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【オーバーロード】クレマンティーヌは元漆黒聖典かわいい6

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:18:34.42 ID:zRGequc30.net
    /. .  {. . 、. . .i. . {              /  ,  }     i. .{
          , . .    {. .  i\.{. . {             ' / ,. /      }. .| 
       /. .  i 八. . { 斗-八        /  /}/}/ /      ,. . . 
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      {. . . . .  八     {        {:.          /      '       . .,
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ニニニニ八. . . . . .     \个  { `ー ─── --  _ >'_ノ   /       . . /
ニニニニニ\. . . . .       圦  `<´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>´ ⌒ア¨´       . . .,      
ニニニニニニ>、.. . . ..    |: :\  \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   ' /       ' . . / __
ニニニニニニニニ〕iト . . .   |: { : }\   、 __ /   イ: /       / . ../-=ニニ>、
ニニニニニニニニニニ〕iト _{八: j : : : ..    ...::::::::__/: /     /} . ./-=ニニニニニ〉
ニニニニニニニニニニニ\⌒: } : : : : ><: : ィi〔ニニ7 __   ィi〔ニノ/-=ニニ=- __-=/ 
ニニニニ=- ィi〔  ̄ ̄ 〕iト-=ニ\ノ: : : : : : : : : /-=ニニニニ〕iト -=ニニニニニニニニ=- _
ニニニニニニニニニニニ≧==-------  ̄ ̄ ニニニニニニニ〕iト -=ニニニニニニニ
ニニニニニニニニニニニニニニニニニ=----- -=ニニニニニニニニニ〕iト -=ニニニニ

クレマンティーヌ(clementine)
(CV:悠木碧)

死を隣人とする魔法詠唱者達からなる邪悪な秘密結社ズーラーノーンの
十二幹部の1人で、元は漆黒聖典の一員だった女戦士。
人を殺すのが大好きで、恋していて、愛している性格破綻者。
刺突武器での戦闘に絶対の自信を持ち、その腕前は英雄の領域に達している。
http://overlord-anime.com/images/character/17.png

前スレ
【オーバーロード】クレマンティーヌは人類最強戦士かわいい5
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1502903452/

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:19:27.76 ID:zRGequc30.net
スレタイについて……
クレマンちゃんは、過去に、スレイン法国最強の特務部隊である漆黒聖典で、
第9席次という重職に就いていた経歴を持つ凄いキャリアウーマンだったのだ

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:20:25.51 ID:zRGequc30.net
オーバーロードTVアニメ第2期絶賛放映中!

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:21:31.14 ID:zRGequc30.net
ニコニコ静画 新章開始記念『オーバーロード』登場キャラクター人気投票において、
ぬ、ぬ、ぬぅあ〜んと!クレマンちゃんが5176ptを獲得し、堂々の第10位に輝きました!!
この結果を受けてクレマンちゃんも以下のような喜びのコメントを発表してくれました。

「ちょ! 小さくなってるんだからさ! 声かけないでくれる! ……? あー、あんがと。」

なお、中間発表でも、クレマンちゃんは1954ptを獲得し、第10位につけていました。
そのときのクレマンちゃんの超かわゆい爆笑コメントは以下のとおりです。

「おいおいおい、どいつもこいつも!上に人間がいねぇぞ!」

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:22:17.07 ID:zRGequc30.net
ニコニコ静画 新章開始記念『オーバーロード』登場キャラクター人気投票

スケジュール

2016年6月20日(月) 投稿&投票 受付開始
2016年7月29日(金) 中間発表
2016年8月21日(日)23:59 投稿&投票 締切
2016年9月15日(木) 結果発表

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:23:13.52 ID:zRGequc30.net
中間結果発表(2016年7月22日時点での集計)

1位 アインズ・ウール・ゴウン ……………… 18608ポイント
2位 アルベド ……………………………………… 6325ポイント
3位 ナーベラル・ガンマ ………………………… 4978ポイント
4位 シャルティア・ブラッドフォールン ……… 3792ポイント
5位 イビルアイ …………………………………… 3713ポイント
6位 デミウルゴス ………………………………… 2919ポイント
7位 シズ・デルタ ………………………………… 2427ポイント
8位 パンドラズ・アクター ……………………… 2348ポイント
9位 アウラ・ベラ・フィオーラ ………………… 1962ポイント
10位 クレマンティーヌ …………………………… 1954ポイント

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:23:52.51 ID:zRGequc30.net
最終結果発表

1位 アインズ・ウール・ゴウン ……………… 37645ポイント
2位 アルベド …………………………………… 11217ポイント
3位 ナーベラル・ガンマ ……………………… 10707ポイント
4位 イビルアイ …………………………………… 8899ポイント
5位 シャルティア・ブラッドフォールン ……… 8436ポイント
6位 デミウルゴス ………………………………… 6820ポイント
7位 ルプスレギナ・ベータ ……………………… 6622ポイント
8位 シズ・デルタ ………………………………… 6203ポイント
9位 パンドラズ・アクター ……………………… 5568ポイント
10位 クレマンティーヌ …………………………… 5176ポイント

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:24:30.26 ID:zRGequc30.net
11位 アウラ・ベラ・フィオーラ ………………… 4760ポイント
12位 エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ ………… 4521ポイント
13位 エンリ・エモット …………………………… 3764ポイント
14位 恐怖公 ………………………………………… 3515ポイント
15位 アルシェ・イーブ・リイル・フルト ……… 3494ポイント
16位 マーレ・ベロ・フィオーレ ………………… 2666ポイント
17位 ユリ・アルファ ……………………………… 2638ポイント
18位 コキュートス ………………………………… 2087ポイント
19位 セバス・チャン ……………………………… 1944ポイント
20位 レイナース・ロックブルズ ………………… 1750ポイント

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:25:22.45 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん使用武技一覧

<不落要塞>   <流水加速> 
<疾風走破>   <超回避> 
<能力向上>   <能力超向上>

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:25:55.45 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん使用魔法一覧

<人間種魅了(チャームパーソン)>
<火球(ファイヤーボール)>
<電撃(ライトニング)>

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:26:30.82 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん使用武器一覧

スティレット(刺突武器だが魔法を込めることも出来る)
メイス(殴打用の武器だがクレマンちゃんは刺突武器よりも扱いが苦手らしい)

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:27:01.02 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん使用防具一覧

機動性を重視した銅の各種アーマーで要所要所を防御している

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:27:38.51 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃんの親族

クアイエッセ・ハゼイア・クインティア(クレマンちゃんのお兄さんで漆黒聖典の第5席次)

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:28:16.50 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その1

「私はね、人を殺すのが大好きで、恋していて、愛しているの。あっ、拷問も大好きだよ」

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:28:50.46 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その2

「何でだろう?仕事で色んな人を殺し続けたから?優秀すぎる兄と比べ続けられたから?
親の愛情が兄にばっかり行っていたから?まだ弱っちかった頃、グルグル回されたから?
友人が目の前で死んだから?ミスって捕まって、数日に渡って拷問を受けたから?熱せられた洋梨って痛いよね」

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:29:22.33 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その3

「なーんてね、全部、嘘、嘘、うーそ。そんなことされたことないって。
でも、どーでもいいじゃん、そんなこと。過去を知ったって何も変わらない。
色々積み重ねてこーなったんだってことさー。」

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:29:56.02 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その4

「私達の道具になって叡者の額冠ってやつを使ってくれない?おねえさんのオ・ネ・ガ・イ」

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:30:24.87 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その5

「1人ぐらいなら、ゆっくりと遊んでもいいんじゃない」

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:30:56.95 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その6

「あ〜ん!エロすけべー!なーんてね」

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:31:30.53 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その7

「ごめんね〜殺しちゃって」

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:32:04.72 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その8

「う〜ん、そう。ちょっと残念だなぁ。よくも仲間を!って
激高してくれる人をねじ伏せるのが最高に笑えるのにぃ
なーんで怒らないのよぉ!つまんないじゃん!」

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:32:37.31 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その9

「この国で私と互角に戦えるのは、蒼の薔薇と朱の雫に1人ずつ
他にはガセフ・ストロノーフにブレイン・アングラウスぐらいかな?」

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:33:17.15 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その10

「はぁ〜ん、てめえ〜のヘルムの下に、どんなクソったれな顔があるのか知らねぇーが、
この人外、英雄の領域に足を踏み込んだ、このクレマンティーヌ様が、負けるはずがねぇーんだよ!!」

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:33:50.43 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その11

「ハンデとか言ってないで、本気でやらないと死んじゃうんじゃないかなー」

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:34:24.36 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その12

「本気で言ってんのか!てめー!武技もろくなもんが無いくせにぃ〜
このクレマンティーヌ様に勝てるぅ?ムカつくにも程があんぞ!」

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:34:57.36 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その13

「まだまだ終わりじゃないんだよーー!」

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:35:31.56 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その14

「なぁ〜めんなぁ〜〜!!」

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:36:04.70 ID:zRGequc30.net
クレマンちゃん名言その15

「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:36:41.29 ID:zRGequc30.net
ぷれぷれぷれあですクレマンちゃん試練の六番勝負!

第1戦…対ユリ・アルファ戦
クレマンちゃん「おんやあ〜新たな…あっ、いや、いや、いや」
ユリの首をとぱしてからの女教師怒りの鉄拳攻撃でクレマンちゃんダウン!
しかし、クレマンちゃんのやられ方が可愛かったのでクレマンちゃんの勝利!

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:37:12.93 ID:zRGequc30.net
第2戦…対ルプスレギナ・ベータ戦
クレマンちゃん「疾風走破」
ルプスの聖杖攻撃にクレマンちゃんたまらずダウン!
でも、クレマンちゃんの攻撃も可愛かったのでクレマンちゃんの勝利!

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:37:53.22 ID:zRGequc30.net
第3戦…対ナーベラル・ガンマ戦
クレマンちゃん「マジックキャスターなんてスッといってドス」
ナーべちゃんの魔法攻撃で燃やされてしまうクレマンちゃん…
倒されたクレマンちゃんの頭とお尻から出てた湯気が可愛かったのでクレマンちゃんの勝利!

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:38:30.29 ID:zRGequc30.net
第4戦…対シズ・デルタ戦
クレマンちゃん「はあ〜ムカつくにも程があんぞ」
シズの額から発射された緑の光線でクレマンちゃんギャフン!
クレマンちゃんのほうがかわゆいのでクレマンちゃんの勝利!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:39:06.32 ID:zRGequc30.net
第5戦…対ソリュシャン・イプシロン戦
クレマンちゃん「プラジネス」
ソリュシャンに後ろに回られバッサリ切られパクパク丸呑みされてしまうクレマンちゃん!
食べられちゃうクレマンちゃんが超かわいかったのでクレマンちゃんの勝利!

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/18(日) 02:39:43.13 ID:zRGequc30.net
第6戦…対エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ戦
クレマンちゃん「完璧に死んじゃうよねえ〜ええええ〜ん」
エントマちゃんの雷鳥乱舞符からの千鞭蟲の一撃でクレマンちゃんノックダウン!
え〜んと泣くクレマンちゃんが可愛すぎるのでクレマンちゃんの勝利!

よって、クレマンちゃんの6戦全勝でクレマンちゃん大勝利!!

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:35:14.16 ID:qkgMUYBA0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (63)

「自分の首吊り自殺姿を

 見ているのにもかかわらず、

 少しも恐ろしくないのです」

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:36:01.72 ID:qkgMUYBA0.net
「その姿は、

 ちっとも醜くなく、

 むしろ楽しいのです」

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:36:54.04 ID:qkgMUYBA0.net
「例えて言うなら、まさに名画なのです。

 自分もその美しい絵に

 なりたい衝動を感じるのです」

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:37:44.23 ID:qkgMUYBA0.net
「もし月光の妖術の助けが無かったら、

 クレマン博士のこの奇怪なトリックは、

 全く無力であったかもしれません」

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:38:44.22 ID:qkgMUYBA0.net
「むろん、おわかりのこととは思いますが、

 クレマン博士が仕掛けたトリックとは、

 次のようなものでした」

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/19(月) 02:40:43.23 ID:qkgMUYBA0.net
「こちらの真向かいの部屋の窓際で、

 例の蝋人形に、こちらの住人と同じ服を着せ、

 首吊り自殺のように吊るしておくというものだったのです…」

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:29:21.45 ID:SxJrouLQ0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (64)

「トリックといっても、

 クレマン博士がやったことは、

 実に単純なことだったのです」

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:30:16.08 ID:SxJrouLQ0.net
「全く同じ構造の建物と、

 妖しい月光とが合わさることにより、

 それにすばらしい効果を与えたのです」

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:31:07.69 ID:SxJrouLQ0.net
「しかしながら、クレマン博士の仕掛けた

 このトリックの恐ろしさは、それを事前に

 知っていたとしても、罠にはまってしまうことです」

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:31:56.94 ID:SxJrouLQ0.net
「事実、この私も、一つ間違えれば、

 うっかり首吊り自殺してしまうかも

 しれないほどでした…」

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:32:42.28 ID:SxJrouLQ0.net
「すんでのところで、ハッと我に返った私の気持ちは、

 まさに麻酔からさめるときと同じ、

 あの恐ろしい苦悶との戦いだったのです」 

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/20(火) 23:33:52.00 ID:SxJrouLQ0.net
「そのとき私は、

 用意していたものを鞄から出して、

 じっと向かいの窓を見つめていました」

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:35:43.01 ID:Yp+DjIi10.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (65)

「私がじっと待っていた、

 待ち遠しい数秒間……だが、

 私の予想は的中しました」

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:36:36.81 ID:Yp+DjIi10.net
「私の様子を見るために、

 向かいのビルの部屋の窓から、

 何者かが顔を出したのです」

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:37:29.33 ID:Yp+DjIi10.net
「ヒョイと窓から顔を出した

 色白い顔の人物……。

 すなわちクレマン博士です」

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:38:16.25 ID:Yp+DjIi10.net
「その瞬間を待ち構えていた私は、

 その一刹那を捉えないで

 どうするものですか」

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:39:01.81 ID:Yp+DjIi10.net
「すかさず私は、

 大きな鞄に入れておいた

 ある物体を取り出しました」

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 02:40:07.47 ID:Yp+DjIi10.net
「それを私は両手で抱き上げて、

 窓枠の上へチョコンと

 腰掛けさせました…」

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:06:28.71 ID:Yp+DjIi10.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (66)

「私が用意した物体とは、

 それが何であったか、

 おわかりになりますか?」

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:07:29.81 ID:Yp+DjIi10.net
「何を隠そう、その物体とは、

 クレマン博士と同じものです。

 やっぱり蝋人形なのですよ」

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:08:23.20 ID:Yp+DjIi10.net
「私は、クレマン博士が買い物に行った

 洋服店から、事前にマネキン人形を

 レンタルしていたのです」

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:09:19.54 ID:Yp+DjIi10.net
「そのマネキン人形に、

 黒のビキニアーマーと、

 フード付のマントを着せておいたのです」

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:10:10.24 ID:Yp+DjIi10.net
「そう、クレマン博士が日頃、

 愛用しているものと、

 同じようなやつをね…」

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/23(金) 23:11:19.80 ID:Yp+DjIi10.net
「そのとき月光は谷底近くまで

 差し込んでいましたので、

 その反射で、こちらの窓辺の様子も、

 ほの白く、ハッキリ見えたのです…」

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:15:07.97 ID:c6GfsOvT0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (67)

「私は命の奪い合いを

 するかのような気持ちで、

 向かいの人外を見つめていました」

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:15:59.60 ID:c6GfsOvT0.net
「チクショウ!

 これでもか、これでもかと、

 心の中で念じながら…」

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:16:50.71 ID:c6GfsOvT0.net
「するとどうでしょう。

 人間はやっぱり猿と同じ宿命を、

 神様から授かっていたのです」

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:17:38.97 ID:c6GfsOvT0.net
「クレマン博士は、

 自分が考えたトリックに、

 まんまと引っかかってしまったのです」

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:18:35.60 ID:c6GfsOvT0.net
「案の定、クレマン博士は、

 私が用意したマネキン人形のように、

 窓枠の上へチョコンと腰掛けたのです」

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 00:19:40.06 ID:c6GfsOvT0.net
「それからの私は、

 クレマン博士を自由に操る、

 まさに人形使いなのでした…」

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:54:04.66 ID:c6GfsOvT0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (68)

「私がマネキン人形の後ろに立って、

 人形の手を持ち上げれば、

 向かいにいるクレマン博士も手を上げます」

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:54:50.90 ID:c6GfsOvT0.net
「私がマネキン人形の

 足を持って振れば、

 クレマン博士も足を振ります」

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:55:41.96 ID:c6GfsOvT0.net
「私がマネキン人形に

 大股開きのポーズをさせれば、

 クレマン博士も大股開きをします」

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:56:32.98 ID:c6GfsOvT0.net
「そして、その次に、

 私が何をしたと

 想像されますか?」

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:57:22.91 ID:c6GfsOvT0.net
「ハッハッハ、

 男なら誰でも

 そうすることですよ」

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/25(日) 23:58:26.37 ID:c6GfsOvT0.net
「私は、まずマネキン人形が

 着ているマントを脱がせますと、

 クレマン博士もマントを脱ぎました…」

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:38:45.61 ID:nqB1TvkS0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (69)

「マントを脱いだクレマン博士は、

 セクシーな黒のビキニアーマー姿を

 晒してくれました」

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:39:39.52 ID:nqB1TvkS0.net
「次に私は、マネキン人形の

 ビキニアーマーの上だけを

 ゆっくり脱がせてみました」

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:40:16.93 ID:nqB1TvkS0.net
「すると、やはりクレマン博士も

 ビキニアーマーの上だけを

 ゆっくり脱ぎだしました」

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:41:05.59 ID:nqB1TvkS0.net
「クレマン博士の

 形の良いバストが、

 見事に丸出しになりました」

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:41:47.39 ID:nqB1TvkS0.net
「ピンク色のかわいらしい乳首は、

 既に勃起していて、上を向いており、

 クレマン博士は少し興奮しているようでした」

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:42:48.26 ID:nqB1TvkS0.net
「私はゴクリと生唾を飲み込むと、

 次にマネキン人形のビキニアーマーの

 下のパンツに手をかけたのでした…」

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/26(月) 22:45:07.60 ID:nqB1TvkS0.net
本日発売のコンプエース4月号のオーバーロード35話も面白かった!
内容はおそらく明日放送のアニメのお話かと思いますので
詳しくは控えますが、セバスが超カッコ良くって最高でした♪

また、不死者のoh!13話「格好良い制服を考えよう」は、
スケルトン軍団の制服を守護者達があれこれ考えるお話で、
【泣罪裏苦】でワロタ

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:22:44.73 ID:K5a49+Ho0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (70)

「私は、マネキン人形の

 パンツを一気に脱がしました。

 哀れ全裸にひん剥かれたマネキン人形」

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:24:06.19 ID:K5a49+Ho0.net
「そして、やはり予想通り、

 クレマン博士もパンツを脱いで、

 素っ裸になっています…」

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:24:45.65 ID:K5a49+Ho0.net
「若くて美人で、セクシーでキュートな

 クレマン博士が、なんと私の見ている前で、

 ストリップをしてくれているのです」

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:25:21.68 ID:K5a49+Ho0.net
「果てして、

 こんなことがあって、

 良いものでしょうか?」

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:26:27.27 ID:K5a49+Ho0.net
「いーーんです!

 これこそ月光の妖術がなせる

 ムーンライトマジックなのですから…」

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/02/28(水) 23:27:43.20 ID:K5a49+Ho0.net
「私は、窓枠に腰掛けさせている

 全裸のマネキン人形の足を掴むと、

 その足を左右に大きく開いてみたのでした」

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:36:40.15 ID:e+e6/ROC0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (71)

「人気の無いビルの一室で、

 ひとり全裸のマネキン人形を

 大股開きにしている男…」

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:37:30.39 ID:e+e6/ROC0.net
「それが、いかにおバカな行為だとしても、

 そうせずにはいられない、

 男の執念にも似た情熱…」

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:38:18.39 ID:e+e6/ROC0.net
「そうです。今まさに、

 向かいのビルの窓際には、

 あられもない姿のクレマン博士が…」

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:39:02.26 ID:e+e6/ROC0.net
「今や、ストリッパーと化した

 美しき女医クレマン博士は、

 私に向かってピンク色の可愛いアソコを、

 見せびらかせているではありませんか…」

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:39:49.58 ID:e+e6/ROC0.net
「出来るものなら今すぐにでも

 クレマン博士にがぶりつき、

 本番まな板ショーに興じたい気分です」

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/02(金) 22:40:52.00 ID:e+e6/ROC0.net
「しかし、私の本当の目的は、

 こんなもんではありません。

 そして私は、用意していたあるモノを、

 鞄から取り出したのでした…」

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:10:23.11 ID:L3hd/PMn0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (72)

「私がクレマン博士のために、

 準備し、鞄から取り出した

 あるモノとは一体何か?」

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:11:27.74 ID:L3hd/PMn0.net
「それは、クレマン博士が

 大好きな拷問道具の

 苦悩の梨でした」

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:12:19.93 ID:L3hd/PMn0.net
「えっ?

 そんなモノ何処で

 手に入れたのかだって?」

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:13:09.41 ID:L3hd/PMn0.net
「確かに苦悩の梨のような、

 そんな物騒な代物なんか、

 そうおいそれと手に入るものではありません」

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:14:01.34 ID:L3hd/PMn0.net
「実は、この苦悩の梨、

 クレマン博士の

 私物だったのです」

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/03(土) 23:15:09.72 ID:L3hd/PMn0.net
「以前、私がクレマン博士の様子を伺いに、

 クレマン博士の事務所を覗きに行ったとき、

 隙をみてチョッと拝借してきたのでした…」

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:20:16.07 ID:uFkJzSkp0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (73)

「前にもお話したとおり、

 クレマン博士の診察室の奥には、

 苦悩の梨が大量に展示されています」

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:21:01.75 ID:uFkJzSkp0.net
「その中から、2本ほど

 拝借しても、クレマン博士は、

 スグには気づくまいと思ったのです」

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:21:45.68 ID:uFkJzSkp0.net
「私は、その2本の苦悩の梨をマネキン人形の

 手に持たせると、クレマン博士に向かって、

 大きく梨を左右に振って見せました」

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:22:25.38 ID:uFkJzSkp0.net
「それを見たクレマン博士は、

 一旦、部屋の奥に消えていきましたが、

 再び窓辺に戻ってきました」

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:23:09.72 ID:uFkJzSkp0.net
「もちろん、その手には、

 2本の苦悩の梨が、

 しっかりと握られています」

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/06(火) 23:24:21.58 ID:uFkJzSkp0.net
「私は、大股開きで窓辺に腰掛けさせている

 マネキン人形の股間の辺りに、

 苦悩の梨を突っ込むように突き刺してみました…」

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:29:42.56 ID:IggIw1Rp0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (74)

「案の定、全裸のクレマン博士も

 私のマネキン人形のように、

 大股開きで窓枠に腰掛けます」

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:30:38.49 ID:IggIw1Rp0.net
「そして、持ってきた苦悩の梨を

 自らのアソコにズブズブと

 突っ込みだしたのです」

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:31:30.23 ID:IggIw1Rp0.net
「私がマネキン人形を使って、

 苦悩の梨のネジを回しますと、

 梨は花びらを開き始めます」

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:32:20.37 ID:IggIw1Rp0.net
「クレマン博士のほうも

 苦悩の梨のネジを回して

 徐々に梨の花びらを広げていきます」

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:33:12.81 ID:IggIw1Rp0.net
「クレマン博士のアソコに挿入された

 苦悩の梨は、花びらが開くにしたがって、

 クレマン博士のアソコを破壊していきます」

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/08(木) 23:34:51.12 ID:IggIw1Rp0.net
「クレマン博士は、顔をしかめながら、

 苦悩の梨による激痛に辛抱たまらず、

 ついに、悲鳴を上げるのでした…」

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:22:39.93 ID:vRHMcv6W0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (75)

「悲鳴を上げた直後、

 クレマン博士のアソコからは、

 大量の出血がありました…」

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:23:32.87 ID:vRHMcv6W0.net
「おそらく、苦悩の梨により、

 クレマン博士のアソコは、

 完全に破壊されたようです」

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:24:19.67 ID:vRHMcv6W0.net
「そこで、すかさず私は、窓枠に

 腰掛けさせているマネキン人形の

 体勢を四つんばいにしてみました」

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:25:08.41 ID:vRHMcv6W0.net
「そして、もうひとつの苦悩の梨を取り出し、

 今度は四つんばいにしたマネキン人形の

 尻穴にぶち込んでみたのです」

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:25:58.74 ID:vRHMcv6W0.net
「すると、やはりクレマン博士も

 大量出血の為、もうろうとした意識の中で、

 同じように窓枠に四つんばいになったのでした」

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/09(金) 22:28:27.43 ID:vRHMcv6W0.net
「さらに、クレマン博士は、

 もうひとつの苦悩の梨を手に取ると、

 自分の肛門の中にグイグイと梨を

 挿入していったのです…」

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:30:38.44 ID:AZMh5gOM0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (76)

「すでにアソコに苦悩の梨を

 くわえ込んでいながら、

 さらに梨を食らうクレマン博士」

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:31:48.72 ID:AZMh5gOM0.net
「しかも、本来、出す穴である肛門に、

 自ら苦悩の梨を挿入してしまうとは、

 とても尋常な行為とは思えません」

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:32:32.41 ID:AZMh5gOM0.net
「クレマン博士とは、

 どんだけドスケベな

 女医さんなのであろうか」

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:33:21.05 ID:AZMh5gOM0.net
「肛門に挿入した苦悩の梨が、

 ついに開きだしたのか、

 クレマン博士は唸りだしました」

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:34:31.80 ID:AZMh5gOM0.net
「クレマン博士の唸り声は、

 次第に大きくなり、最後には

 無残な断末魔に変わりました」

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/12(月) 23:35:32.87 ID:AZMh5gOM0.net
「そして、断末魔が頂点に達したとき、

 クレマン博士の直腸は破壊され、

 肛門から大量出血したのでした…」

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:46:34.24 ID:IUOIuA1e0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (77)

「クレマン博士は、ほんの少し前に、

 アソコから大量出血したばかりなのに、

 今度は肛門から大量出血です」

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:48:01.03 ID:IUOIuA1e0.net
「いやはや、苦悩の梨による

 人間の臓器への破壊力は、

 予想を遥かに上回るものでした」

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:49:01.81 ID:IUOIuA1e0.net
「短時間に2度にわたる大量出血では、

 さすがのクレマン博士も

 完全にグロッキー状態です」

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:49:50.84 ID:IUOIuA1e0.net
「極度の貧血により、

 失神状態に陥ってしまった

 クレマン博士の運命やいかに…」

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:50:35.80 ID:IUOIuA1e0.net
「クレマン博士は、肛門に梨を入れるため、

 窓枠に四つんばいの姿勢でいたのですから、

 意識を失ったクレマン博士はそのまま地面へと

 落下してしまいました…」

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/13(火) 23:51:56.07 ID:IUOIuA1e0.net
「ぐちゃという人間が潰れる音がして、

 クレマン博士は地面へ衝突しました。

 クレマン博士は死んだのです…」 

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:46:42.43 ID:H8DLp9ux0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (78)

「すべてが終わった後、

 私は持ってきたマネキン人形と、

 苦悩の梨を鞄の中にしまいました」

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:47:37.75 ID:H8DLp9ux0.net
「うっかり部屋の中に残しておいて、

 殺人の嫌疑がかかったら、

 大変ですからね」

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:48:25.94 ID:H8DLp9ux0.net
「全裸の若い女性が、

 アソコと肛門に梨を入れた状態で、

 ビルの5階から転落死…」

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:49:07.89 ID:H8DLp9ux0.net
「こんな状況を見て、

 クレマン博士の死因を

 どんなふうに考えるでしょうか?」

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:49:57.64 ID:H8DLp9ux0.net
「まあ、普通に考えれば、

 変質者に性的な虐待を受けた後、

 窓から突き落とされて殺されたとか…」

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 00:51:07.10 ID:H8DLp9ux0.net
「ところが、ことの真相は、

 私が今お話したことが、

 真実なのですよ…」

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 22:57:14.52 ID:H8DLp9ux0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (79)

「それにしても、失神するまで、

 自分で自分を拷問することなど、

 可能なのかとお疑いのことでしょう」

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 22:59:01.47 ID:H8DLp9ux0.net
「確かに今までクレマン博士は、

 月光の妖術を利用して、

 何人も首吊り自殺させてきました」

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 22:59:56.48 ID:H8DLp9ux0.net
「しかしそれらの事例は、

 首を縄にくぐらせるだけで、

 目的は達成されるのです」

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 23:01:00.69 ID:H8DLp9ux0.net
「つまり、首を吊って苦しくなり、

 正気に戻ったところで、

 もう既に後の祭りですから…」

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 23:01:58.57 ID:H8DLp9ux0.net
「ところが苦悩の梨を

 使用しての拷問となれば、

 話は違います」

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/16(金) 23:03:00.37 ID:H8DLp9ux0.net
「苦悩の梨による激痛に襲われることで、

 たとえ月光の妖術があったとしても、

 たちまち正気に戻ってしまうのではなかろうかと…」

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:36:32.43 ID:YLMHrmQa0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (80)

「それでは何故、

 クレマン博士は

 死んだのか?」

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:37:28.22 ID:YLMHrmQa0.net
「その謎を解く鍵は、生前、

 クレマン博士が語っていた

 こんな言葉にあった…」

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:38:43.53 ID:YLMHrmQa0.net
「私はねえ、

 人を殺すのが、

 大好きで愛してるの」

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:39:41.04 ID:YLMHrmQa0.net
「あっ、

 拷問も

 大好きだよ」

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:40:30.59 ID:YLMHrmQa0.net
「クレマン博士は、

 なかでも苦悩の梨での拷問が、

 大のお気に入りだったという」

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 00:41:46.60 ID:YLMHrmQa0.net
「実際、クレマン博士は、

 多数の苦悩の梨を

 所持していたのだ…」

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:20:07.03 ID:YLMHrmQa0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (81)

「そんな拷問と苦悩の梨を

 こよなく愛するクレマン博士の

 性癖とはどのようなものでしょうか?」

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:21:17.76 ID:YLMHrmQa0.net
「私が思うに、おそらく自分が

 苦悩の梨で拷問されている姿を

 妄想しながら自慰行為に耽っていたとか…」

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:22:30.77 ID:YLMHrmQa0.net
「しかし、人間とは、

 時とともに更なる刺激を

 求めてしまうのが常でしょう」

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:23:19.42 ID:YLMHrmQa0.net
「クレマン博士は妄想だけでは

 満足できなくなり、本物の

 苦悩の梨を入手してしまったのでしょう」

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:24:05.50 ID:YLMHrmQa0.net
「そして、その梨を使用して、

 自分で自分を拷問しては、

 エクスタシーを感じていたのでは…」

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/20(火) 22:25:11.85 ID:YLMHrmQa0.net
「もしそうであるならば、あの夜も、

 クレマン博士は興奮の余り、激痛でも手が止まらず、

 ついつい苦悩の梨を使い続けてしまったのでしょう…」

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 00:59:48.50 ID:V4rOjhTn0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (82)

「かくしてクレマン博士は、

 まさに死ぬべくして、

 死んだのです…」

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 01:00:43.96 ID:V4rOjhTn0.net
「いろいろな偶然が、

 まるで前世からの因縁のように、

 不思議に重なり合った結果なのです」

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 01:01:28.52 ID:V4rOjhTn0.net
語り終わって、男は、

その白い顔の博士のように、

ゾットする微笑を浮かべて、

私をジロジロと眺めた。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 01:02:10.95 ID:V4rOjhTn0.net
「クレマン博士の

 殺人の動機ですか?」

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 01:02:50.52 ID:V4rOjhTn0.net
「それは異世界転生物の

 ラノベ作家のあなたには、

 申し上げるまでもないことです」

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 01:03:56.46 ID:V4rOjhTn0.net
「なんの動機が無くても、

 人は殺人のための殺人を犯すものだと

 いうことを知り抜いているあなたにはね」

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:04:38.04 ID:V4rOjhTn0.net
もしもクレマンちゃんが博士だったら… (83)

男は物知り顔で、

そう言いながら立ち上がると、

この場から立ち去ろうとした。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:05:42.96 ID:V4rOjhTn0.net
私は慌てて立ち去る男を

引きとめようと声をかけたが、

男はサッさと向こうへ歩いていってしまった。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:06:29.82 ID:V4rOjhTn0.net
私は、もやの中へ消えて行く、

彼の後姿を見送りながら、

さんさんと降り注ぐ月光を浴びていた。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:07:33.11 ID:V4rOjhTn0.net
そして、しばらくの間、

ぼんやりと捨石に

腰掛けたまま動かなかった。

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:08:21.34 ID:V4rOjhTn0.net
あの男と出会ったことも、

彼が話してくれた物語も、

はては男そのものも真実だったのか?

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/22(木) 23:09:32.45 ID:V4rOjhTn0.net
彼のいわゆる「月光の妖術」が

生み出した、妖しき幻ではなかったのかと、

あやしみながら………。



                   もしもクレマンちゃんが博士だったら… (完)

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:48:05.02 ID:Q6GLksJ70.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (1)

私は時々思うことがある。

探偵小説家というものには、

2種類のタイプがいるということを。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:49:22.94 ID:Q6GLksJ70.net
ひとつめのタイプは、

犯罪ばかりに興味を持つ

犯罪者型タイプの探偵小説家だ。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:50:28.89 ID:Q6GLksJ70.net
このタイプは、推理小説を書くにしても、

犯人の残虐な心理を思う存分、

これでもかと書かないと満足できない。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:51:27.72 ID:Q6GLksJ70.net
もうひとつのタイプは、

いうなれば探偵型で、

いたって健全なタイプ。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:52:15.97 ID:Q6GLksJ70.net
理知的な探偵の推理のみに

興味を持ち、犯罪者の心理などには、

いっこうに頓着しない探偵小説家だ。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/23(金) 22:53:23.13 ID:Q6GLksJ70.net
そして、私がこれから書こうとする

探偵小説家クレマンティーヌは前者に属し、

私自身はおそらく後者に属するのだ。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:22:56.09 ID:7BJOBVm10.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (2)

したがって私は、

小説の世界の中とはいえ、

犯罪を取り扱うことを生業としている。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:23:59.20 ID:7BJOBVm10.net
しかし、私はただ探偵の

科学的な推理が面白いだけで、

いささかも悪人ではない。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:24:53.00 ID:7BJOBVm10.net
いや、おそらく私ほど

道徳的な人間は少ないと

言っても過言ではないだろう。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:25:46.80 ID:7BJOBVm10.net
そのお人好しで善人な私が、

偶然にもこの事件に関係したというのが、

そもそもの間違いであった。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:26:39.71 ID:7BJOBVm10.net
もし私が非道徳的な人間で、

ある程度の悪人気質があったならば、

こうまでも後悔しなくても済んだはずだ。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/25(日) 00:27:46.46 ID:7BJOBVm10.net
そして、こんな世にも恐ろしい

疑惑の淵に沈まなくても

すんだであろう……。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:52:01.78 ID:yv6m41X30.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (3)

いや、それどころか、

私はひょっとしたら、

バラ色の人生を過ごしていたかもしれない。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:52:56.48 ID:yv6m41X30.net
事件が終わってから、

だいぶ月日がたったが、

あの恐ろしい疑惑は未解決のままだ。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:54:49.87 ID:yv6m41X30.net
私は生々しい現実を遠ざかって、

いくらか回顧的になっている。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:55:33.44 ID:yv6m41X30.net
それでこんな記録めいたものも

書いてみる気になったのだ。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:56:37.12 ID:yv6m41X30.net
そして、これを小説にしたら、

なかなか面白い小説になると思う。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:57:43.36 ID:yv6m41X30.net
しかし、私は終わりまで

書くには書いたとしても、

それを発表する勇気は無いのだ…。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/26(月) 23:59:01.29 ID:yv6m41X30.net
本日発売のコンプエース5月号のオーバーロード36話も面白かった!
セバスとクライムとアングラウスの3人が出会うお話でしたが、
アニメでは省略されていたセリフ等も描かれていて良かったです。

また、不死者のoh!第14首「頂上決戦@第九階層和室」は、
ちはやふるのパロで、アルベドとシャルティアがアインズかるたで対決するお話。
セクシー姿のクレマンちゃんも1コマだけ登場していて超可愛かったです♪

あと今回のコンプエースのおまけは年度カレンダーでしたが、
オーバーロードも10月〜11月のページに登場していました。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 18:34:10.83 ID:f0oEzDmx0.net
背骨をへし折られて半身不随になったクレマンを性奴隷にしたい

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:51:22.52 ID:4nLEOzvl0.net
クレマンちゃんはイビルアイ程度の戦闘能力で復活しそう

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:52:26.40 ID:4nLEOzvl0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (4)

なぜかというと、この記録の重要な部分をなすところの

ンフィーレア・バレアレ氏変死事件は、

まだまだ世間の人々の記憶に鮮明に残っているからだ。

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:53:21.08 ID:4nLEOzvl0.net
つまり、どんなに名前を変えたり、

脚色に工夫を凝らしたところで、

誰も空想小説とは受け取ってくれまい。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:54:09.39 ID:4nLEOzvl0.net
したがって、広い世間には、

この小説によって、迷惑を

受ける者もいるに違いない。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:54:58.68 ID:4nLEOzvl0.net
それにより、私自身にも、

なんらかのリスクを

負うことにもなりかねない。

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:56:02.42 ID:4nLEOzvl0.net
というよりは、

本当を言うと、

私は恐ろしいのだ。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/28(水) 23:57:42.69 ID:4nLEOzvl0.net
事件そのものが、

白昼夢のように、

実に不気味なものだった…。

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:33:57.66 ID:ZHT7UAt20.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (5)

しかも、それについて私の描いた妄想が、

自分でも不快を感じるような

恐ろしいものだったからだ。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:34:45.74 ID:ZHT7UAt20.net
私は今でも、

それを考えるたび、

憂鬱な気分になる。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:35:33.17 ID:ZHT7UAt20.net
青空は一転、夕立雲に覆われ、

耳の底ではドロンドロンと、

太鼓のような音が鳴り響くのだ。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:36:41.79 ID:ZHT7UAt20.net
そんなふうに、

目の前が真っ暗になり、

この世の終わりを感じてしまう。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:37:48.81 ID:ZHT7UAt20.net
そんなわけで、

私はこの記録を

今すぐ発表する気は無い。

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/29(木) 23:39:07.73 ID:ZHT7UAt20.net
しかし、いつかは一度、

これをもとにして、私の専門の

探偵小説を書いてみたいと思っている。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:43:00.90 ID:1uUi9DNe0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (6)

これは、いわばその

ノートに過ぎないのだ。

やや詳しい心覚えに過ぎないのだ。

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:44:01.80 ID:1uUi9DNe0.net
私はだから、これを正月のところだけで、

あとは余白となっている古い日記帳へ、

長々しい日記でもつける気分で、書きつけて行くのである。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:44:56.59 ID:1uUi9DNe0.net
私は事件の記述に先だって、

この事件の主人公である作家

クレマンティーヌについて語らねばなるまい。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:45:48.02 ID:1uUi9DNe0.net
つまりクレマンちゃんの人となりについてとか、

作風についてとか、彼女の一種異様な生活についてとか、

詳しく説明しておく必要があると思うからだ。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:46:32.71 ID:1uUi9DNe0.net
しかしながら、実は私は、

この事件が起こるまでは、

クレマンちゃんのことをよく知らなかった。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/30(金) 22:47:46.51 ID:1uUi9DNe0.net
もちろん、クレマンちゃんの作品は読んでいたし、

雑誌の上で議論さえしたこともあったけれども、

個人的な交際は無く、彼女の私生活等は全く知らなかったのだ。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:06:47.65 ID:Qbs5PBJV0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (7)

私がクレマンちゃんのことを

やや詳しく知ったのは、事件後、

私の友人のセバスを通じてであった。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:07:57.57 ID:Qbs5PBJV0.net
なので、クレマンちゃんのことは、

セバスに聞き合わせ調べまわった事実を

書くときに記すこととしたい。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:09:00.72 ID:Qbs5PBJV0.net
とりあえず、私がこの変な事件に

巻き込まれるに至った最初のきっかけから、

順を追って話を進めていきたいと思う。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:09:48.50 ID:Qbs5PBJV0.net
ことの始まりは、

去年の秋、

十月半ばのことであった。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:10:39.00 ID:Qbs5PBJV0.net
私は古い仏像が見たくなって、

帝国博物館の部屋部屋を、

足音を忍ばせて歩き廻っていた。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/01(日) 23:12:19.36 ID:Qbs5PBJV0.net
部屋が広く、しかも人気が無いので、

ちょっとした物音でも怖いような反響が起こる。

だから私は、足音ばかりでなく咳払いさえ、

はばかられるような気持ちだった。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:15:23.89 ID:B2seHjrP0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (8)

この博物館は、

よほど不人気なのか、

そこに人影は無かった。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:16:30.30 ID:B2seHjrP0.net
陳列棚の大きなガラスが冷たく光り、

リノリウムには小さなほこりさえ、

落ちていなかった。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:17:27.14 ID:B2seHjrP0.net
博物館の天井はやたらと高く、

まるで水の底ででもあるかのように、

森閑と静まり返っていた。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:18:15.76 ID:B2seHjrP0.net
私はある部屋の

陳列台の前に立ち、

仏像を眺めていた。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:19:06.34 ID:B2seHjrP0.net
その仏像は木彫りの

菩薩像で、なんとも

エロティックな仏像であった。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/02(月) 22:20:23.61 ID:B2seHjrP0.net
そんなとき、私の背後に、

忍ばせた足音と、かすかな衣擦れの音がして、

誰かが私のほうに近づいてくる気配を感じた…。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:40:33.82 ID:MvkRmc8j0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (9)

私はゾッとして、

前のガラスに映る

人の姿を見た。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:41:43.86 ID:MvkRmc8j0.net
そこには、今の菩薩像のような、

エロティックな雰囲気を醸し出した

品のいい女が立っていた。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:42:45.51 ID:MvkRmc8j0.net
女はやがて、私の横に

肩を並べて立ち止まり、

一緒に菩薩像を見入っていた。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:44:09.52 ID:MvkRmc8j0.net
そんな女が気になった私は、

仏像を見る振りをしながら、

チラチラと女の方に目をやった。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:45:43.28 ID:MvkRmc8j0.net
別に変な下心があったわけでないが、

それほどその女は、

私の心を惹いたのだ。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/03(火) 21:47:07.83 ID:MvkRmc8j0.net
彼女は青白い顔をしていたが、

あんなにエロい青白さを

私はかって見た事が無かった…。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:19:01.65 ID:lbQ+YdJW0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (10)

その女のエロさを例えて言うならば、

昔話や童話の世界に出てくる

人魚姫のようなエロさであろう。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:20:58.88 ID:lbQ+YdJW0.net
甘い歌声で、

男を誘惑する

妖艶な人魚姫。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:22:09.46 ID:lbQ+YdJW0.net
それでいて、

どこか儚げな

妖しい人魚姫。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:23:11.95 ID:lbQ+YdJW0.net
それはまさに、

さわれば消えていくかと

思われる風情であった。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:24:20.62 ID:lbQ+YdJW0.net
私は今でも、あの時の彼女の

まつげの長い、夢見るような

まなざしを忘れることが出来ない。

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/05(木) 01:25:58.84 ID:lbQ+YdJW0.net
どちらがはじめに口を切ったのか、

私は今、妙に思い出せないけれど、

おそらく私が何らかのきっかけを作ったのであろう。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:16:56.04 ID:3AIH2pIP0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (11)

とりあえず、私は、手始めに

目の前にある展示品について、

彼女に私の感想を語ってみた。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:18:13.15 ID:3AIH2pIP0.net
彼女も少々退屈気味だったのか、

私の話を好意的な相槌を打ちながら、

微笑みながら聞いてくれた。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:19:07.87 ID:3AIH2pIP0.net
それをきっかけに、

その後、私達は一緒に

博物館内を見て回った。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:19:59.71 ID:3AIH2pIP0.net
博物館を出た後も、

駅までの帰り道を

私達は一緒に歩いた。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:20:48.56 ID:3AIH2pIP0.net
その間も私達は、

ポツリポツリと

色々なことを話した。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/06(金) 23:22:16.81 ID:3AIH2pIP0.net
そうして話をしてみると、

人魚姫の妖艶さは一段と

エロさを増してくるのであった…。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:27:22.52 ID:Pg54RD5H0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (12)

特に彼女が笑うときの

恥じらい勝ちな微笑が、

なんともセクシーなのだ。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:28:20.20 ID:Pg54RD5H0.net
その微笑みは、

なにか古い油絵の

天使像のようでもある。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:29:09.38 ID:Pg54RD5H0.net
また、あるいはあの有名な

レオナルドダビンチの名作、

モナリザの微笑みのようでもある。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:30:05.48 ID:Pg54RD5H0.net
それでいて、一方では、

エマニエル夫人のような

エロさも秘めているのである。

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:30:59.10 ID:Pg54RD5H0.net
彼女の糸切歯は、真っ白で大きく、

笑うたびに唇の端が糸切歯にかかり、

謎のような曲線を作るのだ。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/10(火) 00:32:10.05 ID:Pg54RD5H0.net
そして彼女の頬の黒子が、

その曲線に照応して、

なんともいえぬ優しく

懐かしい表情になるのだった。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:43:06.63 ID:z29RuOzQ0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (13)

だが、もし私が彼女のうなじにある

妙なものを発見しなかったならば、

彼女は単なるエロい美人に過ぎなかったであろう。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:44:17.39 ID:z29RuOzQ0.net
彼女はそれを何気に隠していたが、

博物館からの帰り道の途中で、

私はチラッと見てしまった。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:45:12.95 ID:z29RuOzQ0.net
彼女のうなじには、

おそらく背中にかけて、

赤いミミズ腫れができていたのだ。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:46:09.58 ID:z29RuOzQ0.net
それは、生まれつきの

アザなのであろうか?

それとも、最近できた

傷跡なのだろうか?

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:47:20.08 ID:z29RuOzQ0.net
青白いなめらかな皮膚の上に、

女らしいなよなよとしたうなじの上に、

グロテスクなミミズ腫れ。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/12(木) 00:48:27.59 ID:z29RuOzQ0.net
そのアンバランスな残酷さが、

不思議にも彼女の持つエロさを、

益々増長させていた感を否めなかった…。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/13(金) 06:58:23.09 ID:oUQkk7Cj0.net
なんだこのスレ
草はえる

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:07:02.62 ID:Uq6BS4hS0.net
クレマンちゃんのパンツの中は
草どころかジャングルはえてるよ

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:07:56.25 ID:Uq6BS4hS0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (14)

それを見ると、今まで夢のように思われた

彼女のエロさが、俄かに生々しい現実味を伴って、

私に迫ってくるのであった。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:08:48.20 ID:Uq6BS4hS0.net
話しているあいだに、彼女は、

製薬会社を経営するンフィーレア・バレアレ氏の

恋人のエンリ・エモットであったことがわかってきた。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:09:41.69 ID:Uq6BS4hS0.net
幸いなことに彼女は

探偵小説の愛読者で

私の作品のファンでもあった。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:10:32.70 ID:Uq6BS4hS0.net
それを聞いたとき、

私はゾクゾクするほど

嬉しかったのは言うまでもない。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:11:31.60 ID:Uq6BS4hS0.net
つまり、作家と愛読者という

2人の関係が、今後の展開を

自然に発展させていったのである。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/14(土) 00:12:38.58 ID:Uq6BS4hS0.net
事実、私はこのエロい人と、

それを機縁に、それからたびたび、

連絡を交わす間柄となったのである。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:52:29.30 ID:2PGODQ3/0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (15)

私は若い女のくせに、

人気の無い博物館に来ていた

エンリに好感を持てた。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:53:20.75 ID:2PGODQ3/0.net
また、探偵小説の中でも、

最も理知的といわれている

私の作品の愛読者という点も良い。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:54:14.18 ID:2PGODQ3/0.net
そんな彼女に

私はますます

溺れていった。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:55:03.96 ID:2PGODQ3/0.net
私はたびたび、

彼女へ特に意味も無い

メールを送った。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:56:05.42 ID:2PGODQ3/0.net
それに対して、

彼女は一々丁寧な返事を

返信してくれた。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/15(日) 23:57:12.27 ID:2PGODQ3/0.net
独身で淋しがりやの私は、

若い女のメル友をゲットしたことを、

どんなに喜んだことであろう。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:34:09.20 ID:6qiR6WDj0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (16)

エンリ・エモットと私との

メール交換による交際は、

そうして数ヶ月のあいだ続いた。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:35:12.56 ID:6qiR6WDj0.net
メールでのやりとりを続けながら、

私はびくびくしながら、

エンリへの特別な感情を抱いていた。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:36:17.70 ID:6qiR6WDj0.net
また、彼女からのメールにも、

気のせいかもしれないが、

私への好意も感じられてきた。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:37:26.97 ID:6qiR6WDj0.net
打ち明けて言うと、恥ずかしいことだが、

エンリと恋人のンフィーレア・バレアレ氏とは、

最近はあまりうまくいってないことを調べていたのだ。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:38:25.07 ID:6qiR6WDj0.net
そして、今年の2月ごろから、

エンリのメールに、

妙なところが見え始めた。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/17(火) 23:39:40.30 ID:6qiR6WDj0.net
彼女は何かしら

非常に怖がっている

ように感じられた…。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:12:59.35 ID:HKbP/OQP0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (17)

「このごろ、とっても心配なことが

 ありまして、なんか夜もおちおち

 眠れないの…」

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:14:00.70 ID:HKbP/OQP0.net
あるときエンリから、

こんな内容の

メールが届いた。

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:15:13.60 ID:HKbP/OQP0.net
メールの文面は簡潔であったが、

恐怖におののいている彼女の姿が、

まざまざと見えるようだった。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:16:09.19 ID:HKbP/OQP0.net
また、あるときの

彼女のメールには、

こんなことが書いてあった。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:17:05.70 ID:HKbP/OQP0.net
「先生は、同じ探偵小説家の

 クレマンティーヌという方と

 もしかしたらお友達かしら?」

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/21(土) 00:18:19.34 ID:HKbP/OQP0.net
「その方のご住所とか連絡先を

 もし、ご存知なのでしたら、

 私に教えてもらえないでしょうか」

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:23:59.55 ID:TDz5FA550.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (18)

むろん私は、

クレマンちゃんの作品は、

よく知っていた。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:25:13.87 ID:TDz5FA550.net
しかし、クレマンちゃんは

非常に人間嫌いで、作家の会合などにも

一度も顔を出すことは無かった。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:26:08.52 ID:TDz5FA550.net
しかも、クレマンちゃんは、

昨年の中頃から執筆活動を中止しており、

どこかに引っ越したか、半ば消息不明だった。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:26:58.14 ID:TDz5FA550.net
そんなクレマンちゃんだけに、

私も個人的な付き合いも無く、

エンリにもその通り答えてやった。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:27:48.70 ID:TDz5FA550.net
私は、もしや、

エンリの怯えている原因が、

クレマンちゃんにあるのではないかと思った。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/24(火) 22:28:51.62 ID:TDz5FA550.net
私は後で説明するような

理由のために、なんとなく

いやな予感がした…。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:19:19.36 ID:vyeh3xZa0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (19)

すると間もなく、

エンリから、このような

メールが届いた。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:20:44.68 ID:vyeh3xZa0.net
「是非一度先生に、

 ご相談したいことがあるので、

 お伺いしてもよろしいかしら」

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:21:51.99 ID:vyeh3xZa0.net
私はエンリからの

相談内容について、

なんとなく察しがついた。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:22:47.69 ID:vyeh3xZa0.net
しかし、このときの私には、

まさかあんな恐ろしい事柄とは

想像もできなかったのである。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:23:40.00 ID:vyeh3xZa0.net
なので、愚かにもウキウキと嬉しがって、

エンリとの久々の再会に、よからぬ

妄想をしては楽しんでいたのである。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/25(水) 23:25:09.20 ID:vyeh3xZa0.net
エンリへ「お待ちしています」と、

了解の旨をメールで返信すると、

彼女はその日のうちに私を訪ねてきた。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 22:34:47.53 ID:p/hHGzJA0.net
何このクソすれ

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:15:46.64 ID:VQ3rxh4Z0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (20)

私が訪ねてきたエンリを

玄関で出迎えたとき、

彼女は酷くうちしおれていた。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:16:42.46 ID:VQ3rxh4Z0.net
エンリの相談内容は、

大変異常な事柄だったので、

私のよからぬ妄想は一気に吹き飛んだ。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:17:32.74 ID:VQ3rxh4Z0.net
開口一番エンリはこう言った。

「私は本当に思い余って、

 先生の下へ伺いました」

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:18:17.98 ID:VQ3rxh4Z0.net
「先生なれば、

 聞いていただけるような

 気がしたものですから…」

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:19:01.87 ID:VQ3rxh4Z0.net
「でも、まだ昨今の先生に、

 こんな打ち割ったご相談をしては、

 失礼ではないでしょうか…」

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:20:13.35 ID:VQ3rxh4Z0.net
そのときエンリは、例の糸切り歯と

黒子の目立つ、弱々しい笑い方をして、

そっと私のほうを見上げた。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/26(木) 23:37:21.33 ID:VQ3rxh4Z0.net
本日発売のコンプエース6月号のオーバーロード37話も面白かった!
セバスたち3人が八本指の拠点を急襲するお話の前半部分でしたが、
アニメで省略されていた部分も丁寧に描写されていて良かったです。
不死者のoh!14話も今回は二本立てで読み応え充分。
コンプエースの付録もアルベドのポスターとオバロ特集といった感じでした。

また、コミックスの9巻と公式アンソロ2巻も本日同時発売!
特にコミックスはいつの間にかシリーズ累計700万部突破!
8巻でなかった補説も、しれっと復活していて面白かったです♪

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:15:25.22 ID:qYo1qzZE0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (21)

エンリの指は彼女の

全身を象徴するかのように、

しなやかで、細く弱々しかった。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:16:23.63 ID:qYo1qzZE0.net
といっても、決して痩せている

のではなく、色は青白いけれども、

決して不健康というわけではない。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:17:24.00 ID:qYo1qzZE0.net
握り締めたならば、

消えてしまいそうに弱々しいけれど、

しかも非常に微妙な弾力を持っている。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:18:23.40 ID:qYo1qzZE0.net
指ばかりではなく、

彼女全体が、ちょうど

そんな感じだった。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:19:06.75 ID:qYo1qzZE0.net
エンリの思い込んだ様子をみて、

私は何でも相談に乗ると答えると、

彼女は、神妙な顔つきでこう言った。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/28(土) 00:20:06.37 ID:qYo1qzZE0.net
「本当に気味の悪い話なんですが…」と前置きして、

彼女の幼年時代からの身の上話をまぜて、

次のような異様な事実を私に告げたのであった…。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/29(日) 19:00:51.16 ID:R/PW+ghP0.net
アインズはクレマンのクレマンに指を挿し入れた。

‥気に入らないな。

一瞬クレマンはなにを言われたのか理解できず眉を顰める。

気に入らないとも、クレマン。

そしてアインズは誰ともなしに問いかける‥。

ですよね‥、二式炎雷さん。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:48:18.96 ID:i6p8u1AN0.net
クレマンちゃんのクレマンなら、
指どころか、アインズ様を頭から
丸ごと呑み込んでしまいそう

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:49:25.46 ID:i6p8u1AN0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (22)

そのときエンリの語った

彼女の身の上話は、

概ねこんな感じだった。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:50:27.25 ID:i6p8u1AN0.net
彼女の郷里はカルネ村で、

そこで彼女は女学校を卒業するまで、

いたって幸せに暮らしていたという。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:51:24.19 ID:i6p8u1AN0.net
たったひとつ、

不幸といえる

この件を除けば…。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:52:22.66 ID:i6p8u1AN0.net
それは、彼女が高3のとき、

ザックという青年の巧みな誘惑に

陥ってしまったことであった。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:53:32.38 ID:i6p8u1AN0.net
エンリはザックと

ほんの少しの間、

恋仲になってしまった。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/04/30(月) 23:54:46.46 ID:i6p8u1AN0.net
なぜそれが不幸かというと、

エンリにしてみれば、18歳の娘の

ちょっとした出来心からだったからである。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:30:50.90 ID:7WMaj+lW0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (23)

エンリは恋の真似事をしてみただけで、

決して本心からザック青年のことを

好きになってしまったわけでは無かったからだ。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:31:39.01 ID:7WMaj+lW0.net
そして、エンリのほうでは、

本当の恋ではなかったのに、

相手は真剣であったからだ。

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:32:30.01 ID:7WMaj+lW0.net
エンリは、しつこく

つきまとうザックを

避けようと避けようとする。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:33:15.74 ID:7WMaj+lW0.net
そうされればされるほど、

逆にザック青年のエンリへの

恋心は益々燃え上がってしまう。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:34:13.38 ID:7WMaj+lW0.net
ザック青年による

エンリへのストーカー行為は、

日に日にその激しさを増していった。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 23:35:26.06 ID:7WMaj+lW0.net
まちぶせ、尾行はあたりまえで、

ついに彼女の家の郵便受けには、

気味の悪い脅迫状まがいの

ラブレターが届くようになった。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:27:46.55 ID:DDyiu3OO0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (24)

18歳の娘は、

彼女の出来心の恐ろしい報いに、

震え上がってしまった。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:28:45.54 ID:DDyiu3OO0.net
エンリの両親も、

ただならぬ娘の様子に、

心づいて胸を痛めた。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:29:39.26 ID:DDyiu3OO0.net
ちょうどそんなとき、

彼女の一家に、

大きな不幸が来た。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:30:33.08 ID:DDyiu3OO0.net
皮肉なことに、その不幸は、

エンリにしてみれば、むしろ、

それが幸いであったともいえた。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:31:21.10 ID:DDyiu3OO0.net
その不幸とは、大不況の煽りを受けて、

エンリの父親が経営する会社が、

倒産する事態に見舞われたのだ。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/04(金) 22:32:26.01 ID:DDyiu3OO0.net
そして多額の負債を抱えたエンリ家は、

会社をたたんで、ほとんど夜逃げ同然に、

身を隠さねばならぬ羽目となったのだ。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:15:44.78 ID:aeJfNG4I0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (25)

この予期せぬ不幸によって、

エンリは通っていた高校を

途中退学せねばならなかった。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:16:33.35 ID:aeJfNG4I0.net
「不幸だねえ…、不幸だねえ…」

と、エンリの前に謎のおさげ少女が

あらわれて、エンリは魔法少女になったのか?

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:17:21.16 ID:aeJfNG4I0.net
その答えはノーである。

なぜかというと、エンリは

100%不幸というわけでは無かったからだ。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:18:07.57 ID:aeJfNG4I0.net
それは突然の引越しにより、

エンリは、あの気味の悪いザックの

ストーカー行為から逃れることが出来たからだ。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:18:55.15 ID:aeJfNG4I0.net
そのことで、エンリはホッと

胸なでおろす気持ちだった。

しかし、そう喜んでばかり

いられない状況には

変わりは無かった。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/08(火) 01:20:09.60 ID:aeJfNG4I0.net
エンリの父親は、心労の末、他界してしまい、

母子家庭となってしまったエンリは、

しばらくの間、みじめな生活を余儀なくされたのだ。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:52:23.94 ID:xN0ZvHx30.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (26)

だが、エンリの

その不幸は、

大して長くは無かった。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:53:07.79 ID:xN0ZvHx30.net
やがて、エンリらが世を忍んでいた

同じカルネ村の出身者である、

製薬会社を経営するンフィーレア・バレアレ氏が、

エンリらの前に現れた。それが救いの手であった。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:53:49.91 ID:xN0ZvHx30.net
ンフィーレア・バレアレは、

或る垣間見に、

エンリに恋をした。

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:54:31.66 ID:xN0ZvHx30.net
そして、ついにあるとき、

ンフィーレア・バレアレは、

エンリに結婚を申し込んだ。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:55:11.68 ID:xN0ZvHx30.net
求婚されたエンリも

ンフィーレアを、

嫌いではなかった。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/09(水) 23:56:26.16 ID:xN0ZvHx30.net
エンリは、ンフィーレア氏の

スマートな紳士ぶりに、

一種のあこがれを感じていた。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/11(金) 23:58:33.08 ID:AnFuks/S0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (27)

縁談はスラスラと運んでいった。

ンフィーレア氏は、祖母のリィジー・バレアレと共に、

花嫁のエンリを伴ってエ・ランテルの屋敷に帰った。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/11(金) 23:59:24.73 ID:AnFuks/S0.net
それから、

あっという間に七年の

歳月が流れた…。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/12(土) 00:00:05.56 ID:Jd5BfE7G0.net
彼らが結婚してから、

三年目かに、

エンリの母親が病死した。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/12(土) 00:00:50.08 ID:Jd5BfE7G0.net
それからしばらくして、

ンフィーレア氏が会社の要務を帯びて、

二年ばかり海外に単身赴任していた。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/12(土) 00:01:43.63 ID:Jd5BfE7G0.net
彼が帰国したのは、

つい一昨年の

暮れであった。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/12(土) 00:02:45.30 ID:Jd5BfE7G0.net
その二年の間、エンリは毎日、

茶道や華道、バイオリンやピアノ等の

お稽古事に精を出し、一人暮らしを満喫していた。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:26:48.49 ID:mQ8kHWkD0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (28)

そんなこんなで、

人妻となったエンリは、

なんとか幸せに暮らしていた。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:27:41.14 ID:mQ8kHWkD0.net
夫のンフィーレア氏は、

かなりのやり手で、その七年間で、

メキメキと財を増やしていった。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:29:35.68 ID:mQ8kHWkD0.net
そして、今では同業者のあいだに、

押しも押されもせぬ

地盤を築いていた。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:30:26.89 ID:mQ8kHWkD0.net
「ほんとうに恥ずかしいけれど、

 私は結婚するときに、

 ンフィーレアに嘘をついたの」

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:31:21.63 ID:mQ8kHWkD0.net
「そのザックのことを、

 ンフィーレアには、

 つい隠してしまったの」

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/13(日) 21:32:25.00 ID:mQ8kHWkD0.net
エンリは恥ずかしさと悲しさのために、

眼を伏せて泪をためながら、

小さな声で細々と語るのであった…。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:49:40.85 ID:nZ3ITDfA0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (29)

「ところが、ンフィーレアは、

 ザックのことをどこかで聞いていて、

 私とのことも薄々感ずいていたようでした」

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:50:34.67 ID:nZ3ITDfA0.net
「しかし、私は、あくまで、

 ンフィーレアのほかには、

 男は知らないと言い張ってました」

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:51:31.90 ID:nZ3ITDfA0.net
「そうして私は、

 ザックとの関係は、

 隠しに隠してしまいました」

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:52:18.75 ID:nZ3ITDfA0.net
「そして、そのウソは、

 ンフィーレアに、

 今でもつき続けているのです」

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:52:59.54 ID:nZ3ITDfA0.net
「ンフィーレアが、

 疑えば疑うほど、

 私は隠しまくりました」

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/14(月) 23:54:02.00 ID:nZ3ITDfA0.net
「人の不幸って、

 どんなところに隠れているものか、

 本当に恐ろしいと思います……」

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:15:17.62 ID:vYlFSfGK0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (30)

「七年前、

 私がンフィーレアに

 ついた嘘…」

「それも決して、

 悪意でついた嘘では

 ありませんでしたのに…」

「それがこんなにも恐ろしい姿で、

 今の私を苦しめることになるとは、

 思ってもいませんでした…」

「私はザックのことなど、

 本当にきれいさっぱり

 忘れ去っていたのです…」

「ある日突然、

 ザックから、

 あんな手紙が届くとは…」

「ザックというさし

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:21:02.74 ID:vYlFSfGK0.net
「ザックという差出人の名前を見ても、

 すぐに思い出せないほど、

 私はすっかり忘れていたのです」

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:28:29.74 ID:vYlFSfGK0.net
エンリはそう言って、

ザックから届いたという、

数通の手紙を見せた。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:29:20.11 ID:vYlFSfGK0.net
私はエンリから、

それらの手紙の

保管を頼まれた。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:29:57.35 ID:vYlFSfGK0.net
それらの手紙は、

今でも私の

手元に残っている。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/18(金) 22:30:24.90 ID:vYlFSfGK0.net
そのうち最初に来たものは、

話の筋を運んでいくのに都合が良いから、

それをここに貼り付けておくことにしよう。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:29:08.13 ID:5h5j0S2q0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (31)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

エンリさん、

私はとうとう君を見つけた。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:30:02.92 ID:5h5j0S2q0.net
君の方では、

気がつかなかったけれど、

私は君を尾行していたのだ。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:30:47.22 ID:5h5j0S2q0.net
そうして私は、

君の屋敷の場所を

知ることが出来たのだ。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:31:28.55 ID:5h5j0S2q0.net
さらに、バレアレという、

君の現在の姓も

知ることが出来た。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:32:08.22 ID:5h5j0S2q0.net
君はまさか、

ザックという男を

忘れはしないだろう。

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/20(日) 22:33:07.28 ID:5h5j0S2q0.net
どんなに虫の好かぬ

やつだったかを

覚えているだろう。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:26:11.29 ID:62jMfdGp0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (32)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

私は君に捨てられて、

どれほど悶えたことか…、

薄情な君にはわかるまい。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:26:57.09 ID:62jMfdGp0.net
悶えに悶えまくって、

深夜に君の家の周辺を

何度さ迷い歩いたことか。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:27:45.19 ID:62jMfdGp0.net
だが君は、私が君のことを

愛すれば愛するほど、

君は私のことを避けていった。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:28:29.10 ID:62jMfdGp0.net
君は私と距離を置き、

君は私を恐れていき、

ついに君は私を憎んだ。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:29:08.63 ID:62jMfdGp0.net
君は恋人から、

憎まれた男の心持を

察することが出来ようか。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/22(火) 22:30:15.48 ID:62jMfdGp0.net
私の悶えが嘆きとなり、

嘆きはいずれ恨みに変わり、

私の心は復讐の念に燃えたのだ…。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:00:50.67 ID:cNpoP4JD0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (33)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

そして君は、家庭の事情をこれ幸いと、

私には一言の挨拶も無く、逃げるように

私の前から去っていったのだ。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:01:49.72 ID:cNpoP4JD0.net
そのときの私はというと、

ショックのあまり飯も食えずに、

寝込んでしまったものだった。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:02:34.14 ID:cNpoP4JD0.net
そして、私が床上げしたとき、

君への怒りはメラメラと燃え上がり、

私は復讐を誓ったのだ。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:03:15.66 ID:cNpoP4JD0.net
しかし、非力な私には、

君の新住所など、

知るすべも無かった。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:03:55.51 ID:cNpoP4JD0.net
君の父親は、卑劣にも、

多くの借金取りにわからぬように、

その姿をくらませてしまった。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/25(金) 22:04:39.75 ID:cNpoP4JD0.net
だから私は、いつ君と再会できるか、

いや、いつか必ず君と再会してみせると、

ただただ自分に言い聞かせていたのだった。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:41:09.22 ID:NntEXcUF0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (34)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

私は貧乏だった。

食うためには働かねば

ならぬ身の上だった。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:42:04.25 ID:NntEXcUF0.net
私の時間は仕事に奪われ、

君の新住所を探し出す時間は、

ほとんどなくなってしまった。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:42:53.17 ID:NntEXcUF0.net
君が私の前から去っていってから、

1年、2年、と月日は矢のように

過ぎ去っていった。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:43:38.66 ID:NntEXcUF0.net
月日は過ぎていっても、

やはりその間も私は、

貧困と戦わねばならなかった。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:44:23.04 ID:NntEXcUF0.net
そして、その疲労が、

忘れるとも無く、

君への恨みを忘れさせた。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:45:22.16 ID:NntEXcUF0.net
なぜなら、

その頃の私は、

食うことで夢中だったのだ。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/26(土) 22:46:36.44 ID:NntEXcUF0.net
本日発売のコンプエース7月号のオーバーロード38話も面白かった!
内容は「助けてくださーい!!」からの「一撃だろ?」
そしてラストは「アインズ様が奥でお待ちになっています」
やはりアニメで省略されている部分も描かれていて面白かったです。

また、不死者のoh!は、戦闘メイドたちが文字通りメイド喫茶の
店員となって、ペンギンさんをもてなすお話で、こちらも面白かった。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:26:35.86 ID:e9Om2Xam0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (35)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

だが、三年ばかり前、

私に予期せぬ幸運が

廻ってきたのだった。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:27:32.56 ID:e9Om2Xam0.net
その頃の私は、

次々と仕事でしくじって、

めちゃへこんでいたのだ。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:28:22.43 ID:e9Om2Xam0.net
私は一発逆転を狙って、

小説を書いてみたのだが、

なんとそれが大当たりしたのだ!

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:29:10.62 ID:e9Om2Xam0.net
それが機縁となって、

私は小説家として、

飯が食えるようになった。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:30:02.40 ID:e9Om2Xam0.net
君は今でも小説を読んでいるのだから、

多分、クレマンティーヌという

探偵小説家を知っているだろう。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/28(月) 21:31:04.01 ID:e9Om2Xam0.net
もう1年ぐらい執筆活動を休止してるが、

世間の人はおそらくその名を忘れてはいない。

そのクレマンティーヌこそ、実は私なのだ。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:29:15.87 ID:DFekXQJj0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (36)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

君は、私が小説家になれたことで、

有頂天になって、君への恨みなど

忘れてしまったとでも思うのか?

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:30:05.43 ID:DFekXQJj0.net
答えはノーだ。

なぜなら、私の作品への創作意欲は、

君への深き恨みこそが原動力だからだ。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:30:56.05 ID:DFekXQJj0.net
あの猜疑心、あの執念、あの残虐、

それらはことごとく私の君への復讐心

から生まれたものなのだ。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:31:48.67 ID:DFekXQJj0.net
もし、私の小説の読者が、そのことを知ったなら、

おそらく、そこにこもる妖気に、

身震いを禁じ得なかったであろう。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:32:38.81 ID:DFekXQJj0.net
エンリさん、生活の安定を得た私は、

金と時間の許す限り、

君を探し出すために努力した。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/29(火) 23:33:46.49 ID:DFekXQJj0.net
もちろん君の愛を

取り戻そうなどと、

不可能な望みを

いだいたわけではない。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:36:55.14 ID:9SLgdC+40.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (37)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

実は、

私には、

すでに妻がいる。

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:37:42.85 ID:9SLgdC+40.net
と言っても、恋焦がれて、

大恋愛のうえ結ばれた妻ではなく、

いわば家政婦代わりの妻なのだ。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:38:21.90 ID:9SLgdC+40.net
だから、私にとって、

恋人と妻とでは、

全然別個の存在だ。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:39:07.64 ID:9SLgdC+40.net
つまり、結婚して、

妻をめとったからといって、

恋人への恨みを忘れる私ではないのだ。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:39:51.46 ID:9SLgdC+40.net
エンリさん、

今こそ私は、

君を見つけ出した。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/30(水) 23:40:51.88 ID:9SLgdC+40.net
私は喜びに震えている。

ついに、君への積年の恨みを

晴らす時が来たのだから……。

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:43:09.43 ID:2VLPsrXd0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (38)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

私は長年にわたって、

まるで小説の筋を考えるように、

君への復讐計画を練ってきた。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:43:57.15 ID:2VLPsrXd0.net
最大限に

君を怖がらせる

方法とは何か?

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:44:42.17 ID:2VLPsrXd0.net
最大限に

君を苦しめる

方法とは何か?

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:45:24.76 ID:2VLPsrXd0.net
私が今まで熟慮してきた

その方法を、いよいよ、

実行するときが来たのだ。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:46:00.25 ID:2VLPsrXd0.net
私の欣喜雀躍した

この感激の姿を

どうか想像してみてくれ。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/31(木) 23:47:07.83 ID:2VLPsrXd0.net
君がいくら警察に相談しても、

警察は実際に事件にならなければ、

おそらく何もしてはくれないだろう。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 11:22:24.26 ID:6zyhK4JsO.net
このスレまだあったんだ。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:06:09.31 ID:Vo20tCS/0.net
クレマンちゃんのかわいさは永久に不滅です!

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:06:45.46 ID:Vo20tCS/0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (39)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

君は、どんなにあがいても、

あらゆる対策を施したとしても、

私の計画を阻止することは出来ないのだ。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:07:26.07 ID:Vo20tCS/0.net
私の完璧な計画は、

君を恐怖のズンドコに、もとい、

恐怖のどん底に落とすことだろう。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:08:01.70 ID:Vo20tCS/0.net
ここ一年ばかりの間、

私は世の人々から、

行方不明者と見なされている。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:08:36.33 ID:Vo20tCS/0.net
これは何も、

君への復讐のために

したことではないのだ。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:09:42.34 ID:Vo20tCS/0.net
私の人とは大きく違う

一種の秘密主義から

生まれた逃避行なのだ。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/01(金) 22:10:34.13 ID:Vo20tCS/0.net
しかしながら、そのことが、

今回は計らずも君への

復讐計画に役立った。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:43:56.59 ID:ZNfd9UI60.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (40)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

私は尚一層の綿密さをもって、

誰にも気付かれることも無く、

世間から姿をくらますであろう。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:44:50.12 ID:ZNfd9UI60.net
そして、着々と

君への復讐計画を

進めていくであろう。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:45:26.70 ID:ZNfd9UI60.net
おそらく君は今、

私の君への復讐計画を

知りたがっているに違いない。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:46:01.81 ID:ZNfd9UI60.net
だが、私は、

その恐るべき復讐計画の

全貌を漏らすことはできぬ。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:46:40.71 ID:ZNfd9UI60.net
なぜなら、恐怖は徐々に

迫っていくほど、

効果があるからだ。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/02(土) 22:47:29.46 ID:ZNfd9UI60.net
しかし、君が、どうしても聞きたいのならば、

私は君への復讐計画の一端を、

漏らすことを惜しむものではないのだ。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:05:25.24 ID:wPcjAUJP0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (41)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

それでは今から

君が身の毛もよだつ

話を教えてあげよう。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:06:08.34 ID:wPcjAUJP0.net
例えば、4日前に、

君が自宅でしていたことを

私はでん部知っているのだ。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:06:48.20 ID:wPcjAUJP0.net
おっと失敬、失敬。

でん部ではなく全部だった。

君のヒップがあまりにも魅力的なので、

うっかり言い間違えてしまったのだ。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:07:30.39 ID:wPcjAUJP0.net
まあ、それはさておき、

話を元に戻そう。

そう、4日前の君の行動だ。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:08:08.59 ID:wPcjAUJP0.net
その日の午後七時から

午後九時までのあいだ、

君は自宅のソファーでラノベを読んでいたね。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/03(日) 23:09:16.50 ID:wPcjAUJP0.net
ラノベのタイトルは、罰山くびねえ著の

オーバー・ザ・レインボーロードで、

その最新刊の56頁から201頁までを読了した。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:43:05.77 ID:De1fGdy/0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (42)

〜エンリ宛のザックからの手紙〜

午後九時に主人が帰宅すると、

君は一緒に遅めの夕食と

主人の晩酌につきあった。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:44:01.96 ID:De1fGdy/0.net
夕食のメニューは、

牛肉のステーキに、

刺身の盛り合わせ。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:44:53.78 ID:De1fGdy/0.net
あさりの味噌汁と、

サラダと漬物のコンポ。

あとは、ご飯と納豆と冷奴。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:45:46.02 ID:De1fGdy/0.net
そのとき、君は主人に勧められて、

赤ワインをグラスに半分ほど

注がれて飲んでいた。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:46:43.19 ID:De1fGdy/0.net
その赤ワインは、あけたばっかりで、

うっかりコルクの破片がグラスに入ったのを、

君は指でつまみ出した。

そして午後十一時三十分過ぎに就寝。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/04(月) 23:48:02.37 ID:De1fGdy/0.net
君はこの手紙を読んで、恐怖に打ち震えていることだろう。

とある復讐者より。

我が生涯より恋を奪いし女へ。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:54:15.54 ID:usq5LLcx0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (43)

「私、クレマンティーヌという名前は知ってましたけど、

 それがあのザックのペンネームだったなんて、

 ちっとも知らなかったわ…」

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:54:58.27 ID:usq5LLcx0.net
エンリは、

気味悪そうに

そう説明した。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:55:40.29 ID:usq5LLcx0.net
事実、クレマンティーヌの

本名を知っている者は、

作家仲間でも少なかった。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:56:23.67 ID:usq5LLcx0.net
私も、以前、友人が、

本名で彼の噂をするのを聞いていたから、

かろうじて知っていたぐらいだったのだ。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:57:02.09 ID:usq5LLcx0.net
それほど彼は、

人嫌いで、世間に顔出し

しない人物だったのだ。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/05(火) 23:58:26.63 ID:usq5LLcx0.net
ザックからエンリに送られた

脅迫状まがいな手紙は、

このほかにもあと三通ほどあった。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:52:58.44 ID:mDa10NK40.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (44)

それらの手紙の内容は、

どれも似たり寄ったりの

エンリへの復讐を予告するものだった。

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:53:46.78 ID:mDa10NK40.net
ただひとつ違う点をあえてあげれば、

おそらくザックの居所を隠すためか、

どの手紙の消印も別の場所であった。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:54:31.24 ID:mDa10NK40.net
そして、この手紙の最大の特徴は、

エンリの寝室での出来事が、

実に詳細につづられている点だろう。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:55:11.19 ID:mDa10NK40.net
主人との夜の営みについては、

前戯の尺八は何分ぐらいやったとか、

喉の奥まで咥えていたとか、いないとか。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:55:53.05 ID:mDa10NK40.net
そして、性交に至っては、

どのような体位で、それぞれ、

何分ぐらいしていたとか。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/06(水) 23:56:57.63 ID:mDa10NK40.net
さらには、エンリが

イッタ回数までもが、

事細かに記載されているのだった。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:19:47.31 ID:4VgNYoLG0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (45)

エンリにとって、そのような手紙を

他人に見せることは、どんなにか

恥ずかしく苦痛なことだっただろう。

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:21:32.72 ID:4VgNYoLG0.net
そんな恥ずかしさに耐えてまで、

彼女が私を相談相手に選んだのは、

よくよくのことといわねばならぬ。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:22:18.78 ID:4VgNYoLG0.net
それは一方では、

彼女の秘密が夫にバレるのを

恐れていたことに他ならない。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:23:02.69 ID:4VgNYoLG0.net
エンリの秘密とは、もちろん、

結婚前にザックによって、

処女を喪失した事実のことだ。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:23:49.83 ID:4VgNYoLG0.net
同時にまた一方では、

彼女の私に対する信頼の厚さを、

示すわけでもあった。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/08(金) 22:24:57.28 ID:4VgNYoLG0.net
「私、こんなことを相談できる相手は、

 先生以外に思いつかなかったの…。

 もう先生だけが頼りなんですぅ」

エンリは少し潤んだ眼で、私にそう言った。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:47:35.46 ID:74apCB0x0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (46)

彼女にそんふうに言われると、

さすがに男冥利につき、

胸がワクワクしたものだった。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:49:19.83 ID:74apCB0x0.net
私がクレマンティーヌと同じ

探偵小説家であったことが、

エンリが私を頼ってきた一因であろう。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:50:12.19 ID:74apCB0x0.net
少なくとも小説の上では、

私はどんな難事件でも、

スパッと解決していたのだ。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:50:55.75 ID:74apCB0x0.net
それにしても、彼女が私に対して、

余程の信頼と好意を持っていなければ、

こんな相談を持ちかけることなど出来ないだろう。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:51:43.21 ID:74apCB0x0.net
いうまでもなく、私は、

エンリの申し出を受け入れて、

できるだけ力になる事を約束した。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/09(土) 23:52:45.51 ID:74apCB0x0.net
それにしても、

ザックはどのようにして、

エンリの動静を掴んでいるのだろうか?

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:27:13.61 ID:Qv+KVwyj0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (47)

エンリの家の家政婦を買収したのか?

それともザック本人が家に忍び込んだのか?

盗撮・盗聴器の類を仕掛けたのか?

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:28:27.80 ID:Qv+KVwyj0.net
または、それに近い

悪だくみが行われていたと

考えるほかはなかった。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:29:20.63 ID:Qv+KVwyj0.net
彼の作風から推察しても、

そんなへんてこまねを

しかねない男なのだから。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:30:15.40 ID:Qv+KVwyj0.net
私はそれについて、エンリに心当たりを

たずねてみたが、不思議なことには、

そのような形跡は少しも見当たらなかったという。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:31:06.11 ID:Qv+KVwyj0.net
家政婦たちは、

気心のわかった

長年勤めている者たちだけである。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/10(日) 20:32:21.92 ID:Qv+KVwyj0.net
家の警備も万全で、

おいそれと外部から

侵入することなど不可能だったのだ。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:45:37.53 ID:XVhojTbR0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (48)

だが、実を言うと、

私はザックの実行力を

軽蔑していたのだ。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:46:27.23 ID:XVhojTbR0.net
たかが探偵小説家の彼に、

どれほどのことが

できるのだろうか?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:47:11.10 ID:XVhojTbR0.net
せいぜい、できても手紙を通して、

エンリへの嫌がらせや、

おどしをかますぐらいだろう。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:47:58.64 ID:XVhojTbR0.net
とてもとてもそれ以上の

悪だくみを実行する能力など、

ありはしないと、たかをくくっていたのだ。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:48:49.38 ID:XVhojTbR0.net
ザックがどうしてエンリの細かい

行動を探り出したかは、

依然まだ謎のままだった。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/11(月) 23:49:52.24 ID:XVhojTbR0.net
しかし、種明かしをすれば、

なあ〜んだ、と思うようなものだと、

軽く考えていたのだった。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:26:24.38 ID:FOkPRhEX0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (49)

私は、ザック何するものぞと、

私の考えをとうとうと語って、

エンリをなぐさめた。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:27:32.50 ID:FOkPRhEX0.net
そして、同じ探偵小説家なら、

その関連のつてを頼りに

必ずザックの居所を突き止めること。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:28:20.95 ID:FOkPRhEX0.net
出来れば彼に意見して、

エンリへの復讐など、

馬鹿なまねはやめるよう説得すること。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:29:04.66 ID:FOkPRhEX0.net
それらのことを

固く約して、私は、

エンリを帰したのであった。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:29:58.29 ID:FOkPRhEX0.net
私はザックの脅迫めいた

手紙について、あれこれと

詮議立てすることはしなかった。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/12(火) 22:31:01.18 ID:FOkPRhEX0.net
むしろ優しい言葉で、

エンリをなぐさめることのほうに、

力を注いだのだった。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:53:29.30 ID:g2AQ9ISa0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (50)

私がそうしたのも、

むろんそのほうが、

私にとって嬉しかったからである。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:54:24.94 ID:g2AQ9ISa0.net
そして、別れ際、

私は、エンリに

こう言った。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:55:10.05 ID:g2AQ9ISa0.net
「このことは、一切

 御主人には、お話しに

 ならないほうがいいでしょう」

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:55:52.73 ID:g2AQ9ISa0.net
「あなたの秘密を

 犠牲になさるほどの

 大した事件ではありませんよ」

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:56:36.27 ID:g2AQ9ISa0.net
愚かな私は、

彼女の夫も知らない

秘密の共有に満足していた。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/13(水) 23:57:52.32 ID:g2AQ9ISa0.net
そして、彼女とふたりきりで、

話し合う楽しみを、できるだけ

長く続けたかったのであった。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:38:50.32 ID:IcsOW5we0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (51)

とにもかくにも私は、

ザックの居所を突き止める

ことは実際やるつもりであった。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:39:29.58 ID:IcsOW5we0.net
私は以前から、私の作風と真逆の

ザックの作品については、

ひどく虫が好かなかった。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:40:13.34 ID:IcsOW5we0.net
彼の作品は、女の腐ったような

キモい男の操り言葉で、

つづられていて実に不快だ。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:40:54.42 ID:IcsOW5we0.net
そして、そんな作品で、

変態読者をやんやといわせて、

得意がっているのであるから最悪だ。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:41:32.50 ID:IcsOW5we0.net
だから、あわよくば、彼のストーカー行為を

世に暴くことで、吠え面をかかせて

やりたいものだとさえ思っていた。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/14(木) 23:42:38.76 ID:IcsOW5we0.net
私はザックの居所を探すことが、

あんなにむずかしかろうとは、

まるで予想していなかったのだ……。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:56:05.49 ID:DdWHxaXr0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (52)

クレマンティーヌは、

彼の手紙にもあるように、

ザックのペンネームである。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:56:49.28 ID:DdWHxaXr0.net
今から4年ばかり前、

クレマンティーヌは、

突如、探偵小説家としてデビューした。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:57:27.39 ID:DdWHxaXr0.net
クレマンティーヌの処女作は、

当時、探偵小説が珍しかったこともあり、

世間で大いに話題となった。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:58:14.12 ID:DdWHxaXr0.net
大げさに言えば、

クレマンティーヌは、

一躍時の人となった。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:59:01.60 ID:DdWHxaXr0.net
それからというもの、

クレマンティーヌは、

次々と作品を発表した。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/15(金) 23:59:35.99 ID:DdWHxaXr0.net
クレマンティーヌの残酷な

人格破綻者的な作品は、

熱狂的なファンを生み続けていった。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:11:31.09 ID:b7yxT5Sa0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (53)

私もほとんどクレマンティーヌと

同時ぐらいに、児童小説家から、

探偵小説家へ鞍替えした。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:12:28.99 ID:b7yxT5Sa0.net
そして、数少ない

探偵小説家の中で、

頭角を現すようになった。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:13:37.81 ID:b7yxT5Sa0.net
しかし、クレマンティーヌと

私とでは、作風が正反対と

言っていいほど違っていた。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:14:30.81 ID:b7yxT5Sa0.net
クレマンティーヌの作風は、

暗く、残虐の限りを尽くすような、

実に陰湿で病的なものだった。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:15:18.37 ID:b7yxT5Sa0.net
一方、それに対して私の作風は、

明るく陽気に行きましょ〜う的な

実に常識豊かな作風であった。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/16(土) 23:16:27.51 ID:b7yxT5Sa0.net
当然の成り行きとして、

私達は妙に製作を競い合う

ような間柄になっていった。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:06:06.66 ID:03GHaTmx0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (54)

そして、お互いの

作品を各々けなし合い

さえしていたのだった。

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:06:52.95 ID:03GHaTmx0.net
といっても、癪にさわるとには、

けなすのは、ほとんど、

私のほうだった。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:07:51.05 ID:03GHaTmx0.net
一方、クレマンティーヌのほうは、

ときたま私の議論に反発するぐらいで、

たいていは沈黙を守っていたのだった。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:08:43.70 ID:03GHaTmx0.net
そうしているあいだも、

クレマンティーヌは、

次々と恐ろしい新作を発表していった。

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:09:32.77 ID:03GHaTmx0.net
私は作品をけなしながらも、

クレマンティーヌの作品にこもる

一種の妖気にうたれないではいられなかった。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/17(日) 23:10:38.62 ID:03GHaTmx0.net
なぜなら、クレマンティーヌは、

何かしら燃え立たぬ陰火のような

情熱を持っていたからだ。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:49:37.39 ID:SgY8CqR80.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (55)

クレマンティーヌの

その得体の知れない

魅力が読者をとらえた。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:51:03.30 ID:SgY8CqR80.net
それがあの手紙にあるように、

エンリへの執念深い怨恨からであったとすれば、

ややうなづくことができるのだが……。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:51:56.47 ID:SgY8CqR80.net
実をいうと、私は

クレマンティーヌに

嫉妬していたのだ。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:52:53.82 ID:SgY8CqR80.net
クレマンティーヌの作品が、

読者から賞賛されるたびに、

私の嫉妬は益々増えていった。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:53:44.43 ID:SgY8CqR80.net
私はクレマンティーヌに対して、

恥ずかしながら子供っぽい

敵意さえ抱いていたのだ。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/18(月) 23:55:00.70 ID:SgY8CqR80.net
どうかしてあいつに

打ち勝ってやりたいと、

私は常に願っていたのだ。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:09:49.49 ID:1orcHfZP0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (56)

だがしかし、クレマンティーヌは、

1年ばかり前から、ばったり、

小説を書かなくなってしまったのだ。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:10:36.46 ID:1orcHfZP0.net
さらに、クレマンティーヌは、

その姿をくらましてしまい、

所在不明な状態になっていたのだ。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:11:26.30 ID:1orcHfZP0.net
それでも尚、

クレマンティーヌの

人気は衰えることは無かった。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:12:13.96 ID:1orcHfZP0.net
また、雑誌記者などは、

クレマンティーヌの行方を

必死になって探しまくった。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:13:01.87 ID:1orcHfZP0.net
ところが、どうしたことか、

クレマンティーヌの行方は、

依然わからないままだった。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/19(火) 22:14:13.50 ID:1orcHfZP0.net
私にとっては、虫の好かない奴だったが、

さて、いなくなってみれば、

ちょっと淋しくもあった。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:41:58.93 ID:Qbs5PBJV0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (57)

また、子供らしい言い方をすれば、

クレマンティーヌという好敵手を

失った物足りなさが残った。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:42:43.86 ID:Qbs5PBJV0.net
そういうクレマンティーヌの最近の消息が、

しかも極めてへんてこりんな消息が、

エンリによってもたらされたのだ。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:43:28.04 ID:Qbs5PBJV0.net
私は、かくも奇妙な事情のもとに、

かつてのライバルとの再会を

心なしか喜ばずにはいられなかった。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:44:13.31 ID:Qbs5PBJV0.net
だが、クレマンティーヌの創作が、

そのまま実行されたことは、考えてみれば、

ある意味、自然の流れだったのかもしれない。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:44:57.99 ID:Qbs5PBJV0.net
なぜなら、クレマンティーヌは、

空想的犯罪生活者の烙印を

世間から押されていたのだから……。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/20(水) 22:45:59.01 ID:Qbs5PBJV0.net
クレマンティーヌは、ちょうど殺人鬼が

人を殺すのと同じ興味と感激を持って、

血みどろの探偵小説を創作していたのだ。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:43:57.46 ID:ycfKvQXp0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (58)

クレマンティーヌの小説を

読んだ者は、一種異様の

鬼気を記憶するであろう。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:44:53.95 ID:ycfKvQXp0.net
クレマンティーヌの作品には、

尋常ではない猜疑心と秘密癖、

そして残虐性に満ち溢れている。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:45:41.70 ID:ycfKvQXp0.net
クレマンティーヌは、ある小説の中で、

次のような不気味な言葉をさえ

漏らしていたのだった……。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:46:23.18 ID:ycfKvQXp0.net
「私はねえ、人を殺すのが

 大好きで愛していて恋しているの

 あっ、拷問も大好きだよ」

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:47:03.38 ID:ycfKvQXp0.net
クレマンティーヌはまた、

作家としての日常生活も、

はなはだ風変わりであった。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/21(木) 23:48:07.19 ID:ycfKvQXp0.net
クレマンティーヌの

人格破綻者ぶりは、

作家仲間や編集者の

あいだに知れわたっていた。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/22(金) 23:58:07.81 ID:BJSWarQT0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (59)

クレマンティーヌが、

誰かを自宅に入れる

ことは滅多に無かった。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/22(金) 23:58:46.47 ID:BJSWarQT0.net
クレマンティーヌは、

どんな偉い人が来ても、

平気で玄関払いを喰らわした。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/22(金) 23:59:23.28 ID:BJSWarQT0.net
それにクレマンティーヌは、

しばしば転居を繰り返していたので、

もともと自宅を知る者も少なかった。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/22(金) 23:59:59.43 ID:BJSWarQT0.net
またクレマンティーヌは、

仮病などの言い訳を駆使して、

作家の会合に出席することも無かった。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 00:00:55.05 ID:ozpT/FVS0.net
嘘か誠か噂によると、

クレマンティーヌは、

いつも寝て過ごしているという。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 00:01:36.83 ID:ozpT/FVS0.net
クレマンティーヌは、昼も夜も、

小説を執筆するときも食事のときも、

自宅でゴロゴロ寝ながらやっていたそうだ。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:50:12.19 ID:ozpT/FVS0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (60)

そして、クレマンティーヌは、

昼間でも雨戸を閉め切って、

蝋燭の明かりだけで過ごすという。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:50:58.13 ID:ozpT/FVS0.net
そんな薄暗い部屋の中で、

日々、残虐な小説の構想を練りながら、

うごめいているということであった……。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:51:43.91 ID:ozpT/FVS0.net
私は、クレマンティーヌが、

執筆活動を休止してから、

あるひとつの懸念があった。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:52:35.25 ID:ozpT/FVS0.net
その懸念とは、どこかで

実際にクレマンティーヌが、

残虐行為を実行しているのではないかと…。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:53:21.28 ID:ozpT/FVS0.net
それから半年もたたないうちに、

クレマンティーヌは妄想実行者として、

私の前に現れたのであった。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/23(土) 23:54:36.70 ID:ozpT/FVS0.net
私はクレマンティーヌの居所を探すには、

新聞社の文系部か出版社の編集部に

問い合わせるのがよいと考えた。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:35:30.32 ID:Zhm2jbwN0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (61)

それにしても、

クレマンティーヌの日常は、

はなはだしく風変わりだ。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:36:14.59 ID:Zhm2jbwN0.net
めったに訪問者に

会うことも無かったから、

出版社の人間も拒絶していたのだ。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:37:00.03 ID:Zhm2jbwN0.net
だから、よっぽど、クレマンティーヌと

仲が良い雑誌記者でもない限り、

居所を知るものはいないのではないか。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:37:47.75 ID:Zhm2jbwN0.net
幸いにも、ちょうど

おあつらえ向きの人物が、

私の知り合いの雑誌記者の中にいたのだ。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:39:24.06 ID:Zhm2jbwN0.net
それはその道では敏腕の

聞こえ高いズラノン社のカジットという

外交記者であった。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/24(日) 23:40:40.31 ID:Zhm2jbwN0.net
彼は長年、クレマンティーヌの

担当記者で、まさにクレマンティーヌに

原稿を書かせるために存在していた人物だった。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:48:07.56 ID:NaSHrqEq0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (62)

カジットはその上、

外交記者だけあって、

探偵要素も兼ね備えていた。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:48:52.36 ID:NaSHrqEq0.net
そこで私は、

さっそくカジットを

電話で呼び出した。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:49:48.81 ID:NaSHrqEq0.net
私は先ず手始めに、

クレマンティーヌの私生活について

カジットにたずねてみることにした。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:50:35.52 ID:NaSHrqEq0.net
するとカジットは、

まるで遊び友達のような

呼び方で、こう答えた。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:51:22.11 ID:NaSHrqEq0.net
「クレマンのことか?

 あいつは実に

 けしからん奴じゃ」

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/06/25(月) 21:52:42.72 ID:NaSHrqEq0.net
カジットは薄気味悪い

笑みを浮かべながら、

快く私の問いに答えてくれた。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:04:45.20 ID:ACZ07zwC0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (63)

カジットの言うところによると、

クレマンティーヌは、作家になった頃は

郊外の小さな借家暮らしだったという。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:05:45.79 ID:ACZ07zwC0.net
しかし、その後、小説が売れるたびに、

次々とランクの上の住宅へと

転居を繰り返していたそうだ。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:06:29.72 ID:ACZ07zwC0.net
やがて売れっ子作家となった

クレマンティーヌのもとには、

多くの人々が押しかけてきた。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:07:12.71 ID:ACZ07zwC0.net
クレマンティーヌの

異常な人間嫌いは

その当時から始まった。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:07:55.43 ID:ACZ07zwC0.net
クレマンティーヌは

いつでも玄関を締め切って、

出入りも裏口を利用していた。

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/01(日) 22:08:54.27 ID:ACZ07zwC0.net
せっかく自宅を訪ねても、

絶対に人とは会わず、

居留守を使っていたのだった。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:17:07.57 ID:8Jozbbxk0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (64)

クレマンティーヌは、

居留守を使った相手に、

あとから必ずフォローした。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:17:52.79 ID:8Jozbbxk0.net
それは、メールやFAXで、

「私は人嫌いだから、用件は

 メールやFAXでヨロシク」と伝えた。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:18:35.89 ID:8Jozbbxk0.net
せっかく足を運んでも、用件はFAXで

とか言ってくるなど、まるで最近一兵卒になった、

相撲の親方かよって、思わずツッコミたくなるものだ。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:19:15.93 ID:8Jozbbxk0.net
だから大抵の雑誌記者は、

クレマンティーヌの扱いに

へこたれてしまうのだ。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:19:57.76 ID:8Jozbbxk0.net
よってクレマンティーヌに

直接会って話をした者は、

ほとんどいなかったそうだ。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/03(火) 22:21:12.30 ID:8Jozbbxk0.net
小説家の奇行には慣れてるはずの

雑誌記者たちも、さすがに

クレマンティーヌには閉口していたのだ。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:33:52.03 ID:hykJqEkG0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (65)

そんなふうだから、

クレマンティーヌは転居しても、

転居先は誰にも話さなかった。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:34:44.51 ID:hykJqEkG0.net
「クレマンティーヌと話したのは、

 雑誌記者は多くいれども、

 わしぐらいなものだ」

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:35:37.86 ID:hykJqEkG0.net
カジットは、

そう言って、

自慢した。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:36:34.56 ID:hykJqEkG0.net
「クレマンティーヌは、

 写真で見るとイケメンだが、

 実物もあんなふうかね?」

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:37:18.01 ID:hykJqEkG0.net
私は、だんだん

好奇心を起こして、

こんなことを聞いてみた。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:38:24.16 ID:hykJqEkG0.net
すると、カジットから

返ってきた答えは、

ちょっと意外なものだった。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/07(土) 23:39:42.60 ID:hykJqEkG0.net
コンプエース8月号のオーバーロード39話はチョッと物足りなかったかも。。。
内容はクライムが娼館襲撃の報告をラナーにするお話でページ数も10頁でした。

一方、不死者のoh!は、恒例のアニメ開始前の前哨戦といった感じで、
高校野球ネタで、最後は校歌まで飛び出して大いに笑かせてくれました。
いよいよ目前に迫った10日スタートのアニメ3期が益々楽しみになりました♪

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:27:59.66 ID:L3gyahn10.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (66)

「いや、どうもあの写真は、

 合成や修正したインチキな

 まがいもののようだ」

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:29:01.44 ID:L3gyahn10.net
「本人が言うには、

 若い頃の写真ということだが、

 どうもあやしいのだ」

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:29:51.57 ID:L3gyahn10.net
「クレマンティーヌは、

 あんなハンサムな

 好青年ではないのだ」

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:30:44.42 ID:L3gyahn10.net
「なんとも貧相かつ、こそ泥のような

 目つきの悪い犯罪者タイプで、

 生気も感じられない小人物だぞ」

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:31:32.15 ID:L3gyahn10.net
「それに、非常に話し下手で、

 無口なのだ。あんな男に、

 どうしてあんな素晴らしい小説が

 書けるのか不思議でしょうがない」

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/10(火) 21:32:41.51 ID:L3gyahn10.net
「さらに、あの男は、大の無精者で、

 しょっちゅう寝て過ごしているという。

 事実わしと話すときも寝ながら話していたぞ」

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:19:57.74 ID:ag/MUE8E0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (67)

「ところが、妙なこともあるものだ。

 大の人嫌いで、年がら年中、

 寝ている男にも意外な一面があるらしい」

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:21:03.63 ID:ag/MUE8E0.net
「なんでも、深夜になると、

 時々、変装しては、

 盛り場あたりをうろつくそうだ」

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:21:54.58 ID:ag/MUE8E0.net
「その変装というのも滑稽で、

 噂によると女戦士のような

 格好で亡霊のように出掛けることもあるとか」

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:23:03.43 ID:ag/MUE8E0.net
「わしが思うに、

 クレマンティーヌとは、

 極端なはにかみやなのだ」

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:23:51.29 ID:ag/MUE8E0.net
「つまりあの貧相な

 自分の醜い容姿を

 人に見せたくないのだ」

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/11(水) 23:25:04.15 ID:ag/MUE8E0.net
「探偵小説家としての名前が

 売れれば売れるほど、

 自分のみっともない容姿が、

 ますます恥ずかしくなってくるのだろう…」

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/13(金) 20:26:01.27 ID:xgr1peLx0.net
mt

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:36:38.07 ID:mUdmpw400.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (68)

「そこで友達も作らず、

 訪問者にも会うことも無く、

 身を隠しているのだろう」

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:37:27.87 ID:mUdmpw400.net
「で、その反動として、

 深夜こっそり変装して、

 雑踏の巷を彷徨うのだ」

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:38:20.89 ID:mUdmpw400.net
「クレマンティーヌの気質から、

 どうもそんなふうに

 感じてならないのだ」

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:39:15.35 ID:mUdmpw400.net
カジットはなかなか雄弁に、

クレマンティーヌの面影を

形容するのであった。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:40:03.26 ID:mUdmpw400.net
そして、カジットは

最後に実に奇妙な

事実を報告したのである。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/14(土) 21:41:55.33 ID:mUdmpw400.net
「ところがだ、ついこのあいだのことだが、

 行方不明のクレマンティーヌに、

 わしは会うことが出来たのだ……」

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:45:14.87 ID:Jl3YqCd80.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (69)

「あまりにも様子が変わっていたから、

 挨拶もしなかったのだが、

 確かにクレマンティーヌだった」

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:46:13.64 ID:Jl3YqCd80.net
「どこで会ったのですか?」

私は、はやる気持ちを抑えながら、

カジットに聞き返した。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:47:22.64 ID:Jl3YqCd80.net
「近所のタコ公園だよ。

 実はそのとき、わしは、

 朝帰りの途中だった」

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:48:18.20 ID:Jl3YqCd80.net
「なので、わしはまだ、

 酔いがさめきって

 いなかったのかも知れんが…」

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:49:21.75 ID:Jl3YqCd80.net
そう言いながらカジットは、

ニヤニヤしながら、

頭をかいた。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/16(月) 23:50:44.38 ID:Jl3YqCd80.net
「タコ公園の近くに、中華そば屋があるだろ。

 その店のチラシを配っていたサンドイッチマンが、

 何を隠そうクレマンティーヌそのひとだったのだ」

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:53:35.55 ID:5UYAC59O0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (70)

「わしはハッとして、

 その場に立ち止まり、

 声をかけようか迷っていた」

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:54:30.83 ID:5UYAC59O0.net
「そうしているうに、

 相手のほうも

 こちらに気がついた」

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:55:20.26 ID:5UYAC59O0.net
「くるっと後ろ向きになると、

 そのまま大急ぎで、

 向こうの路地に逃げ込んでいった」

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:56:12.08 ID:5UYAC59O0.net
「わしはよっぽど後を追いかけて

 やろうかと思ったが、奴の身なりも

 身なりだったので、思いとどまったのだ」

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:56:57.15 ID:5UYAC59O0.net
クレマンティーヌの異様な生活を

聞いているうちに、私は悪夢でも

見ているような不愉快な気分になった。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/17(火) 22:58:04.22 ID:5UYAC59O0.net
そして、クレマンティーヌがタコ公園で、

中華そば屋のサンドイッチマンをしていると

聞いたときには、なぜかギョッとして、

総毛立つような感じがした。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:48:07.10 ID:iQNq9PyR0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (71)

クレマンティーヌことザックの

サンドイッチマン姿とエンリへの

脅迫状との因果関係はあるのか?

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:49:26.51 ID:iQNq9PyR0.net
それはいくら考えても

残念ながら現時点では、

私にはわからなかった。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:50:14.50 ID:iQNq9PyR0.net
しかし、カジットがタコ公園で、

クレマンティーヌに会ったのは

1回目の脅迫状が届いた頃だった。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:50:58.88 ID:iQNq9PyR0.net
だから、なんにしても、

このままほっとくわけには、

いかない気がしてならなかった。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:51:57.00 ID:iQNq9PyR0.net
私はエンリから預かっていた

脅迫状の差し支えない部分を

ガジットに見せてみた。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/18(水) 23:53:04.01 ID:iQNq9PyR0.net
むろん、脅迫状の筆跡が、

クレマンティーヌの筆跡と

一致するかを確認するためだ。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:09:49.94 ID:08U9+7w70.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (72)

するとカジットは、一目見るなり、

この筆跡はクレマンティーヌのものに

間違いないと断言したのだ。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:10:43.01 ID:08U9+7w70.net
しかも、驚くべきことにカジットは、

文体の癖とか、独特の言い回しとか、

この文章は、クレマンティーヌにしか

書くことが出来ないとまで言い切ったのだ。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:11:36.00 ID:08U9+7w70.net
なんと、カジットは以前、

クレマンティーヌの筆跡を真似て、

小説を書いてみたことがあるという。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:12:24.82 ID:08U9+7w70.net
しかし、あのクレマンティーヌ独特の

なんともねちゃねちゃした文章までは、

到底真似ができなかったそうだ。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:13:10.67 ID:08U9+7w70.net
そんなクレマンティーヌの文章に

精通しているカジットの証言は、

実に信頼の置けるものだと感じた。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/20(金) 23:14:23.76 ID:08U9+7w70.net
私も脅迫状を何度も読んでいるうちに、

どことなくクレマンティーヌの小説に

会い通じるものがあると思っていたのだ。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:03:11.05 ID:IGdoOgel0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (73)

そこで、私はカジットに、

でたらめの理由をつけて、

クレマンティーヌの居所を

突き止めてくれないかと頼んだ。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:04:05.44 ID:IGdoOgel0.net
するとカジットは、

「よろしい。任せなさい」と、

安請け合いをした。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:04:53.85 ID:IGdoOgel0.net
さらに私は、カジットから、

以前クレマンティーヌが住んでいた

住所を聞きだすことができた。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:05:45.94 ID:IGdoOgel0.net
翌日、早速、私は、

カジットから聞いた

住所を尋ねてみた。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:06:44.88 ID:IGdoOgel0.net
近隣住人にクレマンティーヌの

転居先などを聞きまわってみたが、

やはり誰ひとりとして知る者は無かった。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/21(土) 23:07:49.72 ID:IGdoOgel0.net
結局、私の捜索活動は、

何の成果も無く徒労に終わり、

私はむなしく帰るほか無かった。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/24(火) 23:57:10.21 ID:Tz3lUB0F0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (74)

なすすべも無い私は、

カジットに連絡をとっては、

捜索状況を聞くしかなかった。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/24(火) 23:58:00.96 ID:Tz3lUB0F0.net
しかし、カジットのほうも、

一向に手掛かりが無いらしく、

そのまま4〜5日がたった。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/24(火) 23:58:41.33 ID:Tz3lUB0F0.net
そして、私達がそんなことをしている間に、

ザックのほうでは執念深いたくらみを

着々と進めていたのであった。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/24(火) 23:59:54.37 ID:Tz3lUB0F0.net
ある日、エンリから私に電話があり、

大変心配なことが起きたので、

至急来て欲しいとのことであった。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 00:00:39.74 ID:P2SQOifS0.net
主人も留守らしく、

非常に心細い

状況のようだった。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 00:01:45.26 ID:P2SQOifS0.net
主人の留守をこれ幸いに、

私を自宅に招き入れるという

シチュエーションに私はチョッと興奮した。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:09:39.57 ID:P2SQOifS0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (75)

もちろんそれだからというのではないが、

私はすぐさま承諾して、

エンリの家を訪ねた。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:10:28.77 ID:P2SQOifS0.net
エンリの家は、

商家と商家のあいだを

奥深くはいったところにある。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:11:17.16 ID:P2SQOifS0.net
建物の概観は、

ちょっと昔の寮といった感じの

古めかしい建物であった。

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:12:05.05 ID:P2SQOifS0.net
正面から見たのでは

わからないが、たぶん

裏には川が流れていると思われた。

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:12:50.06 ID:P2SQOifS0.net
だが、寮の見立てにふさわしくないのは、

新しく建て増したと見える建物を取り囲んだ、

防犯用の厳ついコンクリートの壁があることだ。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/25(水) 22:13:56.26 ID:P2SQOifS0.net
さらに、母屋の裏のほうには、

趣のある二階建ての西洋館が

そびえ建っているのであった。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:06:52.10 ID:GUpok8aJ0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (76)

私がエンリの家に

着いたとき、彼女は

ただならぬ表情で怯えていた。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:07:35.73 ID:GUpok8aJ0.net
エンリは、急遽、

私を呼び出したことを

何度も申し訳なさそうに詫びた。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:08:38.23 ID:GUpok8aJ0.net
そして、急に小声になって、

「とりあえずこれをご覧ください」と、

一通の封筒を差し出した。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:09:23.74 ID:GUpok8aJ0.net
エンリは何かを恐れるように、

背後をしきりに気にしながら、

私のほうへ擦り寄ってくるのだった。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:10:07.40 ID:GUpok8aJ0.net
それはやっぱり

ザックからの

手紙であった。

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:11:12.29 ID:GUpok8aJ0.net
しかし、内容がこれまでのものとは

少々違っているので、

その全文を以下に記しておくことにする。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/26(木) 23:23:04.51 ID:GUpok8aJ0.net
本日発売のコンプエース9月号のオーバーロード40話も面白かった!
内容はアインズ様がセバスと会いツアレをナザリックで働かせることを決定するまで。
ちなみに今回の付録はB5サイズのオーバーロードクリアファイルです。
また、不死者のoh!は、アルベドがナーべに食レポを指南するお話と、
アニメ3期のアフレコレポまんがで、こちらのほうも面白かったです。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:38:53.68 ID:oXqco7vt0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (77)

〜ザックからのエンリへの手紙〜

エンリ、おまえの苦しんでる様子が

私には眼に見えるようだ。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:40:18.32 ID:oXqco7vt0.net
おまえが主人には内緒で、

私の居所を突き止めようとしているのも、

全部私にはお見通しなのだ。

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:41:26.94 ID:oXqco7vt0.net
だが、

そんなことは無駄だから

止すがいいぞ。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:42:27.83 ID:oXqco7vt0.net
たとえおまえが

どんな手を使おうとも

私の居所を知ることは出来んのだ。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:43:19.70 ID:oXqco7vt0.net
私がどんなに

用意周到な男か

知らぬはずはあるまい。

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/07/30(月) 22:44:21.81 ID:oXqco7vt0.net
さて、私のおまえへの

復讐計画は、いよいよ

次の段階に入ることだろう。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:39:41.54 ID:QFClmih10.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (78)

〜ザックからのエンリへの手紙〜

それについて、私は少し君に

予備知識を与えておかねばなるまい。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:40:34.45 ID:QFClmih10.net
私がどうして、

お前の日常生活を

正確に知ることが出来たのか。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:41:30.19 ID:QFClmih10.net
おそらくもう

お前にもおおかたの

想像がついているだろう。

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:42:32.43 ID:QFClmih10.net
つまり、私はお前を発見して以来、

影のようにお前の身辺に

つきまとっているのだ。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:43:21.11 ID:QFClmih10.net
しかしそれは、

お前のほうからは

どうしても見ることは出来ない。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/05(日) 23:44:21.79 ID:QFClmih10.net
だが私のほうからは、

お前が在宅時でも外出時でも、

常時お前のことを凝視しているのだ。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:51:55.38 ID:DQ94/JUe0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (79)

〜ザックからのエンリへの手紙〜

私は、お前の影に、

なりきってしまったのだ。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:52:44.69 ID:DQ94/JUe0.net
現に今も、お前がこの手紙を読んで

ガクガクブルブルとなっている姿も、

どこからかじっと見つめているかも知れんのだ。

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:53:40.99 ID:DQ94/JUe0.net
お前も知っているように、

私は夜な夜なお前たち

夫婦の営みも見ているのだ。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:54:42.40 ID:DQ94/JUe0.net
私はむろん、

激しい性欲と興奮を

押さえることができなかった。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:55:43.44 ID:DQ94/JUe0.net
と同時に、お前たちへの

モーレツな嫉妬心を

感じないではいられなかった。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/07(火) 23:56:48.75 ID:DQ94/JUe0.net
これは私が最初に

復讐計画を立てたときには、

勘定に入れておかなかった事柄だった。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:07:47.81 ID:EhHpNbmu0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (80)

〜ザックからのエンリへの手紙〜

しかし、そんなことは、

微塵たりとも私の復讐計画を

妨げるものではなかったのだ。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:08:35.18 ID:EhHpNbmu0.net
それどころか、かえって、

この嫉妬は私の復讐心を

燃え立たせる油となった。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:09:19.54 ID:EhHpNbmu0.net
そして、私は、

私の予定にいささかの

変更を加えることを思いついた。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:10:04.54 ID:EhHpNbmu0.net
なぜなら、そのほうが、

より一層、私の目的にとって

有効であることを悟ったからだ。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:11:07.96 ID:EhHpNbmu0.net
というのは、ほかでもない。

当初の予定では、先ず私は、

お前をイジメに苛め抜くのだ。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/10(金) 23:12:23.68 ID:EhHpNbmu0.net
さらに、お前を、怖がらせに

怖がらせ抜いたうえで、おもむろに

お前の命を奪うつもりだったのだ……。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:22:30.40 ID:r6+s/CKO0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (81)

〜ザックからのエンリへの手紙〜

しかし、お前たち夫婦の仲のよさを

見せつけられて考えが変わったのだ。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:23:15.78 ID:r6+s/CKO0.net
ただお前を殺すだけでは、

私は満足できなくなってしまったのだ。

そこで、よりお前を苦しめる妙案が浮かんだのだ。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:24:03.00 ID:r6+s/CKO0.net
その妙案とは、お前を殺してしまう前に、

お前を愛している夫の命を、

お前の目の前で奪ってしまおうというものだ。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:24:51.63 ID:r6+s/CKO0.net
そうして、悲しみのどん底に

お前を突き落としたうえで、

お前の命を奪ってやるのだ。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:25:40.95 ID:r6+s/CKO0.net
こうしたほうが、なかなか効果的

ではないかと考えるようになったのだ。

そして、私はそれに決めたのだ。

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/12(日) 23:26:51.65 ID:r6+s/CKO0.net
だが慌てることは無い。私はいつも冷静なのだ。

この手紙を読んだお前が、充分苦しみ抜かぬうちに、

その次の手段を実行するというのは、

余りにもったいないことだからな……

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:50:18.96 ID:bBS/wobj0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (82)

この残忍酷薄を極めた文面を読むと、

私もさすがにゾットしないでは

いられなかった。

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:51:11.63 ID:bBS/wobj0.net
そして、人でなし

クレマンティーヌを

憎む心が幾倍するのを感じた。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:51:59.48 ID:bBS/wobj0.net
だが、私が恐れをなしてしまったのでは、

あのいじらしく打ちしおれたエンリを

誰がなぐさめるのだ。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:52:55.66 ID:bBS/wobj0.net
私はしいて平然をよそおいながら、

この脅迫状が小説家の妄想に過ぎないことを、

繰り返して説くほかなかった。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:53:47.84 ID:bBS/wobj0.net
「まあまあ、先生、

 そう興奮なさらないで、

 普通に話してください」

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/17(金) 22:54:43.50 ID:bBS/wobj0.net
エンリはそう言って、

私が熱心に口説きたてるのを

遮るように私をなだめた。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:50:24.26 ID:D7T3oPe10.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (83)

そのときエンリは、

何か他のことに

気をとられているようであった。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:51:14.33 ID:D7T3oPe10.net
それから時々じっと

一点を見つめながら、

耳を澄ます仕草をした。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:52:00.35 ID:D7T3oPe10.net
そして、さも、誰かが

立ち聞きでもしているかのように、

声をひそめるのだった。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:52:50.85 ID:D7T3oPe10.net
彼女の唇は、青白い

顔色と見分けられぬほど

色を失っていた。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:53:43.27 ID:D7T3oPe10.net
「先生、私の頭、

 どうかしちゃったのかしら。

 でも、あんなことが、

 ほんとうだったのでしょうか?」

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/18(土) 22:55:00.77 ID:D7T3oPe10.net
エンリは気でも違ったのでは

ないかと疑われる調子で、

「あたまが真っ白になった」と、

ささやき女将のような声で、

わけのわからなぬことを口走るのだ…。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:05:09.11 ID:80C+ptPa0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (84)

「何かあったのですか?」

私もエンリの口調がうつって、

つい物々しいささやき声になっていた。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:06:02.71 ID:80C+ptPa0.net
「この家の中に、

 ザックさんが、

 いるのです…」

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:06:47.48 ID:80C+ptPa0.net
「どこにですか?」

私はエンリの言葉の意味が

呑み込めず、ぼんやりしていた。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:07:39.26 ID:80C+ptPa0.net
すると、エンリは思い切ったように

立ち上がると、真っ青になりながらも、

私を差し招くのであった。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:08:25.72 ID:80C+ptPa0.net
それを見ると、

私も何かしらワクワクして、

彼女の後に従った。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/19(日) 23:09:36.29 ID:80C+ptPa0.net
彼女は途中で私の腕時計に気づくと、

なぜか私にそれをはずさせ、

テーブルの上へ置きに帰った。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:54:52.42 ID:B+0xKSs70.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (85)

それから、私達は足音をしのばせ、

短い廊下を通りながら、

エンリの部屋へ入っていった。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:55:43.89 ID:B+0xKSs70.net
部屋のドアを開けるとき、

エンリはすぐその向こう側に、

曲者が隠れてでもいるような恐怖を示した。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:56:31.72 ID:B+0xKSs70.net
「変ですね。真昼間から

 奴が忍び込んでるなんて

 あなたの思い過ごしでは?」

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:57:17.56 ID:B+0xKSs70.net
私がそんなことを言いかけると、

彼女はハッとしたように、

それを手まねで制した。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:58:06.24 ID:B+0xKSs70.net
それからエンリは私を

部屋の隅へと連れて行くと

天井を見上げながらささやいた。

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/21(火) 23:59:11.84 ID:B+0xKSs70.net
「静かに…

 黙って聞いて

 ごらんなさい…」

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:20:09.35 ID:/wEmg4uB0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (86)

私達はそこで約10分ほど、

じっと眼を見合わせながら、

耳を澄まして立ち尽くした。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:21:06.69 ID:/wEmg4uB0.net
しかし、そこからは

何の物音も聞こえず、

シーンと静まり返っていた。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:22:06.72 ID:/wEmg4uB0.net
「時計の

 コチコチという

 音が聞こえません?」

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:23:02.99 ID:/wEmg4uB0.net
ややしばらくたって、

エンリは聞き取れぬほどの

小声で私に尋ねた。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:23:56.77 ID:/wEmg4uB0.net
しかし、私には何も聞こえなかったので、

「いいえ、時計って、どこにあるんです?」

と、エンリに答えた。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/24(金) 23:25:06.06 ID:/wEmg4uB0.net
すると、エンリは黙ったまま、

しばらく聞き耳を立てていたが、

やっと安心したのか、

「もう聞こえませんね…」と言った。

693 :リンク+ :2018/08/25(土) 05:14:46.48 ID:EwD3OkUh0.net
LORD of VERMILION IVの神名 千尋を高い所から落とすと…。

ヒューン!! ドガッ!!

神名 千尋
「ぎゃごきっ! ぎゃぁ〜!」

GAME OVER ♪ジャ〜ン チャンポ〜ン♪

典型的な転落死。

694 :リンク+ :2018/08/25(土) 05:17:42.62 ID:EwD3OkUh0.net
高所からの落下死の構図

千尋が崖から落ちて、地面にドガッと強く叩きつけられて、
落下ダメージを受けて、千尋の身体が赤く光る。

落下ダメージが千尋のライフのハートを上回れば、
地面にドサッと叩きつけられた千尋は力尽きて、
そのままズサーッと滑り落ちていく様子を見せられて…。

赤い文字でゲームオーバー。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:38:49.66 ID:VxS6JaB50.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (87)

そのあと私達は元の部屋に戻ったが、

エンリは異常な息づかいで、

次のような妙なことを話し始めた。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:39:42.96 ID:VxS6JaB50.net
先に引用したザックからの

手紙が届いたとき、エンリは

居間で縫物をしていたという。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:40:29.93 ID:VxS6JaB50.net
もうこのごろでは、

封筒を一目見ただけで、

ザックからのものだとわかっていた。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:41:18.86 ID:VxS6JaB50.net
エンリは嫌な気持ちになったが、

中身を見ないと一層不安になるので、

恐る恐る封を切って読んでみた。

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:42:06.59 ID:VxS6JaB50.net
事が主人の身の上にまで

及んでいることを知ると、

エンリはじっとしてはいられなかった。

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:43:19.49 ID:VxS6JaB50.net
彼女は、なぜという

こともなく立ち上がって、

部屋の隅へ歩いて行った…。

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/25(土) 23:59:08.51 ID:VxS6JaB50.net
本日発売のコンプエース10月号のオーバーロード41話も面白かった!
内容は、ラナーのもとに八本指掃討のためにレエブン候らが集結し、
いろいろと話し合うシーンが中心ですが、アニメで省略されていた
部分もふんだんに盛り込まれていて良かったです。

また、不死者のoh!はお盆ネタで精霊馬を作るお話で面白かったです。
さらに今回、表紙も付録もオバロ三昧で最高でした♪

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:08:22.11 ID:G8Uu4TMl0.net
もしもクレマンちゃんが探偵小説家だったら… (88)

そして、エンリは天井から

かすかに虫の鳴き声のような

物音が聞こえてくるのを感じた。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:09:21.46 ID:G8Uu4TMl0.net
「最初の頃、この音は

 耳鳴りかなんかだと

 思っていたんです…」

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:10:19.00 ID:G8Uu4TMl0.net
「でも、よく聞いてみると、

 金属がふれ合うような、

 カチカチって音が聞こえるの…」

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:11:10.41 ID:G8Uu4TMl0.net
その音は例えるなら

懐中時計のカチカチ

という音に相違なかった。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:11:55.94 ID:G8Uu4TMl0.net
つまり、何者かが天井裏に潜んでいて、

その者が所持しているであろう懐中時計が、

コチコチと音を立てているというのだ。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/26(日) 23:13:03.84 ID:G8Uu4TMl0.net
おそらく部屋の静けさに加えて、

なにかと神経質になっている今の

エンリだからこそ聞こえたのだろう。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/28(火) 18:37:03.80 ID:WQdxPBX40.net
ある日、ふと気づいた。
最初の頃はカチカチという音だったのに、今はコチコチという音がしている。
その瞬間、エンリの視界は暗闇に閉ざされた。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/28(火) 18:39:33.32 ID:WQdxPBX40.net
目が覚めると、そこにはルプルスレギナがいた。
ルプルスレギナさんと声をかけようとしたが、口からでてきたのは喘ぎ声だった。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/28(火) 18:53:48.00 ID:WQdxPBX40.net
エンリは自分が縛られ、凌辱されていることに気づいた。
凌辱者は見たことがない女だった。その女は「あ〜ん!エロすけべー!なーんてね」とエンリを挑発してきた。

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/29(水) 20:23:02.76 ID:1+mR/Xed0.net
ぶっころだ。ぶっころしてやぁあーん。

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/03(月) 12:41:31.62 ID:8IWPLucA0.net
エンリは目の前の女をぶっ殺してやりたくなったが、今までにない快感が体を支配していた。
ンフィってセックス下手糞なんだ。もっと気持ち良くなれるんだ。そんな気分だった。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/06(木) 07:29:49.33 ID:8hm23aOT0.net
「英雄を凌駕し、人外の領域に足を踏み入れたこのクレマンティーヌ様の製技に酔いな!感度向上!感度超向上!精力増強!精力超増強!」

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/07(金) 07:43:17.80 ID:NZcWFcSt0.net
んっんっんっっつ!!ふぃーーーーっ!エンリは絶頂し、死んでしまった。
た、たいへんなことになったっす!

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/07(金) 12:45:30.26 ID:tWg+4JMM0.net
クレマンちゃんは事態を把握できていなかった。
ただ、絶対強者のルプルスレギナ様があわてふためいていることから、これはまずい展開かも、と不安になった。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/07(金) 17:50:11.50 ID:5HAoPXCD0.net
「まずいっすよー。エンリエモットを快楽死させたことがアインズ様に知られたら、失望されるっす」
「ルプルスレギナ様なら、この女を蘇生させることもできるのでは?」
「ただの村娘っすよ?蘇生に必要なレベルが足りないっていうかー。いや、可能か?」
ルプルスレギナは考える。だが一か八かではやりたくない。検証可能か?可能だ!
「クレマンちゃん、一度死んでもらってもいいっすか?」

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/07(金) 17:55:50.83 ID:5HAoPXCD0.net
「えっ!?」
「痛くしないっすからー許してほしいデス!」
クレマンちゃんは死んでしまった。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/08(土) 09:04:39.82 ID:DCBLOfsc0.net
クレマンちゃんとエンリはほぼ同レベルである、とルプルスレギナは考えていた。
クレマンちゃんで蘇生を試してから、エンリを蘇生させる。これならば、失敗する可能性が減るはずだ。
しかし、うまくいかなかった。蘇生はできたが、セックスゾンビになってしまったのだ。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/09(日) 10:01:37.63 ID:rUmXWyOp0.net
クレマンちゃんはところ構わずエアセックスするゾンビとなってしまった。
「さすがに、エンリエモットをセックスゾンビにはできないっすねぇ。そうだ、シズに相談しよう!」
「こ、これがセックスゾンビ。かわいい。シールをあげる。エンリエモットもセックスゾンビにするべき」
「うーん???」

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/09(日) 10:05:51.04 ID:rUmXWyOp0.net
さすがのルプルスレギナも相談相手を間違えたことに気づいた。
アインズ様に二回目の失望をされる予感がする。処刑される可能性もある。
偉大なるアインズ様がいかに寛大とはいえ、エンリエモットの快楽死はさすがに不手際だ。
そのとき、クレマンちゃんがルプルスレギナに襲いかかってきた。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/09(日) 10:08:18.58 ID:rUmXWyOp0.net
クレマンちゃんの手が、ルプルスレギナの胸に触れた瞬間、圧倒的な快楽が押し寄せてきた。
な、なんすかぁあーーー。ルプルスレギナも快楽死してしまった。
術者が死んだことで、クレマンちゃんも死体に戻った。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/09(日) 20:12:06.63 ID:VVIY+s5T0.net
「困った。アインズ様に報告。いや、アルベド様に報告しよう」
シズはアルベドに現状報告し、指示を仰ぐことにした。
「シズ、どうしたの?」
「ルプルスレギナとエンリエモットが快楽死しました。あと、若作りのおばさんも死んでます」
「ど、どういことかしら?確かにルプルスレギナが死んだようね。敵は?シズは安全を確保できている?」
シズはアルベドに、ルプルスレギナから聞いた話を報告した。
「そんな馬鹿なと思うけれど、現にルプルスレギナは死んでいるものね。取り急ぎ、遺体の保存と人避けをお願いできる?」
シズはこくりと頷いた。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/10(月) 18:29:47.54 ID:jDf3RfW70.net
アルベドはアインズに今回の件をどう報告すべきか、蛙君に相談することにした。
「さすがに理解し難いのだがね、アインズ様ですらこの事態は予測されていないだろうよ」
「えぇ、その通りだわ」
「どれほど失望されるか想像できない。ただ、快楽死という概念は調査が必要ではないかな?」
「レベル差を覆す概念だからよね?ルプルスレギナがクレマンちゃん程度に殺されてしまうほどの力。危険だわ」

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/13(木) 23:18:10.42 ID:LGIHz+rY0.net
そのとき、死んだはずのクレマンちゃんが、セックスゾンビとして蘇った。
「感度100万倍のオーラレベル5!!!」
クレマンちゃんの最強スキルが発動し、世界中の感度が100万倍になった。
その瞬間、「あっ、んっんっんっっつ!!」とシズは快楽死。
「あっ、あっ、アインズさまぁーーぁん」とアルベドも快楽死。
「ありありんすぅー」とシャルティアも快楽死。
「いくでござるぅ」とハムスケも快楽死。
世界中の生命体が快楽死してしまった。
ただ一人、アインズを残して。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/09/26(水) 22:39:49.25 ID:dcCNxocv0.net
クレマンちゃんに顔面騎乗ってして貰いたくない?

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/06(土) 01:55:41.87 ID:LeJwaoBh0.net
クレマンちゃん

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/14(日) 15:00:37.18 ID:6m96XGpF0.net
アゲマンティーヌ

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/14(日) 15:01:07.24 ID:6m96XGpF0.net
サゲマンティーヌ

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/21(日) 15:28:51.26 ID:IylGjk170.net
アゲマンティーヌ

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/25(木) 04:23:16.05 ID:pAk6EC+x0.net
サゲマンティーヌ

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/28(日) 14:49:58.74 ID:GlsF6v/i0.net
3時のおやつはアゲマンティーヌ

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/29(月) 12:43:40.15 ID:EVki17g20.net
クレマンティーヌの昼飯はタレマンティーヌ

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/10/29(月) 16:43:14.47 ID:hqaMaHG50.net
キチガイの小説終わったん?w
すごい根性だったなw

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/03(土) 15:03:10.17 ID:LmYN9DW90.net
保守

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/07(水) 22:16:01.96 ID:HVlWG48m0.net
サゲマンティーヌ

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/13(火) 02:23:55.11 ID:YRYP1d0L0.net
サゲマンティーヌ

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/13(火) 21:00:27.51 ID:DMOMYIjf0.net
クレマンティーヌを晒しアゲマンティーヌ

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/19(月) 07:17:11.73 ID:dHEpHD9I0.net
プレプレプレアデスで復活しとるやん
YouTubeひかりtvチャンネル

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/11/28(水) 08:30:37.66 ID:Gxp/z30Z0.net
クレマンティーヌを晒しアゲマンティーヌの刑に処す

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/12/07(金) 01:09:06.25 ID:hUeD4ofw0.net
ゾンビランドサガ伝説の女戦士クレマンティーヌ

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/12/12(水) 15:15:58.15 ID:IVLd4xE30.net
クレマンティーヌかわいいよ

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/12/26(水) 00:22:17.52 ID:kQkcX6ya0.net
クリスマスクレマンティーヌと性夜の六時間バトルしたい

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/08(火) 21:16:48.04 ID:aeEsXDhl0.net
あけましておめでとうクレマンティーヌ

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/08(火) 21:17:32.05 ID:aeEsXDhl0.net
ハッピーニューイヤークレマンティーヌ

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/13(日) 23:18:33.25 ID:NYKIa0vx0.net
クレマンティーヌかわいいよ

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/21(月) 05:12:07.52 ID:wZsL3OYB0.net
w

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/27(日) 01:31:09.14 ID:TiOLy/VQ0.net
クレマンティーヌかわいいよ

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/01/28(月) 01:31:37.87 ID:HUiv+Pc50.net
クレマンティーヌかわいいよ

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/02/01(金) 04:02:45.09 ID:EuKD1ZA60.net
クレマンティーヌかわいいよ

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/02/01(金) 05:51:38.44 ID:ExaPocRJ0.net
クレマン逃亡、ひかりtv限定ってのがなあ…

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/02/28(木) 19:51:43.80 ID:dZyB7UIO0.net
クレマンティーヌかわいいよ

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/03/08(金) 05:15:52.92 ID:Io8kZMlq0.net
保守

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/04/05(金) 04:49:19.65 ID:0xx9ZcY30.net
クレマンティーヌかわいいよ

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/04/07(日) 21:33:02.10 ID:O16z04pN0.net
http://yuico.nivelando.net/4880133373/0607a641

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/04/14(日) 23:04:07.74 ID:dfCKeJ0F0.net
クレマンティーヌかわいいよ

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/05/12(日) 15:43:26.84 ID:WxoGIYs/0.net
クレマンティーヌかわいいよ

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/06/13(木) 06:08:21.68 ID:3lut9op20.net
クレマンちゃんマンコにちんこくれるよ

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/07/03(水) 18:10:07.76 ID:E/U/Ewnd0.net
クレマンティーヌかわいいよ

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/07/09(火) 17:51:44.67 ID:qHhkrnWk0.net
クレマンティーヌかわいいよ

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