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【DX220】iBasso Audio DAP総合 16台目【DX160】

693 :名無しさん@お腹いっぱい。 (ワキゲー MM7e-gTBF):2020/07/15(水) 00:20:57 ID:qwPJqMe3M.net
>>682
基本的にはそれらは全て量子化ノイズを減らす効果がある

量子化ノイズというは、ものすごく簡単に説明すると
アナログ信号をデジタル化(サンプリング)する時の誤差、余り、端数のようなもの
例えば 1.7 --> 2  なら -0.3、 2.3-->2 なら 0.3 

量子化誤差(ノイズ)は音の振幅方向、音の時間軸方向のそれぞれに存在する

なめらかな曲線(正弦波)の音波をサンプリングすると短冊状・階段状になる
それぞれの短冊の長さをデジタル値で表現したのがPCMデータ
PCMデータをそのままDACで電圧に変え、スピーカを駆動すると階段状の音波となって
非常に聞くに堪えない音として聴こえる

階段状の波形をなだらかにするためにLPF(ローパスフィルター)を通す
そうすると角が取れて元々の正弦波に近い波形に戻る

ただし、LPFは(カットオフ周波数より)高い周波数を減衰させるものなので、
元々の音源の高音も削ってしまい籠ってぼやけた音になる

これを防ぐためにはサンプリング周波数を高く、量子化ビット数を増やし、
よりキメの細かい方眼紙で元の音波をデジタル化すれば良い
そうすると、LPFのカットオフ周波数も高くなり、可聴域の高音部が削られにくくなる


「48kHz, 16b のPCMデジタルデータをアップサンプリングしても情報量が変わらないから音質も変わらない」
とかいう人がいるがこれは間違い

アップサンプリングするときに曲線を使った補間演算が行われ
その補間曲線に対して疑似的な AD 変換を行って 192kHz, 32b とかのデータを得ている

要するに、元々の波形が 24kHz の正弦波でこれをサンプリングして48kHz, 16b のPCMデータを得た場合、
それをそのままDACで音波に変えるより、192kHz, 32b にアップサンプリングして音波にしたほうが
より正確な 24kHz の正弦波の形になる

前者の場合、本来含まれていないはずの高調波があって、音が歪んだり、耳障りな音になる
ところが人間の耳は、時と場合によっては、その歪みを好ましく感じる場合がある
いわゆるディストーション(歪み)サウンドというやつで、ある種の迫力感を醸し出す
たいして正弦波はフワーンとした純粋な音で迫力が無い

例えていうなら煮込み料理で灰汁を取り過ぎると旨味まで取り去ってしまうようなもので
成分としては純粋なのだが、人間の感覚としては物足りなく感じる

なので大抵のDAPは分からないようにこっそり、ほんのりと味付け(エフェクト)をしている

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