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映画『関ヶ原』について語れ

17 :人間七七四年:2017/08/27(日) 03:35:54.53 ID:QN9tXJkj.net
日アカ会員兼毎日映画コンクール選考委員の評

司馬遼太郎のロングセラー「関ケ原」を原作に、スケールの大きな合戦絵巻を作った製作陣の意欲は高く買いたい。
俳優の名演も素晴らしい。とくに役所広司の家康はすごい。島左近の平岳大が、亡くなった父親の平幹二郎そっくりになったのも感慨深い。
だが、日本を二分したほどの戦いを描き切ることはできるのか、という疑問は解消されたとは思えない。
まず三条河原で豊臣秀次の妻子が処刑されるところから始まるのだが、この「殺生関白」事件そのものが1本の映画で描き切れるかどうか
というほどの歴史的事件であり、いきなり三成が出てきてもわけがわからないうちに次に進んでしまう。
よほど歴史に詳しい人間でないと、家康と三成の確執が理解できず、関ケ原の戦いでの布陣などもわからないまま終わってしまう。
一番強く感じられたのは、初芽のエピソードが中途半端で、ただ若手女優を使いたいだけの起用ではないかという疑問が捨てきれなかった。
そして有名な「島津の退き口」(島津軍300が80000の敵中を突破して80人が国元へ戻った)のエピソードが全く抜け落ちているのにはがっかりさせられた。
いずれにしろ2時間30分近い映画だが、関ケ原合戦の全容を知るには時間が足りない。脚本が計算違いといったら怒られるだろうか。

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