2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

豊洲盛土問題を設計者の立場で議論する-3

192 :名無し組:2016/10/24(月) 09:52:52.96 ID:???.net
>>189
設計・施工にそこまでの瑕疵が存在すると想像をたくましくしてはいけません。
例えば場末の下水道工事だって、手を抜くといっても下請け業者が山砂のかわりに残土を使う程度のこと。
長期の耐久性には問題は出ても、当面の機能に影響は出ないようにするものです。

土木建築の関係者が排水のために設置されている導水路を塞ぐようなまぬけな設計や施工をすると本当に考えますか?
そもそも検査が通らないでしょ。

今回の問題は地下空間、盛土の代わりに異様に広大な地下ピットを「モニタリング空間」と称して設置したことに始まります。
設計方針の変更の裏には、工期工費の削減という面もあったでしょうが、表向きは建屋地下の水質汚染が再発した場合の作業用スペースの確保ということです。
だから、建物本体に影響が出ないように地下の壁は建物の基礎と一体化せず、擁壁として独立されています。

ただ、全体の設計の前提として地下水の水位がA.P.+2.0より上に来ることは想定されていません。
その条件では毛細管現象防止用砕石層は土壌の上下の関係を遮断するためのものですから、水平方向に途切れていても問題はありません。
実際にも擁壁の基礎はA.P.+2.0まで達していると思いますが、その下にあるはずの地下水排水用の砕石トレンチが存在していないとか機能していないということは考えにくいです。

砕石トレンチは敷地全体を網羅しているわけではなく、ほぼ建物下と揚水井戸を接続しているだけで、建物外部の砕石層とは揚水井戸で接触しているだけです。
ですから、敷地全体の水位の平準化にはあまり寄与しません。

元々の設計では、地下水の水位はA.P.+1.6から2.0を想定し、非常事態であってもA.P.2.5を超えることを想定していません。
実際にA.P.+1.8に安定化させることができるかは、現在の想定外の状況から判断することはできないです。

なにか単純に地下に雨水が浸透することで地下水位が上がっていると考えているように思えます。
長期的にはともかく、現状は敷地の上層A.P.+2.5より上に溜まった水の重さでA.P.+2.0より下の透水性の低い土壌が圧されて地下水が上がっている状態です。
敷地上層の帯水状態は雨水浸透の状況によって異なり、場所によって圧が異なることが地下水水位のばらつきに反映されます。

総レス数 1003
263 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200