アルビレックス新潟 Part1851

192 ：U-名無しさん ：2021/05/24(月) 01:25:22.88 ID:o8ZpeqWd0.net

新潟ユナイテッド（仮）Jリーグへの挑戦　番外編
あの選手は今

J2リーグギラヴァンツ北九州の練習場に一人の茶髪の男性が現れた。
藤原奏哉（35）だ。かつて北九州、新潟でプレーし、新潟でのシーズン中にも関わらず
後ろ足で砂をかけるように川崎に移籍し、山根との競合に勝ってレギュラーをつかみ
代表にも選ばれたこともあった。
彼の選手人生は順風満帆と思われた。しかし調子に乗って外車を乗り回していたら
落ちていたバナナの皮を踏んだ勢いでタイヤが滑り、大怪我をしてしまったのだ。
「その時は目の前が真っ暗になったっすね。死んだかと思ったよ」
怪我の影響もあってか、その後調子が出ずに戦力外、最後のキャリアを古巣の北九州で終えた。
「今はコーチじゃなくてクラブハウスの管理人してるよ。」
藤原は胸のポケットから煙草を取り出し、遠慮なく吸った。
「新潟？確か何年か前に倒産したんでしょ？」
藤原の記憶には新潟はなかった。個人のインスタはもちろんWikipediaの経歴も
新潟のことが消されていた。
「もういいっすよね？俺、忙しいんで」
さっさと帰れと言わんばかりに睨みつけた藤原の茶髪の生え際に
時の流れを虚しく感じた。