【完結はお前が見せた夢だと思っていたよ】BLEACH★1577【久保帯人―…】

バレ
黒いスライムみたいに原型もなく崩れ落ちる陛下
苺さんのいつもの憐憫だか悟りだかの表情でそれを見つめる
と、同時に世界がまた崩壊を始める
レンジ「なんだユーハバッハを倒したってのにどうなってやがる」
石田「そうか……霊王と化していたユーハバッハを倒したから崩壊が始まったんだ
裏腹「その通りです
一心に肩を担がれながら現れるぼろぼろの裏腹
裏腹「世界の楔を担っていた霊王、彼が消えた以上代わりを立てないといけない
裏話の観音開き紅姫が展開する
裏腹「安定した楔には莫大な霊圧が不可欠です、本来なら藍染惣右助を霊王にすることさえ考えてたんですが……
裏腹はちらりと地面を眺める
そこには萌玉が残っているだけで何もない
苺「いいよ裏腹さん、頼む」
裏腹「……すいません黒崎さん」
苺「親父、後は任せた」
何も言わず厳しい顔でうなずく一心
紅姫が萌玉を拾い動き出す
石田「黒崎……
石田を皮切りに苺さんの名前を何かに気づいたように登場キャラがみな呼んでいく
レンジ「苺…」織姫「黒崎くん…」チャド「苺…」
済まぬ「黒崎苺…」GJ「黒崎ッ…！」
吟醸「苺……」平子さん「苺…」
その声が聞こえたかのようにうなずき空を見上げる苺さん
苺「ああ…そうだな」
苺さんが光に包まれる
それから暫くたったかのようなぼろぼろながら少しずつ再建しはじめてる精霊亭
空を見上げるルキアのモノローグ
ルキア「嗚呼、青空も白雲も全てが皆のために存在するというのに
「何故、こんなにも待ち望んだ安寧が酷く、痛ましいのだろう
「痛みはいずれ癒えるのだろう、想いはいずれ忘れさられるのだろう
「ただ今は全てが真っ白な世界、歩み方さえ忘却の果てに、我らはただ進み続ける
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