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セレッソ大阪(1657)@セレッソの選手としてこれまで全力でプレーしてきました

265 :U-名無しさん (スップ Sd9f-fEzj [1.66.98.121]):2022/06/09(木) 18:03:34 ID:rpg3RAjUd.net
京都の北東、野洲。学生でにぎわうサッカーの街だ。
そんな街の路地裏で今日も小さな店に灯りがともる。

店の名は「タピオカ屋 セクシーフットボール」

「いらっしゃいませ。」

暖簾をくぐると店の大将、乾貴士さん(52)がセレッソのユニフォーム姿で出迎えてくれた。

「実は私も昔はサッカー選手だったんですよ。」

大将はタピオカをつけながら笑顔で語りだす。

「あの頃は夢がありましたね。自分のサッカーで世界中を熱狂させるんだって。」

聞けば彼はスペインでプレー経験のあるバリバリの「フットボーラー」だったそうだ。
ポジションは攻撃的な中盤、世界有数のクラブでサッカー三昧の毎日を過ごしていた。

そんな彼に転機が訪れたのは34歳の頃。

サッカー界では存在すら疑われていた「素人監督・コーチ」に反抗したのだ。
反抗と同時に話題となり、マスコミにも取り上げられたという。

「でも、それがボタンの掛け違えの始まりでした。」

遠い目をする彼、手に持ったタピオカドリンクがかすかに震える。
交代に不満を示すあまり生じた些細なミス。「悪童」なるが故に誰も止められなかったバスルーム。

遂には「チームに対する背信行為」と決めつけられ、彼はサッカー選手としての未来を失った。

「だけど、おかげで気づくことができました。小菊や高橋なんかよりも大事なものがあるって。」

サッカー界から身を引いた彼が見つけた幸せ、それは一人でも多くの人を笑顔にすること。
そう思って始めたのがこの店だという。

「実は私にとってはこの店もサッカーの成果なんですよ。」

サッカーに未練はないんですか?そう尋ねた私にタピオカドリンクを出しながら彼女は言った。

「だって、この店のタピオカは全全部事務所総出で確保してるんですから・・・」

伸ばしかけたストローが止まる。

そんな私を悪戯っぽい目で眺めながら、大将は容器代わりのドリンクボトルにタピオカを注いでくれた。

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