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名張毒ぶどう酒殺人事件part4

846 :longinus_bouz ◆bq94Vh60JQ :2021/07/31(土) 18:00:40 ID:???.net
>>822 > 西城秀樹のことを思い出した//
  奥西勝さんの自白によれば、ぶどう酒を持って坂峰富子と同時に奥西楢雄宅を出たが、
富子に先んじて公民館に到着して、誰もいない状態だったので、
その僅かな隙に投毒に及んだ、とのことですね。四月二日付け警察調書によれば、
「今が機会だ、と思いましたので・・・ニッカリン液をぶどう酒の中へ入れてやった」、とあります。
「機会」の英訳は、chance なんてのが一般的ですね。

西城さんは1972年デビューで、3枚目のシングルのヒットにより、トップアイドルに名を連ねたとされます。
その楽曲名の「チャンスは一度」に思い至られた、今だ、チャンスは一度、という事ですね。
しかし、この勝の自白、及び警察によるその裏付け調書にも係わらず検察は起訴状にて、
坂峰富子不在の10分間なんてのを捻り出し、「チャンスは10分間」にしちゃってます。
まぁ、検察なりの理由があるんですが。警察調書では、
富子不在の10分間なぞ存在しえない、とは十分に分かった上で。

勝は自分の意思にて任意に、犯人は自分だという嘘をついたのだ、と考えています。
「好きなのは 君だけ 君だけさ」のクダリ(0:50くらい)が、
彼がそういう行動に及んだ理由に被ってるのかな、と思う。
https://www.youtube.com/watch?v=T3JoozSvTR8

なお、西城さんデビューの1972年には、上告棄却(6月15日)で鰊判決が確定し、
以降は再審請求が数の子天井に及ぶ、というのは皆の承知するところです。

ここで事件本の紹介を。紹介って傲慢な言い方とは思うんだが、他に適切な形容が思いつかない。
「名張 毒ぶどう酒事件 自白の罠を解く」(浜田寿美男)という事件本があります。
著者は、再審において、自白の任意性を否定(というより、真実性の否定?)する意見書を提出した人です。
警察、検察の調書を時系列で追跡した上で、勝が真実ではない自白に追い込まれた経過を考察しています。
(著作の紹介として適切な表現かは、全然自信がないのですが)
奥西勝の自白調書である「今が機会だ・・・」のくだりは、73頁で引用されていて、
その前後は、自白調書の全文の引用となっています。つまり、極めて丁寧な引用、追跡なのです。

しかしながら、これらの丁寧な調書の時系列の引用を読んでの私の結論は、
もういっそ、勝は自らの意思で、自分が犯人であるとの、虚偽の自白に及んだのだと考えた方が、
何もかも合理的に説明できるし、勝がそういう行動に出た理由も明白なのでは、という事です。
紹介なぞと称して、著者の真意を打っちゃらかす様な事を私は書いているのでしょうが、
実際に私はそう考えてしまったので、仕方のないことです。

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