【美人】大島ミチル【天才】
105 :名無しのテーマ :2005/10/03(月) 22:32:49 ID:dqGwG3bY.net >>96 しばらくの間海外出張だったのでレスできなかったのでスマソ。相変わらずハリウッド作品は良くも悪くも・・・・・ では、幾つか例を挙げていきますね。まず大ヒット作品の「極道の妻たち」からメインテーマ。 公開当時もさんざん言われていたけど、元ネタはAram Il'yich Khachaturian作曲の「Masquerade」よりValse。 コード進行が途中まで全く同じ。勿論メロディラインは違っているが。この曲と超有名なミュージカル映画 「メリーポピンズ」の某曲のコード進行もほぼ同じ(もう解りますね)。で、曲の雰囲気はコールポーターの 某名曲とほぼ同じ(こっちの指摘が当時は多かったですね。なんせ、某テレビの洋画劇場でテーマ曲として使っていたから)。 さて、次は「プライド」ですが、前半はこれも元ネタは言わずと知れたAaron Copland作曲の超有名曲「Fafare for the Common Man」 原曲はTrp.から始まるがプライドはCor.での演奏。和声構造、メロディのラインまでかなり似ている。その後の中間部は勿論Coplandoとは違っている。 同じ流れで「ゴジラX メカゴジラ」もそうですが、こちらのほうが、もっとプリミティブですね。エンディングはFafare for the Common Manの モティーフをミクロス・ローサー的なオーケストレーション的に再現している。 当時この曲(あ、プライドのほうね)が仕事先のアメリカでは一番つっつかれました。 「失楽園」時々Satieが出てきますね。とても効果的に。 「クルタ/夢大陸の子犬」個人的に大好きな作品ですが、もうここまで大手を振ってやられたら「お見事」と言うしかありません。 はい?あの映画の元ネタ?1950~70年代のハリウッド映画の名曲オンパレードです。この傾向は「お墓がない」でもそうです。 敢えて挙げません。あまりにも有名すぎるので。しかし、ああ島さんの名誉のためにも書きますが、かなりの割合でちゃんと 消化している、というか一生懸命研究したのが解ります。大島さんが50年前に生まれていたら、当時の超人気作曲家に なったでしょうね。 まぁ、まだまだありますが、そういう事全部含めて私も大島さんの作品大好きです。映像音楽の本質をちゃんと解っている。 そして、彼女はとても勉強していますよ。時々元ネタが未消化のまま出てしまうことがありますが、これはテンプトラックの せいでしょう。 久石ー天野ー大島という国立音大映像音楽大家の流れは素晴らしいと思います。 天野さんのテンプトラックは監督やプロデューサーの意向が強いのでかなりぎりぎりの線まで行っている。しかし、サントラアルバムには 作曲家の意地を見せてテンプトラックの呪縛を離れた部分を付け加え(こっちのほうが長いときもある)CDとしての完成度を高めている。 もう、すでにサントラの世界を離れてワルシャワフィルが演奏するオーケストラ作品としてちゃんと成立している。これは彼以前には 成し得なかったことです。 大島さんの場合はあからさまなテンプトラックが無い分自由だが、素人にはあまり知られていない作品が元ネタの場合が多い。 ここには出していないが、ブリティッシュライトミュージックと呼ばれる20世紀のオーケストラ作品の世界にかなり近い。 しかしながら、映像音楽はそれで良いと思う。大島さんも天野さんも、素晴らしい映像音楽を生み出しているし、それに対してテンプトラック、 元ネタ、パクリ云々言う方が恥ずかしい。 少なくともハリウッドの世界ではそんなことはある意味百も承知なので誰も言わない。そうじゃなければビル・コンティが「ライトスタッフ」で アカデミー賞を受賞するわけが無い。 私は仕事柄、数多くのサントラを聴かざるを得ないのですが、最近の日本人の作曲家でハリウッドに出しても恥ずかしくないの若手は大島さん、 天野さん、千住さん、菅野さん、作品によっては鷺巣さん、服部さん、ぐらいですね。ちゃんとクラシックの基礎積んだ上で、映像音楽の何たるかを ちゃんと理解している作曲家の皆さんです。 あ、久石さん以上の年齢の方は敢えてはずしています。
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