2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ショパン国際ピアノコンクールを熱く語りましょう  PART51

6 :ギコ踏んじゃった:2021/10/18(月) 18:13:53.28 ID:yRU3LOwL.net
チャンは体調不良のため第2次予選で姿を消したが、リユウは大きくデフォルメした解釈で勝ち進む。そして、まるでジャズ・ピアニストのように右足でリズムを取った『ラ・チ・ダレム変奏曲』で見事本選出場を果たした。

こちらは頭脳的な"個性派"だが、スペインのガルシア・ガルシアは天然の"個性派"だ。終始メロディを口ずさみ、圧倒的なテクニックを駆使しつつ、楽譜に書かれた音を全てメロディ化して弾いてしまう。彼が本選に進んだのも大きな(快い)驚きのひとつだった。

割りを食ったのは端正派だ。楽譜の隅々まで気を配り、完璧に近い演奏を聴かせた韓国のスー・ヨン・キム、全ポーランドの期待を集めた前回ファイナリストのネーリンクが本選に進めなかったのは、大きな衝撃だった。

そんな中で、個性派と端正派の要素を兼ね備え、少しもヒケを取らなかった日本の反田恭平と小林愛実の本選進出は快挙といえよう。

浜松コン優勝のアレクサンドル・ガジェブと同3位のキム・イヒョク(リー)も本選に駒を進めた。ガジェブは圧倒的に大人な演奏、イヒョクは対照的に"弾ける魅力"で勝負する。

ロシアの天才少女、エヴァ・ガヴォリアン、ダン・タイ・ソン門下のJ J・ブイ、そして中国期待の星、ハオ・ラオと、2004年生まれの17歳トリオにも注目が集まる。

アルゲリッチを彷彿とさせるイタリアのアルメリーニ、2018年ピリオド楽器コンクールのセミ・ファイナリスト、カミール・パホレッツなど多士済々である。

一方で、端正な演奏スタイルを推し進めてきた審査員長のズィドロン(本選に進出したヤーコブ・クジュリックと進めなかったネーリンクの先生)は、"プレッシャー"を理由に発表の場に姿を見せなかった。

第18回コンクールは、単に技術や音楽性の勝負にとどまらず、ショパンをどう捉えるか、楽譜をどう読むか、あるいは楽譜を越えたものを視野に入れるか、という、審査員とコンテスタントをも巻き込んだ価値観の戦いになる。

総レス数 1001
211 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★