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消えた赤線放浪記 2
- 152 :列島縦断名無しさん:2020/05/31(日) 13:55:34 ID:Hffm2X0U.net
- 田中澄江『ハマナデシコと妻たち』(1983)
著者(1908〜2000)は東京の板橋宿で育っています
「江戸時代からの宿場町に育って、街道筋の両側に甍を並べた遊女屋を知り、出入りする嫖客を見、張店と名づけられて、
買われるべき自分の肉体を、男たちの前にさらしていた若い女たちの姿が、赤っぽい電気の光りの中に浮かび上がっていたのを、昨日の夜のことのように、鮮やかに記憶しているせいかもしれない」
「遊女たちの服装は、うす紅いろの長襦袢に、半幅帯を前結びにして、打掛けのようなものを羽織っていた」
「彼女たちのうす絹でつくられた長襦袢のいろは、桃の花の紅よりは淡々として薄く、彼岸桜よりは紅のいろがやや深い。
野の花のいろのうす紅で、遊女たちの身につける衣そのものに一番似かよっているのは、ヒルガオでもレンゲでもホタルブクロでもなくて、カワラナデシコなのであった」
貴重な証言ですね
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