合は富士山も例外
ではなかった。山頂部は仏の世界と考えられるようになり、特
別な意味を持つようになった。遺例としては正嘉3年(125
9年)の紀年銘である木造坐像が古いとされ、これは大日堂(
村山)の旧本尊であった。鎌倉時代の書物である『吾妻鏡』に
は神仏習合による「富士大菩薩」や「浅間大菩薩」という呼称
が確認されている。富士山頂の8つの峯(八神峰)を「八葉」
と呼ぶことも神仏習合に由来し、文永年間(1264年−12
75年)の『万葉集註釈』には「いただきに八葉の嶺あり」と
ある。その他多くの書物で「八葉」の記述が確認できる。江戸
時代江戸時代になると、徳川家康による庇護の下、本殿などの
造営や内院散銭取得における優先権を得たこ

339 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:47:33.21 ID:Ewt9MkZR.net
が広がっている。人間史富士山本宮浅間大社古代古代より富士山は山岳信仰の対象
とされ、富士山を神体山として、また信仰の対象として考えることなどを指して富
士信仰と言われるようになった。特に富士山の神霊として考えられている浅間大神
とコノハナノサクヤビメを主祭神とするのが浅間神社であり全国に存在する。浅間
神社の総本宮が麓の富士宮市にある富士山本宮浅間大社(浅間大社)であり、富士
宮市街にある「本宮」と、富士山頂にある「奥宮」にて富士山の神を祭っている。
詳細は「富士信仰」を参照古代では富士山は駿河国のものであるとする考え方が普
遍的であった。これらは「高く貴き駿河なる富士の高嶺を」(山部赤人『万葉集』
)や「富士山は、駿河国に在り。」「富士山は駿河の国の山で(省略)まっ白な砂
の山である」(都良香『富士山記』)、「駿河の国にあるなる山なむ」(『竹取物
語』)など広く見られるものである。しかし「なまよみの甲斐の国うち寄する駿河
の国とこちごちの」(「高橋虫麻呂」『万葉集』)のように駿河国・甲斐国両国を
跨ぐ山であるという共有の目線で記された貴重な例もある。それより後期の時代、
イエズス会のジョアン・ロドリゲスは自著『日本教会史』にて「富士山は駿河国に
帰属している」としているため、帰属は駿河国という関係は継続されていたと考え
られる。登山口は末代上人が開いた登山道を起源とし、登山道が完成されたそれが
最初の登山道と言われる村山口である。これにより富士修験が成立したとされる。
次第に他の登山道も開削されてゆき、大宮・村山口、須山口、須走口が存在してる
。神仏習合は富士山も例外ではなかった。山頂部は仏の世界と考えられるようにな
り、特別な意味を持つようになった。遺例としては正嘉3年(1259年)の紀年
銘である木造坐像が古いとされ、これは大日堂(村山)の旧本尊であった。鎌倉時
代の書物である『吾妻鏡』には神仏習合による「富士大菩薩」や「浅間大菩薩」と
いう呼称が確認されている。富士山頂の8つの峯(八神峰)を「八葉」と呼ぶこと
も神仏習合に由来し、文永年間(1264年−1275年)の『

340 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:53:19.75 ID:E7K9GyE6.net
いい、例えば『妙法寺記』の明応9年(1500年)の記録に「
此年六月富士導者参事無限、関東乱ニヨリ須走へ皆導者付也」と
ある。また、登山における案内者・先導者を「先達」といい、先
達の名が見える道者帳(『公文富士氏文書』、文中に「永禄6年
」とあり)などが確認されている。明治以後慶応4年(1868
年)に神仏分離令が出されると、これら神仏習合の形態は大きく
崩されることとなる。富士山中や村山における仏像の取り壊しな
どが進んだ。富士山興法寺は分離され、大日堂は人穴浅間神社と
なり大棟梁権現社は廃されるなど改変が進んだ。北口本宮冨士浅
間神社では仁王門や護摩堂などが取り壊されることとなった。仏
教的な名称なども改称され、「八葉」の呼び名も変更された。1
883年(明治16年)に御殿場口登山道が、1906年(明治
39年)に新大宮口が開削された。富士山は平成23年(201
1年)2月7日に国指定文化財である「史跡」に指定された。史
跡としての富士山は複数の資産から構成され「史跡富士山」とし
て包括されている。指定範囲は静岡県は富士宮市・裾野市・駿東
郡小山町、山梨県は富士吉田市・南都留郡富士河口湖町・鳴沢村
である。このとき富士山八合目以上の山頂部や各社寺、登拝道(
登山道)が指定された。その後富士山本宮浅間大社社有地の一部
、人穴富士講遺跡、各登山道が追加指定された。登山史富士登山
の伝承においては伝説的な部分が多く入り混じっており、諸説存
在する。富士山の登山史和暦西暦内容補足推古天皇6年598年
平安時代の甲斐の黒駒伝承には、聖徳太子が神馬に乗り富士山の
上を越えたとする記述がある。諸国からが多献上された数百匹の
中から白い甲斐の烏駒(くろこま)を神馬であると見抜き、同年
9月に太子が試乗すると、馬は天高く飛び上がり東国へ赴き、富
士山を越えて信濃国まで至ると、3日を経て都へ帰還したという
。天智天皇2年663年役小角が県は富、流刑したされた伊豆大
島から毎晩密かに逃げ出し、富士山へ登ったという伝説が残る。
役小角は「富士山開山の祖」ともいわれる。この役小角の登山は
マルセル・クルツの『世界登頂年代記』に掲載されており、記録
は改訂されたものの「世界初の登山」という記述がされてい

341 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:54:21.66 ID:9MwkunXv.net
( ̄ー ̄)bグッ!

342 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 17:59:46.64 ID:E7K9GyE6.net
貞観17年875年平安時代の学者である都良香が『富士山記』
の中で山頂火口のさまを記す。山頂には常に沸き立つ火口湖があ
り、そのほとりに虎の姿に似た岩があるなど、実際に見た者でな
ければ知りえない描写から、実際に登頂したか、または登頂した
者に取材したと考えられる。なおこの約10年前には山頂噴火で
はないが有史最大の貞観大噴火があった。久安5年1149

343 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 18:00:02.93 ID:qaNJh0fj.net
指定された。登山史富士登山の伝承においては伝説的な部分が多く入り混じってお
り、諸説存在する。富士山の登山史和暦西暦内容補足推古天皇6年598年平安時
代の甲斐の黒駒伝承には、聖徳太子が神馬に乗り富士山の上を越えたとする記述が
ある。諸国からが多献上された数百匹の中から白い甲斐の烏駒(くろこま)を神馬
であると見抜き、同年9月に太子が試乗すると、馬は天高く飛び上がり東国へ赴き
、富士山を越えて信濃国まで至ると、3日を経て都へ帰還したと

344 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 18:00:11.67 ID:zKs+yeG4.net
する記述がある。諸国からが多献上された数百匹の中から白い
甲斐の烏駒(くろこま)を神馬であると見抜き、同年9月に太
子が試乗すると、馬は天高く飛び上がり東国へ赴き、富士山を
越えて信濃国まで至ると、3日を経て都へ帰還したという。天
智天皇2年663年役小角が県は富、流刑したされた伊豆大島
から毎晩密かに逃げ出し、富士山へ登ったという伝説が残る。
役小角は「富士山開山の祖」ともいわれる。この役小角の登山
はマルセル・クルツの『世界登頂年代記』に

345 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 18:05:35.40 ID:9MwkunXv.net
ヘ(・_・ヘ)エヘヘ

346 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 19:01:27.48 ID:9MwkunXv.net
(*^▽^*)ゞ

347 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 22:31:06.98 ID:usfIwYT3.net
火山活動と生態系、ツアーガイド学ぶ
http://www.sannichi.co.jp/article/2017/12/10/00239404

富士吉田市上吉田の県富士山科学研究所は9日、同所で富士山自然ガイドスキルアップセミナーを開いた。

348 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 22:43:57.94 ID:usfIwYT3.net
富士山周辺で自然を案内するツアーのガイド担当者らを対象に、役立つ知識などを身に付けてもらおうと全4回で企画した。

349 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 22:51:07.39 ID:usfIwYT3.net
初回のこの日は、北海道大大学院の露崎史朗教授が「火山活動と生態系プロセス」と題して講演。

100年間で4回噴火した北海道の有珠山を例に挙げ、
「噴火した時期や場所が異なるので、同じ山でも草原の場所もあれば森林の部分もある。噴火後の植生の変化を学ぶことができる」
などと説明した。

350 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 22:58:20.12 ID:usfIwYT3.net
セミナーは来年3月まで月1回開き、噴火予知や国立公園の保護などを学ぶ。

351 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 23:18:36.47 ID:usfIwYT3.net
 
富士山女子駅伝 県選抜に浙江省の選手を招待
http://www.fuji-news.net/data/report/sports/201712/0000004281.html

「全日本大学女子選抜駅伝競走2017(富士山女子駅伝)」が30日(土)、富士市と富士宮市で実施される。

352 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 23:48:36.10 ID:usfIwYT3.net
今年10月に仙台市で実施された
「第35回全日本大学女子駅伝対校選手権大会」
の中から出場を望む上位12校、5000m7人のチーム記録による6大学、地区学連選抜の2チームの計20チームがエントリーする。

353 :底名無し沼さん:2017/12/11(月) 23:52:41.31 ID:usfIwYT3.net
県と中国浙江省友好提携35周年を記念し、浙江省の学生ランナー3人を招待し、県学生選抜のメンバーに入る「県浙江省学生選抜」のオープン参加もある。

354 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 00:04:02.44 ID:81WxlQ3c.net
午前10時からフジテレビ系列で生放送する。

355 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 00:56:25.67 ID:Oxy2viCI.net
に登頂した。明治4年1872年女人禁制が解かれる。明治時代
になると信仰登山は徐々に衰退してゆき、代わって娯楽やスポー
ツとしても登られるようになり、欧米の近代登山技術が取り入れ
られることになる。明治25年1892年英国人のウォルター・
ウェストンが登頂。翌年にも登頂した。その後本を出版し富士山
などの日本の山々を世界に紹介した。明治28年1895年野中
到が冬季初登頂。2月16日に御殿場口から単独で登頂。同年1
0月から12月まで山頂で気象観測を行った。大正12年192
3年皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)の登山7月26日の事、須
走に赴いてから8合目まで乗馬にて登山後、8合目以上は徒歩に
て登山を行なった。奥宮を参拝し金剛棒に焼印などを行った後、
御殿場口より下山された。大正12年1923年秩父宮雍仁親王
の登山8月20日の夜に御殿場口から登山し、翌朝頂上に到着。
奥宮を参拝後、下山。昭和2年1927年中村テルが冬季女性初
登頂1月1日に御殿場口から登頂、男性2人と共に。昭和63年
1988年浩宮徳仁親王(当時)の登山。8月1日−2日の登山
で、須走口から八合目を往復した。天候の悪化で登頂は断念され
る。平成20年2008年皇太子徳仁親王が登頂。8月7日に富
士宮口を出発後、御殿場口登山道に入り登頂。富士山を巡る利権
争い山役銭と内院散銭『冨嶽三十六景諸人登山』山麓の各地域に
は各登山道があり、特に村山口と大宮口、須走口、須山口が古来
の登山道であり、その登山道を管理する地域の浅間大社が山役銭
を徴収していた。これらの地域は互いに山役銭などを巡り、争い
を起こしている。特に内院散銭は相当額になるため、争いの火種
になりやすかった。例えば須走村への配分だけでも1年で76両
を越えたといい、一戸に約一両が配当される計算になるという。
内院散銭の権利は、大名などに与えられた権利を根拠に主に3地
域によって争われた。「村山」と「須走」と「大宮」である。村
山においては、1533年(天文2年)に村山三坊の「辻之坊」
が今川氏輝により内院散銭の取得権を与えられている。須走は1
577年(天正5年)に武田氏により薬師堂(現在の久須志神社
)の開帳日の内院散銭の取得権が与えられている。大宮は1

356 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 00:56:43.01 ID:fWF8QHNP.net
馬返し」と呼ばれる地点までであった。(馬返しというのは一合目よりも下の場所
であり、登山客はここで馬を下りて山に登るという所)そこで宗秀は嘉永6年(1
852)6月21日、幕府に内緒で登山を決意し、明け方から出発して山を登り始
め、昼過ぎには頂上に着いたという。宗秀の富士山登頂は、近世大名が富士登山を
行った唯一の記録となった。万延元年1860年英国公使オールコックが外国人と
して初登頂。『古事類苑』にオールコックの登山についての記録(富士重本が寺社
奉行所に提出した届出)があり、「英人富士山ヲ測量スルニ就キ、大宮司ヨリ届書
寫…廿二日大雨にて、廿四日晝立、大宮小休、村山泊に相成り、廿五日快晴致し、
不士山六合目へ泊り、廿六日快晴頂上いたし…」とある。オールコックは7月24
日に大宮から村山に入り登山を行い、26日に登頂した。明治4年1872年女人
禁制が解かれる。明治時代になると信仰登山は徐々に衰退してゆき、代わって娯楽
やスポーツとしても登られるようになり、欧米の近代登山技術が取り入れられるこ
とになる。明治25年1892年英国人のウォルター・ウェストンが登頂。翌年に
も登頂した。その後本を出版し富士山などの日本の山々を世界に紹介した。明治2
8年1895年野中到が冬季初登頂。2月16日に御殿場口から単独で登頂。同年
10月から12月まで山頂で気象観測を行った。大正12年1923年皇太子裕仁
親王(後の昭和天皇)の登山7月26日の事、須走に赴いてから8合目まで乗馬に
て登山後、8合目以上は徒歩にて登山を行なった。奥宮を参拝し金剛棒に焼印など
を行った後、御殿場口より下山された。大正12年1923年秩父宮雍仁親王の登
山8月20日の夜に御殿場口から登山し、翌朝頂上に到着。奥宮を参拝後、下山。
昭和2年1927年中村テルが冬季女性初登頂1月1日に御殿場口から登頂、男性
2人と共に。昭和63年1988年浩宮徳仁親王(当時)の登山。8月1日−2日
の登山で、須走口から八合目を往復した。天候の悪化で登頂は断念される。平成2
0年2008年皇太子徳仁親王が登頂。8月7日に富士宮口を出

357 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 00:56:51.58 ID:6T1hmWVI.net
には頂上に着いたという。宗秀の富士山登頂は、近世大名が富
士登山を行った唯一の記録となった。万延元年1860年英国
公使オールコックが外国人として初登頂。『古事類苑』にオー
ルコックの登山についての記録(富士重本が寺社奉行所に提出
した届出)があり、「英人富士山ヲ測量スルニ就キ、大宮司ヨ
リ届書寫…廿二日大雨にて、廿四日晝立、大宮小休、村山泊に
相成り、廿五日快晴致し、不士山六合目へ泊り、廿六日快晴頂
上いたし…」とある。オールコックは7月24日に大宮から村
山に入り登山を行い、26日に登頂した。明治4年1872年
女人禁制が解かれる。明治時代になると信仰登山は徐々に衰退
してゆき、代わって娯楽やスポーツとしても登られるようにな
り、欧米の近代登山技術が取り入れられることになる。明治2
5年1892年英国人のウォルター・ウェストンが登頂。翌年
にも登頂した。その後本を出版し富士山などの日本の山々を世
界に紹介した。明治28年1895年野中到が冬季初登頂。2
月16日に御殿場口から単独で登頂。同年10月から12月ま
で山頂で気象観測を行った。大正12年1923年皇太子裕仁
親王(後の昭和天皇)の登山7月26日の事、須走に赴いてか
ら8合目まで乗馬にて登山後、8合目以上は徒歩にて登山を行
なった。奥宮を参拝し金剛棒に焼印などを行った後、御殿場口
より下山された。大正12年1923年秩父宮雍仁親王の登山
8月20日の夜に御殿場口から登山し、翌朝頂上に到着。奥宮
を参拝後、下山。昭和2年1927年中村テルが冬季女性初登
頂1月1日に御殿場口から登頂、男性2人と共に。昭和63年
1988年浩宮徳仁親王(当時)の登山。8月1日−2日の登
山で、須走口から八合目を往復した。天候の悪化で登頂は断念
される。平成20年2008年皇太子徳仁親王が登頂。8月7
日に富士宮口を出発後、御殿場口登山道に入り登頂。富士山を
巡る利権争い山役銭と内院散銭『冨嶽三十六景諸人登山』山麓
の各地域には各登山道があり、特に村山口と大宮口、須走口、
須山口が古来の登山道であり、その登山道を管理する地域の浅
間大社が山役銭を徴収していた。これらの地

358 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:02:46.06 ID:Oxy2viCI.net
9年(慶長14年)に徳川家康が内院散銭を浅間大社に寄進し、
内院散銭の取得の優位権を得ている。浅間大社の大宮司が村山よ
り登る際は山役銭を取られたので、村山を避け「須走」から登拝
する慣例などもあった。新規に出来た登山道である現富士吉田口
は、登山道を管理している「須走」に許可なく、浅間大社の大宮
司富士信安など富士氏が自分たちに山役銭を支払えば、「須走」
の登山道を利用するにも関わらず勝手に山がけ(登山道を作り山
小屋を建てる)の許可を与えたことで論争となり、「河口」と「
吉田」は1810年に登山ルートや山役銭の徴収方法で論争を起
こし、「大宮」と「吉田」では薬師堂における役銭の配分で争っ
ている過去などがある。元禄の争論元禄16年(1703年)に
散銭や山小屋経営を巡り須走村が富士浅間神社本宮(浅間大社)
を訴えた争論が元禄の争論である。須走村側は東口本宮冨士浅間
神社の神主や御師らが、浅間大社の大宮司富士信安など富士氏ら
を相手取り寺社奉行に訴え出た。訴えは三か条であった。1つは
浅間大社が吉田村の者に薬師嶽の小屋掛けを認めたことへの不服
、2つ目は浅間大社側が造営した薬師堂の棟札に「富士本宮が入
仏を勤める」という旨の記述があることを、須走の既得権を犯す
ものであるというもの、3つ目は内院の散銭取得における2番拾
いは須走側が得るという慣例となっているとし、それを浅間大社
が取得しているという訴えである。これに対し訴えられた浅間大
社側は江戸に赴き、薬師嶽は須走村の地内ではないこと、薬師堂
の入仏については浅間大社側が造営したものであるので権利は浅
間大社にあること、散銭の2番拾いの慣例は根拠がないというこ
とを主張した。それらは第三者に委ねる内済という扱いとなり、
その内済にて「他の者に小屋掛けさせないこと」「薬師堂の入仏
は須走村が行うこと」「内院散銭は一番拾いを大宮と須走で6:
4で分け、2番拾いは須走が得るものとする」という決定となり
、以後これらは遵守された。安永の争論安永元年(1772年)
に、須走村が山頂の支配権は同村の支配にあるとして浅間大社を
相手として訴えた争論が安永の争論である。またこれをみた浅間
大社側の富士民済も反論を起こした。さらに吉田村と浅間大

359 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:03:03.84 ID:fWF8QHNP.net
山道に入り登頂。富士山を巡る利権争い山役銭と内院散銭『冨嶽三十六景諸人登山
』山麓の各地域には各登山道があり、特に村山口と大宮口、須走口、須山口が古来
の登山道であり、その登山道を管理する地域の浅間大社が山役銭を徴収していた。
これらの地域は互いに山役銭などを巡り、争いを起こしている。特に内院散銭は相
当額になるため、争いの火種になりやすかった。例えば須走村への配分だけでも1
年で76両を越えたといい、一戸に約一両が配当される計算になるという。内院散
銭の権利は、大名などに与えられた権利を根拠に主に3地域によって争われた。「
村山」と「須走」と「大宮」である。村山においては、1533年(天文2年)に
村山三坊の「辻之坊」が今川氏輝により内院散銭の取得権を与えられている。須走
は1577年(天正5年)に武田氏により薬師堂(現在の久須志神社)の開帳日の
内院散銭の取得権が与えられている。大宮は1609年(慶長14年)に徳川家康
が内院散銭を浅間大社に寄進し、内院散銭の取得の優位権を得ている。浅間大社の
大宮司が村山より登る際は山役銭を取られたので、村山を避け「須走」から登拝す
る慣例などもあった。新規に出来た登山道である現富士吉田口は、登山道を管理し
ている「須走」に許可なく、浅間大社の大宮司富士信安など富士氏が自分たちに山
役銭を支払えば、「須走」の登山道を利用するにも関わらず勝手に山がけ(登山道
を作り山小屋を建てる)の許可を与えたことで論争となり、「河口」と「吉田」は
1810年に登山ルートや山役銭の徴収方法で論争を起こし、「大宮」と「吉田」
では薬師堂における役銭の配分で争っている過去などがある。元禄の争論元禄16
年(1703年)に散銭や山小屋経営を巡り須走村が富士浅間神社本宮(浅間大社
)を訴えた争論が元禄の争論である。須走村側は東口本宮冨士浅間神社の神主や御
師らが、浅間大社の大宮司富士信安など富士氏らを相手取り寺社奉行に訴え出た。
訴えは三か条であった。1つは浅間大社が吉田村の者に薬師嶽の小屋掛けを認めた
ことへの不服、2つ目は浅間大社側が造営した薬師堂の棟札に「

360 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:03:12.54 ID:6T1hmWVI.net
などを巡り、争いを起こしている。特に内院散銭は相当額にな
るため、争いの火種になりやすかった。例えば須走村への配分
だけでも1年で76両を越えたといい、一戸に約一両が配当さ
れる計算になるという。内院散銭の権利は、大名などに与えら
れた権利を根拠に主に3地域によって争われた。「村山」と「
須走」と「大宮」である。村山においては、1533年(天文
2年)に村山三坊の「辻之坊」が今川氏輝により内院散銭の取
得権を与えられている。須走は1577年(天正5年)に武田
氏により薬師堂(現在の久須志神社)の開帳日の内院散銭の取
得権が与えられている。大宮は1609年(慶長14年)に徳
川家康が内院散銭を浅間大社に寄進し、内院散銭の取得の優位
権を得ている。浅間大社の大宮司が村山より登る際は山役銭を
取られたので、村山を避け「須走」から登拝する慣例などもあ
った。新規に出来た登山道である現富士吉田口は、登山道を管
理している「須走」に許可なく、浅間大社の大宮司富士信安な
ど富士氏が自分たちに山役銭を支払えば、「須走」の登山道を
利用するにも関わらず勝手に山がけ(登山道を作り山小屋を建
てる)の許可を与えたことで論争となり、「河口」と「吉田」
は1810年に登山ルートや山役銭の徴収方法で論争を起こし
、「大宮」と「吉田」では薬師堂における役銭の配分で争って
いる過去などがある。元禄の争論元禄16年(1703年)に
散銭や山小屋経営を巡り須走村が富士浅間神社本宮(浅間大社
)を訴えた争論が元禄の争論である。須走村側は東口本宮冨士
浅間神社の神主や御師らが、浅間大社の大宮司富士信安など富
士氏らを相手取り寺社奉行に訴え出た。訴えは三か条であった
。1つは浅間大社が吉田村の者に薬師嶽の小屋掛けを認めたこ
とへの不服、2つ目は浅間大社側が造営した薬師堂の棟札に「
富士本宮が入仏を勤める」という旨の記述があることを、須走
の既得権を犯すものであるというもの、3つ目は内院の散銭取
得における2番拾いは須走側が得るという慣例となっていると
し、それを浅間大社が取得しているという訴えである。これに
対し訴えられた浅間大社側は江戸に赴き、薬

361 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:09:24.87 ID:Oxy2viCI.net
で支配地域を確定する争論もあったため、ここに大宮・新規参入
である吉田と須走の争いの決着が望まれることとなり、勘定奉行
なども関わる大論争となった。安永8年(1779年)に持ち越
されることとなった。結論は徳川家康が富士山本宮浅間大社を信
奉していたという幕府側の配慮があり、勘定奉行・町奉行・寺社
奉行のいわゆる三奉行による裁許で、最終的に富士山の8合目よ
り上は、富士山本宮浅間大社持ちとすることが決定された。この
2者の争論を起因とする裁判により、これまで曖昧であった

362 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:09:42.53 ID:fWF8QHNP.net
勤める」という旨の記述があることを、須走の既得権を犯すものであるというもの
、3つ目は内院の散銭取得における2番拾いは須走側が得るという慣例となってい
るとし、それを浅間大社が取得しているという訴えである。これに対し訴えられた
浅間大社側は江戸に赴き、薬師嶽は須走村の地内ではないこと、薬師堂の入仏につ
いては浅間大社側が造営したものであるので権利は浅間大社にあること、散銭の2
番拾いの慣例は根拠がないということを主張した。それらは第三

363 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:09:51.46 ID:6T1hmWVI.net
内ではないこと、薬師堂の入仏については浅間大社側が造営し
たものであるので権利は浅間大社にあること、散銭の2番拾い
の慣例は根拠がないということを主張した。それらは第三者に
委ねる内済という扱いとなり、その内済にて「他の者に小屋掛
けさせないこと」「薬師堂の入仏は須走村が行うこと」「内院
散銭は一番拾いを大宮と須走で6:4で分け、2番拾いは須走
が得るものとする」という決定となり、以後これらは遵守され
た。安永の争論安永元年(1772年)に、

364 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:16:08.46 ID:Oxy2viCI.net
の支配権やその他権利の所在などが、江戸幕府により明確に定め
られることとなった。富士山と眺望特別名勝としての富士山富士
山は昭和27年(1952年)10月7日に「名勝」に指定され
、同年11月22日に「特別名勝」に指定された。山梨県側は富
士吉田市・船津村(現・富士河口湖町)・鳴沢村・中野村(現・
山中湖村)の範囲が指定された。静岡県側は御中道に囲まれる地
域全部および富士宮口登山道(富士宮市)と御殿場口登山道(御
殿場市)を挟む標高1,500m以上の地域、またこれと重複し
ない一合目以上御中道に至る富士宮口登山道および須走口登山道
(小山町)が範囲となっている。富士山の眺望ウィキメディア・
コモンズには、各地点からの富士山の眺望に関連するカテゴリが
あります。富士山への良好な眺望が得られる128景233地点
を、国土交通省関東地方整備局が関東の富士見百景として、20
05年(平成17年)に選定した。羽田空港から西に向かう国内
便などでは富士山の上空を通過する。その際、機長が富士山を案
内するアナウンスをすることが多い。また、新年のご来光を見る
ための遊覧飛行便も運行される。富士山の眺望の最遠は2013
年現在、和歌山県那智勝浦町である。那智勝浦の色川富士見峠(
妙法山とは別)は、富士山頂からの距離は322.9キロで、一
番遠く最も西にあるとされる。また、眺望の北限は2017年1
月16日に福島県川俣町と飯舘村にまたがる花塚山(標高919
m)と日本地図センターにより認定された(富士山からは308
kmの距離にある)。南東方向に約271Km離れた八丈島の三
原山からも眺望される。富士山の見える都道府県は、理論上可能
とされていた京都府から2014年に撮影に成功したことにより
、20都道府県となった。様々な表情の富士山富士山の表情は、
見る場所・角度・季節・時間によって様々に変化する。富士と名
が付く、いくつかの姿がある。画像富士山の姿解説赤富士夏の朝
、露出した山肌が朝焼けにより赤くなった姿。葛飾北斎をはじめ
とした画家が「赤富士」を描いた絵画を残した。紅富士雪化粧し
た富士山が朝日や夕日で紅色に染まる姿。「モルゲンロート」(
ドイツ語Morgenrot)が用いられる場合がある。逆

365 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:16:26.31 ID:fWF8QHNP.net
いう扱いとなり、その内済にて「他の者に小屋掛けさせないこと」「薬師堂の入仏
は須走村が行うこと」「内院散銭は一番拾いを大宮と須走で6:4で分け、2番拾
いは須走が得るものとする」という決定となり、以後これらは遵守された。安永の
争論安永元年(1772年)に、須走村が山頂の支配権は同村の支配にあるとして
浅間大社を相手として訴えた争論が安永の争論である。またこれをみた浅間大社側
の富士民済も反論を起こした。さらに吉田村と浅間大社とで支配地域を確定する争
論もあったため、ここに大宮・新規参入である吉田と須走の争いの決着が望まれる
こととなり、勘定奉行なども関わる大論争となった。安永8年(1779年)に持
ち越されることとなった。結論は徳川家康が富士山本宮浅間大社を信奉していたと
いう幕府側の配慮があり、勘定奉行・町奉行・寺社奉行のいわゆる三奉行による裁
許で、最終的に富士山の8合目より上は、富士山本宮浅間大社持ちとすることが決
定された。この2者の争論を起因とする裁判により、これまで曖昧であった山頂の
支配権やその他権利の所在などが、江戸幕府により明確に定められることとなった
。富士山と眺望特別名勝としての富士山富士山は昭和27年(1952年)10月
7日に「名勝」に指定され、同年11月22日に「特別名勝」に指定された。山梨
県側は富士吉田市・船津村(現・富士河口湖町)・鳴沢村・中野村(現・山中湖村
)の範囲が指定された。静岡県側は御中道に囲まれる地域全部および富士宮口登山
道(富士宮市)と御殿場口登山道(御殿場市)を挟む標高1,500m以上の地域
、またこれと重複しない一合目以上御中道に至る富士宮口登山道および須走口登山
道(小山町)が範囲となっている。富士山の眺望ウィキメディア・コモンズには、
各地点からの富士山の眺望に関連するカテゴリがあります。富士山への良好な眺望
が得られる128景233地点を、国土交通省関東地方整備局が関東の富士見百景
として、2005年(平成17年)に選定した。羽田空港から西に向かう国内便な
どでは富士山の上空を通過する。その際、機長が富士山を案内す

366 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:16:35.09 ID:6T1hmWVI.net
配権は同村の支配にあるとして浅間大社を相手として訴えた争
論が安永の争論である。またこれをみた浅間大社側の富士民済
も反論を起こした。さらに吉田村と浅間大社とで支配地域を確
定する争論もあったため、ここに大宮・新規参入である吉田と
須走の争いの決着が望まれることとなり、勘定奉行なども関わ
る大論争となった。安永8年(1779年)に持ち越されるこ
ととなった。結論は徳川家康が富士山本宮浅間大社を信奉して
いたという幕府側の配慮があり、勘定奉行・町奉行・寺社奉行
のいわゆる三奉行による裁許で、最終的に富士山の8合目より
上は、富士山本宮浅間大社持ちとすることが決定された。この
2者の争論を起因とする裁判により、これまで曖昧であった山
頂の支配権やその他権利の所在などが、江戸幕府により明確に
定められることとなった。富士山と眺望特別名勝としての富士
山富士山は昭和27年(1952年)10月7日に「名勝」に
指定され、同年11月22日に「特別名勝」に指定された。山
梨県側は富士吉田市・船津村(現・富士河口湖町)・鳴沢村・
中野村(現・山中湖村)の範囲が指定された。静岡県側は御中
道に囲まれる地域全部および富士宮口登山道(富士宮市)と御
殿場口登山道(御殿場市)を挟む標高1,500m以上の地域
、またこれと重複しない一合目以上御中道に至る富士宮口登山
道および須走口登山道(小山町)が範囲となっている。富士山
の眺望ウィキメディア・コモンズには、各地点からの富士山の
眺望に関連するカテゴリがあります。富士山への良好な眺望が
得られる128景233地点を、国土交通省関東地方整備局が
関東の富士見百景として、2005年(平成17年)に選定し
た。羽田空港から西に向かう国内便などでは富士山の上空を通
過する。その際、機長が富士山を案内するアナウンスをするこ
とが多い。また、新年のご来光を見るための遊覧飛行便も運行
される。富士山の眺望の最遠は2013年現在、和歌山県那智
勝浦町である。那智勝浦の色川富士見峠(妙法山とは別)は、
富士山頂からの距離は322.9キロで、一番遠く最も西にあ
るとされる。また、眺望の北限は2017年

367 :底名無し沼さん:2017/12/12(火) 01:16:53.37 ID:Oxy2viCI.net
配権は同村の支配にあるとして浅間大社を相手として訴えた争
論が安永の争論である。またこれをみた浅間大社側の富士民済
も反論を起こした。さらに吉田村と浅間大社とで支配地域を確
定する争論もあったため、ここに大宮・新規参入である吉田と
須走の争いの決着が望まれることとなり、勘定奉行なども関わ
る大論争となった。安永8年(1779年)に持ち越されるこ
ととなった。結論は徳川家康が富士山本宮浅間大社を信奉して
いたという幕府側の配慮があり、勘定奉行・町奉行・寺社奉行
のいわゆる三奉行による裁許で、最終的に富士山の8合目より
上は、富士山本宮浅間大社持ちとすることが決定された。この
2者の争論を起因とする裁判により、これまで曖昧であった山
頂の支配権やその他権利の所在などが、江戸幕府により明確に
定められることとなった。富士山と眺望特別名勝としての富士
山富士山は昭和27年(1952年)10月7日に「名勝」に
指定され、同年11月22日に「特別名勝」に指定された。山
梨県側は富士吉田市・船津村(現・富士河口湖町)・鳴沢村・
中野村(現・山中湖村)の範囲が指定された。静岡県側は御中
道に囲まれる地域全部および富士宮口登山道(富士宮市)と御
殿場口登山道(御殿場市)を挟む標高1,500m以上の地域
、またこれと重複しない一合目以上御中道に至る富士宮口登山
道および須走口登山道(小山町)が範囲となっている。富士山
の眺望ウィキメディア・コモンズには、各地点からの富士山の
眺望に関連するカテゴリがあります。富士山への良好な眺望が
得られる128景233地点を、国土交通省関東地方整備局が
関東の富士見百景として、2005年(平成17年)に選定し
た。羽田空港から西に向かう国内便などでは富士山の上空を通
過する。その際、機長が富士山を案内するアナウンスをするこ
とが多い。また、新年のご来光を見るための遊覧飛行便も運行
される。富士山の眺望の最遠は2013年現在、和歌
勝浦町である。那智勝浦の色川富士見峠(妙法山とは別)は、
富士山頂からの距離は322.9キロで、一番遠く最も西にあ
るとされる。また、眺望の北限は2017年1月16日に福島

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