面接官「特技は幻影猛襲撃とありますが？」

学生さんは名前がない

面接官「特技は幻影猛襲撃とありますが？」
学生　「はい。幻影猛襲撃（ファントム・ストーム）です。」
面接官「幻影猛襲撃とは何のことですか？」
学生　「相手に向かって残像を飛ばす技です。」
面接官「え、残像？」
学生　「はい。残像です。敵が僕の本体を見失って隙が生まれます。」
面接官「・・・で、その幻影猛襲撃は当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか？」
学生　「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生　「でも、この技には殺傷能力はありませんよ？。」
面接官「いや、怪我させるとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生　「滅剣（ノット・ブレード）を持った相手にも通用するんですよ？。」
面接官「ふざけないでください。それに滅…？って何ですか。だいたい・・・」
学生　「滅剣です。ノット・ブレードとも書きます。これは最強クラスの効果を持っていて・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生　「あれあれ？怒らせていいんですか？使いますよ。幻影猛襲撃（ファントム・ストーム）。」
面接官「いいですよ。使って下さい。ファントムストームとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生　「気付かなかったのか？既に俺は残像だぜ。」
ｼｭﾝｯ

面接官「クククッ。今年の新人（ルーキー）どもは中々粒揃いじゃあないか・・・。」