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ショパン国際ピアノコンクールを熱く語りましょう PART67
- 418 :ギコ踏んじゃった:2021/10/21(木) 21:17:11.95 ID:JhFIGfBV.net
- >>400
前のスレで、けっこう面白い見解書いてる人いたよ、私けっこう好き、この考察。。
ギコ踏んじゃった [sage] 2021/10/21(木)
小林愛実の協奏曲はパワーと華がないと酷評もあったが、私はグッときた。
彼女のショパンはエロスが乏しく、揺らぎもなく、淡々としていて子供っぽい、と今まで聞かなかった。
ただ、今回彼女が導き出した答えに涙した。
6年間自分と向き合い見事な答えを導き出している。
昔から音が小さい、パワーがないと酷評され、オケとぶつかってきた彼女。
その度に身体とテクニックを使い大きな音の演出を試み挑戦していたが、元々備わっている身体性を無視し続けることはできないし、自ずと破綻する。
手と脳と耳の神経回路的遺伝子には恵まれたが、強い筋力と大きな身体には恵まれていなかった。
聴衆が求めるのは一時の華やかさや情感だが、ある意味潔く切り捨てている。自分の身体性や音を誤魔化さず、研ぎ澄まし受け入れる演奏に従事していると思う。
彼女がようやく自らを認め受け入れた演奏だった。何をやりたいのかよく分からない、伝わってこない演奏者の中で、彼女のテーマは明確に色分けされ、凛としていた。
世界の聴衆に言葉なしでわび・さびや枯山水を連想させるタッチと間は、日本人の感性を通して語られた日本画的なショパンの恋だった気がする。ドレスも素敵だった。彼女の構成したストーリーが語られることはないと思うが。。
小林愛実は日本人の特性を武器に戦ったピアニストであり、内田光子のように静寂の中で淡々と燃える碧い炎を見せてくれた。彼女が日本人としてのそれを意識しているのかは分からないが、夜が開ける曙色(あけぼのいろ)、夕方の瞑色(めいしょく)の頃に聴きたくなる。
好きなショパン演奏家は?など、日常で聞かれることはほぼないが、今後は聞かれたら即答するよ、小林愛実さんって。ミーハーって言われてもね(o・ω・o)
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