☆道Dream Road☆サガントス第829幕☆

サッカー・Ｊ２サガン鳥栖のホームゲーム入場者数が好調を維持している。六月二十五日にあった徳島ヴォルティス戦までの九試合の総入場者数は七万五千六百五十四人でＪ２十二チーム中四位。昨年一年間の総入場者数に迫り、二日の水戸ホーリーホック戦で上回ることが確実だ。
　昨年は全二十二試合で七万九千四百十五人、一試合平均は三千六百十人。今季は平均で昨年の二・三倍にあたる八千四百六人が来場した。今季のチームの好調さが、観客増につながっている。
　今季初のナイトゲームとなった徳島戦では、開幕戦に次ぐ一万千六百三十一人が来場。当日券を求める列ができたため、クラブでは急きょ、販売窓口を一つ増やすなど対応に追われた。
　県プロサッカー振興協議会（会長・古川康知事）が開幕戦から続けている市郡単位の無料招待事業は六月十一日のザスパ草津戦から二巡目に入った。同協議会は実数を公表していないが、担当者によると一試合当たり約二、三千人が招待事業を活用しているという。
　運営会社「サガンドリームス」の杉山栄敏専務取締役は「初観戦の人でも多彩なイベントや、華やかな雰囲気をまた味わいたいという人が多いようだ」と観客が増えた要因を分析する。
　観客増加は、鳥栖スタジアム内の販売業者にも好影響。ビールや清涼飲料水などを販売する福岡商店（佐賀市）では、九試合で約百八万円の売り上げ（一試合平均十二万九千円）があり、昨年同期比で約四割増えた。
　今後は夏休み企画として、八月中のホームゲーム三試合で県内の全小学生を対象に、無料招待を計画しており、家族連れによる来場で観客増をもくろむ。杉山専務取締役は「招待事業での反響の大きさを生かし、有料のリピーター獲得に力を注ぎたい」と話す。

////////////////（佐賀新聞：2005.7.2）/////////