NMN 2

ビタミン774mg

1979年のワイン消費量の増加した国における死亡者数の減少のデータ
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/86728/
1995年レスベラトロール含むポリフェノール濃縮したワインが抗血小板活性を示した
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7499059/

シンクレアは2003年にレスベラトロールがサーチュインの強力な活性化剤だということを単細胞ペトリ皿で示した
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12939617/
さらにシンクレアは2006年にはマウスで肥満マウスにレスベラトロールを与えると健康なマウスとほぼ同じ長生きができるという論文を発表
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17086191/

これを信じた世界中の会社がレスベラトロールの販売を開始し、>>499の言うように長寿以外にも様々な効果が宣伝され、世界的な商業的ブームは当然日本にも及んだ。

まずシンクレアの最初の論文には致命的な欠落があった
サーチュインを活性化すると寿命が伸びると言う理論はハエや線虫の寿命を伸ばすことができるという仮説に基づいていた
しかし2010年に大規模な研究者グループが集まり、これらの実験をやり直したが、サーチュインを伸ばしてもハエにも線虫にも利点は見られなかった
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21938067/

逆にサーチュインのブロックが寿命延長する研究もある
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16286010/

これらのサーチュインの活性化が寿命延長に繋がるかどうかは興味深い議論ではあるが
それ以前にレスベラトロールは本当にサーチュインを活性化するのか？という部分も再検討された

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1747-0285.2009.00901.x
衝撃的なことにこの結果はサーチュインを活性化するのはレスベラトロールではなくそれに含まれる蛍光色素であることがわかった
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20061378/
またこれもサーチュインを活性化しているのはやはり蛍光色素であるという結果だ

レスベラトロールのサプリを飲んでる人はパッケージを見て貰えば分かるが、基本的に20%から50%までに標準化されている
つまり効果があったのはレスベラトロールではなくそれを標準化する過程で濃縮された色素だったということだ

GSKという製薬会社はシンクレアの研究をうけレスベラトロールを製品化するために1000億円近く投じて研究をはじめたが
結果としてシンクレアの最初の研究は一貫性も再現性もなく研究所は閉鎖し研究部門は縮小され現在に至るまで音沙汰無し

レスベラトロールに限らず長寿ビジネスと特許ビジネスの産みだした欺瞞と歪みは多い
それで儲けようとしてる人は当然都合のいい情報ばかり出してくるが注意深く吟味したい
特許で価格の釣り上がったレスベラトロールより安価なブドウエキスでも飲んだ方がいい

★以下レスベラトロールの有害事象を示す研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32755594/
2020年の最新のスクリーニング技術を用いた研究
レスベラトロールが正常な細胞に対して複製ストレスを与えることが分かった
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23205612/
レスベラトロールの溶解度を高め吸収率を高くした臨床試験は腎毒性を含む重度の副作用のために早期に終了
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28182820/
レスベラトロール治療が炎症、グルコース恒常性、血圧、肝脂質量を改善しなかった。むしろ悪玉コレステロール、糖化蛋白のレベルを有意に増加
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23878368/
レスベラトロールは高齢男性の運動におけるせっかくの健康効果を鈍らせる
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19695122/
抗酸化物質とされるレスベラトロールを日中に投与したら逆に酸化作用が促進
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16357182/
レスベラトロールが酸化促進分子として作用しDNAの損傷、修復経路の減少
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19298841/
標準餌にレスベラトロールを添加したラットが肝臓の酸化ストレスの増加
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25656643/
レスベラトロールが細胞内の酸化を増加させ内皮細胞の死を誘導
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8684261/
レスベラトロールが高コレステロールウサギのアテローム性動脈硬化を悪化
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31891746/
レスベラトロールが心血管疾患リスクのバイオマーカーのレベルを上昇