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春夏秋冬…京都・奈良を語ろう その十五
- 171 :列島縦断名無しさん:2020/08/01(土) 12:32:54 ID:jTGmLe2w.net
- 実際は単に女に逃げられたというだけの歌だとは思うが、そこに幻想性を加味したのはさすがジョン・レノンと言うべき。
旅人が一晩農家に泊めてもらって、朝起きたら野っ原で寝ていたというような昔話を彷彿とさせる。
僕の手をするりとすり抜けていってしまった直子(非実在的な女性)と、確かにそこに存在しているという感触のある緑の二人の女性の物語が村上春樹の『ノルウェイの森』。
かつて東大教養(駒場)のボス的存在であった小林康夫先生は、村上春樹の『ノルウェイの森』をエクリチュール論の文脈で論じ、
最後の一文「どこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけ ていた」に注目する。
読んだのは20年前なのでほとんど内容は忘れてしまいましたが。
いまぼくが考えてみて面白いのは、緑の側に移行したはずのワタナベ君が最後、
朝起きたら何もない野原=女が去ったノルウェイの森=直子=nowhereに引き摺り込まれてしまったということです。
何もない野原は京都の花脊だし、ビートルズの「nowhere man」の世界です。
He's a real nowhere man
Sitting in his nowhere land
Making all his nowhere plans for nobody
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