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週末の悪天に悪態をつくスレ 63週目

637 :底名無し沼さん (アウアウウー Sa2f-75Ka):2023/05/21(日) 13:55:29.93 ID:+jlOYORma.net
>>623
丹沢みたいな長丁場だとスタートから曇りだと不安になるよな~
梅雨の時期なら尚更
数年前に6月にバカ尾根コースで初めて丹沢登ったけど
昼前に丹沢山頂の広場で軽く休憩して蛭ヶ岳に登り始めたのだが、朝から天候は怪しかった。
そしてポツリポツリと小雨が・・・・
蛭ヶ岳はまだ時間がかかりそうなので、ノースのレインジャケットを着て俺は下山を始めた。
寄り道せず一心不乱に大倉登山口へ向かっていたと思う。ヤマビルが怖かったしね。

昼過ぎになり、塔ノ岳を超えた頃だ。
「あのう・・・丹沢山の山頂はまだ時間がかかるのでしょうか・・・」
一組の親子に話しかけられた。
三十代後半の母親と、小学低学年の男の子だ。
親子の装備は軽装、自然歩道の散歩気分で丹沢山を登り始めたのだろうか。
この雨で参ったのか親子は疲れ切っており、男の子は母親にしがみついて
すっかりふさぎ込んでいる。

俺は正直に答えた。
丹沢山山頂までは時間がかかること。
天候が悪化してきているので、山頂は諦めて下山した方がいいこと。
この先の塔ヶ岳で広い休憩スペースと山小屋があること。
塔ヶ岳に行き行者岳へ行くルートで大山を登れば、ケーブルカーで早く下山できること。

そして俺は持っていた携帯レインジャケットを二つ親子に渡した。
母親は大変遠慮したが、俺は「これが山のマナーなんです」と強引に握らせた。
そして「ぼく、お母さんを助けてあげるんだぞ。」と男の子の被っていた帽子に手を添えた。
男の子は少し微笑んだ。

日が傾き始めた頃、俺は大倉登山口に到着した。
その時から本格的に土砂降りになっていたと思う。
駐車場のベンチでスキットルに残っていた茶色い液体を一気に飲み干す。
あの親子、大丈夫かな・・・無事に下山できただろうか・・・
そうつぶやきながら愛車にザックを放り投げ、ハンドルを握るのであった。

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