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ピアノ大人初心者のためのスレッド 30日目

412 :ギコ踏んじゃった:2022/03/17(木) 19:11:26.88 ID:Sp21ddPj.net
フランソワの変化と粋を堪能したい方には。

ドイツ系で好きなピアニストはバックハウス、フランス系ではフランソワを挙げます。フランソワに魅かれたのは最近です。同時にドビュッシーの良さに気付けました。きっかけは、クラヲタの嗅覚が働いたこのBOXです。5,000円で入手。

フランソワの魅力は、バックハウスとは全く真逆。洗練されていて洒脱で粋。伝統とは無縁で、デカダンスという言葉がぴったりな演奏家で、どこか背徳的な音色。そのため故か、曲との相性もそうですが、個性的で出来不出来が非常に激しい。その危うさすら魅力になるピアニストです。

コルトーの後継者とみなされていましたが、酒とたばこを愛しすぎ若くして急逝。フランス・ピアニズムの色香を引き継いだ最後のピアニストかもしれません。(後継者と言えるのは今のピアニストでは、ルイサダ位でしょうか)


このフランソワの特徴と特質が生きた演奏・曲が、ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」で、フランソワ晩年は特に出来不出来が激しかったですが、ドビュッシーに関しては良い方向に作用しています。3曲目の「月の光」も絶美の名演で、眩い月の光が降り注ぎは儚く消えていくような、光が壊れてしまうのではないかと感じる演奏。

ですが、「月の光」以上に最後の「パスピエ」が華やかに20世紀中盤を駆け抜けていったフランソワにぴったり。闊歩していくような演奏で、他の誰にも真似できない音色とニュアンス。なぜこの曲が名曲と評されるのか、この演奏を聴いて初めてわかりました。

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