【三浦糀】アオのハコ　バレスレ★7箱目

790 ：名無しさんの次レスにご期待下さい (JP 0H33-V8cL)：2022/07/28(木) 16:36:26 ID:TRSeigHrH.net

扉絵は一齧りしたリンゴを手に持つ雛雪姫いざ本番の舞台へ

大喜と（雛を除く）にいな達の口論から
「やっぱり無理だって！」
「衣装まで着といて何言ってんの！」
「無理やり着せたんだろ！」
「猪股くんしかいないんだよ」
やりたくない大喜は匡の名前を挙げて任せようとするが匡不在により失敗

「そうだ匡はー！台詞覚えて・・・」
「委員会の方に呼ばれたわよ」
「お願い・・・猪股くんも見てきたでしょ？皆の練習を無駄にしないように引き受けてくれないかな」
にいなに改めて懇願された大喜は練習見てたから大変さが分かるじゃんと黙ったままの雛の顔を見る

今まで一生懸命練習してきた雛の姿を思い浮かべながら大喜は遂に決断するのであった
「あーもうっ、分かったやるよ！やってやるよ王子役！！」
「よく言った大喜！！」
「さすがリーダー！」
「愛してる！」
雛でもにいなでもない別のクラスメイトモブから大喜に絶賛の声が続出する

「台詞忘れてもフォローしろよ！」
「うん！」
ここでようやく大喜は雛に王子役をやる意思を伝え即答した雛の表情が明るくなった
大喜の胸中
確かに練習で何度も見たし一字一句はムリでも大体の台詞は覚えてるはず王子が台詞少なくて良かった
だから大丈夫・・・なはずないだろ！！汗ダラダラ真っ青になる大喜
小学校の音楽発表会で鍵盤ハーモニカしかやった事の無い俺が！西田先輩の言ってた波乱ってこれかと

テンパる大喜は台本を手にブツブツつぶやきながらうろうろし始める
大喜の胸中
細かいところはアドリブで乗り切るとしてもし噛んだら歌でも歌って誤魔化そう、そして問題は・・・
台本に書かれたキスの文字を目にして顔を赤らめつつフリをすればいいだけと自分に言い聞かせる
だけど意識するなって言う方が無理と言う大喜はこの前の雛の真っ赤な表情を思い出す
ぎこちなさを出さないようにと思うもど真ん中に席を取ると言った千夏も思い出し叫んでうずくまってしまう
千夏先輩見に来るんだよな・・・また嘘ついたみたいになっちゃったし来ないでくださいとは言えないよな
後ろめたさでいっぱいであった